44

宮尾・藤原

=實験赤痢研究中感染試験後

ニケ月目

二再登死亡

セ

ル猿

ノニ例

一二七八

ralbi. f. Bakt. Orig. Bd. 101, 1927. 22) Mandelbaum, Miinch. med. Wochenschrft. No. 48, 1909. 23) Zupnik, Berl. Kl. Wochenschrft. No

.

5. 1897. 24)K. W. Clauberg, Zentralbl. f. Bakt. 1. Orig. Bd. 120. 25)川和i舜通, 東西攣學. 第三巻第五號. 26)川ロヲ樋, 日本傳染病

,

學會雑誌昭和七年.27)古川彊二, 駒込病院報告. 第十九號. 28)春日, 奥村, 軍攣團雑誌. 昭和三年. 第177號. 29)遺澤忠三鄭ジ日本之

醫界. 第十六巻. 30)小1泉透, 京都府立勝科大學雑誌. 第三巻. 第二號. 31)長塚三鄭, 日本微生物雑誌. 第十入巻. 第入號. 32)田久保, 土

,

細菌學雑誌昭和三年. 第三入六號. 33)牧虎明, 細菌學雑誌. 昭和四年. 10月. 34)北濱章, 日本欝科大學雑誌. 第六巻. 第9號. 35)古

川

治平, 日本讐科大學雑誌. 第六巻. 36)大久保治敏, 衛生學傳染病學雑誌. 第二十九巻. 第七號. 37)察聯漱, 日本微生物學病理學雑誌. 二十

八巻. 十二號. 38)井上清吾, 見科雑誌. 第427號. 39)佐々木, 病原細菌學. 第七版. 40)小林, 簡明臨駄細學的. 改訂第三版. 41)竹

内

松次郎, 近世細菌學及免疫學. . 前後編. 昭和四年. 42)中村豊, 實際的細菌學1. 血清學槍査法. 昭和四年. 43)志賀潔, 臨1休細菌菟疫學. 各

.

昭和六年. 44)「ヂフテリー」篇. 日本内科全書入巻45)小1!1武夫, 鎭目專之助, 小田正曉, 百日咳ト「ヂフテリア」. 昭和入年. 46)牧虎明,

細菌學雑誌. 昭和四年, 第404號. 47)春日健造, 軍欝團雑誌. 第183號. 昭和三年九月. 48)川久保義典, 細菌學雑誌. 昭和六年. 第428號

.

實験赤痢研究中感染試験後

ニケ月目

二再登死亡

セ

ル猿

ノニ例

呉海

軍

病

院

病

的検

査

科

海

軍

軍醫少佐

宮

尾

績

海軍一等看護兵曹

藤

原

一

目

次

一、緒

言

二、第

一例

(イ)赤痢菌経

口感染

(口)便性及便通

(ハ)排

菌

(ニ)経

過

(ホ)再登及再登時

ノ症状

(ヘ)解剖所見

(ト)組織切片所見

45

三、第

二例

(イ)第

一回赤痢感染

I、

便

性

II、

排

菌

(口)第

二回赤痢感染

I、便

性

II、排

菌

(ハ)第

三同赤痢感染

I、體

温

II、便

性

III、排

菌

(ニ)再

登

I、

便

性

II、排

菌

(ホ)解剖所見

四、総括蛇

二考察

五、参

考丈獄

陰、

緒

言

一度赤痢

ニ罹リタル後再ビ赤痢

二罹リタル際之ガ再嚢ナリャ

或ハ再感染

ナリャハ判断二迷

フ事少ナカラザ

ルベシ。從ッテ赤痢ノ再登

ニ關

スル報告

ハ文献

二其例極

メテ少ナシ。江口軍書大佐ハニ十六歳

ノ海軍

一等看護兵

ニシテ第

一同登病後ニケ月牛目

二再叢シ更

二其

後ニケ月後再ビ赤痢症状ラ起シタル志賀型赤痢ノ興味アル

一例テ報告シ長尾恒介氏

ハ恢復期

ニアリテニ十八歳

ノ男子ガ

第二十六病日

目

二再ビ赤痢症状ラ呈

シ一旦清失シタル赤痢菌テ再ビ便中

二謹明スルニ至リタル一例テ報告

セリ。

又柏木正章氏

ハ三十八歳

ノ男子ガ第

一同叢病後二十

一日目即チ全治退院

ノ翌日二再登セル一例テ報告セリ。

余等

ハ猿

テ使用セル實瞼

赤痢

ノ研究中第

一例ハ赤痢感染試験後五十三日目

二第二例

ハ第三同赤痢感染試験後五十六日目

二何

レモ著明ノ赤痢症状ラ嚢シ便中感

染菌

ト同型ノ赤痢菌ラ排出

シ再度嚢病後四日乃至五日目

二衰弱死

セル例ラ経験

セリ。

是等

ハ明

二赤痢

ノ再嚢

ト認

ムベキモノニシテ猿

ラ使用セル實験赤痢

ノ研究中再叢

セル報告ハ未ダ嘗テ

文獣

二其例テ見ザ

ル所ナリ。弦

舞是等二例ノ臨躰所見

二加

フルニ解剖所見テモ併

セ報告セントス。

ニ、

第

一例

四十六號

奎

轡猿

雄

髄重

二・入冠(感

染試験前)

昭和十年十

二月三十日入手、同三十日

ヨリ米屡飯、卵黄、牛乳等

ヲ以

テス

ル人工榮養方法

(海軍軍讐會雑誌昭和十

一年五月號

二登表

ス)ヲ以

テ飼

育

ス。

(イ)赤痢菌経口感染試験

昭和十一年二月十三日午前

(十

一時)駒込跣型赤痢保菌者岸本菌三〇麺ヲ

宮尾

・藤原

=實験赤

痢研究

中感染試験後

二ケ月目

ニ再發

死亡

セル猿

ノ二

例

一二

九

46

宮

尾・藤原

君實験赤

痢研究

中感

染試験後

ニケ月目

二一再嚢死亡

や〃猿、ノご例

一二八○

「ネラ

トン、

テー

テル」ヲ以'テ胃内

二ぬ述入

シ感染

ヤシム。

同菌

ハ膿重

一.○瓦

ノ南京

鼠

二野

シ最少致

死量○.三彪

ヲ示

セリ。

赤

痢菌経

和投與

ノ四日前

ヨリ

検

温虹

二肉

眼的及細菌學的検便

ヲ

行

ヒタル

ニ便性善通便

見ニシテ勿論便中赤痢菌

ヲ認

ム〃コトナ

シ。感染試験前駒

込A

菌

二封

シ中等度

ノ溶菌力

ヲ示

ス」バク

テリオ、フ

ァージ

ュ」ヲ談明

セリ。

(口)便性及便通

便性

ハ感染試験

ノ翌

日及翌

々日

ノご日間水様便

二少量

ノ粕液

ヲ混ズ

ル程

度

トナリャ其後

六日間爾引績

キ軟便

二少

量

ノ粘液

ヲ混ズ

〃急性腸炎

ノ症状

纒績

ス。

便通

ハ健康猿、二於

テ

モ善通

↓日

】同

乃至

三同

ナ

レバ

便通

ノ培加

ハ特

二之

ヲ認

メザ

リキ、多少元氣衰

へ顔面蒼白色

ヲ呈

スル

モ腹痛

アル模様

ナジ。

(ハ)排菌

感

染

ノ翌日及翌

々日

ノニ日間感

染菌

ト圃型

ノ駒込恥蓄

ヲ検出

ス。

(ご

経過

斯

クシテ感

染試験

後十

一日目

二至

リ便性全

〃善逼

二復

ス。

「バ〃テリオ、ファ」

ジ

ュ」ハ感染試験ン

第

七"目

二感染菌

二樹

ス〃強度

ノ

溶

菌力登現

シ赤痢症朕恢

復

セル後

モ引績

キ糞

藻中

二之

ヲ謹明

セリ。

(ホ)再登及

再登時

ノ症状

然

ル

二感染

試験

後五十

一.日目頃

ヨリ顔面著

シク蒼貞色

ヲ

呈ジ首

ヲ項垂

レ

全

ク元氣無

キ

ニ至

リタ〃ヲ

以

テ特

二注意

ヲ怠ラザ

リダ所感染試験

後五十

二日目

轟便性軟

便トナワ

翌

五十三E目

二至

リ軟便

二中等度

ノ粘液

ヲ混ズ

ル

ニ至

レリ。

實 験 猿 ノ 赤 痢 再 襲 第 一 例(四 十 六 號 猿)

盤重

モ感

染前

二比

シ○

.五冠減少

ス。全

ク食

ヲ撮

ラズ、

五十

四日目

ハ便通

五同、荊日

二比

シテ便性少

シク悪化

シ五+

五日目

二至

リ純粘

血便

トナ

〃。此

ノ日猿.ハ坐居

スル

ニ堪

ヘズ

横臥

スル

ニ至

リ

元氣全

〃沈衰

ジ

雨

手ヲ以

テ腹

部

ヲ押

へ劇甚

ナル腹痛

ヲ覧

ユ〃

モノ

・如

〃見

ヘタリ。強

心刺

ヲ注射

シ腹腔

内

ニ「ロック氏液毎、旦

○

○耗

ノ注射

ヲ行

ヒタル

モ

五+七H

昼

至

リ途

47

死亡

ス。

便中赤痢菌

ハ五十

五日目

ヨーー死亡

ニ至

ル五十七日目迄

三日間検出

ス。

(へ)解剖所見

肺臓、

心臓等清化管以外

ノ諸臓器著攣

ヲ認

メズ。

胃

ハ粘膜

一般

二申等度

二充血

シ殊

二幽門部附近

二於

テ甚

ヅ。

小腸

ハ全面

二亙

リ鰹度

二充血

ジ殊

二下三分

ノ}ノ部著明。

大腸

ハ全長強度

二充血肥厚

シ多徽濾

胞

ノ腫脹

ヲ認

ム。帽針頭大乃至粟粒尺

ノ小浴血斑所

々

二散在

シ廻盲部

二小豆

大

ノ

一個

ノ淺

キ潰瘍

ヲ認

ム。

赤

痢菌経

口感染

コケ月後再獲死亡

セル猿

ノ廻盲部

潰瘍及赤痢菌侵入

ノ模様

ヲ示

ス模型鳥暴

清化管培養試験

胃

内

粕

膜

面

駒込燭菌

(+)

小腸上部粘膜面

駒込島薗

(十)

小腸中部粘膜面

赤

痢

菌

(一)

小腸下部粘膜面

駒

込恥菌

(十)

大腸

上部粧膜協

駒込翫菌

(十)

た腸中部粒膜面

赤

痢

菌

〔こ

廻

盲

部

潰

瘍

画

駒込島菌

(十)

肛

門

部

粘

膜

面

駒込跣繭

(十)

(ト)組織

切片

所見

粘膜細胞

及腺

ノ土皮細胞

ハ

腫た

洞濁

シ

粘膜及粘膜下紺織

ニハ圓

形細胞

ノ

浸潤著

明且粘膜

及粘膜

下組織

・

血誉披張

ヅテ

血球

ヲ充

シ所

々

二出血竈

ヲ

見

ル。廻盲部

ノ潰、瘍

ハ粘膜下

組織

二迄

侵入ン

且同部

ノ粘膜下組織及筋屏

.弘

著明

ノ圓

形細胞

ノ寝潤

ヲ

認

メ所

々

ニグラ

ム陰性

ノ桿薗

(赤痢菌)多撒

ヲ認

ム。

三,

第

二例

コ.一十九號

豪

潜猿

雄、髄

重五・煮冠(感染試験前)

昭利+年+

一月

二+

二日入手、同

二+三日

ヨ"第

…例同様

尺L榮養ガ法

ヲ

開始

ス。

赤痢感染前便性並二通唯駒込

A菌及B菌

二勤

シテ

著明

ノ溶菌乃

ヲ有

スル「バ

〃テリオファージ

ュ「ヲ便中

二誇明

スル外全

〃健康

ナリ。

(イ)第

一同感

染

昭和+年+

一旦

ニヤ目乍前

(+時)駒込H型

保薦蕎51口菌

=..C難

ヲ

維

口投

與出口附困ハ鯉肥重

一瓦

ノ「マゥ

スー二凱劃ジ0

∴二磁9ノ営取小ノ致

.死息胆ヲ

有

ス〃モ

ノ

ナ

リ。

1、

便

性

威心染

試齢馳ノ笠

目

ヨ呼

四

n

闇凹軟一痩

トナ

ー1

三

日

目小/量

ノ

血

液

ヲ混

、シ

タル

モ五

宮尾・藤原=

實験赤痢

研究中感染試験後

ニケ月目

ニ再發死亡

セル猿

ノニ例

一二八

一

48

宮尾

・藤原

=實験赤

痢研究中感染試験後

ニケ月目

二再螢死亡

セル猿

ノニ例

二

一八二

蹄

簿

輔

ノ

赤

痢

調

嫌

第

二

例

(三

十

満

號

韓)

日目

ヨリ

便性讐逼

トナリ

爾來入日間善

通便織績感染

後十

三日目粘液便

ト

ナリ且ハ後十三煽問急性賜刷炎症駅嶽錘績シ

ニ十五日目

二至リ全

〃健灘那二復

ス。

∬、排

菌

感染後十肩月

ヨリ三日間感

染菌ト同型菌

ヲ検出

ヌ。

(ロ)第

二回感

染

昭和十

一年

一月六目午前(十

一時)、駒込職

型患

者福

田菌

三〇彪経

口投與、

感染前便性韓蓮

ニシテ

元氣良

ク韓

逼

ノ健康駅態

ニアリシ

モ駒込

B菌及A

菌

二封

シ強力

ノ溶菌力

ヲ有

スル」バクテリオ、フ

ァージ

ュ」ヲ便中

二謹明

セ

リ。1

、便

性

感

染

ノ翌日

ヨリ七日間輕

度

ノ急性腸炎

ノ症駿

ヲ

呈ジタル

モ入日目

ヨリ讐

通便

トナ〃。

π、排

菌

感染

ノ第二及第

三日目

ノニ同感染菌

ト同型菌

ヲ排出

ス。

(ハ)第

三回感染

昭和十

一年

二月

十三日前

記岸本萄

三〇

彪ヲ経

口感染

ス。感

染前入日間

ハ便

性全

ク並日蓮

便

ニジ

テ元氣良

ク

便中駒込

A薗及駒込B菌

二封

スル

相當強度

ノ溶菌力

ヲ有

スル「バクテリオ、フ

ァ～ジ

ュ「ヲ謹明

ヌル外全

ク健康

チリ。

1、艦

温

感染後四

日間(第

三日

ノタ

ヲ除

キ)少

ジク上昇

ヌ。

49

II、

便

性

感

染後三日目

ヨリ軟便

トナリ六日.目粘血便

ヲ排出

ス。兩來十

六日問軟便

二

粕

血

ヲ混

ジ或

ハ純粘液便ヲ

排

出

スル等

ノ

赤痢症状持績

シ第

三回感染後

二

十二日目

二至

り全

ク並日通便トナ

ル。

III、排

菌

排菌

ハ第

三同感染後

ハ

一同

モナシ。

(ニ)再

發

1、

便

性

第三回感

染後

五十三日目頃

ヨリ

顔面蒼貞色

ヲ呈

シ首

ヲ項垂

ソ元氣衰

ヘタ

ルヲ以

テ特

二注意

シ居

リタ

ル

所五十六日目郎

チ便性善通便

二恢復

セル後

三十五日目

二至

リ便性著

シク

不良

トナリ

泥状便中多量

ノ粘液ヲ

混ズ

ル

ニ

至

リ翌日

ハ殆

ソド純

粘血便

トナリ便蓮

モ四同乃至

五回

り塘加

ス。

II、排

菌

赤痢菌

ハ便性

不良

トナ

リタル

翌

日

ヨリニ日間排出

シ

嚢弱甚

ヅク

且食

思全

ク歓損

シ雑食

セズ。便性

不良

トナリテ

ヨリ四

日目

り至り強

心剤

ロック氏液

ノ腹

腔内注射

ヲ行

ヒタルモ途

三衰弱死亡

セリ。

(ホ)解

剖所見

清化管

以外

ノ部

り著攣

ヲ認メズ。

胃

ハ噴門部

ヨリ

中部

以上異常

ナ

キモ

幽門部

附近

苓於

テ中等度

ノ炎症充血

ヲ呈

ス。

小腸

ハ

一般

二輕度

二充

血

シ殊

り下牛部

二於テ甚

シ。

大腸

ハ廻盲部附近申等

度

二充血

ス。中部輕度、下部

二於

テ炎症充血著

シク

多籔

ノ盗血斑

ヲ認

ム。

浩化管培養試験

各部粘膜面

赤痢菌(一)

四、

考

察

虹

二総

括

第

一例

ハ第

一回感染試験後五十三日目

り第二例ハ第三同感染後試験後五十六日目

り著明ノ赤痢症欺ラ登シタルモ同室ノニ十

一匹ノ他

ノ猿

りハ其間

一同

モ赤痢感染試験テ行

ヒタルコトナシ。二匹相前後シテ赤痢症駄テ嚢シタルヲ以テ是

ラ別室

り隔離

シ残リニ十

一匹

ノ

猿

二封シ藪向

り亙リ検便テ施行シタルモ一同

モ赤痢菌テ検出セザリキ。

且赤痢實験中

ハ殊

り無用ノ者

ノ出入ラ絶封禁ジ居リ該罹患猿ノ食物

ハ全ク加熱殺菌

セル人工榮養テ與

へ配食

モ全

ク無菌的

り行

ハレタ

レバ中途食物テ介

シテ赤痢菌

ノ搬入

セラレタル疑

テ挾

ム鯨地ナク且又検出菌

ハ前

り経口投與シタル菌

ト全ク同

一菌型ナル黙ヨリ見ル

モAコ回

ノ嚢病

ハ再發ト帰誌ムル外ナシ。

從來赤痢

ハ

三般學者

りヨリテ

治癒

シ易キ疾病ナルモ

一旦赤痢

り罹ゾタルモノハ再三赤痢

(保菌者ラ含

ム)若

クハ急性腸炎

二罹リ易ク

宮尾・藤原

=實験赤痢研究中感

染試験後

二ヶ月目

ニ再登死亡

セル猿

ン二例

一二八

三

50

宮尾・藤原=實験赤痢研究中感染試験後二

ケ月目

二再螢死亡

セル猿

ノ二例

一二八四

ナルモノァリト考

ヘラレ居

ルモ、余等

ノ實験例ハ保菌者

二非ラザ

ルモ第二

例ハ排菌止

ミテヨリ五十二日目

二第二例

ハ感染試験後五十七

日目

り再ビ排菌ツ始メタルモノニシテ婁

二述べシ江口、長尾、柏木氏等

ノ赤痢再嚢報告例

り實験的事實テ示シタルモノト云フベク、

是等

ノ實験例ヨサスシバ從

來再罹患ト考

ヘテモ差支ナキモノヲ含

ムリハ非ザ

ルヤヲ推セシム。

次

二再嚢猿ノ消化管粘膜

り於ケル赤痢病攣

ノ位置及再獲時

り於ケル身禮諸臓器内ノ赤痢菌

ノ分布歌況ニ就テ検査シタルニ次表

り示

ス

ガ如ク即チ清化管以外ノ心肺腎等

ノ諸臓器

ニハ何等

ノ攣化テ認

メズ、且培養上赤痢菌

ラ検出シ得ザリキ。

然

ル属浦化管

二於テハ第

一例及第二例共

り胃小腸大腸

ノ全般

二亙リ輕度乃至強度

ノ赤痢病攣

テ認

メタルモ特

り大腸ノ下部ヨリ直腸

り

亙リテ強度

ノ病攣

ヲ認

メタリ。

潰瘍ハ第

一例

二於テ廻盲部

ニ一個テ認

メタリ。而シテ病攣部ヨリノ培養

ニヨリテ赤痢菌テ検出

セリ。

是等ノ所見ヨリシテ感染後艦内

二於ケ

ル赤痢菌

ノ常存場所

ハ胃或ハ小腸大腸申

ノ何

レカノ清化管粘膜

ニシテ保菌歌態トナレル患者

ノ

禮内

二於ケル「チフス」菌

ハ膿嚢骨髄

二常存スルト異リ赤痢菌

ハ清化管以外

ノ臓器

一一ハ常存スルモノニハ非ザ

ルコトテ推考シ得ベシ。

此

ノ所見ハ志賀博士ノ人禮解剖所見ト

一致ス。

赤痢菌経口感染二ケ月後再登死亡セル人工榮養猿ノ清化管解剖所見

備考

.一、

轡

ハ赤痴脚病出愛強度

十

ハ中等度

十

ハ輕

度ナ

ルヲ示

シ

ス

小潰瘍山ノ存

在ヲ示

ス

二、小腸

ヲ三分

シ

(イ)上部

ハ上三、分

ノ

一部。

(口)中部

ハ中

三分

ノ

一部。(ハ)下部

ハ下

三分

ノ

一部

ヲ示

スモノトス。

三、大腸

ハ上端廻盲部及下方直腸

ヲ除

キタル中間全長

ヲ三分

シ

(イ)上部

ハ上

三分

ノ

】部。

(口)中部

ハ中三分

ノ

一部。

(ハ)下部

ハ下

三分

ノ

一部

ヲ示

ス

モノト

ス。

四、

直腸部

ハ肛門外

ロ

ヨリ五糎上方迄ト

ス。

51

欄筆スルニ臨ミ御指導虹

二御校閲ヲ辱ウシタル'呉海軍病院長菅原軍騰少將閣下ニ謹謝スルト共

二本實験途行二當り多大ノ御援助及御指導ラ賜リタ

ル海軍軍讐學校敏官柴田軍離大佐鼓二本實験途行

二當リ御援助ヲ與ヘラレタル呉海軍病院藥測部長都丸藥剃中佐及岩崎藥刺少佐二謹ソデ謝意ヲ表

ス。

参考文獻

1) 柴

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症竝

二保

菌者

二就

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ニ於

ケル

免疫

ノ登現及其

ノ持綾期問殊二再罹患ノ頻度二就テ. 臨林細菌免疲學各論.5) 柏木正章, 細菌性赤痢ノ再罹患二就テ. 日本傳染

病學會雑誌 昭和

六年六

月.

6) 蜂谷六郎, 田

中貢, 疫痢及疫痢

ノ再感

二就

テ. 見科雑誌. 大正十二

年. 第

二七五號

.

営尾・藤原=實験赤痢研究中感染試験後二ケ月目

二再發死亡セル猿ノ二例

一二八

五