共焦点レーザ顕微鏡 - 九州大学(kyushu university) motorized...
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共焦点レーザ顕微鏡 A1操作マニュアル(v.3.20~3.22)
(電動 XYステージ・ジョイスティック編)
株式会社 ニコンインステック
本仕様は改良のため予告無く変更される場合があります。
目 次
スタートアップ ····················································· 1
シャットダウン ······················································ 2
顕微鏡操作方法
電動 XY ステージ・ジョイスティック ································· 3
電動 XY ステージ編
多点タイムラプス ···················································· 4
Large Image(タイリングによる大エリア観察) ························· 5
Large Image Z シリーズ ·············································· 6
1. スタートアップ
1.1 顕微鏡の電源を入れます。
① 電動ステージの電源を入れます。
② ピエゾ Zステージの電源を入れます。
③ ハロゲンランプ(目視での透過光観察用
ランプ)の電源を入れます。
④ 水銀ランプ(目視での蛍光観察用ランプ)の電
源を入れます。
⑤ 顕微鏡本体の電源を入れます。
POWER スイッチ
1.2 レーザの電源を入れます。
Key が縦に刺さっている状態 (off)から 90 度、時計方向に回します。
1.3 コントローラの電源を入れます。
コントーラ本体側面部のスイッチを入れます。
*スイッチが押し込まれた状態で「on」となります
1.4 パソコンを起動します。
1.5 ソフト「NIS‐Elements」を起動します。
① をクリックし、ソフト
「NIS‐Elements」を立ち上げます。
②Driver selection ウィンドウにおいて、「Nikon A1/C1 Confocal」を選択し、「OK」ボ
タンを押します。
スイッチを押す
Key を回す
PAWER スイッチ
2 シャットダウン
2.1. ソフト「NIS-Elements」を終了します。
2.2. レーザの電源を切ります。
2.3. コントローラの電源を切ります。
2.4. 顕微鏡の電源を切ります。
①顕微鏡本体の電源を切ります。
②水銀ランプの電源を切ります。
③ハロゲンランプの電源を切ります。
④ピエゾ Zステージの電源を切ります。
⑥ 電動ステージの電源を切ります。
2.5. パソコンを終了します。
3 顕微鏡操作方法
3. ジョイスティックコントローラ操作方法・・・電動ステージ駆動用コントローラ
ジョイスティック
・・・電動ステージを XY 方向に駆動します。倒した方向にステージが駆動します。倒した角
度によりステージの駆動スピードが変わります。
XY ステージ動作モード切替えスイッチ
・・・ジョイスティック先端にある回転スイッチ。ジョイスティック操作時のステージの駆動
スピードを切り替えます(Coarse/Fine/ExFine)
Constant Speed スイッチ
・・・ステージの駆動速度を記憶し、一定速度モードに切り替えます。ステージ駆動時にこの
スイッチを押すと、そのときの駆動スピードが記憶されます。再度スイッチを押すと、一
定速度モードが解除されます。
焦準ハンドル
・・・顕微鏡付属の焦準ハンドルと同様の機能。ハンドルを回すと顕微鏡のフォーカスが変化
します。Z Speed スイッチにより粗動・微動に切り替えて使用できます。
電動ステージ編
A1・TiE・PFS・
電動ステージ・ピエゾ Zステージ・インテンシライト
本説明は機種、オプション設定によっては、機能が無いものもあります
4 多点タイムシリーズの取り方
4.1 カラー画像の取り方 1~7 のステップを行い画像の取得条件を決めます。
42 画像取得ポイントの設定を行います。
① Applications → 6D Define/Run Experiment を選択
し、ND Acquisition ウィンドウを立ち上げます。
② XY Pos を選択します。
③ 電動ステージのジョイスティックを操作し、取得したいポイント
へ移動します。(Live 画像を見ながら行うと便利です)
④ Point Name をクリックし、位置情報を記憶させます。
Include Z を選択すると、Z 位置も記憶されます。記憶できるの
は、顕微鏡の Z位置もしくはパーフェクトフォーカスシステムの
オフセット値(追従する焦点の位置)です。
⑤ ②~④を繰り返し、必要なだけポイントを記憶させます。
⑥ Time を選択します。
⑦ 時間間隔(Interval)と継続時間(Duration)を決めます。
⑧ Save to File を選択し、画像を保存しながら取得します。
4.3 多点タイムシリーズを取得します。
① 画素数を必要な解像度にします。(512×512 など)
② 必要に応じ Average を掛けます。(Average を押します。)
③ Run now ボタンを押し、タイムシリーズ画像を取得します。
2.③
2.②
2.③
2.⑥
2.⑦
2.⑧
5 Large Image の取り方
5.1 カラー画像の取り方 1~7 のステップを行い画像の取得条件を決めます。
5.2 Large Image の取得範囲を決めます。
① Acquire → Scan Large Imageを選択し、Large Image Stage
Scan ウィンドウを立ち上げます。
② スキャンする範囲を設定します。Defined by にて Number
of Fields in X and Y を選択します。
Fields にてスキャンする範囲を行数と列数で設定します。
Fields Placement にて現在の視野を Large Image のどの
位置にもってくるかを設定します。
Around the current position:現在の位置を中心に
してスキャンする
The current position is at top‐left corner:現
在の位置を左上としてスキャンする
Focus にてフォーカス方法を設定します。
No focus:フォーカスなし(低倍では使用可能)
Automatic:各フレームをスキャンする前にオートフ
ォーカスを実行します
Manual:各フレームをスキャンする前
に手動でフォーカスします
Image registration の Overlap にて画像の
重ね合わせ補正を設定します。
③ ボタンを押し、Large Image 画像を
取得します。
5.3 画像を保存します。
保存したい画像をアクティブにし、File->Save As
で保存します。
注:nd2 ファイル形式で保存することをお勧めし
ます。(パラメータなどの条件も保存されます。)
2.①
2.②
2.③
6Large Image‐Z シリーズの取り方
6.1 カラー画像の取り方 1~7 のステップを行い画像の取得条件を決めます。
6.2 Large Image の取得範囲を決めます。
① Applications -> 6D Define/Run Experiment を選択
し、ND Acquisition ウィンドウを立ち上げます。
② Large Image を選択します。
③ スキャンする範囲を設定します。
フレームの配列で設定(fields):スキャンする範囲を行数と列数で設定します。
エリアサイズで設定(mm):スキャンする範囲をミリ単位の面積で設定します。
注:Large Image の詳細な設定は Acquire -> Scan Large Image -> Large Image
Stage Scan ウィンドウ(説明は 30 ページに記載)にて行って下さい。
注:Large Image‐Z シリーズの画像合成がうまくいかない場合は、画像の重ね
合わせ補正なし(Image registration なし)で画像を取得して下さい。
6.3 Z シリーズの取る範囲を決めます。
① ND Acquisition ウィンドウ内の Z Series を選択します。
② Defined top&bottom ボタンを押します。
③ Live ボタンを押し、画像を見ながら顕微鏡の焦準ハンドル(微動モー
ド)を動かします。 Top ボタンを押し、Top を決定します。
注:立方体中の面の数値が増加する方向に焦準ハンドルを動かします。
2.①
2.②
2.③
2.注
④ Live ボタンを押し、画像を見ながら顕微鏡の焦準ハンドル(微動モー
ド)を動かし、 Bottom ボタンを押し、Bottom を決定します。
注:立方体中の面の数値が減少する方向に焦準ハンドルを動かします。
⑤ Step を決めます
⑥ 必要に応じ Save to File を選択し、画像を保存しながら取得します。
注:保存形式は nd2 フォーマットとなります。
6.4 Large Image-Z シリーズを取得します。
① 画素数を必要な解像度にします。
② 必要に応じ Average を掛けます。(Average を押します。)
③ Run now ボタンを押し、Large Image-Z シリーズ画像を取得します。
6.5 三次元画像を構築します。
画像の横枠にある Show Volume View ボタンを押し、3次元画像を構築します。
注:画像データの大きさにより、作成に数分~30 分程度かかります。
3.①
3.②
3.③
3.④
3.③④注
3.⑤