ファクトリーステーションの監視データを利用したグラフ作...

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株式会社イマオコーポレーション 事業開発部 1 ファクトリーステーションの監視データを利用したグラフ作成方法 ファクトリーステーションの監視データを CSV または XLS 形式で出力したのち、Excel 標準機能の ピボットテーブル(ピボットグラフ)を使用して、グラフ化する方法です。 ※Excel のバージョンによってインターフェースなど外観が異なります。(例は、Excel 2013) 1. ファクトリーステーションの監視画面から「データ出力」でデータを書き出します。 今回の例では、期間を「2018 6 月 1 日~2018 年 6 月 30 日」、対象機械を「01 NH-8000、 02 A-100、03 MCR-A5」の 3 台、出力形式は「XLS 形式」とします。 2. Excel を起動して、ファクトリーステーションから出力した XLS 形式のデータを開きます。 (セル内の文字が多すぎて表示できない場合は、列幅を適宜調整してください。) データ出力を選択 出力する期間を指定 機械指定を選び、対象の機械を指定 出力形式を指定 01 NH8000, 02 A100, 03 MCR-A5

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Page 1: ファクトリーステーションの監視データを利用したグラフ作 …ピボットテーブル(ピボットグラフ)を使用して、グラフ化する方法です。

株式会社イマオコーポレーション 事業開発部

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ファクトリーステーションの監視データを利用したグラフ作成方法

ファクトリーステーションの監視データを CSV または XLS 形式で出力したのち、Excel 標準機能の

ピボットテーブル(ピボットグラフ)を使用して、グラフ化する方法です。

※Excel のバージョンによってインターフェースなど外観が異なります。(例は、Excel 2013)

1. ファクトリーステーションの監視画面から「データ出力」でデータを書き出します。

今回の例では、期間を「2018 年 6 月 1 日~2018 年 6 月 30 日」、対象機械を「01 NH-8000、

02 A-100、03 MCR-A5」の 3 台、出力形式は「XLS 形式」とします。

2. Excel を起動して、ファクトリーステーションから出力した XLS 形式のデータを開きます。

(セル内の文字が多すぎて表示できない場合は、列幅を適宜調整してください。)

データ出力を選択

出力する期間を指定

機械指定を選び、対象の機械を指定 出力形式を指定

01 NH8000, 02 A100, 03 MCR-A5

Page 2: ファクトリーステーションの監視データを利用したグラフ作 …ピボットテーブル(ピボットグラフ)を使用して、グラフ化する方法です。

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3. Excel のシートで「A 列」は機械名称、「B 列」は状態(ステータス)、「C 列」と「D 列」は、

開始時間と終了時間となっています。Excel の機能で「D 列」から「C 列」を引いて、「A 列」

の機械が、「B 列」の状態であった時間を計算し、結果を「E 列」に表示します。

(単位を「10 進数の時間」にして表示する場合は、セルの数値に「*24」を掛けます。)

※その場合の計算式は、 =(D1-C1)*24 となり、単位は時間になります。

4. 「E1」セルが、カレンダー形式の表示となっている場合は、セルの書式設定で下記のように表

示形式を数値に変更します。(小数点以下の桁数は、今回の例では 5 桁としています。)

5. E1 のセルの内容を E 列の最下段までコピーします。

(「Ctrl」+「Shift」+「End」を使用すると、最下段までの選択が楽にできます。)

Page 3: ファクトリーステーションの監視データを利用したグラフ作 …ピボットテーブル(ピボットグラフ)を使用して、グラフ化する方法です。

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6. 次の手順は、必須ではありませんが、あとからの編集をわかりやすくするため、今回の説明で

は、1行目に列のタイトルを挿入します。わかりやすいタイトルで問題ありませんが、ここで

は、下記のように「機械名称」「ステータス」「開始」「終了」「時間」とします。

7. ここからは、「ピボットグラフ」を使用してグラフ化します。

まずは、必ず「A1」セルを選択した状態にします。(ここが重要です)

8. つぎに「挿入タブ」から「ピボットグラフ」を選択します。

(データ範囲などは規定値のままで問題ないと思います)

そのまま「OK」して、新規シートにてピボットグラフ作成を開始してください。

Page 4: ファクトリーステーションの監視データを利用したグラフ作 …ピボットテーブル(ピボットグラフ)を使用して、グラフ化する方法です。

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9. ピボットグラフの作成を進めます。

新規シートが開かれ、下記のような表示になっていると思います。

10. 続いて右側のピボットグラフの作業ウィンドウで下記操作を行います。

(1)「フィールドリスト」から、「機械名称」をドラッグし、下の「フィルター」にドロップ。

(2)「フィールドリスト」から、「ステータス」をドラッグし、下の「軸(項目)」にドロップ。

(3)「フィールドリスト」から、「時間」をドラッグし、下の「値」にドロップ。

上記の操作により、自動的に下記の表およびグラフが作成されます。

Page 5: ファクトリーステーションの監視データを利用したグラフ作 …ピボットテーブル(ピボットグラフ)を使用して、グラフ化する方法です。

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11. グラフの原形まで作成できましたので、次に表示対象にしたい機械状態(ステータス)や、グラフ

の種類を変更します。(今回の例では、表示機械として ” 02 A-100 ” を選択)

左側の表で、「機械名称」や「ステータス」の横の▼をクリックして、表示対象にしたい機械

やステータスを絞り込みます。(子機異常や親機切断は、稼働時間統計には不要なので、チェ

ックを外す。)

また、グラフエリアを右クリックして、グラフの種類を円グラフなど希望の表示にします。

(下記は、機械名とステータスを絞り込み、グラフ種類を円グラフに変更したグラフです。)

12. 必要に応じて Excel のグラフ編集機能の中で、系列の書式設定などを追加して見やすいグラフ

に変更します。(左側の表の小数点以下の桁数なども用途に応じて変更します。)

Page 6: ファクトリーステーションの監視データを利用したグラフ作 …ピボットテーブル(ピボットグラフ)を使用して、グラフ化する方法です。

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13. 下記のようにグラフの種類やピボットグラフのフィールド選択を変更(ドロップする場所も変

更されています)することにより、目的に合ったグラフを作成することができます。(すべて

の種類のグラフが作成できるわけではありません)

14. ここまでは、ピボットグラフを使い新規にグラフを作成する方法を説明させていただきました。

繰り返し同様のグラフ作成をされる場合は、ここまでの作業でセル間の計算やいくつかのピボ

ットグラフの作成パターンを登録した Excel ファイルを一つテンプレートとして作成しておく

ことで、新たに出力したデータから該当部分をコピー&ペーストし、「データソースの変更」

を行うことで新しいデータのグラフを作成することが可能になります。