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Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステム アーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。 さまざまな 導入モデルでのユーザ ディレクトリの要件を確認し、数々の認証シナリオを検討します。 導入 に含めるオプション機能を決定します。 配置モデル, 1 ページ 環境アーキテクチャ, 3 ページ 音声およびビデオのパフォーマンス参照, 10 ページ Cisco Jabber for Windows 起動シーケンス, 13 ページ Cisco Jabber for Windows COP ファイル, 17 ページ 認証, 18 ページ サーバの自動検出, 19 ページ QoS の設定, 22 ページ 移行に関する考慮事項, 23 ページ プロトコル ハンドラ, 25 ページ 配置モデル Cisco Jabber for Windows には、オンプレミスまたはクラウドベースの 2 つの導入モデルがありま す。 Cisco Jabber for Windows は、モジュール型の導入アーキテクチャです。 どちらの導入モデルも、 基本レベルの機能として、インスタント メッセージングとプレゼンスの機能を提供します。 必要 に応じて、サービスを追加して基本導入を拡張し、完全なユニファイド コミュニケーション クラ イアントをセットアップできます。 この項では、両方の導入モデルについて解説し、オンプレミスおよびクラウドベース導入で使用 可能なオプションを説明します。 Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーション ガイド 1

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Page 1: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

Cisco Jabber for Windowsの計画

導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

導入モデルでのユーザディレクトリの要件を確認し、数々の認証シナリオを検討します。導入

に含めるオプション機能を決定します。

• 配置モデル, 1 ページ

• 環境アーキテクチャ, 3 ページ

• 音声およびビデオのパフォーマンス参照, 10 ページ

• Cisco Jabber for Windows起動シーケンス, 13 ページ

• Cisco Jabber for Windowsの COPファイル, 17 ページ

• 認証, 18 ページ

• サーバの自動検出, 19 ページ

• QoSの設定, 22 ページ

• 移行に関する考慮事項, 23 ページ

• プロトコルハンドラ, 25 ページ

配置モデルCisco Jabber for Windowsには、オンプレミスまたはクラウドベースの 2つの導入モデルがあります。

Cisco Jabber for Windowsは、モジュール型の導入アーキテクチャです。どちらの導入モデルも、基本レベルの機能として、インスタントメッセージングとプレゼンスの機能を提供します。必要

に応じて、サービスを追加して基本導入を拡張し、完全なユニファイドコミュニケーションクラ

イアントをセットアップできます。

この項では、両方の導入モデルについて解説し、オンプレミスおよびクラウドベース導入で使用

可能なオプションを説明します。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド1

Page 2: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

オンプレミス導入

オンプレミス導入モデルとは、すべてのサービスが、自社で管理および保守されるエンタープラ

イズネットワーク上にセットアップされ、設定されるモデルです。

基本的なオンプレミス導入

オンプレミス導入は、インスタントメッセージングおよびプレゼンスの基本機能から開始しま

す。

導入オプション

インスタントメッセージングおよびプレゼンスをセットアップすると、次のユニファイドコミュ

ニケーション機能を使用して導入を拡張できます。

音声

ソフトウェアフォンおよびデスクフォンデバイスで、オーディオコールを送受信します。

ビデオ

ソフトウェアフォンとのビデオデスクトップ共有など、ビデオの送受信を行います。

ボイスメール

Cisco Jabber for Windowsからボイスメールメッセージを直接取得し、着信オーディオコールをボイスメールにリダイレクトします。

Cisco WebEx Meeting Center統合

ユーザが連携し、効率的に情報を共有できるよう、ホステッドミーティング機能を提供し

ます。

Microsoft Office統合

Microsoft OutlookなどのMicrosoft Officeアプリケーションで、空き状況の状態とクリックツー x機能を有効にします。

クラウドベース導入

クラウドベース導入は、すべてのサービス、またはほとんどのサービスが Cisco WebExを通じてホストされるモデルです。クラウドベース導入は、Cisco WebEx管理ツールで管理およびモニタします。

基本的なクラウドベース導入

クラウドベース導入は、インスタントメッセージングおよびプレゼンスの基本機能から開始しま

す。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド2

Cisco Jabber for Windowsの計画オンプレミス導入

Page 3: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

導入オプション

インスタントメッセージングおよびプレゼンスをセットアップすると、次の機能を使用して導入

を拡張できます。

会議

Cisco WebEx Meeting Centerを通じ、シンプルで柔軟なカンファレンシング機能を有効にします。

Microsoft Office統合

Microsoft OutlookなどのMicrosoft Officeアプリケーションで、空き状況の状態とクリックツー x機能を有効にします。

ハイブリッドクラウドベース導入オプション

ハイブリッドクラウドベース導入は、オンプレミスサーバを組み合わせ、ボイスやビデオなどの

追加サービスを提供することにより、クラウドベース導入を拡張するモデルです。

ハイブリッドクラウドベース導入では、次のサーバをセットアップします。

Cisco Unified Communications Manager

次のサービスを提供します。

音声

ソフトウェアフォンおよびデスクフォンデバイスで、オーディオコールを送受信し

ます。

ビデオ

ソフトウェアフォンとのビデオデスクトップ共有など、ビデオの送受信を行います。

Cisco Unity Connection

次のサービスを提供します。

ボイスメール

Cisco Jabber for Windowsからボイスメールメッセージを直接取得し、着信オーディオコールをボイスメールにリダイレクトします。

環境アーキテクチャ環境アーキテクチャとは、コミュニケーションサービスと機能を Cisco Jabber for Windowsに提供するサービスおよびその他のコンポーネントのインフラストラクチャです。必須コンポーネント

とそれらがどのように連携するかについては、展開タイプごとに環境アーキテクチャを確認して

ください。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド3

Cisco Jabber for Windowsの計画環境アーキテクチャ

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オンプレミス導入のアーキテクチャ

この項では、オンプレミス導入のアーキテクチャについて説明します。

8.6.x オンプレミス導入のアーキテクチャこの項では、Cisco Unified Communications Manager 8.6.x以下および Cisco Unified Presenceと統合する、8.6xオンプレミス導入について説明します。

次の図では、8.6.xオンプレミス導入のアーキテクチャを示します。

図 1:On-Premisesアーキテクチャ

次のリストは、オンプレミスアーキテクチャのコンポーネントを示します。

デスクフォン

シグナリングおよび設定のために Cisco Unified Communications Managerに接続します。

Cisco Unity Connection

ボイスメール機能を提供します。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド4

Cisco Jabber for Windowsの計画オンプレミス導入のアーキテクチャ

Page 5: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

Cisco Unified Communications Manager

•オーディオおよびビデオコールの管理機能を提供します。

•ユーザおよびデバイスコンフィギュレーション設定を提供します。

•ユーザ同期およびユーザ認証を行うため、ディレクトリに接続します。

Cisco Unified Presence

•インスタントメッセージングおよびプレゼンス機能を提供します。

• Cisco Jabber for Windowsを有効にし、使用可能なサービスの詳細を取得します。

ディレクトリ

次のいずれかのタイプのディレクトリ:

• Microsoft Active Directory

• LDAPディレクトリ

スタンドアロンディレクトリの代わりに、ディレクトリを Cisco Unified CommunicationsManagerに同期後、Cisco Unified Communications Managerユーザデータサービスをディレクトリソースとして使用することができます。

Cisco WebEx Meeting Center

ホステッドミーティング機能を提供します。

9.0.x オンプレミス導入のアーキテクチャこの項では、Cisco Unified Communications Manager 9.0.x以降および Cisco Unified CommunicationsIM and Presenceと統合する 9.0xオンプレミス導入について説明します。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド5

Cisco Jabber for Windowsの計画オンプレミス導入のアーキテクチャ

Page 6: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

次の図では、9.0.xオンプレミス導入のアーキテクチャを示します。

図 2:On-Premisesアーキテクチャ

次のリストは、オンプレミスアーキテクチャのコンポーネントを示します。

デスクフォン

シグナリングおよび設定のために Cisco Unified Communications Managerに接続します。

Cisco Unity Connection

ボイスメール機能を提供します。

Cisco Unified Communications Manager

•オーディオおよびビデオコールの管理機能を提供します。

•ユーザおよびデバイスコンフィギュレーション設定を提供します。

•ユーザ同期およびユーザ認証を行うため、ディレクトリに接続します。

Cisco Unified Communications IM and Presence

•インスタントメッセージングおよびプレゼンス機能を提供します。

• Cisco Jabber for Windowsを有効にし、使用可能なサービスの詳細を取得します。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド6

Cisco Jabber for Windowsの計画オンプレミス導入のアーキテクチャ

Page 7: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

ディレクトリ

次のいずれかのタイプのディレクトリ:

• Microsoft Active Directory

• LDAPディレクトリ

スタンドアロンディレクトリの代わりに、ディレクトリを Cisco Unified CommunicationsManagerに同期後、Cisco Unified Communications Managerユーザデータサービスをディレクトリソースとして使用することができます。

Cisco WebEx Meeting Center

ホステッドミーティング機能を提供します。

クラウドベース導入のアーキテクチャ

この項では、クラウドベース導入のアーキテクチャについて説明します。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド7

Cisco Jabber for Windowsの計画クラウドベース導入のアーキテクチャ

Page 8: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

クラウドベースのアーキテクチャ

次の図は、クラウドベース導入のアーキテクチャを示します。

図 3:クラウドベースアーキテクチャ

次のリストは、クラウドベースアーキテクチャのコンポーネントを示します。

Cisco WebExメッセンジャー

連絡先のホステッドサービスとインスタントメッセージおよびプレゼンス機能を提供しま

す。

Cisco WebEx Meeting Center

ホステッドミーティング機能を提供します。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド8

Cisco Jabber for Windowsの計画クラウドベース導入のアーキテクチャ

Page 9: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

ハイブリッドクラウドベースのアーキテクチャ

次の図は、ハイブリッドクラウドベースによる展開のアーキテクチャを示します。

図 4:ハイブリッドクラウドベースのアーキテクチャ

次のリストでは、ハイブリッドクラウドベースのアーキテクチャのコンポーネントについて説明

します。

Cisco WebExメッセンジャー

連絡先のホステッドサービスとインスタントメッセージおよびプレゼンス機能を提供しま

す。

Cisco WebEx Meeting Center

ホステッドミーティング機能を提供します。

デスクフォン

シグナリングおよび設定のために Cisco Unified Communications Managerに接続します。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド9

Cisco Jabber for Windowsの計画クラウドベース導入のアーキテクチャ

Page 10: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

Cisco Unified Communications Manager

•オーディオおよびビデオコールの管理機能を提供します。

•ユーザおよびデバイスコンフィギュレーション設定を提供します。

Cisco Unity Connection

ボイスメール機能を提供します。

音声およびビデオのパフォーマンス参照

次のデータは、ラボ環境でのテストに基づいています。このデータは、帯域幅の使用状況の

点で予想できる内容を提供することを目的としています。このトピックの内容は、完全な内

容を示したり、帯域幅の使用状況に影響を与える可能性があるすべてのメディアシナリオを

反映したりするものではありません。

注目

音声、ビデオ、およびプレゼンテーションビデオのビットレート

次の表に、音声のビットレートを示します。

注意事項実際のビットレート

(kbit/秒)RTP ペイロード(kbit/秒)

コーデック

高品質な圧縮54/6224/32g.722.1

標準的な非圧縮8064g.711

低品質な圧縮388g.729a

ビデオのビットレート

次の表に、g.711音声でのビデオのビットレートを示します。

g.711 音声で測定されたビットレート(kbit/秒)

ピクセル解像度

156256 x 144w144p

320512 x 288w288pこれが Cisco Jabber for Windowsのビデオレンダリングウィン

ドウのデフォルトサイズです。

570768 x 448w448p

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド10

Cisco Jabber for Windowsの計画音声およびビデオのパフォーマンス参照

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g.711 音声で測定されたビットレート(kbit/秒)

ピクセル解像度

8901024 x 576w576p

13001280 x 720720p

上記の表に関する注意事項:

•この表は、想定される解像度をすべて網羅しているわけではありません。

•測定されたビットレートは、実際の使用帯域幅(RTPペイロード + IPパケットのオーバーヘッド)です。

プレゼンテーションビデオのビットレート

次の表に、プレゼンテーションビデオのビットレートを示します。

8 fps でのワイヤビットレートの概算値(kbit/秒)

2 fps でのワイヤビットレートの概算値(kbit/秒)

ピクセル

16441720 x 480

18847704 x 576

320801024 x 768

364911280 x 720

4001001280 x 800

上記の表に関する注意事項:

• Cisco Jabber for Windowsは、8 fpsでキャプチャし、2~ 8 fpsで伝送します。

•この表の値には、音声は含まれていません。

ネゴシエートされた最大ビットレート

[領域の設定(Region Configuration)]ウィンドウで Cisco Unified Communications Managerのペイロードの最大ビットレートを指定します。このペイロードの最大ビットレートには、パケット

のオーバーヘッドが含まれていないため、使用される実際のビットレートは、指定したペイロー

ドの最大ビットレートよりも大きくなります。

次の表では、Cisco Jabber for Windowsによるペイロードの最大ビットレートの割り当て方法について説明します。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド11

Cisco Jabber for Windowsの計画音声およびビデオのパフォーマンス参照

Page 12: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

プレゼンテーションビ

デオ(デスクトップ共

有ビデオ)

インタラクティブビデオ(メ

インビデオ)

オーディオデスクトップ共有セッ

ション

-Cisco Jabber for Windowsでは、次のように残りのビット

レートを割り当てます。

ビデオコールの最大ビット

レートから音声のビットレー

トを引きます。

Cisco Jabber forWindowsでは、音声の最大ビット

レートを使用しま

す。

No

Cisco Jabber forWindowsでは、音声のビットレートを引いた

後に残りの帯域幅の半

分を割り当てます。

Cisco Jabber for Windowsでは、音声のビットレートを引

いた後に残りの帯域幅の半分

を割り当てます。

Cisco Jabber forWindowsでは、音声の最大ビット

レートを使用しま

す。

Yes

帯域幅のパフォーマンス期待値

Cisco Jabber for Windowsでは、音声のビットレートを分けてから、インタラクティブビデオとプレゼンテーションビデオの間で残りの帯域幅を均等に分けます。次の表では、帯域幅ごとに達成

できるパフォーマンスを理解するのに役立つ情報について説明します。

音声 + インタラクティブビデオ + プレゼンテーション

ビデオ

音声 + プレゼンテーションビデオ

(デスクトップ共

有ビデオ)

音声 + インタラクティブビデオ(メ

インビデオ)

オーディオアップロードの速

帯域幅はビデオ用

に不十分です。

帯域幅はビデオ用

に不十分です。

帯域幅はビデオ用

に不十分です。

g.711の帯域幅のしきい値レベルで

す。帯域幅は

g.729aおよびg.722.1用に十分です。

125 kbps(VPN)

w144p(256 x144)(30 fps)+1280 x 720(2 fps以上)

1280 x 800(2 fps以上)

w288p(512x288)(30 fps)

帯域幅は音声コー

デック用に十分で

す。

384 kbps(VPN)

w144p(256 x144)(30 fps)+1280 x 800(2 fps以上)

1280 x 800(2 fps以上)

w288p(512x288)(30 fps)

帯域幅は音声コー

デック用に十分で

す。

384 kbps(企業ネットワーク)

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド12

Cisco Jabber for Windowsの計画音声およびビデオのパフォーマンス参照

Page 13: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

音声 + インタラクティブビデオ + プレゼンテーション

ビデオ

音声 + プレゼンテーションビデオ

(デスクトップ共

有ビデオ)

音声 + インタラクティブビデオ(メ

インビデオ)

オーディオアップロードの速

w288p(512 x288)(30 fps)+1280 x 800(8fps)

1280 x 800(8fps)

w576p(1024x576)(30fps)

帯域幅は音声コー

デック用に十分で

す。

1000 kbps

w288p(1024 x576)(30 fps)+1280 x 800(8fps)

1280 x 800(8fps)

w720p30(1280 x720)(30 fps)

帯域幅は音声コー

デック用に十分で

す。

2000 kbps

VPNでペイロードのサイズを大きくすると、帯域幅の消費が増えることに注意してください。

ビデオレート適応

Cisco Jabber for Windowsでは、ビデオレート適応を使用して最適なビデオ品質をネゴシエートします。ビデオレート適応は、ビデオのビットレートのスループットを動的に増減して、有効な

IPパスの帯域幅でリアルタイムの変動を処理します。

Cisco Jabber for Windowsユーザは、ビデオコールが低解像度で開始し、短期間に高解像度になることを想定します。 Cisco Jabber for Windowsでは、履歴を保存して、後続のビデオコールが最適な解像度で開始するようにします。

Cisco Jabber for Windows起動シーケンスこのトピックは、Cisco Jabber for Windowsの初回起動シーケンスについて説明します。

次の手順では、高レベルからの初回Cisco Jabber forWindows起動シーケンスについて説明します。

1 インストールディレクトリの jabber-bootstrap.propertiesから、プレゼンスサーバタイプを取得します。

2 プレゼンスサーバに認証します。

3 プロファイルの詳細を取得し、使用可能なサービスに接続します。

4 Cisco Jabber for Windowsの設定ファイルを取得します。

プレゼンスサーバタイプの取得

Cisco Jabber for Windowsの基本機能は、インスタントメッセージングとプレゼンスです。インスタントメッセージングおよびプレゼンス機能にアクセスするには、Cisco Jabber for Windowsはプレゼンスサーバに認証する必要があります。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド13

Cisco Jabber for Windowsの計画Cisco Jabber for Windows起動シーケンス

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Cisco Jabber forWindowsは、jabber-bootstrap.propertiesからプレゼンスサーバの接続に関する詳細を取得します。このプロパティファイルには、次のように、導入時に指定する接続の

詳細が含まれます。

クラウドベースの導入

プレゼンスサーバタイプとして Cisco WebExメッセンジャーを指定します。

On-Premisesの導入

プレゼンスサーバタイプとして Cisco Unified Presenceまたは Cisco Unified CommunicationsIM and Presenceを指定します。プレゼンスサーバがドメインネームシステムのサービスレコード(DNS SRV)をサポートしない場合は、プレゼンスサーバのアドレスとドメインも指定する必要があります。た

だし、プレゼンスサーバが DNS SRVをサポートする場合は、Cisco Jabber for Windowsは自動的に接続できます。

導入時にプレゼンスサーバの接続の詳細を指定せず、jabber-bootstrap.propertiesに接続サーバの詳細がない場合は、次のようにしてユーザインターフェイスに接続の詳細を指定する

必要があります。

1 Cisco Jabber forWindowsサインインウィンドウで [ファイル(File)] > [接続設定の変更(Changeconnection settings)]を選択します。

2 [接続設定(Connection Settings)]ダイアログボックスで、サーバタイプとアドレスを指定します。

3 [保存(Save)]を選択します。

ユーザが、ユーザインターフェイスで指定する接続設定は、jabber-bootstrap.propertiesの接続設定よりも優先されます。

(注)

次の手順では、Cisco Jabber for Windowsがプレゼンスサーバタイプを取得する方法を説明します。

1 Cisco Jabber for Windowsが起動します。2 Cisco Jabber for Windowsは、jabber-bootstrap.propertiesからプレゼンスサーバのタイプを取得します。

プレゼンスサーバタイプがない

プレゼンスサーバタイプがjabber-bootstrap.propertiesにない場合は、[接続設定(ConnectionSettings)]ダイアログボックスに接続の詳細を指定する必要があります。

プレゼンスサーバタイプが Cisco WebExメッセンジャー

Cisco Jabber for Windowsがプレゼンスサーバに認証します。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド14

Cisco Jabber for Windowsの計画Cisco Jabber for Windows起動シーケンス

Page 15: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

プレゼンスサーバタイプが Cisco Unified Presence

• Cisco Jabber forWindowsがDNSSRVでプレゼンスサーバを自動検出できる場合は、Cisco Jabber for Windowsはプレゼンスサーバに認証します。

• Cisco Jabber for Windowsが DNS SRVでプレゼンスサーバを自動検出できない場合は、jabber-bootstrap.propertiesにプレゼンスサーバのアドレスとドメインを指定する必要があります。それ以外の場合は、[接続設定(ConnectionSettings)]ダイアログボックスに接続の詳細を指定する必要があります。

プレゼンスサーバへの認証

Cisco Jabber for Windowsがプレゼンスサーバに正常に認証できない場合は、エラーメッセージが表示され、起動シーケンスが終了します。

Cisco Jabber for Windowsがプレゼンスサーバに正常に認証される場合は、プレゼンスサーバからプロファイルの詳細を取得し、使用可能なサービスと接続します。

プロファイルの詳細の取得と、使用可能なサービスへの接続

Cisco Jabber for Windowsは、次のようなプロファイルの詳細を、プレゼンスサーバから取得します。

Cisco WebEx Meeting Centerの設定

Cisco WebEx Meeting Centerの設定は、クラウドベースおよびハイブリッドクラウドベース導入の会議機能を提供します。

ボイスメールの設定

ボイスメールの設定には、Cisco Unity Connectionのオンプレミス導入やハイブリッドクラウドベース導入の接続の詳細があります。

Cisco Unified Communications Managerの設定の詳細

オンプレミス導入とハイブリッドクラウドベース導入では、Cisco Unified CommunicationsManagerの設定情報には、次のものが含まれます。

• TFTPサーバアドレス

• CTIゲートウェイプロファイル

• CCMCIPプロファイル

Cisco Jabber for Windowsは、プロファイルの詳細を取得後に、次の手順で使用可能なサービスに接続します。

•プロファイルに、会議設定の詳細が含まれる場合は、Cisco Jabber for Windowsは会議サービスに接続します。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド15

Cisco Jabber for Windowsの計画Cisco Jabber for Windows起動シーケンス

Page 16: Cisco Jabber for Windows の計画 · Cisco Jabber for Windows の計画 導入モデルとシステムアーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。さまざまな

•プロファイルに、ボイスメール設定の詳細が含まれる場合は、Cisco Jabber for Windowsはボイスメールサービスに接続します。

•プロファイルに Cisco Unified Communications Managerの設定の詳細が含まれる場合は、次の処理が行われます。

◦ Cisco Jabber for Windowsが Cisco Unified Communications Managerからデバイスプロファイルを取得します。

◦ Cisco Jabber for Windowsが TFTPサーバからグローバル設定ファイルを取得します。

◦ Cisco Jabber for WindowsがCisco Unified Communications Managerに登録されます。

Cisco Jabber for Windows設定ファイルの取得

Cisco Jabber for Windowsの設定を含む XMLファイルを作成します。 TFTPサーバの設定ファイルをホストします。

Cisco Jabber for Windowsでは、次の 2つの設定ファイルを使用できます。

グローバル設定ファイル

Cisco Unified Communications Managerクラスタのすべての Cisco Jabber for Windowsユーザに適用します。

Cisco Jabber for Windowsにはグローバル設定ファイルが必要なので、ログイン前に TFTPサーバから取得を試みます。

グループ設定ファイル

Cisco Unified Communications Managerクラスタの Cisco Jabber for Windowsユーザのサブセットに適用します。

グループ設定ファイルは省略可能です。グループ設定ファイルが存在する場合は、CiscoJabber for Windowsは Cisco Unified Communications Managerからデバイス設定を取得後に、ファイルを取得します。

グループ設定ファイルは、グローバル設定ファイルよりも優先されます。重要

設定ファイルに関する詳細については、「Cisco Jabber for Windowsの設定」の章を参照してください。

関連トピック

Cisco Jabber for Windowsの設定

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド16

Cisco Jabber for Windowsの計画Cisco Jabber for Windows起動シーケンス

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Cisco Jabber for Windowsの COP ファイルCisco Jabber for Windowsを導入するために必要な、さまざまな COPファイルを確認します。次のCOPファイルは、Cisco.comの Cisco Jabber for Windows管理パッケージから取得できます。

Cisco UnifiedCommunicationsManagerバージョン

説明COP ファイル

7.1.3CiscoUnified CommunicationsManagerにCSFデバイスタイプを追加します。

詳細については、「ソフトウェア要件」を

参照してください。

ciscocm.installcsfdevicetype.cop.sgn

8.6.2のみCSFデバイスで BFCPビデオデスクトップ共有をサポートします。

詳細については、「バージョン8.6.2でのビデオデスクトップ共有の設定」を参照して

ください。

cmterm-bfcp-e.8-6-2.cop.sgn

8.6.x以下グループ設定ファイルの [CSFサポートフィールド(CSF Support Field)]フィールドを追加します。

詳細については、「グループ設定の作成」

を参照してください。

ciscocm.addcsfsupportfield.cop.sgn

サポートさ

れるすべて

のバージョ

アプリケーションダイヤルルールとディレ

クトリルックアップルールを Cisco Jabberfor Windowsに公開します。詳細については、「Cisco Jabber forWindowsへのダイヤルルールの発行」を参照してく

ださい。

cmterm-cupc-dialrule-wizard-0.1.cop.sgn

関連トピック

バージョン 8.6.2でのビデオデスクトップ共有の設定システムおよびネットワークの要件

グループ設定の作成

Cisco Jabber for Windowsへのダイヤルルールの発行

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド17

Cisco Jabber for Windowsの計画Cisco Jabber for Windowsの COP ファイル

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認証

クラウドベース導入の認証

クラウドベース導入では、Cisco Jabber for Windowsおよび Cisco WebExメッセンジャー間で認証が行われます。

ハイブリッドクラウドベース導入では、Cisco Jabber for Windowsは次のサービスでの認証も行います。

• Cisco Unified Communications Managerに認証し、デバイス設定を取得する。

• Cisco Unity Connectionに認証し、ボイスメールを取得する。

On-Premises導入の認証

オンプレミス導入では、次の認証が行われます。

ディレクトリでの認証

• Cisco Jabber for Windowsは、ディレクトリソースで認証します。

• Cisco Unified Communications Managerは、ユーザが Cisco Jabber for Windowsにログインしたときに、ディレクトリでの認証をプロキシします。

サービスでの認証

Cisco Jabber for Windowsは、次のサービスでの認証を行います。

• Cisco Unified Presenceまたは Cisco Unified Communications IM and Presenceに認証し、インスタントメッセージングとプレゼンスサーバにアクセスします。

• Cisco Unified Communications Managerに認証し、デバイス設定を取得する。

• Cisco Unity Connectionに認証し、ボイスメールを取得する。

認証情報ソースの指定

Cisco Jabber for Windows設定ファイルでパラメータを指定し、Cisco Jabber for Windowsがサインイン認証情報を使用してサービスにアクセスできるようにします。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド18

Cisco Jabber for Windowsの計画認証

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On-Premisesの導入

クライアント認証情報がCiscoUnified CommunicationsManagerの電話サービスの認証情報と同じであれば、Cisco Jabber for Windows設定ファイルで PhoneService_ UseCredentialsFromパラメータを指定できます。このパラメータでは、クライアント認証情報を使用し、電話サー

ビスにアクセスします。そのため、Cisco Jabber for Windowsユーザは、クライアントの電話サービスに対して認証情報を入力する必要がありません。

サインイン認証情報と電話サービスの認証情報が、Cisco Jabber forWindowsユーザに対して同じであることを確認する必要があります。このパラメータを設定した場合、[オプション(Options)]ウィンドウの [電話アカウント(Phone accounts)]タブに [電話サービス(Phoneservices)]セクションはありません。

詳細については、「On-Premisesによる展開の設定」の項の「認証情報の設定」のトピックを参照してください。

ハイブリッドクラウドベースの導入

クライアント認証情報が Cisco Unity Connectionのボイスメールサービスの認証情報と同じであれば、Cisco Jabber for Windows設定ファイルで VoicemailService_ UseCredentialsFromパラメータを指定できます。このパラメータでは、クライアント認証情報を使用し、ボイス

メールサービスにアクセスします。そのため、Cisco Jabber for Windowsユーザは、クライアントのボイスメールサービスに対して認証情報を入力する必要がありません。

サインイン認証情報とボイスメールサービスの認証情報が、Cisco Jabber for Windowsユーザに対して同じであることを確認する必要があります。このパラメータを設定した場合、

[オプション(Options)]ウィンドウの [電話アカウント(Phone accounts)]タブに [ボイスメール(Voicemail)]セクションはありません。

詳細については、「ハイブリッドクラウドベースによる展開の設定」の項の「認証情報の

設定」のトピックを参照してください。

関連トピック

認証情報の設定

認証情報の設定

サーバの自動検出Cisco Jabber for Windowsは、Cisco Unified Presenceまたは Cisco Unified Communications IM andPresenceに自動接続するために、ドメインネームシステムレコード(DNS SRV)ルックアップを使用します。

自動サーバ検出のシナリオ

オンプレミスの自動サーバ検出は、次のシナリオで行われます。

• Cisco Jabber for Windowsユーザは、[接続設定(Connection Settings)]ダイアログボックスで次のオプションを選択します。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド19

Cisco Jabber for Windowsの計画サーバの自動検出

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[サーバタイプ(Server type)]セクションの [Cisco Unified Presence]。◦

◦ [ログインサーバ(Login server)]セクションの [デフォルトサーバを使用(Use the defaultserver)]。

•導入時に、TYPEコマンドライン引数の値として CUPを指定します。Cisco Jabber for Windowsは、jabber-bootstrap.propertiesからプレゼンスサーバのタイプを読み込みます。

プレゼンスサーバのDNSドメインがユーザのDNSドメインと異なる場合は、DOMAINコマンドライン引数の値として、プレゼンスサーバの DNSドメインを指定する必要があります。

(注)

コマンドライン引数の詳細については、「Cisco Jabber for Windowsのインストール」の章を参照してください。

自動サーバ検出の論理

この項では、Cisco Jabber for Windowsがオンプレミス導入のプレゼンスサーバに自動接続する方法を説明します。

Cisco Jabber for Windowsの初回起動時に、jabber-bootstrap.propertiesからプレゼンスサーバのタイプが取得されます。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド20

Cisco Jabber for Windowsの計画サーバの自動検出

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プレゼンスサーバの接続がjabber-bootstrap.propertiesにない場合

1 Cisco Jabber for Windowsは、次の場所から次の順番で検索し、最初に見つかった有効なドメインを使用します。

• USERDNSDOMAIN環境変数

• HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\Domainレジストリキー

• HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\DhcpDomainレジストリキー

2 Cisco Jabber for Windowsは、プレゼンスサーバへの接続を試行します。

• Cisco Jabber for Windowsがプレゼンスサーバに正常に接続できない場合は、エラーメッセージが表示されます。

• Cisco Jabber for Windowsがプレゼンスサーバに正常に接続し、リダイレクトが発生しない場合は、Cisco Jabber for Windowsはそのプレゼンスサーバの接続値をキャッシュします。

• Cisco Jabber for Windowsがプレゼンスサーバに正常に接続し、クラスタ内の別のサーバへのリダイレクトが発生すると、Cisco Jabber for Windowsは、接続先のプレゼンスサーバの接続値をキャッシュします。Cisco Jabber forWindowsは、リダイレクトの前に Cisco Unified Presenceサーバの値をキャッシュしません。

プレゼンスサーバの接続が jabber-bootstrap.propertiesにない場合

• Cisco Jabber for Windowsがプレゼンスサーバに正常に接続した場合、Cisco Jabber forWindowsはロードを続行します。Cisco Jabber for Windowsは、初回起動後にプレゼンスサーバのアドレスをキャッシュし、その後の起動時にそのサーバに接続を試行します。

• Cisco Jabber for Windowsがプレゼンスサーバに正常に接続されない場合、プレゼンスサーバの接続値が存在しないかのように再開されます。

DNS SRV レコード

プレゼンスサーバドメインの DNSサーバに、サービス名_cuploginの DNS SRVレコードを追加する必要があります。この DNS SRVレコードがない場合、Cisco Jabber for Windowsは DNS SRVルックアップを実行できません。

次の例では、サービス名は _cuploginで、プレゼンスサーバドメイン名は company.comです。この例では、company.comドメインにサービスを提供するDNSサーバで定義されている SRVレコードは、_cuplogin._tcp.company.comです。_cuplogin._tcp.company.comServer: dns_server.company.comAddress: 10.10.1.10

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド21

Cisco Jabber for Windowsの計画サーバの自動検出

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_cuplogin._tcp.company.com SRV service location:priority =0weight =0port =8443srv hostname =cupserver.company.cominternet address =10.53.56.57

Cisco Jabber for Windows(注)

•デフォルトでは、SRVレコードにマッピングされているポートではなく、ポート 8443が使用されます。

• DNS SRVルックアップ時は、重みと優先順位がサポートされます。

関連トピック

Cisco Jabber for Windowsのインストール

QoS の設定このトピックでは、Cisco Jabber for Windowsの Quality of Service(QoS)を設定するためのオプションについて説明します。

Microsoft Windowsの QoS ポリシー

Windowsクライアントが、Cisco Jabber for Windowsへのメディアストリームに対して DiffServコードポイント(DSCP)値を自動的に適用できるよう、Microsoft Windowsにグループポリシーを設定できます。

設定するポリシーは、CiscoJabber.exeアプリケーション、UDPプロトコル、およびソースポート範囲に一致する必要があります。ほとんどの場合は、オーディオコールのポート範囲にDSCP値を適用するポリシーを 1つと、ビデオコールのポート範囲に DSCP値を適用するポリシーを 1つ設定する必要があります。

詳細については、MicrosoftWindows Server 2008マニュアルの「Policy-basedQuality of Service (QoS)」のトピックを参照してください。

Cisco Medianet

Cisco Medianetでは、Cisco Prime Collaboration Managerおよび Cisco Medianet対応ルータと連動するMicrosoft Windowsサービスを提供し、Cisco Jabber for Windowsがネットワークで遅延やパケット損失を最小限に抑えて音声メディアとビデオメディアを送信できるようにします。

Cisco Jabber forWindowsでは、音声メディアまたはビデオメディアを送信する前に、CiscoMedianetサービスをチェックします。そのサービスがコンピュータ上に存在しない場合には、Cisco Jabberfor Windowsによってフロー情報がCiscoMedianetサービスに提供されます。その後、サービスはネットワークに信号を送信するため、ルータがフローを分類して Cisco Jabber for Windowsのトラフィックにプライオリティを設定できるようになります。サービスが存在しない場合には、CiscoJabber forWindowsではサービスを使用せずに、通常どおりに音声メディアとビデオメディアを送

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド22

Cisco Jabber for Windowsの計画QoS の設定

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信します。ただし、Cisco Jabber for Windowsでは、音声コールまたはビデオコールごとに CiscoMedianetサービスをチェックします。

Cisco Medianetは個別にインストールし、ネットワークが Cisco Medianet対応であることを確認する必要があります。また、Cisco Prime CollaborationManagerと、Cisco Medianetに対応するルータもインストールする必要があります。詳細については、「Cisco Jabber for Windowsのインストール」の章の「Cisco Medianetのインストール」のトピックを参照してください。

Cisco Unified Communications Managerのポート範囲

Cisco Unified Communications Managerでは、Cisco Jabber for Windowsに対して 1つのポート範囲を定義できます。 Cisco Jabber for Windowsでは、このポート範囲を均等に分け、下半分をオーディオコール用に、上半分をビデオコール用に使用します。たとえば、Cisco Unified CommunicationsManagerで 1000から 3000のポート範囲を定義するとします。Cisco Jabber forWindowsでは、1000から 2000のポート範囲をオーディオコール用に、2000から 3000のポート範囲をビデオコール用に使用します。

ビデオコールの際、Cisco Jabber forWindowsでは、オーディオメディアとビデオメディアに対してビデオコールのポート範囲を使用します。そのため、オーディオコールからビデオコールに

昇格した場合や、ビデオコールからオーディオコールに降格した場合には、Cisco Jabber forWindowsはオーディオメディアストリームでビデオコールのポート範囲を使用するよう再ネゴシエートします。

ポート範囲は、Cisco Unified Communications Managerの Cisco Jabber for Windows SIPプロファイルの [SIPプロファイルの設定(SIP Profile Configuration)]ウィンドウで設定します。

[SIPプロファイルの設定(SIPProfileConfiguration)]ウィンドウを開くには、[デバイス(Device)]> [デバイス設定(Device Settings)] > [SIPプロファイル(SIP Profile)]を選択します。

[メディアポートの開始(Start Media Port)]フィールドでは、Cisco Jabber forWindowsで使用可能な、一番低いポートを定義します。 [メディアポートの停止(StopMediaPort)]フィールドでは、使用可能な一番高いポートを定義します。詳細については、CiscoUnifiedCommunicationsManagerマニュアルの「SIP Profile Configuration」のトピックを参照してください。

関連トピック

Policy-based Quality of Service (QoS)8.6.x: SIP Profile Configuration9.0.x: SIP profile setupCisco Medianetのインストール

移行に関する考慮事項このトピックでは、Cisco Jabber for Windowsへの正常な移行を計画するうえで、考慮するべき項目について説明します。

設定の取得

Cisco Jabber for Windowsは、次の場所から設定を取得します。

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド23

Cisco Jabber for Windowsの計画移行に関する考慮事項

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サーバの設定

オンプレミス導入では、Cisco Jabber for Windowsはサーバの設定を Cisco Unified Presenceおよび Cisco Unified Communications Managerから取得します。

クラウドベース導入では、Cisco Jabber for Windowsはサーバの設定を Cisco WebExから取得します。

サーバの設定には、次のものがあります。

•インスタントメッセージングおよびプレゼンスサービス

•オーディオおよびビデオデバイスの設定

•ボイスメールの設定

クライアントの設定

オンプレミス導入でもクラウドベース導入でも、Cisco Jabber forWindowsはすべてのクライアント設定を TFTPサーバでホストする XMLファイルから取得します。

クライアント設定には、次のものがあります。

•ディレクトリ統合設定

Cisco Jabber forWindowsでは、サーバ設定で指定したディレクトリ設定は使用しません。たとえば、Cisco Unified Presenceでディレクトリを設定した場合などです。属性マッピング、カスタム接続設定、またはその他のディレクトリ

設定を指定するには、これらの設定を Cisco Jabber for Windows設定ファイルで指定する必要があります。

(注)

•自動更新設定

•問題レポート設定

•カスタム埋め込みタブ

•パスワードを忘れた場合の設定

•ポリシー設定

クライアント設定の詳細については、「Cisco Jabber for Windowsの設定」の章を参照してください。

Cisco Unified Personal Communicatorから移行する場合は、Cisco Jabber for Windows設定ファイルの中の、ディレクトリ属性をマッピングするパラメータを確認する必要があります。 CiscoUnified Personal Communicatorに対して定義した属性マッピングは、Cisco Jabber forWindowsの属性マッピングに対応しないこともあります。

メモ

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド24

Cisco Jabber for Windowsの計画移行に関する考慮事項

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関連トピック

Cisco Jabber for Windowsの設定

プロトコルハンドラCisco Jabber for Windowsは、次のプロトコルハンドラをオペレーティングシステムに登録し、クリックツーコールまたはクリックツー IM機能をWebブラウザやその他のアプリケーションから使用できるようにします。

• XMPP:

Cisco Jabber forWindowsでインスタントメッセージを開始し、チャットウィンドウを開きます。

• IM:

Cisco Jabber forWindowsでインスタントメッセージを開始し、チャットウィンドウを開きます。

• TEL:

Cisco Jabber for Windowsとの通話を開始します。

プロトコルハンドラのレジストリエントリ

プロトコルハンドラとして登録するために、Cisco Jabber for WindowsはMicrosoft Windowsレジストリの次の場所に書き込みます。

• HKEY_CLASSES_ROOT\tel\shell\open\command

• HKEY_CLASSES_ROOT\xmpp\shell\open\command

• HKEY_CLASSES_ROOT\im\shell\open\command

2つ以上のアプリケーションが同一プロトコルのハンドラとして登録される場合は、レジストリに最後に書き込まれたアプリケーションが優先されます。たとえば、Cisco Jabber for WindowsがXMPP:のプロトコルハンドラとして登録され、その後に別のアプリケーションが XMPP:のプロトコルハンドラとして登録された場合、別のアプリケーションが Cisco Jabber for Windowsよりも優先されます。

HTML ページへのプロトコルハンドラの追加

HTMLページに、href属性の一部としてプロトコルハンドラを追加します。HTMLページに表示されるハイパーリンクをクリックすると、Cisco Jabber for Windowsはプロトコルに対して適切な処理を実行します。

次に、HTMLページの TEL:および IM:プロトコルハンドラの例を示します。<html><body><a href="TEL:1234">Call 1234</a><br/><a href="IM:msmith@domain">Send an instant message to Mary Smith</a>

</body></html>

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド25

Cisco Jabber for Windowsの計画プロトコルハンドラ

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前の例では、ユーザがハイパーリンクをクリックして1234に発信すると、Cisco Jabber forWindowsはその電話番号への音声コールを開始します。ユーザがMary Smithにインスタントメッセージを送信するハイパーリンクをクリックすると、Cisco Jabber forWindowsはMaryとのチャットウィンドウを開きます。

次に、HTMLページのXMPP:プロトコルハンドラを使用したグループチャットの例を示します。<html><body><a href="XMPP:msmith@domain;amckenzi@domain">Create a group chat with Mary Smith and

Adam McKenzie</a></body>

</html>

前の例では、ユーザがMary Smithおよび Adam McKenzieとのグループチャットを作成するハイパーリンクをクリックすると、Cisco Jabber forWindowsはMaryおよびAdamとのグループチャットウィンドウを開きます。

ヒント • Cisco Jabber for Windowsのカスタム埋め込みタブの HTMLページに、プロトコルハンドラを含めることができます。詳細については、「カスタム埋め込みタブ」を参照してく

ださい。

• XMPP:および IM:ハンドラに連絡先リストを追加し、グループチャットを作成します。連絡先を区切るには、セミコロンを使用します。次に例を示します。XMPP:[email protected];[email protected];[email protected];[email protected]

Cisco Jabber for Windows 9.0.x アドミニストレーションガイド26

Cisco Jabber for Windowsの計画プロトコルハンドラ