【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · pdf file1...

57
1 平成20年7月 私たちの 私たちの 地球環境問題 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局 企画調整室長) 電話 076-232-4217、FAX 076-232-4218 e-mail ; [email protected] 【2008.10/30 環境と経済の統合に関するセミナー 資料】

Upload: dangtuyen

Post on 06-Feb-2018

223 views

Category:

Documents


4 download

TRANSCRIPT

Page 1: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

1

平 成 2 0 年 7 月

私たちの私たちの「「食食」」とと地球環境問題地球環境問題

中田哲也(北陸農政局 企画調整室長)

電話 076-232-4217、FAX 076-232-4218

e-mail ; [email protected]

【2008.10/30 環境と経済の統合に関するセミナー 資料】

Page 2: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

2

小麦

油脂類

畜産物

大きく変化した私たちの食生活資料:農林水産省「食料需給表」

供給熱量の構成の推移供給熱量の構成の推移

(1人・1日当たり)(1人・1日当たり)

Page 3: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

3

私たち日本人ほど、食生活パターンが大きく変化した国民はいない。(2002/1965)

Page 4: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

4

私たちの「食」の変化は、私たちの生活や社会にどのような影響を及ぼしているか。

① 最も身近な分野

自分自身や家族の健康や食生活、

食の安全と信頼確保の面

Page 5: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

5

栄養バランスの崩れ

40年度40年度 55年度55年度 18年度18年度

資料:農林水産省「食料需給表」PFCPFC比率の推移比率の推移

メタボリック・メタボリック・シンドロームシンドローム

40代男性の34%が「肥満」

(BMI≧25、 2005年)

BMI比率の推移BMI比率の推移

Page 6: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

6

cf.食中毒発生状況(07年)

発生件数 死者数

計 1,289件 7名7名

食品の安全性について どう感じているか

外食 582件

家庭 128件

0名0名

6名6名

不安感の背景:「食」と「農」の距離の拡大「食」と「農」の距離の拡大「顔の見える関係」「顔の見える関係」づづくりをくりを

資料:農林水産省「食料品消費モニター調査」(07年2月公表)

Page 7: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

7

私たちの「食」の変化は、私たちの生活や社会にどのような影響を及ぼしているか。

① 最も身近な分野

自分自身や家族の健康や食生活、

食の安全と信頼確保の面

② もう少し視野を広げて

地域の農業やわが国の食料供給の面

Page 8: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

8

20152015年年

目標:目標:5555%%

(食料自給率(食料自給率 4545%)%)

食料の海外依存率の推移

Page 9: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

9

天ぷらそばの自給率天ぷらそばの自給率

20%20%こんだけぇ~!こんだけぇ~!

Page 10: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

10

供給熱量の構成変化 資料:農林水産省「食料需給表」

畜産物

油脂類

小麦

砂糖類

魚介類野菜

果実大豆

その他

畜産物

油脂類

[輸入部分]

[国産部分]

[輸入飼料による生産部分]

1965年度:7373%% 2007年度:4040%%(注:グラフ内は

06年の数値。)

小麦

砂糖類

魚介類

果実大豆

その他

野菜

Page 11: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

11

世界人口の

増加

世界の食料需給を決める要因

所得の向上と

畜産物、油脂類の

需要増加

収穫面積の

増加

単位当たり

収量の増加

基礎的な要因基礎的な要因

中国等中国等の

急速な

経済発展

バイオ燃料バイオ燃料

原料用農産物の

需要増加

地球温暖化地球温暖化、

異常気象の頻発

砂漠化の進行、

水資源の制約水資源の制約

家畜伝染病家畜伝染病の発生

近年、大きな影響を与えている要因近年、大きな影響を与えている要因

Page 12: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

12

3

世界の穀物需給の推移

世界の穀物の需要量は、人口の増加、所得水準の向上に伴い増加。

一方、生産量は作柄により変動しているものの、主に単収の伸びにより

需要量の増加に対応。

期末在庫率は、食料危機と言われた1970年代初めの水準まで低下。

資料:各種資料をもとに農林水産省が作成。

生産量・需要量百万トン

期末在庫率%

期末在庫率(右目盛)

生産量

需要量

1972世界同時不作

1988米国大干ばつ

・豪州同時不作

2002米国・カナダ

Page 13: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

13

3

世界の穀物価格の動向

2006年秋頃から上昇基調。

現在は、最高値に比べやや低下したものの依然として高水準。

穀物市場への投機資金流入といった要因もあると言われているが、

基本的には、中長期的に継続する構造的な要因。

輸出国の「輸出規制」も。

資料:各種資料をもとに農林水産省が作成。

日本の米の緊急輸入

米国が大豆禁輸措置

米国の熱波

米国・カナダ・豪州同時不作 大豆

小麦

とうもろこし

Page 14: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

14

155

186

208

181

158

9 1526

50 55

2 3 6 10 172 3 6 8 115 5 11

26 25

0

50

100

150

200

250

1970 1980 1990 2000 2003

0

500

1000

1500

2000

食用穀物 肉類乳製品(バター除く) 油脂類魚介類 1人当たりGDP(右目盛)

kg/人/年 ドル

中国の食料需要

中国では所得水準の向上に伴い、肉類、油脂類の消費が増加するなど、食

生活が変化。

中国の穀物需要量は1970年に比べ2倍に増加(特に飼料用は9倍)

このような需給事情を反映し、中国は2004年から農産物純輸入国に。

資料:農林水産省で作成。

Page 15: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

15

畜産物1kgの生産に要する穀物量

Page 16: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

16

世界のバイオエタノールの生産量の推移

7,710

3,4123,912

4,0784,436

5,134

6,413

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

2002 03 04 05 06 07 08(予想)

米国

中国

ブラジル

その他

インド

(43.8%)

(33.9%)

2,610

3,379

万KL

近年の原油価格の高騰、国際的な地球温暖化対策等を背景に世界でバイ

オ燃料の生産が拡大。

特に米国では、2007年12月の「新エネルギー法」でとうもろこし由来の

バイオエタノールの生産拡大等が規定。

資料:農林水産省で作成。

Page 17: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

17

アメリカのとうもろこし需要の推移

156142 154

132

34 3434 35

35 3535

34

34

4154

7610434 34 25

3431

39 38

4751

15 1415

1515 16

15

148 149 141 147 156

16 18 2530

34

14

0

50

100

150

200

250

300

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008

百万トン

食用、種子、工

業用需要(エタ

ノール

除く)等

飼料用需要

エタノール用需要

(年度)

輸出量

(247)総需要量

(249) (241 )(260 )

(271 )(286 ) (285 )

輸出量の内

日本向け(326)

国内消費量

(321)

(予想)

資料:農林水産省で作成。

ブラジルのさとうきびのバイオエタノール仕向け量は、直近5年間で約1.5倍。

全体の半分以上がバイオエタノール生産に仕向け。

Page 18: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

18

世界各地で農産物の生産条件が悪化

世界では、毎年500万ha以上が毎年砂漠化(国連環境計画)世界では、毎年500万ha以上が毎年砂漠化(国連環境計画)

Page 19: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

19

世界の飢餓状況:栄養不足人口は 約約 8.5億人8.5億人

出典:国連世界食糧計画、ワールドハンガーマップ2002年版。 http://www.wfp.or.jp/

世界で毎日約2万4千人毎日約2万4千人が餓死。5秒ごとに子ども1人5秒ごとに子ども1人が餓死。

Page 20: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

20

日本の小麦等の輸入量(2005年)

資料:農林水産省「食料需給表」、FAO資料をもとに農林水産省作成。

日本の日本の

輸入量輸入量

小小 麦麦 529 万トン

(自給率 1414 %%)

とうもろこしとうもろこし 1,680 万トン

(自給率 00 %%)

大大 豆豆 418 万トン

(自給率 55 %%)

世界貿易量に世界貿易量に

占めるシェア占めるシェア

4.4 %

20.3 %

6.3 %

のの総消費量総消費量のの

約約 22 倍倍

約約 66 倍倍

約約 1111 倍倍人口1億2千万人、栄養不足人口人口1億2千万人、栄養不足人口1,1501,150万人万人

日本の大量の食料輸入が他国の食料供給に大きな影響日本の大量の食料輸入が他国の食料供給に大きな影響

ナイジェリアナイジェリア

Page 21: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

21

食べ残しや食品の廃棄(1)

Page 22: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

22

食べ残しや食品の廃棄(2)

日本の食品廃棄物発生量

約1,900万トン約1,900万トン (平成16年)

世界の食料援助量の

約3倍約3倍 に相当。資料:環境省・農林水産省調べ、WFPによる。

資料:京都市環境局調べを基に農林水産省で作成。

Page 23: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

23

上から主食、 副菜、主菜

牛乳・乳製品、果物は並列に

「コマ」をイメージとして描くことで食事のバランスが悪くなると倒れてしまうことを表現

「食事バランスガイド」(17.7厚生労働省、農林水産省決定)

水分をコマの軸とし、食事の中で欠かせない存在であることを強調

菓子・嗜好飲料

「コマ」が回転する=「運動」することによって初めて安定することも併せて表現

Page 24: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

24

私たちの「食」の変化は、私たちの生活や社会にどのような影響を及ぼしているか。

地球規模の資源、環境の面

① 最も身近な分野

自分自身や家族の健康や食生活、

食の安全と信頼確保の面

② もう少し視野を広げて

地域の農業やわが国の食料供給の面

③ さらに視野を広げると

Page 25: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

25

わが国が行っている大量の食料輸入は、わが国が行っている大量の食料輸入は、地球規模の地球規模の環境環境や資源にや資源に負荷負荷を与えているという視点を与えているという視点

①土地

Page 26: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

26

地球環境地球環境・資源・資源への負荷への負荷 ②水

出典:沖(2003)

Page 27: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

27

地球環境地球環境・資源・資源への負荷への負荷 ③地球温暖化

CO2CO2排出量 : 1990年比 11.311.3%増%増

2006年度の温室効果ガス排出量 : 1313億億44千万トン千万トン、1990年比 6.26.2%増%増

出典:環境省

工場等 ▲ 4.6 %

自動車、船舶等自動車、船舶等 16.7 16.7 %%

商業、サービス等 39.5 %

家庭 30.0 %

発電所等 13.9 %非エネルギー起源 3.1 %

京都議定書の国別削減目標(約束)には、

国際航空や船舶からの排出量は含まれず。

Page 28: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

28

「フード・マイレージ」とは

○ 考え方は単純: 食料の輸送量に輸送距離を掛け合わせた指標。

単位:t・km(トン・キロメートル)

○ 特色食料の供給構造を物量とその輸送距離により把握

・ 食の安定供給、安全性の確保(トレーサビリティ)・ 「食」と「農」の間の距離の計測・ 食料の輸入が地球環境に与える負荷の把握

cf.食料自給率:距離の概念を含まず。

○ 「食料の総輸送量・距離」

Page 29: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

29

イギリスにおける「フード・マイルズ運動」

「フード・マイレージ」(農林水産政策研究所での取組)・ 輸入食料の輸入の過程に着目(輸入国内の輸送は考慮せず)・ いくつかの前提・仮定を設け統計を用いて計測

→ 各国間比較を可能に・ 政策研・篠原孝所長(当時)の造語

cf.ウッド・マイレージ http://homepage2.nifty.com/fujiwara_studyroom/

○ Sustain:“The alliance for better food and farming”99年に“S.A.F.E. Alliance”と“National Food Alliance”が合併。

○ “Food Miles”運動Food Miles(食料の量×輸送距離)を意識し、

なるべく地域内で生産された食料を消費することにより環境負荷を低減させていこうという市民運動

・ スーパー2社が航空輸送による輸入食品に航空機の絵柄・ 認証機関が航空輸送された食品の有機認定を見直す考え

(参考:谷口葉子(宮城大学))

Page 30: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

30

輸入食料のフード・マイレージ

「食料」の範囲品目分類 品        名 「食料」の範囲(4桁ベース)

(2桁ベース)第1類 生きている動物 一部(馬、犬等を除く。)

2 肉及び食用のくず肉 全品目3 魚並びに甲殻類、軟体動物等 全品目4 酪農品、鳥卵、天然はちみつ等 全品目7 食用の野菜、根及び塊茎 全品目8 食用の果実及びナット等 全品目9 コーヒー、茶、マテ及び香辛料 全品目10 穀類 全品目11 穀粉、加工穀物、麦芽、でん粉等 全品目12 採油用の種及び果実等 全品目13 樹脂その他の植物性の液汁等 一部(植物エキス等のみ。)15 動物性又は植物性の油脂 一部(グリセリン等を除く。)16 肉、魚又は甲殻類等の調製品 全品目17 糖類及び砂糖菓子 全品目18 ココア及びその調製品 全品目19 穀類調製品及びベーカリー製品等 全品目20 野菜、果実等調製品 全品目21 各種の調製食料品 全品目22 飲料、アルコール及び食酢 全品目23 食品工業の残留物及び調製飼料等 全品目24 たばこ及び製造たばこ代用品 全品目33 精油、レジノイド、調製香料等 一部(精油等のみ。)35 たんぱく系物質、変性でん粉等 一部(カゼイン等のみ。)

Page 31: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

31

輸送経路と距離の概念図

アメリカから日本までの輸送経路(仮定):ワシントンDC(首都) → ニューオーリンズ(輸出港) → 東京(輸入港)

[直線距離] [海上輸送距離]

東京港

ワシンシンD.C.

ニューオーリンズ港

パナマックス

Page 32: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

32

輸入食料に係るフード・マイレージの比較(品目別)

ドイツ

フランス

イギリス

アメリカ

韓 国

日 本

Page 33: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

33

1人当たりフード・マイレージの比較(輸入相手国別)

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000

日 本

韓 国

アメリカ

イギリス

フランス

ドイツ

t・km/人

 1位

 2位

 3位

その他

アメリカ カナダ オーストラリア

アメリカ ブラジル アルゼンチン

タイ

オー

ストラリア

ィリピン

アメリカ

ブラジル

イタリア

ブラジル

アメリカ

アルゼンチン

ブラジル

アメリカ

インドネシア

Page 34: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

34

食料輸入量と平均輸送距離

Page 35: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

35

輸入食料の輸送に伴う環境負荷の試算

(1)国内における食料輸送に伴うCO2排出量

2000年度におけるCO2排出量 : 1,237百万t

うち食料品 : 99 百万百万tt(輸送量、エネルギー消費量シェアであん分)

(2)輸入食料の輸送に伴うCO2排出量の推計

わが国の食料輸入に伴うCO2排出量:1616..99百万百万tt(フード・マイレージにCO2排出係数を乗じて試算)

→ (2)/(1) = 11..8787 倍倍

Page 36: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

36

わが国の食料輸入に伴うCO2排出量

1616..99 百万百万tt

一人当たり年間 約130kg約130kg

夏の間の冷房温度を27→28℃:1212年分

夏の間の冷房時間を1時間短縮:1919年分

毎日1時間テレビを見る時間を短縮:1111年分

毎日1分間シャワーを短縮: 55年分

参考:環境省「チームマイナス6%」HP 「うちエコ!」

Page 37: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

37

(株)亀井ランチ特製 地産地消弁当

以下の3つのケースについてフード・マイレージを計測

(使用量に輸送距離を掛け合わせて累積)

ケース1 市場流通に委ねて食材を調達した場合

ケース2 市場で国産食材を選んで調達した場合

ケース3 全て熊本県産の食材を使用した場合(地産地消弁当)

注:2006年5月18日(木)、

熊本市内で開催された

コープくまもと「食育講座」

ランチョンセミナーでのお弁当。

Page 38: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

38

地産地消弁当のフード・マイレージの試算(Kランチ)

Page 39: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

39

トーフ・マイレージトーフ・マイレージ(埼玉県小川町で地元産大豆を使い豆腐5千丁豆腐5千丁を作った

場合の原料大豆(1トン)原料大豆(1トン)のフード・マイレージ:輸入大豆との比較)

フード・マイレージは 約約 6000分の16000分の1、

CO2排出量は 約約 400分の1400分の1 に縮減

Page 40: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

40

地元産大豆を使うことの効果

CO2排出量の削減量:5千丁で245kg

1丁当たり1丁当たり 5050 gg

020406080100120

地場産大豆を使った豆腐を1丁食べる

夏の間の冷房温度を1℃上げる(1日)

夏の間の冷房時間を毎日1時間短縮

毎日1時間テレビを見る時間を短縮

毎日1分間シャワーを短縮

CO2削減効果(g/日)

Page 41: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

41

大地を守る会「フードマイレージ・キャンペーン」

「大地を守る会」:無農薬・有機農法の普及や環境保全などに関わる活動に取り組んでいる環境NGO(藤田和芳会長)

「100万人のキャンドルナイト」、「身近な食で地球を冷ませ!キャンペーン」

http://www.food-mileage.com/database/

1リットルの醤油に使われる大豆

(約280g)

アメリカ産を北海道産に変更

:輸送に伴い排出されるCO2は、暖房温度を1度下げるのと同じ1.5pocoの削減効果

(二酸化炭素 100gが1pocoに相当)

Page 42: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

42

CSまちデザイン「食農共育(ともいく)」

NPO法人コミュニティスクール・まちデザイン」(東京都世田谷区)

2002年設立、2006年7月NPO法人格を取得。

○総合的な学習の時間の授業プログラムづくり

「私の食が世界・地球をつくる」

○市民講座、料理スクール

○「食のコンシェルジュ」養成講座

http://homepage3.nifty.com/machi-design/sougou/main.htm

Page 43: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

43

フード・マイレージという指標の限界 1

1 輸送機関による環境負荷の違い

○二酸化炭素排出係数二酸化炭素排出係数(出典:国土交通省「交通関係エネルギー要覧」、平13・14年版)

営業用普通トラック 180 g-CO2 / t・km鉄 道 22 内航船舶 40 外航船舶(バルカー) 10

(コンテナ) 21航 空 1461

モーダルシフトの必要性地産地消ブーム:直売所のパラドックス

Page 44: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

44

フード・マイレージという指標の限界 2

2 フード・マイレージは輸送に限定しての指標

生産面や消費、廃棄面での環境負荷は考慮せず。

: 例えば、粗放的に生産された食品を船で輸入すれば、国内で集約的に生産するより、トータルの環境負荷は小さくなる可能性。

→ LCA的手法LCA的手法が必要。(カーボン・フットプリント)

cf.cf.ハウス栽培と「旬産旬消」ハウス栽培と「旬産旬消」

「食料生産基地」「食料生産基地」北海道、北海道、九州農業のジレンマ九州農業のジレンマ

先駆的な取組:サッポロビール、味の素

Page 45: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

45

CO2排出量の「見える化」

サッポロビールサッポロビール、、味の素味の素

商品の一部にCO2排出量を表示すると発表。

環境負荷を分かりやすく伝える分かりやすく伝えることで、

→ 消費者の地球環境保護への関心を高める地球環境保護への関心を高めることに。

→ 消費者が商品を選ぶ際に基準の一つ商品を選ぶ際に基準の一つに。

テスコ(英国のスーパー)テスコ(英国のスーパー)等等

菓子やジュースなどで表示を開始。英国政府英国政府もも算定方法の規格作りを開始。

日本の大手スーパーなど日本の大手スーパーなど

来年度にも表示を始める方向。経済産業省経済産業省がイオン、セブン&アイ・ホールディングス、西友、ユニー、日生協等の参加を得て検討会を設置。

農農林水産分野における検討林水産分野における検討

農林水産省農林水産省の審議会で省CO2効果の「見える化」の展開方向、具体化に向けた課題等を検討中、21年3月までにとりまとめ予定。

Page 46: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

46

フード・マイレージという指標のメリットカーボンフットプリントカーボンフットプリント

: 概念や計測方法が複雑複雑、一般消費者には直ちに理解し難い面。

生協等では先駆的な取組も。生協等では先駆的な取組も。 (例)「大地を守る会」

ホームページ等を活用した「フードマイレージ・キャンペーン」を積極的に展開するなかで、カタログ、請求書にポコポコ(二酸化炭素 100gに相当)を表示。

「フード・マイレージ実践講座」「フード・マイレージ実践講座」消費者の立場消費者の立場からからフード・マイレージを自ら計測し、環境負荷の小さな食品を選択

するスキルを身につけようという自主的な取組。

10月から熊本、11月から東京で開催予定(全4回)。

(連絡先) [熊本会場] 北さん 090-3197-7273、 [東京会場] 山内さん [email protected]

フード・マイレージフード・マイレージ

: 概念、計算方法ともに分かりやす分かりやすいい。

なるべく身近なところで採れたものを食べる(地産地消)といった具体的な実践具体的な実践に結びつけやすいに結びつけやすい。

Page 47: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

47

フード・マイレージという指標の限界 3

3 そもそも、問題は食料だけではない。わが国の輸入量計:7億9千万トン

うち食料 : 5800万トン(7%)

→ 「グッズ・マイレージ」という指標の必要性。

食料は国内資源(風土資源)を活用して増産が可能。食料は国内資源(風土資源)を活用して増産が可能。

Page 48: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

48

熊本大学・徳野貞雄教授による「消費者」の分類

52.4%

意識と行動が分離している

(風評被害を起こしやすい)

④どうしようもない消費者層

①期待される消費者層

②健康志向型消費者層

農業の価値が分かり、金も払う。

(有機産直農家との連携)

農に対して無関心。

(エサ<市場>を食べてしぶとく

生き残る)

食の安全性に強い関心。(生協周辺に多い)

金を支払わない

金を支払う

注:数値は、福岡市科学研究所+徳野貞雄(2003年)。出典:徳野貞雄「農村の幸せ都会の幸せ」(2007年2月、日本放送出版協会)

5.4%

16.5%

農産物の価値が分かる

農産物の価値が分からない

③分裂型消費者層

23.0%

Page 49: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

49

○北陸地域は、豊かな自然条件の下、多彩な特産物や素晴らしい農村景観など多くの資源に恵まれ、全国的に有名な伝統料理や郷土食が多数あるなど、豊かな食文化が花開いている地域。

北陸地域の北陸地域の「「食食」」とと「「農農」」の姿の姿

11

日本の原風景 となみ野の散居村

~富山県 砺波市~

田植え後の水田に映えるはざぎ

~新潟県新潟市~

加賀料理~石川県金沢市~

しかし、北陸地域の食と農には、様々な問題点、課題が。

疏水百選に選ばれた足羽川用水

~福井県 福井市~

加賀野菜

Page 50: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

50

食料自給率の比較食料自給率の比較 (18年度)(18年度)

Page 51: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

51

農業総産出額農業総産出額の動向農業総産出額の動向

1資料:農林水産省「生産農業所得統計」

50.7

31.6

6.3

5.0

11.1

7.9 3.31.4

1.44.2

0 20 40 60 80

S60年

7,370億円

H17年

4,922億円

米 野菜 果実 畜産 その他

100億円

全体▲33.2%

(北陸)

383.0

194.7

211.0

203.3

93.8 325.3

250.6

149.8

129.972.7

0 200 400 600 800 1,000 1,200

S60年

11兆6 ,295億円

H17年

8兆5 ,119億円

米 野菜 果実 畜産 その他

全体▲26.8%

100億円(全国)

Page 52: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

52

○ 米依存度と農業産出額減少率

-50%

-40%

-30%

-20%

-10%

0%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%

農業総産出額に占める米の割合(1985)農

業総

産出

額の

減少

率(

20

05

/1

98

5)

資料:農林水産省「生産農業所得統計」

新潟

福井

富山

石川

秋田宮城

山形

全国

青森

岩手

福島

宮崎

鹿児島北海道

愛知

米依存度米への依存度と農業産出額の動向米への依存度と農業産出額の動向

Page 53: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

53

主な野菜の産地別流通量(地域内自給率)

Page 54: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

54

加賀野菜とは加賀野菜とは

和名はスイゼンジナ(水前寺菜水前寺菜)といい、熱帯アジアが原産。

日本へは18世紀に中国から渡来したが、九州の熊本市で

古くから栽培されていたので、この名がついたとされる。

昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている

野菜の中から、現在15品目を「加賀野菜」に認定。

五郎島金時五郎島金時太きゅうり太きゅうり源助大根源助大根

金時草金時草

(出典:金沢市農産物ブランド協会HPより)

((1994 1994 年年「「加賀野菜保存懇話会加賀野菜保存懇話会」、」、9696年年「「金沢市農産物ブランド協会金沢市農産物ブランド協会」発足。)」発足。)

Page 55: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

55

より豊かな(1)

32.地元農産物を活用した商品開発及びコンビニへの販路拡大

・地元ブランド農産物と流通規格外食材を活用し、プリン等を(有)かわに等地元の農産物生

産者と共同で開発、商品化。

・地元農産物を使用した菓子作りを通じて生産

農家とメーカー、販売業者、消費者が笑顔に

なれる「4ツの笑顔プロジェクト」として取組を

深化し、有名パティシエ向けOEMやインター

ネット等を通じて販売。

・㈱サークルKサンクスが当該取組に共鳴し、

「HOKURIKU MOT PROJECT」として㈱

オハラと新商品を企画、販売。

・18年度売上:9,000万円

【石川県金沢市】中核団体:㈱オハラ

連携団体:(有)かわに、他契約農家、㈱サークルKサンクス

より豊かなより豊かな北陸北陸の「食と農」の構築に向けて(1)の「食と農」の構築に向けて(1)

農商工連携農商工連携

農林水産業と商業・工業等の産業間での連携を強化し、川上から川下までをつなぐ「農商工連携」による地域経済の活性化を推進。

先進的な取組を「農商工連携88選」として選定、公表(2008.4)。

農林水産物等の輸出農林水産物等の輸出

平成25年度までに輸出額を1兆円規模にするという目標。

先進的な取組を「農商工連携88選」として選定、公表(2008.4)。

金沢市

:和菓子をシンガポール、米国、EUへ

油揚げを米国へ

なしを台湾へ

加賀市

:スギ丸太を中国(大連)へ

Page 56: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

56

より豊かな(2)より豊かなより豊かな北陸北陸の「食と農」の構築に向けて(2)の「食と農」の構築に向けて(2)

バイオマスタウン構想バイオマスタウン構想

市町村が中心となって、地域のバイオマス利活用の全体プランである「バイオマスタウン構想」を平成22年度末までに全国300地区で作成。

北陸では16市町(石川2)で作成済み。

魅力ある地域づくり魅力ある地域づくり

都市住民やNPOなど多様な主体の参画のもと新たな地域協働により、祭りや伝統・文化等の保全・復活など、地域活性化の取組を支援。

子ども農山漁村プロジェクトも開始。

石川県 七尾市

生ごみの飼料化・肥料化・燃料化、家畜排せつ物やもみ殻の堆肥化等。(目標:廃棄物系80%、未利用40%)

石川県 加賀市

生ゴミ・剪定枝・もみ殻等や下水汚泥・バーク等の堆肥化、廃食用油のBDF化等。(目標:廃棄物系90%)

受入モデル地域での体験活動事例:~石川県珠洲市~

Page 57: 【2008.10/30環境と経済の統合に関するセミナー資料】 · PDF file1 平成20年7月 私たちの「食」と 地球環境問題 中田哲也(北陸農政局企画調整室長)

57

私たちにできること私たちにできること・・・私たちにできること・・・

「食事バランスガイド」を参考に「日本型食生活」の実践を。

ご飯や野菜をしっかり食べてご飯や野菜をしっかり食べて

油分を控えめにすれば・・・油分を控えめにすれば・・・

メリット1メリット1 栄養バランスが改善し健康な体に栄養バランスが改善し健康な体に生活習慣病やメタボリック・シンドロームが予防できます。

メリット2メリット2 結果として、食料自給率の向上に結果として、食料自給率の向上に国内で自給できる米や野菜の消費が増え、輸入に依存している畜産物(飼料

穀物)や油脂(大豆・菜種)の消費が減ります。

メリット3メリット3 さらに、地球環境への負荷も減らせますさらに、地球環境への負荷も減らせます大量の輸入食料を長距離輸送する過程で発生するCO2を削減できます。