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株式会社 文理 校正・校閲 適性テスト 理 科 ⃝次のページから始まる,問題と解答・解説を見て,校正・校閲を行 ってください。 ⃝内容のほか,文体,書体などの体裁にいたるすべての面であやまり を見つけ,朱字で訂正の指示を入れてください。 ⃝本テストは実際の問題集を模しており,それぞれ問題ページが2ペ ージ,解答ページが1ページあります。 氏名

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  • 株式会社 文理

    校正・校閲 適性テスト

    理 科

    ⃝次のページから始まる,問題と解答・解説を見て,校正・校閲を行ってください。⃝内容のほか,文体,書体などの体裁にいたるすべての面であやまりを見つけ,朱字で訂正の指示を入れてください。⃝本テストは実際の問題集を模しており,それぞれ問題ページが2ページ,解答ページが1ページあります。

    氏名

  • 2  第 1章 化学変化と原子・分子

    1 いろいろな化学変化と物質の質量 ⑴� 酸化銅の還元     酸化銅と炭素の粉末の混合物を試験管に入れて加熱すると,酸化銅が還元され,銅と二酸化炭素ができる。

        酸化銅 4.0gといろいろな質量の炭素の粉末を混ぜ合わせて加熱したときの,炭素の質量と加熱後に試験管内に残った個体の質量の関係が図のようになったとき,酸化銅 4.0gと炭素0.3gが過不足なく反応し,3.2gの銅ができることわかる。このとき,発生した二酸化炭素の質量は,4.0+ 0.3- 3.2= 1.1〔g〕2CuO + C 2Cu + CO₂4.0g : 0.3g : 3.2g : 1.1g40 : 3 : 32 : 11

      ・酸化銅 6.00gと炭素 0.60gの混合物を加熱した場合,   過不足なく反応する炭素の質量を x〔g〕とすると,   6.00:x= 40:3,x= 0.42 より,   0.60- 0.42= 0.18〔g〕の炭素が反応せずに残る。

    2 気体の発生 ⑴� 塩酸とマグネシウムの反応    うすい塩酸にマグネシウムを加えると水素が発生する。   HCl + Mg MgCl₂ + H₂    うすい塩酸 Aとうすい塩酸 Bがあり,塩酸 Bの濃度が塩酸Aの濃度の半分のとき,

      ①  塩酸 A 10cm³に加えたマグネシウムの質量と発生する水素の体積が右の図①のようになったとき,この塩酸 10cm³と過不足なく反応するマグネシウムは 0.3gで,このとき発生する水素は 280cm³となる。

      ②  塩酸 B 10cm³と過不足なく反応するマクネシウムは塩酸Aのときの半分の 0.15gで,このとき発生する水素も塩酸 Aのときの半分の 140cm³となる(右の図②)。

     ⑵  ある物質の水溶液 Xと物質 Yが反応して気体が発生する化学変化において,水溶液 Xの濃度が 2倍になれば,同じ体積の水溶液と過不足なく反応する物質 Xの質量,発生する気体の体積は 2倍になり,水溶液 Xの濃度が半分になれば,同じ体積の水溶液と過不足なく反応する物質 Yの質量,発生する気体の体積は半分にになる。

    化学変化と物質の質量1

    46-1

    二酸化炭素が発生

    酸化銅の水素による還元と質量

    酸化銅と炭素の粉末の混合物

    試験管内に残った固体の質量〔g〕

    炭素の質量〔g〕

    0

    4.04.24.4

    3.03.23.43.63.8

    0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5

    過不足なく反応

    試験管内は銅のみ

    塩化銅が過剰

    炭素が過剰

    46-2

    塩酸とマグネシウムの反応と質量

    3〔cm 〕

    発生する水素の体積

    マグネシウムの質量〔g〕

    0

    100140

    200

    塩酸A 10cm の場合3

    0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5

    マグネシウムが過剰①

    塩酸が過剰

    過不足なく反応

    3〔cm 〕

    発生する水素の体積

    マグネシウムの質量〔g〕

    0

    200

    塩酸B(濃度が塩酸Aの半分) 10cm の場合3

    0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5

    0.15

    過不足なく反応するマグネシウム, 発生する水素の体積は半分

    10070

  • 1 化学変化と物質の質量  3

    1 〈いろいろな化学変化と物質の質量〉 酸化銅 1.20gといろいろな質量の炭素の粉末を混合し,加熱したとき,混合した炭素の粉末と発生した気体の質量は表のようになった。 

     ⑴   表中の㋐,㋑に適した数値をそれぞれ答えなさい。 ㋐〔 〕 ㋑〔 〕 ⑵  炭素の質量と,反応後の試験管内にある固体の質量の関係を表すグラフを,図中にかきなさい。 ⑶   酸化銅 1.20gと過不足なく反応する炭素の質量は何 gか。 〔 〕 ⑷  混ぜた炭素の粉末が 0.06gのとき,反応せずに残っている酸化銅の質量は何 gか。また,このときにできた銅の質量は何 gか。 酸化銅〔 〕 銅〔 〕

     ⑸   混ぜた炭素の粉末が 0.15gのとき,反応せずに残っている炭素の粉末は何 gか。また,このときにできた銅の質量は何 gか。 炭素〔 〕 銅〔 〕

     ⑹  鉄粉 7.0gと硫黄の粉末 4.0gをよく混ぜて試験管に入れ,加熱すると,鉄と硫黄は過不足なく反応して硫化鉄ができるとする。次の問いに答えなさい。

      ①  鉄粉 2.8gと硫黄の粉末 1.2gを混ぜて同様に加熱したとき,反応せずに残っているのは鉄,硫黄のどちらで,何 g残っているか。 〔 〕

      ② ①のときできた硫化銅は何 gか。 〔 〕

    2 〈気体の発生〉 ある濃度のうすい塩酸 Aがある。100cm³の塩酸 Aに亜鉛を加えたときの,加えた亜鉛の質量と発生した気体の体積の関係は図 1のようになった。次の問いに答えなさい。 ⑴  うすい塩酸に亜鉛を加えたときに発生する気体の化学反応式を答えなさい。 〔 〕

     ⑵  100cm³の塩酸 Aと過不足なく反応する亜鉛の質量は何 gか。 〔 〕 ⑶  100cm³の塩酸 Aに亜鉛を 0.20g加えたときに発生する気体の質量は何 cm³か。 〔 〕

     ⑷  200cm³の塩酸 Aと過不足なく反応する亜鉛の質量は何 gか。 〔 〕 ⑷  200cm³の塩酸 Aに⑷で答えた質量の亜鉛を加えたときに発生する気体の体積は何 cm²か。 〔 〕

     ⑹   100cm³の塩酸 Aに 200cm³の水を加えてできた塩酸 Bがある。100cm³の塩酸 Bに亜鉛を加えたときの,加えた亜鉛の質量と発生した気体の体積の関係を表すグラフを,図 2にかきさない。

    酸化銅の質量〔g〕 1.20 1.20 1.20 1.20 1.20

    炭素の質量〔g〕 0.03 0.06 0.09 0.12 0.15

    反応後の試験管内にある固体の質量〔g〕 1.12 1.08 0.96 0.99 1.02

    二酸化炭素の質量〔g〕 ㋐ 0.22 0.33 ㋑ 0.33

    47-1

    炭素の質量〔g〕

    〔g〕

    試験管内にある固体の質量

    0.150 0.03 0.09 0.120.06

    2.0

    1.0

    1.5

    0.5

    0

    47-2

    図 2

    亜鉛の質量〔g〕0 0.50.1 0.3 0.4

    60

    90

    120

    30

    03〔cm 〕

    発生した気体の体積

    図 1

    亜鉛の質量〔g〕0 0.40.1 0.2 0.3

    60

    90

    120

    30

    03〔cm 〕

    発生した気体の体積

  • 1

    内にある固体の質量 0.96gである。 ⑺ ①鉄と硫黄は 7:4の質量比で過不足なく反応

    することから,硫黄の粉末がすべて反応し,鉄粉が余ることがわかる。反応する鉄粉の質量を x〔g〕とすると,7:4=x:1.2 x=2.1〔g〕 よって,未反応の鉄粉は 2.8-2.1=0.7〔g〕

    ② ①より,2.1+1.2=3.3〔g〕2  ⑵ 亜鉛の質量を 0.3g以上にしても発生する気

    体の体積は 90cm³で変わらない。 ⑶ 亜鉛の質量が 0.3gになるまでは,亜鉛の質量

    と発生した気体の体積は,比例関係になっている。 ⑷ 塩酸 A100cm³と過不足なく反応する亜鉛は

    0.3gで,塩酸を 2倍の量にすると,過不足なく反応する亜鉛の質量は 2倍の 0.6gになる。

     ⑸ 塩酸 A100cm³と亜鉛 0.3gが過不足なく反応して気体が 90cm³発生するが,塩酸 Aと亜鉛がともに 2倍であれば,発生する気体の体積は 4倍の360cm³になる。

     ⑹ 塩酸 Bの濃度は,塩酸 Aの 13 となっている。

    よって,過不足なく反応する亜鉛の質量,発生す

    る気体の体積も,図 1のときの 13 となる。

    化学変化と物質の質量1➡p.3❖確認問題❖

    1  ⑴ ㋐ 0.11 ㋑ 0.33   ⑵ 

    ⑶ 0.09g   ⑷ 酸化銅…0.40g 銅…1.00g ⑸ 炭素…0.06g 銅…0.96g ⑹ ①鉄が 0.7g残っている。 ② 3.3g2  ⑴ H₂  ⑵ 0.3g  ⑶ 60cm³   ⑷ 0.6g  ⑸ 360cm³   ⑹

    1  ⑴ (酸化銅の質量)+(酸素の質量)-(反応後の試験管内にある固体の質量)で求められる。

     ⑶ 炭素を 0.09gよりふやしても,発生する二酸化炭素は 0.33gで変わらないことから,1.20gの酸化銅と過不足なく反応する炭素は 0.09gであることがわかる。

     ⑷ 酸化銅 1.20gと炭素 0.09gが過不足なく反応することから,0.06gの炭素と反応する酸化銅を x〔g〕とすると,1.20:0.09=x:0.06 x=0.80〔g〕 よって,未反応の酸化銅は,1.20-0.80=0.40〔g〕 また,反応した酸化銅は 0.80gで,酸化銅の質量:銅の質量=1.20:0.96=5:4より,生じた銅を y〔g〕とすると,5:4=y:0.80 y=1.00〔g〕

     ⑸ 未反応の炭素の粉末の質量は,0.15-0.09=0.06〔g〕 このとき,酸化銅はすべて還元していて,このとき生じた銅の質量は,1.20gの酸化銅が0.09gの炭素と過不足なく反応したときの試験管

    炭素の質量〔g〕

    〔g〕

    試験管内にある固体の質量

    0.150 0.03 0.09 0.120.06

    2.0

    1.0

    1.5

    0.5

    0

    亜鉛の質量〔g〕0 0.40.1 0.2 0.3

    60

    90

    120

    30

    03〔cm 〕

    発生した気体の体積

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