第一部セッション資料:found conference tokyo 2016

53
Found Conference Tokyo 2016 2016/01/27 Ginzamarkets株式会社 #foundconf http://www.ginzametrics.jp/blog/seminar-0127

Upload: ginzamarkets

Post on 14-Apr-2017

1.854 views

Category:

Marketing


1 download

TRANSCRIPT

Page 1: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

Found Conference Tokyo 2016

2016/01/27 Ginzamarkets株式会社 #foundconf

http://www.ginzametrics.jp/blog/seminar-0127

Page 2: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

【第1部】

画像・動画・VRを使ったコンテンツの可能性

Page 3: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

登壇者

パネラー 資生堂 技術企画部 技術コミュニケーショングループ グループリーダー  藤岡 智愛 氏 ネクスト HOME’S事業本部リッテルラボラトリーユニット ユニット長 秋山 剛 氏 土屋鞄製造所 お客様コミュニケーション本部 バッグマーケティング室  沼田 雄二朗 氏 モデレーター インフォバーン DIGIDAY[日本版]編集長  長田 真 氏

Copyright©2015Ginzamarkets,Inc.Allrightsreserved. 3

Page 4: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

1998

PAPER WEB

2002 2004 2006 2012

長田 真 (おさだ しん)  メディアプロデューサー (編集者)

&DEW(編集プロダクション)

Page 5: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

2015

編集長

デジタルマーケティング戦略情報サイト

Brands Agencies

Publishers Platforms

Page 6: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

6Shiseido Co., Ltd.

2016年1月27日 資生堂

グローバルイノベーションセンター

藤岡 智愛

資生堂の技術を伝えるWebサイト

Page 7: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

資生堂プロフィール

7

創業:1872年 設立:1927年 グループ会社数:98社 従業員数:約46,000名(連結)

地域別売上高

主要事業

私たちは、多くの人々との出会いを通じて、 新しく深みのある価値を発見し、 美しい生活文化を創造します

Our Mission(企業理念)

展開する国と地域※ 88 研究開発拠点     9 生産拠点      13 (2015年10月現在) ※資生堂の名を冠にするブランドを販売 している国と地域

Page 8: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

資生堂「PICK UP TECHNOLOGY」とは

8

「美」を支える先端テクノロジーを、とことんわかりやすく!

世界の先端を走る、資生堂の「美」のテクノロジー。「難しそうに見えるけれど、実はとっても面白い!」さまざまな技術をだれにでもわかりやすく、ムービーとWEBページで解説。知ってキレイになれる秘密が、盛りだくさんのWEBサイトです。

Page 9: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

個別ページの構成

9

動画 (YouTube API)

関連動画へのリンク

わかりやすく端的な技術解説

・画像やデータを用いて根拠を提示

・インフォグラフやイラストを用いて親しみやすく

必要に応じて 関連商品への

リンク

動画で取り上げた技術の詳細をHTMLページで解説

http://www.shiseidogroup.jp/technology/

Page 10: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

3言語展開およびSP対応のWEBサイト

10

中国語サイト

日本語サイト グローバル(英)サイト

SPサイト PCサイト

Page 11: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

科学とエンターテイメントの融合

11

Art & Science

口紅に使われている均一に混ざったオイルが分離したり発光するさまをグライコ風に

表現

平安時代の香りを当社の香料技術で再現していることをやまと絵風のアニメーション

を通じて伝える

細胞分裂やある細胞が肌に重要な成分を 生み出すことをオリジナルで制作した

マトリョーシカで表現

ベビー用低刺激スキンケアの開発に込めた思いをおめでたのお母さんが生まれてくる赤ちゃんにあてた手紙を通じて伝えるドキュメンタリー風コンテンツ

技術部門と宣伝制作部門が密に連携して表現を探求

Page 12: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

12

コンテンツご紹介:  この「胸キュン」をおしえてあげる

https://www.youtube.com/v/eWR01auTtYw

Page 13: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

13

動画ならではの”科学”の伝達 現象をリアルに伝える(過程を含めて提示することで映像自体がエビデンスに)

・本物にこだわる ・再現性の高い(科学的に正しい)現象のみ取り扱う ・実験シーン(実際の現象)と演出シーン(創作、架空)とは明確に区別できるようにする

Page 14: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

14

イベントでの活用

ドラッグストアショー

(2014年3月、東京)

プレス向け 新製品発表会 (2014年6月、パリ)

RIKEJO FES (2014年12月、名古屋)

Web以外でも多目的に活用可能

Page 15: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

15

体験型リアル展示との連動 Webコンテンツで取り上げたテーマを題材にインスタレーションを制作し展示

実際のインスタレーションの様子

Page 16: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

16

動画の多言語展開 オリジナル (日・英)

ギリシャ語

フランス語

ポルトガル語

ドイツ語

動画は言語を超えて伝わるポテンシャルがある (可能な限り、‘ことば’に依存しない表現を追求)

Page 17: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

17

惹きつける

サプライズ・意外性

知的好奇心を満たす

Page 18: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

18

http://www.shiseidogroup.jp/technology/

Page 19: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

リッテルラボラトリーご紹介

Page 20: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

本書の無断転載、複製を固く禁じます。  Copyright© NEXT Co.,Ltd. All Rights Reserved. 20

株式会社ネクスト

l 掲載物件数No.1の不動産・住宅情報サイト        を運営

l その他新規事業(⾦融、介護、インテリア・・・)

l 設⽴:1997年3⽉12⽇

l 従業員数: 608名

l 拠点:(国内)東京、⼤阪、福岡、名古屋、沖縄    (国外)タイ、インドネシア

Page 21: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

本書の無断転載、複製を固く禁じます。  Copyright© NEXT Co.,Ltd. All Rights Reserved. 21

HOMEʼS

掲載物件数、利⽤者数で⽇本で No.1の

不動産・住宅情報サイト

Page 22: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

本書の無断転載、複製を固く禁じます。  Copyright© NEXT Co.,Ltd. All Rights Reserved. 22

リッテルラボラトリー

SXSW

Maker Faire Tokyo

ネクストの研究開発(R&D)部⾨

ユーザエクスペリエンスの追求、レコメンデーションの研究など、最新テクノロジーに触れながら、新しいプロダクトを開発中。

Page 23: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

本書の無断転載、複製を固く禁じます。  Copyright© NEXT Co.,Ltd. All Rights Reserved. 23

リッテルラボの活動

ユーザーエクスペリエンスの追求 レコメンデーション

HOMEʼSアクセシビリティ対応版(視覚障がい者向け)

ホームズくんのこれからシアターTangible UI Property Search

Page 24: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

24Copyright(c)NEXTCo.,Ltd.AllRightsReserved.

すごい天秤

https://www.youtube.com/v/eL_5v4SJl7E?autoplay=1

Page 25: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

25Copyright(c)NEXTCo.,Ltd.AllRightsReserved.

GRID VRICK

https://www.youtube.com/v/IdTlcnRpuCU?autoplay=1

Page 26: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

Intro

Page 27: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

tsuchiya-kaban.jp

Page 28: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

ランド

tsuchiya-randoseru.jp

Page 29: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016
Page 30: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016
Page 31: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016
Page 32: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016
Page 33: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016
Page 34: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016
Page 35: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016
Page 36: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

カートシステム企画・開発

ソーシャルメディア運⽤

カートシステム企画・開発

E-commerceブランドのリサーチ

Page 37: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

  

リテール

サービス

オリジナル

セレクト

Page 38: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016
Page 39: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

VR 動画 画像

技術を分かりやすく伝える

家族みんなで 家探しができる ようにする

情緒的な価値を伝える

Page 40: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

なぜこの方法を選んだか

Page 41: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

どういった流れで制作しているか

Page 42: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

画像、動画、VRだからこそ実現できたこと

Page 43: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

やってみて分かったこと

Page 44: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

コンテンツのこだわり

Page 45: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

課題とそれに対する打ち手

Page 46: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

Appendix

Page 47: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

有名美容ライターも注目

47

CREA 2014年5月号((株)文藝春秋)

Page 48: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

資生堂のイメージ

48

Q. “資生堂”と聞いて思い浮かべる事(イメージ)は?

老舗・古くからあるメーカー・伝統がある

使用している・使ったことがある

安心感・信頼感

トップメーカー・最大手・一流

研究開発に力を入れている

他社にまねのできない独自の技術を持つ

革新的・エポックメーキング

(残念ながら) このような印象が薄い

Page 49: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

49

[2014年11月16日付 新聞企業広告]

IFSCC : The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists (国際化粧品技術者会連盟)

化粧品分野の研究における、独創性、科学としての貢献度、工業としての重要性と発展性の観点から、優れた研究開発に対して賞を授与。

第三者からも認められている研究開発力

0

5

10

15

20

25

資生堂 A社 B社 C社 D社 E社 F社

中間大会最優秀賞 ポスター発表 中間大会最優秀賞 口頭発表 本大会優秀賞 本大会最優秀賞 ポスター発表 本大会最優秀賞 口頭発表

IFSCC大会での受賞回数比較(2015年10月現在) [回]

Page 50: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

企業情報(記事)か(商品の)広告か

50

[広告とみなされる条件]  1.顧客を誘引する(顧客の購入意欲を昂進させる)意図が明確であること  2.特定医薬品等の商品名が明らかにされていること  3.一般人が認知できる状態であること

医薬品医療機器等法(旧薬事法)

○化粧品・医薬部外品の効果の範囲外の表現は禁止  “細胞レベル“、”皮下組織”への言及はNG ○効能効果又は安全性を保証する表現は禁止

Ex. 臨床データや実験例等の例示、(効能や安全性に関する表現における)使用前後の図面・ 写真等、愛用者の使用体験談等、医薬関係者等(オーソリティ)の推薦、特許に関する表現

広告となると...

研究の段階

商品広告で掲載できる可能性あり

※「平成10年9月29日 医薬監第148号 厚生省医薬安全局監視指導課長通知」より

事実上、商品広告では掲載がむずかしい

基礎研究 応用研究 開発研究

社会実装 知識の発見

Page 51: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

51

制作ステップ

社内情報収集

計画立案・テーマ決定

クリエイティブ側へのオリエンテーション

表現案決定

制作

公開

「社内報告」「学会、論文発表」「事業化(商品化)計画」等から研究成果などに関する情報を収集、整理。

(全体)年間5~6テーマ(実績)を計画立案、社内共有。 (個別)研究員の資料を“技術翻訳“、伝えるべき”メッセージ”を絞り込む。

制作提案。 技術内容を伝えるとともに、表現の方向性についてディスカッション。非常に重要な場。

動画の絵コンテ、技術解説のHTMLページのラフ案確定。

撮影、Web制作。

WebPR等の告知も実施。計画に基づき活用展開。

検証・プレ実験

Page 52: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

52

制作にあたって意識していること

商品・ブランドではなくコーポレートのスタ

ンス

対象は(技術者や専門家でなく)一般の方

Web上での動画をメインにしたコンテンツ

・一般の方にも化粧品の技術に関心を持っていただきたい ・玉石混淆の美容情報が氾濫する中、当社の研究成果をもとに正しい知見、情報を提供したい ・結果、当社の技術印象の向上、さらには資生堂に対する安心感、信頼感を高めていただければ

あれこれ 語り過ぎ ない

エンター テイメント性

グローバルを 意識

(比較的) 低コスト

汎用性を 重視

科学的事実に基づく

売り込みスタンスをとらな

Page 53: 第一部セッション資料:Found Conference Tokyo 2016

53

技術を伝えること 技術コミュニケーション ⇒ “技術翻訳”(技術をわかりやすく且つ興味を持ってもらえるよう表現すること)のスキルの重要性・むずかしさ

「正確さ」と「わかりやすさ」は背反の傾向

研究的価値とお客さま価値は必ずしも一致しない

会社が伝えたいこととお客さまの興味は必ずしも一致しない

科学的事実のみ取り上げる

用語だけでなく表現においても。専門の方が見て違和感のない範囲で、専門用語は使わない、正確さよりもわかりやすさを優先する、といった割り切りも必要。

題材はシーズ起点でも、コンテンツとしてはお客さま(閲覧者)視点で。 お客さま価値として伝えることが難しいものは、いくら研究価値が高くても取り上げないことも。 逆に、技術者にとっての当たり前が一般の方の興味を引くことも。

商品CMや教育用コンテンツではないので、決して押し付けにならないように。 但し、表現のおもしろさの力を借りつつ、技術の本質的なおもしろさを伝える努力は怠らない。

しかるべきエビデンスが存在する事は当然として、学際領域で受け入れられていることも重要。 また、白か黒かが求められる中、科学からの答えの多くが確率論。断定的表現を行う場合は慎重に判断。