カルシウムホメオスタシス 細胞外 - himeji dokkyo...

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カルシウムホメオスタシス(細胞外) ビタミンDの活性を高める因子 摂取あるいは紫外線を受けて体内で合成されたビタミンD3は肝臓で2 5位、腎臓で1位が水酸化されて活性型となる。PTHは腎遠位尿細管 に作用してビタミンD3を活性化する。 吸収には何か特別な内因子は必要か? ビタミンDは体内で作れるビタミンで特に特別な内因子はいらない です。内因子がいる基本的なビタミンとしてはビタミンB12があるとい えるでしょう。 ビタミンDは腎臓で水酸化を受けるがどのような経路でどこで水酸 化されるのでしょう? 食物により摂取された、または、皮膚で合成されたビタミンDはまず 肝臓で25位が水酸化されて25-ヒドロキシビタミンDになり、さらに腎 臓で1α位が水酸化を受けて活性型の1,25-ジヒドロキシビタミンD に代謝されます。 参考文献:標準生理、やさしい生理学[改訂第5版] 1班:尾下

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  • カルシウムホメオスタシス(細胞外)・ ビタミンDの活性を高める因子

    摂取あるいは紫外線を受けて体内で合成されたビタミンD3は肝臓で25位、腎臓で1位が水酸化されて活性型となる。PTHは腎遠位尿細管に作用してビタミンD3を活性化する。

    ・ 吸収には何か特別な内因子は必要か?

    ビタミンDは体内で作れるビタミンで特に特別な内因子はいらないです。内因子がいる基本的なビタミンとしてはビタミンB12があるといえるでしょう。

    ・ ビタミンDは腎臓で水酸化を受けるがどのような経路でどこで水酸化されるのでしょう?

    食物により摂取された、または、皮膚で合成されたビタミンDはまず肝臓で25位が水酸化されて25-ヒドロキシビタミンDになり、さらに腎臓で1α位が水酸化を受けて活性型の1,25-ジヒドロキシビタミンDに代謝されます。

    参考文献:標準生理、やさしい生理学[改訂第5版]

    1班:尾下

  • 標的組織 交感神経 副交感神経

    眼球 瞳孔散大筋 収縮(α1)瞳孔括約筋 収縮(M3)

    毛様体筋 弛緩(β2) 収縮(M3)

    角膜

    瞳孔括約筋瞳孔散大筋

    毛様体筋

    網膜

    水晶体

    眼球と自律神経

    参考文献:パートナー機能形態学―ヒトの成り立ち 1班:金本

  • 体液性免疫

    B細胞が抗原を認識

    抗原提示細胞

    形質細胞

    B細胞の生理的役割

    1班:武田

  • 受容体

    血管内皮細胞

    AChNO合成酵素

    アルギニンNO

    ニトロ化合物

    血管平滑筋細胞

    グアニル酸シクラーゼ

    cGMP Gキナーゼ 弛緩

    GTP Ca²⁺濃度減少

    負の変時作用

    閾膜電位

    静止電位レベル低下閾膜電位にいたる時間増加

    心拍数減少洞房結節

    電位依存性Ca²⁺チャネル

    M2受容体ACh

    増加

    「心臓・血管に対するアセチルコリンの作用機序」(2班:鈴木)

  • 電位依存性Ca²⁺チャネル

    ホスホリパーゼC活性化イノシトール三リン酸産出

    (細胞膜)

    平滑筋細胞内

    図2・ノルアドレナリンの作用機序

    ATP分解酵素活性化収縮反応が起きる

    閾膜電位

    ペースメーカー電位

    交感神経電位

    収縮アゴニスト

    ノルアドレナリン

    受容体

    カルシウムカルモジュリン

    複合体

    カルモジュリン細胞質

    ミオシン軽鎖キナーゼ活性化

    Ca2+放出

    交感神経末端ノルアドレナリン分泌

    閾膜電位の時間減少

    心拍数増加(正の変動作用)

    Ca2+

    リン酸化

    β1受容体

    心臓・血管に対するノルアドレナリンの作用機序」(城谷)

  • S1S4 S4S5S2 S3

    ]

    百日咳毒素(高田)Aプロトマー

    Bオリゴマー

    Gi;恒常的に活性化AC;抑制出来ない↑

    cAMP;蓄積する

  • 血小板の産生に働く因子(3班:白井)

    トロンボポエチン

    血小板

    パートナー機能形態学ーひとの成り立ちp168

  • 疾患による好中球数の変化

    好中球基準値 40~60%

    高値60%以上細菌性感染症、炎症、骨髄

    性白血病低値40%以下ウイルス感染、再生不性良

    貧血、 抗がん剤投与

    stage 1軽 症 下記以外

    stage 2中等症

    以下の2項目以上を満たす網赤血球 60,000/μl未満好中球 1,000/μl未満血小板 50,000/μl未満

    stage 3やや重症

    以下の2項目以上を満たし、定期的な赤血球輸血を必要とする網赤血球 60,000/μl未満好中球 1,000/μl未満血小板 50,000/μl未満

    stage 4重 症

    以下の2項目以上を満たす

    網赤血球 20,000/μl未満好中球 500/μl未満血小板 20,000/μl未満

    stage 5最重症

    好中球 200/μl未満に加えて、以下の1項目以上を満たす

    網赤血球 20,000/μl未満血小板 20,000/μl未満

    再生不良性貧血の重症度基準

    薬学のための病態検査学p16病態生理と薬物治療p253 表9-5

  • 腎血流量

    X:例えば、パラアミノ馬尿酸

  • クリアランス法:イヌリン・クレアチニン・パラアミノ馬尿酸(PAH)である。イヌリン、クレアチニンは糸球体濾過量の測定に使われるが、糸球体濾過量は原則として腎血流量に比例します。

    クレアチニン:Ccr(ml/min)=U×V/S×1.73/Aイヌリン:Cx(ml/min)=U×V/P×1.73/A

    腎血流量のマーカー(竹内)

    U:尿中クレアチニン・イヌリン濃度(mg/dl)V:一分間尿量(ml/min) A:体表面積(㎡)S:血清中クレアチニン濃度(mg/dl)P:血清中イヌリン濃度(mg/dl) 1.73:日本人の平均体表面積

  • パラアミノ馬尿酸(PAH)糸球体で濾過されるうえ、近位尿細管からの分泌によってほとんどが、尿中に排泄される。

    したがって腎静脈中のPAHはほとんど0に近づく。PAHは腎臓通過後、完全にクリアされるのでPAHクリアランスと腎血流量はよく一致する。

    PAHクリアランス=U×V/Ppah Ppah:PAH血漿濃度(mg/dl), U:尿中PAH濃度(mg/dl)基準値はイヌリン・クレアチニンは100ml/minPAHは500ml/分。腎硬化症などで低下。

  • 光をあびたロドプシンは、 と呼ばれるを活性化する。活性化されたトランスデュ-シンはαとβγのサブユ

    ニットに分離し、そのαサブユニットが 分解酵素に結合して活性化する。このような化学反応の連鎖を使った増幅により、わずかな光にも強い反応を示すことができる。

    4班:河本

  • 【唾液腺・涙腺】

    交感神経 副交感神経

    NA Ach

    アドレナリン受容体(α、β) ムスカリン受容体(M3)

    細胞内IP3増加 cAMP増加 細胞内IP3増加

    カルシウム貯蔵部位から 涙、アミラーゼ分泌 カルシウム貯蔵部位から

    カルシウムイオン放出 カルシウムイオン放出

    腺房細胞より涙 腺房細胞より涙

    アミラーゼ、ムチンの分泌 アミラーゼ、ムチンの分泌

    5班:江川

  • 6班

    Q,不足すると乳酸アシドーシスになるビタミンは何か?(小西)

    A:ビタミンB1が不足するとピルビン酸がピルビン酸デヒドロゲナーゼにより、アセチルCoAに変換されず、血液中に増加し、乳酸アシドーシスを起こす。

  • 6班

    カルシウムイオン誘発性カルシウムイオン放出について(津倉)

    細胞内小器官の一つである小胞体はカルシウムイオンを貯蔵する役割を有しており、小胞体膜上に存在してカルシウムイオンの放出に寄与する分子としてリアノジン受容体が挙げられる。

    リアノジン受容体はカルシウムイオンチャネルとして働くことが知られており、骨格筋の筋小胞体に存在するリアノジン受容体は細胞外のカルシウムイオンに対するセンサーとして働くジヒドロピリジン受容体と共役していることが知られている。

    ジヒドロピリジン受容体により細胞内に取り込まれたカルシウムイオンがリアノジン受容体に結合すると細胞質のカルシウムイオン濃度依存的に小胞体内のカルシウムイオン放出する。この機構を「カルシウムイオン誘発性カルシウムイオン放出(CICR)」と呼ぶ。

  • CaとPは骨における無機質の主体であり、リン酸カルシウム塩(骨円)として存在している。骨塩の99.5%は化学的に安定で容易に分解されてないヒドロキシアバタイトとよばれる結晶構造をとる。Caホメオスタシスに大きく関与するのは残りの0.5%をしめるCaHPO4などヒドロキシアバタイト境界の塩で、骨からのカルシウム出納のほとんどがこのCaプールから生じる。人におけるCa代謝は、副甲状腺ホルモンおよび活性型ビタミンDというふたつのホルモンの腎、骨、腸管などの標的器官への作用により調節される。

    カルシトニンも分泌されるが人ではカルシトニンの生物活性が弱く、欠乏してもカルシウム代謝には大きな影響を及ばさない。

    カルシウムホメオスタシス(前半5班:福井)