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TOPICS 90 SOKEIZAI Vol.54 2013No.12 一社)日本鋳造協会 角 田 悦 啓 第7回 国際精密鋳造セミナーの開催報告 精密鋳造とは、ワックスで製品模型(ろう型)を作製し、その上に耐火物である砂を何層にも塗布して 鋳型を造型し、その後、焼成してろう型を融かし出して鋳型内に空洞をつくり、そこに溶かした金属を 鋳込み、鋳型を壊して製品を取り出す方法で、ロストワックス鋳造法とも呼ばれ、精密鋳造で作られた 鋳物を精密鋳造品という。機械加工を最小限に抑える Near-Net shape の部品を作ることができるため、 複雑形状部品、超難削材である超耐熱合金でできている部品に適している。代表的な精密鋳造品とし て航空機のジェットエンジンのブレード、発電用ガスタービンのブレード、ロケット部品、自動車用ター ボチャージャーのタービンホイール、医療用の人口骨、ゴルフクラブのヘッド(チタン)などが挙げ られる。 1.はじめに 日本鋳造協会(以下、JFS という)は、2013 年 9 月 11 ~ 13 日の 3 日間、東京・建築会館ホール(東京 都港区芝 5 丁目)にて第 7 回国際精密鋳造セミナー (ISIC-Tokyo 2013、以下本セミナーという。)を開催 した。参加者は国内をはじめ、欧米や中国、台湾、韓 国など 10 の国・地域から、講演会・懇親会・工場見 学会に 127 名の参加登録があり、盛況裏に終了した。 参加者の内訳は、①日本:64 名、②中国:10 名、③ 台湾:30 名、④韓国:10 名、⑤タイ:2 名、⑥ベトナム: 1 名、⑦イギリス:3 名、⑧アメリカ:5 名、⑨フランス: 1 名、⑩チェコ:1 名であった(写真 12 参照)。 以下に、その概要を報告する。 2.開催経緯 我が国の精密鋳造技術は、米国からの導入技術であ り技術的にはいわゆる欧米先進国の後追いの状況で あったが、近年は欧米の水準に追いつき、一部では欧 米の品質を凌ぐ分野も出てきている。例えば、自動車 用ターボチャージャのタービンホイールは、日本が世 界シェアの 50%以上を有している。さらに独自開発 写真 1 講演会開会式 写真 2 講演会場風景

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Page 1: 7O3I&Ssokeizai.or.jp/japanese/publish/200706/201312kakuta.pdf7O3I&S 90 SOKEIZAIVol.54(2013)No.12 (一社)日本鋳造協会 角 田 悦 啓第7回国際精密鋳造セミナーの開催報告

TOPICS

90 SOKEIZAI Vol.54(2013)No.12

(一社)日本鋳造協会 角 田 悦 啓

第7回国際精密鋳造セミナーの開催報告

精密鋳造とは、ワックスで製品模型(ろう型)を作製し、その上に耐火物である砂を何層にも塗布して鋳型を造型し、その後、焼成してろう型を融かし出して鋳型内に空洞をつくり、そこに溶かした金属を鋳込み、鋳型を壊して製品を取り出す方法で、ロストワックス鋳造法とも呼ばれ、精密鋳造で作られた鋳物を精密鋳造品という。機械加工を最小限に抑えるNear-Net shapeの部品を作ることができるため、複雑形状部品、超難削材である超耐熱合金でできている部品に適している。代表的な精密鋳造品として航空機のジェットエンジンのブレード、発電用ガスタービンのブレード、ロケット部品、自動車用ターボチャージャーのタービンホイール、医療用の人口骨、ゴルフクラブのヘッド(チタン)などが挙げられる。

1.はじめに      日本鋳造協会(以下、JFS という)は、2013 年 9月 11 ~ 13 日の 3日間、東京・建築会館ホール(東京都港区芝 5 丁目)にて第 7 回国際精密鋳造セミナー(ISIC-Tokyo 2013、以下本セミナーという。)を開催した。参加者は国内をはじめ、欧米や中国、台湾、韓国など 10 の国・地域から、講演会・懇親会・工場見学会に 127 名の参加登録があり、盛況裏に終了した。参加者の内訳は、①日本:64 名、②中国:10 名、③台湾:30 名、④韓国:10 名、⑤タイ:2名、⑥ベトナム:

1名、⑦イギリス:3名、⑧アメリカ:5名、⑨フランス:1名、⑩チェコ:1名であった(写真 1、2参照)。 以下に、その概要を報告する。

2.開催経緯      我が国の精密鋳造技術は、米国からの導入技術であり技術的にはいわゆる欧米先進国の後追いの状況であったが、近年は欧米の水準に追いつき、一部では欧米の品質を凌ぐ分野も出てきている。例えば、自動車用ターボチャージャのタービンホイールは、日本が世界シェアの 50%以上を有している。さらに独自開発

写真 1 講演会開会式 写真 2 講演会場風景

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第7回国際精密鋳造セミナーの開催報告らは違和感なく聞くことができたと好評であった。講演会場は、同時通訳を採用したため、それまでの学士会館(東京都千代田区神田錦町)に通訳ブースがないため、建築会館ホールに変更した。

3.講演会      講演会は 9月 11日(水)~12日(木)の 2日間、田町駅前の建築会館ホールにて開催された。講演会参加者は108名であった。講演会のプログラムは 3部構成で、第一日目に①世界、欧米、日本、中国、台湾、韓国、インドの各国の市場動向 7件(M01~M07)、②オーガナイズドセッション「精密鋳造の要素技術」6件(O01~O06)。第二日目に③技術セッション(T01~ T11)11件の合計 24件の講演を行った(表1参照)。

(1)世界市場及び主要国の市場動向(図 1参照) 精密鋳造の世界市場規模は、2012年は 116億ドル(約1 兆 1,600 億円)の生産金額であり、2013 年には 122億 US ドル(約 1 兆 2,200 億円)に達すると予測された。このうち航空機産業向けは、折からの世界的な航空機産業の増産に対応するため、2014 年以降も引き続き増加傾向を示すと見込まれた。また自動車産業では、米国の自動車産業の回復と燃費向上の趨勢により、ターボチャージャーの需要が今後も増加するため、ターボホイールの増産要請が今後とも強くなると予測

によるDS(方向性凝固)、SC(単結晶)製品群や高品質品の大量生産技術の開発などもあげられる。他方、中国、台湾、韓国、インドをはじめとするアジアにおいても 90 年代に入って生産量が増加し始めたが、欧米との技術格差が大きかった。 このため、JFS は、アジア全体の精密鋳造に関する技術力アップと、アジアの“精密鋳造に関する情報センター”としての立場を担うことを目的に、第 1回「国際精密鋳造セミナー」を 1999 年 9 月に開催し、その後第 2回を 2001 年、 第 3 回を 2003 年、第 4回を 2005年、第 5回を 2007 年、第 6回を 2009 年と隔年ごとに6 回開催してきた。第 7 回となる 2011 年は、2012 年4 月に第 13 回世界精密鋳造会議(WCIC2012)をアジアで最初となる京都にて開催することに伴い中止したため、本セミナーが 4年ぶりの開催となった。 本セミナーの開催にあたって、大塚公輝実行委員長(㈱ブライソンジャパン社長)の下に精密鋳造メーカー等の実行委員により企画・運営が行われた。また、発表言語については、第 6回までは日本語と英語の 2か国語で逐次通訳方式をとっていたが、中国、台湾からの参加者が増加してきたので、今回より中国語も発表言語に追加し同時通訳とすることにした。日本語と英語、日本語と中国語の同時通訳を採用した。なお、英語と中国語の同時通訳者は日本では少ないため、英語と中国語の間の同時通訳は日本語通訳内容を経由して中国語または英語に通訳することとしたが、参加者か

図 1 精密鋳造品の地域別生産金額の推移(2002~ 2013)

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92 SOKEIZAI Vol.54(2013)No.12

表1 ISIC-Tokyo 2013プログラム

日 Code 時間 講演題目 講演者・企業(大学)名

11日

M1&M2 10:00~10:10 世界の精密鋳造市場レビュー 2013 Mr. Ronald Williams Blayson Group Ltd.

10:10 ~ 10:20 北アメリカとヨーロッパの精密鋳造市場201310:20 ~ 10:30 M1 とM2に関する質疑応答

M3 10:30 ~ 10:45 日本の精密鋳造産業の傾向 神田芳明氏 株式会社北川鉄工所

M4 10:45 ~ 11:00 中国本土における精密鋳造産業 吕志刚(Dr. Zhigang LU)Tsinghua University

M5 11:00~11:15 台湾の最新の市場動向 許深波(Mr. Sun-Po Hsu)TCIA

M6 11:15~11:30 韓国の精密鋳造市場概況 韓斗玉(Mr. Du Ok Han)Chunji Corporation

11:30~11:45 M3 からM6に関する質疑

  11:45~13:15 昼食&カタログ展示

O1 13:15~13:45 セラミックコア開発におけるセラミックコアとワックスのための原則と方法 Mr. Didier Dumont AVIGNON CERAMIC SAS

O2 13:45~14:15 進化したワックス試験とその後のワックス開発 Mr. Ronald Williams Blayson Group Ltd.

- 14:15~14:30 コーヒーブレーク

O3 14:30~15:00 精密鋳造シェルのバックアップコート性能の改善のための拡張コートバインダ Dr. Grant BradleyREMET Corporation

O4 15:00~15:30 供給者との共同作業によるプロセス最適化とコスト削減 Mr. Conrad HolekRansom & Randolph

O5 15:30~16:00 精密鋳造のための部分安定化ジルコニアるつぼの特徴と利益 Mr. Thomas ScottREMET Corporation

O6 16:00~16:30 精密鋳造用鋳型材料への人工砂の適用 島崎英司氏 伊藤忠セラテック株式会社

  10:00~18:00 パネル・カタログ展示

18:00~20:00 レセプション

12日

T1 9:30~10:00 ワックスルームにおけるオートメーションとディジタル技術 Mr. Bruce PhippsMPI Incorporation

T2 10:00~10:30 最新の精密鋳造シミュレーション技術 久保公雄(Dr.)氏 株式会社イーケーケージャパン

- 10:30~10:45 コーヒーブレーク  

T3 10:45~11:15 HMP-Thailand の紹介 井塚泰氏 HMP(Thailand)Ltd.

T4 11:15~11:45 航空エンジン材料の現状と将来 押野宏誠氏 株式会社 IHI

- 11:45~13:00 昼食&カタログ展示

T5 13:00~13:30 鋳造シミュレーションを活用したロストワックス精密鋳造のパラメータ設計 八賀祥司氏 JUKI 会津株式会社

T6 13:30~14:00 精密鋳造における非接触三次元測定機の活用(事例紹介) 遠山弘樹氏 株式会社 IHI キャスティングス 

T7 14:00~14:30 精密鋳造品の 3D形状高精度化への取組み 岸本圭太氏 株式会社大同キャスティングス

- 14:30~14:45 コーヒーブレーク  

T8 14::45~15:15 精密鋳造のための電気泳動析出による溶融シリカの一次コートの前処理謝杰廷(Mr. Jay-Ting Hsieh)CHIA YEH Precision Casting CO., LTD

T9 15:15~15:45 中国における新技術情報 鈴木国馬(Mr. Kokuma Suzuki)Impro Group Limited

T10 15:45~16:15 湯流れ性に影響を及ぼすフォームフィルタ Mr. Ing. Ladislav TomekLANIK s. r. o.

10:00~15:00 パネル・カタログ展示

13日 工場見学

Aコース:キングパーツ(広島県福山市)、Bコース:JUKI 会津(福島県喜多方市)、Cコース:山形精密鋳造(山形県長井市)、Dコース: 東京ロストワックス(新潟県長岡市)

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された。しかしながら産業用ガスタービンを含むその他の市場については、欧州・中国を含む世界経済の動向に左右されるため、急速な増加は見込まれない状況であると報告された。需要別では、航空機や産業用ガスタービン等の高付加価値分野が 55%、自動車分野が15%、医療・産業機械等のその他分野が 30%であった。 地域別にみた 2012 年の生産額は、北米が全体の41% を占める最大の生産地域で 47.6 億ドル(約 4,760億円)、航空機産業が好調で向こう 7年間フル生産が見込まれている。欧州が 26.2 億ドル(約 2,620 億円)、イギリスが 48%、ドイツ 18%、フランス 14%、イタリア 4%、その他 16%という生産内訳であった。 アジア地域では、中国が 23%の 26.7 億ドル(約 2,670億円)で、中国は民間航空機産業振興を図っており、2020 年には 163 億ドル(約 1兆 6,300 億円)の生産見通しとの報告があった。また、2013 年 5 月に精密鋳

造品を含む鋳造業の新設及び既設に対する最低生産数量および金額、環境。エネルギー規制に関するガイドラインが公表されたとの報告が注目された。中国を除くアジアは12%で、そのうち日本が4.9%、5.1億ドル(約500 億円)であった。台湾は、企業数 41 社で 2012 年の生産金額は約 220 億円、韓国は 70 社、約 270 億円、インドは約 450 億円の生産金額であった(写真 3、 4参照)。

(2)我が国精密鋳造品の市場動向 図 2は 2003 年から 2012 年までの売上高と生産重量である。この中での特徴の一つは 2004 年から 2008年までは売上高の伸びに対し生産重量は比例した伸びを示していないことである。これは産業用ガスタービンや自動車用ターボチャージャーホイール等の高付加価値製品の生産が伸びてきたことによるもので

写真 4 吕志刚(Dr. Zhigang LU)写真 3 Mr. Ronald Williams

図 2 我が国精密鋳造品の生産金額・生産重量の推移

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4.パネル・カタログ展示      講演期間中、ロビーにて「パネル・カタログ展示」も行われ、日本 7社、韓国 2社、チェコ、英国各 1社の計 11 社がそれぞれの技術や製品・部品等の PR を行った。昼食時やコーヒーブレーク時に展示コーナーには人だかりができていた(写真 5、6、7参照)。

ある。この二つの分野が日本精密鋳造の大きな柱となっている。もう一つの特徴は 2009 年に大きな谷が見られることで、これは 2008 年のリーマンショックを反映した世界同時不況によるもので、日本の精密鋳造業界も大きな打撃を受け 2009 年の生産高は前年の 72%(28% の減少)となった。中でも日本の精密鋳造産業の大きな担い手であった自動車の分野が大きな打撃を受けた。さらに 2011 年 3 月には東日本大震災により日本経済は大きな被害を受けたが、精密鋳造産業各社の素早い対応により、2010 年の売上高は最盛期であった2008年の86%までの回復を見せた。また、2017 年までの需要予測として、需要の約 40%を占める自動車向は世界的な自動車生産増を反映してターボホイールが 50% 増、産業用ガスタービンも50% 増、航空機向けも 50% 増といづれも高い見通しが報告された。

(3)オーガナイズドセッション「精密鋳造の要素技術」 サプライヤー各社から、セラミック中子の設計手順、パターンワックスの開発とその評価技術の最新情報、ポリマー強化型バインダーを用いたシェルシステムを用いた鋳型の改善、迅速乾燥シェルシステムによるコストダウン提案、部分安定化したジルコニアるつぼの真空溶解への適用及び日本からはサポインで開発された人工砂「セラビーズ」の適用状況などについて詳細な報告が行われた。これらの報告については参加者から盛んな質疑応答がなされた。

(4)技術セッション 第二日目は、5 つの国・地域から 10 名の講演者を招き、各国の最新技術に関する報告が行われた。この中ではワックス成形・組み立て工程での自動化への最新技術について 1件、鋳造シミュレーションを方案確立に適用して開発リードタイムを短縮する技術について 2件、非接触式寸法測定方法を適用して後工程の工数削減の現状報告 2件などが行われ、各社がいかに工程を省力化してコスト削減を図る努力をしているかが推察できる報告であった。 また、日立メタルプレシジョン(タイ工場)及びIMPRO 社(中国)からは新規工場の立ち上げになされた多大な努力とその成功事例が報告された。今回の講演でも前回に引き続き精密鋳造の顧客である IHI社から「航空機用エンジン開発の最新情報と精密鋳造業界に対する要望」というテーマで最新状況の報告があり、精密鋳造メーカー各社にとっては非常に参考になった。

写真 5 コーヒーブレーク風景

写真 6 パネル・カタログ展示①

写真 7 パネル・カタログ展示②

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5.レセプション      第一日目の講演会終了後 17:00 からウエルカムドリンクが始まり、18:00 から講演会場と同じホールにて懇親会を開催した。来賓を代表して経済産業省素形

写真 8 レセプション風景

写真 9 JUKI会津見学の集合写真

材産業室の木村隼人室長補佐が挨拶。次いで、EICFの Steve Leyland 会長が乾杯の挨拶を行い、懇親会は始まった。途中に、アトラクションとしてマリンバ・パーカッションの演奏が行われ、テンポの良い曲が次々に披露された。参加者は写真を撮ったり、手拍子をとったりして、心地よい音色にしびれていた。参加者は 87 名であった(写真 8参照)。 

6.工場見学会      第三日目の 9月 13 日(金)に、工場見学会を実施した。工場見学コースは、次の 4コースに合計 68 名の参加があった。 A班 12 名がキングパーツ(広島県福山市)、B班35 名が JUKI 会津(福島県喜多方市)、C 班 19 名が山形精密鋳造(山形県長井市)、 D 班 6 名が東京ロストワックス工業(新潟県長岡市)を見学した(写真 9参照)。