援助をする前に考えよう
TRANSCRIPT
援助をする前に援助をする前に考えよう考えよう
卒業おめでとうございます
友達と一緒にバックパックを背負いタイ王国へ卒業旅行に行くことになりました!
【装備品】・ミスリルアーマー(着替え)・賢者の杖(トレッキングスティック)・ポーション(虫よけスプレー)・ワールドマップ?(ガイドブック)
①バーン村の場所について
ワールドマップを元にチェンマイ付近のメーワン県バーン村訪問
人口: 352人( 42家族)産業:農業(米と野菜)と
家畜(豚、鶏、犬)
②バーン村について• 旅行者宿泊費も貴重な現金収入 150B/1泊 2食付
• 出稼ぎには行くが、あまり仕事は見つからないし山岳民族は通行に制限がある
• 薬師はいて簡単な薬は作れるが病院はなく医師もいない為 30キロはなれた町に行く
• 電気はない• 水は豊富• 宗教は自然崇拝
③バーン小学校について• この村に小学校はひとつだけ(生徒数 47名)• 中学・高校はないために遠くの全寮制に行く• 先生は 20代美人教師 1名で全てを教えている
• 小学校が使用できる予算は年間 5千バーツ• 教師の給料は政府支給• 教材はタイ政府支給品• 教材や教具は常に不足
③バーン小学校について
Q1 寄付する?• バーン村の小学校に 10ドル寄付しますか?• グループ毎に 10分間話し合って下さい。• グループとして皆さんが寄付した金額を合計して理由と共に発表して下さい。
グループ発表
Q2 寄付に賛成?反対?
• あなたはアイコの活動に賛成?反対? その理由は?
1.賛成2.やや賛成3.やや反対4.反対
Q3 よりよい援助をするにはどうしたらよい?
なぜバーン村を支援するのか理由を明確
化
村の教育にとって必要なものは何かを明
確化
そもそも村人は支援を必要としているの
か?
一人では持続しないので支援者を集
める(日本・タイの富
裕者)
教育以外に村に必要なものを明確化
• あなたはケニアのマリンディで活動している協力隊員です
• マリンディはイタリア人も多いケニアの中でも裕福な地域です
• 啓発活動を行う為住民を巻き込んだイベントを開催しました
実際の体験談@ケニア実際の体験談@ケニア
• 一人では力不足なので同じ任地にいる他の隊員(環境教育、エイズ対策、青少年活動)にも呼びかけ、サッカー大会をメインとして同時にエイズ検査と環境ポスターコンペティションを開催することにしました
エイズ対策隊員は職場の病院のスタッフを引き込んで当日エイズの無料検診をすることにしました
環境教育隊員は勤務先と知り合いの環境NGO、訪問先の学校の先生方を巻き込んで環境ポスターコンペをすることにしました
青少年活動隊員はその地域の有力者(政治家)や同僚など沢山の知り合いがおり一緒にイベント実行委員会を立ち上げました
問題点
• 資金がたりません⇒どういった金額が必要でしょうか?
どの様な出費がいくら予想されるのかグループで話し合って下さい。
イベントTシャツ製作費
具体例
サッカー場の借り上げ代 当日配布用昼食費(無料でないと来ない)
優勝者へのトロフィー
エイズ検査キット代
広告用バーナー費
サッカーイベントを開催サッカーイベントを開催したいのでしたいので 3,0003,000円円寄付して下さい!寄付して下さい!
Case Study: ケニアでの体験
①人:協賛者の確保 ⇒ 学校、病院、役所、配属先
③金:運営資金の確保 ⇒ レストラン /バーナーで
②モノ:サッカー場の確保 ⇒ 市役所
実際の様子(イベント成功)
問題点【問題点①】JOCV内での考え方の違い
食事代の足し程度は出してもいいが自腹切ってまでは開催したくない
金を出す援助は継続性が無い為自腹切るべきではない
金額は自分達で出し合って開催しよう
【問題点②】ケニア人の実行委員の一人が運営資金 を持ち逃げして無料提供するはずだった 昼食費を再度捻出することとなった
まとめ• 一過性で終わる援助よりも持続可能な支援を (お金だけの寄付だけではなく 技術や手法を伝えることも重要)• お金だけ援助し続けると援助慣れをしていつまでたっても自立できなくなってしまうかも。。。
• 支援される側の立場に立って支援を行うことが重要