平成27年5月 宮 崎 県 - 宮崎県[miyazaki prefecture] ·  ·...

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宮崎県第二種特定鳥獣(ニホンジカ)管理計画

平成27年 5月29日から

第1期

平成29年 3月31日まで

(平成28年 5月25日変更)

平成27年5月

宮 崎 県

目 次

1 計画策定の目的及び背景 1

2 管理すべき鳥獣の種類 1

3 計画の期間 1

4 第二種特定鳥獣の管理が行われるべき区域 1

5 第二種特定鳥獣の管理の目標

(1) 現状 1

① 生息動向及び捕獲状況 1

② 生息環境 6

③ 被害及び被害防除状況 6

④ その他 7

(2) 管理の目標 8

(3) 目標を達成するための施策の基本的考え方 10

6 第二種特定鳥獣の数の調整に関する事項

(1) 捕獲による数の調整 11

(2) 捕獲数管理 12

(3) 狩猟者の育成・確保 12

7 指定管理鳥獣捕獲等事業の実施に関する事項

(1)事業の目的 13

(2)実施期間 13

(3)実施区域 13

(4)事業の目標 13

(5)事業の実施方法及び実施経過の把握並びに評価 13

(6)事業の実施者 13

8 第二種特定鳥獣の生息地の保護及び整備に関する事項 14

9 その他第二種特定鳥獣の管理のために必要な事項

(1) 被害防止対策 14

(2) モニタリング等の調査研究 15

(3) 計画の実施体制 16

添付資料

資料1 ニホンジカ適正管理計画 20

資料2 捕獲記録簿 21

資料3 シカ捕獲報告票 23

資料4 ニホンジカ糞粒調査用紙 24

資料5 シカ被害調査報告用紙 25

-1-

1 計画策定の目的及び背景

本県では、中山間地域において、シカ・サル・イノシシ等の大型の獣類が生息している

が、特にシカについては、生息数の増加や分布域の拡大により農林産物への被害のほか、

自然植生への影響も深刻化している。また、被害防止対策として電気柵や防護柵等の設置

及び農林業被害防止のための捕獲を実施しているが、その被害は増加傾向にある。

このため今後も、シカによる農林業被害の軽減とシカ個体群の適正な維持を図るため、

引き続き生息実態調査等を実施し、科学的知見を踏まえ、専門家や地域の幅広い関係者の

合意を図りつつ明確な管理の目標を設定し、これに基づき、個体群管理や被害防除対策等

の手段を総合的に講じる必要がある。

本計画は、シカの地域個体群について科学的・計画的な管理を広域的・継続的に推進し

ながら、長期にわたる安定的な保護繁殖を図り、人との共存に資することを目的として策

定する。

2 管理すべき鳥獣の種類

ニホンジカ

3 計画の期間

平成27年5月29日から平成29年3月31日まで

4 第二種特定鳥獣の管理が行われるべき区域

本県のシカ個体群は、大きく分けて5つの個体群(大分県に跨る個体群、熊本県に跨る

個体群、鹿児島県に跨る個体群、烏帽子岳周辺の個体群、青井岳周辺部の個体群)に分け

られる。

管理に当たっては、県全域を対象とするが、分布域の連続性と個体交流の障害の観点か

ら、県内の主要河川で区切られる6つの管理ユニット(図-1)に分けて管理を行うこと

とする。ただし、高密度及び被害が多い地区と比較的被害が少ない地区は、さらに細分化

する。

なお、シカの分布域が拡大傾向にあるため、必要に応じて細分化した管理ユニットの見

直しを行うものとする。

5 第二種特定鳥獣の管理の目標

(1) 現状

① 生息動向及び捕獲状況

ア 分布域

図-2に平成17年度調査のシカ分布状況を1kmメッシュで示す。

-2-

図-1 管理ユニット

(凡例)

A地区:五ヶ瀬川以北

B地区:耳川と五ヶ瀬川の間

(比較的被害が少ない地区をB1、被害が多い地区をB2と細分)

C地区:一ツ瀬川と耳川の間

(比較的被害が少ない地区をC1、被害が多い地区をC2と細分)

D地区:大淀川(河口~野尻町)、岩瀬川(野尻町)及び国道268号(小林市~

えびの市、一部は国道221号)を結ぶ線と一ツ瀬川の間

(比較的被害が少ない地区をD1、被害が多い地区をD2と細分)

E地区:国道268号(えびの市~小林市、一部は国道221号)、岩瀬川(野尻町)

及び大淀川(都城市)を結ぶ線と鹿児島県境との間

(比較的被害が少ない地区をE1、被害が多い地区をE2と細分)

F地区:大淀川以南

(比較的被害が少ない地区をF1、被害が多い地区をF2と細分)

E2

-3-

2002年度生息調査・環境省種の多様性分布調査に

2005年度B地区聞き取り調査結果を補填

(分布メッシュ(3480))

図-2 宮崎県におけるシカの分布

-4-

県内を全体的に見てみると、分布域が山岳地帯から低地帯に徐々に広がっている

と考えられる。

ここで、平成17年度の分布状況調査を基に各地区毎の分布状況を以下に示す。

(ア)A地区

分布域は、祖母、傾、大崩連山を含む地域で、東の海岸部から大分県側、熊本

県側につながっている。

(イ)B地区

分布域は、向坂山、諸塚山、真弓岳を含む地域と、延岡市と門川町の境にある

烏帽子岳周辺である。

(ウ)C地区

分布域は、市房、三方、尾鈴の山系を含み、西側は熊本県側につながっており、

山岳地帯のほぼ全域が分布域となっている。

(エ)D地区

分布域は、掃部岳、大森岳、白髪岳の山系を含み、西側は熊本県側につながっ

ている。

(オ)E地区

霧島山周辺の比較的標高が高い地域に分布がまとまっており、鹿児島県側につ

ながっている。

(カ)F地区

青井岳周辺に分布が限られており、極めて小規模で孤立している。

イ 捕獲状況(表-1、表-2)

狩猟による捕獲数及び農林業被害防止のための捕獲数も増加傾向である。

捕獲数の推移 (表-1)

年度 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

オス 4,740 5,156 6,590 4,176 4,891 4,235 3,659 4,768 3,806 5,317

狩猟 メス 2,516 2,038 1,453 2,182 2,040 1,375 3,202 3,233 3,627 4,027

計 7,256 7,194 8,043 6,358 6,931 5,610 6,861 8,001 7,433 9,344

農林 オス 584 660 763 913 1,272 1,080 3,204 4,575 4,552 6,902

被害 メス 285 258 498 685 1,030 986 3,188 4,876 5,033 8,957

防止 計 869 918 1,261 1,598 2,302 2,066 6,392 9,451 9,585 15,859

個体 オス - - - - - 6,004 196 - 995 -

数調 メス - - - - - 6,496 213 - 903 -

整整 計 - - - - - 12,500 409 - 1,898 -

合 計 8,125 8,112 9,304 7,956 9,233 20,176 13,662 17,452 18,916 25,203

-5-

(表-2)捕 獲 内 訳

A B C D E F 計狩 オス 608 298 1,575 1,576 166 12 4,235メス 280 131 258 653 46 7 1,375

猟 小計 888 429 1,833 2,229 212 19 5,610平 農林 オス 220 70 307 432 49 2 1,080成 被害 メス 157 62 352 353 62 0 98621防止 小計 377 132 659 785 111 2 2,066年 個体 オス 1,343 674 1,943 1,641 403 0 6,004度 数調 メス 1,275 583 2,438 1,703 497 0 6,496

整 小計 2,618 1,257 4,381 3,344 900 0 12,500オス 2,171 1,042 3,825 3,649 618 14 11,319

計 メス 1,712 776 3,048 2,709 605 7 8,857小計 3,883 1,818 6,873 6,358 1,223 21 20,176

狩 オス 789 470 1,139 977 243 41 3,659メス 730 428 966 830 209 39 3,202

猟 小計 1,519 898 2,105 1,807 452 80 6,861平 農林 オス 910 282 1,073 783 152 4 3,204成 被害 メス 789 257 1,161 732 248 1 3,18822防止 小計 1,699 539 2,234 1,515 400 5 6,392年 個体 オス 88 45 17 46 0 0 196度 数調 メス 93 54 16 50 0 0 213

整 小計 181 99 33 96 0 0 409オス 1,787 797 2,229 1,806 395 45 7,059

計 メス 1,612 739 2,143 1,612 457 40 6,603小計 3,399 1,536 4,372 3,418 852 85 13,662

狩 オス 1,302 672 1,086 978 675 55 4,768メス 934 489 601 644 526 39 3,233

平 猟 小計 2,236 1,161 1,687 1,622 1,201 94 8,001成 農林 オス 1,264 783 956 864 702 6 4,57523被害 メス 1,265 780 940 968 916 7 4,876年 防止 小計 2,529 1,563 1,896 1,832 1,618 13 9,451度 オス 2,566 1,455 2,042 1,842 1,377 61 9,343計 メス 2,199 1,269 1,541 1,612 1,442 46 8,109小計 4,765 2,724 3,583 3,454 2,819 107 17,452

狩 オス 858 542 1,125 811 412 58 3,806メス 818 516 1,072 773 393 55 3,627

猟 小計 1,676 1,058 2,197 1,584 805 113 7,433平 農林 オス 938 827 1,284 857 614 32 4,552成 被害 メス 1,023 905 1,414 992 650 49 5,03324防止 小計 1,961 1,732 2,698 1,849 1,264 81 9,585年 個体 オス 350 118 189 158 180 0 995度 数調 メス 340 70 186 168 139 0 903

整 小計 690 188 375 326 319 0 1,898オス 2,146 1,487 2,598 1,826 1,206 90 9,353

計 メス 2,181 1,491 2,672 1,933 1,182 104 9,563小計 4,327 2,978 5,270 3,759 2,388 194 18,916

狩 オス 1,384 680 1,687 911 560 95 5,317メス 1,122 578 746 805 704 72 4,027

平 猟 小計 2,506 1,258 2,433 1,716 1,264 167 9,344成 農林 オス 1,694 1,096 1,881 1,368 793 70 6,90225被害 メス 2,001 1,589 2,656 1,664 963 84 8,957年 防止 小計 3,695 2,685 4,537 3,032 1,756 154 15,859度 オス 3,078 1,776 3,568 2,279 1,353 165 12,219計 メス 3,123 2,167 3,402 2,469 1,667 156 12,984小計 6,201 3,943 6,970 4,748 3,020 321 25,203

-6-

② 生息環境

ア 植生

本県の各植生の占める割合は、林業利用地が52.0%と全体の半数を占め、次いで

常緑広葉樹林が15.6%と多く、他は落葉広葉樹林(7.1%)、草原(2.3%)となっ

ている。分布状況では、全体的に林業利用地が多いものの、常緑広葉樹林が全体的

に散在し、祖母・傾山系から九州山地の国見岳、江代山にかけては、落葉広葉樹林

が比較的多く見られる。

イ 植生とシカの分布・生息密度との関連

県全域の植生と分布アンケート調査によるシカ分布域を比較すると、分布域では

自然裸地などの割合が減少し、自然林(針葉樹林・落葉広葉樹林・常緑広葉樹林)

や林業利用地の割合が高くなっている。

高密度地域では、更にその傾向が顕著に現れ、自然裸地等がなくなり、分布域で

も半分以上を占めていた林業利用地を自然林が上回っている。自然林の中では落葉

広葉樹林が最も多く、次いで針葉樹林、常緑広葉樹林となっている。高密度地域は、

高標高地の落葉広葉樹林帯とそれに隣接する林業利用地と考えられる。

シカの食性については、捕獲個体食性分析調査結果から、本地域のシカが常緑・

落葉広葉樹の木本類とグラミノイド(主にササ類)を主食としていることが分かっ

ている。

以上のことから、本県のシカは、元来シカの生息域であった高標高地域の落葉広

葉樹林帯を中心に生息密度を増加させ、林業利用地や常緑広葉樹林が多く分布して

いる低標高地域に分布を拡げてきたと思われる。

③ 被害及び被害防除状況

ア 被害状況

農業被害では、飼料作物・野菜類・水稲の食害が多く、森林被害では、スギ・ヒ

ノキ等の造林木の食害や角擦りによる剥皮害となっており、この他にシイタケやタ

ケノコへの被害も発生している。地区別(民有地)では、A地区、B1地区、D2

地区の被害が多い。

また、国有林における造林木への被害はD地区及びE地区が主体となっており、

天然林等(保護林)への被害についても著しい状況にある。

森林被害面積の推移 (表-3-①)

区分 単位 20 21 22 23 24 25

国有林 ha 57 58 51 32 60 47

民有林 ha 157 72 92 84 60 43

(九州森林管理局、自然環境課調べ)

特用林産物被害の推移 (表-3-②)

区分 単位 20 21 22 23 24 25

被害金額 千円 4,369 6,647 6,850 4,968 20,777 9,122

(山村・木材振興課調べ)

-7-

農産物被害の推移 (表-3-③)区分 単位 20 21 22 23 24 25

被害面積 ha 334 599 719 474 345 368被害金額 千円 50,744 68,867 56,678 96,725 297,446 260,661

(営農支援課調べ)

イ 被害防止状況シカによる農林業被害を防止するため、国庫補助、県単独補助、市町村単独補助

事業により、電気柵・防護柵・寒冷紗等の設置及び忌避剤の散布を実施している。電気柵は、農作物の被害防止対策が主であり、対象作物は、主に水稲、野菜類、

飼料作物となっている。防護柵は、林業被害地の新植地や幼齢林のほか、シイタケ等の林産物を対象に実施している。忌避剤は、スギ、ヒノキの幼齢木へ薬剤を散布し、食害の防止を図っている。

被害防止実施状況 (表-4)区分 単位 20 21 22 23 24 25電気柵 延 長 84,800 73,850 48,000 62,700 55,850 49,050

事業費 19,902 19,201 12,079 23,753 21,578 18,379防護柵 延 長 181,468 233,183 283,712 342,469 581,057 892,275(造林) 事業費 299,668 459,094 602,036 801,419 1,362,9962,159,937防護柵 延 長 7,350 9,350 10,550 13,300 12,600 10,950

(特用林産)事業費 3,170 2,989 2,689 4,547 4,917 3,016忌避剤 面 積 2.3 5.4 1.6 - - -

事業費 322 769 234 - - -(延長:m,面積:ha,事業費:千円)

④ その他シカによる農林業被害及び一部地域の個体数が増加傾向にあることから、平成7年

度から(財)自然環境研究センターに本格的な生息実態調査を委託し、生息密度、生息数、被害状況等をAからFの6つの管理ユニット(図-1)に分けて調査を実施している。調査の結果からD1、E1、F2地区でも糞粒が確認されてきており、高密度地域

から徐々に周辺の低標高地域での密度増加が目立ち始めていることなどにより、平成25年度から捕獲の強化を図っている。また、C1地区についても、周辺域からの移動による生息域の拡大の恐れがあるこ

とから隣接する地区と一体となった管理を図っている。

-8-

(2) 管理の目標

生息密度 (表-5)

管理ユニット 分布面積 生息密度 調 査

k㎡ 頭/k㎡ 地点数

A 634.3 36.8 20

B1 320.8 14.7 8

B2 241.3 15.5 5

C1 -- -- 0

C2 1,040.7 15.7 45

D1 1.9 1.1 4

D2 701.0 29.0 30

E1 2.2 1.1 2

E2 156.7 50.1 9

F 59.3 11.4 16

県計(平均) 3,158.2 22.6 139

※ 1)平成22~25年度の生息密度調査結果

2)生息密度は糞粒法の計算プログラム(FUNRYU福岡)により算出

シカは集団性で条件の良い場所では、群サイズが大きくなり極めて高い密度に達する

種である。このため適正密度以上に増加した場合、農林業被害だけでなく自然植生に対

しても破壊的な圧力が加わることがある。このように地域個体群によっては、人が個体

群動態に積極的に関わり、個体群を適正に管理する必要がある。一方では、シカは生態

系の重要な構成要素であり、それぞれの地域に個体群を存続しておく必要がある。

以上の点を考慮し、本県のシカ個体群管理の基本目標を次のように設定する。

① 農林業被害を社会的な許容範囲内に抑える。

② 地域個体群を自然環境とバランスのとれた形で安定的に維持する。

また、これらを達成するために、具体的に個体群管理のための地域区分を次のとおり

設定する。

① 保護優先地域

シカ個体群保護のための中核地域であり、生息環境に対する人為的行為を避け、自

然状態を維持することに重点を置く。

具体的には、国立・国定公園、鳥獣保護区とする。被害に対しては、可能な限り捕

獲以外の被害防止対策を検討するが、被害が抑止できない場合は、数の調整のための

捕獲を実施する。

目標生息密度を5頭/k㎡とする。

② コントロール地域

人による土地利用、すなわち農林業生産に重点を置く地域。

個体群管理の手段は、狩猟を主とするが、数の調整のための捕獲も実施する。

目標生息密度を2頭/k㎡とする。

-9-

管理単位は、「4 第二種特定鳥獣の管理が行われるべき区域」に掲げるとおり管理

ユニット単位とし、それぞれの管理目標を示す。

(表-6)

管理ユニット 管理の目標

A 保護優先地域5頭/k㎡、コントロール地域2頭/k㎡を目標

B(B1) 密度とし、管理に当たっては、狩猟期の延長や1人1日当たり

B(B2) の捕獲数の制限を解除等する。

C(C1) また、隣県との連携による鳥獣の数の調整を重点的に行い、

C(C2) 目標密度までの個体数の減少を図る。

D(D1)

D(D2)

E(E1)

E(E2)

F(F2)

F(F1) 分布は極めて小規模であるので、当面は個体群の動態を調査

し、管理の方法等について検討していく。

図-3 宮崎県の管理を行う地域区分

-10-

(3) 目標を達成するための施策の基本的考え方

シカ個体群の生息状況、生息環境、被害実態などの現状の把握と分析を行い、これら

の情報と基礎的な研究結果に基づいて具体的な目標等を盛り込んだ第二種特定鳥獣管理

計画を策定し、計画に基づく個体群管理・生息環境管理・被害防除対策等の施策を実施

する。その後、生息状況や被害状況、捕獲効率などのモニタリング等の調査結果に基づ

いて施策の評価を行い、管理計画の見直しを行う。

図-4に、この一連の管理体制フローを示す。

現状把握と分析 第二種特定鳥獣管理計画

○シカ個体群の現況 ○目標及び施策の検討

・分布状況調査 ・個体群コントロール

・生息密度調査 ・被害防除対策

・個体群動向調査 ・生息環境管理

・生息環境調査 ・計画の実施体制等

・シカの生態学的基礎研究

○鳥獣被害対策特命チーム(本課) 施 策 の 実 行○地域鳥獣被害対策特命チーム(各出先) フ○鳥獣被害対策支援センター ィ

ド関係機関、狩猟者等の協力依頼 バ

モニタリング調査 ッ

○捕獲記録簿(資料1) ○個体群動向の把握 ク

○シカ捕獲状況調査(資料2) ・生息密度調査(資料3)

○シカ被害調査(資料4) ・捕獲情報分析

○森林資源モニタリング調査等 ○シカ被害調査(資料4)等

特定鳥獣保護管理検討委員会 点検・評価・助言

図-4 シカ管理体制

-11-

6 第二種特定鳥獣の数の調整に関する事項

(1) 捕獲による数の調整

農林業又は天然林等への被害が多く、シカの生息密度が高い地域については、基本目

標頭数を設定し、数の調整を図る。

捕獲を推進するための方法は、次のとおりとする。

① 狩猟による捕獲の促進

ア 狩猟期間の延長

ニホンジカの狩猟期間の始期日を毎年11月15日から11月1日に変更し、終期日を

翌年2月15日から3月15日に変更する。

対象とする区域は、管理ユニットのA地区、B(B1,B2)地区、C(C1,C2)地区、

D(D1,D2)地区、E(E1,E2)地区、F(F2)地区とする。

イ 捕獲数の制限の解除

ニホンジカの1人1日当たりの捕獲数制限を1頭から制限なしとする。

対象とする区域は、県内全域とする。

ウ 禁止する猟法の解除

シカ等の捕獲をするため、くくりわなを使用する方法のうち輪の直径が12㎝を超

えるものは禁止猟法となっているが、シカについてこの規制を解除する。

対象とする区域は、県内全域とする。

※ くくりわなの直径については、平成19年1月29日(平成19年4月16日施行)に

一部改正された鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則により規制

されたものであるが、これはツキノワグマの錯誤捕獲の危険性に配慮したもの

であり、本県ではツキノワグマの生息が確認されていないことから、規制を解

除するものである。

② 農林業被害防止のための特定鳥獣の捕獲

各市町村及び市町村有害鳥獣対策協議会による農林業被害防止のための特定鳥獣の

捕獲(許可捕獲)を適正かつ円滑に推進するため、各種の助言や捕獲活動の助成を行

う。

③ 数の調整のための特別捕獲

ニホンジカ適正管理計画(平成26年度策定)(資料1(p2018))に基づき、

適宜実施するものとする(表-7)。

個体群管理計画 (表-7)

年 度 H25 H26 H27 H28

目標生息数(頭) 125,000 123,000 113,000 105,000

④ 指定管理鳥獣捕獲等事業による捕獲

県が行う指定管理鳥獣捕獲等事業を、ニホンジカの生息状況やニホンジカによる被

害状況等を勘案して実施するものとする。

事業の実施については、「7 指定管理鳥獣捕獲等事業の実施に関する事項」に定

める。

-12-

なお、狩猟期間の延長を行う地域は、次の中から設定するものとする。

① 農林業被害、若しくは自然生態系の攪乱が著しく、これまで特定鳥獣の捕獲や電気

柵、防護柵等の被害防止対策によっても被害が減少していない地域

② 4頭/k㎡以上の高い生息密度が確認されている地域

③ 延長地域指定後のモニタリング等調査体制が整備されている地域

今回示した目標生息数は、ひとつの目安としてとらえ、今後の個体数推定調査により

総合的に評価し、必要に応じて見直すものとする。また、今後の個体数推定調査にあた

っては、生息密度モニタリング調査や狩猟者アンケート等結果によるシカの糞粒密度、

捕獲効率及び目撃効率等の密度指標の精度向上に努めるものとする。

また、表-5の生息密度及び表-6の管理の目標を踏まえ、各管理ユニットの地域区

分別生息頭数を示すと表-8のとおりとなる。

(表-8)

管理 分布面積(k㎡) 生息頭数

ユニット 保 護 コントロール 保護地域 コントロール地域 計

地 域 地 域 5頭/k㎡ 2頭/k㎡

A 634.3 334.9 299.4 1,675 599 2,274

B1 320.8 105.9 214.9 530 430 960

B2 241.3 144.8 96.5 724 193 917

C1 - - - - - -

C2 1,040.7 251.0 789.7 1,255 1,580 2,835

D1 1.9 - 1.9 - 4 4

D2 701.0 87.8 613.2 439 1,226 1,665

E1 2.2 - 2.2 - 4 4

E2 156.7 126.2 30.5 631 61 692

F2 57.8 16.6 41.2 78 85 163

(2) 捕獲数管理

特定鳥獣の捕獲による捕獲数等を把握し、生息状況等を判断する指標データの収集を

行う。

① 数の調整による捕獲数の把握

数の調整(農林業被害防止のための捕獲を除く。)による捕獲の実態を把握するた

め、市町村・有害鳥獣捕獲班等の協力を得て、捕獲記録簿(資料2)に記録する。

なお、本データの分析は、専門機関に依頼するものとする。

② 狩猟による捕獲数の把握

狩猟期間の捕獲の実態を把握するため、狩猟者の協力を得てシカ捕獲状況調査(資

料2)を実施する。

-13-

(3) 狩猟者の育成・確保

高齢化等により狩猟者が減少しており、鳥獣保護管理法の施行に伴うわな猟免許取得

年齢の引き下げ(20歳→18歳)を踏まえ、更なる狩猟免許試験のPR等により捕獲の担

い手である狩猟者の確保に努める。また、質の高い捕獲従事者を育成するため、狩猟者

や有害捕獲従事者に対する技術向上等研修を行う。

7 指定管理鳥獣捕獲等事業の実施に関する事項

(1) 事業の目的

ニホンジカ適正管理計画の目標の達成を実現させるために、狩猟者が行う狩猟、市町

村が主体となった有害鳥獣捕獲に加え、県が行う指定管理鳥獣捕獲等事業を実施し、個

体群管理の強化を図るものとする。

(2) 実施期間

「3 計画の期間」に定める期間内において、地域の実情等により適切な期間で設定

するものとし、原則1年以内とする。

(3) 実施区域

「4 第二種特定鳥獣の管理が行われるべき区域」を対象とし、具体的には「指定管

理鳥獣捕獲等事業実施計画」(以下「実施計画」という。)において定める。

(4) 事業の目標

狩猟及び有害鳥獣捕獲と併せて当事業を実施することにより、ニホンジカ適正管理計

画の目標の達成を図る。

事業の目標の詳細は「実施計画」において定める。

(5) 事業の実施方法及び実施結果の把握並びに評価

ア 実施方法

使用する猟法(銃猟、わな猟)や規模(日数、回数、人数等)、作業手順や安全管

理、錯誤捕獲等の対応、捕獲個体の処分方法について「実施計画」において定める。

イ 実施結果の把握並びに評価

事業の受託者等から捕獲情報等を収集し当該事業の成果を検証するものとする。

また、実施期間が終了したときには、捕獲情報等の成果に関する情報や生息状況調

査の結果等を基に、事業の目標の達成状況、「5 第二種特定鳥獣の管理の目標」に

対する寄与の程度、事業の効果・妥当性等を考慮し、「実施計画」の評価を行うもの

とする。

(6) 事業の実施者

宮崎県

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8 第二種特定鳥獣の生息地の保護及び整備に関する事項

シカの生息地管理として、農林作物への被害の軽減を図るために「鳥獣を寄せ付けない

『地域力』の向上を目指すこととし、被害防除対策と併せて野生鳥獣を取り巻く森林環境

の整備を図るため、単一的な人工林の造成から実のなる木の植栽や針広混交林の導入など

多様な生態系を構成する森林づくりに誘導するなど、中・長期的視点に立った「生息環境

対策」を推進する。

また、耕作放棄地の管理や手入れのされていない森林の整備の促進を図り、シカが近づ

きにくい環境整備を集落ぐるみで取り組むよう啓発を行う。

生息環境整備の事業 (表-9)

事 業 名 事業主体 補 助 率 主管課

国 県 市町村 その他

森林環境保全直接支援事業 森林所有者等 3/101/10 6/10森林経営課

9 その他第二種特定鳥獣の管理のために必要な事項

(1) 被害防止対策

シカによる農林作物への被害を軽減させるためには捕獲だけでなく、聞き取りによる

集落の被害状況調査により、被害箇所、被害面積等を地域住民が共有し、その上で「鳥

獣被害対策研修会」等を継続的に実施し、追い払いの実施やエサ場の撤去、野生鳥獣の

生態の研究に基づく防護柵等の効果的な設置方法など、野生鳥獣を寄せ付けない集落づ

くりを地域が一体となって取り組む「被害防止対策」を推進する。

併せて、地域ぐるみの対策を促進するため、市町村と連携し、防護柵、爆音機、箱わ

な等の購入に必要な費用の助成を行っていく。

(表-10)

補助率事業名 事業主体 事業内容 主管課

国 県 市町村 その他

鳥獣保護区等周辺 農林業者 イノシシやシカ等による農林業被害の防 1/3 1/3 1/3自然環境課

被害防止事業 止を図るための電気防護柵等の設置

森林環境保全直接 森林所有者等 野生鳥獣による森林被害の防止等を図る 3/101/10 6/10森林経営課

支援事業 ための鳥獣害防止施設(防護柵)の設置

-15-

(2) モニタリング等の調査研究① 現状把握と分析

シカ個体群の現況を把握するため、次の調査を実施する。調査及び分析は、専門機関に委託する。

ア 分布状況調査

イ 生息密度調査ウ 個体群動向調査(生息個体数の推定及び将来予測の調査を含む)エ 生息環境調査オ シカの生態学的基礎研究

② モニタリング調査計画の評価を行うための調査を実施する。

ア 生息密度調査

狩猟期間の延長を行う地域を中心に固定調査地点を設定し、シカの生息状況を定期的に調査することにより、狩猟等による数の調整の効果を判定・評価する。1) 調査地域

管理計画対象地域内及びその周辺の地域とし、市町村単位で実施2) 調査時期

毎年度2月又は3月に1回実施

3) 調査方法糞粒調査(資料4)

・ 各市町村、6~10地点を選定。・ 各調査地点ごとに2m×10mの枠を4箇所(A,B,C,D)設定し、その中の

糞粒をカウントし生息密度を推定する。・ 毎年度、同一時期に調査することにより、経年変化を比較し推定生息数増減の指標とする。

4) 調査機関現地調査は、県職員・市町村職員・鳥獣保護管理員等で行うこととし、調査デ

ータ分析については、専門機関に委託する。

イ 林木被害調査(資料5)1) 調査地域

シカの生息が確認されているか、過去にシカによる被害が報告されている市町

村を対象に実施する。2) 調査時期

毎年度2月~6月に1回実施3) 調査方法

各市町村において、造林地を対象に20箇所以上を目標に実施する。4) 調査機関

現地調査は、各県出先機関単位で関係者等と調整して行うこととし、調査デー

タ分析については、専門機関に委託する。ウ 捕獲個体分析

数の調整により捕獲した個体については、資料2によるデータ収集に努める。

調査データ分析については、専門機関に委託する。③ 関係機関及び狩猟者への協力依頼ア 捕獲記録簿(資料2)

数の調整のための捕獲を実施した捕獲者に、捕獲場所、妊娠状況、目撃情報等の報告を依頼し、報告データにより、シカ個体群の動態等の資料とする。調査データ分析は、専門機関に委託する。

イ シカ捕獲状況調査(資料3)

-16-

狩猟者に、捕獲場所、妊娠状況、目撃情報等の報告を依頼し、報告データにより、シカ個体群の動態等の資料とする。

調査データ分析は、専門機関に委託する。ウ 林木被害調査(資料5)

林業普及指導員や森林組合等に、造林地における林木の被害状況の調査を依頼し、

シカ個体群の動態等調査の資料とする。調査データ分析は、専門機関に委託する。

エ 森林資源モニタリング調査(環境森林課)県内292地点で調査されている森林資源モニタリング調査の獣害及び野生鳥獣

の生息痕跡等調査のデータを活用し、森林の状態とその変化の動向を把握する。調査データ分析は、専門機関に委託する。

(3) 計画の実施体制① 特定鳥獣保護管理検討委員会

学識経験者、農林業団体及び関係行政機関の職員等からなる検討委員会を設置し、

本県に生息するシカ個体群についての具体的な対策等を検討・評価等する。② 鳥獣被害対策緊急プロジェクトの推進

鳥獣被害対策を効果的に進めるため、新たな視点に立った鳥獣被害対策体制の整備

を行うとともに、市町村と連携して、地域において緊急的な捕獲対策や集落単位での被害防止対策、地域リーダーの育成、多様な森づくりなどの鳥獣被害対策を推進する(図-5)。

※新たな視点に立った鳥獣被害対策無自覚の「餌付け」をやめ、徹底的な追い払いを行うとともに、不足する冬期

のエサを制限することにより、適正な生息頭数に導く、地域一体となった取組。

ア 鳥獣被害対策特命チームの設置

全県的な鳥獣被害対策の方向性や被害対策基本方針の決定、施策成果の検証、各部会間の調整、進行管理、県民への啓発等、本県の鳥獣被害対策を統括する。構成員 チーム長:副知事

副チーム長:自然環境課長、森林経営課長、営農支援課食の消費・安全推進室長

関係各課:総合政策課長、衛生管理課長、環境森林課長、山村・木材振興課長、鳥獣被害対策支援センター長、

農政企画課長、地域農業推進課長、農産園芸課長、畜産振興課長、農村整備課長、道路保全課長、生活環境課長

事務局長:中山間・地域政策課長

イ 各地域鳥獣被害対策特命チームの設置

支庁及び農林振興局単位に設置し、集落や市町村等が行う集落対策、被害対策、環境対策、捕獲対策等を支援する。構成員 チーム長:西臼杵支庁長、各農林振興局長

関係機関:西臼杵支庁、各農林振興局、土木事務所、保健所、市町村、農協、農業共済組合、森林組合、猟友会、集落代表者 等

-17-

ウ 鳥獣被害対策支援センターの設置鳥獣被害対策スペシャリストと連携し、地域特命チーム等への技術指導や被害対

策の指導を担う人材育成並びに被害防止対策の実証や研究などを行う。構成員 センター長:林業技術センター副所長

専任職員

各地域鳥獣被害対策特命チームとの兼務職員顧 問:鳥獣被害対策スペシャリスト

③ 関係機関等との連携・協力

本計画を推進するに当たり、隣接する関係県や市町村等との情報交換や連絡調整及び連携を図り、効果的な対応策等を検討する。

-18-

図-5 鳥獣被害対策緊急プロジェクトの実施体制

中山間地域対策推進本部

鳥獣被害対策特命チーム

[本 部 長] 知 事

[副本部長] 副知事 [チーム長] 副知事 捕獲対策部会

[本 部 員] 各部局長 [副チーム長] 自然環境課長 ・部会長:自然環境課長

[副チーム長] 森林経営課長

[副チーム長] 営農支援課 森林被害・環境対策部会

食の消費・安全推進室長

[チーム員] 関 係 各 課 長 ・部会長:森林経営課長

連携・調整 鳥獣被害対策支援センター長

農作物被害対策部会

[事務局長] 中山間・地域政策課長

・部会長:営農支援課食の消費・安全

推進室長

鳥獣被害対策支援センター

[センター長] 林業技術センター 副所長

・専任職員

・地域特命チーム兼務職員 連携・調整

[顧 問 ] 鳥獣被害対策スペシャリスト

各地域鳥獣被害対策特命チーム

連携・調整

[チーム長]西臼杵支庁長・各農林振興局長

・西臼杵支庁・各農林振興局

・土木事務所、保健所

・市町村、農協、農業共済組合、森林組合

・猟友会、集落代表者 等

-19-

添 付 資 料

-20-

(資料1)

ニホンジカ適正管理計画

○ 計画期間:平成26年度 ~ 平成35年度

○ 目標生息数:63,000頭(平成35年度末時点)

平成23年度末生息個体数の半減を目指す(135,312頭×50%=67,656頭)

○ 個体群管理計画

(現在) (1年目)(2年目)(3年目)(4年目)(5年目)年度

25 26 27 28 29 30

目標生息頭数 125,000 123,000 113,000 105,000 97,000 90,000

(6年目)(7年目)(8年目)(9年目)(10年目)年度 -

31 32 33 34 35

目標生息頭数 - 83,000 77,000 72,000 67,000 63,000

-21-

(資料2)

捕 獲 記 録 簿

記録上の注意○ 捕獲実施日毎に記録してください。○ 捕獲できなかった場合も、記録してください。○ 捕獲した個体については、捕獲個体記録簿(別紙1)に記録してください。

1 市 町 村 名

2 記 録 者 名

3 捕獲状況報告

① 実施年月日 平成 年 月 日

② 作 業 時 間 午前・午後 時 分 から 午前・午後 時 分まで

③ 実施場所(大字まで)

④ 捕獲場所(鳥獣保護区等位置図)番号(鳥獣保護区等位置図のメッシュ番号横に記載されている○番号)

⑤ シカ発見時頭数 オス 頭 、 メス 頭子供 頭 、 不明 頭

⑥ シカ捕獲頭数 オス 頭 、 メス 頭子供 頭 、 不明 頭

4 被害状況(捕獲箇所付近における農林作物への被害)

① 農林作物への被害(該当するものに○をつけてください。)農業被害 1)有 2)無林業被害 1)有 2)無

② 上記①で被害を受けていたものは?農業被害(野菜等)林業被害(ヒノキ造林木等)

③ 上記①の被害面積(該当するものに○をつけてください。)農業被害 1)0.1ha(1反)以下 2)0.1~0.3ha 3)0.3~0.5ha

4)0.5~0.7ha 5)0.7~1.0ha(1町) 6)その他( ha)

林業被害 1)0.1ha(1反)以下 2)0.1~0.3ha 3)0.3~0.5ha4)0.5~0.7ha 5)0.7~1.0ha(1町) 6)その他( ha)

※ 捕獲した個体については、個体毎に捕獲個体記録簿を記入してください。

-22-

(別紙1)

捕 獲 個 体 記 録 簿

1 捕獲個体性別(該当するものに○を付けてください。)① オス ② メス

2 推定年齢(該当するものに○を付けてください。)① 幼獣(20kg以下) ② 亜成獣(20~30kg) ③ 成獣(30kg以上)

3 捕獲個体サイズ(推定数値で可)① 頭胴長(鼻の先から尾の付け根までの長さ) ( cm)

② 体長(前足の付け根から尾の付け根までの長さ) ( cm)

③ 体高(前足の先から背中までの長さ) ( cm)

④ 胸囲(前足付け根後側の胸囲の長さ) ( cm)

4 捕獲した個体がメスの場合に記入してください。

(1) 妊娠の状況(該当するものに○を付けてください。)① 有 ② 無 ③ 不明

(2) 妊娠の確認方法(該当するものに○を付けてください。)① 胎児で確認((3)へ) ② 乳汁の分泌で確認

(3) 胎児の性別(該当するものに○を付けてください。)① オス ② メス ③ 不明

5 角の状態(該当するものに○を付けてください。)

① ② ③ ④ ⑤ ⑥

-23-

(資料3)

<シカ捕獲状況調査についてのお願い>

宮崎県では、農林業被害等の軽減のため、一部の地域でシカの狩猟期間の延長などにより、シカの管理を行って

います。

この管理を適正に実施するためには、狩猟期における捕獲状況の把握が大変重要となります。

つきましては、シカ猟をされた場合の捕獲状況を狩猟者登録証の返納と併せて、提出していただきますよう

御協力をお願いします。(免許種別を問わず、シカ猟をされた方は、捕獲の有無にかかわらず提出をお願いします。)

○ 提出先

宮崎県猟友会会員の方:自分の所属する猟友会支部

上 記 以 外 の 方:狩猟者登録を受けた西臼杵支庁又は各農林振興局の林務課

○ 問い合わせ先

鳥獣保護区等位置図に記載してあります。

シカ捕獲報告票(平成 年 月~平成 年 月)

フリガナ 電 話 ( ) -

※1 次の表は、捕獲者本人が記入し、共猟の場合、報告に重複がないようにお願いします。

※2 捕獲方法について該当するものに○を付してください。

※3 捕獲場所は、鳥獣保護区等位置図のメッシュ番号(○数字)を記入してください。

捕獲方法 ※2 捕獲場所 メスジカ 捕獲したシカについて記入

又は出会 の解禁区 してください。

出猟月日 捕獲の有無 った場所 域である

かの有無 子

※3

(記入例)

11月20日 有 ・ 無 ○ 27 有 ・ 無 有・無・不明 1 1 - - 3

1 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

2 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

3 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

4 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

5 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

6 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

7 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

8 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

9 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

10 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

11 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

12 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

13 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

14 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

15 月 日 有 ・ 無 有 ・ 無 有・無・不明

(ツノの形状は次の中から、該当する番号を記入してください。) 【裏面へつづく】

① ② ③ ④ ⑤

住 所氏 名

くくりわな

数オ

数オスの場合

ツノの形状

メスの場合

妊娠の有無

出 合 数

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(資料4)

ニホンジカ糞粒調査用紙

(ニホンジカ生息状況モニタリング調査)

調査年月日 平成 年 月 日 調査員氏名

市 町 村 名 調査メッシュ NO.

調査地点名 調査プロット

標 高 m ~ m 傾斜(斜度、方位)

植生

上 層 優占種

樹高 (m)

林 床 優占種

被度 (%)

プロット(20㎡)別集計表

区画 糞 粒 数

2m*2m A B C D

プロット総面積 ㎡ 総糞粒数 粒

被害度等 A B C D

剥被 ++ + ± - ++ + ± - ++ + ± - ++ + ± -

(種類)

摂食 ++ + ± - ++ + ± - ++ + ± - ++ + ± -

(種類)

足跡 ++ + ± - ++ + ± - ++ + ± - ++ + ± -

その他(調査地見取り図など)

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(資料5)

シ カ 被 害 調 査 報 告 用 紙

報 告 者

調 査 日

調 査 の 種 類 1:下刈 2:下刈検査 3:間伐

(○を付けてください) 4:間伐検査 5:その他( )

所在地 (メッシュ番号 )

調査場所 林班名

樹 種 植栽年 面 積 ha

以下、いづれかに○を付けてください。

被害防除の有無 1:忌避剤散布 2:防護柵 3:電気柵

4:無 5:その他( )

被 害 の 有 無 1:被害有 2:被害無

被 害 状 況 1:枝葉の被害(新芽、葉、枝) 2:樹皮の被害(角こすり、樹皮、幹)

被 害 程 度 1:葉のほとんどが食べられている木が多い。

2:葉先がつまみ食いされている木が多い。

1:調査地のほとんどの木に被害 被 害 率

被 害 割 合 2:3~6割程度の木に被害

3:2割以下の木に被害 %

意見等 被害の程度

※別紙「シカ被害調査要領」参照

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シ カ 被 害 調 査 要 領

宮崎県自然環境課

1 調査実施市町村の選定については、シカの生息が確認されているか、過去にシカによる

被害が報告されている市町村を対象とするものとする。

2 一市町村当たりの調査目標件数を20箇所以上とするものとする。

3 造林地を対象に調査を実施するものとする。

多くのデータを収集する上から、新植地、幼・壮齢林について、可能な限り調査を行う

ものとする。

4 調査地は、1地域に集中しないように適宜調査地を選定して調査するものとする。

5 調査する造林地を決定したら、被害のあるなしに関係なく調査し、調査した全筆につい

て報告書を作成するとともに、調査の実施個所については、地図(市町村全域図)上に記

入して整理するものとする。

6 調査方法等については、西臼杵支庁及び各農林振興局単位で関係者等と調整して実施す

るものとする。

(県・市町村職員、森林所有者、森林組合職員、作業班員等による実施可。)

7 調査票については、専門機関に依頼し、被害実態の把握や今後の対応策について検討す

る。