アルコールランプで炎色反応アルコールランプで炎色反応...
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炎色の確認操作
①ガスバーナー(アルコールランプ)に火をつけ、正しい炎にした。②白金線を水道水でよく洗い、濃塩酸の中に入れたあと蒸留水で流した。③白金線をガスバーナーの炎の外炎に入れた。※もし、このとき炎の色が着色するようだったら②・③を繰り返した。④試料溶液を白金線の先につけた。⑤この白金線の先端をガスバーナーの外炎に入れ、炎の色を観察した。
ガスバーナー使用 肉眼 分光器
何もつけない白金線 橙黄色 赤橙黄緑青藍紫
LiCl 赤色 赤橙黄
NaCl 黄色 橙
KCl 紫色 橙紫
CuCl2 青緑色 橙黄緑
BaCl2 黄緑色 赤黄緑青
CaCl2 橙赤色 赤橙緑
SrCl2 赤色 赤橙
アルコールランプ使用 肉眼 分光器
何もつけない白金線 橙黄色 橙
LiCl 赤色 赤橙
NaCl 黄色 橙
KCl 紫色 橙紫
CuCl2 青緑色 橙黄緑
BaCl2 黄緑色 赤橙緑
CaCl2 橙赤色 橙
SrCl2 赤色 赤橙
(1)塩の飽和メタノール溶液の場合
リチウムとストロンチウム・・・赤色の炎色反応が見られた。しかし、3~5分程度で火が消えてしまった。
銅・・・メタノールに対して塩化物がたくさん溶けすぎ、点火しても火がつかなかった。
メタノール30mLに対して
溶解する量 肉眼 分光器 燃 え 方
ただのアルコールランプ 橙黄色 橙
LiCl薬さじ(小)16杯溶けた 赤色 赤橙 5分程度で消えてしまった
NaClごく微量しか溶けなかった
橙黄色 橙 よく燃えた
KClごく微量しか溶けなかった
時々紫色 橙紫 よく燃えた
CuCl2薬さじ(小)35杯溶けた 緑色 ―――
火がついたものの、小さい炎ですぐ消えた
BaCl2ごく微量しか溶けなかった
黄緑色には見えない
橙黄緑 よく燃えた
CaCl2薬さじ(小)
1.5杯溶けた 橙赤色 橙少しずつ芯が燃えていたシュワシュワいっていた
SrCl2薬さじ(小)13杯溶けた 赤色 赤橙黄 3分程度で消えてしまった
ほとんど炎色反応がわからない
肉眼 分光器 備 考
ただのアルコー
ルランプ橙黄色 橙
LiCl 橙赤色 赤橙 炎色反応がわからない
NaCl 橙黄色 橙 炎色反応が見られない
KCl 橙黄色 橙 炎色反応が見られない
CuCl2 青緑色 赤橙黄緑青藍紫始めはきれいな緑色が見られるが、芯自体が燃えてしまい炎が長続きしない
BaCl2 橙黄色 橙青 炎色反応がわからない
CaCl2 橙赤色 赤橙緑 炎色反応かわからない
SrCl2 橙赤色 赤橙 炎色反応がわからない
(3)白金線の先に粉末塩を付着させた場合
肉眼 分光器 備 考
ただのアルコー
ルランプ橙黄色 橙
LiCl 橙黄色 赤橙 炎色反応がわからなかった
NaCl 橙黄色 橙 炎色反応が見られなかった
KCl 橙黄色 橙 炎色反応が見られなかった
CuCl2 青緑色 橙緑青しばらくすると炎色反応が見られなくなった
BaCl2 橙黄色 橙 炎色反応が見られなかった
CaCl2 橙黄色 橙 炎色反応が見られなかった
SrCl2 橙黄色 橙 炎色反応が見られなかった
(1)の結果について
LiCl,CuCl2,CaCl2,SrCl2はメタノールに対して塩がたくさん溶けすぎて
燃焼が長持ちしない
(4)LiCl,CuCl2,CaCl2,SrCl2について、塩の質量を変えて実験
0.01g 0.1g 1g
肉眼 分光器 肉眼 分光器 肉眼 分光器
LiCl 橙黄色 橙 橙黄色 赤橙 赤色 赤橙
CuCl2 橙黄色 橙 青緑色 橙緑 青緑色 赤橙緑青
CaCl2 橙黄色 橙 橙黄色 赤橙緑 橙黄色 赤橙緑
SrCl2 橙赤色 赤橙 橙赤色 赤橙 赤色 赤橙紫
メタノール30mLに対して
肉眼 分光器 備 考
何もつけない
白金線
橙 橙
LiCl 橙黄色 赤橙 炎色反応が見られなかった
NaCl 橙黄色 赤橙 白金線を傾けて外炎に入れると炎色反応が見られた
KCl 紫色 赤橙紫 白金線を傾けて外炎に入れると炎色反応が見られた
CuCl2 ――― ――― 塩の融解に失敗
BaCl2 橙黄色 赤橙 炎色反応が見られなかった
CaCl2 橙赤色 赤橙 炎色反応が見られなかった
SrCl2 橙赤色 赤橙 炎色反応が見られなかった
肉眼 分光器 備 考
何もつけない
ステンレスワイヤー
橙黄色 橙
LiCl 赤 赤橙 炎色反応が見られなかった
NaCl 黄 橙黄 黄色の炎色がとてもわかりやすかった
KCl 紫 赤橙緑紫 紫色の炎色がとてもわかりやすかった
CuCl2 ――― ――― 塩の融解に失敗
BaCl2 橙黄色 赤橙 炎色反応が見られなかった
CaCl2 橙黄色 赤橙 炎色反応が見られなかった
SrCl2 橙黄色 赤橙 炎色反応が見られなかった
(7)銅線の先を塩素で処理した場合
肉眼 分光器 備 考
ただの銅線 橙黄色 橙
塩素と反応させた銅線
青緑色 赤橙緑紫青緑色の炎色がとてもきれいに見られた
銅による青緑色の炎色反応が、とてもきれいに見られた
(8)バリウムについての工夫
Ba(NO3)2 Ba(OH)2 BaCl2
分光器 分光器 分光器
橙 赤橙黄緑
橙橙
橙
橙
肉眼
黄色
橙黄色
肉眼
橙黄色
橙黄色
肉眼
橙黄色
橙黄色
飽和メタノール溶液
融解塩
ステンレスワイヤー
(9)ストロンチウムについての工夫加熱前:SrCl2・6H2O 加熱済:SrCl2(無水物)
0.01g 0.1g 1g
分光器 分光器 分光器
赤橙 赤橙橙
肉眼
赤色
肉眼
橙黄色
ときどき赤色
肉眼
橙黄色
メタノール30mLに対して
SrCl2(加熱済)
5 研究のまとめ
元素 炎色反応を観察しやすい方法
リチウム LiCl 1gをメタノール30mlに溶かす
ナトリウム ステンレスワイヤーの先にNaClの融解塩を付着させる
カリウム ステンレスワイヤーの先にKClの融解塩を付着させる
銅CuCl2 0.1gをメタノール30mlに溶かす(芯が燃える)塩素と反応させた銅線を芯の上に立てる
バリウム BaCl2をメタノール30mLに薬さじ(小)1杯入れ、飽和させる
カルシウム CaCl2 0.1gをメタノール30mlに溶かす
ストロンチウム 加熱して粉末状にしたSrCl2 1gをメタノール30mlに溶かす