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H29前-032B01-表紙 平成29年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験 営業・マーケティング分野 3級 マーケティング 試 験 問 題 (13ページ) 1.試験時間 110分 2.注意事項 (1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。 (2) 試験問題は、40題あります。 (3) 試験問題の配点は、次のとおりです。 問題1~問題40 各2.5点 合計100点 (4) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番号、 ⑤生年月日を正確に記入してください。 なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないように 注意してください。 (5) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルのい ずれかで、はっきりとマークしてください。それ以外は使用しないでください。 なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあり ますので、きれいに消してください。 (6) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。 なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。 (7) マークシートにはア~エまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に従っ て正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてください。 (8) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。 (9) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従ってく ださい。 (10) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に 従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できません。 なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。 (11) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってください。 (12) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち帰 ることができます。 なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。 (13) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。 禁転載複製 「中央職業能力開発協会編」

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H29前-032B01-表紙

平成29年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験

営業・マーケティング分野

3級 マーケティング

試 験 問 題 (13ページ)

1.試験時間 110分

2.注意事項

(1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。

(2) 試験問題は、40題あります。

(3) 試験問題の配点は、次のとおりです。

問題1~問題40 各2.5点 合計100点

(4) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番号、

⑤生年月日を正確に記入してください。

なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないように

注意してください。

(5) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルのい

ずれかで、はっきりとマークしてください。それ以外は使用しないでください。

なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあり

ますので、きれいに消してください。

(6) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。

なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。

(7) マークシートにはア~エまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に従っ

て正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてください。

(8) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。

(9) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従ってく

ださい。

(10) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に

従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できません。

なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。

(11) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってください。

(12) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち帰

ることができます。

なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。

(13) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。

禁転載複製 「中央職業能力開発協会編」

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H29前-032B01-1

問題1 AMA(アメリカ・マーケティング協会)及びその前身機関は、1935年マーケ

ティングに関する定義を公表以降、時代の要請を取り入れ、定義の改訂を行って

きた。以下に示すAMAの定義のうち、最初の定義(1935年)に該当するものは

どれか。

ア.マーケティングとは、個人及び組織の諸目的を達成させる交換をつくり出すために、

アイデア、商品及びサービスを巡るコンセプトの創生、価格、プロモーションや流通

にかかわる計画と実行のプロセスである。

イ.マーケティングとは、生産地点から消費地点に至る商品及びサービスに携わるもろ

もろの事業活動である。

ウ.マーケティングとは、顧客価値を創造し、伝達し、提供するために、組織やそのス

テークホルダーにベネフィットを与えるような方法で顧客との関係を管理するため

の組織の機能であり、一連のプロセスである。

エ.マーケティングとは、商品もしくはサービスを、生産者から消費者もしくは使用者

にまで流通せしめることに関する経営活動の遂行である。

問題2 企業におけるマーケティングの位置づけに関する記述として最も適切なものは、

次のうちどれか。

ア.マーケティングは、技術、販売、財務、人事などの諸機能と同等の重要性をもたせ

るべきである。

イ.市場競争力は技術によって左右されるので、技術部門がマーケティングを主導すべ

きである。

ウ.企業経営は売上が最重要なので、それを担う販売部門がマーケティングを主導すべ

きである。

エ.マーケティングの考え方は、企業の全ての機能に浸透させるべきである。

問題3 企業理念のあり方に関する記述において、マーケティングの視点から考えた場合、

最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.企業は社会的存在である。そのため、社会的進歩に貢献することを、企業理念に明

記すべきである。

イ.企業の目的は、利潤の極大化にある。この目的を企業理念に表現すべきである。

ウ.「企業とは何か」を決めるのは顧客である。顧客志向を企業理念に謳うた

うべきである。

エ.企業は、環境変化に対応することが重要である。そのため、革新の気風尊重を企業

理念に織り込むべきである。

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H29前-032B01-2

問題4 以下に示すマーケティング環境のうち、タスク環境に該当するものはどれか。

ア.市場構造の複雑化、競争境界の不明確化、グローバル化等熾し

烈化する競争環境

イ.社会の価値観、信念、規範といった要素から形成される社会・文化的環境

ウ.経済成長率、景気変動、インフレーション又はデフレーション等の経済的環境

エ.人口の増減や高齢化、核家族化、人口の地理的集中等の人口統計学的環境

問題5 戦略マーケティングの展開に関する記述として最も適切なものは、次のうちどれ

か。

ア.マーケティングに関する内容は多面的であるが、トップ経営者はミドル経営者や現

場の従業員が担当すべき業務内容を掌握し、詳細な指示を行う責任がある。

イ.企業全体の包括的な戦略策定に当たり経営資源の配分や人事制度等で、事業部門間

の競争を刺激し、事業レベルの競争優位を達成させる。

ウ.市場細分化により標的とする顧客を決定し、競争相手の確定を行うのは機能レベル

戦略の重要な機能である。

エ.多角化した複数の製品を提供している企業は、企業全体の包括的戦略遂行と個々の

事業単位における戦略遂行の調和を図る必要がある。

問題6 ターゲット・マーケティングの採用によって、期待できる効果に関する記述とし

て最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.製品企画のための顧客ニーズが鮮明になる。

イ.広告や情報伝達のための媒体選択が明確になる。

ウ.市場で自社の強みを生かせる特許技術の活用が容易になる。

エ.マーケティング・チャネルが特定される。

問題7 SWOT分析に関する記述として最も適切なものは、次のうちどれか。

ア.SWOT分析の結果、自社の強み(S)とそれを活かせる機会(O)が見つかった

場合は、最大の市場機会である。

イ.SWOT分析の最大の目的は、競合他社の弱み(W)を把握することで、自社に有

利なマーケティング戦略を行うことである。

ウ.外部環境因子の脅威(T)は、自社努力の及ぶところではないので、早期に撤退す

ることで経営資源の温存を図るべきである。

エ.政権の交代による政策の大きな変換は、全ての組織の継続性と経営の一貫性を揺る

がす脅威(T)と受け止められる。

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問題8 マーケティング・ミックスに関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.ターゲット市場におけるマーケティング目的を達成するために、企業が実践する

マーケティング・ツールの集合である。

イ.ターゲット市場において、評価の高い商品群の集合である。

ウ.ターゲット市場として、売上・利益の可能性の高い顧客グループの集合である。

エ.ターゲット市場において、反応の高い広告や販売促進策の集合である。

問題9 以下に示す記述は、商品ライフサイクルのステージの違いによる市場の特徴であ

る。商品認知を高めるためのプロモーションに特に重点を置くべきステージの記

述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.需要は加速度的に増え、市場の大きさが急速に拡大する。競争企業が参入する。

イ.商品は消費者への新しい魅力を失いかける。売上は低下傾向を示す。

ウ.商品が初めて市場に送り出される時期。売上は低く、徐々にしか動かない。

エ.需要は天井を打ち、売上は伸びない。競合が厳しくなり、利益も低迷する。

問題10 マーケティング・ミックスの立案に関する記述として不適切なものは、次のうち

どれか。

ア.マーケティング・ミックスの各要素を通じて、コンセプトやイメージが一貫性を保

持するようにコーディネートする。

イ.ターゲット顧客の認知から購買に至る購買プロセスと、マーケティング・ミックス

の各要素との対応関係が効果的かどうか検討する。

ウ.商品のライフサイクル・ポジションや、環境等の変化による顧客ニーズの変化を、

マーケティング・ミックスの各要素に反映させる。

エ.市場で最も売れている競合商品を目標に、そのマーケティング・ミックスに極力近

づけるよう努める。

問題11 マーケティング情報システム及びそれを構成するサブシステムに関する記述とし

て最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.マーケティング情報システムという概念には、ハードウェアやソフトウェアだけで

なく、そのシステムの運用にかかわる人や手続きも含まれている。

イ.サブシステムの1つであるデータ・システムは、どのようなデータや情報をどのよ

うな形で保存しておくかといった、データの保存機能にかかわる領域を担っている。

ウ.サブシステムのうち、データや情報の分析・統合を通じて、それらを意思決定に

とってより有益な形に変換することを目的としているサブシステムは、ダイアロ

グ・システムと呼ばれている。

エ.検索システムやディスプレイ画面の設定、利用端末ネットワークの形成など、他の

サブシステムとシステムの利用者である意思決定者との接点に深くかかわっている

サブシステムもある。

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問題12 様々なマーケティング意思決定の場面で活用されているリサーチ手法に関する記

述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.製品やブランドのポジショニングを調査する際には、市場内で認知されているブラ

ンド間の類似性データを多次元尺度構成法にかけることで、知覚マップを作成すると

よい。

イ.製品コンセプトの開発の際には、自由な発想や意見を得るために、比較的大規模な

アンケート調査を実施することが望ましい。

ウ.消費者の様々な属性データを因子分析やクラスター分析にかけることで、市場細分

化の基準を抽出することができる。

エ.広告の効果は、AIDMAモデルやDAGMARモデルといった広告効果モデルを

使って測定されることがある。

問題13 マーケティング・リサーチの目的や進め方に関する記述として適切なものは、次

のうちどれか。

ア.非常に専門的な知識を必要とする分野なので、一般の企業は、調査活動になるべく

かかわるのを避け、調査専門のサービス会社に全面的に任せたほうがよい。

イ.調査対象について、事前知識が不足している場合や、仮説が確立されていない場合

には、定量調査を行うのではなく、定性調査から始めるのがよい。

ウ.調査の目的は、詳しくかつ正確に市場の様子を知ることなので、データ分析の際に

は、複雑で手間のかかる分析手法ほど価値が高い。

エ.調査は、あくまでも顧客や販売先等社外に向けて行われるものであり、営業担当者

にヒアリングを行う等の社内向け調査活動は、マーケティング・リサーチに含まれ

ない。

問題14 知覚に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.人は全ての刺激を知覚しているわけではなく、その中の一部しか知覚していない。

イ.刺激に対する知覚は、その知覚ごとに独立してなされるのではなく、様々な過去の

知覚と結びつきながら行われる。

ウ.「想起集合」や「メンタルマップ」という概念は、知覚の選択性に深くかかわって

いる。

エ.知覚は外的な刺激によって引き起こされるので、同じ刺激を受けた人たちの心理に

はまったく同じ知覚が生じることになる。

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問題15 家族ライフサイクル上で別々の段階と見なされうる組合せとして適切なものは、

次のうちどれか。

ア.「子供のいない中年夫婦」と「子供のいる中年夫婦」

イ.「日本で生活をしている独身者」と「外国で生活をしている独身者」

ウ.「4人家族」と「5人家族」

エ.「配偶者と死別した高齢男性」と「配偶者と死別した高齢女性」

問題16 消費者のブランドに対する態度を測定する際に、よく利用されるフィッシュバイ

ン・モデルに関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.同じブランドであっても、それに対する態度は消費者ごとに異なる可能性がある。

イ.ブランドに対する態度は、消費者がそのブランドを製造している企業についてどの

ようなイメージを持っているかによって決まってくる。

ウ.多属性態度モデルの一種である。

エ.消費者にとって評価の高い属性を有しているブランドは、評価の低い属性を有して

いるブランドよりも肯定的な態度が形成される。

問題17 以下に示すブランド設定に関する図において、第Ⅲ象限に当てはまる語句として

適切なものは、次のうちどれか。

ブランド化 非ブランド化

自社ブランド Ⅱ Ⅰ

他社ブランド Ⅲ Ⅳ

ア.ノー・ブランド

イ.OEMブランド

ウ.ライセンスド・ブランド

エ.ブランド・スポンサー

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問題18 以下に示す製品開発プロセスの流れ図において、①②③に当てはまる語句の組合

せとして最も適切なものは、次のうちどれか。

ア.①市場テスト ②製品開発 ③市場導入計画

イ.①製品開発 ②市場テスト ③市場導入計画

ウ.①製品開発 ②市場導入計画 ③市場テスト

エ.①市場導入計画 ②製品開発 ③市場テスト

問題19 製品のライフサイクルは、好調に売れる期間によって「スタイル」「ファッショ

ン」「ファッド」の3つのパターンに分類できる。この製品寿命から見た3つのパ

ターンに関する語句の組合せとして適切なものは、次のうちどれか。

(縦軸:売上 横軸:時間)

ア.1.ファッション 2.ファッド 3.スタイル

イ.1.ファッション 2.スタイル 3.ファッド

ウ.1.スタイル 2.ファッション 3.ファッド

エ.1.スタイル 2.ファッド 3.ファッション

アイデア・スクリーニング

① ② ③

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問題20 消費財と比べた場合の産業財の購買者の特徴に関する記述として不適切なものは、

次のうちどれか。

ア.購買者の数が少ない。

イ.商品に関する知識が一般に低い。

ウ.購買態度は、衝動的・感情的というよりも、計画的・合理的である。

エ.購買者当たりの購入量が多い。

問題21 製品ミックスを考えるには、「①製品ミックスの長さ」、「②製品ミックスの幅・

広さ」、「③製品ミックスの深さ」等の観点がある。以下に示す<想定条件>にお

いて、「②製品ミックスの幅・広さ」として適切なものは、次のうちどれか。

<想定条件>

X社は、ビールで5ブランド、清涼飲料で3ブランド、ワインで2ブランド、

ウィスキーで4ブランドあり、それぞれのブランドが、アイテム数3種類を持って

いる。

ア.3

イ.4

ウ.14

エ.42

問題22 在庫管理が容易になるために、小売業が採用する価格政策として最も適切なもの

は、次のうちどれか。

ア.エブリデイ・ロープライス

イ.オープン・プライス

ウ.プライス・ライン

エ.ロス・リーダーシップ

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問題23 製品ミックスにおけるシナジーを考えた価格設定の方法に関する記述として不適

切なものは、次のうちどれか。

ア.各々おのおの

の製品に対して投下された資本が異なるために、製品ごとのROI(Return

On Investment)に合わせたコストプラス価格設定を行い、採算性を追求する。

イ.「コンピューターとメモリーやハードディスク」「自動車とナビゲーションシステム」

のように、主要製品と付随する関連商品の価格を切り離して設定し、顧客に選択の

余地を残す。

ウ.顧客ニーズと製品ラインに対して、低価格から高価格まで種類が豊富な段階的な価

格を設定して対応する。

エ.「宿泊料金に食事代とのセット」「乗車料金と観光施設の入園料とのセット」のよう

に、いくつかの製品やサービスをセットにして提供し、格安感を出す。

問題24 以下に示す新製品の価格設定に関する記述において、( )に当てはまる<語

句>の組合せとして適切なものは、次のうちどれか。

ここで言う新製品とは、既存製品とは全く異なる新製品のことを言う。その新製品

は、資本利益率の改善をもたらすことが期待される。

従って、それは基本的には他に競争者が存在せず、追随企業が参入するまでは、一

時期的・独占的に差別化された製品である。

それゆえ、思い切った価格戦略が展開可能である。しかし、現実には、速かれ遅か

れ追随企業が参入してくることを考えると、「初期高価格政策」、別名( A )又は「初

期低価格政策」、別名( B )のどちらかが選択されることになる。

初期高価格政策が成功する理由としては、次のような点が挙げられる。

初期の段階では価格弾力性が( C )、需要が価格に左右されにくい。製品の差別化

ができており、良質な顧客を獲得し、高い利潤による早期資金回収が期待できる。

初期低価格政策は、既存市場に存在しない革新的な新製品であり、価格弾力性は、

相対的には( D )、広い潜在市場が存在し、需要の拡大が期待できることから、低価

格で早期にマーケット・シェアを確立し、ブランドに対する愛顧心も確立し、新規参入

を阻止し、長期的に安定利益を狙う。

<語句>

1.独占的価格設定政策 2.上澄み吸収価格政策 3.割引価格政策

4.浸透価格政策 5.差別価格政策 6.大きく 7.小さく

ア.A:1 B:5 C:6 D:7

イ.A:2 B:3 C:7 D:6

ウ.A:4 B:2 C:6 D:7

エ.A:2 B:4 C:7 D:6

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問題25 マーケティング・チャネルの選択に関する記述として適切なものは、次のうちど

れか。

ア.地理的に分散して多くの潜在的顧客が存在し、1回の注文量が少ない場合、短い

チャネルが選択される。

イ.製品価格が高く、技術特性が高くメンテナンスや修理に専門的な知識を必要とする

場合、長いチャネルが選択される。

ウ.販売業者の協力が得やすく、製造業者が製品を市場に広く流通させたいと考える場

合、長いチャネルが選択される。

エ.製造業者の資金力が高く、チャネル統制したいと考える場合、長いチャネルが選択

される。

問題26 チャネル・リーダーのパワー基盤のうち、チャネル・メンバーとのコンフリクト

を増大させやすいパワーとして正しいものは、次のうちどれか。

ア.制裁のパワー

イ.正当性のパワー

ウ.一体感のパワー

エ.専門的知識のパワー

問題27 垂直的マーケティング・システムの1つのタイプである企業型システムの特徴に

関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.チャネルは、構成員の間の目標がほぼ全面的に共通化され、権限と命令とによって

運営される。

イ.構成員の間での機能や活動に関する調整コストは、大きくなる。

ウ.取引関係が固定化されているために組織が硬直化し、環境変化に対応できなくなる

といった危険性がある。

エ.垂直的マーケティング・システムの他のタイプと比較して、システム構築にかかる

コストが最も大きい。

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問題28 物流の部分最適化による部門間の対立に関する記述として不適切なものは、次の

うちどれか。

ア.在庫管理責任者は、過剰在庫をなるべく減らそうと配送責任者にまとめて大量に輸

送してもらいたいと考えるが、配送責任者は、輸送コストの削減のために少量配送を

したいと考える。

イ.製品企画責任者は、消費者の目を引く特異な包装を考えようとするが、物流責任者

は、輸送や在庫コストを高める要因だと考える。

ウ.営業責任者は、顧客の急な注文にも応えたいと考えるが、生産の平準化を指向する

生産責任者は、そのような営業責任者の対応は需要変動を招くと考える。

エ.営業責任者は、売上の増大を図り、返品可能を条件に商品を販売しようとするが、

物流責任者は、返品制が物流コストを高める要因だと考える。

問題29 企業間におけるデータ通信の仕組みとして適切なものは、次のうちどれか。

ア.POS

イ.JIT

ウ.3PL

エ.EDI

問題30 パッケージの役割には販売促進的側面と物流的側面がある。販売促進的側面に関

して検討すべき事項として最も適切なものは、次のうちどれか。

ア.自社製品として識別されるか。

イ.家庭での保管を手助けするものであるか。

ウ.太陽光線や化学物質にどの程度耐えられるか。

エ.店頭での陳列作業に適しているか。

問題31 消費者の購買決定段階で効果が高いプロモーション手段に関する記述として最も

適切なものは、次のうちどれか。

ア.テレビ広告

イ.有名新聞紙のパブリシティ

ウ.販売員

エ.チラシ広告

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問題32 プロモーション戦略におけるコミュニケーションの成功条件に関する記述として

最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.メッセージは、意図した受け手の注目を引くように計画し、伝えられなくてはなら

ない。

イ.メッセージは、意図を伝えるために、送り手と受け手の共通の経験を基に文章化し

なければならない。

ウ.メッセージは、受け手に必要を喚起し、それらの情報ニーズを満たす方法を示さな

ければならない。

エ.メッセージは、受け手が望ましい反応をするように心を動かされたとき、その所属

集団の状況にふさわしいようなニーズを増す方法を示さなくてはならない。

問題33 プロモーションの種類において、企業の新事業、新製品等に関する情報を、マス

メディアがニュースや記事等の形として取り上げられるように働きかける活動の名

称として適切なものは、次のうちどれか。

ア.ノベルティ

イ.広告

ウ.SP(Sales Promotion)

エ.パブリシティ

問題34 流通における分化と統合に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれ

か。

ア.異なる流通段階の商業者が、販売地域、商品の種類、販売方法などの役割を分担し

あうことを、商業の水平的分化と言う。

イ.1つの商業者では商品取扱量の限界があり、消費者の求める品揃えを実現するため

に複数の商業者間で取引が行われ流通の多段階性が起こることを、商業の垂直的分

化と言う。

ウ.同一の製品やサービスを提供する企業同士が連携して規模の経済を享受するために

統合することを、水平的統合と言う。

エ.自社とは別の流通段階の事業や企業を統合することを、垂直的統合と言う。

問題35 卸売業や卸売市場に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.卸売業者は、生産者、小売業者、他の卸売業者、産業使用者などに対する商品供給

という役割を担っている。

イ.卸売市場は、中央卸売市場、地方卸売市場のほか、卸売市場法の規定にはない「そ

れ以外の市場」の3つに分類されている。

ウ.日本のW/R比率(wholesale/retail sales ratio)は、アメリカやヨーロッパ諸

国に比べて低い値である。

エ.商社は、総合商社と専門商社に区分され、海外取引を中心に行う卸売業者である。

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H29前-032B01-12

問題36 小売業態に関する一般的な記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.スーパー・マーケットは、品揃えを食品に特化した食品スーパーと衣食住関連の商

品を総合的に扱う総合スーパーに分類される。

イ.コンビニエンス・ストアは、利便性の高い場所に出店し、長時間営業を基本に生活

に必要な商品に絞り込んだ品揃えをすることが多い。

ウ.通信販売業は、店舗を有さないため商圏という販売対象エリアの制限がない。

エ.ディスカウント・ストアは、低価格・低マージン・低回転率で商品を販売する小売

店である。

問題37 流通業に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.店頭商品の鮮度維持や、バックヤードを効率的に利用することが求められている。

流通業界全体で、多頻度小口配送が多く行われている。

イ.「安心・安全」を求める消費者ニーズに応えることが求められている。食品流通業

界では、顧客にトレーサビリティ情報を公開する取組が増加している。

ウ.消費者ニーズに対応しながら利益率を向上することが求められている。大手スー

パーでは、メーカーから提供される販売情報をもとに、PB商品の開発に取り組んで

いる。

エ.消費者の利便性向上や、地域社会との連携・調和への取組が行われている。大手

スーパーやコンビニエンス・ストアでは、宅配・金融サービスの提供や防犯・防災へ

の貢献活動をしている。

問題38 小売ミックスに関する記述として最も適切なものは、次のうちどれか。

ア.小売ミックスには、商品ミックスは含まれず、マーチャンダイジングとして検討さ

れる。

イ.小売ミックスでは、標的市場へのアプローチよりも効率的な財務戦略を優先させる。

ウ.小売ミックスの組合せによって、業種・業態を決定づけることになる。

エ.小売ミックスの展開は、企業内部の意思決定であり、顧客へ直接働きかけるもので

はない。

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問題39 サービスの特性とその説明として最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.サービスの参加性:

サービスは、時間や場所に制約されるため、その制約や条件に合わせた顧客にしか

提供することができない。

イ.サービスの非貯蔵性:

創造されたサービスが瞬時に消滅して、記憶には残るが貯蔵することはできない。

ウ.サービスの無体性・非有形性:

顧客は、サービスを享受又は経験することで、初めてサービスの価値を認識でき

る。

エ.サービスの需要安定性:

サービスへの需要は、季節や曜日や1日の時間帯などによって、大きく変動する

ことは少ない。

問題40 以下に示すサービス業を分類する図において、A~Dに入る語句の組合せで最も

適切なものは、次のうちどれか。

ア.A.映画館 B.理・美容店 C.自動車教習所

D.クリーニング店

イ.A.クリーニング店 B.映画館 C.理・美容店

D.自動車教習所

ウ.A.自動車教習所 B.クリーニング店 C.映画館

D.理・美容店

エ.A.理・美容店 B.自動車教習所 C.クリーニング店

D.映画館

(A) (B)

(C) (D)

サービス提供時

人的接触が少ない

サービス提供時

人的接触が多い

顧客との関係性が長い

顧客との関係性が短い