知ってほしい。若い世代に、もっと赤十字を知ってもらい、そして活動に参加してほしい――。日本赤十字社は若者をはじめ幅広い世...

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2 5 4 赤十字 CONTENTS 編集・発行/日本赤十字社 企画広報室  〒105 -8521 東京都港区芝大門1-1-3 TEL: 03-3438 -1311  一部20円 赤十字新聞の購読料は 、社費に含まれています。 July 2012 Vol.866 「赤十字を 知ってほしい。 もっと。」 若い世代に、もっと赤十字を知ってもらい、そして活動に参加してほしい――。日本赤十字社は若者をはじめ幅広い世 代に影響力を持つAKB48を、昨年に続いてオフィシャルメッセンジャーに起用し、日赤の使命と活動を知ってもらうため のキャンペーンを、テレビ CM や WEB サイトで展開中です( 4-5面で詳報 )。赤十字を知り、考え 、行動するきっかけにな るよう、メッセージを発信しています。 7 TOPICS 東日本大震災復興支援 藤原紀香さんが被災地訪問 インタビュー 福島市の仮設住宅に住む 川口登自治会長 「あんしんキット」 被災地に 4万個を配付 平成23年度事業報告 平成 23年度 収支決算の概要 常任理事会開催報告 理事会開催報告 第80回代議員会審議結果公告 SPECIAL AKB48×日本赤十字社 キャンペーン、スタート 7 6 愛媛・大阪・栃木・近畿・香川 Pick Up! Entertainment Voice & プレゼント リビア・チュニジア・UAE IFRC近衞会長が歴訪 ベルギー 皇太子・皇太子妃両殿下 本社訪問 チリ 大地震復興支援 生計再建成功の秘訣 クローズアップ 「私にできることは音楽。“いのちをつなぐ献血”とい うメッセージも音楽を通じて伝えていきたい」 6 月13 日の「LOVE in Action Meeting(LIVE)」(東 京・日本武道館)に昨年に引き続いて出演。昨年は仙台 会場で「被災者を癒やしたい」と優しく歌いかけました が、今年は元気と献血の大切さを届けるために、深く響 く歌声とパワーあふれるパフォーマンスを披露し、曲の 合間には「We are シンセキ!」と献血への協力を会場 に呼びかけました。 実は、クリスタルさん自身も「LOVE in Action」に関 わる以前は、献血にはあまり関心がなく、献血ルームが あることも知りませんでした。そんな経験から「若い世 代が献血に足を向けないのは、それを嫌ってのことじゃ ない。知らないからだと思う」と語ります。「献血がたく さんのいのちを支えていること、気軽に参加できること を知れば、協力の輪が広がるはず。今日のライブがその きっかけになればうれしい」とステージの余韻そのまま に熱い汗を拭いました。 1999 年デビュー。2007年 のアルバ ム『ALL YOURS』 がオリコン 1 位を獲得。数々 のヒット曲を残す、人気・実 力 を兼ね備えた女性アーティス ト。東日本大震災復興支援 プロジェクト「Unbreakable Spirit」も ス タ ート。6 月 6 日にシング ル『Forever』、6 月 27 日にアルバム『VIVID』 をリリース。 献血の大切さ、音楽を通じ伝えたい PR0FILE TOPICS 3 AREA NEWS WORLD 8 記者発表会(6月4日、日本赤十字看護大学)に出席した AKB48のメンバー(左から加藤玲奈さん 、高橋みなみさん 、横山由依さん 、入山杏奈さん) Crystal Kayさん ミュージシャン 第866号 2012(平成 24)年 7月1日 (1) 赤十字新聞 (昭和24年9月30日第三種郵便物認可)

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Page 1: 知ってほしい。若い世代に、もっと赤十字を知ってもらい、そして活動に参加してほしい――。日本赤十字社は若者をはじめ幅広い世

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54

赤十字CONTENTS

編集・発行/日本赤十字社 企画広報室  〒105 -8521 東京都港区芝大門1-1-3 TEL:03-3438-1311  一部20円 赤十字新聞の購読料は、社費に含まれています。

July 2012 Vol.866

「赤十字を 知ってほしい。 もっと。」

 若い世代に、もっと赤十字を知ってもらい、そして活動に参加してほしい――。日本赤十字社は若者をはじめ幅広い世代に影響力を持つAKB48を、昨年に続いてオフィシャルメッセンジャーに起用し、日赤の使命と活動を知ってもらうためのキャンペーンを、テレビCMやWEBサイトで展開中です(4-5面で詳報)。赤十字を知り、考え、行動するきっかけになるよう、メッセージを発信しています。

7

TOPICS

東日本大震災復興支援

藤原紀香さんが被災地訪問インタビュー

福島市の仮設住宅に住む川口登自治会長

「あんしんキット」被災地に4万個を配付

平成23年度事業報告

平成23年度収支決算の概要

常任理事会開催報告理事会開催報告

第80回代議員会審議結果公告

SPECIAL

AKB48×日本赤十字社キャンペーン、スタート

76

愛媛・大阪・栃木・近畿・香川

Pick Up! Entertainment

Voice & プレゼント

リビア・チュニジア・UAEIFRC近衞会長が歴訪

ベルギー皇太子・皇太子妃両殿下

本社訪問

チリ大地震復興支援

生計再建成功の秘訣

クローズアップ

「私にできることは音楽。“いのちをつなぐ献血”とい

うメッセージも音楽を通じて伝えていきたい」

6月13日の「LOVE in Action Meeting(LIVE)」(東

京・日本武道館)に昨年に引き続いて出演。昨年は仙台

会場で「被災者を癒やしたい」と優しく歌いかけました

が、今年は元気と献血の大切さを届けるために、深く響

く歌声とパワーあふれるパフォーマンスを披露し、曲の

合間には「We are シンセキ!」と献血への協力を会場

に呼びかけました。

実は、クリスタルさん自身も「LOVE in Action」に関

わる以前は、献血にはあまり関心がなく、献血ルームが

あることも知りませんでした。そんな経験から「若い世

代が献血に足を向けないのは、それを嫌ってのことじゃ

ない。知らないからだと思う」と語ります。「献血がたく

さんのいのちを支えていること、気軽に参加できること

を知れば、協力の輪が広がるはず。今日のライブがその

きっかけになればうれしい」とステージの余韻そのまま

に熱い汗を拭いました。

1999 年デビュー。2007年のアルバム『ALL YOURS』がオリコン1位を獲得。数々のヒット曲を残す、人気・実力を兼ね備えた女性アーティスト。東日本大震災復興支援プロジェクト「Unbreakable Spirit」もスタート。6月6日にシングル『Forever』、6月27日にアルバム『VIVID』をリリース。

献血の大切さ、音楽を通じ伝えたい

ととととととととととととひ

P R 0 F I L E

TOPICS 3

AREA NEWS

WORLD 8

記者発表会(6月4日、日本赤十字看護大学)に出席したAKB48のメンバー(左から加藤玲奈さん、高橋みなみさん、横山由依さん、入山杏奈さん)

Crystal Kayさんミュージシャン

第866号2012(平成24)年7月1日(1) 赤十字新聞 (昭和24年9月30日第三種郵便物認可)

Page 2: 知ってほしい。若い世代に、もっと赤十字を知ってもらい、そして活動に参加してほしい――。日本赤十字社は若者をはじめ幅広い世

ノルディックウォーキングで先頭を歩いた丹羽房子さん(78歳)が暮らす仮設住宅を紀香さんが訪問しました。 震災前の昨年1月に、ご主人を亡くした丹羽さん。大きな揺れで仏壇から遺影が床に落ちたのを見て、「あの人が『俺を連れて早く逃げろ』と言っていると思ったの」。「お父さんが、津波からお母さんを守ってくれたんじゃないかしら」と紀香さんが話すと、「だからね、カラオケで一番に歌うのが『だんな様』(歌・三船和子)。いいだんな様だったからねえ」と笑います。

佐藤京子さん(72歳)も一人暮らしです。この冬、風邪で10日間ほど寝込みました。「もう死んでもいいや」と覚悟したと言います。その時、偶然訪ねてきてくれたのは、ボランティアの若者たち。 「皆さんに励まされて生きてきました……。生きていて良かった。死んでいたら、紀香さんに会えなかったものね」と涙ぐむ佐藤さん。その肩を紀香さんが優しく抱きとめました。

く、フィンランド生まれのス

ポーツです。脚への負担が少

ない一方で、両腕に適度な負

荷がかかることから、普通の

ウォーキングに比べてエネル

ギー消費量は2割高く、健康

増進に役立つといわれます。

 

日本赤十字社では健康生活

支援の一環として、昨年5月

から赤十字ボランティアが中

心となり、岩手県内で定期的

にノルディックウォーキング

を開催してきました。

 

この日訪問したのは、市内

の米崎小学校の仮設住宅。紀

香さんは早速、参加者の輪に

入り、「体にすごく良さそう

ですね」。

 

約30人の参加者からは、

「ポールを持って歩くと、腰

が曲がんなくていいの」「こ

れを始めてから、この辺をよ

く歩くようになったんだ」と

声が上がります。

 

田植えが進む田んぼのそば

を、5月の風に吹かれながら

歩く参加者と紀香さん。会話

も弾み、笑顔が広がります。

 

普及を進めてきた北海道ノ

ルディックウォーキング赤十

字奉仕団の藤田隆明委員長

は、「体を動かすことでスト

レスが発散され、会話をしな

がら歩くことでコミュニケー

ションが生まれます」と効用

を語ります。

 

この様子はNHKと地元民

放テレビ局・新聞社が取材。

当日のニュース番組で早速報

道されました。

 「発災直後は有名人がたく

さん来てくれましたが、1年

以上が経って少なくなりまし

た。今日、紀香さんが来てく

れて、元気になったという声

を聞きました」という記者。

 

紀香さんは真剣な面持ちで

「(被災地訪問支援を)これから

も続けていきます。少しでも

皆さんのお役に立てれば、と

思っています」と答えました。

 

原発事故の影響で他市町村への避難や、仮設住宅な

どでの不便な生活を余儀なくされている福島県浪江町

の町民。福島市内にある北幹線第一応急仮設住宅

(196戸)の川口登自治会長に、現状や問題点などを

聞きました。

 

みんなの悩みはなんといっ

ても、住宅が狭いこと。もと

もとは一軒家の広い家で暮ら

していた方が多いですから

ね。家具は増やせず、衣替え

をしたものの置き場所にも困

るほどです。ぜいたくはいえ

ませんが……。

この仮設住宅は中高年の方

が多いのですが、2人以上で

住んでいるので、今のところ

は孤独に苦しんでいる人はい

ないと思います。ただ、浪江

にいた時に、田んぼや畑を

やっていた人が多い。一日の

大半を米や野菜をつくって過

ごしていました。でも今は土

をいじる機会がないんです。

加えて、いつ浪江に戻れる

かもわからない。毎日やる仕

事がなく、目標もない生活で、

本当に大変です。

そういうこともあって、ボ

ランティアの人たちなどが健

康教室やヨガ、踊りなどの行

事を毎日のように開いてくれ

ています。とてもありがたい

です。特に人気があるのは健

康体操。みんな体が心配なの

では。

***

 

日赤さんには大変お世話に

「生きていてよかった」

なっています。仮設住宅に

入った時、冷蔵庫や洗濯機な

どの家電をそろえてくれたこ

とを、みんな喜んでいました。

先日も赤十字奉仕団の方々が

花の苗を持ってきてくれたの

で、プランターに植えました。

住民が結構集まりましたよ。

みんな土に触るのが好きです

から。

 

心配なのは高齢者の健康管

理。悲観すると老化が進むよ

うな気がして……。元気もな

くなるし、健康教室にも出て

きてくれません。日赤には、

こういう人たちの話を聞いて

くれるような活動をしてもら

いたいと、願っています。

 

一人暮しの高齢者などが体

調を崩し、救急車や医師を呼

ぶ「もしも……」のときに備

え、医療情報を入れておくの

が「あんしんキット」。日本

赤十字社では宮城県内の市町

村を通じて、約4万個のキッ

トを配付し、被災者の日常の

安心をサポートしています。

 「あんしんキット」は、か

かりつけ医や持病、お薬手帳

などの医療情報を収納する筒

状の専用容器。自宅内の所定

の場所に保管し、玄関ドアの

内側などに保管場所を記し

たステッカーを貼っておきま

す。本人がしゃべれない状態

でも、駆け付けた救急隊員

が「あんしんキット」から必

要な医療情報を入手すること

で、より適切で迅速な手当て

が可能になります。

 

キットの製作には、地元の

障がい者福祉施設が利用者の

授産活動として取り組んでい

るほか、仮設住宅の被災者も

協力。共同での製作作業は、

障がい者と仮設住宅の人々と

の交流の機会となりました。

また、配付に当たっては、社

会福祉協議会の支援員が一軒

ずつ訪問して、使い方を説明。

製作段階から配付まで、地域

のつながりを重視した取り組

みは、新たなコミュニティー

づくりにもつながっています。

高齢者のいのちを守る

 

紀香さんが広報特使として

被災地を訪問するのは、5回

目。陸前高田市へは昨年5月

に続いて2回目です。

 

ノルディックウォーキング

は2本のポールを持って歩

福島市の北幹線第一応急仮設住宅に住む 川口登自治会長

■「あんしんキット」活用イメージ

救急車を呼ぶ

救急隊が自宅へ到着後、玄関ドアの内側のステッカーを確認

適切な処置と病院へ情報の伝達

『あんしんキット』の情報を救急隊が確認

1

2

43

住民の健康守り

交流にも一役

被災者の方々と、ノルディックウォーキングを行いました

 「復興には時間がかかると思いますが、被災地の現状

を全国に伝える活動をこれからも長く続けていきま

す」。赤十字広報特使で女優の藤原紀香さんが5月24

日、岩手県陸前高田市を訪問。仮設住宅に住む方々と

ともにノルディックウォーキングに参加しました。

赤十字広報特使

藤原紀香さん

5回目の被災地訪問

東日本大震災復興支援

「訪問続けます」と

報道陣に決意

仮設住宅訪問し被災した方々を激励

仮設住宅を訪問し、被災者を励ます紀香さん

日赤への期待を語る川口さん

「あんしんキット」の事業は、世界各国から寄せられた海外救援金を財源に実施

仮設住宅の皆さんとノルディックウォーキング

「被災者を支えた赤十字に これからも期待したい」

「あんしんキット」障がい者施設等の協力で被災地へ4万個

平成23年度、日本赤十字社は東日本大震災の救護活動に全社を挙げて取り組みました。全国の赤十字病院はもとより、血液センターや福祉施設の職員も被災地へ応援に。奉仕団や青少年赤十字も含め、これほど多くの人々が力を一つに合わせたのは日赤の歴史上初めてです。日赤へ寄せられた義援金は今年3月末で過去最高の3100億円超。自治体を通じてほとんどが被災者へ届けられていますが、寄付者の「少しでも早く役立てて」という思いに十分応えられたかなどを検証し、改善するという課題も残っています。今回の震災で日赤には、96の国と地域の赤

全社一丸となった東日本大震災の救護活動

十字・赤新月社などから963億円の「海外救援金」が寄せられました。これを活用した復興支援事業が有効かつ適切に執行されていることを各国の赤十字社、寄付者に示すため、支援国赤十字社会議を東京で開催。国際赤十字・赤新月社連盟の基準に則った報告も行いました。救護活動の柱の一つに、ボランティアの存在

があります。東日本大震災でも、16万人を超える奉仕団やボランティアが全国でさまざまな活動を展開しました。今後は、ボランティアの方々の力をより効果的、効率的に活かしていけるよう、他団体との連携や防災ボランティア・リーダー育成の必要性も高まりました。

第80回代議員会(6月20日)で承認された平成23年度事業報告より

インタビュー

ⒸIchigo SugawaraⒸIchigo Sugawara

第866号 (2)2012(平成24)年7月1日 TOPICS赤十字新聞(第三種郵便物認可)

Page 3: 知ってほしい。若い世代に、もっと赤十字を知ってもらい、そして活動に参加してほしい――。日本赤十字社は若者をはじめ幅広い世

常任理事会開催報告

理事会開催報告

第80回代議員会審議結果公告

 日本赤十字社の会計は、一般会計と6つの特別会計から成り立っています。以下に平成23年度の一般会計、医療施設特別会計、血液事業特別会計、社会福祉施設特別会計の歳入歳出決算の概要を報告します。決算内容の詳細については、日赤のホームページ(http://www.jrc.or.jp)、もしくは本社・支部でご覧いただけます。

社員の皆さまからの社費(会費)や寄付金等を財源に本社及び都道府県支部で実施した国際活動、災害救護活動、救急法等の講習会、青少年赤十字、ボランティア活動等にかかる歳入歳出をとりまとめたものです。

本特別会計に属する本社の収益・費用及び診療報酬等を主財源とする赤十字病院等の運営に伴う収益・費用をとりまとめたものです。

422,947,683

94,294,500

128,5401,214,611

314,618,2507,295,6905,396,09022,159,064

16,211,681

123,699520,241437,8261,066,9593,798,656

445,106,748420,320,409

387,529,141

1,215,914

4,307,401

504,665

948,301

23,039,565155,5372,619,88220,144,085

2,966,622

2,818,744

105,982708,4322,150,2441,854,656

1,210,993

2,252,2331,130,4194,945,756

440,464,4944,642,253

本社が受ける法人社資、寄付(NHK海外たすけあい、海外救援金を含む)、支部からの送納金、東日本大震災にかかる海外救援金国からの委託金(サハリン在住韓国人永住帰国等支援事業等)旧日赤救護看護婦等慰労給付金などの国庫補助金、JKA等からの補助金東日本大震災にかかる義援金災害等資金等からの繰入金前年度繰越金、貸付金償還金収入、雑収入等

個人及び法人から拠出いただいた社費及び寄付金一般社資収入 14,041,461   個人社員数 9,752,627人法人社資収入 2,170,219   法人社員数 122,697法人ホームヘルパー養成のための他団体からの委託金等都道府県・市区町村からの補助金収入、本社からの交付金等福島・新潟県豪雨災害義援金、台風12号災害義援金施設整備準備資金等からの繰入金前年度繰越金、貸付金償還金収入、雑収入等

東日本大震災義援金の送金、東日本大震災対応経費及び復興支援事業費、災害のための救援物資の備蓄、救護看護師養成救急法等5つの講習会、奉仕団活動、青少年赤十字活動普及のための経費国際救援、開発協力事業にかかる経費(ハイチ大地震、チリ大地震の復興支援事業費を含む)、国際赤十字への拠出金等社員募集のための経費、広報活動費

支部・病院・血液センター・社会福祉施設の基盤整備のための交付金等

災害救護事業、国際活動等のための事業準備積立金建物整備工事費、資産の維持管理費等本社管理事務費、災害等資金からの借入金の償還等

災害救護に要した経費、災害救護訓練費、救援物資等整備費、救護看護師の養成費等離島僻地等への巡回診療、献血推進等血液事業、救急法等5つの講習会開催などに要した経費、赤十字奉仕団や青少年赤十字活動普及のための経費、ホームヘルパー養成事業費等国際救援・開発協力のための経費や国際交流のための経費等災害救護設備整備費、救急医療体制整備費等地区・分区への事務費及び事業費の交付金社員募集及び社員管理、広報活動費等

支部管下の病院、血液センター、社会福祉施設の基盤整備のための交付金支出

本社への社資送納金建物整備工事費、資産の維持管理費等支部管理事務費、施設整備準備等のための積立金等

社資収入

委託金等収入補助金及び交付金収入災害義援金預り金収入繰入金収入その他

社資収入

委託金等収入補助金及び交付金収入災害義援金預り金収入繰入金収入その他

災害救護事業費

社会活動費

国際活動費

社業振興費基盤整備交付金・補助金支出積立金支出資産取得及び資産管理費その他

災害救護事業費

社会活動費

国際活動費指定事業地方振興費地区分区交付金支出社業振興費基盤整備交付金・補助金支出本社送納金資産取得及び資産管理費その他

本社収入

歳 

歳 

歳入歳出差引額

決算額 内  訳

567,019932,714,040

884,984,330

34,280,5621,088,6509,617,9042,742,592

932,729,255718,786

916,389,293870,042,71023,067,0726,649,40710,664,8055,520,467444,829

916,556,276

16,172,979

施設繰入金等

入院及び外来の診療等にかかる収益入院患者延数 11,336,579人 外来患者延数 18,145,824人

受取利息、請負収益、運営費補助金等収益、施設設備補助金等収益等居宅介護支援事業等の収益、国際医療救援交付金等看護専門学校、介護老人保健施設等の収益固定資産売却益等

赤十字病院全体の共通事業にかかる施設繰出金等

材料費、給与費、委託費等本部繰出金、支払利息、退職給付債務変更時差異等居宅介護支援事業等の給与費・経費等看護専門学校、介護老人保健施設等の運営にかかる経費等固定資産除却損等

黒字施設数 61施設   黒字額 26,106,482赤字施設数 29施設   赤字額 9,781,735

医業収益

医業外収益医療社会事業収益付帯事業収益特別利益

医業費用医業外費用医療奉仕費用付帯事業費用特別損失法人税等

本社収益病院収益

収益的収入合計

収益的収入

収益的支出

決算額 内  訳

本社(血液事業本部)及び薬価に基づく血液供給収入等を主財源とする赤十字血液センターの運営に伴う収益・費用をとりまとめたものです。

160,318,1454,886,3891,026,420674,231

166,905,186157,724,6676,854,6131,187,657370,466

166,137,404

767,781

輸血用血液製剤、分画製剤、原料血液の供給収入等国庫補助金、他会計繰入金、受取利息等受託事業にかかる補助金等収入等過年度損益修正にかかる収入等

献血者確保・採血・製造供給等にかかる人件費、材料費、経費退職給付債務変更時差異、他会計繰出金、退職金等受託事業にかかる人件費、材料費、経費等前年度消費税修正にかかる費用等

黒字施設数 33施設   黒字額 9,592,131赤字施設数 17施設   赤字額 8,828,376

収益的収入

収益的支出

決算額 内  訳

事業収入事業外収入関連事業収入特別収入

収益的収入合計事業費用事業外費用関連事業費用特別損失

収益的支出合計

収入支出差引額

措置費収入、介護保険収入、自立支援費等収入、補助金等を主財源とする各種社会福祉施設の運営に伴う収入支出をとりまとめたものです。

11,102,8971,982,443494,944311,709

2,208,428

1,649,264

3,749,032327,353

350,567

29,1541,774,4034,639,4413,645,96921,162,71210,996,9322,114,812483,063286,3661,928,0291,194,3513,522,030238,550

398,346

831,3805,354,052537,619

16,888,6044,274,107

措置費収入、受託収入、都道府県・市町村からの補助金収入等運営費収入、都道府県・市町村からの補助金収入等 措置費収入、一般会計繰入金収入等、都道府県・市町村からの補助金収入等自立支援費等収入、診療収入、措置費収入、受託収入等

自立支援費等収入、診療収入、受託収入、経理区分間繰入金収入等

介護保険収入等自立支援費等収入、受託収入、経理区分間繰入金収入等

受託収入、都道府県・市町村からの補助金収入、一般会計繰入金収入等

受取利息配当金収入、一般会計繰入金収入、経理区分間繰入金収入等施設整備等補助金収入、施設整備等寄付金収入借入金収入、積立預金取崩、退職給与資金交付受入金等

運営にかかる人件費、事業費、事務費等運営にかかる人件費、事業費、事務費等運営にかかる人件費、事業費、事務費運営にかかる人件費、事業費、事務費運営にかかる人件費、事業費、事務費等運営にかかる人件費、事業費、事務費等運営にかかる人件費、事業費、事務費等

運営にかかる人件費、事業費、事務費

人件費、事務費、経理区分間繰入金支出固定資産取得支出借入金元金償還金、積立預金積立、退職給与資金積立金等

乳児院 8施設 保育所 3施設児童養護施設 1施設 肢体不自由児施設 3施設重症心身障害児施設 1施設老人福祉施設 8施設障害者支援施設 1施設身体障害者社会参加支援施設 2施設本部経理区分

乳児院保育所児童養護施設肢体不自由児施設重症心身障害児施設老人福祉施設障害者支援施設身体障害者社会参加支援施設本部経理区分

経常活動による収入

収  

支  

決算額 内  訳

経常活動による支出

支出合計

収入合計

収入支出差引額

平成24年6月20日、新

霞が関ビル「全国社会福

祉協議会会議室」において

平成24年度第2回の理事

会が開催されました。

審議結果は左記のとお

りです。

記付議事項

1 

第80回代議員会に付議

する事項について

(役員の選出、平成23年度

事業報告及び収支決算の

承認)

審議の結果、原案のとお

り議決されました。

また、原子力災害対策

にかかる赤十字会議及び

第2回東日本大震災支援

国赤十字社会議について、

報告しました。

また、常任理事会の理

事の互選が行われ、西本至

氏が選出されました。

平成24年6月19日、本

社において平成24年度第

3回の常任理事会が開催

されました。

審議結果は左記のとお

りです。

記付議事項

1 

予算の補正について

(金沢赤十字病院の医療

機器整備に対する石川県

支部の寄付金の繰出)

2 

資金の借入について

(長野赤十字病院の改修

工事及び医療機器整備に

かかる資金の借入、日本

赤十字社鹿児島県支部

特別養護老人ホーム錦

江園の改築工事にかかる

資金の借入)

3 

理事会及び第80回代

議員会に付議する事項に

ついて

(役員の選出、平成23年

度事業報告及び収支決

算の承認)

審議の結果、予算の補

正及び資金の借入について

は原案のとおり議決され、

理事会及び第80回代議員

会に付議する事項について

は、原案のとおり本年6月

20日開催の理事会及び代

議員会に付議することにつ

いて了承されました。

また、原子力災害対策

にかかる赤十字会議及び

第2回東日本大震災支援

国赤十字社会議について

報告しました。

(千円) (千円)

(千円)

(千円)

医療施設特別会計一般会計

社会福祉施設特別会計

血液事業特別会計

科  目

科  目

支部収入

歳入合計本社費

支部費

歳出合計

科  目

施設整備等による収入財務活動による収入前期末支払資金残高

施設整備等による支出財務活動による支出

科  目

本社費用病院費用

収益的支出合計

収入支出差引額

(注)「収益的収入合計」及び「収益的支出合計」において、本社・施設間の内部取引である病院建物建設資金、病院財政調整事業資金の貸付金に関する利息及び施設拠出金は除いていること。

※上記決算額は、千円未満で切り捨てているため、合計額とは一致しないこと。

平成24年6月20日、新霞が関ビル「全社協・灘尾ホー

ル」において開催した第80回代議員会における審議結果

は左記のとおりです。

平成24年7月1日

日本赤十字社

第1号議案 

役員の選出について

理事5名が次のとおり選出されました。

理 

事 

西本  

至 

小笠原 

    

村田源一朗 

髙井 

八良

    

横河 

僖治

第2号議案 

平成23年度事業報告及び収支決算の承認に

ついて原案のとおり議決されました。

平成23年度 収支決算の概要第866号(3) 赤十字新聞2012(平成24)年7月1日TOPICS (第三種郵便物認可)

Page 4: 知ってほしい。若い世代に、もっと赤十字を知ってもらい、そして活動に参加してほしい――。日本赤十字社は若者をはじめ幅広い世

社員(会員)の年代別割合

10代 2.5% 20代 4.1%

30代 11.9%

40代10.2%

50代26.6%

60代44.7%

平成22年度広報効果調査による

 WEBサイトでは、「義援金と活動資金の違い」や赤十字の理念などを学ぶメインコーナー、献血や社員(会員)加入など若い世代の皆さんができる活動への参加の呼びかけ、日赤の各事業紹介、赤十字検定、特典付きメールマガジン登録やFacebookキャンペーンなど、豊富なコンテンツを用意しています。AKB48のメンバーを通じて、赤十字をもっと知ってくださいね。 また、今後は、WEBサイトに新しいメンバーが登場したり、メルマガ会員は抽選でAKB48全国ツアーのコンサート会場で赤十字PR活動のお手伝いに参加できたりと見逃せない情報がいっぱい。メルマガでは日赤の活動やイベント情報を随時アップしていきますので、ぜひご登録を!!

赤十字を知ってほしい。もっと。若い世代に活動と使命伝え、参加を呼びかけ日本赤十字社がAKB48をオフィシャルメッセンジャーに迎えて展開する若者向け広報キャンペーンが、今年もスタートしました。2年目となる今年のテーマは「赤十字を知ってほしい。もっと。」。日赤の活動資金の7割以上が50代以上の方々から寄せられている現実を踏まえ、若い世代に向けて赤十字の活動と使命をより分かりやすく発信し、活動に参加してもらうことを目指します。

私たちと一緒に、行動しましょう記者発表会でPR!

乞うご期待!WEBなどでスペシャル企画進行中

メンバーが想い伝えるテレビCM

 メンバーが日赤のオフィシャルメッセンジャーとして、救護服で登場。先輩メンバーと後輩メンバーが赤十字について学んだこと、そして想いを自分の言葉で語りながら、「たくさんの人に、もっと赤十字のことを知ってほしい」というメッセージを伝えます。CMは赤十字マーク編、事業編、活動資金編の3本。 高橋みなみさんと加藤玲奈さんによる活動資金編では、「私たちの世代が頑張らないと」「みんなを救えなくなる……」と語り合い、若い世代の協力がもっと必要だと訴えます。

入山杏奈さんと柏木由紀さんが登場する事業編入山杏奈さんと柏木由紀さんが登場する事業編

AED講習の普及にも一役

 昨年に続いて、今年もキャンペーンに先立ってAED(自動体外式除細動器)の使い方を学んだメンバー。特設WEBサイトから「AEDの使い方を知っていれば、人のいのちを助けることができます」と、若い世代に講習会の積極的な受講を呼びかけます。メンバーはこれから各地で開かれる講習会や、救急法競技会などに参加する予定です。 AEDの使い方を確認するメンバー

「こころのケア」を学んだメンバー 日本赤十字看

護大学で行われ

た「こころのケ

ア」の特別授業

に出席し、学生

と一緒に学びま

した。講師は、昨年のニュージーランド地震と東日

本大震災で「こころのケア」活動に当たった横浜市

立みなと赤十字病院の野口理恵子検診課長(当時

は救護課長)。「『いかなるときも人の苦しみに向き

合う』という赤十字の使命を果たしていきます」と語

る野口課長の講義を、真剣な面持ちで聞きました。

真剣な表情で受講するメンバーたち

「たくさんの活動、知ってほしい」「赤十字について初めて知ることがたくさんありました。同世代の人にも、赤十字の活動がたくさんあることを知ってもらえるとうれしいです」

 6月4日、日本赤十字看護大学(東京・広尾)でキャンペーン記者発表会が行われました。多数のメディアを前にAKB48のメンバーが、キャンペーンに当たって学んだ赤十字の活動や事業についての想いを紹介。リーダーの高橋みなみさんが「たくさんの人に笑顔を届けたいと活動している私たちと、『苦しんでいる人を一人でも多く救いたい』と活動する日赤の志は一緒です」と強調。若い世代に向けて「私たちと一緒に、行動していただければうれしいです」と呼びかけました。

Point1 Point2

Point3

 日赤の活動は、社員(会員)の方から寄せていただく活動資

金などに支えられていますが、社員数はこの10年間で4割近く

減少しています。また、活動資金を寄せていただく方の7割は

50~60代で、10~20代は1割以下です。しかし、日赤の調べ

によると、「赤十字の活動を知ることで期待度が高まった」とい

う方が、若い世代ほど多いことが分かりました。日赤では若い世

代に赤十字のファンになっていただきたいと思い、AKB48の

皆さんのご協力を得て、このキャンペーンをスタートさせました。

入山杏奈さんからのメッセージ

島崎遥香さんと篠田麻里子さんが登場する赤十字マーク編

若い世代の皆さんに、日赤ファンになってほしい!

キャンペーン

昨年の全国ツアーの日赤ブース

第866号 (4)SPECIAL字新聞 (第三種郵便物認可)(5) 赤十字2012(平成24)年7月1日

Page 5: 知ってほしい。若い世代に、もっと赤十字を知ってもらい、そして活動に参加してほしい――。日本赤十字社は若者をはじめ幅広い世

「戦場で敵兵を救護した体験は、当時の日本兵にとって衝撃だったはず。愛媛の片田舎に奉納されている絵馬だけでなく、全国にそうした記録が残されているのではないでしょうか」。こう語るのは、愛媛県伊予市にある伊豫岡八幡神社の宮司、武智盛浄さんです。 伊豫岡八幡神社の絵馬は、明治39(1906)年5月、日露戦争から帰還した23人の氏子により奉納されたもの。激しい戦闘の様子とともに、赤十字の腕章を着けた日本軍の救護兵たちがロシア軍傷兵を手当する様子が、縦1.8メートル、横2.1メートルの大きさの板材に描かれています。平成8(1996)年に県民・市民の寄付により絵馬の修復が行われ、その

修復除幕式には在大阪ロシア連邦総領事夫妻も臨席。絵馬は日ロ友好のシンボル的な存在になっています。武智さんは「日露戦争当時は、欧米の列強に肩を並べていくため、国際

的な作法を学び、実践していこうという意識が日本兵にはありました。戦場で人道を実践した記録は、この絵馬以外にも残されているはず。そうした情報があればぜひお寄せいただきたい」と呼びかけています。

香川県支部、高松赤十字病院、香川県赤十字血液センターは5月26日、県内初となる「赤十字フェスタ2012」を高松シンボルタワーで開催しました。奉仕団や防災ボランティアなど73人の協力も得て、さまざまな災害時の救護活動を紹介した写真展、救急法体験や健康相談・体力測定などを実施。約750人の来場者でにぎわいました。救急法を体験した参加者からは「いざというときに役立てたい」などの感

想が。会場ではチャリティーバザーも行われ、募金箱による募金と合わせて14万7500円が集まりました。これらは全額、東日本大震災の被災者支援のための赤十字活動資金などに活用されることになっています。

愛媛県

絵馬に描かれた日露戦争下の人道実践「同様の記録ほかにも」と宮司が呼びかけ

赤十字フェスタ初開催750人が赤十字体験

2012.5.26香川県

親子連れでにぎわったフェスタ会場

青少年赤十字(JRC)加盟校の泉南市立信達小学校はアンリー・デュナン生誕の日の5月8日、結団式(登録式)と校内トレーニングセンター(トレセン)を実施しました。体育館での結団式に参加したのは4年生から6年生の全児童。児童代表

が JRC の歴史や態度目標などを、身近な事例を交えて紹介していき、各自が JRCメンバーの一員であることを確認していきました。その後、6年生(4クラス、140人)は学級単位で校内トレセンを実施しました。3~4人のグループに分かれて、「アンリー・デュナン」「赤十字マーク」など10のテーマのうち一つを学習。学んだ内容を模造紙にまとめたり、クイズ形式や寸劇にしたりして、クラス内で発表し合いました。

6年生全体で学んだ赤十字

2012.5.8大阪府

「ジュネーブ諸条約」も学習テーマに。難しくなかったかな?

近畿6府県支部、赤十字病院、奈良県、大和郡山市、消防本部など18機関・約600人が参加した第4ブロック合同災害救護訓練が5月26日、奈良県浄化センター(大和郡山市)で実施されました。東日本大震災の経験を踏まえ、ブロック内3基の dERU(移動式仮設診療所)をすべての救護班で共同設置したほか、被災地域の医療機関の状況を把握できる県の広域災害・救急医療情報システムの活用訓練やボランティアセンターの運営なども行われました。また、同日は鹿児島でも桜島が噴火し地震が発生したとの想定の下、県の総合防災訓練が実施され、鹿児島県支部からも14人が参加しました。

合同災害救護訓練18機関600人参加

2012.5.26近畿

訓練には奉仕団や防災ボランティアも参加

栃木県や茨城県を中心に家屋倒壊などの大きな被害を出した5月6日の竜巻。栃木県支部救急法奉仕団員は同月13日、県内の被災地に対する支援活動を行いました。栃木県内で大きな被害が発生したのは、真岡市、益子町、茂木町。真岡市の芳賀赤十字病院で活動する20人の団員は発災後、市内の被害情報を収集。地元の社会福祉協議会と連携しながら、13日の午前10時から午後4時まで、真岡市立西田井小学校周辺地域で被災者宅の片付け、がれき・倒木撤去に当たりました。参加した団員は「地元の強みを活かして情報収集を積極的に行えた。赤

十字の力を示すことができたと思う」と話していました。

竜巻災害での支援活動奉仕団が地域と連携

2012.5.13栃木県

国内観測史上、最大規模となった今回の竜巻被害

(上)絵馬について説明する宮司の武智さん(左)絵馬には、ロシア兵を救護する日本兵と赤十字マークの入ったかばんが描かれている

心からの寄付に感謝!各社から多額の活動資金5月下旬から6月中旬にかけて、都内の3社より、日本赤十字社に活動資金をお寄せいただきましたのでご紹介します。

株式会社ヒューマネージ(東京都千代田区)から6月11日、多額の寄付が寄せられました。同社からは毎年寄付が寄せられており、齋藤亮三社長は「祖父の代から赤十字へご協力しており、今後も協力を続けたい」と語っています。

吉野石膏株式会社(東京都千代田区)から5月30日、関連会社の工場竣工を記念し、多額の寄付と東日本大震災義援金が寄せられました。遠藤取締役は「災害救護などの活動に、一層まい進していただきたい」と述べました。

本田技研工業株式会社(東京都港区)では6月6日、「Honda C カード」チャリティー贈呈式が行われ、寄付目録が贈呈されました。「Honda C カード」からの寄付は、平成8年からの累計で3億8200万円余りとなりました。

 福島県から5月31日、日本赤十字社に対して福島県知事感謝状が贈呈されました。今回の感謝状は、東日本大震災での救護活動や被災者支援、原発事故被害への対応など日赤の取り組みに対して贈られたものです。

日赤へ福島県知事から感謝状贈呈

福島県東京事務所長(左)

から知事感謝状を受ける

大塚義治副社長

第866号 (6)2012(平成24)年7月1日 AREA NEWS赤十字新聞(第三種郵便物認可)

Page 6: 知ってほしい。若い世代に、もっと赤十字を知ってもらい、そして活動に参加してほしい――。日本赤十字社は若者をはじめ幅広い世

①お名前(匿名をご希望の方は、その旨もご記入ください)②郵便番号・ご住所 ③電話番号 ④年齢⑤赤十字新聞 7月号を手にされた場所(例/献血ルーム)⑥赤十字新聞へのご意見・ご感想や、扱ってほしいテーマなど

facebook に日赤公式ページができました。東日本大震災での取り組みをはじめ、とっさの手当や献血のこと、国内外の活動現場の写真など赤十字ならではの最新情報を発信していますので、ぜひご覧ください!http://www.facebook.com/japaneseredcross

プレゼント

郵 送/〒105-8521 東京都港区芝大門1-1-3    日本赤十字社 企画広報室 赤十字新聞7月号プレゼント係F A X/03-3432-5507メール/[email protected](件名「赤十字新聞7月号プレゼント係」)

7月30日(月)必着※当選者の発表はプレゼントの発送をもって代えさせていただきます。

応 募 先●

応募締切●

Voice 本紙に寄せられた読者の声をご紹介 !

茨城県、栃木県の竜巻災害での赤十字防災ボランティアの方々の活躍は、大変素晴らしいと思います。私は献血をしています。これからもやっていきますね。日赤の皆さま、頑張ってください。応援します。

防災ボランティアの活躍に感謝   綱河 正広さん(栃木県宇都宮市)

「Love in Action Meeting(LIVE)」に出演したミュージシャンの Crystal Kay さんのサイン色紙を3 名様にプレゼントします。以下の項目を明記のうえ、郵送・FAX・メールにてご応募ください。

■ 展覧会の新会場:日本赤十字社 本社1階(東京都港区芝大門1-1-3)■ 観覧料:無料   ■ 観覧時間:午前9時~午後5時(休館日/土・日・祝・年末年始)■ お問い合わせ先:日本赤十字社 企画広報室(☎03-3437-7070)

3月26日から明治神宮文化館で開催されていた昭憲皇太后基金創設100周年記念「昭憲皇太后と赤十字展」が5月28日に閉幕しました。明治天皇の皇后であった昭憲皇太后は、明治45(1912)年、平時事業のため

に国際赤十字へ10万円(現在の3億5000万円相当)を寄付。「昭憲皇太后基金」として、これまで100年にわたり世界158の国と地域の災害対策や保健衛生事業などに役立てられてきました。記念展の会期中に来場した2万8000人に及ぶ来場者の方々からは、「昭憲皇太后と赤十字の関係や歴史が分かった」などの声が数多く寄せられ、好評のうちに閉幕しました。7月からは展示品の一部が日本赤十字社の本社1階に移設され、昭憲皇太后のご命日に当たる来年4月11日まで公開される予定です。日本赤十字社では、基金創設100周年を機に来年4月11日まで基金増額への寄付を呼びかけています。

2カ月で2万8000人が来場7月からは本社1階で

「昭憲皇太后と赤十字展」が閉幕

海上保安官の活躍と成長を描く人気シリーズ『海猿』の第4弾として、7月13日から公開される『BRAVE HEARTS 海猿』(羽住英一郎監督)。昨年行われたクライマックスシーンのロケでは、日本赤十字社がエキストラで出演するなど撮影に協力しました。スクリーン上にも海上遭難者の救護活動に奔走する日赤救護班が登場しています。映画は、エンジン火災で東京湾に不時着したジャンボジェット機の乗客乗員346人を海上保安庁の“海猿”メンバーが救出するという設定。機体沈没までわずか20分という時間との闘いの中で、伊藤英明さん演じる主人公の仙崎大輔らによるギリギリの救出劇が繰り広げられます。日赤救護班はdERU(移動式仮設診療所)を展開し、海上保安庁の巡視船などで千葉港に運ばれた多数の負傷者を救護しました。救護班が登場するシーンの撮影は昨年10月末に千葉港で行われたもの。東日本大震災で救護活動に参加した成田赤十字病院の医師・看護師らによる救護班に加え、日赤本社、千葉県支部、千葉県血液センターなどの職員がエキストラとして協力しました。

『BRAVE HEARTS 海猿』(7月13日全国東宝系ロードショー)

日赤救護班 × スクリーンでコラボ

『BRAVE HEARTS 海猿』のワンシーン

Ⓒ2012 F/R/P/T/S/A/FNS

DREAMS COME TRUEをはじめ、出演者が勢ぞろいしたフィナーレ(6月14日)

献血は愛のアクション!

「LOVE in Action Meeting」に1万6000人

世界献血者デー(6月14日)に合わせ、同13日と14日の2日間、日本武道館で開催された「LOVE in Action Meeting(LIVE)」。「はたちの献血」キャンペーンの CMソングを歌うMONKEY MAJIKをはじめ、DREAMS COME TRUE、Rakeさん、Crystal Kay さんら40人のアーティストなどが、会場を埋めた約1万6000人の来場者に、献血への協力を呼びかけました。 「LOVE in Action」プロジェクトは、若者を対象にした献血啓発事業として、平成21年にスタート。年間を通じて全国でさまざまな活動が展開されています。ライブはその集大成となるイベントです。3回目となる今年はライブの合間に、白血病治療で輸血を受け病気を克

服した熊谷知香さん(18歳)と峰山真彩ちゃん(9歳)もステージに。「献血した人の優しさが込められていると思うと、体だけでなく心も元気になりました」などとメッセージを送りました。

エキストラとして出演する日赤職員

多くの来場者で埋め尽くされた客席。会場は熱気に包まれました!

inema ive

講演会場で日赤の DVDを見せていただきました。素晴らしいと思いました。奉仕団員ですが、日赤の活動内容をほとんど知りませんでした。「赤十字新聞」を読ませていただき、さらに活動を知り、感動です。

初めて知った日赤の活動に感動   渡辺 かね子さん(福島県伊達市)

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高円宮妃殿下、典子女王殿下もご高覧に(5月26日)

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第866号(7) 赤十字新聞2012(平成24)年7月1日AREA NEWS (第三種郵便物認可)

Page 7: 知ってほしい。若い世代に、もっと赤十字を知ってもらい、そして活動に参加してほしい――。日本赤十字社は若者をはじめ幅広い世

アラブ首長国連邦(UAE)は近年、活発な国際協力を推し進めていて、一人当たりの政府開発援助(ODA)額が中東諸国の中で初めて世界のトップ10に入ったことで知られています。IFRCの理事を務める同国赤新月社も、イスラム圏を中心に活発な国際救援を展開しています。UAE赤新月社名誉総裁のハムダン王子と会談した近衞会長は、同国赤新月社がIFRCの中でより大きな役割を発揮することへの期待を表明。さらに「赤十字と赤新月との間での連携をより深めていくためのリーダーシップを発揮してほしい」と要請しました。これに対して、王子は IFRCの人道支援

活動へのより強力な支援を約束しました。

北アフリカのリビアとチュニジアは、一昨年から昨年にかけての市民革命「アラブの春」により長期独裁政権が崩壊。新しい政権による国づくりが進められています。リビアのアブドゥルラヒム・アル・キー

ブ首相との会談で近衞会長は、内戦に陥った際に同国赤新月社が取り組んだ救護活動を高く評価。そのうえで「赤新月社法や赤十字・赤新月マークの尊重のための標章法の整備をしてほしい」と要請しました。これに対して首相は法整備について賛意

を示すとともに、「内戦で精神的にも痛手

リビア・チュニジア・UAE

漁師へボートやエンジンを配付した第1期支援事業※に続き、日赤がチリ赤十字社と協力して進める第2期支援事業は昨年12月にスタート。漁業団体や漁村のグループから、収入向上につながるプロジェクトを公募し、その実現を支援するものです。しかし中には、外部の人との付き合いに

慣れない人や、文字を書くのが苦手で申請書をまとめられない人も。パブロさんは、こうした状況を理解した上で、適切なアドバイスを行っています。漁業分野での支援経験が豊富なパブロさんは、漁師たちとの付き合い方について、「重要なのは信頼を得ることです」と説きます。「彼らと同じ目線でじっくり話に耳を傾け、分かりやすい言葉で説明しなければならないのです」

5月末の公募締め切りまでに提出されたプロジェクトは、「漁師の妻たちによるレストランの建設」「海藻や貝類の加工プラ

ント建設」など70以上。今後は、チリ赤十字社内の評価委員が、支援するプロジェクトを絞り込んでいきます。 「実現が難しいプロジェクトもありますが、初めて企画・立案に取り組んだ応募団体もあり、組織強化の面での貢献はできたと思います」と、第2期事業を評価。「長い目で見たらチリ赤十字社と日赤は、発展の新しい種をまいたのではないでしょうか」と期待を込めます。

※YouTube公式チャンネルで第1期支援事業の成果を紹介しています。

チリ

事業について熱心に説明するパブロさん(右)

生計再建成功のカギは信頼関係

大地震復興支援

 日本赤十字社は2010 年2月のチリ大地震の復興支援として、被災住民が自ら企画・立案した生計再建プロジェクトを後押しする第2期支援事業を展開中。その中心になっているのが、現地コーディネーターのパブロ・ゴロスティアガさんです。「震災前の生活に戻りたい」という期待に応えるべく、被災地を奔走しています。

被災地にまかれた新しい種

を負った市民の間で『こころのケア』のニーズが高い」として、リビア赤新月社および IFRCに対してケアにつながる情報の提供を依頼しました。会談を踏まえて近衞会長は「リビアにお

いて赤新月社の法律を整備し、赤十字の7原則※を国全体で尊重していくことは、いかなる状況下でも赤新月社が政府の人道分野における補助機関としての役割を適切に発揮していくために重要」と同国訪問の成果を強調しました。

チュニジアではモンセフ・マルズーキ大

統領らと会談しました。近衞会長は、リビア内戦の難民救援にチュニジア赤新月社が取り組んだことに感謝の意を表明する一方、同国政府と IFRCとの間の地位協定が締結されるよう提起。「地位協定を結ぶことにより、例えば災害時における緊急救援物資の通関が容易になるなど、人道支援活動がより充実することを期待したい」と語りました。保健大臣との会談では、救急法や災害対

応の分野で同国赤新月社と保健省が協力関係を深めていくことで合意しました。

※赤十字の7原則=人道、公平、中立、独立、奉仕、単一、世界性

ベルギー

被災地の病院関係者をお見舞い

ベルギー皇太子・皇太子妃両殿下が本社訪問

 ベルギーのフィリップ皇太子とマチルド皇太子妃の両殿下が6月11日、日本赤十字社本社を訪問。東日本大震災で被災し、日赤の支援で改修が行われている宮城県気仙沼市立本吉病院の看護師らと面談され、被災地の様子などについて話を聞かれました。

日赤本社で両殿下と面談したのは本吉病院の及川正男管理課長、佐々木美知子看護師長ら3人です。同院は、津波により1階部分が壊滅的な被害を受け、現在改修工事中。改修費用のおよそ半額(約1億5000万円)を日赤が復興支援事業として支援しており、その財源としてベルギー赤十字社を含めた海外の赤十字社、および日本国内のベルギー企業等からの海外救援金が活かされています。 「職員全員、自分の家族の安否も分から

ない中、一生懸命できることをしました」(佐々木看護師長)と震災時の様子や復旧の取り組みの説明を受けた両殿下。マチルド妃殿下は「運ばれてきた人のけがの状態は?」「こころのケアはどうされましたか?」などの質問を投げかけ、被災者へのお心遣いを示されました。

両殿下は近衞忠煇社長とも懇談。フィリップ皇太子殿下は「未曽有の大災害の中で、効果的な支援を行った日赤に大変感銘を受けました」と激励。また、「このような大規模な支援がなぜ可能だったのでしょうか」といった質問も出されました。近衞社長は、全国92の赤十字病院から

派遣された救護班が一丸となって対応したこと、海外赤十字社の支援に支えられた点などを説明。「皆さんからのご支援のおかげで、復興支援に取り組むことができています」とお礼を述べました。

日赤の支援活動を激励

東日本大震災における日赤の活動報告をお聞きになる両殿下

 「リビア・チュニジアで赤十字運動の各組織が連携して両国赤新月社の活動を支援している様子を見ることができ、とても励まされた」――国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の近衞忠煇会長(日本赤十字社社長)が4月20日から28日まで中東・北アフリカの3カ国を歴訪し、政府要人らと会談。赤十字社と赤新月社との連携強化や、各国赤新月社の法的基盤強化などを要請するとともに、それぞれの国での人道支援の現場を視察しました。

赤新月の法的基盤強化を

IFRCとの連携強化を提起

チュニジア赤新月社の研修センターで。「混乱の中でも中立、公平、独立の原則を守り抜いた活動は素晴らしい」とボランティアを励ます近衞会長

中東・北アフリカ3カ国を歴訪赤十字社・赤新月社の連携強化等要請

IFRC近衞会長が政府要人と会談

ベルギー

チリ

リビア UAE

チュニジア

(8)第866号2012(平成24)年7月1日 赤十字新聞 WORLD(第三種郵便物認可)