22 画像診断レポートの確認に関する安全対策 病理診断報告書 ......21...

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22 画像診断レポートの確認に関する安全対策 画像診断報告書の未確認や、想定していなかった診断に気付かず、治療の遅れによる患者への不利益 を防止(最終目標は患者への説明の実施確認)するために以下のシステムを実施している。 1.未読症例の通知(2017 10 1 日より実施) 1)対象:CTMRIRIUSUGIBE 読影レポートを作成しているもの全て。 2)未既読リスト期間:毎月 1 日から 25 日まで。 3)未既読リスト作成日:原則配布日(翌月第 2 月曜日)前の金曜日 4)未既読リスト配布日:原則翌月第 2 月曜日 5)配布場所:診療科長モーニングカンファレンス会場 2.運用 1)画像検査をオーダーし、読影を依頼した場合や超音波検査のように画像診断レポートが提供され る場合、検査依頼医は、画像並びにそのレポート内容を確認した上で、必ず画像所見レポートの 左上『未読』をクリックし『既読』とする。 2)毎月第 2 月曜日に、毎月 25 日までの『読影レポート 未既読患者リスト』を診療科長モーニン グカンファレンスで診療科毎に配布する。 3)配布されたリストにある患者に関して、依頼医 or 診療科長は、 (1) HIS から画像所見レポートの左上『未読』をクリックし『既読』とする (2) 『未既読患者リスト』の読影所見確認欄に捺印する 4)診療科内で(1)と(2)が終了した時点で、『未既読患者リスト』を安全管理室へ提出する。 5)安全管理室は、『読影レポート 診療科別未既読患者リスト』に、各診療科の提出日を記載し、受 領印を押し確実に安全管理室に戻ったことを確認する。 137

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  • 21 病理診断報告書未読防止 病理診断報告書の未確認や、悪性および悪性疑い症例の見落としによる患者への不利益を防止(最終目標は患者への説明の実施確認)するために以下のシステムを実施している。

    1. 未読症例の通知(2018年6月26日 朝9時より実施)

    1) 電子カルテ上の病理診断参照からの報告書(本報告をクリック)画面で、『診断確認』ボタンが表示される。ボタンをクリックすると、診断確認後の画面となり、確認者・確認日が表示され、ログが残る。

    2) 医師のみに確認者氏名・確認日の右横に「未読に戻す」ボタンが表示される。このボタンをクリックすると、対象報告書は未読状態へ変更される。主治医以外の医師等が診断確認ボタンを押してしまった場合は、未読に戻すという対応が可能となる(ただし、この場合も一度既読にしたことのログは残る)。

    ※ 正確な未読症例を主治医へ通知するためのシステムであり、「未読に戻す」ボタンを安易に押す ことなく、主たる診療科内では情報の共有をお願いしたい。

    ※ 「外来患者一覧」・「入院患者一覧」画面から患者―右クリックで「病理診断参照」を行う場合、 病理診断WEBレポートに『診断確認』・『未読に戻す』が表示されない仕様となっている。

    2. 病理組織診断報告書

    1) 病理診断部から各外来に配布した病理診断報告書で実施確認を行う。 2) 病理組織診断報告書の『外来受け』・『医師確認』・『患者への説明』欄へのサインは、外来患者フ

    ァイルに挟むor綴じる看護師or看護助手orクラークが『外来受け』欄に、内容を確認した医師が『意思確認』欄に、患者への説明が終了した時点で説明した医師が『患者への説明』欄に、それぞれ日付の記入とサインor押印する。

    3) 病棟へ配布した病理診断報告書のサイン欄には、報告書配布前に病理診断部が無効の斜線を引く。 3. 未読レポートの通知

    1) 未読期間が一定期間(数週間~1ヶ月を予定)を超えた症例について、病理診断部から各診療科宛に未読症例リストを送付する。

    22 画像診断レポートの確認に関する安全対策

    画像診断報告書の未確認や、想定していなかった診断に気付かず、治療の遅れによる患者への不利益を防止(最終目標は患者への説明の実施確認)するために以下のシステムを実施している。

    1. 未読症例の通知(2017年10月1日より実施)

    1) 対象:CT、MRI、RI、US、UGI、BE 読影レポートを作成しているもの全て。 2) 未既読リスト期間:毎月1日から25日まで。 3) 未既読リスト作成日:原則配布日(翌月第2月曜日)前の金曜日 4) 未既読リスト配布日:原則翌月第2月曜日 5) 配布場所:診療科長モーニングカンファレンス会場

    2. 運用

    1) 画像検査をオーダーし、読影を依頼した場合や超音波検査のように画像診断レポートが提供される場合、検査依頼医は、画像並びにそのレポート内容を確認した上で、必ず画像所見レポートの左上『未読』をクリックし『既読』とする。

    2) 毎月第 2月曜日に、毎月 25日までの『読影レポート 未既読患者リスト』を診療科長モーニングカンファレンスで診療科毎に配布する。

    3) 配布されたリストにある患者に関して、依頼医or診療科長は、 (1) HISから画像所見レポートの左上『未読』をクリックし『既読』とする (2) 『未既読患者リスト』の読影所見確認欄に捺印する

    4) 診療科内で(1)と(2)が終了した時点で、『未既読患者リスト』を安全管理室へ提出する。 5) 安全管理室は、『読影レポート 診療科別未既読患者リスト』に、各診療科の提出日を記載し、受

    領印を押し確実に安全管理室に戻ったことを確認する。

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  • 未読状態の画像診断レポートを対象リストから参照(既読)する方法 以下の方法により、自分が依頼した検査または自科で依頼した検査のみを絞り込んで一覧表示させ、 複数の画像診断レポートを続けて参照することができる。

    1. 電子カルテ上部の「統合」タブから「既読管理一覧」をクリックする

    2. CITA Clinical Finder が立ち上がる。検索条件の欄より「自分が依頼した検査」または「自科で依頼

    した検査」を選択する。検査日時の欄より表示期間を指定する。状態の欄より「未読」を選択する。

    CITA稼動日(2019/6/24)以降を入力する。 注)○全て のボタンは使用できません 3. 右上の「検索」ボタンを押すと指定したリストが一覧表示される 4. 希望する患者を選びダブルクリックすると画像と画像診断レポートが立ち上がるため、内容を確認後

    未読メニューから既読操作を行う。リストに戻り、次の患者のレポート参照を行う。

    未読 | ▼

    既読にする 既読にして閉じる

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