学部・研究科等の教育に関する現況分析結果2009/04/07 · 教育1-1 2....
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九州大学
学部・研究科等の教育に関する現況分析結果
1. 文学部 教育 1-1
2. 人文科学府 教育 2-1
3. 比較社会文化学府 教育 3-1
4. 教育学部 教育 4-1
5. 人間環境学府 教育 5-1
6. 実践臨床心理学専攻 教育 6-1
7. 法学部 教育 7-1
8. 法学府 教育 8-1
9. 法務学府 教育 9-1
10. 経済学部 教育 10-1
11. 経済学府 教育 11-1
12. 産業マネジメント専攻 教育 12-1
13. 理学部 教育 13-1
14. 理学府 教育 14-1
15. 数理学府 教育 15-1
16. システム生命科学府 教育 16-1
17. 医学部 教育 17-1
18. 医学系学府 教育 18-1
19. 医療経営・管理学専攻 教育 19-1
20. 歯学部 教育 20-1
21. 歯学府 教育 21-1
22. 薬学部 教育 22-1
23. 薬学府 教育 23-1
24. 工学部 教育 24-1
25. 工学府 教育 25-1
26. 芸術工学部 教育 26-1
27. 芸術工学府 教育 27-1
28. システム情報科学府 教育 28-1
29. 総合理工学府 教育 29-1
30. 農学部 教育 30-1
31. 生物資源環境科学府 教育 31-1
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九州大学
-
九州大学文学部
文学部
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 1-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 1-4
教育 1-1
-
九州大学文学部
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準にある
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、当該学部内に 21 の専門分野を有し、人文科学として
の幅広い教養の修得や多様な人材の育成といった、教育目的を達成する上で必要な体制を
確保しているなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断され
る。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、全学的ファカルティ・
ディベロップメント(FD)実施への参加者数が少ないことから、全体の動きに連動するこ
とが求められるが、教授会及び FD 委員会をはじめ複数の委員会によって教育内容・教育方
法の改善に向けた取組が行われているなどの相応な取組を行っていることから、期待され
る水準にあると判断される。
以上の点について、文学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育の実
施体制は、文学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
2. 教育内容
期待される水準にある
[判断理由]
「教育課程の編成」については、幅広い人文学的素養を身に付け、かつ専門的知識をも
身に付けた人材を育成するという教育目的に沿った、幅広い視野からの教養教育科目と基
礎科目からなる全学教育科目ときめ細かい専門教育科目を相互に連携させて体系的に配置
し、4年一貫教育を実施している。学部での教育指針を明確にした文学部コア科目・コー
ス共通科目・専門分野科目という科目区分とその多様な授業形態は、学習の段階的向上に
資するものといえるなどの優れた取組を行っていることから、期待される水準を上回ると
判断される。
「学生や社会からの要請への対応」については、入学後の学生の多様なニーズや社会か
らの要請等を真摯に受け止め、前者については単位の互換性や評価の多様化を実施し、後
者については科目等履修生をはじめ、きめ細かい履修方法を提供するなどの具体的な対応
がなされているなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断さ
教育 1-2
-
九州大学文学部
れる。
以上の点について、文学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育内容
は、文学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
3. 教育方法
期待される水準にある
[判断理由]
「授業形態の組合せと学習指導法の工夫」については、教育目的を達成するために、講
義、演習、実験、実習等の授業形態をバランスよく組み合わせており、それぞれの教育内
容に応じた学習指導法の工夫もなされ、「学習相談」の項目をも設けたシラバスは、学生の
活用に便利であるなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断
される。
「主体的な学習を促す取組」については、全学教育科目である「コアセミナー」を過半
数の教員が担当し、1 年前期生の自主的学習を促す工夫がなされており、さらに、全教員の
オフィスアワーの設定や進級に応じた履修ガイダンスを設けるなど、全学部的取組がなさ
れているなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、文学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育方法
は、文学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
4. 学業の成果
期待される水準にある
[判断理由]
「学生が身に付けた学力や資質・能力」については、卒業生の修業年数別人数、学位授
与状況からは、学生が4年間で順調に学力や能力を身に付けて卒業していることが確認で
きる。また、教員免許や社会調査士といった資格取得がなされるなど、実社会につながる
教育の成果が上がっているなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判
断される。
「学業の成果に関する学生の評価」については、学生の授業評価アンケート結果におい
て、3分の1の学生が3以下の評価である点については、今後の一層の工夫が求められる
が、過半数の学生では、シラバスの書き方、教員の努力、工夫、配慮に対する満足度が高
教育 1-3
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九州大学文学部
教育 1-4
いことが認められるなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断され
る。
以上の点について、文学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、学業の成
果は、文学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
5. 進路・就職の状況
期待される水準にある
[判断理由]
「卒業(修了)後の進路の状況」については、当該学部の卒業生は、その約2割が大学
院進学ないしは研究生として大学に残る。また、就職者の割合は約 61%であり、就職先は、
製造業、金融・保険業、情報通信業、サービス業、教育、学習支援業、公務の順で多い。
学部卒業後の進学・就職状況が良好であり、多様な分野に就職していることは多様な人材
を育成するという教育目的を達成していることであり、教育の成果が認められるなどの優
れた成果があることから、期待される水準を上回ると判断される。
「関係者からの評価」については、卒業生アンケートにおいて、専門科目、専門以外の
科目ともに、役に立っているという評価は教育の成果といえる。また、卒業生に対する職
場の評価が、ねばり強くものごとに取り組むという点や、周りの人と協調してものごとに
取り組む態度という点で高い評価を得ていることは、学習への取組を向上させる教育の成
果であるなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、文学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、進路・就
職の状況は、文学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
II 質の向上度
1.質の向上度
相応に改善、向上している
当該組織から示された事例は5件であり、そのすべてが、「大きく改善、向上している、
または、高い質(水準)を維持している」または「相応に改善、向上している」と判断さ
れた。
-
九州大学人文科学府
人文科学府
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 2-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 2-4
教育 2-1
-
九州大学人文科学府
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準にある
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、人文基礎、歴史空間論、言語・文学の3専攻から編
成されており、21 世紀 COE プログラムを契機に大学院教育の内容及び方法の改善を進め、
平成 19 年度からは歴史空間論専攻に「歴史学拠点コース」を設置したなどの相応な取組を
行っていることから、期待される水準にあると判断される。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、学務委員会、カリキ
ュラム委員会、自己点検・評価委員会、ファカルティ・ディベロップメント(FD)委員会、
学生支援委員会、大学院問題検討委員会等が連携して課題に取り組み、それを全体として
学府教授会で改善に向けて実施するなど、教育内容、教育方法の改善に向けての取組体制
が整えられ、その活動も有機的になされているなどの相応な取組を行っていることから、
期待される水準にあると判断される。
以上の点について、人文科学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育
の実施体制は、人文科学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断され
る。
2. 教育内容
期待される水準にある
[判断理由]
「教育課程の編成」については、大学院修士課程において「現代文化論科目」を必修科
目として開講し、学生が現代社会の多様化を見越しながらそれに対応できる柔軟な思考力
と専門分野に関して粘り強く研究を進めていく学力を修得できるように配慮されている。
また、大学院修士課程・大学院博士後期課程の課程編成と授業科目の設定が適切になされ、
さらに、副指導教員を配置した研究指導体制が構築されているなどの相応な取組を行って
いることから、期待される水準にあると判断される。
「学生や社会からの要請への対応」については、学問を社会の中で実践的に活かせるよ
うな学生の受入れにも力を入れ、学部新卒者だけでなく、社会人、留学生へも門戸を開く
とともに、科目等履修生等の受入れ方法を多様化しているなどの相応な取組を行っている
教育 2-2
-
九州大学人文科学府
ことから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、人文科学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育
内容は、人文科学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
3. 教育方法
期待される水準にある
[判断理由]
「授業形態の組合せと学習指導法の工夫」については、学府全体の共通科目である現代
文化論科目、歴史学拠点コース関連科目、そして、講義形式の特論、演習形式の研究とい
った専修ごとの授業科目を 402 コマも開講するなど、少人数の指導体制が整備されている。
また、ティーチング・アシスタント(TA)、リサーチ・アシスタント(RA)の採用が大学
院修士・大学院博士後期合わせた大学院生数の3分の1に上る点は学生の意欲を向上させ
るものであるなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断され
る。
「主体的な学習を促す取組」については、学生の主体的な学習を促し、研究意欲を高め
るために学府長賞制度を導入していることは、研究の成果を評価する制度として有効であ
る。また、日常的な学習を支える取組がなされ、そのための環境が確保されているなどの
相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、人文科学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育
方法は、人文科学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
4. 学業の成果
期待される水準にある
[判断理由]
「学生が身に付けた学力や資質・能力」については、単位修得状況が極めて高い水準で
推移しており、また、大学院修士課程学生の多くが修業年限内で修了し、留年率を抑えて
いる。さらに、各種受賞や博士学位授与数を増やすなど、学生の意欲と能力を向上させる
方向に改善されているなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断さ
れる。
「学業の成果に関する学生の評価」については、FD 委員会企画の授業アンケートにおい
教育 2-3
-
九州大学人文科学府
て、授業内容・教員の工夫・配慮に対して3分の2以上の学生が満足しており、極めて高
い結果を示している。また、自由記述による高い評価の意見の多さからも、教育の成果や
効果が上がっていると窺える。当該学府の教育目的に密接に関わる「現代文化論」につい
ても、今後見直しを続け改善策を講じようとしているなどの優れた成果があることから、
期待される水準を上回ると判断される。
以上の点について、人文科学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、学業
の成果は、人文科学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
5. 進路・就職の状況
期待される水準にある
[判断理由]
「卒業(修了)後の進路の状況」については、大学院博士後期課程の修了生には待機者
が多い一方、大学院修士課程修了生が、幅広い教養と人間の文化・社会に関わる総合的・
多面的な知識と洞察力を求められる職種に就職しており、教育目的を十分に達成している
などの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
「関係者からの評価」については、当該学府の教育内容・授業に対する修了生の評価が
極めて高いことから、当該学府の教育の効果が十分に上がっていると判断される。就職先
からの評価について、大学院修了生のみの集計がみられないが、全体として意欲・能力・
知識等、プラス評価を得ているなどの相応な成果があることから、期待される水準にある
と判断される。
以上の点について、人文科学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、進路・
就職の状況は、人文科学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断され
る。
II 質の向上度
1.質の向上度
相応に改善、向上している
当該組織から示された事例は5件であり、そのすべてが、「大きく改善、向上している、
または、高い質(水準)を維持している」または「相応に改善、向上している」と判断さ
教育 2-4
-
九州大学人文科学府
れた。
教育 2-5
-
九州大学人文科学府
教育 2-6
-
九州大学比較社会文化学府
比較社会文化学府
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 3-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 3-4
教育 3-1
-
九州大学比較社会文化学府
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準にある
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、2専攻を設置し、それぞれの教育目的に合致した教
員を配置している。学生募集の工夫、複数入試の実施、さらに将来計画委員会の下で、専
攻の改編も検討されているなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあ
ると判断される。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、留学生への支援制度
の改善、学会報告支援等がなされており、教育内容・方法の改善については、授業状態調
査、学生アンケート調査を実施したなどの相応な取組を行っていることから、期待される
水準にあると判断される。
以上の点について、比較社会文化学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、
教育の実施体制は、比較社会文化学府が想定している関係者の「期待される水準にある」
と判断される。
2. 教育内容
期待される水準にある
[判断理由]
「教育課程の編成」については、学際的・総合的視野を拡げるような科目を配置し、指
導教員団による演習等を組み込んだ教育課程が編成されているなどの相応な取組を行って
いることから、期待される水準にあると判断される。
「学生や社会からの要請への対応」については、最先端の研究成果をふまえた授業の開
講や、研究プロジェクトへの学生の参加を促すなどの相応な取組を行っていることから、
期待される水準にあると判断される。
以上の点について、比較社会文化学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、
教育内容は、比較社会文化学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断
される。
教育 3-2
-
九州大学比較社会文化学府
3. 教育方法
期待される水準を下回る
[判断理由]
「授業形態の組合せと学習指導法の工夫」については、指導教員団の規定を内規で定め、
学際的な集団指導体制を目指している点は評価できるが、学生のアンケートでは修士論
文・博士論文の指導や授業運営の連携調整、進路指導などで、3割前後がうまくいってい
ないと答えており、「有意義だった授業の取り組み」で、「自分の研究に結びつく演習・実
験」を挙げた者がほぼ5割、「論文執筆の訓練」を挙げたものが5割に達していないことな
ど、論文指導とコースワークがなお十分に機能しているとはいえない。提出された現況調
査表の内容では、比較社会文化学府が想定している関係者の期待される水準にあるとは言
えないことから、期待される水準を下回ると判断される。
「主体的な学習を促す取組」については、授業に要する準備が学生から適正と判断され
ており、個別の履修指導も行われ、施設面での支援もなされているなどの相応な取組を行
っていることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、比較社会文化学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、
教育方法は、比較社会文化学府が想定している関係者の「期待される水準を下回る」と判
断される。
4. 学業の成果
期待される水準にある
[判断理由]
「学生が身に付けた学力や資質・能力」については、学位授与状況は、修士 44 名、博士
22 名であり、学位審査の適正化に向け取り組んでいる。また、学生の受賞や研究助成を多
数獲得しているなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
「学業の成果に関する学生の評価」については、当該学府の教育目的が教育内容や制度
に反映されていると評価している学生が、項目ごとに約 50~70%おり、学業の成果が評価
されているなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、比較社会文化学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、
学業の成果は、比較社会文化学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判
断される。
教育 3-3
-
九州大学比較社会文化学府
教育 3-4
5. 進路・就職の状況
期待される水準にある
[判断理由]
「卒業(修了)後の進路の状況」については、修士課程修了生のうち、進学者と就職者
を合わせて9割が進路を決定しており、博士課程修了又は退学者の就職希望者の9割以上
が就職しているなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
「関係者からの評価」については、意見聴取の方法や新聞記事などが示されており、ア
ンケートに関しては、回収率が悪いものの意見を聴取する努力がなされているなどの相応
な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、比較社会文化学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、
進路・就職の状況は、比較社会文化学府が想定している関係者の「期待される水準にある」
と判断される。
II 質の向上度
1.質の向上度
相応に改善、向上している
当該組織から示された事例は2件であり、そのすべてが、「大きく改善、向上している、
または、高い質(水準)を維持している」または「相応に改善、向上している」と判断さ
れた。
-
九州大学教育学部
教育学部
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 4-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 4-4
教育 4-1
-
九州大学教育学部
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準にある
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、教育目的に即した教育学系と教育心理学系の二つの
学系を設置し、大学設置基準を十分に上回る教員数を確保し、学生の在籍状況も適正であ
るなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、授業評価に基づく授
業改善、学生支援ニーズ調査に基づく学生への対応、教員と学生との懇談会を通した学生
の現状・要望・教育ニーズの把握と対応といった内容の教育改善活動の定着が認められる。
また、ファカルティ・ディベロップメント(FD)活動が充実しているなどの優れた取組を
行っていることから、期待される水準を上回ると判断される。
以上の点について、教育学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育の
実施体制は、教育学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
2. 教育内容
期待される水準にある
[判断理由]
「教育課程の編成」については、全学教育科目と専攻教育科目とが配置され、専攻教育
科目においては教育学と教育心理学との融合が図られるとともに、幅広い知識の習得と体
験的学習が進められた上で、学年の進行に従って学生の専門性が深化していくように構成
されているなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
「学生や社会からの要請への対応」については、参加と実践を特質とする学習を志向す
る学生のニーズに対応して、参加体験型授業の充実、実践的知識・技能の獲得を意図した
科目の配置、海外短期研修派遣制度を含む外国語教育の充実が進められているなどの優れ
た取組を行っていることから、期待される水準を上回ると判断される。
以上の点について、教育学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育内
容は、教育学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
教育 4-2
-
九州大学教育学部
3. 教育方法
期待される水準にある
[判断理由]
「授業形態の組合せと学習指導法の工夫」については、多様なタイプの授業科目を配置
し、体験的実践的科目の導入が推進されるとともに、その体系的把握にも工夫がなされ、
また卒業論文作成に向けた研究指導も行われているなどの相応な取組を行っていることか
ら、期待される水準にあると判断される。
「主体的な学習を促す取組」については、学生の主体的な学習を促すための教育指導体
制に工夫がなされているとともに、施設・設備にも配慮がなされているなどの相応な取組
を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、教育学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育方
法は、教育学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
4. 学業の成果
期待される水準にある
[判断理由]
「学生が身に付けた学力や資質・能力」については、単位修得状況、留年率、休学率、
卒業率の状況から見て、教育の成果・効果が認められ、教員免許状取得者も若干増加傾向
にあるなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
「学業の成果に関する学生の評価」については、授業評価アンケート、学生支援ニーズ
調査結果から見て、授業へのおおむね高い満足度が確認できるなどの相応な成果があるこ
とから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、教育学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、学業の
成果は、教育学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
5. 進路・就職の状況
期待される水準にある
[判断理由]
教育 4-3
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九州大学教育学部
教育 4-4
「卒業(修了)後の進路の状況」については、卒業生の 40%以上が大学院に進学し、教
育官公庁・企業への就職者も一定の推移を見せているなどの相応な成果があることから、
期待される水準にあると判断される。
「関係者からの評価」については、平成 19 年度に実施された調査研究上での卒業生調査
や全学卒業生調査教育学部門部分抜粋からは、学部の専門教育に対するおおむね高い評価
が認められるなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、教育学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、進路・
就職の状況は、教育学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
II 質の向上度
1.質の向上度
大きく改善、向上している、または、高い質(水準)を維持している
当該組織から示された事例は3件であり、そのすべてが、「大きく改善、向上している、
または、高い質(水準)を維持している」と判断された。
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九州大学人間環境学府
人間環境学府
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 5-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 5-4
教育 5-1
-
九州大学人間環境学府
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準にある
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、当該学府は5つの専攻と専門職学位課程より構成さ
れ、459 名の学生が在籍している。うち、女学生は過半数を占めている。また、本務教員数
は 69 名であり、教育機関としての基本的編成は十分である。しかし、博士号を取得してい
る教員数は 51 名であり、学位取得割合は有力大学でありながら全国平均(74%)レベルで
あるが、相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、学府長の基本方針に
したがって、教授会や各種委員会で教育内容や方法改善に向けて取り組む体制が組織され
ている。また、学府 FD 委員会を中心に、講義の在り方や学生授業評価等をテーマにセミナ
ーが実施され、教員の意識の向上が図られている。しかし、学府教務委員会等が改善時事
項として挙げている「人間環境学」については、選択必修科目であるとはいえ、登録受講
者数が減少傾向にあることは、改善しているとはいえないが、毎年学府を横断するテーマ
を設定し、異なる分野の学生も履修できることなどの相応な取組を行っていることから、
期待される水準にあると判断される。
以上の点について、人間環境学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教
育の実施体制は、人間環境学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断
される。
2. 教育内容
期待される水準にある
[判断理由]
「教育課程の編成」については、学際性と専門性を同時に身に付けることを目指した大
学院修士課程では修了要件単位数の2~8倍に相当する科目数を提供している。また修士
論文としての特別研究が8単位必修化されている。これらの相応な取組を行っていること
から、期待される水準にあると判断される。
「学生や社会からの要請への対応」については、社会からの要請に対応するため、社会
人教育として昼夜間開講と土日の試験を実施し、また標準修業年限を超えた履修計画を認
教育 5-2
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九州大学人間環境学府
めている。さらには英語開講科目を設けるなど、留学生にも配慮しているうえ、多数の科
目等履修生を受け入れているなどの優れた取組を行っていることから、期待される水準を
上回ると判断される。
以上の点について、人間環境学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教
育内容は、人間環境学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
3. 教育方法
期待される水準にある
[判断理由]
「授業形態の組合せと学習指導法の工夫」については、他大学でも行われているように
シラバスを充実させ、ネット上で閲覧できる体制となっている。また各コースには教務委
員を配置し、学生の就学に対する相談を密に行っている上、ティーチング・アシスタント
(TA)制度を有効に機能させた学習指導の工夫を行っているなどの相応な取組を行ってい
ることから、期待される水準にあると判断される。
「主体的な学習を促す取組」については、半分近い科目でレポートを課し、学生の主体
的な学習を促す取組を行っているなどの相応な取組を行っていることから、期待される水
準にあると判断される。
以上の点について、人間環境学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教
育方法は、人間環境学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
4. 学業の成果
期待される水準にある
[判断理由]
「学生が身に付けた学力や資質・能力」については、学生は順当に単位を修得し、多く
の者が標準修了年限で学位を授与されている。また受賞に関しては学外における研究発表
により多くの受賞実績を有しており、身に付けた学力・資質ともふさわしいなどの相応な
成果があることから、期待される水準にあると判断される。
「学業の成果に関する学生の評価」については、アンケートの配付率が 60%と低く、ま
た回収率が明記されていないが、学生の授業アンケート結果からは授業内容に満足してい
るとの評価を得ているなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断さ
教育 5-3
-
九州大学人間環境学府
教育 5-4
れる。
以上の点について、人間環境学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、学
業の成果は、人間環境学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断され
る。
5. 進路・就職の状況
期待される水準にある
[判断理由]
「卒業(修了)後の進路の状況」については、大学院修士課程修了後、7割の学生が就
職する一方、3割が大学院博士課程へ進学しており、バランスの取れた進路と状況となっ
ている。また大学院博士課程修了後に大学等の教育・研究機関へ就職する学生の比率も多
く、当該学府設立の目的に適う状況であるなどの優れた成果があることから、期待される
水準を上回ると判断される。
「関係者からの評価」については、修了生からのアンケート調査において「身に付けた
教育が業務遂行にとても役立った」との結果を得ており、またその直属上司からのアンケ
ート調査結果においても修了生の身に付けている能力を高く評価している。しかし、直属
上司へのアンケートでは回答者が少なく、また修了生に対しても回収率が低く、職種も技
術系(建設業)及び教育関係に集中すると予測されるので、幅広い学際性を身に付けたと
の根拠にはならないが相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、人間環境学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、進
路・就職の状況は、人間環境学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判
断される。
II 質の向上度
1.質の向上度
相応に改善、向上している
当該組織から示された事例は3件であり、そのすべてが、「大きく改善、向上している、
または、高い質(水準)を維持している」または「相応に改善、向上している」と判断さ
れた。
-
九州大学実践臨床心理学専攻
実践臨床心理学専攻
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 6-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 6-4
教育 6-1
-
九州大学実践臨床心理学専攻
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準にある
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、高度の実務専門的教育を目的とするため、専任教員
として実務経験者による整備体制及び専攻の目標に合わせた教育体制が整備されているほ
か、教員一名当たりの学生数も 3.8 名であり、入学者数の状況も良好であるなどの相応な取
組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、入学時から修了時の
間に学生へのディベロップメント調査を実施しながら、ニーズ等を把握して対応・改善す
るとともに、ファカルティ・ディベロップメント(FD)委員会・ワーキンググループを開
催して検討することにより教育改善に役立てているなどの優れた取組を行っていることか
ら、期待される水準を上回ると判断される。
以上の点について、実践臨床心理学専攻の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結
果、教育の実施体制は、実践臨床心理学専攻が想定している関係者の「期待される水準に
ある」と判断される。
2. 教育内容
期待される水準にある
[判断理由]
「教育課程の編成」については、修了生に授与する専門職学位「臨床心理修士(専門職)」
にふさわしい事例研究論文の作成を課した科目構成となっており、必要単位数も 44 単位以
上を要件とし、当該大学内の専門職大学院との相互履修制度や臨床現場への実践的な取組
が見られるなどの優れた取組を行っていることから、期待される水準を上回ると判断され
る。
「学生や社会からの要請への対応」については、今後は心理臨床の現場からブラッシュ・
アップを求めて入学者が増加する可能性への配慮がなされる一方、学生が在学中に実践体
験・地域での援助活動を可能とする「長期履修制度」を取り入れており、専門職大学院コ
ンソーシアムでは、地域・市民向けの講座等も開催しているなどの相応な取組を行ってい
ることから、期待される水準にあると判断される。
教育 6-2
-
九州大学実践臨床心理学専攻
以上の点について、実践臨床心理学専攻の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結
果、教育内容は、実践臨床心理学専攻が想定している関係者の「期待される水準にある」
と判断される。
3. 教育方法
期待される水準にある
[判断理由]
「授業形態の組合せと学習指導法の工夫」については、当該専攻の教育目的に沿った特
徴ある演習・実習科目の設置及び他大学院での研究指導や授業科目履修の単位認定等、柔
軟な授業形態となっており、事例研究論文の作成指導に当たって主指導教員と副指導教員
の2名体制としているなどの優れた取組を行っていることから、期待される水準を上回る
と判断される。
「主体的な学習を促す取組」については、学生の自主的な学習を促すためにレポート作
成を課し、教員によるオフィスアワーや電子メール等による質問・相談による対応をとっ
ている。さらに、臨床心理学に関する学内研究会(教員主催が 24、大学院生主体が 13)を
開催するなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、実践臨床心理学専攻の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結
果、教育方法は、実践臨床心理学専攻が想定している関係者の「期待される水準にある」
と判断される。
4. 学業の成果
期待される水準にある
[判断理由]
「学生が身に付けた学力や資質・能力」については、平成 19 年度の留年率が3%、休学
率が0%と少なく、単位修得及び学位授与状況も良好で、大学院生が特に優れた修士論文
として人間環境学府長賞の優秀賞及び奨励賞を受賞し、第1期生(平成 18 年度修了生)の
臨床心理士受験結果では 96.6%と全国平均の 68.9%を上回る合格率を示しているなどの相
応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
「学業の成果に関する学生の評価」については、学生対象のディベロップメント調査結
果では、カリキュラムや実習についての満足度が高く、心理検査法や心理療法への理解度・
教育 6-3
-
九州大学実践臨床心理学専攻
教育 6-4
実践殿調査結果では入学時と比較して修了時に高くなっているなどの相応な成果があるこ
とから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、実践臨床心理学専攻の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結
果、学業の成果は、実践臨床心理学専攻が想定している関係者の「期待される水準にある」
と判断される。
5. 進路・就職の状況
期待される水準にある
[判断理由]
「卒業(修了)後の進路の状況」については、ほとんどが医療機関・地方公務員の心理
職・裁判所・福祉施設等の臨床心理専門職に就いており、当該専攻が目的としている心理
臨床分野における高度な専門職者の養成がされているなどの相応な成果があることから、
期待される水準にあると判断される。
「関係者からの評価」については、平成 18 年度修了の第1期生を対象としたアンケート
調査では、「受けた教育は業務遂行に役立っているか」という問いに対して、専門科目、ゼ
ミ、研究で受けた教育が役立っているとする割合が非常に高く、また修了生の直属上司へ
のアンケート調査結果でも、一般教養、専門知識・技術、調査・研究の経験への評価が高
かったなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、実践臨床心理学専攻の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結
果、進路・就職の状況は、実践臨床心理学専攻が想定している関係者の「期待される水準
にある」と判断される。
II 質の向上度
1.質の向上度
相応に改善、向上している
当該組織から示された事例は3件であり、そのすべてが、「大きく改善、向上している、
または、高い質(水準)を維持している」または「相応に改善、向上している」と判断さ
れた。
-
九州大学法学部
法学部
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 7-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 7-4
教育 7-1
-
九州大学法学部
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準を上回る
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、教員数は良好な状況であるとともに、教員一名当た
りの学生数も良好な水準にある。教員の配置に当たっては、伝統的な科目、先端的・学際
的な科目、実務的な科目それぞれに必要な教員を配置するほか、国際性を考慮して外国人
教員も配置している。また、学生定員の充足状況も十分に保たれるなどの優れた取組を行
っていることから、期待される水準を上回ると判断される。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、まずファカルティ・
ディベロップメント(FD)について、法学部/法学府独自の FD と全学の FD がある。前者
は平成 19 年度において 14 回開催され、授業改善や入試方法の改善等について議論された。
後者では新任教員の研修の他、認証評価結果を受けての今後の対応について議論された。
その他教育改善に向けての組織体制として、学務委員会による改善体制等が十全に整備さ
れているなどの優れた取組を行っていることから、期待される水準を上回ると判断される。
以上の点について、法学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育の実
施体制は、法学部が想定している関係者の「期待される水準を上回る」と判断される。
2. 教育内容
期待される水準にある
[判断理由]
「教育課程の編成」については、教育課程の編成は、全学教育から専門教育まで体系的
で、教育的必要性を満たすなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあ
ると判断される。
「学生や社会からの要請への対応」については、学生や社会からの様々な要請に応える
試みが多面的になされているなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準に
あると判断される。
以上の点について、法学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育内容
は、法学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
教育 7-2
-
九州大学法学部
3. 教育方法
期待される水準にある
[判断理由]
「授業形態の組合せと学習指導法の工夫」については、少人数教育を念頭に置いて、各
年次において、セミナー、演習、外国書講読科目等が配置されるなどの相応な取組を行っ
ていることから、期待される水準にあると判断される。
「主体的な学習を促す取組」については、論文作成の意欲の喚起、個別面接指導などの
取り組みがなされるなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判
断される。
以上の点について、法学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育方法
は、法学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
4. 学業の成果
期待される水準にある
[判断理由]
「学生が身に付けた学力や資質・能力」については、単位修得状況、卒業状況は一定の
水準にあり、学生が身につけた学力等はおおむね良好な状況にあると推察されるなどの相
応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
「学業の成果に関する学生の評価」については、学生アンケートの結果から、学生の評
価は一定の水準にあるなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断さ
れる。
以上の点について、法学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、学業の成
果は、法学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
5. 進路・就職の状況
期待される水準にある
[判断理由]
教育 7-3
-
九州大学法学部
教育 7-4
「卒業(修了)後の進路の状況」については、就職先が公務員、法曹、民間企業、研究
職等多様な業種にわたっているほか、大学院への進学実績もおおむね良好であるなどの優
れた成果があることから、期待される水準を上回ると判断される。
「関係者からの評価」については、客観的資料は必ずしも十分ではないが、就職先企業
や説明会来校者に関する状況等から、おおむね良好であると推察されるなどの相応な成果
があることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、法学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、進路・就
職の状況は、法学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
II 質の向上度
1.質の向上度
相応に改善、向上している
当該組織から示された事例は4件であり、そのすべてが、「大きく改善、向上している、
または、高い質(水準)を維持している」または「相応に改善、向上している」と判断さ
れた。
-
九州大学法学府
法学府
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 8-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 8-4
教育 8-1
-
九州大学法学府
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準にある
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、教員数は適切な状況にあるほか、教員配置もバラン
スが取れている。入学定員充足率についても特に問題のない状況であるなどの相応な取組
を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、活発なファカルティ・
ディベロップメント(FD)といった教育改善に向けて取り組む体制を確立するなどの相応
な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、法学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育の実
施体制は、法学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
2. 教育内容
期待される水準を上回る
[判断理由]
「教育課程の編成」については、大学院博士後期課程においては、博士論文を完成させ
るための有機的な編成になっており、また、大学院博士前期課程においては、コース別に
的確な編成をするなどの優れた取組を行っていることから、期待される水準を上回ると判
断される。
「学生や社会からの要請への対応」については、英語コース(LL.M.コース他)などの優
れた取組を行っていることから、期待される水準を上回ると判断される。
以上の点について、法学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育内容
は、法学府が想定している関係者の「期待される水準を上回る」と判断される。
3. 教育方法
期待される水準にある
教育 8-2
-
九州大学法学府
[判断理由]
「授業形態の組合せと学習指導法の工夫」については、授業科目を体系的に展開すると
ともに、学生の指導も充実するなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準
にあると判断される。
「主体的な学習を促す取組」については、主体的学習を促す、人的努力(例えばガイダ
ンス)や物的設備を整えるなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあ
ると判断される。
以上の点について、法学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育方法
は、法学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
4. 学業の成果
期待される水準にある
[判断理由]
「学生が身に付けた学力や資質・能力」については、単位修得状況、修了状況が一定の
水準にあるなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
「学業の成果に関する学生の評価」については、学生による評価及びその結果を取り入
れるシステムが必ずしも十分とはいえないが、等価なことがインフォーマルに行われてお
り、おおむね良好であると推察されるなどの相応な成果があることから、期待される水準
にあると判断される。
以上の点について、法学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、学業の成
果は、法学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
5. 進路・就職の状況
期待される水準にある
[判断理由]
「卒業(修了)後の進路の状況」については、多くの学生が、卒業後は関連職務に従事
しているなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
「関係者からの評価」については、就職先の関係者等外部からの情報を組織的に収集す
ることがなされていないが、関係者である卒業生からの評価が一定の水準に達しているな
どの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
教育 8-3
-
九州大学法学府
教育 8-4
以上の点について、法学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、進路・就
職の状況は、法学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
II 質の向上度
1.質の向上度
相応に改善、向上している
当該組織から示された事例は2件であり、そのすべてが、「大きく改善、向上している、
または、高い質(水準)を維持している」または「相応に改善、向上している」と判断さ
れた。
-
九州大学法務学府
法務学府
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 9-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 9-4
教育 9-1
-
九州大学法務学府
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準にある
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、教員数、教員の配置状況、学生定員の充足状況とも
に一定の水準にあるなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判
断される。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、教育内容、方法の改
善に向けて、授業評価アンケート、教員の自己評価等の実施と、それに基づく改善の活動
がなされるなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、法務学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育の
実施体制は、法務学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
2. 教育内容
期待される水準にある
[判断理由]
「教育課程の編成」については、法律基本科目群、法律実務基礎科目群、基礎法学・隣
接科目群、展開・先端科目群により構成され、特に法律基本科目群と展開・先端科目群の
一部について、基礎-応用-総合という3段階型教育プロセスを確立しているなどの優れ
た取組を行っていることから、期待される水準を上回ると判断される。
「学生や社会からの要請への対応」については、学生や社会、特に九州という地域的な
観点に対応した相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、法務学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育内
容は、法務学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
3. 教育方法
期待される水準にある
教育 9-2
-
九州大学法務学府
[判断理由]
「授業形態の組合せと学習指導法の工夫」については、少人数教育、多様な授業形態の
実践等の相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
「主体的な学習を促す取組」については、マイデスクポータルの開発、チューターの指
導がある等の優れた取組を行っていることから、期待される水準を上回ると判断される。
以上の点について、法務学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育方
法は、法務学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
4. 学業の成果
期待される水準にある
[判断理由]
「学生が身に付けた学力や資質・能力」については、厳格な判定のもとでの単位修得状
況、修了状況は一定の水準にあり、学生へのアンケート結果からも、学生が身につけた学
力等はおおむね良好であると推察されるなどの相応な成果があることから、期待される水
準にあると判断される。
「学業の成果に関する学生の評価」については、学生アンケートの結果は各項目につい
て肯定的な評価が過半数を占めるなどの相応な成果があることから、期待される水準にあ
ると判断される。
以上の点について、法務学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、学業の
成果は、法務学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
5. 進路・就職の状況
期待される水準にある
[判断理由]
「卒業(修了)後の進路の状況」については、司法試験で一定の実績をあげるなどの相
応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
「関係者からの評価」については、まだ修了生を輩出してから日が浅いので関係者から
の具体的な評価は示されていないが、司法試験における合格実績、とりわけ未修者の実績
が良好であり、関係者からの期待に応えていると推察されるなどの相応な成果があること
から、期待される水準にあると判断される。
教育 9-3
-
九州大学法務学府
教育 9-4
相応
以上の点について、法務学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、進路・
就職の状況は、法務学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
II 質の向上度
1.質の向上度
に改善、向上している
当該組織から示された事例は3件であり、そのすべてが、「大きく改善、向上している、
または、高い質(水準)を維持している」または「相応に改善、向上している」と判断さ
れた。
-
九州大学経済学部
経済学部
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 10-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 10-4
教育 10-1
-
九州大学経済学部
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準にある
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、平成 19 年に 50 名の専任教員が、経済・経営及び経
済工学の2学科の学生 1,131 名を指導しており、学生の定員充足率は平成 16 年度以降、毎
年 110%前後であるなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断
される。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、FD 委員会を中心とし
て、学生による授業アンケートの実施に積極的に取り組み、それを踏まえた教員の研修会
を年間2回程度実施するなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にある
と判断される。
以上の点について、経済学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育の
実施体制は、経済学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
2. 教育内容
期待される水準にある
[判断理由]
「教育課程の編成」については、全学教育科目と専攻教育科目が楔形に配置される中で、
基礎から応用まで体系的に学べる新しい専門教育科目カリキュラムが平成 18 年度に整備さ
れた。このカリキュラムでは、国際標準の経済学・経営学の基礎教育の体系的・効果的な
提供と、それによる高年次専攻教育科目の質の維持・発展という目的を有する科目群を「導
入基本科目」「基本科目」として配置し、科目毎に固定された教員チームが共通シラバスに
基づいて授業を行う体制を整備するなどの相応な取組を行っていることから、期待される
水準にあると判断される。
「学生や社会からの要請への対応」については、学部・学府一貫教育プログラム、イン
ターンシップの単位化、演習の必修化など学生や社会からの要請に応える措置が講じられ
てきた。また、3年次編入学試験において数学的・工学的思考や手法を用いた経済学への
アプローチを得意とする優秀な学生の編入学を促すため、高等専門学校の卒業生を対象と
して平成 20 年度編入学試験から推薦制を導入し、2名の優秀な学生を合格させている。さ
教育 10-2
-
九州大学経済学部
らに、学生から高い評価を受けている1年次前期配当のコアセミナーを新設するなどの相
応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、経済学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育内
容は、経済学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
3. 教育方法
期待される水準にある
[判断理由]
「授業形態の組合せと学習指導法の工夫」については、大教室での講義のほか演習をは
じめとする少人数教育に力が注がれており、インターンシップも単位化されている。ティ
ーチング・アシスタント(TA)制度も活用するなどの相応な取組を行っていることから、
期待される水準にあると判断される。
「主体的な学習を促す取組」については、キャップ制に代わるグレード・ポイント・ア
ベレージ(GPA)制度と、それを補完する全学生に対する修学指導体制の構築、特に低単位
修得者と過年度学生へ丁寧な対応をするなどの優れた取組を行っていることから、期待さ
れる水準を上回ると判断される。
以上の点について、経済学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育方
法は、経済学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
4. 学業の成果
期待される水準にある
[判断理由]
「学生が身に付けた学力や資質・能力」については、学生の単位修得率は約6割であり、
80%の学生が4年間という就学年限内に卒業しており、学生が身につけた学力等がおおむ
ね良好であると推察されるなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判
断される。
「学業の成果に関する学生の評価」については、受講後の学生によるアンケートの結果
からは、学生が授業におおむね満足するなどの相応な成果があることから、期待される水
準にあると判断される。
以上の点について、経済学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、学業の
教育 10-3
-
九州大学経済学部
教育 10-4
成果は、経済学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
5. 進路・就職の状況
期待される水準にある
[判断理由]
「卒業(修了)後の進路の状況」については、大部分の卒業生が、金融・保険業、製造
業などの民間企業に就職しており、公務員や大学院進学者も毎年各々10~20 名いるほか、
指導教員を通じた進路指導も行われるなどの相応な成果があることから、期待される水準
にあると判断される。
「関係者からの評価」については、学生の就職先企業に対するアンケートの結果によれ
ば、学生に強い期待が寄せられており、平成 18 年度には 10 項目に関する5段階評価調査
への回答が7企業・団体から寄せられたが、平均で 3.9 という評価が得られたなどの相応な
成果があることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、経済学部の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、進路・
就職の状況は、経済学部が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
II 質の向上度
1.質の向上度
相応に改善、向上している
当該組織から示された事例は5件であり、そのすべてが、「大きく改善、向上している、
または、高い質(水準)を維持している」または「相応に改善、向上している」と判断さ
れた。
-
九州大学経済学府
経済学府
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 11-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 11-4
教育 11-1
-
九州大学経済学府
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準にある
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、経済工学、経済システム、産業マネジメントの3専
攻の指導を、助教以上の専任教員 60 名が大学院博士前期課程を、45 名が同後期課程を対象
に担当している。また、学生の定員充足率を向上するために「学部-学府一貫教育プログラ
ム」の導入などの工夫がなされるなどの相応な取組を行っていることから、期待される水
準にあると判断される。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、FD 委員会を中心とし
て、学生による授業アンケートの実施に積極的に取り組み、それを踏まえた教員の研修会
を年間2回程度実施している。特に産業マネジメント専攻では、平成 18 年からモジュール
制の下で業務運営を行い、モジュールの検討結果を教育活動に適切に反映しているほか、
当該専攻の設置当初から独自に「外部評価委員会」を設置し、業務運営の適正性について
定期的にレビューを受けるなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあ
ると判断される。
以上の点について、経済学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育の
実施体制は、経済学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
2. 教育内容
期待される水準にある
[判断理由]
「教育課程の編成」については、多様な人材の養成をめざすように教育課程が編成され
ており、特に大学院生の約9割が社会人である産業マネジメント専攻では専門職大学院設
置基準に沿った科目編成がとられている。また、FD 委員会による学生アンケートを通じて
把握した大学院生のニーズを反映させるために、平成 18 年度より学府新カリキュラムが導
入され、専門分野における基礎教育と研究者養成のためのカリキュラムの強化を図るなど
の相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
「学生や社会からの要請への対応」については、夜間授業、「学部-学府一貫教育プログラ
ム」、研究支援給付制度、長期履修制度、リカレント聴講生制度、MOT 実践教育、外国ビジ
教育 11-2
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九州大学経済学府
ネススクールとの交換留学制度等の優れた取組を行っていることから、期待される水準を
上回ると判断される。
以上の点について、経済学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育内
容は、経済学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
3. 教育方法
期待される水準にある
[判断理由]
「授業形態の組合せと学習指導法の工夫」については、論文指導にかかわる演習も含む、
多彩な内容の授業科目が開設されており、シラバスの充実やティーチング・アシスタント
(TA)・リサーチ・アシスタント(RA)も活用するなどの相応な取組を行っていることか
ら、期待される水準にあると判断される。
「主体的な学習を促す取組」については、経済工学専攻・経済システム専攻では、「履修
パッケージ」を掲げた『経済学部・学府履修ガイド』を活用して履修ガイダンスを行って
いるほか、各授業において各種のレポートや特研での報告を課すなどの工夫を実施してい
る。産業マネジメント専攻でも、長期履修制度や e-learning の活用(授業のビデオ録画、お
よびインターネットカメラによる授業参加)といった工夫を試るなどの相応な取組を行っ
ていることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、経済学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、教育方
法は、経済学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
4. 学業の成果
期待される水準にある
[判断理由]
「学生が身に付けた学力や資質・能力」については、単位修得率、修了・学位授与状況、
留年率等はおおむね良好であり、学生が身につけた学力等はおおむね良好な状況にあると
推察されるなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
「学業の成果に関する学生の評価」については、平成 19 年度における経済工学専攻・経
済システム専攻修了予定者へのアンケートでは、「授業の満足度」は5段階評価で平均4で
あり、産業マネジメント専攻でも、平成 17 年度から平成 18 年度における授業評価アンケ
教育 11-3
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九州大学経済学府
教育 11-4
ートの結果中、「全体的評価・満足度」を表す項目は 85~90%という高い水準にあるなどの
相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、経済学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、学業の
成果は、経済学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
5. 進路・就職の状況
期待される水準にある
[判断理由]
「卒業(修了)後の進路の状況」については、大学院修士課程の修了者の大部分は2年
間という規定年限内に修了し、民間企業や官庁に就職している。修士課程からの内部進学
者も含む博士後期課程修了者は大学などでの教育職に就く者が多いなどの相応な成果があ
ることから、期待される水準にあると判断される。
「関係者からの評価」については、大学院修了予定者(10 項目)、就職先企業(11 項目)、
学外非常勤講師(12 項目)に対する大学院教育にかかわるアンケート調査(いずれも5段
階評価)が実施されたが、企業の評価の総平均は 3.7、非常勤講師の全体的学力評価は 3.6
とおおむね良好であったなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断
される。
以上の点について、経済学府の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した結果、進路・
就職の状況は、経済学府が想定している関係者の「期待される水準にある」と判断される。
II 質の向上度
1.質の向上度
相応に改善、向上している
当該組織から示された事例は5件であり、そのすべてが、「大きく改善、向上している、
または、高い質(水準)を維持している」または「相応に改善、向上している」と判断さ
れた。
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九州大学産業マネジメント専攻
産業マネジメント専攻
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 12-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 12-4
教育 12-1
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九州大学産業マネジメント専攻
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準にある
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、定員充足率が一定の水準にあり、適切な教員配置を
行うなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、改善体制が整備され
るとともに、ファカルティ・ディベロップメント(FD)アンケートの集計結果によれば、
授業の知的価値、担当教員、講義技術、全体的評価・満足度に関する学生の評価スコア平
均は、高い水準を保つなどの優れた取組を行っていることから、期待される水準を上回る
と判断される。
以上の点について、産業マネジメント専攻の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した
結果、教育の実施体制は、産業マネジメント専攻が想定している関係者の「期待される水
準にある」と判断される。
2. 教育内容
期待される水準にある
[判断理由]
「教育課程の編成」については、アジアで活躍できる国際的なビジネス・プロフェッシ
ョナルを育成すべく、アジア・ビジネスに関する多様な科目を配置するなどの相応な取組
を行っていることから、期待される水準にあると判断される。
「学生や社会からの要請への対応」については、フルタイムの職業を持つ社会人の学生
のために長期履修制度、リカレント聴講生制度が設けられており、アジアビジネス教育の
ために外国人教員の招聘、交換留学生制度、国際的教育交流を実施するなどの優れた取組
を行っていることから、期待される水準を上回ると判断される。
以上の点について、産業マネジメント専攻の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した
結果、教育内容は、産業マネジメント専攻が想定している関係者の「期待される水準にあ
る」と判断される。
教育 12-2
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九州大学産業マネジメント専攻
3. 教育方法
期待される水準にある
[判断理由]
「授業形態の組合せと学習指導法の工夫」については、ビジネススクールにふさわしい
教育の方法として、双方向型、グループワーク、演習形式に力を注ぐなどの相応な取組を
行っていることから、期待される水準にあると判断される。
「主体的な学習を促す取組」については、学習支援のために、指導教員による個別指導、
QBS ラウンドテーブルによる問題意識の共有を図るなどの相応な取組を行っていることか
ら、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、産業マネジメント専攻の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した
結果、教育方法は、産業マネジメント専攻が想定している関係者の「期待される水準にあ
る」と判断される。
4. 学業の成果
期待される水準にある
[判断理由]
「学生が身に付けた学力や資質・能力」については、学位授与状況が高水準にあること
から、学生が身につけた学力等はおおむね良好な状況にあると推察されるなどの相応な成
果があることから、期待される水準にあると判断される。
「学業の成果に関する学生の評価」については、学生の勉学意欲は旺盛で、当事者意識
が高く、また学生による授業評価は相当高いなどの相応な成果があることから、期待され
る水準にあると判断される。
以上の点について、産業マネジメント専攻の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した
結果、学業の成果は、産業マネジメント専攻が想定している関係者の「期待される水準に
ある」と判断される。
5. 進路・就職の状況
期待される水準にある
教育 12-3
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九州大学産業マネジメント専攻
教育 12-4
[判断理由]
「卒業(修了)後の進路の状況」については、社会人学生の大半は勤務先企業で引き続
き勤続しており、大学院博士後期課程への進学者も見られるなどの相応な成果があること
から、期待される水準にあると判断される。
「関係者からの評価」については、多くの修了生は、勤務先企業において昇進、国際ビ
ジネスへの配属がなされ、起業家となる人も少なからずおり、また、博士後期課程進学者
等も見られるなどの相応な成果があることから、期待される水準にあると判断される。
以上の点について、産業マネジメント専攻の目的・特徴を踏まえつつ総合的に勘案した
結果、進路・就職の状況は、産業マネジメント専攻が想定している関係者の「期待される
水準にある」と判断される。
II 質の向上度
1.質の向上度
相応に改善、向上している
当該組織から示された事例は8件であり、そのすべてが、「大きく改善、向上している、
または、高い質(水準)を維持している」または「相応に改善、向上している」と判断さ
れた。
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九州大学理学部
理学部
Ⅰ 教育水準 ........................................ 教育 13-2
Ⅱ 質の向上度 ........................................ 教育 13-4
教育 13-1
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九州大学理学部
I 教育水準(分析項目ごとの水準及び判断理由)
1. 教育の実施体制
期待される水準にある
[判断理由]
「基本的組織の編成」については、物理、化学、地球惑星科学、数学、生物の5学科か
ら構成される当該学部は、理学部としての期待される基本的組織を備えている。特に、数
学科は他学科の 1.8~2.2 倍の教授数(29 名)を有し、学生数は平均数(228 名)である。
教員一名当たりの学生数は 5.5 名という恵まれた状況にあるなどの相応な取組を行ってい
ることから、期待される水準にあると判断される。
「教育内容、教育方法の改善に向けて取り組む体制」については、教育方法、教育内容
の改善に向けてかなりの努力がされている。ファカルティ・ディベロップメント(FD)は
学科毎に年1回ではあるが、実施されており、数学科を除いて教員の出席率は比較的高い。
全学 FD も年1回開催されているなどの相応な取組を行っていることから、期待される水準
にあると判断される。