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Microsoft Dynamics AX の採用により、会社の成長スピードに合わせた ERP システムの短期導入に成功人に依存した情報を共有/見える化することで、高度な販売/生産計画を可能に
JR PROPO のブランドで日本国内はもちろん、世界中のラジコン愛好家に広く知られている日本遠隔制御株式会社。同社ではこれまで培った遠隔制御技術を生かし、小型無人機 (通称、ドローン) や産業機器の業界への本格的な参入に向け、これまでの人に依存した業務システムからの脱却をめざして、情報共有/管理 /分析が可能な ERP の導入を決定。会社の成長スピードに合わせ、短期導入が可能な Microsoft Dynamics AX の販売管理システム、会計/購買システムをそれぞれ
3 か月足らずで導入。今後も成長にあわせた生産管理システムの導入を検討しながら、さらなる成長を目指します。
導入の背景とねらい会社の成長には本格的な ERP の導入による 情報の一元化と共有が不可欠
日本遠隔制御株式会社(以下、日本遠隔制御)は、主にホビー向けのラジコンヘリや送信機の製造販売を中心とした事業を展開しています。厳しさを増す経営環境の中、社内情報の活用は企業にとって最重要課題となっています。そこで同社では、新たな市場へ参入するために、全社横断的な情報共有、活用のしくみが不可欠と考え、Microsoft Dynamics AX による ERP システムの導入に踏み切りました。
「当社ではラジコン模型関連の技術で大きな実績を築いてきた一方、近年は小型無人機 (通称、ドローン) の普及による遠隔制御技術のニーズの拡大に注目しています。そこでこの市場に参入し、今後さらに会社を成長させていくため、新しい社内体制の構築を検討しました。そのために社員一人ひとりへの聞き取りや、業務課題の洗い出しを行った結果、社内の業務システムの統合が不可欠だと考えました」と日本遠隔制御株式会社 代表取締役社長 江崎 晶子 氏は語ります。
「社員への聞き取り調査により、会社の発展にとって大切な情報共有が不足していることが分かりました。たとえば、国内営業部・海外営業部・購買部・生産工場と、拠点ごとに使用している業務システムがそれぞれ異なっており、しかも極めて属人性が高いものでした。今後もメーカーとしてさらに発展していくうえで、より高度な在庫管理、販売管理をすることで "今、何が売れているか、どんなものを中心に製造販売するべきか" を把握するため、早急に社内の業務システムの刷新が必要だと感じ、さっそく構築を指示しました」 (江崎 氏 )。
この社内業務システムの構築を一任された、日本遠隔制御式会社 事業管理グループ システム管理・企業 PR 岡本 真幸 氏は、当時を振り返ります。
「当初は、会社の規模に合わせた小規模のスクラッチ開発によるシステムを検討し、社長に提案しました。すると “小さな企業が今の身の丈に合ったシステムを入れると、その枠から出られない。数年後の自社があるべき姿を想定して、それを実現できるシステムを選んで欲しい” と言われたのです。そこで改めて 10 社以上のベンダーから話を聞き、将来にわたり継続的かつ発展的
ソリューション概要
○プロファイル日本遠隔制御株式会社は、1976 年設立。創業以来40 年電子制御機器、ラジオリモートコントロールの開発・製造・販売を手掛けており、 JR PROPOのブランドで模型ヘリコプター、模型飛行機の愛好家の間では品質・性能共に高い評価を得ています。近年はホビー業界だけではなく、これまで培った遠隔操作技術を生かし、産業機器製品の分野へも積極的に進出。世界でも非常に珍しい二重反転ローター (特許出願中 ) を搭載した多目的ヘリコプターを開発するなど、遠隔操作技術による新興国等への社会貢献にも大きな力を注いでいます。
○導入製品とサービス・ Microsoft Dynamics® AX
○パートナー企業日本アイ・ビー・エム株式会社
コベルコシステム株式会社
○導入メリット・ 部署を超えた情報共有 & 活用で、業務品質の向上とスピードアップが実現
・ 在庫情報を「見える化」して、数値に基づく生産、販売計画が可能に
・ 社内のコミュニケーションが盛んになり、社員全体のモチベーションがアップ
○ユーザー コメント「会社をより発展させていくためには、これまでの各部門に閉じた情報管理ではなく、会社全体を統制出来るような本格的なERP の導入が必要だと考えました」
日本遠隔制御株式会社代表取締役社長江崎 晶子 氏
日本遠隔制御株式会社
日本遠隔制御株式会社
Gold OEM
日本遠隔制御株式会社
に利用できる ERP システムとして、日本アイ・ビー・エム株式会社 (以下、日本アイ・ビー・エム ) による Microsoft Dynamics AX のソリューション提案の採用を決定しました」。
導入の経緯業務フロー改革までを含むコンサルティング活用で、 短期導入と自社メンテナンス可能な ERP を選択
今回の ERP 導入プロジェクトのリーダー 日本遠隔制御株式会社 技術開発グループ 前田 和則 氏は、Microsoft Dynamics AX を選んだ理由として "上流コンサルティングと迅速導入可能なパッケージ " の組み合わせが決め手と語ります。
「社長から 3 か月の短期導入を指示されていたので、短納期での導入が可能であること、そして、専任の情報システム部門を持たない当社では、将来のシステム改修コストや拡張を考え、ノン カスタマイズのパッケージ導入が必須条件でした。そこへ日本アイ・ビー・エムからグループ会社のコベルコシステム株式会社 (以下コベルコシステム ) のテンプレートと充実したサポート体制をご提案いただき、同社を信じてコベルコシステムのパッケージを選びました。具体的な評価ポイントとしては、当社の要件をしっかりと網羅していることもさることながら、今後の成長のためのシステムをどう考えるかという、日本アイ・ビー・エムならではのコンサルティング力にも期待しました」。
2015 年 10 月中旬に ERP 導入プロジェクトを起ち上げ、全社的な取り組みとして急ピッチでの構築作業が進められました。「プロジェクトの
Step1 として "販売管理 " システムが同年 12 月 24 日に本格稼働開始。これにより在庫の見える化、国内営業・海外営業のシステム一元化を図りました。そして Step2 として "会計/購買" システムの導入を 2016
年 1 月より開始、同年 4 月 1 日より本格稼働を開始しました。短期間での導入に成功した理由を、岡本 氏と前田 氏は、口を揃えて次のように振り返ります。
「率直なところ、何度も想定外のことが起こりました。しかし “3 か月で運用を開始する” という確固たる目標に向かい、日本アイ・ビー・エムとコベルコシステムから手厚いサポートや時には厳しい意見や励ましをい
ただいた結果、無事プロジェクトを成功させることができました。また、ノンカスタマイズでの導入という点で、ご提案いただいたパッケージに関係部署の業務を合わせていくという方法を徹底しました。もちろん、これまでやってきたことを変えるというのは大変な苦労もありましたが、これまで気付かなかった業務の無駄に気付いて業務改善を図ることができた点も、短期間での導入が成功した大きな理由だと考えています」。
<なぜ日本アイ・ビー・エム と Microsoft Dynamics AX を選んだのか?>(1) 3 か月という短期導入を可能にする課題解決案とスピード感のある
提案(2) ノン カスタマイズで導入可能なパッケージ機能とテンプレートの提供(3) 本稼働後の自社メンテナンスが可能(4) 日本アイ・ビー・エムならではのトータルコンサルティングと提案内容(5) マイクロソフトならではの使いやすいユーザー インターフェイス(6) ERP パッケージとしてのコスト パフォーマンスの高さ
導入効果在庫状況の見える化で 精度の高い生産計画、販売管理が可能に
導入からまだ半年とあって、ERP の活用はこれからが本番ですが、既に "
ものづくり" にかかわるプロセスには大きな変革が起きつつあると、日本遠隔制御株式会社 代表取締役専務 馬庭 貴彦 氏は期待を隠しません。
「メーカーにとって在庫管理は最もシビアな部分です。在庫状況を正確に把握できないと、この先どれくらい生産してよいか判断できません。ここを誤ると、せっかく新製品を発売しても、過剰在庫や反対に欠品が発生したりします。国内外のすべての在庫をリアルタイムで確認できるようになったのは、最も大きな成果の 1 つです。この機能を活用していけば、近い将来、具体的な数値に基づく生産調整の実現や、在庫状況に合わせたセール企画をタイムリーに実施できるでしょう。今回の ERP
導入で、安定した販売供給と利益確保に向けた情報基盤が確立されたと確信しています」。
入社一日目から会計・購買導入プロジェクトに参加し、現在同社の
Microsoft Dynamics AX システム管理者を務める日本遠隔制御株式会
日本遠隔制御株式会社事業管理グループシステム管理・企業 PR岡本 真幸 氏
日本遠隔制御株式会社代表取締役社長江崎 晶子 氏
日本遠隔制御株式会社営業グループ吉田 いづみ 氏
日本遠隔制御株式会社技術開発グループ前田 和則 氏
日本遠隔制御株式会社代表取締役専務馬庭 貴彦 氏
日本遠隔制御株式会社
社 営業グループ 吉田 いづみ 氏は、新しい ERP が職場にもたらす変革を管理者とユーザー双方の視点から語ります。
「ERP 導入前は、Microsoft® Access による自社開発システムを個人単位で使用していたため、担当者間のデータの同期もできず、一週間前の在庫表を見ながら顧客対応していたそうです。ERP 導入後は瞬時ですべての倉庫の在庫が見れるようになり、在庫表の存在を知っている方は驚いておられました」。
さらに吉田 氏は、システム在庫を担当者が瞬時に確認できるため、社内の在庫問合せに対応する回数も大幅に減ったと明かします。
「これまでは正確に管理しきれなかった売上や販売実績なども
Microsoft Dynamics AX で管理・分析できるようになりました。この新しい機能を、商品の生産タイミングや発注のタイミングの最適化といったマーケティング面や営業活動にも役立てていきたいと考えています。また、PC が苦手だった私がこうしてシステム担当者として運用できるのには、社内外の方々が根気よくサポートしてくださったという点はもちろん、システムの使い勝手の良さがあります。Microsoft Dynamics
AX はデータを簡単に Excel に出力できるため、使い慣れた Excel を使ってデータ加工が可能です。このため ERP のデータを、各部署の求めに応じてタイムリーに業務資料として提供できる点が大きいと思います。」
同社では新しい ERP の導入段階から、その利用基盤作りに大きな力を注いできたことも、業務への着実な浸透を促しています。
「会計・購買導入プロジェクトの立ち上げ後すぐに、ERP 導入についての説明会を、コベルコシステムの協力を得て各拠点で行いました。その際に現場から上がってきた問題点や課題などの真因追及を行い、パッケージに関係部署の業務を合わせていくとともに、大幅な業務プロセスの改革・ルール徹底を行ったのです。たとえば在庫管理なども、これまでは個人の判断に委ねられているなど不十分な点があったのが、Microsoft
Dynamics AX の導入によって在庫状況の見える化が実現し、精度の高い生産計画、販売管理が可能になったのです。これを受けて、今後は
ERP によって厳格な管理を実施すると全社員に通知した結果、在庫に対する意識改革が進み、業務の効率化が実現したと考えています」 (吉田
氏 )。
こうした一連の改善効果の背景について、岡本 氏は、「今回はスタッフ全員がプロジェクト達成への強い意志を持っていたことに加え、それをサポートしてくれた日本アイ・ビー・エムとコベルコシステムと三位一体となって取り組んだことで、初めて実現できたと考えています」と付け加えます。
今後の展望社員のコミュニケーションの活性化で さらなる成長の可能性を期待
江崎 氏は、Microsoft Dynamics AX の導入の結果、予想していなかった変化として、部署を超えた社員どうしの交流が盛んになった点を挙げます。
「今回 ERP を導入して業務をシステム化した結果、そのつど社内に聞いて回るといった非効率的なやりとりが減りましたが、一方では、部署を超えた社員同士の情報共有・交換といった建設的なコミュニケーションが生まれたのは予想外の成果でした。こうした点からも、Microsoft
Dynamics AX を導入して本当に良かったと感じています」。
この成功体験をもとに、さらに数年後には、生産管理システムなどを導入し、より多くの分野でシステムが稼働するようになれば、お互いの仕事内容を共有して、より効果的な生産・販売計画が実施できるようになると同社は期待しています。
「ERP を通じて社内横断的な相互理解が進むと、社員全員が、"自分だけの仕事 " に閉じこもることもなくなっていきます。"仕事の見える化"
でモチベーションを向上させ、社員全員が頑張れる風土を創っていきたいと願っています」。
ERP を媒介に、社内のナレッジやマンパワーの活用をさらに盛り立てていきたいと力強く語る江崎 氏。新たなビジネスの可能性に向けて飛び立つ同社に、Microsoft Dynamics AX がいっそうの追い風となるのは間違いありません。
2015 年 12 月下旬に販売・債権管理関連業務を対象とする「販売管理」システムが、続く 2016 年 3 月末には調達・買掛管理・財務会計を対象とする「購買・会計」システムが稼動を開始。それぞれ約 3 か月足らずのスピード導入を実現した。
製品在庫管理入出庫処理
Microsoft Dynamics AX
販売管理
請求 (売上計上)
出荷
受注
入出庫処理調達管理
請求 (仕入計上)
入庫
購買発注
所要量計算
修理・保守管理
部品・仕掛在庫管理
生産管理(生産計画・実績)
原価管理
給与 / 経費 /固定資産管理
棚卸管理
債権・入金消込管理
締請求処理
入金消込
一般会計
決算処理
一般会計 (仕訳計上)
債務管理
買掛締処理
支払処理
日本遠隔制御株式会社
導入についてのお問い合わせ本ケース スタディは、インターネット上でも参照できます。http://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/本ケース スタディに記載された情報は制作当時 (2016 年 8 月 ) のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。本ケース スタディは情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。製品に関するお問い合わせは次のインフォメーションをご利用ください。■インターネット ホームページ http://www.microsoft.com/ja-jp/■マイクロソフト カスタマー インフォメーションセンター 0120-41-6755(9:00 ~ 17:30 土日祝日、弊社指定休業日を除く )※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。*Microsoft、Microsoft Dynamics、および Windows は、米国 Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。*その他記載されている、会社名、製品名、ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。*製品の仕様は、予告なく変更することがあります。予めご了承ください。
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