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マレーシア憲法における ブミプトラ政策及び表現の 自由について 関西大学政策創造学部国際アジア法政策学科 4大倉匡登 4井上一輝 1

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Page 1: マレーシア憲法における ブミプトラ政策及び表現の 自由につ …題に関する公的議論を禁止(連邦憲法第10条4項) ③国家理念 (Rukunegara)

マレーシア憲法におけるブミプトラ政策及び表現の

自由について

関西大学政策創造学部国際アジア法政策学科 4年 大倉匡登

4年 井上一輝

1

Page 2: マレーシア憲法における ブミプトラ政策及び表現の 自由につ …題に関する公的議論を禁止(連邦憲法第10条4項) ③国家理念 (Rukunegara)

目次

Ⅰマレーシア概要 • 政治体制 • 法制度 • マレー人への特別待遇 Ⅱ新経済政策 ・成果と課題 Ⅲアッラー事件 Ⅳまとめ

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Ⅰマレーシア 概要

• 1963年9月16日英国より独立 • 面積 33万km²…日本の約0.9倍 • 人口・・・3,099万人(2016年) • 首都・・・クアラルンプール (173万人) • 民族・・・マレー系(約67%)、中華系(約25%)、インド系(約

7%) • 言語・・・マレー語(国語)、中国語、タミル語、英語 • 主要産業・・・製造業(電気機器)、農林業(天然ゴム、パーム油、木材)及び鉱業(錫、原油、LNG)

cf.日本外務省2016 3

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61 20

9 6 1

イスラム教 仏教 キリスト教 ヒンドゥー教 儒教・道教

イスラム教徒が6割超!

宗教分布図(2013)

cf.日本外務省2016 4

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統治機構

• 立憲君主制、議院内閣制を採用(ウェストミンスター型) • 国王は名目上の長で、首相及び内閣が実際の行政府であることを保証(連邦憲法第39条,同40条1項)

国王(最高元首) 統治者会議

・連邦裁判所 ・控訴院 ・高等法院

・セッションズ裁判所 ・第一級治安判事裁判所 ・第二級治安判事裁判所

・プングル裁判所

国会

国王 下院 上院

首相

内閣

連邦各省 首相府

(立法) (行政) (司法)

互選 権限なし

Cf.桑原2009 5

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政治体制

• 議会制民主主義 • 二院制(上院70名 任3年、下院222名 任5年)

• UMNO(統一マレー国民組織)、MCA(マレーシア華人協会)、MIC(マレーシア・インド人会議)

• 首相:ナジブ・ラザク(UMNO代表)

• 「1(one) Malaysia」をスローガンに、民族融和と行政改革を前面に打ち出すとともに、各民族・階層からの与党連合への広範な支持回復を図っている。

cf.日本外務省2016

ナジブ・ラザク首相(2009~)

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法制度

• 英国より独立時にMerdeka憲法を制定(Merdaka…独立の意)

→これが連邦憲法となる

• 連邦憲法を最高法規として連邦および州の法令、州憲法、判例、イギリス法、慣習法並びにイスラーム法からなる。

• 連邦は財政・徴税等の重要な領域にて立法権有

• 州はイスラーム法及び慣習、土地、農業や天然資源に立法権有 cf. 桑原2009 7

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マレー人に対する特別待遇 【ブミプトラ政策】 • 連邦憲法第153条【マレー人並びにサバ州及びサラワク州の先住民のための公職、許認可等に関する割当の留保】

• (1)国王はマレー人並びにサバ州及びサラワク州の先住民の特別な地位並びに本条にしたがってその他の種族の正当な利益を守る…

• (2)国王は…(中略)…公務職、奨学金、教育上の特権…など合理的と見なす割合の留保をマレー人およびサバ・サラワク州の原住民のために保障すること。

cf.竹下2007 8

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マレー人の定義(連邦憲法第160条)

• (一)イスラム教を信仰し、(二)習慣上マレー語を話し、(三)マレーの慣習を守る

• 連邦あるいはシンガポールにおいて、ムルデカ・デー※以前に出生し、あるいは両親のいずれかが連邦またはシンガポールで出生しており、あるいはムルデカ・デーにおいて連邦またはシンガポールに居住している、

• (b)その子孫

cf.竹下2007 9

※憲法制定日

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不公平ではないか?

• マレー人でない者(華人・印人等)へ生地主義に基づいて国籍を与える代わりに、マレー人の特別な地位を定める(連邦憲法第153条)。

• 憲法の定める、「法の下の平等」「法の平等な保護を受ける権利」には反しない(同第8条)

• サバ、サラワク州の先住民もマレー人と同等の権利を有す (同第153条)

cf.竹下2007 10

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5.13事件

• 1969年、MCAが票を伸ばした事に反発したマレー人による大規模暴動

• 初代首相ラーマン「経済は華人・政治はマレー人」 • 1969年総選挙でUMNOの議席減→MCAの議席増 • 華人が実権を握ると危惧したマレー人が暴動

マレーシア史上最悪の民族衝突へ (死者196人負傷者439人)

cf. 金子2008、cf. OFFICE OF THE PRIME MINISTER2016a 11

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Ⅱ新経済政策(NEP)の導入 (1971)

• 2代目首相 A・ラザクによるブミプトラ政策の強化 ①割り当て(クォーター制)強化 ➡公務員や国立大学のみならず、企業に対し一定比率でマレー人雇用を義務付ける ②敏感問題(Sensitive issues) としてマレー人特権や民族問題に関する公的議論を禁止(連邦憲法第10条4項) ③国家理念(Rukunegara) の発表 (1970)

民族間におけるマレー人の絶対的優位を確立

cf. 小野沢2012、 cf. OFFICE OF THE PRIME MINISTER2016b 12

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国家理念(Rukunegara)の発表

• 我々マレーシア国民は以下の5つの目的の達成を目指す

Ⅰ.複合社会の統一された国家 Ⅱ.法的に選ばれた国会による民主社会 Ⅲ.すべての者に平等な機会がある自由な社会 Ⅳ.多様な文化的伝統を持つ自由な社会 Ⅴ.科学と現代技術を志向する進歩的な社会

cf. 鐘ヶ江 2002 13

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成果

• マラヤ大学におけるマレー人比率増加 1965年…25% →1971年…40% →1985…54% • 平均所得はやや増加

cf.小野沢2006

民族 1970 1990 1999 2004 増加倍率

ブミプトラ 172 940 1,984 2,711 2.9倍

華人 394 1,631 3,456 4,437 2.7倍

インド人 304 1,209 2,707 3,456 2.9倍

平均 264 1,169 2,472 3,249 2.8倍

民族別の世帯当たり月額平均所得(リンギット)

1リンキッド約25円 14

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課題と考察

課題 • 所得格差は未だ是正されておらず • 有能な華人、インド人の国外流出

考察 • 一定の進展はあったが民族間の格差是正は程遠い

• 政治的多数の優遇は取れたが宗教はどうか・・・?

cf.小野沢2012 15

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Ⅲアッラー事件(2009年)

クアラルンプール・カトリック大司教X(以下、「X」)が内務大臣Y(以下、「Y」)へXより出版される定期通信誌Herald-the Catholic Weekly 紙(以下、「ヘラルド紙」)の出版について、許可を申請。 2009年1月7日、 Yは”Allah”(アッラー)の用語を使用しないことを条件に出版許可を出す。 XはYを被告として、当該決定の違法、違憲、非合理性等を

理由にして、当該決定の取り消し及び差し止めをクアラルンプール高等法院へ請求。

1.事件概要

cf.MLJ2010 16

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原告X(大司教)の主張

・Yの判断において関連性のない事項が勘案されている →違法性 Ex)“Allah”は“God”の訳として正しい 聖書においては、この翻訳が使われている ・憲法に定められた連邦の宗教(連邦憲法第3条)、言論・集会及び結社の自由(同第10条)、宗教の自由(同第11条)等に反する →違憲性 ・礼拝や聖書において“Allah”の使用は可能 →不合理

cf.MLJ2010 17

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被告Y(内務大臣)の主張

・当該決定は連邦憲法のイスラームの地位、州法律等の権限の範囲内で下された ・Yは出版規則より適当とみなす条件を課すことができる

・ヘラルド紙での“Allah”の語の使用は公の秩序を乱す恐れがある→聖書はキリスト教徒のみの読み物であるため許容

・「大臣の決定は変更不可でいかなる理由においても法廷で疑問に問われない」とする出版規則第13A条によりXは司法審査請求権を有しない cf.MLJ2010 18

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2.第一審判決(2009年12月31日)

Xの請求を認めて、当該決定の取り消しを認める

理由 ①司法審査の可否 今回の争点は許可の条件であり、許可の可否ではない →司法審査可能!

②違法性 Yは関連する事項を考慮せずに条件を出した →決定は取り消されるべき

cf.MLJ2010 19

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③違憲性 キリスト教はれっきとした宗教であり、 マレーシア国内の信者の間でその言葉が使われている “Allah”という語の使用が信仰上、不可欠である →宗教の実践 “Allah”という語の使用が 公の秩序及び治安を脅かすのか? →根拠がない 言論及び表現の自由(連邦憲法第10条1項) 宗教の自由(同第11条1項)に反する 関連する州法も憲法上の解釈にそぐわないと判断した

cf.MLJ2010 20

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④非合理性 「大きなものはより小さいものも含む」という諺 → “Allah”の語の使用を認めるのが合理的 →Yは控訴

cf.MLJ2010 21

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3.第二(控訴)審判決(2013年10月14日)

第一審判決破棄 理由 ①大臣の決定について 出版規則等の関連法の規定より 当該決定は大臣の権能の範囲内(=職権内での行為)

cf.CLJ2013 22

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②合憲性 連邦憲法第3条1項「他の諸宗教を平和と調和のうちに信奉することができる」 →ムスリム(イスラム教徒)を他宗教の布教から守る 可能性・確実性の高いイスラームへの脅威は マレーシア国内におけるムスリムへの他宗教の布教 →「州法及び連邦法がムスリムに対するいかなる宗

教の教義、信仰の伝播をも管理・規制できる」という旨の連邦憲法11条4項に従って、決定は合憲。

言論の自由は判例により、絶対ではない 憲法に定める表現の自由にも法律の留保がある (連邦憲法第10条1項及び同2項)

cf.CLJ2013、cf.竹下2007 23

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③裁量権について 司法審査は行政決定の方法を審議する場 →決定が恣意的な方法で下されたのか? “Allah”という語の使用にはマレーシア人の共同体を混乱させる可能性があり、これはマレーシアにおける「イスラームの尊厳」と「他宗教の平和と調和の内の実践」に害を及ぼす として、Yは条件を出した。 →治安や公の秩序に配慮したことは明白 大臣が行使した裁量が司法審査で争われた場合 Yが求める治安及び公の秩序 vs Xが求める利益および自由 →判例では前者に重きを置く

cf.CLJ2013 24

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決定が治安に基づいて下されたという明確な基準はない しかし、本件においてY(内務大臣)は国内の治安について 責任を負う人 裁判所は治安についてより強い証拠を出すことはできない →Yの決定は治安について考慮され、合理的だと推定される つまり・・・ 「治安について責任ある人の判断だから、従わざるを得ない」ということ

→Xは上告

cf.CLJ2013 25

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4.最終審(2014年6月23日)

原告Xの請求棄却(門前払い) 理由 ①行政手続き上の問題 控訴審は決定内容ではなく、決定手続を審査 →判例により正しく、その決定内容は問わない

cf.CLJ2014 26

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②違憲性について 高等法院判決において関連法(州法)が違憲とされた →高等法院が法律の違憲について判断ができるのか ということが焦点に 過去の判例により、当該法律無効の請求は憲法の定めた 「自己に立法権のない事項について規定を制定し、それを理由に法律が無効であると宣言する訴訟」(連邦憲法第4条3項)に該当する。 →連邦裁判所の許可が必要(同第4条4項) ☆高等法院は違憲性について言及すべきではない

cf.CLJ2014、cf.竹下2007 27

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アッラー事件のその後

ナジブ首相 キリスト教徒の多いサバ・サラワク両州において “Allah”の使用を認める。 イスラム教徒の多い地区のキリスト教牧師が“Allah”の 使用継続を宣言 →イスラム教徒との対立激化 →当局が聖書300冊を押収 →ナジブ首相も使用禁止を厳格化する声明を発表

cf.産経ニュース2014 28

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Ⅳまとめ

ブミプトラ政策は経済的には弱い政治的多数派(=マレー人)を保護するための政策 マレー人の雇用創出や所得の増加につながる →経済発展に貢献

マレー人以外の政治的少数派に対する表現の自由(基本的自由)を侵害する可能性(ex.アッラー事件) 司法も行政の決定を鵜呑みにせざるを得ない →行政の暴走を止めることはできないのか?

cf.JCG2016 29

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法整備支援(海外の方との協働)をする前に・・・ その国の社会的背景を学ぶことは必須 →日本では考えられない制度的違いがある 「マレーシア」と聞くと・・・ 経済的発展、政治的安定を思い浮かべるかもしれない しかし根底を見てみると・・・ 「ブミプトラ政策」や「アッラー事件」等の民族的・宗教的問題 →非常に複雑 それらを念頭に置いて活動すべきではないか

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ご清聴、ありがとうございました。

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参考文献 ・日本外務省2016「マレーシア基本データ」、http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/malaysia/data.html、2016年11月19日閲覧。

・ OFFICE OF THE PRIME MINISTER PUTRAJAYA MALAYSIA2016a

“Tunku Abdul Rahman Putra Al-Haj-Former Prime Ministers ” ,http://www.pmo.gov.my/home.php?menu=page&page=1646 、2016年11月25日閲覧。

・OFFICE OF THE PRIME MINISTER PUTRAJAYA MALAYSIA2016b “Tun Abdul Razak Hussein -Former Prime Ministers ”,http://www.pmo.gov.my/home.php?menu=page&page=1642、2016年11月25日閲覧。

・JETRO2016 「マレーシア概況」、https://www.jetro.go.jp/world/asia/my/basic_01.html 、2016年11月19日閲覧。

・桑原尚子2009 「第9章マレーシア」、鮎京正訓編『アジア法ガイドブック』、名古屋大学出版会

・財団法人自治体国際化協会2007「マレーシアの地方自治」、 http://www.clair.org.sg/j/report/clairreport/pdf/rep_313.pdf、2016年11月24日閲覧。

・福田幸正2014「マレーシア:ブミプトラ政策のこれから」、公益財団法人国際通貨研究所

https://www.iima.or.jp/Docs/topics/2014/246_j.pdf、2016年11月24日閲覧。

・多和田裕司1996『多民族国家マレーシアにおける「開発政策」と「国民統合」』、

http://hdl.handle.net/10069/15368 、2016年11月24日閲覧。

・鐘ヶ江弓子2002「マレーシアの教育政策と学校教育制度」

http://ci.nii.ac.jp/naid/110000041243 、2016年11月23日閲覧。 32

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・小野沢純2006「マレーシア -格差是正を模索するブミプトラ政策」、

http://www.iti.or.jp/kikan65/65onozawa.pdf、2016年11月24日閲覧。

・MLJ2010 “Titular Roman Catholic Archbishop of Kuala Lumpur v Menteri Dalam Negeri&Anor”, “Malayan Law Journal“, https://ja.scribd.com/document/152323738/Malayan-Law-Journal-2010-2-MLJ-Titular-Roman-Catholic-Archbishop-of-Kuala-Lumpur-v-Menteri-Dalam-Negeri-Anor、2016年11月25日閲覧。

・CLJ2013 “MENTERI DALAM NEGERI&ORS v TITULAR ROMAN CATHOLIC ARCHBISHOP OF KUALA LUMPUR”,“Current Law Journal“, https://ja.scribd.com/document/299875579/Titular-Roman-Catholic-Archbishop-of-Kuala-Lumpur-lwn-Menteri-Dalam-Negeri-Mahkamah-Rayuan、2016年11月25日閲覧。

・CLJ2014 “TITULAR ROMAN CATHOLIC ARCHBISHOP OF KUALA LUMPUR v MENTERI DALAM NEGERI&ORS”,“Current Law Journal“, http://www.alss.co/wp-content/uploads/2015/06/Titular-Roman-Catholic-Archbishop-of-Kuala-Lumpur-v-Menteri-Dalam-Negeri-Ors-FC140623.pdf、2016年11月25日閲覧。

・産経ニュース2014『キリスト教徒の「アッラー」使用禁止に マレーシアで宗教間対立が深刻化』、http://www.sankei.com/world/news/140129/wor1401290030-n1.html、2016年11月15日閲覧。

・JCG2016 「一般社団法人城西コンサルタントグループ 海外進出情報ーアジアで生産する 第4回マレーシア」、http://jcg-net.com/%E7%AC%AC4%E5%9B%9E%E3%80%8C%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%80%8D/、2016年11月18日閲覧。

・(別紙資料)竹下秀邦2007 「12マレーシア」、荻野芳夫・畑博行・畑中和夫編『アジア憲法集【第2版】』、株式会社明石書店。

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