もっと知りたい 税のこと - 財務省...所得税 法人税 消費税 相続税 税収...

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Page 1: もっと知りたい 税のこと - 財務省...所得税 法人税 消費税 相続税 税収 (平成29年度予算) 17.9兆円 12.4兆円 17.1兆円 2.1兆円 ・担税力に応じて、累進的に負担が増加します。・勤労世代(現役世代)が主として負担します。・各種控除などにより、個々人の担税力に対して

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税のこともっと知りたい

平成29年7月

Page 2: もっと知りたい 税のこと - 財務省...所得税 法人税 消費税 相続税 税収 (平成29年度予算) 17.9兆円 12.4兆円 17.1兆円 2.1兆円 ・担税力に応じて、累進的に負担が増加します。・勤労世代(現役世代)が主として負担します。・各種控除などにより、個々人の担税力に対して

目 次 C O N T E N T S

2 「税」の現状を知ろうさまざまな「税」1 国の税収2 税制の変遷と各税目の特徴3 財政の状況4

4

3 「所得税」を知ろう所得税について1 人的控除について2

配偶者控除・配偶者特別控除の見直し3

所得税の負担の変化4 課税対象と所得税額5

8

4 「住民税」を知ろう 13

5「相続税」と「贈与税」を知ろう相続税について1 贈与税について2

14

6 「消費税」を知ろう消費税について1 「社会保障と税の一体改革」について2

「消費税の軽減税率制度」について3

17

7「法人税」を知ろう法人税について1 「成長志向の法人税改革」について2

23

8「国際課税」を知ろう「BEPSプロジェクト」について1 租税条約について2

25

1 「税」の意義と役割を知ろう「税」は「社会の会費」1 「税」の役割2 「税」の三原則3

2

1

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「支え合い」により成り立っている社会

税金 公的サービス

水道・道路等

教育 年金・医療

警察・消防防衛

福祉

「支え合い」により成り立っている社会

1 「税」の意義と役割を知ろう

「税」は「社会の会費」1

 年金、医療などの社会保障・福祉や、水道、道路などの社会資本整備、教育や警察、消防、防衛といった公的サービスは、私たちの豊かな暮らしには欠かせないものですが、言うまでもなく、その提供には多額の費用がかかります。

 また、こうした「公的サービス」といわれるものは、例えば、警察や防衛のように、特定の人だけのために設けることが困難なものや、社会保障や教育など、費用負担が可能な人への提供のみでは社会的に不適当なものなど、一般に、市場の民間サービスのみに依存すると、必要な量・水準のサービスが提供されないおそれがあるものです。

 このため、こうしたサービスの費用を賄うためには、皆さんから納めて頂く税を財源とすることで、公的に実施することが求められます。

 このように、みんなが互いに支え合い、共によりよい社会を作っていくため、この費用を広く公平に分かち合うことが必要です。まさに、税は「社会の会費」であると言えます。

2

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経済力が同等の人に等しい負担を求める「水平的公平」と、経済力のある人により大きな負担を求める「垂直的公平」があります。さらに、近年では「世代間の公平」が一層重要となっています。

公平の原則税制の仕組みをできるだけ簡素にし、理解しやすいものにするのが、簡素の原則です。

簡素の原則税制が個人や企業の経済活動における選択を歪めないようにするのが、中立の原則です。

中立の原則

「税」の役割2

税の三原則3

 一言で「公平」といっても、様々な指標があり、人それぞれの置かれている環境によっても捉え方は変わってくるものですが、そうした点に配慮するとともに、経済社会の構造変化に対応した税制を築いていく必要があります。

 税制は、前述のような「公的サービス」の財源を調達する最も基本的な手段として位置づけられており、これが税制の最も直接的かつ重要な役割です。

◉財源調達機能

 税制は、好況期には税収増を通じて総需要を抑制する方向に作用し、不況期には逆に税収減を通じて総需要を刺激する方向に作用することで、自動的に景気変動を小さくし経済を安定化する役割を果たしています。

◉経済安定化機能

 所得税や相続税の累進構造等を通じ、歳出における社会保障給付等とあいまって、所得や資産の再分配を果たす役割を果たしています。

◉所得再分配機能

3

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●所得税●法人税●地方法人特別税●復興特別所得税●地方法人税

●住民税●事業税

●消費税 ●酒税●たばこ税 ●たばこ特別税●揮発油税●地方揮発油税●石油ガス税●自動車重量税●航空機燃料税●石油石炭税●電源開発促進税 ●関税●とん税 ●特別とん税

●地方消費税●地方たばこ税●ゴルフ場利用税●自動車取得税●軽油引取税●自動車税●軽自動車税●鉱区税●狩猟税●鉱産税●入湯税

●相続税・贈与税●登録免許税●印紙税

●不動産取得税 ●固定資産税●都市計画税 ●事業所税●水利地益税 ●共同施設税●宅地開発税 ●特別土地保有税●法定外普通税 ●法定外目的税●国民健康保険税

所得課税 消

費課税資

産課税等

国 税 地 方 税 国 税 地 方 税

所得に対する税所得課税

所得税、法人税、住民税など

所得税や法人税などのように、所得(利益)を対象として課税

資産等に対する税資産課税等

相続税、贈与税、登録免許税など

相続税や固定資産税などのように、資産の取得・保有等を対象として課税

消費に対する税消費課税

消費税、酒税、たばこ税、揮発油税など

消費税などのように、物品やサービスの消費等を対象として課税

2 「税」の現状を知ろう

さまざまな「税」1

 「税」には、いくつかの分類の仕方があります。第一は、「何に税負担を求めるか」による分け方で、大きく分けると、所得に対する税、消費に対する税、資産等に対する税があります。 第二は、「誰が課税主体か」による分け方で、国が課税主体であるものを国税、都道府県や市町村といった自治体が課税主体であるものを地方税といい、国税・地方税で合わせて40種類以上あり、それぞれ法律に定められています。

 このほか、「誰が税金を負担し(実質負担者)、誰が税金を納めるか(納税義務者)」による分け方もあり、納税義務者と実質負担者が一致する所得税のような直接税と、納税義務者と実質負担者が異なる消費税のような間接税(P17参照)があります。

4

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国の税収2

 国の税収を見てみると、バブル景気に沸いた平成2・3年には過去最高の約60兆円となりましたが、個人所得課税を中心とする減税や、景気の低迷等により税収は落ち込みました。

 リーマンショックの影響等により、平成21年度の税収は約39兆円にまで落ち込みましたが、その後の景気回復等により、平成29年度の税収は57.7兆円(予算額)となっています。

0

5

10

15

20

25

30

35

0

10

20

30

40

50

60

70(兆円) (兆円)

62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28補 29予(1987)(1988)(1989)(1990)(1991)(1992)(1993)(1994)(1995)(1996)(1997)(1998)(1999)(2000)(2001)(2002)(2003)(2004)(2005)(2006)(2007)(2008)(2009)(2010)(2011)(2012)(2013)(2014)(2015)(2016)(2017)

(注)平成27年度以前は決算額、平成28年度は補正後予算額、平成29年度は予算額である。 (年度)

消費税(右軸)

法人税(右軸)

所得税(右軸)

一般会計税収計(左軸)

3.3

5.0 5.2

5.6 5.6 5.86.1

9.310.1

15.8

46.8

17.418.0

21.4

26.026.7

23.2

23.7

20.419.5

19.0

19.2

17.0

15.4

18.817.8

14.8

13.9

14.715.6

14.1

16.115.0

12.9

13.013.5

14.0

15.5

16.817.8 17.7 17.9

18.4

50.8

54.9

60.159.8

54.454.1

51.0 51.952.1

53.9

49.447.2

50.7

47.9

43.843.3

45.6

49.1 49.151.0

44.3

38.7

41.542.8

43.9

47.0

54.0

56.355.957.7

19.018.4

16.6

13.7

12.1 12.4

13.7

14.513.5

11.4 11.7

10.3 10.1

11.4

13.3

14.9

14.7

9.5

10.8

10.49.8 9.8 9.7 10.0 10.0

10.0

6.4

9.0 9.49.810.5 10.8

12.4

11.0

11.1

10.0

10.210.410.8

16.0

17.416.8 17.1

9.810.6

10.5

10.39.8

4.6

一般会計税収の推移

5

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所得税

法人税

消費税

相続税

税収(平成29年度予算)

17.9兆円

12.4兆円

17.1兆円

2.1兆円

・担税力に応じて、累進的に負担が増加します。・勤労世代(現役世代)が主として負担します。・各種控除などにより、個々人の担税力に対してきめ細かい配慮が可能です。

・成長戦略との整合性や企業の国際的な競争力の維持・向上などに対する配慮が必要です。・さまざまな政策税制措置が講じられています。・税収が景気の動向に比較的左右されやすい特徴があります。

・勤労世代など特定の者に負担が集中せず、高齢者を含めて国民全体で広く負担を分かち合うこととなります。・税収が景気の動向に比較的左右されにくく安定的です。・簡素な仕組みであり経済活動に対しても比較的中立です。

・格差是正・資産の再分配を図るという役割があります。・ごく限られた一部の資産家層のみを対象に負担を求める税となっています。

特徴

税制の変遷と各税目の特徴3

 高度経済成長期を経て昭和60年代には、税体系が所得課税に大きく依存していました。所得税の累進度が強い中で負担感が大きかったことや、税負担の水平的公平の確保に関する関心が相対的に高まっていたこと等から、所得税の税率構造の累進緩和等を行うとともに、平成元年には消費税が創設されました。

 近年では、平成24年に社会保障の充実・安定化と財政健全化の同時達成を目指す「社会保障と税の一体改革」の下で、平成26年度以降、消費税率(国・地方)を5%から10%へ段階的に引き上げることとされました。また、平成25年には格差固定化の防止や再分配機能の回復の観点から、所得税及び相続税の最高税率の引上げ等が行われ、平成27年分から適用されています。こうした見直し等により、近年では、国の所得税と消費税は、概ね同程度の税収規模となっています。また、法人税については、企業活動の活性化などの観点から、課税ベースを拡大しつつ、税率の引下げが行われています。

 主要な税目の特徴は下表のとおりです。

6

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財政の状況4

 日本の財政は、社会保障費等の増加により歳出が増える中で、減税や景気の影響により歳入(税収及びその他収入)が伸び悩んできた結果、歳出が歳入を上回る状況が続いています。歳出と歳入の差額は、借金である公債(建設公債・特例公債)の発行によって賄われています。(平成29年度予算では、歳出と税収の差額は前年度と比べて縮小しています。)

(注1)平成27年度までは決算、平成28年度は第3次補正後予算、平成29年度は予算による。(注2)公債発行額は、平成2年度は湾岸地域における平和回復活動を支援する財源を調達するための臨時特別公債、平成6~8年度は消費税率3%から5%への引上げに   先行して行った減税による租税収入の減少を補うための減税特例公債、平成23年度は東日本大震災からの復興のために実施する施策の財源を調達するための   復興債、平成24年度及び25年度は基礎年金国庫負担2分の1を実現する財源を調達するための年金特例公債を除いている。

120

100

80

60

40

20

050 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

(年度)

(兆円)

建設公債発行額

特例公債発行額

一般会計歳出

一般会計税収

2.12.1 3.53.5 4.54.5 4.34.3 6.36.3 7.27.2 5.95.9 7.07.0 6.76.7 6.46.4 6.06.0 5.05.0 2.52.5 1.01.0 0.20.2 0.80.8 2.02.09.29.2 8.58.5

24.324.321.921.9

25.825.8

28.728.726.826.823.523.521.121.119.319.326.226.2

36.936.934.734.734.434.4

36.0 36.0

33.833.831.931.930.130.128.428.4

16.916.920.920.9

28.328.3

3.23.2 3.73.75.05.0 6.36.3

7.17.1 7.07.0 7.07.07.07.0

6.46.4 6.36.3 6.26.26.86.8

6.96.9 6.26.2 6.46.4 6.3 6.3 6.76.7

9.59.5

16.216.212.312.316.416.410.710.7 9.99.9

6.46.4 6.06.017.017.0

13.213.2

11.111.19.09.0

9.19.16.76.78.78.7

7.87.87.07.0

7.67.6 8.48.411.411.4

7.07.06.66.66.56.58.98.9

6.16.1

15.015.0

5.35.3 7.27.29.69.6 10.710.7

13.513.514.214.212.912.914.014.013.513.512.812.812.312.311.311.3

18.418.419.919.918.518.5

34.034.0

9.49.47.27.2 6.66.6 6.36.3 6.76.7

9.59.5

16.216.213.213.2

37.537.5

33.033.030.030.0

35.035.035.335.335.535.5

31.331.3

27.527.525.425.4

33.233.2

40.940.938.538.5

34.934.9

39.039.0

34.434.4

52.052.0

42.342.3

47.547.542.842.8

38.738.7

43.943.941.541.542.842.8

47.047.0

54.054.056.356.3

55.955.9

57.757.7

13.815.7

17.317.3

21.921.923.723.7

26.926.929.029.030.530.532.432.434.934.9

38.238.2

41.941.9

46.846.8

50.850.8

54.954.9

60.160.159.859.8

54.454.4

54.154.1

51.051.0

51.951.9

52.152.1

53.953.9

49.449.447.247.2

50.750.747.947.9

43.843.8

43.343.345.645.649.149.1

49.149.1

51.051.0

44.344.3

20.9

24.529.1

34.1

38.8

43.4

46.9

47.2

50.6

51.5

53.0

53.6

57.7

61.5

65.9

69.370.5

70.5

75.1

73.675.9

78.8

84.4

89.089.3

84.8 83.7

82.4

84.885.5

81.4 81.8

84.7

101.0

95.3

100.7

97.1

100.2 100.2

98.8

98.2

97.5

78.5

20.9

24.529.1

34.1

38.8

43.4

46.9

47.2

50.6

51.5

53.0

53.6

57.7

61.5

65.9

69.370.5

70.5

75.1

73.675.9

78.8

84.4

89.089.3

84.8 83.7

82.4

84.885.5

81.4 81.8

84.7

101.0

95.3

100.7

97.1

100.2 100.2

98.8

98.2

97.5

78.5

財政の状況

7

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3 「所得税」を知ろう

所得税について1

 このように、所得税は、所得の大きさに応じた負担を求めることができ、また、家族構成などの状況に応じたきめ細かな配慮を行うことができるものとなっています。

 所得税は、給料や商売の利益、あるいは土地を売って得た利益などに対して課される税金です。例えば、会社員の給与の場合、①給与収入(年間収入)から給与所得控除を差し引いて所得金額を算出した上で、②税金を納める人の税負担能力に配慮するため、所得金額から基礎控除、配偶者控除などの所得控除額を差し引き、③その残額に対して超過累進税率(所得が高い部分ほど適用される税率が高くなる仕組み)を適用して税額を計算します。

給与所得控除162.5万円180 万円360 万円660 万円1,000 万円1,000 万円

~~~~~

40%30%20%10%

65万円

18万円54万円120万円220万円

+++

税 率195万円330万円695万円900万円1,800万円4,000万円4,000万円

~~~~~~

5%10%20%23%33%40%45%

人的控除等38万円38万円38万円

など

基礎控除配偶者控除扶養控除

給与収入(年間収入)

給与所得の金額

給与所得の

金額の計算

課税所得の

金額の計算

税額の計算

算出税額 納付税額税額控除

課税所得の金額

(課税ベース)

人的控除等

給与所得控除

給与所得者の所得税額計算のフローチャート

8

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(注)【  】内は平成30年分以後の所得税について適用

基礎的な人的控除

特別な人的控除

基礎控除対 象 者

配偶者控除

扶養控除

寡夫控除勤労学生控除

寡婦控除

一般の控除対象配偶者

一般の扶養親族

特定扶養親族

老人扶養親族

(同居老親等加算)

(特別寡婦加算)

(同居特別障害者控除)

老人控除対象配偶者

配偶者特別控除

障害者控除

●本人

●生計を一にし、かつ、年間所得が38万円以下である 配偶者(控除対象配偶者)を有する者

●年齢が70歳未満の控除対象配偶者を有する者

●年齢が70歳以上の控除対象配偶者を有する者

●生計を一にし、かつ、年間所得が38万円以下である 親族等(扶養親族)を有する者

●年齢が16歳以上19歳未満又は23歳以上70歳未満の扶養親族を有する者

●年齢が19歳以上23歳未満の扶養親族を有する者

●年齢が70歳以上の扶養親族を有する者

●直系尊属である老人扶養親族と同居を常況としている者

●寡婦で、扶養親族である子を有する者

●特別障害者である同一生計配偶者又は扶養親族と同居を常況としている者

●妻と死別又は離婚をして扶養親族である子を有する者

●本人が学校教育法に規定する学校の学生、生徒等である者

●生計を一にし、かつ、年間所得が38万円を超え76万円未満 【38万円を超え123万円以下】である配偶者を有する者

●障害者である者●障害者である同一生計配偶者又は扶養親族を有する者

●特別障害者である者●特別障害者である同一生計配偶者又は扶養親族を有する者

①夫と死別した者②夫と死別又は夫と離婚したもので、かつ、扶養親族を有する者

(特別障害者控除)

人的控除について2

 全ての方に適用される基礎控除や、世帯構成をはじめとする個人の様々な事情を踏まえた控除が設けられています。

9

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配偶者控除・配偶者特別控除の見直し3

 働きたい人が就業調整を意識しなくて済む仕組みを構築する観点から、配偶者控除・配偶者特別控除について見直しが行われました(平成30年分以後の所得税について適用)。

 所得控除額38万円の対象となる配偶者の給与収入の上限が、150万円に引き上げられました(改正前の配偶者控除の対象となる配偶者の給与収入の上限は103万円)。

①納税者本人の受ける控除額

 配偶者控除等の適用される納税者本人に収入制限を設けることとされ、給与収入(合計所得金額)が1,120万円(900万円)を超える場合には以下の表のとおり控除額が逓減・消失する仕組みとされました。

②納税者本人の所得制限

167(100)

175(105)

183(110)

190(115)

197(120)201(123)

141(76)

103(38)

150(85)

201(123)

※老人配偶者控除の場合、 48万円(現行制度どおり)

配偶者の給与収入(合計所得金額)

(万円)

3836

31

26

21

16

11

630

(万円)

160(95)

配偶者特別控除配偶者控除※155(90)

(例)納税者本人の給与収入が1,120万円以下の場合(合計所得金額が900万円以下の場合)

38

26

13

~103(~38)

~1,120(~900)

~1,220(~1,000)

~1,170(~950)

1,220~(1,000~)

~150(~85)

~175(~105)

~160(~95)

~190(~115)

~201(~123)

~155(~90)

~183(~110)

~167(~100)

~197(~120)

201~(123~)

38

26

13

36

24

12

31

21

11

26

18

9

21

14

7

16

11

6

11

8

4

6

4

2

3

2

1

配偶者特別控除

配偶者の給与収入(合計所得金額)納税者本人の給与収入(合計所得金額)

(単位 : 万円)

配偶者控除※

※老人配偶者控除については、納税者本人の給与収入(合計所得金額)が、①~1,120万円(~900万円)の場合、控除額48万円、②1,120~1,170万円(900~950万円)の場合、控除額32万円、③1,170万円~1,220万円(950~1,000万円)の場合、控除額16万円、④1,220万円超(1,000万円超)の場合、適用なし。

10

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所得税の負担の変化4

 所得税の最高税率は、かつて70%(課税所得8,000万円超の部分)でしたが、サラリーマン世帯の税負担感の軽減等を目的として、引き下げられてきました。その後、再分配機能の回復を図るため、平成27年分以後については、課税所得4,000万円超の部分について45%の税率が創設されました。

昭和59年分~61年分 平成元年分~10年分 平成11年分~18年分 平成19年分~26年分 平成27年分~

所得税

所得税+個人住民税

給与収入 給与収入 給与収入 給与収入 給与収入

給与収入 給与収入 給与収入 給与収入 給与収入

70%

50%37% 40% 45%

88%

65%

50% 50% 55%

15段階 5段階 4段階 6段階 7段階

所得税

個人住民税

所得税

個人住民税

所得税

個人住民税

所得税

個人住民税 個人住民税

所得税

40%

43%50%

30%

33%

33%

23%20%

20%

10%

15%10%

5%

個人所得課税の税率等の推移(イメージ図)

11

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課税対象と所得税額5

 現在、課税の対象となる収入は約250兆円ですが、各種控除により、課税所得は約110兆円となっています。この課税所得に対して、所得税額は約12.3兆円となっています。

所得税の課税ベース及び諸控除のイメージ

非課税所得

所得金額(約180兆円)

各種所得についての控除等

(約80兆円)

●給与所得控除 (約63兆円)

●基礎控除 (約21兆円)●配偶者控除 (約5兆円)●一般扶養控除 (約2兆円)●特定扶養控除 (約2兆円)●老人扶養控除 (約2兆円) 等

●社会保険料 控除 (約30兆円)●生命保険料 控除 (約3兆円) 等

●公的年金 等控除 (約13兆円) 等

所得控除(約70兆円)

人的控除(約30兆円)

その他(約40兆円)

課税所得(約110兆円)

[所得税額:約12.3兆円]

課税対象となる収入約250兆円

給与収入(約220兆円)、年金収入(約20兆円)、事業・不動産収入(所得ベースで約10兆円)等

(注1)計数は「平成28年度 市町村税課税状況等の調」(総務省)等を基に作成。(注2)上記計数は総合課税分(給与所得、雑所得(年金等)、事業所得、不動産所得 等)の納税者に係るものである。⇒

上記の所得税額に対し、約0.3兆円の税額控除(主として住宅ローン控除)が適用。[ [

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4 「住民税」を知ろう 様々な公的サービスの提供は、国と地方の間で分担しています。その費用を賄う主なものは国も地方も税金です。

 教育、福祉、消防・救急、ゴミ処理といった、私たちの生活に身近な行政サービスの多くは、市町村や都道府県によって提供されています。地方税はこうしたサービスを賄うための財源であり、その地域に住む住民などが広く共同して負担し合うもの(地域社会の会費)です。

 地方税の中でも、所得税(国の税金)と同様、私たちに身近な税が、住民税です。住民税は、広く住民が地域社会の費用を分担するもので、市町村民税と道府県民税があります。住民税には「個人住民税」と「法人住民税」があり、その市区町村(都道府県)に住所等がある個人が負担するものが「個人住民税」です。

個人住民税

均等割 非課税限度額を上回る者に定額の負担を求めるもの

(※)復興財源確保のため、平成26年度から平成35年度分までの間、  標準税率が年1,000円(市町村民税500円、道府県民税500円)引き上げられている。

標準税率(年額)(※)

市町村民税

道府県民税

3,500円

1,500円

納税義務者の所得金額に応じた税額の負担を求めるもの(一律10%)所得割

6%

4%

10%

標準税率

市町村民税

道府県民税

(注1)道府県民税の徴収も市町村民税と併せて市町村が行っている。(注2)復興財源確保のための均等割の標準税率の引上げは、「東日本大震災からの復興に関し地方公共団体が実施する防災のための施策に必要な財源の確保に係る   地方税の臨時特例に関する法律」(平成23年12月2日法律第118号)に基づく。

個人住民税(均等割、所得割)の概要

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5「相続税」と「贈与税」を知ろう相続税について1

 相続税は、相続等により財産を取得した場合に、その取得した財産に課される税です。財産の価額が高くなるほど税率が上がる累進税率を適用することで、資産の再分配を図るという役割を果たしています。

 相続税は、相続した財産の価額から基礎控除といわれる一定の額を控除して計算します。この基礎控除の水準は、バブル期の地価の上昇に伴い引き上げられてきましたが、その後、地価は下落を続けているにもかかわらず、基礎控除の水準は据え置かれてきました。また、税率も徐々に引き下げられてきました。そのため、相続税が課されるのは、亡くなられた方の4%程度に低下し、相続税の再分配機能が低下しているといった指摘がされていました。

 こうした状況を踏まえ、相続税の再分配機能を回復し、格差の固定化を防止するため、平成25年度税制改正では、地価動向等を踏まえた課税ベースの拡大を図るとともに、税率構造について見直しが行われました。

区分

税率構造

基礎控除

地価公示

昭和58年 昭和62年 平成3年 平成5年 平成14年 平成25年

100 157.1 336.8 244.1 80.7 69.6

14段階 13段階 13段階 9段階 6段階 8段階

5億円超(最高税率75%)

5億円超(最高税率70%)

10億円超(最高税率70%)

20億円超(最高税率70%)

3億円超(最高税率50%)

6億円超(最高税率55%)

2,000万円+

400万円×法定相続人数(3,200万円)

4,000万円+

800万円×法定相続人数(6,400万円)

4,800万円+

950万円×法定相続人数(7,650万円)

5,000万円+

1,000万円×法定相続人数(8,000万円)

3,000万円+

600万円×法定相続人数(4,800万円)

同左

昭和63年12月改正前 昭和63年12月改正 平成4年度改正 平成6年度改正 平成15年度改正 平成25年度改正(現行)(昭和63年1月1日以降適用) (平成4年1月1日以降適用) (平成6年1月1日以降適用) (平成15年1月1日以降適用) (平成27年1月1日以降適用)

最近における相続税の税率構造・基礎控除等の推移

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1.暦年課税の仕組み

※扶養義務者相互間の生活費又は教育費に充てるための受贈財産 等

10% ~200万円 ~200万円15% ~400万円 ~300万円20% ~600万円 ~400万円30% ~1,000万円 ~600万円40% ~1,500万円 ~1,000万円45% ~3,000万円 ~1,500万円50% ~4,500万円 ~3,000万円55% 4,500万円~ 3,000万円~

課税財産額(基礎控除後の課税価格)直系卑属 一般税率

課税財産額

贈与税額

超過累進税率

基礎控除(110万円)

1年間の受贈財産額

非課税財産等 (※)

課税件数割合(年間課税件数/年間死亡者数)

負担割合(納付税額/合計課税価格)

相続税収

0

4

8

12

16

20

24

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

(億円) (%)

(年)(注1)相続税収は各年度の税収であり、贈与税収を含む(平成27年度以前は決算額、平成28年度は補正後予算額、平成29年度は予算額)。(注2)課税件数、納付税額及び合計課税価格は「国税庁統計年報書」により、死亡者数は「人口動態統計」(厚生労働省)による。

5.3

14.3

17.4 18.1

16.6

22.2

7.96.8

6.0

25,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,83025,830

29,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,37729,377

4.4

8.0

12.112.4

相続税の課税件数割合、負担割合及び税収の推移

贈与税について2

 贈与税は、個人から贈与により財産を取得した場合に、その取得した財産に課される税です。生前に贈与することで相続税の課税を逃れようとする行為を防ぐという意味で、相続税を補完する役割を果たしています。

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相続時精算課税制度を選択できる場合(暦年課税との選択制)贈与者:60歳以上の者受贈者:20歳以上の贈与者の直系卑属である推定相続人及び孫

2.相続時精算課税の仕組み

①贈与財産額を 贈与者の相続開始まで累積②累積で2,500万円の 非課税枠③非課税枠を超えた額に 一律20%の税率

納付税額1,036万円

1,036万円0円

無税贈与財産額(贈与時の価額)を相続財産の価額に加算して、相続税額を精算

納付税額100万円税率

×20%非課税枠2,500万円

贈与額3,000万円

贈与額3,000万円

4,500万円< 基礎控除:4,800万円

相続額1,500万円 ・無税

・贈与時の納付 税額100万円 は還付

制度の仕組み

贈与時

相続時

3,000万円を生前贈与し、1,500万円を遺産として残す場合の計算例

(平成27年1月1日以後の相続で、法定相続人が配偶者と子2人の場合)

【参 考】暦年課税の場合

合計納税額

 昨今の高齢化の進展に伴い、相続による子や孫世代への資産移転の時期がより後半にシフトしています。他方で、高齢者の保有する資産が現在より早い時期に子や孫世代に移転するようになれば、その有効活用を通じて経済社会の活性化に繋がるといった点が期待されます。

 こうした観点から、生前の贈与を容易にして、早期に高齢者の保有する資産を子や孫世代に移転できるように、贈与時に一律20%の贈与税を納付し、後に相続税の計算の際に精算する相続時精算課税制度を創設するなどの取組が進んでいます。

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※税率8%で計算

消費税の転嫁の仕組み

製造業者 卸売業者 小売業者納税義務者

消費税消費税

納税400円 400円

納税160円

消費税

560円

最終的に消費税800円を消費者が負担

納税240円

5,400円(税400円)

7,560円(税560円)

10,800円(税800円)

納税義務者 納税義務者

消費者

消費税は、売上げにかかる消費税額から、仕入れにかかる消費税額を控除し、その差額を納付することとされています。

6「消費税」を知ろう消費税について1

 消費税は、消費一般に対して広く公平に課される税です。そのため、原則として全ての財貨・サービスの国内における販売、提供などが課税対象であり、事業者を納税義務者として、その売上げに対して課税されるとともに、税の累積を排除するために、事業者は、売上げにかかる税額から仕入れにかかる税額を控除(仕入税額控除)し、その差引税額を納付することとされています。

 事業者に課される消費税相当額は、コストとして販売価格に織り込まれて転嫁され、最終的には消費者が負担することが予定されています。(「直接税」と呼ばれる所得税などに対し、このように納税義務者と実質負担者が異なる税を「間接税」と呼びます。)

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保険料と給付費の関係【出所】国立社会保障・人口問題研究所「平成26年度社会保障費用統計」、平成28年度の値は厚生労働省(当初予算ベース)

多くは借金

給付費118.3兆円

年金56.7

医療37.9

平成28年度平成28年度

保険料66.3

国庫負担32.2

資産収入等

財源111.6兆円十資産収入

地方負担13.1

介護・福祉その他

23.7(うち介護10.0)(兆円)

2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 (年度)0

20

40

60

80

100

39.5

65.2

44.8

16.247.447.4

112.1112.1

公費

保険料

給付費

×

×

「社会保障と税の一体改革」について2

 現行の社会保障制度の基本的な枠組みが構築された1960年代から今日に至るまでの間に、社会保障制度の前提となる社会経済情勢は大きく変わっています。高齢化の進展に伴い、社会保障給付費が大きく伸びる一方で、社会保険料収入は給付費の伸びほど増加しておらず、その差額は拡大傾向が続いています。

 この差額は、税金だけでなく多額の借金によって賄われており、このままの状態を放置すれば、現在の社会保障制度を維持していくことが困難となるおそれがあります。しかしながら、皆さんのおじいさんやおばあさんなど、高齢者をはじめとした国民1人1人の生活の安心を支え、世界一の長寿国の原動力となってきた、世界に誇る日本の社会保障制度については、しっかりと継続させていく必要があります。

18

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財政健全化目標の達成

諸外国で最悪の財政状況から脱出「国・地方のプライマリーバランスについて、2015年度までに2010年度に比べ赤字の対GDP比を半減、2020年度までに黒字化し、同時に債務残高の

対GDP比の安定的な引下げを目指す。」

消費税率を10%(国・地方)へと引上げ(2019年10月)

社会保障の充実・安定化

待機児童解消、在宅医療の充実、認知症施策の推進、保険料軽減などに対応

 

高齢化の進展などによる給付費の増に対応し、現行の社会保障制度を安定化

(安定財源確保)

+

消費税をはじめとする税制抜本改革で安定財源確保

同時達成

消費税率引上げによる増収分は全額社会保障へ!!

3.2兆円 2.8兆円

14兆円14兆円7.3兆円0.8

兆円

※消費税率5%引上げによる増収分(満年度)。軽減税率制度実施による減収分についての財源確保分を含む。

基礎年金を安定的に給付するために使います。

子ども・子育て支援、医療・介護、公的年金制度を充実させます。

税率引上げの影響による経費増への対応をします。

安定的な制度を構築するため、将来世代につけ回す借金を軽減します。

 このため、社会保障制度を維持していくための安定財源を確保し、そのことを通じて、諸外国と比べても非常に厳しい状況にある我が国の財政の健全化を目指す必要があります。

 消費税が、子どもや高齢者を含めた国民全体に負担をお願いするものであることや、税収が比較的安定しているといった性質を有することから、消費税収は社会保障に充てることとしています。

19

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包括的マネジメント

重病・急病のとき 日常の健康管理地域包括ケアシステム

高度急性期病院

回復期病院

急性期病院

慢性期病院

医療

医療、介護、住まい等、生活全般に関わる円滑なサービスのために、相談業務やサービスをコーディネートする仕組みづくり。

高度で

質の高い医療と

手厚い看護

集中した治療で

早期回復

通院・在宅医療・訪問看護・薬局など

介護 通所・訪問看護・看護など

訪問介護・看護サービスや小規模多機能居宅介護などで高齢者の生活を支援

住まい自宅・ケア付き高齢者住宅など

生活支援介護予防

老人クラブ・自治会・ボランティア・NPOなど、多角度からの見守り、生活支援サービスの充実

集中した治療で社会復帰や在宅復帰のスピードアップ

病状に応じた

集中的なリハビリ

地域包括支援センターケアマネージャー

※詳細は、「社会保障と税の一体改革」特集ページへ

社会保障と税の一体改革特集ページ Webで検索

負 担 給 付

将来にわたる基礎年金の支払い

保険料負担

国の負担

1/2に引上げ

具体的には、①多様な保育の受け皿を拡充し、待機児童の解消を目指すとともに、子育ての相談や一時預かりの場を増やすなど子育て支援の充実を図ります。

②住み慣れた地域で必要な医療・介護を受け続けられるよう、病院や在宅医療・介護の体制を整備します。

③基礎年金国庫負担割合2分の1の恒久化を実現し、年金を安定的に給付します。

20

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対象品目(酒類・外食を除く飲食料品)のイメージ

有料老人ホームでの

飲食料品の提供・

学校給食など

テイクアウトケータリング・出張料理等

顧客が指定した場所で、顧客に飲食させるサービス

事業者が顧客に飲食させようと考えている飲食設備(テーブル、椅子、カウンター等)のある場所において顧客に飲食させるサービス

外食

【一体資産の取扱い】○軽減税率の対象である食品が、あらかじめ他の資産と一体として販売される場合は、一体資産の販売価額(税抜き)が1万円以下のもので、その価額のうち食品に係る価額が2/3以上を占めている場合に限り、その全体が軽減税率の対象となります(一体資産全体の価格のみが提示されている場合に限ります)。

※色のついた部分が軽減税率対象品目です。

医薬品、医薬部外品等

飲食料品(食品表示法に規定する食品)

※人の飲用又は食用に供するもの

酒類[酒税法に規定する酒類]

一体資産

「消費税の軽減税率制度」について3 消費税の軽減税率制度は、消費税率引上げに伴い、低所得者に配慮する観点から、平成31年10月1日より「酒類・外食を除く飲食料品」及び「定期購読契約が締結された週2回以上発行される新聞」を対象に実施されます。軽減税率対象品目の税率は8%(国6.24%、地方1.76%)となっています(標準税率は10%(国7.8%、地方2.2%))。

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平成31年10月1日 平成35年10月1日

請求書等保存方式(現行制度)

区分記載請求書等保存方式(簡素な方法)

経過措置期間(4年間)

適格請求書等保存方式(インボイス制度)

〈参考〉付加価値税率(標準税率及び食料品に対する適用税率)の国際比較

1. 日本の消費税率8%のうち、1.7%相当は地方消費税(地方税)である。2. カナダでは、連邦税である財貨・サービス税(付加価値税)に加え、ほとんどの州で州税として付加価値税等が課される(例:オンタリオ州8%)。3. OECD加盟国のうちアメリカでは、売買取引への課税として付加価値税ではなく、州、郡、市により小売売上税(地方税)が課されている (例:ニューヨーク州及びニューヨーク市の合計8.875%)。4. ASEAN加盟国のうちミャンマーでは、売買取引への課税として取引高税が課されている。また、ブルネイには売買取引に課される税が存在しない。5. 軽減税率が適用される食料品の範囲は各国ごとに異なり、食料品によっては上記以外の取扱いとなる場合がある。6. EC指令においては、ゼロ税率及び5%未満の軽減税率は否定する考え方が採られている。

【備考】

各国大使館聞き取り調査、欧州連合及び各国政府ホームページ等による。【出所】

EUEUEUEU ASEAN+3ASEAN+3ASEAN+3ASEAN+3ASEAN+3ASEAN+3ASEAN+3ASEAN+3ASEAN+3

オーストリア

0

5

10

15

20

25

30

標準税率…■軽減税率…■

凡例

ベルギー

チェコデンマーク

エストニア

フィンランド

フランス

ドイツギリシャ

ハンガリー

アイルランド

イタリア

ラトビア

ルクセンブルク

オランダ

ポーランド

ポルトガル

スロバキア

スロベニア

スペイン

スウェーデン

イギリス

ブルガリア

クロアチア

キプロス

リトアニア

マルタルーマニア

オーストラリア

カナダ

チリアイスランド

イスラエル

メキシコ

ニーュジーランド

ノルウェー

スイストルコ日本韓国中国カンボジア

インドネシア

ラオス

マレーシア

フィリピン

シンガポール

タイベトナム

台湾

(2017年1月現在)(%)

OECDOECDOECDOECD OECDOECDOECDOECD

10

20222222222000000

5.5 710 10 12

25222222222555

5

25222222222555

59

11

24242424242424242424

15

25252525252525252525

8

18111111111888888

13

17111111111777777777

8888888

2.5

8888888

36 5

23222222222333333333

6

23222222222333333333

10 9.56

15 14

24222222222222444444444444444

13

24222222222222444444444444444

18

0

27222222222777777777

23222222222333333333

0 0

10111111111000

0

10111111111000

0 0 0 0

6666

0

7777777

0

10111111111000

0

5555

0

12111111111222222222

7777777

0 0

5555

0

19111111111999

1511111155517111111111777777777

0

16111111666

25222222222555

 なお、複数の税率が適用される制度の下で適正な課税を確保するため、平成35年10月から、適格請求書等保存方式(いわゆる「インボイス制度」)が導入されます。

 また、それまでの経過措置として、平成31年10月から4年間は事業者の準備など執行可能性に配慮して、簡素な方法(区分記載請求書等保存方式及び税額計算の特例)とします。

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企業会計における当期利益の計算

課税所得と法人税額の計算

・原材料費・人件費・減価償却費・支払利息 ・法人事業税 等

企業会計上は費用とならないが、税務上は損金とするもの等

減算

加算

欠損金の繰越控除租税特別措置による所得控除受取配当等の額 等

課税所得

税引前当期利益

利益

費用

収益

算出税額法人税額

税額控除×税率

・所得税額控除 ・外国税額控除・租税特別措置に よる税額控除 等

企業会計上は費用となるが、税務上は損金とはしないもの等

一部の引当金への繰入額一定額を超える交際費、寄附金の支出額 等

7「法人税」を知ろう法人税について1

 法人税は、法人の企業活動により得られる所得に対して課される税です。法人の所得金額は、益金の額から損金の額を引いた金額となっています。益金の額とは、商品・製品などの販売による売上収入や、土地・建物の売却収入などで、また、損金の額とは、売上原価や販売費、災害等による損失など費用や損失に当たるものです。(実際は、企業会計上の税引前当期利益を基礎に法人税法の規定に基づく所要の加算又は減算(税務調整)を行い、所得金額を算出します。)

 法人税額は、そうして得られた所得金額に税率をかけて税額控除額を差し引くことで算出します。

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「成長志向の法人税改革」について2

 法人課税をより広く負担を分かち合う構造へと改革し、「稼ぐ力」のある企業等の税負担を軽減することで、企業に対して、収益力拡大に向けた前向きな投資や、継続的・積極的な賃上げが可能な体質への転換を促すため、「課税ベース(課税の対象となる範囲)を拡大しつつ税率を引き下げる」という方針の下で法人税改革が進められました。

 この成長志向の法人税改革は、平成27年度改正から始まり、改革2年目である平成28年度改正で、目標とされていた「法人実効税率20%台」が実現しています。

(注)法人所得に対する税率(国税・地方税)。地方税は、日本は標準税率、アメリカはカリフォルニア州、ドイツは全国平均、カナダはオンタリオ州。なお、法人所得に  対する税負担の一部が損金算入される場合は、その調整後の税率を表示。(出典)OECD、各国政府資料等

日本 アメリカ フランス ドイツ カナダ 中国 イタリア イギリス

37.00%333333777777777777.00.00.00.00.00.00.00.00.00.00.00.00.00.00.00.00.00.007.00777.007.007.00777.0077.00777.007.007.00777.0077.00777.007.007.00777.007 %%%%%%%%%

29.74%29.7429.7429.7429.7429.7429.7429.7429.7429.74%%%%%%%%%

40.7540.7540.7540.7540.7540.7540.7540.7540.7540.7540.7540.7540.7540.7540.7540.75

33.3333.3333.3333.3333.3333.3333.3333.3333.3333.33

(2017年1月現在)法人実効税率の国際比較

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8「国際課税」を知ろう「BEPSプロジェクト」について1

 世界各国がリーマンショック後に財政状況を悪化させて、より多くの国民負担を求める中、多国籍企業が各国の税制や国際課税ルールのずれを利用することで課税所得を人為的に操作し、課税逃れを行うことに対する批判が高まっています。

 このような課税逃れを防ぎ、公平な競争条件を整えるため、2012年に、OECD租税委員会は、国際課税ルールを見直すプロジェクト、「BEPS(Base Erosion and Profit Shifting、税源浸食と利益移転)プロジェクト」を立ち上げました。2015年10月には「最終報告書」が公表され、11月にはG20サミットに報告されました。

 この最終報告書に基づいて、各国において国内法整備及び租税条約の改正を実施することが求められています。こうした取組によって、多国籍企業の課税逃れが防止され、まじめに納税している人々や会社との間で課税の公平が確保されることとなります。今後、本プロジェクトの議論を主導してきた日本としても段階的に着実に対応していく予定です。

「BEPS」の問題点

○ 親会社が、税率が低い国に所在する子会社に対して割高な原材料費を  支払うことで、通常の価格で取引した場合よりも親会社の利益が減少する  こととなる(税率が低い国に利益が移転)。○ 移転された利益は税率が低い国で課税され、グループ全体の税負担が軽減される。

〈A国〉

親会社 子会社

〈A国より税率が低い国〉

原材料

グループ会社を利用した「BEPS」の例

○納税者の不公平感の高まりによる、税制に対する信頼の揺らぎ。

○税収の減少等による財政の悪化。

○発展途上国で、経済成長を促進する公共投資に必要な財源が不足する。

政 府○国境を容易に越えられない納税者がより大きな割合の税負担を強いられる。

個 人○BEPSを利用した節税を行っていない企業やBEPSを利用できない国内企業(中小企業等)の競争条件が不利になり、公平な競争が害される。

企 業

多国籍企業が税制の隙間や抜け穴を利用した節税対策により税負担を軽減

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租税条約について2

 日本は、二重課税の除去等を通じた二国間の健全な投資・経済交流の促進を図ることを目的として、各国との間で租税条約を結んでいます。租税条約では、国際的な租税回避や徴収回避に対抗することを目的として、情報交換や徴収共助といった税務当局間の協力のための枠組みも規定されています。

 平成29年7月1日時点で、日本は68の租税条約等を110か国・地域との間で有しています。

(注1)税務行政執行共助条約が多数国間条約であること、及び旧ソ連・旧チェコスロバキアとの条約が複数国へ承継されていることから、条約等の数と国・地域数が一致しない。(注2)条約等の数、国・地域数の内訳は以下のとおり。   ・二重課税の回避、脱税及び租税回避等への対応を主たる内容とする条約(いわゆる租税条約):55本、66か国・地域   ・租税に関する情報交換を主たる内容とする条約(いわゆる情報交換協定):11本、11か国・地域(図中、(※)で表示)   ・税務行政執行共助条約(締約国は我が国を除いて全80か国(図中、国名に下線)、うち我が国と二国間条約を締結していない国は32か国)   ・日台民間租税取決め:1本、1地域(注3)台湾については、公益財団法人交流協会(日本側)と亜東関係協会(台湾側)との間の民間取決め及びその内容を日本国内で実施するための法令によって、全体として租税条約に   相当する枠組みを構築。

●租税条約●情報交換協定●税務行政執行共助条約のみ●日台民間租税取決め

アイルランドイギリスイタリアオーストリアオランダスイススウェーデンスペインスロバキアチェコデンマークドイツノルウェー

ハンガリーフィンランドフランスブルガリアベルギーポルトガルポーランドルクセンブルクルーマニアガーンジー(※)ジャージー(※)マン島(※)リヒテンシュタイン(※)

アイスランドアルバニアアンドラエストニアキプロスギリシャクロアチア

(執行共助条約のみ)サンマリノスロベニアマルタモナコラトビアリトアニア

欧州(39)アメリカカナダチリブラジルメキシコケイマン諸島(※)英領バージン諸島(※)パナマ(※)バハマ(※)バミューダ(※)

アルゼンチンウルグアイコスタリカコロンビアセントクリストファー・ネーヴィスセントビンセント及びグレナディーン諸島バルバトスベリーズ

(執行共助条約のみ)

北米・中南米(18)アゼルバイジャンアルメニアウクライナ

ウズベキスタンカザフスタンキルギス

ジョージアタジキスタントルクメニスタン

ベラルーシモルドバロシア

ロシア・NIS諸国(12)

ウガンダガーナカメルーンセーシェル

(執行共助条約のみ)セネガルチュニジアナイジェリアモーリシャス

エジプトザンビア

南アフリカ

アフリカ(11)

アラブ首長国連邦イスラエルオマーンカタール

クウェートサウジアラビアトルコ

中東(7)

ナウル ニウエ マーシャル諸島(執行共助条約のみ)

インドインドネシアオーストラリア

韓国シンガポールスリランカ

タイ中国ニュージーランド

パキスタンバングラデシュフィジー

フィリピンブルネイベトナム

香港マレーシアサモア(※)

マカオ(※)台湾(注3)

アジア・大洋州(23)

日本の租税条約ネットワーク《68条約等、110か国・地域/平成29年7月1日現在》

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