成長曋に泃意すべき スポーツ外傷と障害 · 2010-05-21 · 1...
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1
成長期に注意すべきスポーツ外傷と障害
米田 實日本体育協会公認スポーツドクター名古屋 米田病院・よねだクリニック
-スポーツドクターの立場から-
財団法人 日本体育協会財団法人 愛知県体育協会財団法人 スポーツ安全協会愛知県支部
文部科学省 愛知県教育委員会
大塚製薬株式会社
愛知県スポーツ指導者連絡協議会
平成20年7月6日(日) 15:00~16:30
ウィルあいち「ホール」
主 催:
後 援:
特別協賛:
主 管:
日 時:
場 所:
米 田 病 院 よねだクリニック臨床スポーツ医学:文光堂より
2
米 田 病 院 よねだクリニック臨床スポーツ医学:文光堂より
米 田 病 院 よねだクリニック
鉄は熱いうちに鍛えよStrike while the iron is hot.
日本古来の芸能(能・歌舞伎など)の世界でも
天才教育は幼少期から行われることが多い
三つ子の魂百まで
3
米 田 病 院 よねだクリニック
手の運動野にある神経細胞のネットワークの発達
出生直後 6ヶ月目 2年目
(時実《1969》より引用)
脳神経脳神経脳神経脳神経ののののネットワークネットワークネットワークネットワークはははは構造的構造的構造的構造的にはにはにはには3333歳歳歳歳でほぼでほぼでほぼでほぼ完成完成完成完成しししし
そのそのそのそのリンクリンクリンクリンク構築能力構築能力構築能力構築能力はははは7777~~~~10101010歳歳歳歳ででででピークピークピークピークをむかえるをむかえるをむかえるをむかえる
動作の習得
身長
ねばり強さ
力強さ
発育・発達のパターン(宮下(《1981》)
年間発達量
5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 歳
米 田 病 院 よねだクリニック
運動(スポーツ)にはゴールデンエイジがある
4
米 田 病 院 よねだクリニック
小児期の持久力トレーニングは
精神的な効果をねらう意味しかないというのがスポーツ医学的常識
臨床スポーツ医学:文光堂より
50505050マッチマッチマッチマッチ((((県県県県レベルレベルレベルレベル))))●●●●視覚視覚視覚視覚、、、、リズムリズムリズムリズムのののの変化変化変化変化、、、、サインサインサインサインにににに反応反応反応反応●●●●筋力強化筋力強化筋力強化筋力強化とととと柔軟体操柔軟体操柔軟体操柔軟体操●●●●有酸素運動有酸素運動有酸素運動有酸素運動のののの規則的規則的規則的規則的ななななランニングランニングランニングランニング
●●●●動動動動きのきのきのきの頻度頻度頻度頻度とととと反応速度反応速度反応速度反応速度のののの改善改善改善改善●●●●上肢上肢上肢上肢とととと下肢下肢下肢下肢のののの独立独立独立独立したしたしたした運動運動運動運動
11歳
40404040マッチマッチマッチマッチ((((クラブクラブクラブクラブ内内内内))))●●●●全全全全てのてのてのての技術技術技術技術ををををマスターマスターマスターマスター●●●●長長長長いいいいラリーラリーラリーラリーやややや試合試合試合試合ができるができるができるができる●●●●ボールボールボールボールののののコーディネートコーディネートコーディネートコーディネートができるができるができるができる●●●●規則正規則正規則正規則正しいしいしいしい柔軟体操柔軟体操柔軟体操柔軟体操
●●●●体力体力体力体力のののの向上向上向上向上●●●●集中力集中力集中力集中力のののの増加増加増加増加●●●●心肺機能心肺機能心肺機能心肺機能のののの耐久力耐久力耐久力耐久力
10歳
30303030マッチマッチマッチマッチ((((クラブクラブクラブクラブ内内内内ポイントゲームポイントゲームポイントゲームポイントゲーム))))
●●●●規則正規則正規則正規則正しいしいしいしいリズムリズムリズムリズム●●●●規則正規則正規則正規則正しいしいしいしいランニングランニングランニングランニング●●●●持久力持久力持久力持久力のののの持続持続持続持続
9歳
スクールスクールスクールスクールへのへのへのへのスタートスタートスタートスタート5555年計画年計画年計画年計画、、、、目標目標目標目標プランプランプランプラン
●●●●移動移動移動移動ののののスピードスピードスピードスピードをををを高高高高めるめるめるめる●●●●プレープレープレープレーによってによってによってによってコーディネーショコーディネーショコーディネーショコーディネーションンンンのののの改善改善改善改善●●●●リズムリズムリズムリズム感感感感のあるのあるのあるのある動動動動きききき
●●●●柔軟性柔軟性柔軟性柔軟性のののの維持維持維持維持●●●●速力速力速力速力のののの訓練訓練訓練訓練●●●●変化変化変化変化のあるのあるのあるのある遊遊遊遊びびびび
8歳
総合総合総合総合スポーツスポーツスポーツスポーツののののスタートスタートスタートスタートいろいろないろいろないろいろないろいろなスポーツスポーツスポーツスポーツのののの体験体験体験体験
●●●●ベーシックテニスプログラムベーシックテニスプログラムベーシックテニスプログラムベーシックテニスプログラム((((正正正正しいしいしいしいテニステニステニステニスのののの基礎基礎基礎基礎をををを学学学学ぶぶぶぶ→→→→グリップグリップグリップグリップ・・・・スイングスイングスイングスイング・・・・フットワークフットワークフットワークフットワーク~~~~ストロークストロークストロークストローク・・・・ボレーボレーボレーボレー・・・・スマッシュスマッシュスマッシュスマッシュ・・・・サービスサービスサービスサービス・・・・・・・・・・・・ワントリップラワントリップラワントリップラワントリップラリーリーリーリー・・・・コントロールショットコントロールショットコントロールショットコントロールショット・・・・切切切切りりりり返返返返しししし))))
●●●●神経組織神経組織神経組織神経組織のののの完成完成完成完成●●●●からだのからだのからだのからだの各器官各器官各器官各器官もあるもあるもあるもある程度整程度整程度整程度整うううう●●●●アスリートアスリートアスリートアスリートとしてのとしてのとしてのとしての競技競技競技競技のののの基礎基礎基礎基礎ととととなるなるなるなる能力能力能力能力がががが決決決決まるまるまるまる
7歳
●●●●バランスバランスバランスバランス感覚感覚感覚感覚をををを磨磨磨磨くくくく、、、、運動神経運動神経運動神経運動神経のののの基礎作基礎作基礎作基礎作りりりり●●●●歩歩歩歩くくくく、、、、走走走走るるるる、、、、投投投投げるげるげるげる、、、、跳跳跳跳ぶぶぶぶ、、、、つかまるつかまるつかまるつかまる、、、、ぶらさがるなどのぶらさがるなどのぶらさがるなどのぶらさがるなどの動作動作動作動作
●●●●筋肉筋肉筋肉筋肉・・・・骨格骨格骨格骨格のののの発達発達発達発達がががが完成期完成期完成期完成期にににに近近近近づくづくづくづく
6歳
●●●●正正正正しいしいしいしい睡眠睡眠睡眠睡眠のとりのとりのとりのとり方方方方●●●●栄養栄養栄養栄養ののののバランスバランスバランスバランスをををを5歳
●●●●キッズテニスプログラムスタートキッズテニスプログラムスタートキッズテニスプログラムスタートキッズテニスプログラムスタート((((ラケットラケットラケットラケットととととボールボールボールボールでででで遊遊遊遊ぶぶぶぶ))))
●●●●骨骨骨骨のののの数数数数がそろうがそろうがそろうがそろう4歳
ボールボールボールボール遊遊遊遊びびびび
●●●●基礎運動基礎運動基礎運動基礎運動プログラムスタートプログラムスタートプログラムスタートプログラムスタート((((色色色色々々々々なななな動動動動きのあるきのあるきのあるきのある遊遊遊遊びのびのびのびの動作動作動作動作))))
●●●●脳神経脳神経脳神経脳神経がががが70%70%70%70%までまでまでまで発達発達発達発達●●●●ことばのことばのことばのことばの判断判断判断判断ができるころができるころができるころができるころ
3歳
大会・トーナメントスポーツ&テニスプログラム身体・精神の発達・成長年齢
日本テニス協会ホームページより http://124.40.17.208/ikkantaisei.html
日本テニス協会の発育発達に応じた競技者育成プログラム
5
●●●●ITFITFITFITF、、、、四大大会四大大会四大大会四大大会…………●●●●試合試合試合試合のののの中中中中でででで全全全全てのてのてのての調整調整調整調整をしていくをしていくをしていくをしていく●●●●自己管理能力自己管理能力自己管理能力自己管理能力をををを高高高高めるめるめるめる
●●●●自身自身自身自身のののの生理学的知識生理学的知識生理学的知識生理学的知識をををを学学学学ぶぶぶぶ20歳
●●●●プロプロプロプロへのへのへのへの自覚自覚自覚自覚●●●●トーナメントトーナメントトーナメントトーナメント計画計画計画計画をををを設定設定設定設定
●●●●訓練訓練訓練訓練にににに重要重要重要重要なななな個性化個性化個性化個性化●●●●筋力筋力筋力筋力トレーニングトレーニングトレーニングトレーニングとととと柔軟性柔軟性柔軟性柔軟性●●●●怪我怪我怪我怪我にににに関関関関するするするする知識知識知識知識●●●●試合試合試合試合でのでのでのでの自己調整力自己調整力自己調整力自己調整力
●●●●耐久力耐久力耐久力耐久力のののの訓練訓練訓練訓練●●●●筋力強化筋力強化筋力強化筋力強化●●●●ストレッチングストレッチングストレッチングストレッチング
17歳
ITFITFITFITFサテライトサテライトサテライトサテライト大会大会大会大会((((一般選手一般選手一般選手一般選手としてとしてとしてとして参加参加参加参加))))
●●●●無酸素無酸素無酸素無酸素ののののレベルレベルレベルレベルでででで訓練訓練訓練訓練●●●●乳酸性無酸素運動乳酸性無酸素運動乳酸性無酸素運動乳酸性無酸素運動●●●●50505050~~~~60606060分間走分間走分間走分間走 12121212~~~~14141414㎞㎞㎞㎞
●●●●筋持久力筋持久力筋持久力筋持久力をををを強化強化強化強化●●●●テニステニステニステニス技術技術技術技術のののの完成完成完成完成●●●●個性的個性的個性的個性的ななななプレースタイルプレースタイルプレースタイルプレースタイルをををを
16歳
ITFITFITFITFジュニアジュニアジュニアジュニア大会大会大会大会
国際国際国際国際ジュニアジュニアジュニアジュニア大会大会大会大会ののののスタートスタートスタートスタート
●●●●自分自分自分自分ののののトレーニングゾーントレーニングゾーントレーニングゾーントレーニングゾーンでででで長長長長いいいい時間走時間走時間走時間走ることができるることができるることができるることができる●●●●ウエイトウエイトウエイトウエイトをつけたをつけたをつけたをつけたトレーニングトレーニングトレーニングトレーニング、、、、器具器具器具器具もももも使用使用使用使用●●●●呼吸呼吸呼吸呼吸をををを調和調和調和調和させてさせてさせてさせてストレッチングストレッチングストレッチングストレッチング●●●●練習時間練習時間練習時間練習時間をををを4444時間時間時間時間にににに
●●●●パワーパワーパワーパワー増加増加増加増加●●●●複雑複雑複雑複雑なななな動動動動きのきのきのきの完成完成完成完成●●●●戦略知識戦略知識戦略知識戦略知識をををを高高高高めるめるめるめる
15歳
基礎体力作基礎体力作基礎体力作基礎体力作りりりり、、、、クロスカンクロスカンクロスカンクロスカントリートリートリートリーでででで走走走走るるるる((((月月月月1111回回回回))))
●●●●45454545~~~~55555555分間走分間走分間走分間走るるるる●●●●走走走走るるるるリズムリズムリズムリズムのののの個性化個性化個性化個性化((((オンコートオンコートオンコートオンコートでででで))))●●●●脚脚脚脚パワーパワーパワーパワーのののの訓練訓練訓練訓練●●●●巧妙巧妙巧妙巧妙さとさとさとさとバランスバランスバランスバランスののののコーディネートコーディネートコーディネートコーディネート
●●●●パワーパワーパワーパワーととととリズムリズムリズムリズム感感感感のののの変換変換変換変換とととと改善改善改善改善●●●●肢体肢体肢体肢体のののの動動動動きのきのきのきのコントロールコントロールコントロールコントロールとととと正確性正確性正確性正確性
14歳
80808080マッチマッチマッチマッチ((((地域地域地域地域~~~~全国大会全国大会全国大会全国大会))))
●●●●走行中走行中走行中走行中ののののリラクゼーションリラクゼーションリラクゼーションリラクゼーション●●●●軽快軽快軽快軽快なななな歩幅歩幅歩幅歩幅とととと呼吸呼吸呼吸呼吸●●●●リラックスリラックスリラックスリラックス、、、、踏踏踏踏みみみみ込込込込みのすばやさみのすばやさみのすばやさみのすばやさ●●●●筋力強化筋力強化筋力強化筋力強化
●●●●肉体的肉体的肉体的肉体的・・・・精神的精神的精神的精神的にににに思春期思春期思春期思春期にさしかにさしかにさしかにさしかかるかるかるかる●●●●肢体肢体肢体肢体のののの動動動動きのきのきのきのコントロールコントロールコントロールコントロールとととと正確性正確性正確性正確性
13歳
60606060マッチマッチマッチマッチ 10101010年計画年計画年計画年計画目標設定目標設定目標設定目標設定
ジュニアジュニアジュニアジュニア大会大会大会大会ののののスタートスタートスタートスタート●●●●スピードスピードスピードスピードとととと瞬発力瞬発力瞬発力瞬発力のののの改善改善改善改善●●●●筋力筋力筋力筋力とととと柔軟性柔軟性柔軟性柔軟性のののの強化強化強化強化((((スピースピースピースピードドドド・・・・力力力力))))●●●●様様様様々々々々なななな方向方向方向方向、、、、直線直線直線直線ののののスプリントスプリントスプリントスプリント●●●●姿勢姿勢姿勢姿勢とととと好好好好ましくましくましくましくないないないない態度態度態度態度のののの矯正矯正矯正矯正●●●●上肢上肢上肢上肢とととと下肢下肢下肢下肢のののの筋力筋力筋力筋力をををを付付付付けるけるけるける●●●●腹筋腹筋腹筋腹筋・・・・背背背背筋強化筋強化筋強化筋強化、、、、40404040分間継続分間継続分間継続分間継続ランニングランニングランニングランニング、、、、インターバルインターバルインターバルインターバル走走走走
●●●●骨格固骨格固骨格固骨格固まるまるまるまる●●●●身長発育身長発育身長発育身長発育ののののピークピークピークピーク
12歳
大会・トーナメントスポーツ&テニスプログラム身体・精神の発達・成長年齢
日本テニス協会ホームページより http://124.40.17.208/ikkantaisei.html
日本テニス協会の発育発達に応じた競技者育成プログラム
1.82.9
6.3
1.3
日本体育協会「若年者におけるスポーツ外傷・障害」より 米 田 病 院 よねだクリニック
小学生のスポーツ外傷・障害発生率と練習時間の関係
25
過去
現在外傷・障害
4時間以下
4~7時間以下
7~14時間以下
14時間以上
5
10
15
20
(%)
(週あたりの練習時間)
7.3
10.1 13.0
21.3
週週週週14141414時間以上時間以上時間以上時間以上でででで著明著明著明著明にににに増加増加増加増加
6
米 田 病 院 よねだクリニック
過度な負担は逆効果
◇
◇
近年、特定のスポーツを過度に行うことによって骨・関節の障害をつくるケースの増加が指摘されている
成長期にスポーツを行うことは大切だが特定のスポーツで一部の関節や脊椎に負担をかけ過ぎると障害が起こることがある
成長期のスポーツ障害
成長のスパートの時期は人によって3年くらいの違いがある
成長期に関節やその周囲に障害をつくると成長後も障害が残ることがある
一般に男性の方が多い(近年種目によっては女性も増加している)
身体の一部に負担をかけすぎない
成長期のスパートの時期(10代前半が多い)が最も危険
米 田 病 院 よねだクリニック
◇
◇
◇
◇
◇
7
年齢
米 田 病 院 よねだクリニック
成長速度曲線(身長の伸び方)の個人差 女性
(深代千代)
米 田 病 院 よねだクリニック
スポーツもストレスの一種
適正なストレスが人間には必要
ストレスが強すぎると危険が増えるが弱すぎても効果がない
クスリとスポーツも似た点がある(クスリはリスクの裏返し)
クスリも適正に使うことで効果が出るが過剰投与や適応を誤ると副作用が強くでる
◇
◇
◇
◇
8
生産性
ストレスの強度
適正ストレス状態
米国のJ.D.アダムスの図を元にイラスト(福地利治)したものである。これは人間の生産性(タテの矢印)とストレスの強さ(ヨコの矢印)の関係をあらわしている。
米 田 病 院 よねだクリニック
適正なストレスが大切
イラスト:
(労働衛生管理におけるメンタルヘルス 厚生労働省資料より)
ストレスは少なくても多くてもいけない。
適当なストレス状態が最も生産性を高める。
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成長期にみられる骨・関節の使い過ぎによる主な障害の好発部位
肘:投てき肘(少年野球肘を含む
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎など)
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美しいフォーム? (誤った認識は障害を生む)
外側
内側
Number:文芸春秋社より
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離断性骨軟骨炎摘出術 13歳 男子 ピッチャーの右肘
外側 内
側
上方(近位)
下方(遠位)
摘出前
10
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離断性骨軟骨炎摘出術 13歳 男子 ピッチャーの右肘
外側 内
側
上方(近位)
下方(遠位)
摘出後
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バラバラになった軟骨 14歳 男子 右肘 ピッチャー
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上腕骨離断性骨軟骨炎 13歳 女子 体操選手(MRI)
STIR T2強調 T1強調
MRIでは初期から変化がわかる
米 田 病 院 よねだクリニック
右内側型野球肘(手術例)
手術前 手術後
外側
内側
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米 田 病 院 よねだクリニック
成長期にみられる骨・関節の使い過ぎによる主な障害の好発部位
肩:少年野球肩
リトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線離開)
米 田 病 院 よねだクリニック
リトルリーガーズショルダー 13歳 男子
上腕骨の上端で骨が離開している
平成18年6月には野球肘で投球を1ヶ月休止していた・9月初旬から投球動作にて疼痛出現・9月10日、他医整形外科受診
→野球肩と診断され、リハビリ通院→この間外野手として少し投球は行っていた
・以後も疼痛続いていたため当院受診
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リトルリーガーズショルダー 13歳 男子
上腕骨の上端で骨が離開している (MRIでよりはっきりする)
米 田 病 院 よねだクリニック
リトルリーガーズショルダー 13歳 男子(2ヶ月後)
2ヶ月の投球中止のみで治癒
癒合進行癒合進行癒合進行癒合進行
痛みは早期にとれていくので、また投げて再悪化することもある
長期化、重症化という例も多い
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「大リーグボール養成ギプス」??
梶原一騎 「巨人の星」講談社より
61球以上/日→ 3日間の休息と1試合の休息が必要
41~60球/日→ 2日間の休息と1試合の休息が必要
21~40球/日→ 1日間の休息が必要
1~20球/日→ 休息日は必要ない
全日本リトル野球協会リトルリーグ委員会公式ページより
http://www.japanlittle.jp/index2.html
リトル年齢(最大投球数) 11~12歳: 85球/日
9~10歳: 75球/日
7~8歳: 50球/日
米 田 病 院 よねだクリニック
リトルリーグの投球規定 (2008年度)
投球数
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成長期にみられる骨・関節の使い過ぎによる主な障害の好発部位
手:月状骨軟化症
米 田 病 院 よねだクリニック
月状骨軟化症 15歳 男子 剣道 県大会個人優勝歴あり
患側(右)健側(左)
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米 田 病 院 よねだクリニック
月状骨軟化症 15歳 男子 剣道 県大会個人優勝歴あり
米 田 病 院 よねだクリニック
月状骨軟化症 15歳 男子 剣道 県大会個人優勝歴あり
6ヶ月後剣道に復帰 (6ヶ月間剣道が出来なかった)
左手と比較すると扁平化と動きの制限が残った
患側(右)
健側(左)
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成長期にみられる骨・関節の使い過ぎによる主な障害の好発部位
膝:ジャンパー膝
(オスグット病を含む)大腿骨遠位骨端離断性骨軟骨炎
米 田 病 院 よねだクリニック
オスグッドシュラッター病 12歳 男子
初診
右膝前面に疼痛を訴えて来院膝の前面に軽度の隆起はあった
一年後も痛みは残っていたがサッカー部で練習を続けていた
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米 田 病 院 よねだクリニック
サッカーボールを蹴った際に疼痛が増悪
X-pにて膝関節面に達する骨片の離開を確認
オスグッドシュラッター病 12歳 男子
米 田 病 院 よねだクリニック
即座に手術的な治療を要しスポーツ復帰には3ヶ月以上かかった
この例ではスポーツ復帰できたが関節面の損傷のためこのタイプの損傷では手術をしても障害を残すことも多い
オスグッドシュラッター病 12歳 男子(手術後)
19
米 田 病 院 よねだクリニック
オスグットシュラッター病(骨片遺残例)
成人後も痛みを残し
激しいスポーツ・仕事が一生
行えなくなる率が約20%近くある
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大腿骨離断性骨軟骨炎 7歳 男子
正面 側面 トンネル
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大腿骨離断性骨軟骨炎 7歳 男子 (MRIでよりはっきりする)
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成長期にみられる骨・関節の使い過ぎによる主な障害の好発部位
足部:中足骨疲労骨折
21
疲労現象による金属の折損
米 田 病 院 よねだクリニック
疲労骨折の原因
初診MRIT1強調像
米 田 病 院 よねだクリニック
中足骨疲労骨折 13歳 男子 陸上部選手 中・長距離
MRIでは早期に所見がみえる
初診時X線画像17.9.24
1.5ヶ月後のX線画像17.11.5
初診MRIT2強調像
画像上ではほとんど異常がみられない
時間が経つとX線画像でも所見がみられる
22
米 田 病 院 よねだクリニック
成長期にみられる骨・関節の使い過ぎによる主な障害の好発部位
腰椎:腰椎分離症
以前は先天性が多いと言われていたが現在では90%以上が成長期の過労性骨障害(疲労骨折)と言われている
米 田 病 院 よねだクリニックCLINICAL SYMPOSIA (日本チバガイギー)より
腰椎分離症
分離症 一部がすべり症に発展著明な神経障害を
起こしてくることもある
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米 田 病 院 よねだクリニック
腰椎分離症の癒合過程
T1強調像矢状断 T2強調像矢状断
17.12.20 初診
18.2.2318.1.20 18.6.20 最終18.4.20
固定コルセットを半年装用し骨癒合が得られた
CTでは見えるがX線画像では確認できない
米 田 病 院 よねだクリニック
半硬性コルセット(ナイトブレース)
24
米 田 病 院 よねだクリニック
腰椎分離症 14歳 男性
ごく早期の分離症は
CTCTCTCTでは描出できないが、
MRIMRIMRIMRIでは信号変化が捉えられる
分離症(腰椎疲労骨折)は早期に診断でき
早く治すことができる
レントゲン写真よりCT
CTよりMRIにより
米 田 病 院 よねだクリニック
25
米 田 病 院 よねだクリニック
腰椎分離症でみられる痛み
分離症や椎間板ヘルニアで腰をそらさせて左右に捻ると強い腰の痛みが出るテスト法
さらに患部の叩打痛があると分離症(疲労骨折)強く疑われる
<ケンプ徴候>
米 田 病 院 よねだクリニック
成長期にみられる骨・関節の使い過ぎによる主な障害の好発部位
股:大腿骨頭すべり症
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米 田 病 院 よねだクリニック
大腿骨頭すべり症 12才 男子
肥満児と体格の大きな子供に下肢に負担のかかるスポーツを行わせすぎて起こり、近年増加傾向にある早期に治療しないと将来股関節に大きな障害を残すことがある
患側 健側
米 田 病 院 よねだクリニック
適切な運動を選択する
週間文春:文芸春秋社より
27
米 田 病 院 よねだクリニック
指導者はどの段階で医療機関を受診させるべきか -当院の考え方-
特特特特にににに関節関節関節関節・・・・脊椎脊椎脊椎脊椎のののの痛痛痛痛みにみにみにみに対対対対してしてしてして
注意注意注意注意:::: 全全全全くくくく運動継続運動継続運動継続運動継続ができないができないができないができない痛痛痛痛みはなるべくみはなるべくみはなるべくみはなるべく早早早早くくくく医療機関医療機関医療機関医療機関へへへへ
◇◇◇◇ 温冷交代温冷交代温冷交代温冷交代・・・・ストレッチストレッチストレッチストレッチ・・・・他部位他部位他部位他部位ののののトレーニングトレーニングトレーニングトレーニング
◇◇◇◇ 翌朝翌朝翌朝翌朝もももも痛痛痛痛ければければければければ痛痛痛痛みがとれるまでみがとれるまでみがとれるまでみがとれるまで痛痛痛痛みをみをみをみを起起起起こすこすこすこす動作動作動作動作をををを中止中止中止中止とするとするとするとする
◇◇◇◇ 3333日経過日経過日経過日経過してもしてもしてもしても痛痛痛痛みがとれないみがとれないみがとれないみがとれない時時時時はははは医療機関受診医療機関受診医療機関受診医療機関受診ががががベターベターベターベター
◇◇◇◇ 1111週間痛週間痛週間痛週間痛みがみがみがみが続続続続けばけばけばけば必必必必ずずずず受診受診受診受診
◇◇◇◇ 痛痛痛痛みがいったんとれたがみがいったんとれたがみがいったんとれたがみがいったんとれたが再発再発再発再発したしたしたした時時時時はははは、、、、痛痛痛痛みがとれるのをみがとれるのをみがとれるのをみがとれるのを待待待待ってってってって50505050%%%%のののの質質質質・・・・量量量量でででで痛痛痛痛みのないみのないみのないみのない範囲範囲範囲範囲でででで再開再開再開再開しししし、、、、痛痛痛痛みがみがみがみが出出出出たらすぐたらすぐたらすぐたらすぐ中止中止中止中止するするするする
◇◇◇◇ 2222日日日日ごとにごとにごとにごとに10101010%%%%ずつずつずつずつ負荷負荷負荷負荷をををを質質質質・・・・量量量量ともにともにともにともに増加増加増加増加させさせさせさせ、、、、10101010日日日日後後後後にににに痛痛痛痛みがみがみがみが再発再発再発再発しなければしなければしなければしなければ練習練習練習練習にににに完全復帰完全復帰完全復帰完全復帰
◇◇◇◇ 10101010%%%%ずつずつずつずつ負荷負荷負荷負荷をあげるをあげるをあげるをあげる中中中中でででで、、、、痛痛痛痛みがみがみがみが出出出出たらまたたらまたたらまたたらまた休休休休みみみみ、、、、痛痛痛痛みがみがみがみが消消消消えてからえてからえてからえてから50505050%%%%のののの質質質質・・・・量量量量でででで再開再開再開再開((((10101010%%%% up up up up ////2222日日日日 10101010日後完全復帰日後完全復帰日後完全復帰日後完全復帰))))→→→→ それでもそれでもそれでもそれでも痛痛痛痛みがみがみがみが続続続続くならくならくならくなら医療機関受診医療機関受診医療機関受診医療機関受診へへへへ
参考:パフォーマンスが低下してきている時は運動器の故障が原因であることもあり痛みなどの症状がないかチェックがベターです。
米 田 病 院 よねだクリニック
「良治の要は初発にあり
遅く治すれば
病深くなりて治り難し」
貝原
益軒
早期発見早期対応が重要
28
米 田 病 院 よねだクリニック
個人差が大きいことに注意すべき
米 田 病 院 よねだクリニック
柔軟性がありすぎるのも関節には危険因子
(全身性関節弛緩)
29
米 田 病 院 よねだクリニック
体の柔らかい子供
米 田 病 院 よねだクリニック
関節弛緩性テスト (Carterの5徴候)
①.母指が前腕の掌側につくこと
②.手関節背屈で手指が前腕と平行となること
③.肘関節の過伸展10°以上
④.膝関節の過伸展(反張)10°以上 ⑤.足関節の過伸展
(背屈)45°以上
以上の5項目内で、4項目以上認められれば全身の関節弛緩と評価
30
下方不安定性があるときには引き下げテストで肩に陥凹を生じる
米 田 病 院 よねだクリニック
一人一人体は異なる(動揺肩)
米 田 病 院 よねだクリニック
下肢のアライメントにも注意が必要
31
Malicious Malalignment Syndrome
広骨盤
大腿骨頸部前傾
Q角の増大
(20度以上)
過度可動性膝蓋骨
脛骨外旋
足部外返し(回内足)
米 田 病 院 よねだクリニック
障害を生みやすい下肢アライメント
Clinical Symposia(日本チバカイギーより)
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X脚に伴う膝蓋骨外側脱臼
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子供の骨端軟骨を傷めやすい運動は何か
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足をまっすぐにしたまま飛び降りたり飛び跳ねたりすること
肩と肘の関節に極端なストレスが加わる様な動作(例えば野球のボールを数多く投げたり、子供の筋力では不適当な
重さの物を投げさせたりすること)
体重を支える運動で長時間にわたる運動(マラソンなど)
非常に大きな抵抗でのウェイトトレーニング
フルスクワットで負荷をかける運動を繰り返すこと(うさぎ跳びなど)
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うさぎとびならほんの
四つか五つのころから
とうちゃんの野球天才
教育でしぼられてきた
応援団長!
おねがいし
ますっ
すべてのスポーツの
基礎となる強い足腰
を鍛えてやる!
ばつの中にもなさけ
ありだ
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誤ったトレーニングは障害を生む
梶原一騎 「巨人の星」講談社
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<ウサギ跳び禁止の理由>
1.トレーニング効果が期待できない
2.スポーツ障害をきたしやすい(腓骨疲労骨折、膝関節半月板損傷
膝蓋靭帯炎、オスグッドシュラッテル病など
3.目的が明確でないまま、体罰や精神鍛錬に用いられることが多く
トレーニングの科学性を後退させる
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百害あって一利なしのウサギ跳び
「武藤芳照」講演資料より
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膝を曲げた状態での負荷は半月板に大きなストレスとなる
膝を深く曲げた状態で挟まれる半月板
スポーツ外傷と障害:文光堂より
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正常な膝関節半月板 18歳 女子
Slide Atlas of Orthopaedic Pathology with Clinical Radiologic CorrelationsPeter G. Bullough & Vincent J.VigoriaGower Medical Publishing
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膝円板状半月板
自験例
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摘出された円板状半月板 12歳 女子
自験例
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断裂し膝が動かなくなり摘出された円板状半月板 13歳 女子
自験例
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①教えすぎ
②鍛えすぎ
③評価のしすぎ
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スポーツの「しすぎ3原則」
「武藤芳照」講演資料より
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② 痛みのある部位のみ休ませる
① 早期発見、早期対応できるかどうかがその子の運命を分ける
③ 他の部位のトレーニングは継続する
④ モチベーションの維持
⑤ 違うところを鍛えるチャンスと考えさせる(心も含めて)
成長期のスポーツ障害をつくらないようにしてスポーツ選手を育てるためには
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燃え尽き症候群の結末 某県やり投げ国体候補少年女子選手の遺書
お父さん お母さん
私はつかれました。
もうこれ以上に逃げ道はありません。
なんで他の子は楽しいクラブになのに
私はこんなに苦しまなくてはならないの。
たたかれるのももうイヤ。
泣くのももうイヤ。
私どうしたらいいのかな。
だから、もうこの世にいたくないの。
ゴメンネ。お父さん、お母さん。
私、本トにつかれたの。
もうダメなの。
もうイヤなの。
私そんなに強くないの。
ゴメンネ。
「武藤芳照」講演資料より
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小児の骨折の増加の指摘がある
1990年:某大衆月刊誌より
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「食生活の変化」が原因??
1990年:某大衆月刊誌より
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運動機会が減少している
←平成20年1月27日中日新聞より
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運動機会が減少している
UTAN 第10巻12号 1991より
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小児の骨折が増えたのはなぜか
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骨が弱くなったのではなく危険への対応能力が減少したと考えるのが妥当
幼少時の「遊び」の不足は精神的にも肉体的にもずっと尾を引き個人のレベルだけでなく社会的にも大きな問題となって次世代にまで影響が及んでいくことが懸念される
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子供は大人のミニチュアではない
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Ⅰ型 Ⅱ型
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小児骨折の特徴
Salter-Harris(ソルター・ハリス)の成長軟骨板損傷分類
Ⅲ型 Ⅳ型
これらの多くは手術が必要
Ⅴ型
成長軟骨の機能停止
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上腕骨外顆骨折 8歳 男子
初診 成人後著明な外反変形と
関節の痛みが残っている
骨がくっつかないと
ソルター・ハリスⅣ型損傷骨がくっつきにくく障害を残しやすい
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上腕骨外顆骨折(成人後) 著明な外反肘による遅発性尺骨神経麻痺
手の筋萎縮肘関節外反変形
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他院初診時
小児の難治性骨折 7歳 女子
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健側患側
当院初診時(受傷から2年)
小児の難治性骨折 9歳 女子(ソルター・ハリスⅤ型損傷)
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小児の難治性骨折 9歳 女子(ソルター・ハリスⅤ型損傷)
Salter-Harris分類のⅤ型
骨性架橋による成長障害をきたし、成長とともに更に
悪化する状態。架橋を切除し脂肪を移植する手術を
施行し経過観察中。
患側 健側
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痛いのに無理に曲げて固定しない
肘を曲げた状態
転位の大きな伸展型の上腕骨顆上骨折では肘を屈曲すると骨片の間に血管や神経が挟み込まれることがある
肘が伸びた状態
この状態で三角巾で固定すると神経・血管がはさみこまれ強い痛みを起こす
「小児の骨折の応急手当における注意点」
理学療法と作業療法:米田實より
現場で子供に触れるのは血行と知覚、そし
て他の外傷の有無の確認程度とし、必要最
小限の外固定を行ってから、速やかに本格
的な治療のできる施設へ移送すべきである
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現場における骨折の対応
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指を引っ張ってはいけない!
靱帯損傷部を引っ張ると損傷を大きくすることがある
「スポーツセラピストのためのスポーツ外傷・障害マニュアル」Merrill A Ritter らより
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首の損傷 36歳 男性 (柔道の試合にて受傷)
首の不安定な損傷では
「親切な人」が抱き起こすと
動いていた手足が動かなく
なり生涯マヒが残ることもある
首を動かさず医療施設に搬送することが重要
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ラング小児の骨折(米田ら訳)より
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落とし穴に要注意
http://yoneda.or.jp/
<資料作成協力者>柔道整復師(職員)
西條 嘉人 服部 洋平
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ご静聴ありがとうございました