「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクショ …第2章 : 神...
Post on 04-Jun-2020
1 Views
Preview:
TRANSCRIPT
プレスリリース
2019 年 9 月
特別展「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」
アジア、アフリカ、中南米・・・世界各地の古代文化が生み出した数々の工芸品を一挙紹介
会 期 : 2019 年 11 月 6 日(水)~2020 年 2 月 9 日(日)
会 場 : 東京国立博物館 東洋館 3 室
東京国立博物館(上野公園)では、2019 年 11 月 6 日(水)から 2020 年 2 月 9 日(日)まで、特別展
「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」を東洋館 3 室にて開催します。2013 年にリ
ニューアルされた東京国立博物館の東洋館は、旅をコンセプトに、アジア各地の美術品や文化財を展示しています。館
内を一回りすれば、アジア各地を巡る時空を超えた「旅」となります。
本展覧会は、ザ・アール・サーニ・コレクションが誇る名品の中から厳選された 117 件を紹介するもので、地中海地域
からアジア、アフリカ、中南米といった地域の古代社会に由来する作品を一度に鑑賞することができる、貴重な機会と
なります。時間的、空間的な広がりを増した東洋館を、ぜひ旅してみてください。
【開催概要】
展覧会名 : 特別展「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」
会 期 : 2019 年 11 月 6 日(水)~2020 年 2 月 9 日(日)
会 場 : 東京国立博物館 東洋館 3 室(東京・上野公園)
開館時間 : 9:30~17:00 金曜・土曜は 21:00 まで *入館は閉館 30 分前まで
休 館 日 : 月曜日、12 月 26 日(木)~2020 年 1 月 1 日(水・祝)、1 月 14 日(火)
*ただし 1 月 13 日(月・祝)は開館
観 覧 料 : 一般 620 円(520 円)、大学生 410 円(310 円)
*高校生以下および満 18 歳未満と満 70 歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものを
ご提示ください。
*( )内は 20 名以上の団体料金です。
*総合文化展観覧料及び開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)でご覧いただけます。
*特別展「正倉院の世界」(10/14~11/24)、特別展「出雲と大和」(2020/1/15~3/8)は
別途観覧料が必要です。
主 催 : 東京国立博物館、ザ・アール・サーニ・コレクション財団、NHK
お問合せ : 03-5777-8600(ハローダイヤル) ■ ウェブサイト : https://www.tnm.jp/
ザ・アール・サーニ・コレクションとは・・・
カタール王族のシェイク・ハマド・ビン・アブドラ・アール・サーニ殿下が収集されたザ・アール・サーニ・コレクションは、その豪華
さと多様な地理的・文化的背景を特色としています。古代から近現代までを網羅する傑出した美術品の数々は、人
類の創造性のひとつの到達点を示しています。2020 年には、パリのコンコルド広場に面したオテル・ドゥ・ラ・マリーンに特
設されるミュージアム・スペースでも公開を予定しております。
特別展「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」
展覧会の構成と主な展示物
◇ 第 1 章 : 人
1 章では主に、各地の古代社会を統治していた王や有力者にまつわる工芸品をとりあげます。理想的な姿で表現さ
れた王像、煌びやかな装身具、葬送のために特別に作られた品々など、いずれも、貴重な素材を高い技術で加工した
ものです。
展示作品を比べてみると、それぞれの文化によって、嗜好やデザインが異なっていることが分かります。一方、古代の
階層社会において支配者層は自らの権威を積極的に示す必要があったこと、古代のあらゆる社会が特有の死生観の
もと、死者や来世との関わりをもっていたことなど、各地の古代文化に共通するふるまいも見えてきます。
★理想化されたファラオの姿
《王像頭部》
赤碧玉 エジプト
前 1473~前 1292 年頃
★高貴な女性の立ち姿
《人物像「バクトリアの王女」》
エレクトラム、石、貝
中央アジア 前 2300~前 1800 年頃
★冥界の太陽を表すギザギザ眉毛
《仮面》
翡翠、貝 グアテマラ 3~6 世紀
★抱き合うふたり
《飾り板》
金、カーネリアン、瑪瑙
中央アジア 前 2 千年紀中頃
★王室工房が誇る金細工
《ブレスレット》
金、赤碧玉、ガラスほか
エジプト 前 1044~前 994 年
◇ 第 2 章 : 神
人々は、神々を喜ばせるために儀式を執り行い、祈りを捧げてきました。2 章では、各地の古代文化が生み出した神
像や精霊像、聖なる儀式に関連する作品を紹介します。
古代の人々にとって、安定した社会を営むことは簡単ではありませんでした。ちょっとした天候不順が深刻な飢饉をも
たらし、対立する都市や異民族との戦争が頻発する―このような世界で暮らした人々にとって、自然界や人間社会を
超越した存在である神々の恩寵を得ることは極めて重要だったはずです。このことが、2 章の展示作品が製作された背
景です。古代世界には多様な宗教と信仰が存在しましたが、どの社会の人々も、神々との関係を問いながら、自分た
ちの生存と社会の安定に力を尽くしていたのです。
★星を見つめる女神?
《女性像「スターゲイザー」》
大理石ほか アナトリア半島西部
前 3300~前 2500 年頃
★巨石からこんにちは
《浮彫》
アラバスタ―、金、貴石、青銅ほか
アラビア半島南部 100 年頃
★英雄神ヘラクレスとキューピッドたち
《瓶》
瑪瑙 地中海地域 150 年頃
★遺灰を入れた?
《人形容器》
金 コロンビア 5~6 世紀
★宗教儀礼にのぞむミュージシャン
《タンバリン奏者像》
アラバスタ―、カーネリアン、凍石
メソポタミア 前 2500 年頃
◇ 第 3 章 : 自然
人々は自然界をどのように認識してきたのでしょうか。3 章ではこのテーマに着目し、主に動物の形を模した工芸品を
展示します。どの古代社会の人々も、動物を模した器や装身具を用いることで、自然界や神々の力にあやかっていまし
た。例えば、ヤギなどの大きな角をもつ野生動物は、自然界の力強さを象徴したとされます。神々と関連づけられた聖
動物の小像は、神聖な力が宿っていると信じられました。
展示作品を比べてみると、作品ごとに、動物の様々な佇まい、表情が切りとられています。多様な作品は、各地に
異なる自然環境が存在していたこと、人々の興味の対象が文化によって異なっていたことを物語っています。
★自然界の力強さを体現
《アイベックス》
青銅 アラビア半島南部
前 1 千年紀後半
★戦場で威嚇!
《鼻飾り》
金、ラピスラズリ/ソーダ石ほか ペルー
2~4 世紀
★液体が口から出るユニークな器
《リュトン》
金、カーネリアン、石 アナトリア半島
前 2 千年紀前半
★一味違ったゆるい熊
《クマ》
金銅 中国 前 206~後 25 年
★セレブが好んだサルのモティーフ
《化粧用壺》
水晶 エジプト 前 15~前 13 世紀頃
【報道に関するお問い合わせは】
特別展「人、神、自然ーザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界ー」広報事務局(担当:三井)
TEL. 03-3575-9823 / FAX. 0120-653-545 / E-mail. althani2019-pr@kyodo-pr.co.jp
〒104-8158 東京都中央区銀座 7-2-22 同和ビル 7 階
※作品画像はすべてザ・アール・サーニ・コレクション蔵/©The Al Thani Collection
top related