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ロシアNIS調査月報2012年5月号 116

業界トピックス

ロシアビジネス

TECがロシア製油所近代化プロジェクトを受注

テルモがロシア現地法人を設立

ジヤトコ、モスクワ市に駐在員事務所

日本精工がロシアに進出

河合楽器、モスクワに販社設立を計画

日ロ交渉でサケ・マス初の上限なし

NISビジネス 日本サーモエナーがウクライナでボイラ受注

ロシアNIS貿易会の活動 航空機産業向け対ロ輸出促進事業

対ロシア技術移転支援事業を実施

第11回日本ウズベキスタン経済合同会議

ロシアビジネスにおける対競合国調査

住宅・住宅資材輸出促進ビジネスマッチング

第3回極東・東アジアビジネス案件評価委員会

今月のピックアップ 関西広域連合・鳥取県主催の「ロシア商談会」

TECがロシア製油所近代化プロジェクトを受注

東洋エンジニアリング株式会社(TEC)は3月13日、タタールスタン共和国の

TAIFグループの傘下で、ロシア有数の石油精製会社であるTAIF-NK社が同共和国

ニジネカムスク市に計画している製油所近代化プロジェクトの詳細設計と調達

業務を受注したと発表した。同プロジェクトでは、米国KBR社のVCC(Veba Combi

Cracker)技術を世界で初めて大型の重質残油分解設備に適用。2016年の完成を

目指している(詳細は本誌『ビジネス最前線』をご参照いただきたい)。

テルモがロシア現地法人を設立

医療機器・医薬品の製造販売のテルモ株式会社は4月1日より、2006年に設立

したモスクワ駐在員事務所のすべてのオペレーションを現地法人Terumo Russia

LCCへ移行した。今後の飛躍的な成長が期待できるロシアの医療市場で、あらゆ

るビジネス環境の変化に対応するための判断であるという。

ジヤトコ、モスクワ市に駐在員事務所

ジヤトコ株式会社は4月1日付でモスクワ市に駐在員事務所を設置した。ロシ

アの拠点はトリヤッチ市にある営業拠点に次ぐ2カ所目である。モスクワ駐在員

事務所には欧州・湾岸諸国の品質調査業務センターも置くという。

日本精工がロシアに進出

日本精工株式会社は3月7日、ポーランドの販売会社、NSKポーランドの支店

(NSKポーランド・ロシア・ブランチオフィス)をサンクトペテルブルグ市に開

2013年3月の動き

ロシアNIS調査月報2013年5月号 117

2013年3月の動き

設、営業を開始したと発表した。同社は建設機械や発電、プラント機器などに使

う軸受けを中心に販売および技術サービスを行う。

河合楽器、モスクワに販社設立を計画

株式会社河合楽器製作所が3月28日に発表した第4期中期経営計画によると、

モスクワに販売会社を新設する予定である。同社の新興市場戦略として中南米と

並んで、市場に即した販売活動を展開する。

日ロ交渉でサケ・マス初の上限なし

水産庁は3月15日、モスクワで開かれていた日ロ両政府の漁業交渉が妥結し、

2013年の日本の200カイリ水域内で日本漁船が操業するサケ・マス漁について、

1985年の交渉開始以来、初めて日本の漁獲量の上限が設定されなかったことを発

表した。同庁によると、ロシア側に支払う漁業協力費は前年の日本の漁獲量の上

限(2,562t)を基準に3億7,184万円とした。

日本サーモエナーがウクライナでボイラ受注

株式会社日本サーモエナーとあすかグリーンインベストメント株式会社(AGI)

は3月8日、グリーン投資スキームGIS(Green Investment Scheme)に基づくウ

クライナ・ホルリフカ市熱供給会社向け高温水ボイラ供給について売買契約を締

結したことを発表した。同案件は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開

発機構(NEDO)とウクライナ環境投資庁(SEIA)とが交わしたAAU(Assigned

Amount Unit)購入契約に基づくGIS事業として実施されるもので、SEIA傘下の

DERZHECOINVEST社とAGIとのボイラ供給契約を受けて、日本サーモエナーが

製造するHR-400FⅡ型高温水ボイラ8台を納入する。

航空機産業向け対ロ輸出促進事業

平成23年度国庫補助事業ビジネスマッチング・コンサルティング事業の一環と

して、当会ロシアNIS経済研究所の岡田邦生部長および専門家からなるミッショ

ンを2月24~28日にかけてウリヤノフスク州等に派遣。同州の航空機産業関連企

業に対して、複合材の航空機製造業における利用トレンドを紹介するとともに、

ロシアNIS調査月報2012年5月号 118

業界トピックス

日本企業のプリフォーム成形機等を利用することによって、コンポジットマテリ

アルの航空機製造分野への適用、拡大が容易になることなど、航空機製造業にお

ける最新の生産技術を説明するプレゼンテーションを行った。航空機製造業の発

展に注力するウリヤノフスク州政府の担当幹部との会合も行い、日ロ企業間での

協業の在り方を協議した。また、モスクワでは、第6回国際コンポジット博覧会

を視察したほか、国立航空技術研究所、モスクワ造形技術大学において上記のプ

レゼンテーションならびに意見交換を行った。

対ロシア技術移転支援事業を実施

平成23年度国庫補助事業ビジネスマッチング・コンサルティング事業の一環と

して、当会ロシアNIS経済研究所の岡田邦生部長および北九州市のバルブ製造企

業である極東製作所の専門家等からなるミッションを、3月3日~7日にかけて

サラトフ州の石油産業用機器製造企業、ネフチマシ社に派遣。幹部・技術陣と協

業の可能性を協議した。極東製作所は米国石油産業の認定規格であるAPI6Dおよ

びAPI6Aを応用して地熱発電用の抗口装置を生産しており、同社が欧州やアフリ

カに輸出する製品のOEM生産委託の可能性等を検討した。

第11回日本ウズベキスタン経済合同会議

3月5日、ウズベキスタンの首都タシケント市において第11回日本ウズベキス

タン経済合同会議を開催。日本側から56名、ウズベキスタン側から26名が参加し

た。同会議はアジモフ第1副首相・ウズベキスタン日本経済委員会議長と関山

護・日本ウズベキスタン経済委員会会長(丸紅株式会社代表取締役副社長執行役

員)の挨拶で始まり、サイドヴァ・ウズベキスタン経済大臣によるウズベキスタ

ンの経済状況、関山会長による日本とウズベキスタンの政治・経済関係の現状と

展望についての報告が行われた後、双方より、両国間の貿易経済関係の発展に向

けた報告およびビジネス提案がなされた。合同会議終了後のウズベキスタン側主

日本ウズベキスタン経済合同会

議の様子

ロシアNIS調査月報2013年5月号 119

2013年3月の動き

催レセプションでは、アジモフ第1副首相と関山会長の間で合同会議の議定書が

調印。6日にはトゥルジモフ・ナヴォイ州知事およびトゥリャガノフ・対外経済

関係・投資・貿易省次官の案内でナヴォイ経済特区を視察し、その後、ブハラに

おいてエサノフ・ブハラ州知事の歓迎を受けた。7日にはタシケントに進出して

いるGMへの人材育成のために創設されたトリノ工業大学を視察したほか、カマ

ロフ・対外経済関係・投資・貿易省第1次官を表敬訪問した。なお、合同会議に

先立つ3月4日には、タシケントにおいて第2回日本ウズベキスタン政府間ワー

キンググループが開催され、両国間の貿易・投資環境整備について協議。合同会

議参加者の一部も列席した。

ロシアビジネスにおける対競合国調査

平成24年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業の一環と

して、当会ロシアNIS経済研究所の高橋浩副所長および芳地隆之次長を3月12~

16日にかけてモスクワに派遣。ドイツの対ロシアビジネスサポートを行う経済団

体、欧州の貿易保険会社、監査法人の現地事務所等において、欧州企業のロシア

における活動状況および欧州各国がどのような体制をもって、いかなるかたちで

自国企業のロシア事業を支援しているのかを中心にヒアリングを行った。また、

ロシア進出日系企業を訪問し、ロシアビジネスの現状と問題点、今後の課題など

について意見交換をした上で、日本政府による今後の日系企業のロシアビジネス

振興策に資する情報を収集した。

住宅・住宅資材輸出促進ビジネスマッチング

平成24年度国庫補助事業ビジネスマッチング・コンサルティング事業の一環と

して、サンクトペテルブルグで日本住宅のモデルハウス・日本建材ショールーム

のオープニング・セレモニーが開催されるのを機に、3月20~25日にかけて当会

業務部の原真澄次長および日本の建材メーカーの担当者をサンクトペテルブル

モデルハウス・ショールー

ムのオープンセレモニー

でのテープカット

ロシアNIS調査月報2012年5月号 120

業界トピックス

グへ派遣した。モデルハウスおよびショールームの建設に協力したのはサンクト

ペテルブルグの住宅建材商社兼住宅メーカー、有限会社Construction &

Distribution(C&D社)。セレモニーには山村嘉宏・在サンクトペテルブルグ日本

国総領事、吉冨正幸・大陸貿易株式会社代表取締役社長、バルダコフ・C&D社

社長らが出席。モデルハウスにはYKK APの玄関ドア、富士スレートの屋根材、

ケイミューの外壁材、川島織物セルコンのフローリング等が使われているほか、

日新総合建材の金属製外壁材など、日本の建材が多数展示されている。

第3回極東・東アジアビジネス案件評価委員会

平成24年度国庫補助事業・極東・東シベリア等ビジネス案件事業化推進事業の

一環として、第3回評価委員会が3月28日、当会会議室で開催された。7名のロ

シアビジネスの専門家に評価委員として参加いただいた同委員会では、第4次現

地協議、ビジネス案件評価事業、事業化推進事業の報告が行われた後、今年度の

活動内容についての討議・評価がなされた。

関西広域連合・鳥取県主催の「ロシア商談会」

3月25日および27日、鳥取県米子市、大阪市において関西広域連合・鳥取県主

催による「ロシア商談会」が開催された。鳥取県は昨年度から関西広域連合(構

成団体:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、徳島県、京都市、

大阪市、堺市、神戸市)において、ロシア向け輸出として有望な製品・技術を有

する企業を発掘するなど、対ロビジネスの推進を積極的に行っている。今号では、

その一環である「ロシア商談会」の模様ならびに今後のロシアビジネスのあり方

について、鳥取県商工労働部経済通商総室通商物流室課長補佐の清水明史さんよ

りご寄稿いただいた。従来のような輸出振興に止まらない、自治体がより深く関

与するケースとしてお読みいただければ幸いである。

* * * * *

経緯 鳥取県は、日本海で唯一ロシアと結ぶ定期貨客船航路を有し、ウラジオ

ストクに「鳥取県ウラジオストクビジネスサポートセンター」を運営するなど、

ロシアとの経済交流に積極的に取り組んでいます。また、関西広域連合のメンバ

ーとして、同広域連合広域産業振興局第3ワーキンググループにおいて「ロシア

との経済交流」を担当しており、初年度となる昨年の10月にはロシアNIS貿易会

の岡田邦生部長、芳地隆之次長、齋藤大輔研究主任をお招きし、大阪市内にて「ロ

シアセミナー」を開催しました。そしてこのたび、鳥取県がロシアから建材・建

築・住居・農業用施設関連のロシア企業6社を招聘し、「ロシア商談会」を鳥取

ロシアNIS調査月報2013年5月号 121

2013年3月の動き

県米子市(3月25日)、大阪市(同月27

日)で開催する運びとなりました。

参加ロシア企業 ロシア企業選定にあ

たっては、ニジニノヴゴロド日本センタ

ー、ハバロフスク日本センターより、各

センター管轄地域のロシア企業をご推薦

いただきました。沿海地方については、

「鳥取県ウラジオストクビジネスサポー

トセンター」が日頃の人脈を生かして参

加企業を選抜しました。参加されたロシア企業は以下のとおりです。

①「建材資材センター」ООО≪Строительный двор≫

イズマイロフ・アレクセイ社長

(本社:チュヴァシ共和国。ニジニノヴゴロド日本センター推薦。建材販売、

建築会社および家具生産工場への建材・機材納入。社員100人。取扱主要商材

は建築ボード、工場内照明設備、マットレス)

②「ATRIUM」ООО≪Атриум≫

ムスタフィナ・グルナラ社長

(本社:タタールスタン共和国。ニジニノヴゴロド日本センター推薦。同共

和国内の造園分野におけるリーディングカンパニー。社員120人。公園、ろ過

設備および噴水・貯水池、人工芝プロジェクト、緑地帯 改装、スポーツ施

設設等に関する建設・施工・管理の実績あり)

③「フョドロフスキー」ООО≪АПК“Федоровский”≫

ナチャエヴァ・マリーナ社長他1名

(本社:ハバロフスク地方。ハバロフスク日本センター推薦。事務所・工場内

施工、農業関係設備施工。温室用の資材・設備、植物育成用照明、事務所内

照明、農業用灌水設備、野菜類の保存・加工、技術、都市緑化に関心がある)

④「SFERA‐2」ООО≪Сфера2≫

ベスプロズヴァンヌィ・ユーリ社長

(本社:沿海地方。鳥取県ウラジオストクビジネスサポートセンター推薦。屋

根、上下水道、電機等建築修理メンテナンス、住宅外装、エクステリア設置、

修理)

鳥取県知事公邸にて

(平井伸治鳥取県知事と)

ロシアNIS調査月報2012年5月号 122

業界トピックス

⑤「VRS‐DV」ООО≪ВестРемСтрой-ДВ≫

レシェトニコフ・コンスタンチン社長

(本社:沿海地方。鳥取県ウラジオストクビジネスサポートセンター推薦。道

路、飛行場、スポーツ施設等の建設、または施設の取壊し、解体。ガラス、

窓、塗装、電気工事など住宅外装、エクステリア工事)

⑥「ダリ・レム・ストロイ」ООО≪ДальРемСтрой≫

オスコルコフ・ニコライ社長

(本社:沿海地方。鳥取県ウラジオストクビジネスサポートセンター推薦。道

路、飛行場、スポーツ施設等の建設、または施設の取壊し、解体。ガラス、

窓、塗装、電気工事など住宅外装、エクステリア工事)

商談会(米子会場) 鳥取県内のLED照明メーカー、中古農機・建機販売、建築

設計事務所、断熱材メーカー、住宅販売、農業用施設メーカーが10社参加しまし

た。商談会では、日ロ双方とも熱心に商談に臨まれ、小型農業用灌水施設が成約

に結びついたほか、倉庫内フォークリフト、LED照明、断熱材についても、ロシ

ア側の関心が極めて高く、今後、成約に向けて、交渉を継続していくことになり

ました。

視察先 ロシア企業代表者が訪問した企業は以下の通りです。

①小林農園(鳥取県湯梨浜町)

無農薬100%有機肥料を利用して「いちご」

(品種:あきひめ)を栽培する、全国的にも

マスコミで度々紹介される農園です。今般は

ロシア側から「いちごのハウス栽培」をぜひ

とも視察したいとの希望があったことから、

「いちご狩り」も兼ねて視察していただきま

した。ロシア側からは肥料の成分、収穫量、

栽培方法などについて質問がありました。

②㈱HRD(鳥取市)

植物工場用のLEDを生産する鳥取市内のメーカーです。熱を発生させず、植物

育成に適した波長のLEDを生産しています。また同LEDを利用して、空きスペー

スでも運営できる低コストによる植物工場を運営しております。ロシア側からは、

植物工場用LEDの消費電力量、収穫量、LED照明の価格、栽培している品目等に

ついて熱心な質問がなされました。とくにハバロフスク地方から参加された「フ

ョドロフスキー」社の関心は高く、今後、HRD社のLEDの詳細について情報交換

小林農園

ロシアNIS調査月報2013年5月号 123

2013年3月の動き

していくことで一致しました。

③東リ㈱ショールーム(大阪市中央区)

床材、壁材の国内メーカーである東リ・

ショールームを視察しました。ロシア側は、

とくにフローリング材および点字ブロック

に高い関心を示していました。

商談会(大阪会場) 配水管、建築作業用

資材、貯水タンク用浄水器、産業用紐およ

び農業用土壌のメーカーならびに商社が8

社参加されました。ロシア側は建築作業用

資材への関心が極めて高く、今後とも情報

交換を継続していくことで一致しました。

商談会を振り返って 以下、事務局として

重要と思われることを提言させていただき

ます。

①「オンリーワン」で、他国商材と明確な差別化を

建材は、安い中国製などもロシアに輸入されているなかで、他国商材と差別化

を図ることが必要であることを改めて認識しました。ロシア側の関心のある商材

は「一見して違いがわかること」「明らかにコストダウン、作業の効率化が図ら

れること」が明確化されているものでした。例として挙げるのであれば、植物工

場用LED、倉庫等の柱の数を減らせる建築工法、建築工事用敷板(軽量化)にロ

シア側企業は高い関心を示していました。

②ロシア側には具体的な提案を

このたびロシア側に対して「どのような商品を求めているか?」ということを

質問されておられる企業の方がおられました。ロシア側は困った様子で「日本に

はどのような商品があるのかわからない」という回答でした。商談会においては、

日本側から具体的に商品を提示して説明しなければ、ロシア側の反応が鈍いとい

うことがわかりました。

③ロシア展開に向けた体制整備を

商談会はきっかけであり、成約に向けて継続的にやりとりを行っていく必要が

HRDの植物工場

大阪会場における商談会

ロシアNIS調査月報2012年5月号 124

業界トピックス

あります。そのようななかで、企業としてロシア語に対応できる体制を整えてい

るのは強みです。商談会に参加した農機・建機販売の鳥取県内企業は、ロシア語

のサイトを開設しており、具体的にどのような商品があるのか、帰国後も随時更

新される情報の確認を可能にしています。フォローがしっかりしていることから、

ロシア側企業も安心していました。

④日本センターの活用を

「ロシア商談会」の開催にあたり、日本センターからアドバイス、候補者選定

等のご支援をいただきました。同センターから推薦をいただいたロシア企業は、

いずれも熱心に商談に臨まれており、信頼できるパートナーという感じでした。

鳥取県はロシアNIS貿易会にも日頃からご支援いただいておりますが、商談会の

開催および優良企業の紹介にあたっては、日本センターの活用もお勧めします。

⑤ロシア極東の次はモスクワ? それは違うと思います。

鳥取県は、これまで主に食品・農産物を、ロシア極東を中心に販路を拡大する

取り組みを進めてきました。しかし、残念ながらロシア極東は「ものづくり」の

拠点が少ない。やはり「ものづくり」の中心はウラル山脈より西側です。このた

び、チュヴァシ共和国、タタールスタン共和国からお越しいただきましたが、県

庁内では「どこにあるのか?」「共和国っていうけどロシアなのか?」という質

問を受けることがありました。ロシアとの経済交流をさらに進めるために、「も

のづくり」系が集積しているロシア欧州部において、お互いにマッチングできる

企業・地域と経済交流を活発していくことが必要であると思いました。

⑥関西から盛り上げていこう!

2012年10月に関西広域連合主催で実施した「ロシアセミナー」において、在大

阪ロシア総領事であるラティポフ・ナイリ氏は挨拶のなかで、「関西の企業はあ

まりロシアに関心をもっていない」と言っておられました。このたびのロシア商

談会の参加も8社と少ないものでした。関西の大手企業では、医薬品および電機

メーカー等がロシアに進出されておられますが、今後は、関西地域の数多くの中

小企業がロシア展開されることを期待しています。鳥取県は、平成25年度も引き

続き関西広域連合のロシア担当を務め、ロシア商談会の開催などを通じて、関西

地域の中小企業によるロシアとのビジネスの拡大を応援したいと思います。

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