平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3....

23
平成 24 年度 (第 3 回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」 - 安定電力供給のためのメンテナンス技術向上 – (B) 平成 24 年 8 月 独立行政法人国際協力機構中国国際センター 一般社 調 株式会社パワー・エンジニアリング・ アンド・トレーニングサービス

Upload: others

Post on 26-Sep-2020

2 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

平成 24 年度

(第 3 回)

集団研修

「ガスタービン・石炭火力発電」

- 安定電力供給のためのメンテナンス技術向上 – (B)

実 施 要 領

平成 24年 8 月

独立行政法人国際協力機構中国国際センター

一 般 社 団 法 人 海 外 電 力 調 査 会

株式会社パワー・エンジニアリング・

ア ン ド ・ ト レ ー ニ ン グ サ ー ビ ス

Page 2: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

1

目 次

1. 研修コース名等 …………………………………………………………

2. コースの背景・目的 ……………………………………………………

3. 研修項目・内容および研修方法 ……………………………………

4. 研修員参加資格要件 ……………………………………………………

5. 研修実施体制及び運営 …………………………………………………

6. 研修施設・宿泊施設 ……………………………………………………

7. 研修教材・資機材 ………………………………………………………

8. 研修付帯プログラム ……………………………………………………

9. 研修の評価 …………………………………………………………………

(別添1) 研修概念図

(別添2) 研修日程

(別添3) 参加国情報

2

2

3

4

5

6

6

6

7

Page 3: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

2

1.研修コース名等

(1)研修コース名

和 文:ガスタービン・石炭火力発電コース

- 安定電力供給のためのメンテナンス技術向上 – (B)

英 文:Thermal Power Engineering Course for Gas Turbine & Coal Fired Steam

Turbine – Improvement of Maintenance Skill for Stable Power Supply -

(B)

(2)研修期間

全体受入期間 :平成24年9月5日〜平成24年10月20日

技術研修期間 :平成24年9月10日〜平成24年10月19日

(3)研修員数

10名(バングラデシュ 2名、タンザニア 1名、ウズベキスタン 1名、イラン 1名、

ナイジェリア 2名、エジプト 1名、ミャンマー1名、イラク 1名)

(4)研修実施機関

1)一般社団法人 海外電力調査会(略称 JEPIC)

2)株式会社パワー・エンジニアリング・アンド・トレーニングサービス(略称(株)

PET)

2.コース設置の背景・目的

(1)背景

経済成長の大きな開発途上国では、電力需要の増加が著しく供給力の確保が重要

課題となっているが、電力需給が逼迫する中、既存発電設備が適切なメンテナンス

を受けないままに酷使されること等により、発電停止や発電出力の低下を招き電力

需給を一層悪化させるといった事象が発生している。

火力発電は、その経済性や負荷追従性から今後も発電分野で主要な地位を占めて

いくものと考えられ、開発途上国においては、運転・保守はもとより、効率向上や

延命化といった既存設備の効率的な運用管理に関する技術の向上が不可欠となって

いる。

また、近年、世界規模で環境負荷の低減が求められているが、開発途上国では供

給力の確保が優先されることが多く環境対策設備の導入は遅れがちであり、環境問

題に対する意識改革や具体的な対策技術の導入が課題となっている。

本コースは昭和38年に開設され、平成元年まで計27回実施されてきたが、平

Page 4: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

3

成元年度の評価結果をふまえて平成2年度より特設コースとなった。平成9年度か

ら集団コースとして実施されることになり、平成10年度から「石炭火力発電コー

ス」と統合された。平成12年度からは、火力発電システムの内容を「ガスタービ

ンコース」と「石炭火力発電(蒸気タービン)コース」に絞り隔年ごとに実施して

きたが、研修員のニーズにより対応した研修コースとするため、平成14年度から

両コースを統合し、科目のうち運用・保守技術はそれぞれのコースに分かれて専門

的に実施してきた。

今年度については、研修参加要望数の増加に応えるため、「石炭火力発電(蒸気タ

ービン)コース」と「ガスタービンコース」の2回に分けて実施することとなり、

本コースはそのうち「ガスタービンコース」である。

(2)目標

1)上位目標:

改善された運用管理・メンテナンスのプログラムが実施されることにより、

適切な環境保全対策を伴った安定した電力供給が実現する。

2)案件目標:

各火力発電所の運用管理、又はメンテナンス部門で指導的立場にある技術者

が中心となって、火力発電所の効率的な運用管理、メンテナンス技術の向上の

ための普及体制の土台が構築される。

3)単元目標:

<事前活動(来日前)>

① 事前活動終了時に、配属先・自国の現状を考察し、運用管理・メンテナンス上

の課題、推定される要因、既に実施した対策、研修で学びたい事項を整理した

ジョブ・カントリーレポートが作成される。

<本邦研修(来日後)>

② 単元終了時において、日本の電力事情と自国の電力事情の相違点を説明できる。

③ 来日前に設定した課題に基づき、日本で学んだ研修成果を整理し、対策を検討

できる。

④ 本邦研修終了時に研修員が、火力発電所の運用管理、メンテナンスに関する知

識・技術の組織的な普及・活用のための計画を取りまとめている。

<事後活動(帰国後)>

⑤ 研修員の帰国後 3ヶ月以内に、研修員が習得した知識・技術が所属組織に伝達

される。

⑥ 所属先において、研修員が作成したアクションプランが検討される。

Page 5: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

4

3. 研修項目・および研修方法(1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

(2)研修日程:別添2「研修日程」参照。

(3)研修方法:

研修の各単元は講義、意見交換、視察等により構成される。なお、研修は英語、

もしくは日本語による講義を適宜英語に通訳して実施する。

4. 研修員参加資格要件

(1)研修員参加資格要件

本コースの募集要項(General Information)に記載してある資格要件は、次のとおり。

<必須要件>

1)正式な手続きに基づき、割当国政府より推薦された者。

2)ガスタービン発電所の運用管理・メンテナンス(主として機械管理を中心に)部

門で指導的立場にある者

3)帰国後に研修で学んだ成果を所属組織内で普及する者。又、その成果を 3 ヶ月以

内に進捗報告書を作成し提出する者。

4)技術系大学卒業者、あるいはそれと同等の学力を有する者。

5)英語の会話および読み書きに堪能であること。

6)心身ともに健康である者。

7)軍籍にない者。

<推奨要件>1)上記 2)の経験年数が 3年以上ある者。

2)年齢 50歳以下の者であること。

3) JICA 技術協力プロジェクトや有償案件関係者の応募を推奨する。

(2)人選方法

本コースの募集要項に基づいて割当国から提出された要請書をもとに、一般社団法

人海外電力調査会、PET、JICA 中国が下記の視点から協議を行い選考する。

1) アプリケーションフォームにおける現職の内容、学歴

2)ジョブ・カントリーレポートの内容

3) 英語力

(3)今年度割当国(人数)、下線は今年度受入国

バングラデシュ*(2)、エジプト(1)、イラン(1)、イラク(1)、ミャンマー*(1)、

ナイジェリア*(2)、タンザニア(1)、ウズベキスタン(1)*有償勘定枠

Page 6: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

5

5. 研修実施体制及び運営本コースは、JICA 中国が一般社団法人海外電力調査会にその実施運営を委託する。ま

た、火力発電設備の運用・保守に関する専門的な内容については、株式会社パワー・エ

ンジニアリング・アンド・トレーニングサービスが研修を担当する。なお、具体的業務

分担は次のとおりとする。

(1)独立行政法人国際協力機構中国国際センター

1)全体研修日程の調整

2)実施要領の作成

3)研修経費の負担

4)研修監理員の配置

5)教材の製本(必要に応じて翻訳)

6)資機材・研修施設の手配

7)研修員諸手当の支給

8)研修宿泊施設の計画・手配

9)ジョブ・カントリーレポート、アクションプラン発表会の実施

10)評価会、閉講式、反省会の開催

11)研修員の日常生活における生活指導

12)研修実施報告書の作成

(2)一般社団法人海外電力調査会

1)技術研修日程の調整及び日程表の作成

2)視察先の選定・手配

3)テキストの手配

4)研修依頼、講師派遣等依頼文書作成・発信

5)JICA、PET、他関係機関との連絡・調整

6)ジョブ・カントリーレポート、アクションプラン発表会の実施補助

7)研修経費の処理

8)研修監理員からの報告聴取

9)業務完了報告書・経費精算報告書の作成

10)関係機関への礼状の作成・発信、資機材の返却

(3)株式会社パワー・エンジニアリング・アンド・トレーニングサービス

1)講師の選定・手配

2)視察先の選定

3)テキスト・資機材の計画

4)研修施設の手配

5)技術研修の実施

(4)研修監理員の配置

日本における技術研修期間中、JICA 中国は研修監理員を配置し、業務調整及び通訳

業務にあたり円滑なコースの実施運営を図るものとする。

Page 7: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

6

6.研修・宿泊施設等

(1)研修委託先

一般社団法人海外電力調査会 電力国際協力センター

所在地:〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目15番33号芝浦清水ビル5階

TEL:03-6361-8326

FAX:03-3455-0994

(2)研修実施機関

株式会社パワー・エンジニアリング・アンド・トレーニングサービス

所在地:〒759-0205 山口県宇部市大字西沖の山字西沖1-2

TEL:0836-44-2065

FAX:0836-44-2067

(3)主な宿泊施設

1)東京(サクラホテル幡ヶ谷)

所在地:〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷1-32-3

TEL:03-3469-5211

FAX:03-3468-4307

2) 宇部 (国際ホテル宇部)

所在地:〒755-0047 山口県宇部市島 1丁目7-1

TEL:0836-32-2323

FAX:0836-32-2316

7.研修教材・資機材(1)教材

平成24年度 集団研修ガスタービン・石炭火力発電(B)コース テキスト

(2)資機材

パソコン、プロジェクター等

8. 研修付帯プログラム(1)ブリーフィング

JICA 東京が、来日翌日から、来日事務手続き、滞在諸手当の支給及び日常生活の

一般留意事項について、ブリーフィングを実施する。

Page 8: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

7

(2)ジェネラルオリエンテーション

ブリーフィングの他1日間、日本滞在中の必要知識として、日本事情の紹介を中

心としたジェネラルオリエンテーションを(1)と同様実施する。

9. 研修の評価本研修における目標の達成度合いを把握すると共に、次年度コースへの参考の

ため、次のとおり評価を実施する。

(1)研修員毎の達成度評価

小レポート提出や発表会を実施し、各研修員の単元目標の達成度を確認する。

評価結果から必要に応じて研修員へのフィードバックを行うと共に、研修プ

ログラムが効果的であったかどうかについて実施者側から評価を行う。

(2)研修員によるコースの評価

所定の質問票(Questionnaire)を提出させ、案件目標及び単元目標の達成

状況についての自己評価、ならびにコース全体の評価について確認する。

また本邦研修終了時に評価会を実施し研修員へ感想や提案を求め、意見交

換を通じて研修プログラムが効果的であったかどうかについて参加者側か

ら評価を行う。

(3)研修評価の総括、及び次年度コースに向けての改善点の検討

本邦研修終了後、反省会を実施し、(1)研修員毎の達成度に係る評価結果

及び(2)研修員によるコースの評価結果、さらには関係者の意見を総括し

て、研修の最終評価を行う。また、評価結果を受けて次年度コースに向けて

の改善点を検討する。

Page 9: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

上位目標:改善された運用管理・メンテナンスのプログラムが実施されることにより、適切な環境保全対策を伴った安定した電力供給が実現する。

単元6:所属先において、研修員が作成したアクションプランが検討される。

単元5:研修員の帰国後3ヶ月以内に、研修員が習得した知識・技術が所属組織に伝達される。

単元4:本邦研修終了時に研修員が、火力発電所の運用管理、メンテナンスに関する知識・技術の組織的な普及のための計画を取りまとめている。

単元2:単元終了時において、日本の電力事情と自国の電力事情の相違点を説明できる。

単元3:来日前に設定した課題に基づき、日本で学んだ研修成果を整理し、分析できる。

単元1:事前活動終了時に、配属先の現状を考察し、運用管理・メンテナンス上の課題、推定される要因、既に実施した対策、研修で学びたい事項を整理した

ジョブ・カントリーレポートが作成される。

事前

本邦

事後

・本邦での研修課題の明確化

(1)火力発電所の運転・運用に関する技術の修得(2)火力発電所の保守に関する技術の修得(3)火力発電所の製造に関する技術の修得(4)火力発電所の環境保全に関する技術の修得

・アクションプランの作成、発表・意見交換

平成24年度集団研修「ガスタービン・石炭火力発電」 概念図

-電力事業の概要-省エネルギー政策と推進活動-Total Quality Management 活動

案件目標:各火力発電所の運用管理、又はメンテナンス部門で指導的立場にある技術者が中心となって、火力発電所の効率的な運用管理、メンテナンス技術の向上のための普及体制の土台が構築される。

・所属長からのコメントの提出

・事後活動の進捗報告(プログレスレポート)の提出

別添1

Page 10: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

月日 曜 時間 項目 方法 宿泊

午前

午後

午前

午後

午前

午後

9月8日 土 終日 - サクラホテル幡ヶ谷

9月9日 日 終日 - サクラホテル幡ヶ谷

午前

午後

午前

午後

午前

午後

午前 - -

午後 -

午前

午後

9月15日 土 終日 - 国際ホテル宇部

9月16日 日 終日 - 国際ホテル宇部

9月17日 月 終日 移動 - 国際ホテル宇部

午前

午後

午前

午後

午前 見学

午後

午前

午後

9月22日 土 午前 移動 - 国際ホテル宇部

9月23日 日 午前 - 国際ホテル宇部

午前

午後

午前

午後

午前

午後

午前

午後

午前

午後

9月29日 土 終日 - 柳井グランドホテル

9月30日 日 終日 - 柳井グランドホテル

午前

午後

午前

午後

午前

午後

午前

午後

午前

午後 運転・運用に関する技術の習得 見学

10月6日 土 終日 - ダイワロイネットホテル広島

10月7日 日 終日 - ダイワロイネットホテル広島

10月8日 月 終日 - ダイワロイネットホテル広島

柳井グランドホテル

柳井グランドホテル

柳井グランドホテル

柳井発電所研修 ・柳井発電所概要,発電所見学 ・コンバインド発電の基礎 ・ガスタービンの基礎 ・定期点検・燃焼器点検 ・GTホットパーツの検査・修理 ・トラブル改善事例 ・ホットパーツ管理方法 ・余寿命診断技術(GTホットパーツ) ・意見交換

ダイワロイネットホテル広島

座学実習

保守に関する技術の習得

座学実習

運転・運用に関する技術の習得

保守に関する技術の習得

座学見学

宇部環境保全センター見学

火力発電所の人材育成

休日(敬老の日)

国際ホテル宇部

国際ホテル宇部

国際ホテル宇部

国際ホテル宇部

柳井グランドホテル

国際ホテル宇部

国際ホテル宇部

国際ホテル宇部

国際ホテル宇部

中央給電指令所 (見学)

座学見学

移動(宇部→柳井)

休日

休日

環境に関する技術の習得

保守に関する技術の習得

休日

余寿命診断技術(概論,実習)

9月14日 金

9月26日

10月2日

9月18日

9月11日

9月5日 水 -

9月10日 月 -

9月7日

- オリエンテーション

開講式、日本の電気事業概要

-

内容

サクラホテル幡ヶ谷

サクラホテル幡ヶ谷

ブリーフィング

サクラホテル幡ヶ谷

休日

平成24年度 国際協力機構 集団研修

「ガスタービン火力発電~安定電力供給のためのメンテナンス技術向上~」 研修日程

9月6日 木 -

研修員来日-

-

サクラホテル幡ヶ谷

サクラホテル幡ヶ谷

サクラホテル幡ヶ谷

国際ホテル宇部

国際ホテル宇部

国際ホテル宇部ボイラ水質管理技術

祝日(体育の日)

9月25日

9月24日

9月20日

9月12日

10月4日 木

9月21日

9月13日 木

環境保全への取り組み9月19日 水

移動(東京→宇部)

開講式,オリエンテーション

運用に関する技術の習得火

9月27日

10月1日

金10月5日

10月3日

9月28日

日本のTQM活動(日本科学技術連盟)

休日

座学

カントリー/ジョブレポート発表会

休日

座学

振動基礎技術

非破壊検査技術

休日

休日

座学

休日

座学

省エネルギー政策と推進活動(省エネルギーセンター)

水 -電気の史料館

見学磯子火力発電所見学(電源開発)

Page 11: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

月日 曜 時間 項目 方法 宿泊内容

平成24年度 国際協力機構 集団研修

「ガスタービン火力発電~安定電力供給のためのメンテナンス技術向上~」 研修日程

午前 座学

午後 座学

午前 見学

午後 -

午前 見学

午後 -

午前

午後

10月13日 土 終日 - ホテル日航姫路

10月14日 日 終日 - ホテルテラスザスクエア日立

午前

午後

午前 見学

午後 -

午前

午後

午前

午後

午前 -

午後 - -

10月20日 土 終日 - -

10月15日

10月16日

10月17日

製造に関する技術の習得

座学

ナビオス横浜

アパホテル倉敷

ホテル日航姫路

ホテル日航姫路

座学 東芝 京浜事業所 (見学)

見学

ナビオス横浜

休日

移動(姫路→日立)

三菱重工業 高砂工場 (見学)

日立製作所 臨海発電所(見学)

移動(日立→横浜)

ホテルテラスザスクエア日立日立製作所 日立工場 (見学)

製造に関する技術の習得

移動(倉敷→加古川)

水島発電所研修 発電所見学,意見交換

アクションプランへのコメントダイワロイネットホテル広島

製造に関する技術の習得

まとめ

運転・運用に関する技術の習得

ボイラー製造技術 バブコック日立 能美工場 (見学)

移動(広島→倉敷)

質疑応答

10月11日 木

ナビオス横浜資料整理

アクションプラン発表 ナビオス横浜

評価会,閉講式,反省会10月19日 金

まとめ座学10月18日 木

離日

10月10日

10月12日 金

10月9日 火

Page 12: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

バングラデシュ人民共和国

People's Republic of Bangladesh

<面積> 14 万 4千 km2(日本の約 4割)

<人口> 1億 4,231.9 万人(2011 年 3 月、バングラデシュ統計局)

<年平均人口増加率> 1.34%(2011 年、バングラデシュ統計局)

<首都> ダッカ

<人種> ベンガル人が大部分を占める。ミャンマーとの国境沿いのチッタ

ゴン丘陵地域には、チャクマ族等を中心とした仏教徒系少数民族が居住。

<言語> ベンガル語(国語)

<成人(15 歳以上)識字率> 56%(UNDP 2011 年)

<宗教> イスラム教徒 89.7%、ヒンズー教徒 9.2%、仏教徒 0.7%、

キリスト教徒 0.3%(2001 年国勢調査)

<略史> 1947.8.14 パキスタン(東パキスタン)として独立

1971.12.16 バングラデシュとして独立

<政治体制> 共和制

<経済>

・主要産業 衣料品・縫製品産業

・実質 GDP 998 億ドル(2010 年 世銀)

・一人当たり GDP 684 ドル(2010年度(2009 年 7 月~2010 年 6月)暫定値、バングラデシュ中央銀行)

・経済成長率(GDP) 6.0%(2009 年度 バングラデシュ財務省)

・消費者物価指数上昇率 6.5%(2009 年度、バングラデシュ財務省)

・労働人口市場(2010 年度、バングラデシュ財務省)

5,370 万人 農業(48.1%)、サービス業(37.4%)、鉱工業(14.6%)

・GDP 内訳(2009 年度暫定値、バングラデシュ中央銀行)

サービス業(49.7%)、工業・建設業(29.7%)、農林水産業(20.6%)

・通貨 タカ

・為替レート 1 米ドル=69.18 タカ(2010年度平均 バングラデシュ中央銀行)

<経済概況>(1)2009 年度(2008 年 7月-2009 年 6月)のバングラデシュ経済は、2008 年秋以降の世界金融危機による影響を

それほど大きく受けず、5.7%の経済成長率を達成した。背景として縫製品輸出や海外労働者送金の安定的伸長といった要因があげられる。他方、縫製品輸出や海外労働者の海外送金に依存するところが大きく構造的に脆弱であるため、産業の多角化と電力・道路等の基礎インフラの整備が課題である。

(2)バングラデシュの財政は慢性的な赤字となっており(2007年度の財政赤字の対GDP比は3.7%、2008年度6.2%、2009 年度 4.5%と推移している。)、これを外国援助と国内銀行借入等で補填する構造となっている。これは、主に政府の徴税能力及び歳入基盤の脆弱性、また非効率な国有企業に対する財政による赤字補填に起因している。

(3)予算は主に一般予算(Revenue Budget)と開発予算(Annual Development Budget)により構成され、2011年度(2010 年 7月-2011 年 6月)予算案ではそれぞれ 8,728 億タカ、3,850 億タカとなり、全体として 1兆 3,217億タカの対前年補正比 19.6%増の拡張型予算となっている。2011 年度予算案では全体の 33.3%が社会開発、30.4%がインフラ構築事業に当てられ、社会開発分野においては、主に人間開発(23.9%)に、また、インフラ構築分野においては、農業・農村開発(16.9%)、運輸(7.0%)、電力・エネルギー(4.6%)に優先的に配分。

<気候概要>気候は典型的な亜熱帯モンスーン型で多雨多湿である。11 月~2月までが温暖な乾季、3月~5月にかけて厚い

雲がたれ始め、気温は一気に上昇し大スコールが来る。6 月~11 月がモンスーン季で、年間降雨量の 4 分の 3 がこの時期に降る。

・降水量/平均気温

観測地:チッタゴン(北緯 22 度 21 分、東経91 度 50 分、標高 14m)

1 月 2 月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9 月 10月 11 月 12 月 平均/計

降 水 量(mm) 4.2 14.4 34.6 129.8 233.8 594.3 757.8 558.9 249.7 180.5 46.0 8.4 2812.4

気温(℃) 19.8 22.1 25.5 27.7 28.6 27.9 27.6 27.8 28.1 27.6 24.5 20.8 25.7

出典:『最新世界各国要覧 10訂版』 2000 東京書籍

[全体出典]外務省各国・地域情報(2011 年 10 月現在)

Page 13: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

<面積> 約 100 万 km2(日本の約 2.6 倍)

<人口> 8,112 万人(出所:世界銀行)

<首都> カイロ

<民族> 主にアラブ人

(その他、ヌビア人、アルメニア人、ギリシャ人等)

<言語> アラビア語

<宗教> イスラム教、キリスト教(コプト教)

<政体> 立憲共和制

<略史> 紀元前 3,2 世紀頃 統一王朝成立

紀元前 1世紀~ ローマ帝国領

4世紀~ ビザンツ帝国領

7世紀 イスラム化

16 世紀 オスマントルコ帝国領

19 世紀初頭 オスマントルコ帝国のムハンマド・

アリ・パシャの下で近代化に着手

1922 年 英国より王制の国として独立

1952 年 ナセル率いる自由将校団によるクーデターを経て共和制に移行1979 年 イスラエルと平和条約を締結、アラブ連盟の資格停止1989 年 アラブ連盟復帰1990 年 湾岸危機において多国籍軍に参加。2005 年 ムバラク大統領5選2011 年 大規模反政府デモ発生、ムバラク大統領辞任2012 年 ムルスィー大統領就任<内政>(1)2011 年 1月 25 日,ムバラク大統領退陣を求める民衆による大規模デモが全土で発生。これを受け,ムバラク大統領は,30 年間空席であった副大統領を任命し,内閣改造を行うも,民衆による抗議デモは拡大。2月 11 日,ムバラク大統領は辞任し,タンターウィ国防相を議長とするエジプト国軍最高会議に国家運営を委任。(2)国軍最高会議は,2月 15 日に任命した憲法改正委員長の下で起草された,大統領選出等にかかる憲法改正案を 2月 26 日に承認,3月 3日にはシャラフ元運輸相に新政府の組閣を命じ,3月 7日,シャラフ内閣が発足。3月 19 日には,憲法改正に関する国民投票が行われ,71%の支持を得て承認された。(3)ムバラク大統領辞任後も,早期の民政移管や経済状況改善を求めるデモが頻発。11月 19 日には死傷者を伴う大規模なデモが発生。2011 年 11 月 28 日~2012 年 3 月 11 日に人民議会及び諮問評議会両議会選挙が実施され,ムスリム同胞団公認政党である自由公正党が半数近くの議席を獲得。2012 年 5月 23~24 日に大統領選挙(決選投票は 6月16~17 日,最終結果発表は 6月 21 日)が実施され, 6月 30 日,ムルスィー自由公正党党首が,エジプト共和制史上初の文民大統領として就任し,大統領権限が国軍最高会議から同大統領に移管された。

<経済>・主要産業 農業(GDP の 14%)、製造業(16.9%)、石油・天然ガス(14.4%)、小売・卸売(11.6%)

(2009/2010 年度、エジプト財務省統計)・GDP 2,183 億ドル(2011 年エジプト中央銀行)・1人当り GNI 2,911 米ドル(2011 年エジプト中央銀行)・実質 GDP 成長率 1.9%(2011 年エジプト中央銀行)・物価上昇率 11%(2011 年エジプト中央銀行)・失業率 11.8%(2011 年エジプト中央動員統計局)・通貨 エジプト・ポンド(LE)とピアストル(PT) LE1=100PT・為替レート 1米ドル=約 5.9 エジプト・ポンド(2011 年 6 月、2003 年 1月以降変動相場制)

(出所:エジプト中央銀行)

<経済概況>(1)4大外貨収入源(観光,運河通航料,石油輸出,出稼ぎ者による外貨送金)が貿易赤字を補填する経済構造。(2)近年,投資環境整備による外国直接投資の誘致,国営企業の民営化などの経済改革を推進し,実質 GDP成長率が4.7%と,国際金融危機に端を発する世界的景気後退の中でも比較的堅調な経済を保ってきていた。しかし,高い失業率や貧富の格差は改善せず,民衆による大規模デモ発生の要因の一つとなったと見られている。2月の政変の影響を受け,特に投資,観光分野に低迷が見られる。(3)対外的には,EUとの自由貿易協定(FTA)が 2004 年に発効。米国及びイスラエルと QIZ(資格産業区域制度)協定に署名(2004 年)。

[出典]外務省各国・地域情報(2012 年 8月現在)

エジプト・アラブ共和国

Arab Republic of Egypt

Page 14: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

イラン・イスラム共和国

Islamic Republic of Iran

<面積> 1,648,195km2(日本の約 4.4 倍)

<人口> 7,473.3 万人(2010 年、イラン政府発表)

<言語> ペルシャ語、トルコ語、クルド語等

<宗教> イスラム教(主にシーア派)、他にキリスト教、ユダヤ教、

ゾロアスター教等

<略史>

アケネス朝ペルシャ(紀元前 5 世紀),ササン朝ペルシャ(紀元 3

世紀)時代には大版図を築く。その後,アラブ,モンゴル,トルコ等

の異民族支配を受けつつもペルシャ人としてのアイデンティティー

を保持し,1925 年にパフラヴィ(パーレビ)朝が成立。1979 年,ホ

メイニ師の指導のもと成就したイスラム革命により現体制となる。イ

ラン・イラク紛争(1980 年~1988 年)及びホメイニ師逝去(1989 年

6月)後,1989 年にハメネイ大統領が最高指導者に選出され,ラフサ

ンジャニ政権(2期 8年),ハタミ政権(2期 8年)を経て,2005 年 8

月にアフマディネジャード政権が発足。2009 年 6月,第 10 期大統領

選挙が実施され,アフマディネジャード大統領が再選。

<政治体制> イスラム共和制

<GDP> 3,381 億ドル(2008 年世銀)

<一人当たり GDP> 4,540ドル(2009 年世銀)

<GDP 成長率> 3.5%(2009 年、IMF)

<物価上昇率> 10.8% (2010 年、イラン中央銀行)

<失業率> 11.9%(2010 年、イラン中央銀行)

<為替レート> 1 ドル=約 105,581 リアル(2011 年 8月 3日、イラン中央銀行)

<経済概況>

(1) イランは世界第 3位の原油埋蔵量及び世界第 2位の天然ガス埋蔵量を有する有数の産油国。民間資本は商業が

中心であるが,農畜産業も盛んで食糧自給率は 70%。

(2) ハタミ前政権は,為替レートの一本化,直接税法改正等の経済構造改革を実施。2002 年 5 月,新外国投資法

が成立し,同年 10月,同法施行法令が公布された。しかし,高インフレ率や高失業率等の問題は解決されず。

(3) アフマディネジャード政権は,「公正な分配」を大きな政策の柱とし,貧困の撲滅,汚職の追放,地方の開発

等を重視した政策を実施すると共に,ガソリン割当制の導入や行政計画庁の解体など大胆なイニシアティヴを

発揮。他方で,大統領の経済運営については,深刻化するインフレ問題や,第 4 次 5 カ年計画(2005 年 3 月

~2010 年 3月),ハメネイ最高指導者による,2025 年に地域第一の大国となることを目指す「20 年の展望」(2004

年公表)等の国の長期的目標に沿った形で経済政策が進められていないとの批判が示されている。

(4) こうした中,大統領はガソリン等生活物資への補助金削減と貧困層への現金給付等を内容とする経済変革計画

を提案。2010 年 1 月,補助金削減及び貧困層への現金給付を主な内容とする補助金合理化法が国会による度

重なる審議の末,成立。政府は,同年 10 月,一部の州において,現金給付を開始し,その後,全ての州にお

いて現金給付が実施された。同12 月からガソリン価格の引き上げ等段階的に補助金合理化を実施中。

(5) 米国は,1995 年の大統領令で米企業によるイランとの取引を禁止し,1996 年には,イラン向け石油・ガス開

発投資を行った外国企業に対し制裁を課す対イラン・リビア制裁法(ILSA)を成立させ,対イラン経済制裁を

実施。2001 年 8月,同法は 2006 年 8 月まで 5年間延長された。その後,2006 年 9 月 30日,ILSA を継承する

内容の「イラン自由支援法案(IFSA)」が成立。2010 年 7 月,IFSA を実質的に強化した対イラン制裁法(CISADA)

にオバマ大統領が署名。エネルギー分野への投資に加え,イランの石油精製に資する商品・サービスの提供や,

イランのテロ活動,WMD 活動を促進するイラン銀行等と取引を行う外国の銀行を制裁対象にするとした。2011

年 12 月,イラン中央銀行等と相当の金融取引を行った外国金融機関に対し,米国での銀行間決済を禁止する

規定を含む米国防授権法が成立。

Page 15: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

<気候>

・気候概要

高原は大陸性気候で乾燥しており、カスピ海沿岸は地中海性気候で温暖である。西南部のフーゼスタン地方は高温

多湿である。ペルシャ湾岸地帯は酷暑多湿であるほか、東部においてモンスーンの影響を受ける。年平均降雨量は南

西部のフゼスタン地方で 200〜 500 ミリメートル、ペリシャ湾沿岸地帯で 250〜 375 ミリメートル程度である(数値

は WEIS 資料、1995)。

寒暑の差は甚だしく、最高気温は 55 度以上に、最低気温はマイナス 18 度以下にまでなることもある。主に夏は乾

季であり、降水は冬が多い(数値は Europa Publications 資料、1999)。

出典:『経済・貿易の動向と見通し イラン』 1995 世界経済情報サービス・降水量/平均気温

1961 年〜1990年平均

観測地:テヘラン(北緯 35度 41 分、東経 51 度 21 分、標高 1,191m)

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11 月 12 月 平均/計

降 水量

(mm)

33.8 30.7 34.9 27.6 15.1 2.8 0.8 1.5 1.1 13.1 17.3 32.1 210.8

気 温

(℃)

3.1 5.6 10.2 16.1 22.0 27.2 30.0 28.8 25.1 18.6 11.4 5.7 17.0

出典:『理科年表』 2000 国立天文台編[出典]外務省各国情報・地域情報(2012 年 3月現在)、JICA 国別情報

Page 16: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

<面積> 約 43.74万平方キロメートル(日本の約 1.2倍)

<人口> 約 3,200万人(2010年推定:世銀)

<首都> バグダッド(人口約 500 万人~600万人)

<言語> アラビア語、クルド語(共に公用語)他

<民族> アラブ人(シーア派約 6割、スンニ派約2割)、

クルド人(約 2割)、トルクメン人、アッシリア人等

<宗教> イスラム教(スンニ派、シーア派)、キリスト教他

<政治プロセス>

2004 年 6 月 28 日 連合暫定施政当局(CPA)からイラク暫定政府

に統治権限を移譲。

2005 年 1 月 30 日 国会選挙実施、投票率 58%

4 月 28 日 移行政府発足

10 月 15 日 憲法草案についての国民投票実施、同月 25 日

承認。(投票率約 63%、賛成約 79%)

12 月 15 日 憲法に基づく国会選挙(2006 年 2 月最終結果発

表)

2006 年 3 月 16 日 国会初会合開催

4 月 22 日 国会において新政府の国会議長にマシュハダーニー氏(スンニ派)、大統領にタラバーニー

氏(クルド)が選出され、同大統領が首相にマーリキー氏(シーア派)を指名した。

5月 20 日 国会において首相含む 40名の閣僚名簿が承認され、任期 4年のイラク新政府が発足。

2008 年 1 月 12 日 旧バアス党員の復職に関する「責任と公正」法案が採択。

9月 24 日 地方選挙法がイラク国会で採択。

11 月 27 日 イラク国会が、米軍駐留に関する協定案を承認。

2009 年 1 月 31 日 キルクーク県及びクルディスタン地域 3県を除くイラク 14県において地方議会選挙実施。

7月 25 日 クルディスタン地域大統領及び議会選挙実施。バラザーニー同地域大統領が再選。

12月 6日 選挙法改正案付帯決議採択。これを受け、大統領府は国会選挙日程を10年 3月 7日と発表。

2010 年 3 月 7 日 イラク国会選挙実施。投票率 62%

6 月 1 日 イラク国会選挙結果確定

6月 14 日 イラク国会初会合

11 月 11 日 イラク国会再開。マーリキー首相が首班指名、タラバーニー大統領及びヌジャイフィ国会

議長が選出。

12 月 20 日 閣僚名簿が国会で承認され、第 2次マーリキー政権が発足。

<治安状況>

(1)引き続き不安定であり、散発的にテロ事件が発生しているが、2007 年夏以降の治安情勢は、大幅に改善。

(2)2008 年 5 月、マーリキー首相はイラク治安部隊によるサドル派マハディ軍掃討を断行。

(3)2009 年 1 月 1日、米軍駐留に関する協定が発効。2009 年 6 月 30日、駐留米軍戦闘部隊のイラク都市部か

らの撤収が完了。それまで、イラク 18県中、計 13 県で治安権限が多国籍軍からイラク側に移譲されてい

たが、7月 1日、残りの 5県についてもイラク側に移譲。

(4)駐留イラク米軍は、2010 年 8 月 19 日に戦闘任務を終了し、5万人規模に縮小。2011 年末までに全ての部

隊が撤収。

<政体> 共和制

<元首> ジャラール・タラバーニー大統領(2010 年 11 月 11 日選出)

<政府> 首相 ヌーリ・アル・マーリキー

外相 ホーシュヤール・マフムード・ズィバーリー

<経済協力>

(1) 我が国の援助実績

1. マドリッド会合で開催されたイラク復興支援国会合(2003 年)で 50 億ドル(無償 15 億ドル+円借款 35

億ドル)の支援を表明。

2. 無償資金協力については 16.7 億ドルの支援を実施済。

3. 円借款については、これまで、電力、運輸、石油、灌漑等の分野の 15 案件(約 32.8 億ドル)に関する

イラク共和国

Republic of Iraq

Page 17: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

交換公文を署名済。2011 年 11 月,マーリキー首相訪日の際に石油、通信及び保健の分野の新規 4 案件

のために、約 670 億円(約 7億 5,000 万米ドル)の円借款の供与に必要な措置をとることを表明。

4. 約 67億ドルの債務削減を実施済。

(2) 主要援助国(2004 年)

1.米国 2.日本 3.クウェート 4.サウジアラビア

(3) 無償資金・技術協力

1. 無償資金協力では、支援の緊急性の高い電力、教育、水・衛生、保健といった生活基盤の再建に関する

案件を重点的に実施。

2. 本邦研修・第三国研修を通じて現在までに 4,200 人以上のイラク人を対象にエネルギー、農林水産、保

健・医療、ガバナンス等の各分野の研修を実施。

<文化関係>

(1)教育

・国際交流基金によるサマーワ地域中高教員招聘(2004年 10月))

・2005年より国費留学生の募集再開(2006年に日本研究留学生として 2名招聘)

(2)文化

・バクダッド国立博物館館長の招聘(2004年 3月・4月)

・イラク現代演劇グループ「アル・ムルワッス」の招聘(2004年 10月)

・2003年より国際交流基金スキームにより「おしん」「プロジェクト X」をイラクのテレビ局にて放映

(3)スポーツ

・イラク代表サッカーチームの訪日支援(2004年 2月)

・スポーツ交流支援事業によるイラク柔道連盟会長招聘(2004年 2月・3月)

・青年スポーツ省(ムサンナー県)に対するサッカー用具の供与(2004 年 5月)

・イラク・オリンピック委員会に対するスポーツ器材の供与(2004年 8月引渡)

・イラク柔道連盟事務局長、柔道選手の招聘(2006 年 1月)

・イラク・レスリング協会メンバーの招聘(2007年 8月)

<経済>

・一人当たり GDP 4,267 ドル(2012年推定値、IMF)

・確認石油埋蔵量 1,431 億バレル(2010 年:BP 統計、世界第 5位)

・通貨 イラク・ディナール(ID)

・為替レート 1 米ドル=1.170 イラク・ディナール(2010 年平均)

<気候概要>

地勢はほぼ、北部及び北東部のクルデスタン山岳地帯、西部から南部にかけての砂漠地帯、東南部の沖積平

野であるメソポタミア平原の三つに分かれている。メソポタミア平原は、イランのザグロス山脈とシリア、サ

ウジアラビア台地との間にある地溝で、チグリス、ユーフラテスの両河川が貫流している。一般に亜熱帯気候

であるが、山岳地方と平野地方とでは気候のうえで著しい相違がある。北部は一般に寒冷で雨量が多いが、平

地では空気が乾燥し、夏季が著しく長い。だいたい 5 月から 10 月が乾季でほとんど一滴も降らず、気温は極

めて高くなる。12月から 3月までが雨季で雨か雪(北部)が降り、地域によっては気温が零℃以下に下がるこ

ともある。

・降水量/平均気温 年~年平均 観測地:バグダッド(北緯 33度 14分、東経 44度 14分、標高 34m)

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 平均/計

降水量(mm) 30.1 23.2 30.2 25.6 7.2 0.0 0.0 0.0 0.5 5.8 10.2 21.9 154.7

気温(℃) 9.4 12.0 16.7 21.7 27.9 32.6 34.7 33.4 30.5 24.3 16.8 11.1 22.6

出典:『最新世界各国要覧 10訂版』 2000 東京書籍[出典]外務省各国・地域情報(2012年 8月現在)

Page 18: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

<面積> 68 万 km2(日本の約 1.8 倍)

<人口> 6,242 万人(2011 年、IMF 推定値)

<首都> ネーピードー

<民族> ビルマ族(約 70%)、その他多くの少数民族

<言語> ミャンマー語

<宗教> 仏教(90%)、キリスト教、回教等

<略史> 諸部族割拠時代を経て 11 世紀半ば頃に最初のビルマ族

による統一王朝(パガン王朝、1044 年〜1287 年)が成立。

その後タウングー王朝、コンバウン王朝等を経て、

1886年に英領インドに編入され、1948年 1月 4日に独立。

<政体> 大統領制、共和制

<元首> テイン・セイン大統領 (2011 年 3月 30日就任・任期 5年)

<内政>

(1)1988 年、全国的な民主化要求デモにより 26 年間続いた社会主義政権が崩壊したが、国軍がデモを鎮圧す

るとともに国家法秩序回復評議会(SLORC)を組織し政権を掌握した(1997 年、SLORC は国家平和開発評議

会(SPDC)に改組)。

(2)1990 年には総選挙が実施され、アウン・サン・スー・チー女史率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝したもの

の、政府は民政移管のためには堅固な憲法が必要であるとして政権移譲を行わなかった。

総選挙以降、政府側がスー・チー女史に自宅軟禁措置を課す一方で、同女史は政府を激しく非難するなど、

両者の対立が続いてきた。2003 年 5 月には、スー・チー女史は政府当局に拘束され、同年 9 月以降、3 回

目の自宅軟禁下に置かれた。

(3)2003 年 8月、キン・ニュン首相(当時)が民主化に向けた 7段階の「ロードマップ」を発表し、その第一

段階として、憲法の基本原則を決定するため国民会議を開催する旨表明した。同年 5 月、国民会議が約 8

年ぶりに再開され、継続的に審議が行われた。

(4)2005 年 11 月 7 日、ミャンマー政府は、首都機能をヤンゴンからピンマナ県(ヤンゴン市の北方約 300 キ

ロメートル)に移転する旨発表。2006 年 3 月頃までに政府機関は概ね移転を終了し、移転先はネーピード

ー市と命名された。

(5)2007 年 9 月、全国的な僧侶のデモが発生。治安当局による制圧で、邦人 1名を含む多数の死傷者が発生。

(6)2008 年 5月 2日、サイクロン・ナルギスがミャンマー南西部を直撃し、死者約 8万 5千名、行方不明者約

5万 4千名が発生。

(7)2008 年 5 月 10 日、新憲法草案採択のための国民投票を実施(一部地域は 24 日に実施)。92.4%の賛成票

で(投票率 99%)で新憲法承認。

(8)2010 年 11 月 13 日、スー・チー女史に対する自宅軟禁措置が解除された。

(9)2011 年 1 月 31 日、総選挙の結果に基づく国会が召集され、2月 4日、正副大統領が国会で選出された。

(10)2011 年 3月 30 日、新政府が発足し(同時に国名も変更)、国家平和開発評議会(SPDC)から政権が委譲

された。

(11)2012 年 4 月 1 日,議会補欠選挙が開催され,スー・チー氏率いる NLD が 45 議席中 43議席を獲得。

<経済>

・主要産業 農業

・名目 GDP 約 502 億ドル(2011 年、IMF 推定)

・一人当たり GDP 702 ドル(2010 年、IMF 推定)

・経済成長率 5.5%(2011 年、IMF 推計)

・物価上昇率 6.7%(2011 年、IMF 推計)

・失業率 約 4.0%(2011 年度、IMF 資料)

・通貨/為替レート チャット(Kyat)/1 ドル=818 チャット(公定レート)(2012 年 4 月平均)

<経済概況>

(1) 1962 年に発足したネ・ウィン政権は,農業を除く主要産業の国有化等社会主義経済政策を推進してきたが,

この閉鎖的経済政策等により,外貨準備の枯渇,生産の停滞,対外債務の累積等経済困難が増大し,1987

年 12 月には,国連より後発開発途上国(LLDC)の認定を受けるに至った。

ミャンマー連邦共和国

Republic of the Union of Myanmar

Page 19: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

(2) 1988 年 9 月に国軍がクーデターにより軍事政権が成立し,社会主義政策を放棄する旨発表するとともに,

外国投資法の制定等経済開放政策を推進したが,非現実的な為替レートや硬直的な経済構造等が発展の障害

となり,外貨不足が顕著化した。2003 年 2 月には,民間銀行利用者の預金取付騒ぎが発生し,民間銀行や

一般企業が深刻な資金不足に見舞われた。更に,同年5月のアウン・サン・スー・チー氏の拘束を受け,米

国が対ミャンマー経済制裁法を新たに制定したことが国内産業への打撃となり,経済の鈍化を招き,加えて,

2004 年 10 月には,EU がミャンマーの民主化状況に進展が見られないとして,ミャンマー国営企業への借款

の禁止等を含む制裁措置の強化を決定した。2007 年 8 月には,政府によるエネルギーの公定価格引き上げ

(最大 5倍)が翌 9月の大規模なデモの発端となった。デモ参加者に対するミャンマー当局の実力行使を受

けて,米・EU は経済制裁措置の強化を行い,豪州も金融制裁措置を取った。

(3) 2010 年 11 月に実施された総選挙で,連邦連帯開発党(USDP)が約 8割の議席を確保,その直後に,アウン・

サン・スー・チー氏の自宅軟禁を解除。翌 2011 年 3 月に,軍事政権を解除し,現テイン・セイン文民政権

が発足し,民政移管が実現し,民主化を推進するとともに,経済改革を断行中である。例えば,中古車両の

廃車許可(2011 年 12 月には生産から 40 年以上,翌 2012 年 1 月には生産から 30 年以上経過した車両)及

びそれに代替する車両輸入許可を行うようになり,国内を走る車両が格段に新しくなった他,同年 4月には,

為替レートの統一化に向け,管理変動相場制を導入した。また同月,45 選挙区で実施された補欠選挙にお

いて,アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)が 43議席を獲得,これを受け,米国は,民

主化支援策として,米国開発局(USAID)事務所の設置,金融サービス及び投資の輸出禁止に関する部分的

な緩和に向けたプロセスを開始することを表明した。

<気候>

暑季(2月下旬〜5月中旬)、雨季(5月下旬〜10 月中旬)、及び乾季(10月下旬〜2月中旬)の 3季に分け

られる。乾季のうち 12〜2 月の 3 ヵ月は一年中で一番涼しく気候の良い季節である。北部、中部、南部では

それぞれ気候が異なっているが、たとえば首都ヤンゴンでは、1 月には気温は摂氏 14 度まで下がり、一番暑

い 4月には摂氏 39 度以上になる。湿度は雨季に入ると高くなり、7月と 8月には最高90%以上となることが

ある。ミャンマーの雨季は長いが、比較的しのぎやすい。最も暑いのは暑季と雨季の変わり目の頃である。

出典:『海外生活の手引き 第2巻 東南アジア編 I 』1995 世界の動き社

<降水量/平均気温>1961 年〜1990 年平均

観測地:ヤンゴン(北緯 16度 46 分、東経 96 度 10 分、標高 15m)

1 月 2 月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 平均/計

降 水 量( m m ) 1.6 2.0 52.3 59.0 359.0 532.2 447.4 476.8 280.0 146.0 48.2 21.6 2426.1

気 温(℃) 25.1 26.3 28.7 30.2 29.3 27.4 26.9 27.0 27.4 27.5 27.1 24.1 27.3

出典:『理科年表』 2000 国立天文台編 [出典]外務省各国・地域情報(2012 年 4月現在)

Page 20: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

<面積> 923,773 平方キロメートル(日本の約 2.5 倍)

<人口> 1億 5,830 万人(2010 年、UNFPA)

<首都> アブジャ(1991 年 12 月ラゴスより遷都)

<民族> ハウサ人、ヨルバ人、イボ人等(民族数は推定 250 以上)

<言語> 英語(公用語)、各民族語

<宗教> イスラム教(北部中心)、キリスト教(南東部中心)、

伝統宗教(全域)

<政体> 連邦共和制(大統領制)

<略史>

1960 年 独立

1963 年 共和制移行

1966~1993 軍事クーデター(7回)、ビアフラ内戦(1967~1970)、

第二共和政(1979~1983)

1993 年 アバチャ軍事政権成立

1998 年 アバチャ元首急死、アブバカール軍事政権成立

1999 年 オバサンジョ大統領就任

2003 年 オバサンジョ大統領再任

2007 年 ヤラドゥア大統領就任

2010 年 ヤラドゥア大統領の逝去に伴い、ジョナサン副大統領が大統領に就任

2011 年 大統領選挙において、ジョナサン大統領が当選

<経済>

・主要産業 原油、天然ガス、農業等

・GNI 1,768 億米ドル(2010 年、世銀)

・1人当たり GNI 1,180 米ドル(2010 年、世銀)

・経済成長率 7.8%(2010 年、EIU)

・物価上昇率 13.7%(2010 年、EIU)

・通貨/為替レート ナイラ / 1ドル=148.81 ナイラ(2010 年 5月)

<経済概況>

総歳入の約 71%、総輸出額の約 88%を原油に依存。オイルブームの後、放漫財政のつけ等から深刻な慢性

的財政赤字、巨額の累積債務に直面するも、2005 年 10 月のパリクラブ合意により、主要先進国からの多額の

債務免除を取りつけた。OPEC 第 7位(2009 年)の産油国でありながら、長年の軍事独裁等を理由に、原油収

入が適切に利用されておらず、貧困の緩和、インフラの整備が進んでいない。 産油地帯であるナイジャー・

デルタ地域では、武装組織による石油関連施設の破壊、外国人労働者の誘拐等が頻発しており、ヤラドゥア

新政権はこれらの問題への迅速な対応を迫られている。 欧米諸国とは、民間レベルにおいて活発な経済関

係を維持(シェル、モービル、シェブロン等国際石油資本がナイジェリア石油公社と合弁)。

<気候>

熱帯性気候に属し、年間を通じて高温多湿である。年間の平均気温は北部で 18~35 度、南部で 23~31 度と

なっている。ただし、中央部のジョス高原はこれより低く、最高気温 28 度、最低気温は 14 度まで下がる。一

般に北部では、朝晩と日中の気温差が大きい。季節は、乾期と雨期に大別され、雨期は南部で 5~10月、沿岸

地帯の降雨量は年平均 1,700 ミリメートル、南西季節風が海から高温多湿の空気を運び雨をもたらす。内陸に

入るに従って降水量は減少し、北部での雨期は 6~9月と短い。乾期は北部では 10~4 月、南部は 11 月~3月

である(数値は JETRO 資料、1987)。なお国土全域において 12 月から 1月にかけて、北方に広がるサハラ砂漠

から特有のハマターンという砂塵を伴った熱風の吹くことがあり、その時期には空気中に舞う粒子の細かい砂

の影響で日射量が減り、気温も下って日常生活にも少なからず影響を及ぼしている。

[出典]外務省各国情報・地域情報 2011 年 11 月現在

ナイジェリア連邦共和国

Federal Republic of Nigeria

Page 21: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

<面積> 94.5 万平方キロメートル(日本の約 2.5倍)

<人口> 4,484 万人(2010年:世銀)

人口増加率 3.0%(2010 年:世銀)

<首都> ドドマ(法律上の首都、人口約 195 万人)

(事実上の首都はダルエスサラーム(人口約 288 万人)

(2007 年:タンザニア国家統計局)

<民族> スクマ族、マコンデ族、チャガ族、ハヤ族等(約 130)

<言語> スワヒリ語(国語)、英語(公用語)

<宗教> イスラム教(約 40%)、キリスト教(約 40%)、

伝統宗教(約 20%)

<略史> 1881 年 ドイツ領となる。

1920 年 英国委任統治領となる。

1961 年 独立(ニエレレ首相)

1962 年 共和制移行(ニエレレ大統領)

1964 年 タンガニーカ・ザンジバル合邦、タンザニア連合共和国成立

1985 年 ムウィニ大統領選出

1990 年 ムウィニ大統領再選

1995 年 ムカパ大統領選出

2000 年 ムカパ大統領再選

2005年 キクウェテ大統領選出

2010 年 キクウェテ大統領再選

<政体>

共和制(本土タンガニーカと島嶼ザンジバルが合併してできた連合共和国。連合共和国大統領は本土および

島嶼ザンジバルの有権者の直接投票により選出される。一方で、島嶼ザンジバルには、連合共和国政府とは

別の独自の司法・立法・行政自治権があり、独自の大統領を有する。本土タンガニーカのみの自治政府はな

い。)

<経済>

・主要産業

農業:GDP の約 25%。農業従事者は労働人口の約 68%(コーヒー、サイザル麻、茶、綿花、カシューナ

ッツ、タバコ、グローブ、トウモロコシ、キャッサバ等)

工業:GDP の約 21%。(製造業、建設業、鉱山・採石業等)

サービス業:GDP の約 52%。(観光業等)

・GNI 234 億米ドル(2010 年:世銀)

・一人当たり GNI 530 米ドル(2010 年:世銀)

・経済成長率 7.0%(2010 年:世銀)

・物価上昇率 6.2%(2010 年:世銀))

・失業率 1.5%(2008 年:タンザニア統計局)

・通貨 タンザニア・シリング(T.shs)

・為替レート 1 ドル=約 1,578タンザニア・シリング(2012 年 1月現在)

<経済概況>

独立後、当初は社会主義経済政策を推進した。石油危機や対ウガンダ戦争、旱魃の影響により、1980 年代に

入り経済は危機的状態に陥り、1986 年以降、世銀・IMF の支援を得て、社会主義経済から市場経済へと経済

政策を転換し、経済改革を推進した。

世界金融・経済危機の影響が懸念される中でも、2009 年の GDP 実質成長率は 5~6%と推定されている。ま

た、一人当たり GNI も 1997 年の 210 ドルから 2008 年 440 ドルと順調に推移している。財政は歳出超過であ

るが、貧困削減戦略(Poverty Reduction Strategy Papers)の下で、ドナーの協力を得つつ、その実施に取

り組んでいる。

[出典]外務省各国・地域情勢(2012 年 2月現在)

タンザニア連合共和国

United Republic of Tanzania

Page 22: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

<面積> 44万 7,400 平方キロメートル(日本の約 1.2 倍)

<人口> 2,780 万人(2011 年、国連人口基金)

<首都> タシケント(Tashkent)

<民族> ウズベク系(78.4%)、ロシア系(4.6%)、タジク系(4.8%)、

タタール系(1.2%)(対外経済関係投資貿易省)

<言語> 公用語はウズベク語(テュルク諸語に属する。但し、

タシケント、サマルカンド、ブハラ等主として都市の諸

方言はペルシア語の影響を強く受けている)。

また、ロシア語も広く使用されている。

<宗教> 主としてイスラム教スンニ派

<政体> 共和制

<略史> B.C.4 世紀 アレクサンドロス大王により制圧

13 世紀 モンゴル帝国の支配

14 世紀後半~15 世紀 ティムール帝国(首都サマルカンド)成立

1860~1970 年代 ロシア帝国による中央アジア征服

1867 年 ロシア帝国、タシケントにトルキスタン総督府を設置し植民地統治を開始

1918 年 ロシア連邦共和国の一部としてトルキスタン自治ソヴィエト社会主義共和国成立

1920 年 ブハラ人民ソヴィエト共和国、ホラズム人民ソヴィエト共和国成立

1924 年 中央アジアの民族・共和国境界画定によりウズベク・ソヴィエト社会主義共和国成立

1990 年 カリモフ大統領就任、共和国主権宣言

1991 年 共和国独立宣言、「ウズベキスタン共和国」に国名変更

1992 年 カリモフ大統領再選

1995 年 国民投票によってカリモフ大統領の任期延長

2000 年 カリモフ大統領再選

2007 年 カリモフ大統領再選(任期 7年)

<内政>

(1)1991 年 12 月、ソ連の解体とともに独立。初代大統領に選出されたカリモフ大統領は、1995 年 12 月の国

民投票により任期(5年、1人 2期)を 2000 年までに延期。2000 年 1月に再選を果たし、その後、2002 年1

月の国民投票による憲法改正で任期を7年間に延長(任期は 2007 年 1 月まで)。2007 年 12 月大統領選挙で、

カリモフ大統領は再選された。

議会では「人民民主党」と改称した旧共産党が大勢を占め、大統領を支持していたが、2004 年 12 月に実施さ

れた二院制に移行しての議会選挙を後は、新大統領の新党「自由民主党」が第一党となった。イスラム急進

派の活動を禁止しており、キルギス、タジキスタンとの国境付近におけるイスラム武装勢力の動きを警戒し

ている。

(2)1989 年のフェルガナ事件(ウズベク人とトルコ系メフス人との衝突)、1990 年のオシュ事件(ウズベク人

とキルギス人との衝突)等の民族間対立の他、1999 年 2 月、2004 年 4 月、7 月にはタシケント市等で爆発事

件が発生。

(3)2005 年 5月、フェルガナ盆地アンディジャン市にて武装勢力による刑務所等の襲撃や住民による反政府デ

モが起き、治安部隊が鎮圧の際に一般市民に発砲、数百名の死者が生じたとされる。

<経済>

・主要産業 綿繊維生産、食品加工、機械製作、金、石油、天然ガス

・GDP 389.8 億ドル(2010 年、世銀)

・一人当り GDP 1,198.82 ドル(2009年、IMF)

・経済成長率 8.1%(2009 年、IMF)

・通貨 スム(Sum:1994 年 6月 27 日導入)

・為替レート 1 ドル=1,731.63 スム(2011年 10 月現在:ウズベキスタン国立銀行)

<経済概況>

独立当初より市場経済化については漸進的なアプローチを採用した結果、CIS 諸国の中では独立後の経済の落

ち込みは比較的緩やかであった。GDP成長率は2004年から7~9%の高水準を維持した。主要産業は綿花栽培。

また、天然資源にも恵まれ、天然ガス、ウラン、金などが豊富。一次産業が主体の経済であり、産業の高度

化が課題。

[出典]外務省各国・地域情勢(2012 年 8月現在)

ウズベキスタン共和国

Republic of Uzbekistan

Page 23: 平成24年度 (第3回) 集団研修 「ガスタービン・石炭火力発電」€¦ · 3. 研修項目・および研修方法 (1)コースの概要:別添1「研修概念図」参照。

独立行政法人国際協力機構中国国際センター

〒739-0046 広島県東広島市鏡山3-3-1

TEL: 082-421-5800 FAX: 082-420-8082

URL: http://www.jica.go.jp/worldmap/chugoku.html#chugoku