医用治療機器学Ⅰ屈折・散乱・減衰! 屈折 "...
TRANSCRIPT
ボイスチェンジャー
o 音声の周波数を変換する n 簡単な実験: n 無料音声解析ソフト n [http://
www.cycleof5th.com/]より、”SoundEngine Free”
o 私の声のスペクトルです。 n 何人かの声のスペクトルを
比べてみる
o 「高い声」「低い声」 n 「変声」というか・・・
超音波と音波
o 超音波は電磁波じゃない! n 何回言っても、マイクロ波や赤外線の仲間だと思っている
人がいる、というか、何回言っても元々聞いていない!? n そのまま、何回も国家試験を受けたりします。
§ 毎回の授業を大切に聞こう!
n 縦波と横波 o 媒質の運動
n 振動と波動 o 振動:テキストP219
o 波動:テキストP230
n 音波の速度と電磁波の速度は全然違う
n 超音波の性質
横波と縦波
o 横波
n 縄跳びの縄を、上下にゆすった時の波
n 海や川の表面の「波」
n 電磁波
o 縦波 n 音波・超音波
n 地震の際に、先に伝わる波(初期微動)
o http://www15.wind.ne.jp/~Glauben_leben/Buturi/Hadou/Hadoubase1.htm
o 媒質:波を伝える媒体 n 媒質の性質によって、伝わり方が異なる。
「かめかめ波」は超音波か?
o 興味がなければ、というか「ドラゴンボール」を知らなかったら、このスライドは流します・・・
o 圧力が伝わっている → (弾性波の特徴) o マンガの絵の感じから、どうみても音速
n 電磁波だったら、1秒間に地球を7回半回る。 o 「絵」にならない・・・
o 掌(てのひら)から出ている。 n 圧電振動に似ている・・・
n コミックスを持っていないので 面白いスライドは作れませんが・・・
n 一度、ワンピースをじっくりと全巻読みたいのだけれど、 『教材作成用」に個人研究費で購入できないかなぁ・・・(嘘です)
屈折・散乱・減衰
o 屈折 n 伝播速度の異なる媒質の境界面で、光の進行方向が変わる
o 骨と軟組織(超音波は、骨でほとんど反射される)
o 赤外線は頭蓋骨を透過するが、入射角によって屈折する
o X線CTなどは、影響を受けにくいが、屈折や、回折はある。
o 散乱 o 不均質な媒質、あるいは、浮遊物質などの影響を受けて、波動が
散乱される。
o 減衰 n 波動が遠距離に伝播すると、その振幅が低下する。
o 媒質そのものが波動を伝えにくい場合、減衰する
o 浮遊している微小物質などの影響を受けて、「散乱」してしまう場合、減衰する
超音波と音波 o 「超音波」も音波
n 「音」として聞こえるものだけが音波じゃない。
o 密度の変化を起こす弾性波 n (縦波)全般を「音波」として扱っても、間違いとは言えない。
n 地震のP波は弾性波(超低周波?)
n Infra-sonic
n 0.01~1Hz
o こうもりの出す「声」 n Ultra-sonic
n 15kHz~100kHz?
音の性質
o 音の反射 o 長岡技術科学大学井原研究室
のページから
n 製品の欠陥の検出に、音の反射を利用
o 音の回折 n 音源との間に遮蔽壁があって
も、回り込む o 小野測器のページから o http://www.onosokki.co.jp/HP
-WK/nakaniwa/keisoku.html
超音波の特徴
1) 指向性が高いため、「音の束」として集中する 2) 性質の異なる物質の「境界面」などで音波が反射する
音響インピーダンスの異なる境界面で反射される 3) 音波の減衰は媒質の粘度、比熱、熱伝導度、音速に影響される
気体での減衰は非常に大きい。 4) 液体や気体では「縦波」のみだが、固体中では「横波」や「表面波」も
存在する。 5) 異物の存在で反射する超音波の反射の度合いは、その異物の大き
さと超音波の波長との関係で決まる。
n 長岡技術科学大学井原研究室のページから
音の伝わる速度
媒質 速度(m/s) 固有音響
インピーダンス
×106kg/m2/s 吸収係数 空気(0℃) 331 0.0004 12
水 1480 1.48 0.0022 脂 肪 1450 1.38 0.63 肝 臓 1549 1.65 0.94 腎 臓 1561 1.62 1 血 液 1570 1.61 0.18 筋 肉 1585 1.7 1.3/3.3 頭 骨 4080 7.8 13
MEの基礎知識と安全管理P60より
音響インピーダンスの境界面
o 気体、液体、固体で、音の伝わる速度は大きく異なる。 n 固体: 鉄道のレール、骨など、秒速4km n 液体(水中): 秒速約1.5km n 空気中: 秒速330mと、どんどん遅くなる。 n 真空中は? → 誰か答えて下さい。
o 臓器の境界というよりも、「インピーダンスの境界」でより多く反射が起きる。
o 反射を利用する機器が、超音波エコー
超音波吸引装置
o テキスト:P423
n 機械的な振動を与えて、軟部組織を破砕する。
n 皮膚や血管、神経などの弾性のある部分は破砕されない。
o 吸引と言っても、こちらは手術器具
o 別名:CUSA o 超音波振動
n 圧電効果、電気ひずみ効果、磁気ひずみ効果
n 振動周波数: 20~30(23~38)kHz n 振幅: 100~300µm
超音波吸引装置の構造
o 構造 n 超音波振動で組織を破砕する。 n 血管や神経のような柔らかい組織は傷つけない
o 洗浄水で洗い流し、破砕した組織ごと吸引する。 n 洗浄水は生理食泉水: 組織に吸収されても浸透圧を変えない
o 冷却水で機器を冷やす。 n 冷却水は蒸留水: 機械を錆びさせない
過去問
o 15回-午前-問題73 n 超音波吸引装置で正しいのはどれか
o 1.肝臓手術には適用できない
o 2.メス先の灌流には蒸留水を用いる
o 3.主作用は熱凝固である
o 4.メス先の振幅は500~800µmである。
o 5.メス先の振動数は20~30kHzである。
超音波切開凝固装置との比較
o 当初、標準テキストなどに「超音波切開凝固装置」が含まれていなかった事から、前期分の教材からこの項目が抜けていました。
o CUSAと超音波メスは、一つの本体で「モード切り替え」として使う事も出来るため、「振動数」や、振幅(ストローク)を対比して覚えておくと良いでしょう。
超音波切開凝固装置
o 45~55kHzの周波数で振動
o 50~100µmの幅で往復運動を繰り返す
o ブレードの振幅(ストローク幅)は調整可能 n ブレード = 「刃」
n この幅で、「切開」と「凝固」を切り替える
o 超音波振動の摩擦熱で「凝固」を行う n タンパク質の「熱変性」を利用
o グリップを握る強さで切開の程度を調整