「有田みかんの6次産業化に よる地域活性化への挑戦!」 ·...

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「有田みかんの6次産業化に よる地域活性化への挑戦!」 ICT農業システムで 美味しいみかんを作る~ 農業生産法人 株式会社 早和果樹園 代表取締役 秋竹新吾 「にっぽんのおいしいみかんに、 会いましょう」 1

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Page 1: 「有田みかんの6次産業化に よる地域活性化への挑戦!」 · 「有田みかんの6次産業化に よる地域活性化への挑戦!」 ~ICT農業システムで

「有田みかんの6次産業化による地域活性化への挑戦!」 ~ICT農業システムで 美味しいみかんを作る~

農業生産法人 株式会社 早和果樹園 代表取締役 秋竹新吾

「にっぽんのおいしいみかんに、 会いましょう」

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農業生産法人株式会社早和果樹園の概要

名 称 代 表 者 所 在 地

役 員 従 業 員 資 本 金 売 上 金 経 常 利 益 創 業 会 社 設 立 主 な 業 務

経 営 規 模

株式会社 早和果樹園 代表取締役社長 秋竹 新吾 〒649-0432 和歌山県有田市宮原町東349-2 TEL:0737-88-7279 FAX:0737-88-7218 URL:http://sowakajuen.com 取締役6名 監査役1名 50名(役員含む正社員38名、常勤パ-ト12名) 8,502万円(株主18名と2社) 6億2500万円(平成26年6月末) 5,500万円(平成26年6月末) 昭和54年、早和共撰組合として 平成12年11月1日(現在、15期) みかんの生産、集荷、撰果、受託 農産加工、販売、酒類の販売 直営栽培農場6ha、 青果みかん出荷量400t、加工みかん700t

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早和果樹園の沿革

昭和54年 平成12年 平成15年 平成17年 平成19年 平成22年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

7戸のみかん農家で早和共撰を創業(共撰で20年間) 有限会社早和果樹園設立、出資金350万円 加工開始。「味一しぼり」新発売。「まるどりみかん」取組開始 アグリビジネス投資育成(株)より出資受け、資本金3000万円。 株式会社早和果樹園に組織変更。「味まろしぼり」新発売 メルシャン(株)より「早和果樹園 有田みかんのお酒」全国発売 農水省「広域連携アグリビジネスモデル事業」で新加工場建設 「ICT農業システム」(株)富士通と実証実験開始。資本金6000万円 「全国担い手サミットIN長野」で「農林水産省経営局長賞」受賞。 近畿6次産業化フォ-ラムに於いて「近畿農政局長賞」受賞。 農林水産大臣より「6次化ボランタリープランナー」に任命される。 オーナー社員の増資により資本金8502万円。「飲むみかん」新発売 「県HACCPシステム導入営業」認証。 「少人数私募債」発行。 総合化事業計画の認定 次代の県経済を担う「和歌山県企業ソムリエ委員会」認定 県6次産業化ネットワ-ク活動推進事業補助金交付決定 総務省「有田市経済循環創造交付金事業」により搾汁工場建設 「6次産業化優良事例表彰」において、「農林水産大臣賞」受賞

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•「にっぽんのおいしいみかんに会いましょう」

社 是

• 一、私たちは、豊かな自然と人々の丹精 によって育まれた「日本の農業」を継承、発展させ「農」を核としたビジネスを展開します。

• 一、私たちは、お客様の信頼を得ることを第一の目標とし、品質の向上に努め、 安全、安心、健康・満足をご提供します。

• 一、私たちは、一人ひとりが夢と目標を持ち、日々の仕事を通じて、会社と社員の未来のために、たゆまぬ努力と研鑽を続けます。

• 一、私たちは、郷土和歌山に誇りを抱き、その豊かな未来のために、企業活動を通じて、積極的に貢献します。

経営理念

社是・経営理念 (朝礼で社員全員唱和)

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取締役常務 生産担当

早和果樹園の強み、特長「味へのこだわり」

新宿高野社長「生産者の心を伝える」

•マルドリ方式、ICT農業システム、光センサ-の活用により、気候の影響を最小限にとどめ、毎年、美味しいみかんの生産を実現。

•出来たみかんじゃダメ、作ったみかんでないと!

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テーマ:ブランドみかん3倍化(ブランド再生)による地域活性化!!

和歌山県果樹試験場 早和果樹園

【知見の提示】 【各種データ記録】

【仮説の評価、検証】

0.0

0.5

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1.5

2.0

2.5

3.0

3.5

0:00 12:00 0:00 12:00 0:00 12:00 0:00

(-M

Pa)

9/25-26

富士通

③収集データから各種アドバイスを出すシステムを提供

【知見の発見】

①センサーやスマートフォンで情報収集・蓄積・共有

②樹木1本ごとにIDを付与し、園地を見える化

ICTを活用した営農支援サイクルの実証と地域活性化へのモデルづくりを目指しています。

クラウドサービス

【遠隔アドバイス】 【高品質みかん栽培実践】

フィードバック フィードバック

データ記録、活用 データ提供、分析

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クラウド「ICT農業システム」の実証実験概要

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【強み・特長】農産加工へ 加工部門導入「6次産業化」へ

取締役製造部長 加工場前での集合写真

味一しぼり 720ml 1260円

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商品への想い

•味にこだわりを持つ商品開発。「有田みかんに特化」

•メ-カ-は新商品を出せなくなったら終わりだ!

•美味しいみかんの栽培=原料の良さを商品に。

食品の安全・安心を追求

•和歌山県食品衛生管理認定制度「HACCPシステム導入営業」として知事認証を受けている。

主な商品

•味一スーパープレミアム

•味一しぼり,味まろしぼり

•飲むみかん,味一ジュレ

•てまりみかん,味一ジュレてまりIN

•黄金ジャム,みかポン

•大てまりジュレ,みかんアイスバ-

【強み・特長】早和果樹園の商品アイテム

ジュ-ス、ゼリ-、ジャム、 ポン酢など20アイテム

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「てまりみかん」3Sサイズをまるごとビン詰め

みかん好きにはたまらない!

味一ジュレてまりIN てまりみかん

プレミア和歌山 特別賞受賞

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【強み・特長】社員全員で試飲・試食販売

南紀白浜 とれとれ市場 伊勢神宮 おかげ横丁

お客様視点の商品作りを行う

• 「とれとれ市場」「伊勢おかげ横町」土日・休日は年中試飲販売。全国の百貨店・高級ス-パ-の催事へも社員が店頭に立つ。

• 一瞬固唾を飲んで反応を待つ…「みかんだ~」「めっちゃ美味しい!」と感動。

• 年間試飲カップ65万個、65万人のお客様に直接対峙。生産した者の心のこもった説明。商品の良さ・特徴を強烈にアピ-ル。 取締役専務 総務担当

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取締役営業部長

【強み・特長】販路開拓“高級ブランドとして“全国へ、世界へ”

台湾での販促活動

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業績推移 売上高は2倍以上

経常利益は60倍 以上の伸び。

ミカン加工品の 一貫した伸び。 6次産業化が成長をけん引。

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契約農家 契約農家

早和果樹園のビジネスモデル

自社農園

契約農家

JA及び 各共選

和歌山大 富士通・県果樹試験場

自社加工場 委託加工場

県・有田市

卸業者

百貨店

食品小売

ネット その他

海外7か国

早和果樹園

商品開発

青果 みかん

調達

ICTシステム

施策支援

加工品仕入

搾汁委託

果汁調達

自社青果、自社加工品

販売

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地域貢献、地域活性化への取組 みかん産地の活性化

•従来、加工用みかんの価格は安価であったが、付加価値の高い加工品開発を当社が行う事で、加工用みかん価格を市況より上げる事が出来た。 現在では、JAありだ・有田みかん生産者・共同選果場も当社に出荷していただけるようになり、日本一のみかん産地、有田みかん農家の所得向上に繋がっている。

雇用の創出

•当社は現在46人の従業員が在籍し、毎年新卒大学生が入社している。繁忙期には市のシルバ-人材センタ-から年間延べ280人を雇用したり、多数のパ-ト・アルバイトを雇用したりと、中山間地域の働く場として地域に貢献している。

モデル企業

•各地から視察や研修の受け入れ、セミナー等で当社に関する講演等、 当社の取り組みが全国に波及している。当社はみかん産業のリーディングカンパニーとして、企業活動を通じて郷土に貢献していく。

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今後の目標、事業展開

今後の事業展開

•本年より、搾汁を当社でも行う予定で、廃棄物となるみかんの皮を陳皮として利用することで、有田みかんの一層の付加価値向上を狙う。

•ト-タルデザインの観点で、早和果樹園のブランディングに取組み、商品のブラッシュアップをおこない、一層の飛躍を目指す。

•海外への販路拡大も視野に入った。成長期に入り、このビジネスモデルを大きく拡大、5年後、第20期には売上20億、経常利益10%を目指す。

地域のお役立ち

•現在、創業者7名の女性が70歳前後と高齢であるが、まだまだ元気に 社員として働いている。農作業や加工に早和果樹園にはなくてはならない大切な人材である。今後も会社及び地域社会に役立つように、本年、早和果樹園の子会社「早和なでしこ(仮称)」を設立する。役員は7名の女性で、「60歳・新入社員」、地域の同年代に輪を拡げ、シニア・レディに活躍してもらう。元気でやりがいのある人生を満喫できる場を創造する。

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15期 第二ステ-ジ、さらに飛躍させたい!