以下のスライドの著作権等について · 考え抜く力(シンキング): ......

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(C) 2002-2014, Y. Harada and others. All Rights Reserved. 1 以下のスライドの著作権等について 以下のスライドの一部を 201432に早稲田大学8号館 303/304/305会議室で開催された日本英語教育学会第44年次研究集会での発表に使用しました。 スライドの内容は今後随時変更されることがあります。 すべての無断複製を禁止します。 以下のスライドの著作権・使用許諾条件・掲示責任者・連絡 先などについては http://www.f.waseda.jp/harada/copyright-j.html をご覧ください。

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以下のスライドの著作権等について

• 以下のスライドの一部を 2014年3月2日 に早稲田大学8号館303/304/305会議室で開催された日本英語教育学会第44回年次研究集会での発表に使用しました。

• スライドの内容は今後随時変更されることがあります。

• すべての無断複製を禁止します。

• 以下のスライドの著作権・使用許諾条件・掲示責任者・連絡先などについてはhttp://www.f.waseda.jp/harada/copyright-j.html をご覧ください。

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2014年3月2日(日曜日) 早稲田大学8号館303/304/305会議室

日本英語教育学会第44回年次研究集会

【会長講演】質問教室

-質問を促す仕掛け-

原田 康也

[email protected]

早稲田大学 法学学術院 教授 / 情報教育研究所 所長

日本英語教育学会 会長

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現代日本の大学英語教育における課題

• 学生の英語力 質問する力の喪失

– 学習到達度の多様性

– 語彙不足・読解力不足・表現訓練不足文法運用力不足

• 学生の一般的学習能力 質問する力の喪失

– 調べとまとめと発表・批判的受容・創造的思考・知識の統合

– レポート・文章のまとめ方(引用・出典など含め)

– 口頭発表・プレゼンテーション(引用・出典など含め)

– コンピュータ・ネットワーク・検索システム・図書館の利用

• 学生のコミュニケーション力 質問する力の喪失

– 対人関係・無発言行動*

– 論理的表現力(文書・口頭での説得力)

– 即時的応答力(時間に制約のある課題)

*岡本能理子, 「第四章 ことばの力を育む」, 小宮山博仁・立田慶裕編, 『人生を変える生涯学習の力』, p. 102, 評論社, 2004年5月15日.

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質問を促す仕掛け・質問を促す仕組み

• 応答練習:3人で1グループ

– 1年は通年・2年は学期開始直後と終了直前

– 一人が質問を二回読み上げ、一人が回答する。

– 1回の授業で10問・年間30回の授業

– 質問の最後は、「根拠または具体例を述べよ」

• 少人数プレゼンテーション:4人で1グループ

• 1年秋学期隔週・2年学期開始直後と終了直前

• 一人が発表し、残り3人は途中で一回以上の質問

• CNN ニュース紹介:4人で1グループ

– 1年秋学期隔週

– 一人が発表し、残り3人は途中で一回以上の質問

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日本学術会議「回答大学教育の分野別質保証の在り方について」① コミュニケーションとは何か

• 現代にふさわしい「市民的教養」を考える上で、コミュニケーション能力は重要な要素である。

• 他者との協働の能力を向上させることこそがコミュニケーション教育の目的だからである。

• 公共的課題の発見とその解決においては、自らの価値観や視点とは異なる他者と出会い、他者の価値観や視点を理解し、協働する能力が求められる。

• 自らの意見を論理的に構成し、交渉を通じて合意を生み出す能力も育成されねばならない。

• 国内、国外を通して、異なる価値観や視点を持つ他者と協働する機会が増大することが予想され、そこでのコミュニケーション能力の育成は、教養教育の重要な課題である。

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経済産業省「社会人基礎力」 www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/pr1.ppt

1. 前に踏み出す力(アクション): 一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力

1. 主体性:物事に進んで取り組む力

2. 働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力

3. 実行力:目的を設定し確実に行動する力

2. 考え抜く力(シンキング): 疑問を持ち、考え抜く力

1. 課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力

2. 計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力

3. 創造力:新しい価値を生み出す力

3. チームで働く力(チームワーク): 多様な人々とともに、目標に向けて協力する力

1. 発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力

2. 傾聴力:相手の意見を丁寧に聴く力

3. 柔軟性:意見の違いや立場の違いを理解する力

4. 情況把握力:握力自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力

5. 規律性:社会のルールや人との約束を守る力

6. ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力 6

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傾聴力 質問力

• 就活面接の最後

– 最後に何か質問はありますか?

• よい質問はよい発表より重要

– 発表はよくて当たり前

– よい質問は司会・座長の仕事

– よい質問は聴衆・発表者の印象に残る

– よい質問が共同研究につながる(こともある)

– よい質問が人事につながる(こともある)

• 質問がないのは聞いていなかったこと

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質問をどうやって作るか

• 突っ込み系 – 例をあげてください。

– 理由を説明してください。

– 目的は何ですか?結局君さぁ、何がしたいの?

– 二番ではだめなんですか?

• ボケ系 – それってもしかして …. のこと?

– うちのかみさんが…

• オウム返し系 – I don’t want any more wine.

You don’t want any more wine? Did you say you don’t want any more wine? Are you sure you don’t want any more wine?

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Pattern Practice は時代遅れなのか?

• audio-lingual method / aural-oral method

– substitution

• I drink coffee every day. [tea] I drink tea every day.

– sentence conversion

• You don’t want to open the box. I don’t want to open the box.

• I drink coffee every day. Do you drink coffee every day?

• The car hit the shopping cart. The shopping cart was hit by the car.

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質問に対する応答

• Improving your English Conversation, Vernon

Browne, c. 1960.

– yes / no-question に対して yes / no (だけ)で答えてはいけない。

• Is this your first trip to San Francisco?

– 依頼:

• Can you tell me the time? --- Yes, I can.

– 質問:

• Have you been to Kyoto? --- Yes, I have.

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現代日本の大学英語教育における課題

• 学生の英語力 質問する力の喪失

– 学習到達度の多様性

– 語彙不足・読解力不足・表現訓練不足文法運用力不足

• 学生の一般的学習能力 質問する力の喪失

– 調べとまとめと発表・批判的受容・創造的思考・知識の統合

– レポート・文章のまとめ方(引用・出典など含め)

– 口頭発表・プレゼンテーション(引用・出典など含め)

– コンピュータ・ネットワーク・検索システム・図書館の利用

• 学生のコミュニケーション力 質問する力の喪失

– 対人関係・無発言行動*

– 論理的表現力(文書・口頭での説得力)

– 即時的応答力(時間に制約のある課題)

*岡本能理子, 「第四章 ことばの力を育む」, 小宮山博仁・立田慶裕編, 『人生を変える生涯学習の力』, p. 102, 評論社, 2004年5月15日.

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英語で質問することが日本人英語学習者にとって難しい3つの理由

• 質問を即座に構成するための運用能力の不足

– 平叙文の疑問文への転換

• 主語・助動詞の倒置 / 疑問詞の転置 / 疑問詞主語の構文

– 疑問文のイントネーション

• 社会言語的困難

– 教室において発言・質問することが社会言語学的に困難な状況に置かれている。

• 知的陶冶

– 答えることが知的快につながる質問内容を思いつくには高度の知性を必要とするが、、、、

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疑問文の意味論と語用論

• 疑問文の形式(統語論)

– I have three sisters.

– Do you have a sister?

– How many sisters do you have?

• 疑問文の意味(語用論)

– 質問:Why do you think your sister decided

to go to the United States?

– 依頼:Could you open the window?

– 依頼: Can you tell me the time?

– 勧誘:Why don’t you come to the party?

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疑問文の統語論

• John has two brothers.

– Does John have a brother?

– How many brothers does John have?

• I have two brothers.

– Do you have a brother?

– How many brothers do you have?

• I think John has two brothers.

– Do you think John has a brother?

– Why do you think John has two brothers?

– How many brothers do you think John has?

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Page 15: 以下のスライドの著作権等について · 考え抜く力(シンキング): ... –語彙不足・読解力不足・表現訓練不足 文法運用力不足 • 学生の一般的学習能力

平叙文から疑問文への転換に必要な処理

• 主語と助動詞の倒置

– 助動詞がない場合はdoの導入

• 過去時制の場合

– 過去形の助動詞

– 本動詞を過去形から原形に

• 疑問詞を文頭に

– 副詞(when/ how)は比較的簡単

– 目的語はちょっと難しい

– 疑問詞主語の疑問文でも found did find

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知識と技能:秘術としての英文法

• 知識として学んだだけの知識:自動化に至らない

– 自己モニターを経由して適用する

– 意識的な努力を要する

– 知的資源を消費する

– リアルタイム処理が間に合わない・並行処理が困難

• 慣習となるまで獲得した技術:完全な自動化

– 自動的なリアルタイム処理

– 努力を要しない

– 知的資源をほとんど使わない

– 同時並行処理が可能

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自動化と複数課題の並行処理

• 外国語としての英語の習熟 – 知識の習得から運用の自動化が必須

– 運用面の訓練が不十分 • 語彙の選択と文法的知識の適用に知的リソースが割かれる

• コミュニケーション内容・社会言語学的に適切な表現の選択が困難

• 自動車の運転 – 初心者:同乗者との会話を楽しむ余裕がない

– 熟達した運転者:同乗者を楽しませながらより快適な経路を選択

• 日本人が英語で数量に基づいた議論を行うためには – 単位系・通貨単位の変換

– 10の3乗を基礎とする欧米系のの数表現 10の4乗を基礎とする東洋系・日本の数表現 の変換

– 西欧系の神視点の論理 東洋系の場の論理 の変換

– 言語処理と同時にリアルタイムで並行処理する必要

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英語で質問することが日本人英語学習者にとって難しい3つの理由

• 質問を即座に構成するための運用能力の不足

– 平叙文の疑問文への転換

• 主語・助動詞の倒置 / 疑問詞の転置 / 疑問詞主語の構文

– 疑問文のイントネーション

• 社会言語的困難

– 教室において発言・質問することが社会言語学的に困難な状況に置かれている。

• 知的陶冶

– 答えることが知的快につながる質問内容を思いつくには高度の知性を必要とするが、、、、

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現代日本の大学英語教育における課題

• 学生の英語力 質問する力の喪失

– 学習到達度の多様性

– 語彙不足・読解力不足・表現訓練不足文法運用力不足

• 学生の一般的学習能力 質問する力の喪失

– 調べとまとめと発表・批判的受容・創造的思考・知識の統合

– レポート・文章のまとめ方(引用・出典など含め)

– 口頭発表・プレゼンテーション(引用・出典など含め)

– コンピュータ・ネットワーク・検索システム・図書館の利用

• 学生のコミュニケーション力 質問する力の喪失

– 対人関係・無発言行動*

– 論理的表現力(文書・口頭での説得力)

– 即時的応答力(時間に制約のある課題)

*岡本能理子, 「第四章 ことばの力を育む」, 小宮山博仁・立田慶裕編, 『人生を変える生涯学習の力』, p. 102, 評論社, 2004年5月15日.

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英語で質問することが日本人英語学習者にとって難しい3つの理由

• 質問を即座に構成するための運用能力の不足

– 平叙文の疑問文への転換

• 主語・助動詞の倒置 / 疑問詞の転置 / 疑問詞主語の構文

– 疑問文のイントネーション

• 社会言語的困難

– 教室において発言・質問することが社会言語学的に困難な状況に置かれている。

• 知的陶冶

– 答えることが知的快につながる質問内容を思いつくには高度の知性を必要とするが、、、、

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Page 21: 以下のスライドの著作権等について · 考え抜く力(シンキング): ... –語彙不足・読解力不足・表現訓練不足 文法運用力不足 • 学生の一般的学習能力

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無発言行動*

• 大学での教職員の経験

– 「私語が多くて授業が成り立たない場合がある一方で、指名されても押し黙ったままで、話す意欲を見せない。いかにして自分の考えを言わせるかに教師は苦労する」

– 「研究室や事務局窓口では、訪ねてきた理由を問わないと学生は説明を始めないし、答えも単語を並べるだけで文章になっていない」

• これを裏付けるデータ:大平浩哉(前早稲田大学) – 無発言行動

• 教師に問われても答えない

• 発言を促されてもなかなか話そうとしない

– いつから発言しなくなったか(1998 年の調査) • 小学校高学年 10% (累積無発言率 10%)

• 中学校 41% (累積無発言率 51%)

• 高校 22% (累積無発言率 73%)

• 大学入学以降 04% (累積無発言率 77%)

• 高校生たちの声:吉岡泰夫(国立国語研究所)2002年

– 授業中、生徒が自ら考えて発言しても、先生の考えに沿うものでなかったら先生は権威を振りかざして封じ込めるので、コミュニケーションが成り立たない。

– 先生に使って敬語を使って話せと指導されるのに、先生は生徒に対して「です・ます」さえも使わない。とくに、生徒を注意する場面では敬称さえ使わず呼び捨てであり、生徒に対する敬意が感じられない。先生は自分のことを「先生」という自称詞で言っていることからしても、子ども扱いされているようでいやだ。

*岡本能理子, 「第四章 ことばの力を育む」, 小宮山博仁・立田慶裕編, 『人生を変える生涯学習の力』, p. 102, 評論社, 2004年5月15日.

Page 22: 以下のスライドの著作権等について · 考え抜く力(シンキング): ... –語彙不足・読解力不足・表現訓練不足 文法運用力不足 • 学生の一般的学習能力

冷泉彰彦,「上から目線」の時代, 講談社現代新書2141, 講談社, 2014年1月2日

• 「一対一の会話がうまくいかないコミュニケーション不全が社会全体に蔓延している」([21: p. 53]

• 「純粋に初対面の人と『特に用事もなく、話題も決まっていない』会話がうまくいったという経験は非常に少なくなって」([21: p. 54])いるという。

• 「雑談が成立するための共通の価値観は見事に消滅して」おり、「『当たり障りのない話題』が無効に」なり、「話題に伴う『会話の形式』が無効になってしまったのだ」([15: p. 62])という。

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Page 23: 以下のスライドの著作権等について · 考え抜く力(シンキング): ... –語彙不足・読解力不足・表現訓練不足 文法運用力不足 • 学生の一般的学習能力

冷泉彰彦,「上から目線」の時代, 講談社現代新書2141, 講談社, 2014年1月2日

• 現代の社会において初対面の人と話ができなくなったのは、社会が悪くなったり自分の話術が下手になったからではない。また、以前の世の中で人々の話術が巧みだったり、社会がいまより「まし」であったのでもない。要するに以前には「初対面同士の雑談」にもテンプレートがあり、人々はそれに乗っかっていけば自然とそこには「関係の空気」が生まれたので、その空気の中で会話をスムーズに進めていただけなのだ。現代の日本ではそのようなテンプレートが失われたことで、空気も生まれにくくなっているのである。現代の日本や日本社会が「劣化」したというような投げやりな解説をすべきではない。

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現代日本の大学英語教育における課題

• 学生の英語力 質問する力の喪失

– 学習到達度の多様性

– 語彙不足・読解力不足・表現訓練不足文法運用力不足

• 学生の一般的学習能力 質問する力の喪失

– 調べとまとめと発表・批判的受容・創造的思考・知識の統合

– レポート・文章のまとめ方(引用・出典など含め)

– 口頭発表・プレゼンテーション(引用・出典など含め)

– コンピュータ・ネットワーク・検索システム・図書館の利用

• 学生のコミュニケーション力 質問する力の喪失

– 対人関係・無発言行動*

– 論理的表現力(文書・口頭での説得力)

– 即時的応答力(時間に制約のある課題)

*岡本能理子, 「第四章 ことばの力を育む」, 小宮山博仁・立田慶裕編, 『人生を変える生涯学習の力』, p. 102, 評論社, 2004年5月15日.

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2004年度入学者適用新カリキュラム1年次

• 1年前期(2コマ必修自動登録)

– Bridge 1:日本人担当教員

– Bridge 1: ネイティブ担当教員

• 1年後期(4コマ必修)

– Gate 1:日本人担当教員

– Gate 1: ネイティブ担当教員

– Bridge 2: チュートリアル・イングリッシュ (チューター一人に学生4人で週2コマ) オープン教育センター設置: 早稲田大学インターナショナル運営

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2013年度の授業の構成(1年春学期)

• 宿題の提出・読書記録・作文記録

• 応答練習

• 文章作成・文章相互チェック(隔週)

• Student Times Online のディクテーション

• 文法練習・文型練習・ディクテーション

• Oxford QPT/ Versant English Test

• 宿題

– 作文の完成・修正

– ATR-CALL Brix

– graded readers / chapter books などの多読

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2013年度の授業の構成(1年秋学期)

• 宿題の提出・読書記録・作文記録 • 応答練習 • 応答練習に基づく少人数プレゼンテーション • CNNの記事紹介少人数プレゼンテーション • 文章作成・文章相互チェック(隔週) • Student Times Online のディクテーション • 文法練習・文型練習・ディクテーション • Oxford QPT/ Versant English Test • 宿題

– 作文の完成・修正 – ATR-CALL Brix – graded readers / chapter books などの多読

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応答練習の概略

• 教員があらかじめ質問を用意する。

– ひとつのテーマで関連する10の質問

– エーワンのマルチカードに印刷して配布

– ひとつのカードにひとつの質問

• 3人の学生が1グループを構成する。

– 質問者:カードの英文を読み上げる。

– 回答者:質問に回答する。

– タイムキーパー:撮影担当

• ひとつの質問が終わると

– 相互評価用紙に記入

– 役割を交代

• 応答練習が終わると

– そのテーマについて400語から500語の文章作成

– 宿題として完成・次週に相互チェック

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質問力の向上のための少人数プレゼンテーション

• PowerPointでスライド作成

• ビデオで記録

• 1グループ4人ないし3人

• 応答練習・作文相互チェックと異なる組み合わせとなるように現地調整

• 発表内容

– CNNのビデオの紹介(前期・相互チェックの週)

– 応答練習の内容のまとめ(後期・新規課題の週)

• 一つの発表について必ず一回は質問する。

– Yes. / No. で終わる質問をしてはいけない。

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コミュニケーション訓練への方策

• 英語教育におけるプロジェクト学習

– グループ活動:作業分担・作業日程等の調整

– 発表:スライドを使ったプレゼンテーション

– 文書作成:発表内容の文書化

• 大学を卒業して得るもの

– 卒業資格・学歴(入学の経歴が重要?)

– 学士力・資格試験合格・英語外部試験

•大学教育の質的保証

– 人脈

•ゼミ(文系)・研究室(理系)・語学クラス

•語学固定クラスと到達度別クラス

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英語担当教員としての問題意識

口頭発表と文章化

– 自己表現:『自分』についての発表

– 文章化の前に口頭練習

– プレゼンテーションのあとに文章化

• 少人数グループ学習の有効性

– クラスの人間関係が劇的に改善

– グループ内の発表に抵抗が少ない

– 出席率の向上・クラスコンパ

• ぼっちにならない。

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大学デビュー:ぼっちがこわい

• クラスになじめない。出席が滞る。

• ノートが手に入らない。代返してもらえない。

• 試験対策情報が手に入らない。

• 単位が取れなくなる。

• 受講対策情報が手に入らない。

• 進級できなくなる。

• うつになる。ひきこもる。

• 卒業できなくなる。就職できなくなる。

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学生の自律的相互学習を促す教室活動のための座席配置の有効性

• 学生の自律的学習を促す教室活動 – ペア・3人一組・6人1グループ・自主的グループ構成

• コミュニティ(形成)支援の必要性 – 初対面のクラスメートと話ができない

– 相手の顔を見て話をすることができない

– グループ活動が成立しない

• 入学時の英語力の多様化・二極化 – 固定したグループ活動では動機付けが低下

– 自分たちでグループを構成することが困難

• 座席配置の有効性 – You are where you are.

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座席配置

• 自由着席 – 仲間が集まり騒がしい・教室後方に固まる

– 提出物の回収・集計・返却にかなりの手間がかかる

– 出欠遅刻早退の確認に時間がかかる

– 学生の顔と名前を一致させにくい

• 出席番号に基づく固定座席 – 学生の顔と名前を一致させやすい

– 提出物の回収・集計・返却を省力化できる

– 出欠遅刻早退の確認が容易

• 出席番号に基づくローテーション着席 – 毎回のグループ構成を変えることができる

– 学生の顔と名前を一致させにくい

– 提出物の回収・集計・返却に若干の手間がかかる

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事後の学生の自己認識・相互認識

• コミュニケーション活動における

– 聞き手・読み手の重要性

• 本当のコミュニケーション活動の重要性

– 回答者はカードを見ることができない。

– 質問者・タイムキーパーは回答を予想できない。

• 学生の自律的相互学習

– 相互の回答・作文・発表から学ぶ。

– 相互の質問から学ぶ。

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自己評価項目 読書 -

一週間に一冊picture book を読める。

一週間に一冊chapter book を読める。

一週間に一冊graded reader level 1 or 2 を読める。

一週間に一冊graded reader level 3 or 4 を読める。

一週間に一冊graded reader level 5 or 6 を読める。

一週間に一冊paper back を読める。

作文 -

30分で200語かける

30分で300語かける

30分で400語かける

ワンパラグラフの文章が書ける

複数パラグラフの文章が書ける

論理的なつながりを表現できる

理由や例を挙げて説明できる

応答 -

10秒間ですぐにとりあえず答えられる

45秒間応答を続けることができる

質問にきちんと答えられる

理由や例を挙げて説明できる

聞き取り -

応答練習の質問を聞いて理解できる応答練習の回答を聞いて理解できる

STOのニュースを聞いて内容がおよそわかるSTOのニュースを聞いてだいたい英文で書き起こせ

英語の学び方 -単語の勉強の仕方がわかっている

リスニングの練習の仕方がわかっている発音の練習の仕方がわかっている作文の練習の仕方がわかっている本の読み方がわかっている自分の弱点がわかっている

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授業の効果=1年時配当授業受講生への品質保証

(期待した効果が得られなかった場合は同等品とのお取替えをいたします)

• 30分で400語の文章を英語で作成できるようになる。

• 一週間に一冊(簡単な)英語の本を読めるようになる。

• 英語の質問に英語で答えられるようになる。

• 少人数の中で英語で簡単な発表ができるようになる。

• ひとの顔を見てにこやかに話ができるようになる。

• クラスの中で友達がたくさんできる。

• パソコンが使えるようになる。

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この授業で受講生に何を提供したか?

• (日本語でも答えられないような)質問カード

– 応答練習の話題

– 小グループでのプレゼンテーションの話題(秋学期)

– 作文の話題

• (毎回組み合わせが変わる)少人数のグループ – 質問の読み手・質問の聞き手・応答の聞き手

– 小グループでのプレゼンテーションの聞き手

– 自分が書いた文章の読者・他の受講生の文章

• (潤沢に利用できる)自習用教材 – extensive reading materials

– ATR-CALL Brix

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教室における学習資源としての学生

• 学習の動機付け

– 聞いてわかるように質問を読み上げる

– おもしろい回答をする

– 意味のある文章を書く

– 情報のある発表をその場で行う

• 相互扶助

– コンピュータの使用

– 英語の理解と表現

• 相互学習

– 回答・作文・発表

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日本学術会議「回答大学教育の分野別質保証の在り方について」社交性の獲得あるいは奥行きのある人間の育成

• 人は長じて、なぜ学生時代を懐かしむのか。そこには、講義などの制度的な仕組み以外の大学での生活があるからである。名物教授の立ち居振る舞い、学生食堂の食事、クラブ活動や様々なイベント、多様な人々との出会いや友人との交流、大学周辺の街の雰囲気など、大学という社交空間で経験した生活の「匂い」とでも言うべきものは人の一生を通じて残り続ける。仮にこのような社交空間としての大学の「匂い」を隠れたカリキュラムと名付けるとすれば、これこそが人間の成長の糧を提供しているのかもしれない。このような隠れたカリキュラムによる成長が、人間の幅を広げ、専門以外の事柄について知的に会話することや、全く文化的背景の異なる人間と交流することを楽しめる人間を生み出すのである。

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現代日本の大学英語教育における課題

• 学生の英語力 質問する力の喪失

– 学習到達度の多様性

– 語彙不足・読解力不足・表現訓練不足文法運用力不足

• 学生の一般的学習能力 質問する力の喪失

– 調べとまとめと発表・批判的受容・創造的思考・知識の統合

– レポート・文章のまとめ方(引用・出典など含め)

– 口頭発表・プレゼンテーション(引用・出典など含め)

– コンピュータ・ネットワーク・検索システム・図書館の利用

• 学生のコミュニケーション力 質問する力の喪失

– 対人関係・無発言行動*

– 論理的表現力(文書・口頭での説得力)

– 即時的応答力(時間に制約のある課題)

*岡本能理子, 「第四章 ことばの力を育む」, 小宮山博仁・立田慶裕編, 『人生を変える生涯学習の力』, p. 102, 評論社, 2004年5月15日.

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2004年度入学者適用新カリキュラム2年次

• レギュラー・コース

– 2年前期(2コマ選択必修)

• Theme 2 コマ(別クラス)

– 2年前期(2コマ選択必修)

• Theme 2 コマ(別クラス)

• インテンシブ・コース

– 2年前期(3クラス4コマ選択必修)

• Theme 2 コマ+Intensive Theme (週2コマ同クラス)

– 2年前期(3クラス4コマ選択必修)

• Theme 2 コマ+Intensive Theme (週2コマ同クラス)

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2013年度の授業の構成(2年学期はじめ)

• 応答練習(自己紹介・授業テーマ)

• 文章作成・文章相互チェック(隔週)

• TED の記事紹介 http://TED.com

• 宿題

– 英語リスニング・スピーキング自動試験

– 作文の完成・修正

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質問力の向上のための少人数プレゼンテーション

• PowerPointでスライド作成

• ビデオで記録

• 1グループ4人ないし3人

• 応答練習・作文相互チェックと異なる組み合わせとなるように現地調整

• 発表内容

– CNNのビデオの紹介(前期・相互チェックの週)

– 応答練習の内容のまとめ(後期・新規課題の週)

• 一つの発表について必ず一回は質問する。

– Yes. / No. で終わる質問をしてはいけない。

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2013年度の授業の構成(2年学期半ば)

• 発表テーマの提案

• 仲間探し・グループ分け

• グループ対抗での発表

• クラス全体での発表と相互評価

• 活動報告(グループ内相互評価)の提出

• 発表要旨の提出と相互チェック

• 発表要旨の修正版提出

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2013年度の授業の構成(2年学期半ば) 発表の予行演習

• 32 人の受講生 = 4 人 × 8 グループ

• 2 グループずつ対抗戦

– 1回目:AB / CF / DE / GH

– 1回目:GA / BC / EF / EH

• 聞き手は発表の途中でできるだけ多くの質問をする、ことになっている。

• 発表と質疑応答は SONY Handycam で録音している。

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2013年度の授業の構成(2年学期半ば) 発表概要の相互チェック

• 32 人の受講生 = 4 人 × 8 グループ

• 各グループ 2000 語以上の発表概要提出

• 各受講生は 3 つの発表概要をチェック

– グループにより 2 つを指定

– 各自が自由に一つ選択

• 各文をマーカーで色分け(不明な場合にコメント)

– 事実は立体 / 意見は斜体

– 著者による(地の文) / 他者の紹介・要約 / 他者の引用

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2013年度の授業の構成(2年学期終わり)

• 宿題

– 英語リスニング・スピーキング自動試験

– 自己評価の提出

– 最終発表(今学期の成果と自己評価)の準備

• 最終発表と相互評価(クラス内相対評価)

• 最終レポートの提出と相互チェック

• 最終レポート最終版の提出

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自己評価項目