ふくろう通信 2016 年第 1 号 通刊 11８号 平成 2８年 1 月号

~ 1 ~ ヒルトップ税理士法人

≪ ブ ラ ン ド 力 ≫ 明けましておめでとうございます。この一

年が皆様にとりまして輝ける年になりますよ

う心よりご祈念申し上げます。 昨年、日本にとりまして誇らしい出来事と

してノーベル賞の受賞がありました。ニュー

トリノ質量発見の業績を評価された梶田氏の

物理学賞、熱帯病の治療薬の開発に貢献した

大村氏の医学・生理学

賞です。日本の自然科

学の基礎研究は、世界

最高峰であるとの証左

です。 ビジネス界では、

2015 年 10 月 に 米

フォーブズ誌の世界長

者番付で、スペインの

アパレル大手 ZARA の

創業者アマンシオ・オルテガ氏が総資産 790億ドル(約 9 兆 6000 億円)となり、マイクロソ

フトのビル・ゲイツ氏を抜いて一時的にトッ

プに立ったと報じられました。その後、株価

と為替が変動してその日のうちにゲイツ氏が

再びトップに戻ったようですが。ZARA の売

上は、ユニクロの 2 倍でファッション性が高

く、安くて常に新しいデザインの商品が店舗

に並ぶことが急成長している要因のようです。

同じようにイタリアやフランスのブランド

には、同じ機能でもデザイン性に優れ、付加

価値が高く、値段が高くても売れるエルメス

のバッグやフェラガモの靴やカッシーナの家

具やフェラーリのスポーツカーもあります。 少子高齢化の問題を抱える日本でも、高品

質＋独創性＋希少性によりブランド力を高め、

高付加価値化を推進する

ことが重要となります。

国の「クール・ジャパン」

戦略もその一つです。AI化、革新力、まだまだ日

本には成長できる DNAがあると期待しましょう。

国の 28 年度予算のう

ち中小企業支援措置とし

ては、①経営課題に対す

る相談窓口に 54 億円、②商工会等による販路

開拓支援 54 億円、③産学連携による新商品開

発支援 139 億円、④人材確保支援 18 億円、⑤

後継者問題に対する事業引継ぎ支援 58 億円、

⑥製造業・サービス業分野へのロボット導入

支援 23 億円などです。 皆様の夢が叶いますよう引続きご支援致し

ますので、今年も宜しくお願い申し上げます。

（ねもと）

のふくろう通信 ヒルトップ税理士法人

Tel：03-3441-3041 Fax：03-5421-7086

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上 下

目次 P.2 新年のご挨拶 P.3 2015 年 税制 10 大ニュース P.4-8 平成 28 年度税制改正大綱 P.9 リベンジ 100 キロ!!② P.10 ふるさと余話 ～鳥取県鳥取市～

（たかはし） （みやがわ） （おぬき） （やまおか）

ふくろう通信 2016 年第 1 号 通刊 11８号 平成 2８年 1 月号

~ 2 ~ ヒルトップ税理士法人

あけましておめでとうございます。

旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

⼀企業の努⼒だけではカバーしきれない世界的な流れの中にあって、あらゆる業種

の企業が非常に厳しい状況に直面しています。私たち社員⼀同も、「お客様に喜んで

頂く」という基本に⽴ちかえって、地道に、ひとつずつ、⽬の前のできることから取

り組んで参りたいと存じます。

本年も変わらぬお引き⽴ての程よろしくお願い申し上げます。 皆様のご健勝とご

発展をお祈り申し上げます。

本年もよろしくお願いいたします

ふくろう通信 2016 年第 1 号 通刊 11８号 平成 2８年 1 月号

~ 3 ~ ヒルトップ税理士法人

2016 年税制改正大綱が決定・公表されました。今後の税制の流れを把握するうえで、2015 年

に実施された税金に関するトピックスも参考になります。個人に対する取扱いの変更が目立った

年でした。

①【相続税】遺産に係る基礎控除額の引下げ ※平成 27 年 1 月 1 日より※

【改正前】5,000 万円＋（1,000 万円×法定相続人の数）⇒【改正後】3,000 万円＋（600

万円×法定相続人の数）

②【相続税】最高税率の引上げなど税率構造の変更 ※平成 27 年 1 月 1 日より※

③【贈与税】贈与税（暦年課税）の税率構造の見直し ※平成 27 年 1 月 1 日より※

最高税率の引上げや孫等が直系尊属から贈与を受けた場合の贈与税の税率が変更。

④【贈与税】贈与税（相続時精算課税）の適用要件の変更 ※平成 27 年 1 月 1 日より※

改正前 改正後

贈与者 贈与年 1 月 1 日において 65 歳以上 同左 60 歳以上

受贈者 贈与時において贈与者の推定相続人 同左贈与者の推定相続人及び孫

⑤【贈与税】結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税制度の創設 ※平成 27 年 4 月 1 日よ

り※

子・孫（20 歳以上 50 歳未満の者に限る）の結婚・出産・育児に要する資金の一括贈与（金

融機関等での手続きが必要）については、1,000 万円まで（結婚については、300 万円）非

課税。

⑥【所得税】いわゆる出国税の導入 ※平成 27 年 7 月 1 日より※

日本国外転出時に所有している有価証券等の価額の合計が 1 億円以上である場合には、その

含み益に対して所得税が課税される。※事前の手続きによる減額措置あり※

⑦【住民税】ふるさと納税ワンストップ特例制度の導入 ※平成 27 年 4 月 1 日より※

確定申告の不要な給与所得者等がふるさと納税を行う場合、確定申告を行わなくてもふるさと

納税の寄付金控除が受けられるように。※納税先の自治体数が 5 団体以内であること、申請

書の提出が必要※

⑧【相続税】タワーマンション節税への国税庁の見解公表 ※平成 27 年 10 月公表

市場価格と相続税評価額とのかい離を利用したタワーマンションの節税スキームに対して、国

税庁より見解が公表される。租税負担の公平の観点から看過しがたい事態がある場合には、否

認されるリスクが高まる。

⑨【消費税】国境を越えた役務の提供に対する消費税の課税の見直し ※平成 27 年 10 月 1 日より※

国外事業者が国境を越えて行う電子書籍・音楽・広告の配信等の電子商取引も消費税の課税対

象に。

⑩【所得税（給与の源泉徴収）】源泉徴収税額表の改正 ※平成 27 年分の給与計算より※

所得税の税率について、新たに課税所得 4,000 万円超の区分（税率 45％）が設けられたこ

とを受けて、税額表が改正される。なお、平成 28 年分の源泉徴収税額表も改正（給与収入

1,200 万円超の場合の給与所得控除額は 230 万円が上限となるため）されており、給与計算

時に注意が必要。

（たかはし）

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~ 4 ~ ヒルトップ税理士法人

財務省は、平成 28 年度税制改正大綱が平成 27 年 12 月 24 日に閣議決定されたことを公表

しました。

安倍内閣は、「三本の矢」を一層強化して「希望を生み出す強い経済」を確立するととも

に、「夢を紡ぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」を構築するという、「新・三本

の矢」により、少子高齢化に歯止めをかけ、50 年後も人口一億人を維持することを目指して

います。今回公表された税制改正大綱の内容は、上記政策を実現する観点から様々な税制の

見直しが盛り込まれています。

閣議決定された「平成 28 年度税制改正大綱」の概要は下記のとおりです。

Ⅰ．個人所得課税

【新設】

１． 空き家を売却した際の譲渡所得の特別控除の導入

相続により生じた空き家であって旧耐震基準しか満たしていないものに関し、相続人

が必要な耐震改修又は除却を行った上で家屋又は土地を平成 28 年 4 月 1 日から平成

31 年 12 月 31 日までの間に売却した場合（譲渡対価の額が 1 億円を超えるものを除

く）の譲渡所得について 3,000 万円の特別控除を導入。

２． 三世代同居に対応した住宅リフォームに係る税額控除制度の導入

三世代同居に対応した住宅リフォームに関し、借入金を利用してリフォームを行った

場合や自己資金でリフォームを行った場合の税額控除制度を導入（借入金：住宅借入

金等の年末残高の 1～2%、自己資金：標準的な工事費用相当額の 10％）。

※一定のリフォームとは、調理室、浴室、便所、玄関のいずれかを増設する工事（いずれか 2 つ以上

が複数となるものに限る）であって、工事費用の合計額が 50 万円を超えるもの。

◆上記特例の適用は平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 6 月 30 日までの間に居住の用

に供する場合（前年以前３年内にこの適用を受けた場合は適用不可）

３． 自主服薬推進のためのスイッチＯＴＣ薬控除（医療費控除の特例）の導入

検診、予防接種等を受けている個人を対象として、平成 29 年 1 月 1 日から平成 33年 12 月 31 日までの間に支払ったいわゆるスイッチＯＴＣ医薬品の購入費用（年間

1.2 万円を超える部分の金額）について、セルフメディケーション推進のための所得

控除制度を導入。

※スイッチＯＴＣ医薬品とは、要指導医薬品及び一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品

◆上記特例の適用は、現行の医療費控除との選択適用

【延長・拡充】

１． 国外転出時等の上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除

上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除の対象となる上場株式等の譲渡

の範囲に、国外転出をする場合の譲渡所得等の特例又は贈与等により非居住者に資産

が移転した場合の譲渡所得等の特例の適用により行ったものとみなされた譲渡を加

える。

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~ 5 ~ ヒルトップ税理士法人

２． 通勤手当の非課税限度額を月額 15万円（現行：10 万円）に引上げ

◆平成 28年 1月 1 日以後に受けるべき通勤手当について適用

３． 生命保険料控除、地震保険料控除又は寄付金控除の適用を受ける際の控除証明書又は

領収書の範囲に、メール等で通知されたものを印刷した書面を追加

◆平成 30年分以後の所得税について適用

４． 国民健康保険税の基礎課税額等に係る課税限度額の引上げ

① 基礎課税額に係る課税限度額 54 万円（現行 52 万円）

② 後期高齢者支援金等課税額に係る課税限度額 19 万円（現行 17 万円）

Ⅱ．資産課税

【新設】

１． 機械及び装置の固定資産税の特例措置の創設

中小企業の生産性向上に関する法律（仮称）の制定を前提に、中小企業者等が、同法

の施行の日から平成 31 年 3 月 31 日までに、一定の機械及び装置の取得をした場合に

は、固定資産税の課税標準を最初の 3 年間価格の 2 分の 1 とする特例措置を創設。

Ⅲ．法人課税

成長志向の法人税改革と地方法人課税の偏在是正

（国税）

１． 法人税率の引下げ等

⇒平成 27 年度…平成 27 年 4 月 1 日以後開始事業年度

※平成 28 年度までは、地方法人特別税を含む。

２． 租税特別措置の見直し

生産性向上設備投資促進税制は適用期限をもって廃止（所得税についても同様）。

３． 減価償却制度の見直し

平成 28 年 4 月 1 日以後に取得する建物附属設備・構築物の償却方法について、定率

法を廃止し、定額法に一本化。

平成 27 年度 平成 28・29 年度 平成 30 年度 法人税率 23.9％ 23.4％ 23.2％

大法人の法人事業税所得割※ 6.0％ 3.6％ 3.6％ 法人実効税率

（）は平成 27 年度と比較した減税率 32.11％ 29.97％

（▲2.14％） 29.74％

（▲2.37％）

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~ 6 ~ ヒルトップ税理士法人

４． 欠損金の繰越控除制度等の見直し

欠損金の繰越控除制度等について次の見直しを行う。

現行 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 30 年度

大法人 控除限度 65% 50%

繰越期間 9 年 10 年

中小法人等 控除限度 100％

繰越期間 9 年 10 年

改正案 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 30 年度

大法人 控除限度 65% 60% 55% 50%

繰越期間 9 年 10 年

中小法人等 控除限度 100％

繰越期間 9 年 10 年

⇒平成 27 年度…平成 27 年 4 月 1 日以後開始事業年度

（地方税）

１． 法人事業税の税率引下げと外形標準課税の拡大

資本金 1 億円超の普通法人の法人事業税のうち、外形標準課税（現行、法人事業税全体

の 4/8）を拡大する。 現行

平成 27 年度 平成 28 年度 付加価値割 0.72％ 0.96％

資本割 0.3％ 0.4％ 所得割※ 6.0％ 4.8％

地方法人特別税 93.5％ 152.6％ ※地方法人特別税を含む。地方法人特別税は平成 29 年度から廃止し法人事業税に復元。

２． 法人住民税の税率引下げと地方法人税の税率引上げ

消費税率 10%への引上げによる地域間の税源の偏りを是正し、財政力格差の縮減を

図るため、法人住民税法人税割の税率引下げと、地方法人税の税率の引上げを行う。

その他の地方創生の推進・特区に係る税制上の支援措置

【新設・拡充】

１． 地方拠点強化税制の拡充

雇用促進税制のうち地方活力向上地域特定業務施設整備計画に係る措置について、

所得拡大促進税制との重複適用を可能とする。

改正案 平成 28 年度

1.2％ 0.5％ 3.6％

414.2％

平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度

法人住民税 （）は制限税率

道府県分 3.2％

（4.2％） 1.0％

（2.0％）

市町村分 9.7％

（12.1％） 6.0％

（8.4％） 地方法人税 4.4％ 10.3％ 合計税率 17.3％ 17.3％

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~ 7 ~ ヒルトップ税理士法人

２． 地方創生応援税制（企業版ふるさと納税）の創設

地域再生法の改正を前提に、青色申告書を提出する法人が、地域再生法の改正法の

施行日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に、地方創生推進寄附活用事業（仮称）に

関連する寄付金を支出した場合には、支出寄付金の一定割合を法人事業税及び法人

住民税法人税割から税額控除できることとする。

その他の租税特別措置等

【延長・縮減】

１． 交際費等の損金不算入制度の適用期限を 2 年延長するとともに、接待飲食費に係る損

金参入の特例及び中小法人に係る損金算入の特例の適用期限を 2 年延長。

２． 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例について、対象法人か

ら常時使用する従業員の数が 1,000 人を超える法人を除外した上、その適用期限を 2年延長する。

Ⅳ．消費課税

消費税の軽減税率制度

１． 消費税の軽減税率制度

消費税の軽減税率制度を、平成 29 年 4 月 1 日から導入する。あわせて、複数税率制

度に対応した仕入税額控除の方式として、適格請求書等保存方式（いわゆる「イン

ボイス制度」）を平成 33 年 4 月 1 日から導入する。

２． 軽減税率対象品目及び税率

軽減税率の対象は次のとおりとし、軽減税率は 8%（地方消費税を含む）とする。 ① 飲食料品の譲渡（食品表示法に規定する食品（酒類を除く。）の譲渡をいい、外食

サービスを除く。）

② 定期購読契約が締結された週 2 回以上発行される新聞の譲渡

車体課税の見直し

１． 自動車取得税は、平成 29 年 3 月 31 日をもって廃止

２． 自動車税及び軽自動車税にそれぞれ環境性能割（仮称）を創設。平成 29 年 4 月 1 日

以後の自動車取得に対して課税（取得価額 50 万円が免税点）。

地方創生の推進に係る税制上の支援措置

１． 外国人旅行者向け消費税免税制度（輸出物品販売場制度）の見直し

免税販売の対象となる下限額について次のとおりとする。

① 一般物品 5,000 円以上（現行：1 万円超）

② 消耗品 5,000 円以上（現行：5,000 円超）

※平成 28 年 5 月 1 日以後の譲渡等について適用。 その他

１． 高額資産を取得した場合における消費税の中小事業者に対する特例措置の適用関係

の見直し

事業者（免税事業者を除く。）が、簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内

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~ 8 ~ ヒルトップ税理士法人

における高額資産（税抜 1,000 万円以上の固定資産等）の仕入れ等を行った場合に

は、仕入れ等をした課税期間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までは、

事業者免税点制度及び簡易課税制度は、適用しない。

※上記の改正は、平成 28 年 4 月 1 日以後に高額資産の仕入れ等を行った場合につい

て適用。

Ⅴ．国際課税

移転価格税制に係る文書化

１． 移転価格税制に係る文書化制度について、「ＢＥＰＳプロジェクト」の行動計画に対

応して示された勧告を踏まえ、下記の文書化を義務化

① 国別報告事項

② 事業概況報告事項（マスターファイル）

③ 独立企業間価格を算定するために必要と認められる書類（ローカルファイル）

※①、②は最終親事業体の平成 28 年 4 月 1 日以後開始会計年度に適用。

③は平成 29 年 4 月 1 日以後開始事業年度分の法人税に適用。

Ⅵ．納税環境整備

１． クレジットカード納付制度の創設

平成 29 年 1 月 4 日以後の国税納付について、インターネットを利用したクレジット

カード納付を可能とする。

２． 加算税制度の見直し

平成 29年 1月 1日以後に法定申告期限が到来する国税の加算税制度について次の見

直しを行う。 ① 調査を行う旨等の通知以後、かつ、更正予知前にされた修正申告に基づく過少

申告加算税（現行：0%）⇒ 5%（一定額を超える部分は 10%） ② 期限後申告又は修正申告に基づく無申告加算税（現行：5%）⇒ 10%（一定額

を超える部分は 15%）

３． 国税関係書類に係るスキャナ保存制度の見直し

国税関係書類に係るスキャナ保存制度について、次の見直しを行う。

〔承認要件〕

① 国税関係書類の受領等後に署名を行った上で、特に速やか（3 日以内）にタイ

ムスタンプを付す。

② 記録書類がＡ４以下の場合、大きさに関する情報の保存を不要とする。

③ その他適正事務書類要件等について緩和する。

〔その他〕

① スキャナについて、原稿台と一体となったものに限定する要件を廃止。

② スキャナに係る階調要件について、デジタルカメラ、スマートフォン等に対応

した取扱いを行う。

※上記の「スキャナ」には、デジタルカメラやスマートフォン等の機器を含む。

※上記の改正は平成 28 年 9 月 30 日以後に行う承認申請について適用。

（みやがわ）

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~ 9 ~ ヒルトップ税理士法人

２０１５年６月６日土曜日、朝５時起床、気温は１４度、雨は前日の夜

から途絶えることなく降り続いています。マラソンを走る上で最も気を付

けなければならないことは当日の体調です。加えて長い距離を走りきるた

めには走りやすい天候、気温、風など気象条件は重要なポイントとなりま

す。マラソンを１月から３月までの肌寒い時期に走るのには理由があります。気温が高くなれば

それだけ体温が高くなり、体力の消耗も激しくなるのです。前回の猛暑の中の大会を振り返ると

雨の中のレースで「今日は完走できるかもしれない。」という自信が沸き上がってきました。

いつも通りの朝食を摂り、家族が見送りながら「無理しないで。」と言葉をかけられました。前

回大会のことを思い「無理しないで走ってくるよ。」と会場に向かいました。

スタート地点となる会場は柴又の河川敷で、最寄りの駅からひと駅です。ここは休日に練習で

走るコースでこの大会のコースの一部となっています。会場に到着すると、ランナーがウォーミ

ングアップを始めています。スタートを待つ間、雨で身体が冷えないように屈伸運動をしながら

コースに整列しました。

空を見上げると、降り続いた雨は徐々に上がりはじめ霧雨のようになってきました。

前方で「パーン」とスタートの音がしました。手許の時計は７時を回り、いよいよスタートで

す。

今回は、河川敷ではなく土手の上からスタートするためコースが狭く、スタート時に土手から

転落することを避けるため、前方から自己申請タイム毎のグループに区切ってスタートになりま

した。３回目の参加ということもあり、早く走るという気負いもなくリラクッスして走りだすこ

とができました。スタートラインを通過したのは７時１２分です。

まずはスタートから４７．５キロ地点の休憩ポイントまで気を抜かず走りきることを目標に走

り始めました。５キロ毎を３０分以内に通過することを続けていけば後半で楽に走り切れると

思ったのです。距離が１００キロのレースとなるとフルマラソンと違い、参加ランナーのペース

は遅くなりがちです。いかに自分のペースを作るかが難しくなります。今回は１キロごとに距離

表示があったため時計を確認し、自分のペースをつかんでいきます。

５キロを通過する頃には雨は完全に上がり、気温が少しずつ上がってきているのが分かりまし

た。風がないため雲は途切れることがなく、直射日光でないため暑さを感じることはありません。

ここまで「絶好調」という言葉が出るくらい軽快な走りができました。

幅広いコースでは、体力の消耗を避けるため、できるだけカーブの内側を走り続けました。５

キロ、１０キロと順調にコースを走り抜け、気が付けば第一関門の２０キロ地点を、制限時間の

約１時間前、９時７分に通過しました。(続く)

(おぬき)

リベンジ 100 キロ!!②

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~ 10 ~ ヒルトップ税理士法人

初めまして。今年 1 月に入所しました山岡やまおか

弘明ひろあき

と申します。簡単な経歴として、高校卒業

まで鳥取、大学入学から就職するまでは大阪、就職から東京と、地方から出て参りました。

私の生まれ育った場所は、「鳥取県」という非常にのどかで、自然に囲まれ、空気もおいし

く、子育てをするうえでも大変素晴らしい街です。

「鳥取県」と言えば何が頭に浮かびますか？そ

うです、あの有名な「鳥取砂丘」です。鳥取砂丘

とは、日本海沿岸に広がる代表的な海岸砂丘であ

り、山陰海岸国立公園の特別保護地区に指定され

ており、南北 2.4km、東西 16kｍに広がる観光可

能な砂丘としては、日本最大です。

では、「鳥取砂丘」とはいったいどのように出

来たのかといいますと、人工的に作られたわけで

はなく、自然によって作り出されたものです。ど

のような過程を経て砂丘が作り出されたかというと、まず、中国山地の岩石（花崗岩・安山

岩・玄武岩等）が風化作用を受け、もろくなったものが砂となります。その砂が雨に流され、

千代川によって運ばれ、日本海へと流れ出ます。日本海の海底に堆積した砂は沿岸流と波の

働きによって岸へ打ち上げられ、強い北西の風によって内陸へ運ばれ、これらが長い年月繰

り返されることで鳥取砂丘が出来たと言われています。

この鳥取砂丘は、観光可能な砂丘ということも

あり、季節ごとに様々な催し物があります。是非

一度見ていただきたいのは、砂丘の頂上までのぼ

り、日本海に沈む夕日です。夕日を見た瞬間、悩

み事は吹き飛びます。

私自身、悩み事をしたときは砂丘の頂上まで

ダッシュで駆け上がり、夕日を眺めたものです。

ただし、冬は日が落ちるととても寒いので風邪を

引かないよう注意して下さいね。

鳥取には、砂丘の他にも有名な観光地もあり、日本海に面しているため、お魚料理もおい

しく、有名な温泉もあるので是非一度足を運んで頂ければ幸いです。

日々努力を重ね、１日でも早く仕事が出来るようになり、お客様にとって価値のあるサー

ビスを行えるよう成長していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

（やまおか）

【今号の写真】

掲載ページ 名称（撮影場所） 撮影者

1 ページ 初日の出（静岡県富士市） おぬき

ふるさと余話