dfj 待機児童
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はじめに
■概要 DFJがビジネスとして取り組みたい社会問題の一つに「待機児童問題」が挙がり、この問題を改善するためのアイデアがいくつか生まれたが、実際のところどうなんだろう、という疑問が生まれた。 ■目的 「待機児童問題」について調べてきたので、その情報をチームで共有し、DFJとして取り組むべきかどうかの判断材料にする
もくじ � 基本的な情報
¡ 保育所の基本統計データ ¡ 待機児童数の推移
� 問題の背景 ¡ 待機児童が生まれる要因 ¡ それぞれの事情 ¡ それ以外に調べたこと
� 結論と可能性
基本的な情報:
保育所の基本統計データ
� 保育所数: 23,711ヶ所(2.3万)
� 定員数: 2,240,178人(224万)
� 利用数: 2,176,802人(217万)
� 充足率: 97.2%(ほぼ満員)
� 待機児童: 24,825人(児童全体の1.14%が待機中)
2012年 厚生労働省調査
基本的な情報:
待機児童数の推移
1997年 2008年
4.5万 1.9万 2.6万 2.5万 2.4万
過去最高
過去最低
減少傾向にあるものの 根本的な解決に至らず
雇用問題等による ぶり返し
2010年 2011年 2012年
・・・ ・・・
問題視され 様々な政策
問題の背景:
待機児童が生まれる要因
共働き世帯増加による保育所の需要拡大 ↓
保育所の増設と、保育士の採用が必要になる ↓
法的な壁があり、上手くいかない ↓
そうこうしている間に定員オーバー
問題の背景:
それぞれの事情
■保育所について � 開設には児童福祉法に則った届出や基準審査が必要 � コスト面などの理由で社内保育所などを置く企業は少ない →適当なスペースでポンポン開設できるような代物じゃない ■保育士について � 保育学科は高倍率、志す学生で溢れている � 保育士(資格保有者)一人あたりが看れる児童数には上限 � 保育士資格の合格率は年間10%と低め � 保育士の待遇は悪く、長期間働く人が少なく、回転が早い →保育士を採用するにも色々と壁があって上手くいかない
問題の背景:
それ以外に調べたこと
� 無認可の保育所でさえ数十人の児童が先待ちしている施設があるほど待機問題が深刻化している地域もある
� 経済的、子供の教育的な理由から、認可保育所を利用したい両親が多い(子供を信頼できる安全な場所に預けたい)
� (無認可の保育所を利用している家庭などを含めた)認可保育所を使いたいという家庭は85万にも及ぶ(厚生省)
� 企業内に保育所を置きたい場合、国がサポートしてくれる(数千万~数百万と額は色々)
� 企業内保育所を置きたい企業の相談をするコンサルティング的な企業は既に存在していた
結論と可能性
� 保育所の新設、保育士の採用は一筋縄ではいかない � ベンチャーなら(保育所経営など)直接的な方法をとるのはなおさら難しい
� 時代の流れと相まって「子供を預ける」こと自体の潜在需要は相当高い
� 根が深い問題なので、待機児童の問題の緩和には、保育所以外の別の方向からアプローチをかけるのが得策か
� 「保育に携われない業界志望者」や「保育士の待遇」という新たな問題(事業の切り口)に対してなら…
待機児童についての調査
もくじ � 基本的な情報
¡ 保育所の基本統計データ ¡ 待機児童数の推移
� 問題の背景 ¡ 待機児童が生まれる要因 ¡ なかなか増設されない保育所
� 新しいアイデア ¡ 改めて問題を考えてみる ¡ 可能性のある戦略
一定数以上の有資格者が必要
保育士が採用できない
保育所が足りない
必要とする児童と比較して保育所の数が少ない →保育所運営のための法的な条件 →一定数以上の保育士の有資格者が必要 →