bsl2 (p2)...
TRANSCRIPT
CAUTION! BIOLOGICAL HAZARD
BSL2 (P2) 実験室について
バイオセーフティレベル(BSL)とは病原体の危険度に応じた実験室の格付けのこと
危険度 1 無 ワクチン株など BSL1 P1
危険度 2 可能性低い (限られている) 多くの細菌・ウイルス BSL2 P2
危険度 3 可能性低い (通常は無い)
ブルセラ菌、鼻祖菌、炭疽菌、 ペスト菌、SARSウイルス、結 核菌、インフルエンザAウイル ス(強毒型)、黄熱ウイルスなど
BSL3 P3
危険度 4
ー
±
+
+
有
有
有
無 有 天然痘ウイルス、エボラウイル ス、ラッサウイルス、マールブル
グウイルスなど BSL4 P4
クラスⅡキャビネット
オート クレーブ
前室
前室
シャワー室
クラスⅢキャビネット
病原体の 危険度分類
(Risk Group)
ヒトーヒト 伝搬 例 重篤な
感染症 治療法 実験室の格付け
Biosafety level (BSL) Physical containment (P)
国立感染症研究所病原体等安全管理規定(第三版) WHO Laboratory Biosafety Manual (3rd edition)
日本では、BSL4 は、国立感染症研究所(東京)と理化学研究所(筑波) にしかなく、しかも地域住民の反対により、BSL4施設としての運用は 行っていない。
病原体の危険度分類
WHO Laboratory Biosafety Manual (3rd edition) 国立感染症研究所病原体等安全管理規定(第三版)
クラスⅡ安全キャビネット
オート クレーブ
(実験室内)
BSL2 (P2) 実験室
前室
クラスⅡ安全キャビネット
負圧
オート クレーブ
防護服
BSL3 (P3) 実験室
BSL4 (P4) 実験室
実験室の扉に、 バイオハザード警告 実験中は窓・扉を閉め、施錠
許可された実験者 作業着または白衣を着用
クラスⅠキャビネット (オープン方式) 実験者のみを防護 外部雑菌が混入する
クラスⅡキャビネット (ラミナフロー方式) 開口部分にエアーバリア 内部は濾過された空気
クラスⅢキャビネット (グローブボックス方式) 内部は密閉・陰圧
作業はグローブを通して行う 危険度の高い病原体
70%
30%
セーフティーキャビネットの分類
100% 100%
0.51 m/sec
0.35 m/sec
0.16 m/sec
クラスⅡセーフティーキャビネット
CO2 インキュベーター (細胞培養に用いる)
細胞を培養して時間が経つと培養液中のpH は酸性側に傾きやすい。そこで、培養液中に
炭酸水素ナトリウムを混ぜ、 インキューベータに薄い炭酸ガス(5%)を存
在させると緩衝作用 (CO2 + H2O ⇄ H2CO3 ⇄ H+ + HCO3¯) が生じ、pH が変動しにくくなる。
恒温器 (細菌培養に用いる)
オートクレーブ 121℃(2気圧)で20分処理することで、 すべての微生物を死滅させる。(滅菌) 専用のビニール袋(オートクレーブバッグ)
を用いる。
その他 P2 実験室内にあるもの
酸素分圧を下げ、弱い嫌気的条件にすることで、酸化ストレスを減らす働きもある