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「手作りコンポスター の組立と使い方」 広川 雄三 豊橋市長委嘱 「手作りコンポスト推進マイスター」 環境省環境大臣委嘱 「3R推進マイスター」 環境大臣登録 「環境カウンセラー(市民部門)」 1

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Page 1: 「手作りコンポスター の組立と使い方」 - Toyohashi複数台用意して箱毎熟成する方法 熟成期間:夏場45日以上、冬場60日以上 26 熟成した堆肥を見分けるコツ

「手作りコンポスター の組立と使い方」

広川 雄三

豊橋市長委嘱 「手作りコンポスト推進マイスター」

環境省環境大臣委嘱 「3R推進マイスター」

環境大臣登録 「環境カウンセラー(市民部門)」

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生ごみは不潔なものか?

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「家庭生ごみ」主な堆肥化の方法

好気性微生物

嫌気性微生物

電動乾燥式処理機 ★ 土に捨てる ★ コンポスター ★ 洗濯カゴ方式 ★ バイオ式 電動処理機 ★ 簡易処理

密閉式容器

2 次 処 理 ・ 熟 成 処 理

土に捨てる

乾燥型

微生物 分解型

土壌改良材で水分調整60%

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最近、家電量販店の店頭で見かけない

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生ごみ堆肥化は「落葉帰根」を上手く利用

自然の摂理である物質循環を私達は人為的に、生ごみ堆肥化にそのまま応用できます。

畑、里山では絶対的に勢力の強い好気性微生物によって支配されている。この微生物は生物多様性において、最も重要といわれる「基盤的なサービス」に位置付けられる。

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生ごみ堆肥化の主役は微生物

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自然界に生息する

微生物の力 を借りて

発酵・分解

堆肥

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洗濯カゴ・コンポスター教材明細

洗濯カゴ (受講者で準備)

発酵バッグ

(不織布通気性)

防虫カバー(40㎝角衣類収納)

かんなくず

(炭素材料)

別誂・圧縮 かんなくず (炭素材料)

上げ底

種菌 (微生物資材)

米ぬか (発酵助材)

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洗濯カゴコンポスターのメリット

• ☆化石エネルギーを使わない!電気代不要。

• ☆化学薬品を使用しない!

• ☆微生物を使った生ごみ堆肥化の基本が学べる!

• ☆良質な堆肥が出来て、市民菜園等で使用できる。

• ☆家庭菜園・市民農園にミネラル(微量要素)補給

• ☆化成肥料の使用抑制等で地球温暖化の防止に寄与。

• ☆土壌中の微生物が増え、生物多様性に貢献する。

• ☆将来の「生ごみが有料化」に備えることもできる。

デメリットは防虫網など不快虫対応に工夫がいる

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二種類の材料・資材が必要

材料・資材 土壌改良材 (環境負荷の小さいもの)

選び方

微生物資材 (種菌・元菌)

バーク堆肥(炭素材料と兼用できる) 腐葉土・落ち葉堆肥・剪定枝堆肥 完熟発酵堆肥(牛ふん・鶏ふん)

良質の微生物 (土に含まれる微生物は絶対数不足)

炭素材料

ココピート(ココナッツヤシ殻)・もみがら・オガくず・そばがら・かんなクズ(プレーナーくず)・竹炭・消炭・バーク堆肥

炭素率が比較的大きいもの

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炭素材料と微生物資材の二種類を使うのは堆肥化技術の基本

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他に用意する道具(家庭用品を利用)

・●園芸用スコップ: かき混ぜるときに使用。先がとがっているので、バッグを傷つけないように。プラ製等のシャモジも使えます。

・●ゴム手袋: かき混ぜる時の保護手袋。素手ですと、入れる生ごみによっては傷つくこともありますので注意が必要。

・●100℃棒状アルコール温度計: 洗濯カゴコンポスターの発酵状態管理に使います。 ・●計量はかり:投入する生ごみを計量する際に使います。 ・●60㎝角洗濯ネット: 一次発酵堆肥の熟成時、発酵バッグの防虫カバー。 ・●園芸用フィルター(ふるい) 直径37㎝、7㎜目程度

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組立ステップ「1」: 洗濯カゴと防虫カバー

① 洗濯カゴ用意 ② 防虫カバー用意

③ 洗濯カゴにカバーを取り付ける ④ 防虫カバーのファスナー開閉確認

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組立ステップ「2」: 上げ底・かんなくず・米ぬか

① 上げ底を用意する ② 上げ底を落し込む

③ かんなくずを準備 ④ 種菌と米ぬかを準備

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組立ステップ「3」: 種菌の前処理

① 種菌と米ぬかをタライに入れる

② タライの中で種菌等を開封、撹拌

③ 撹拌した後、水1ℓ添加 ④ かんなくずをバッグに入れ谷を作る

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組立ステップ「4」: 生ごみを入れる

① 種菌等の混合品をバッグに入れる ② 谷を作り、生ごみを入れる

③ 種菌にまぶせるようにかき混ぜる ④ 左右の基材を寄せて山を作る

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組立ステップ「5」: 設置場所を決める

① ファスナーを閉めて周囲を点検 ② 設置場所を決める

③ 防虫カバーの取っ手を外す ④ 移動はカゴ本体の取っ手を使う

14 発酵分解で生成される水分を大気開放させるため、防虫カバーを除き、フタを設けない。従って屋外での使用に限定、屋内では室内空気清浄を保つ必要からお薦めできません。

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組立ステップ「6」:特定講座用 3個の圧縮かんなくず,水戻し

① 5ℓの水にかんなくずを入れる ② 10分程度でかんなくずに戻る

③ かんなくずの水を切る ④ バッグにいれる、概ね水分は60%

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管理ポイントは 「温度」・「水分」・「空気」

微生物の活動しやすい環境を作る!

温度 空気 水分

約20~60℃位 約60% 十分に必要

こ好気性微生物が働く 発酵温度が上る生ごみ:米ぬか・きな粉・菓子くず・砂糖・天かす・食用廃油・肉類・魚類

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一日1回撹拌

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一日に入れる目安と発酵促進材

平均300~500g(時にはピーク700~900gでもOK)ある程度細かく

スイカの例:みじん切りは不必要、3~4㎝位程度

発酵促進として米ぬかを使用、1回に100g程度

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生ごみはどれ位減量する?(例) (平成24年1月度、最も発酵分解環境が過酷な厳冬期)

単位:kg

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入れてはイケナイごみ 塩分の多いもの→ぬか漬け床

みそ・醤油

ガム・梅干しの種

貝殻

大きな骨

タケノコの皮

タマネギの茶色い皮

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手を加えれば入れても良いもの ・賞味期限切れの乾麺は水分を含ませれば入れてもよい ・賞味期限切れのうどん粉・薄力粉は米ぬかと同じく水分調整に使う ・賞味期限切れの乾物(煮干し・カツオ節)は6時間程度水に浸してから ・食用廃油は別容器で米ぬかと混ぜペースト状にして入れる ・柑橘類の皮は水分不足、パックに水を入れ6時間水に浸してから

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「トラブル」発酵温度が上がりません

• 春・夏・秋・冬に関係なく手作りコンポスターの立ち上りを確実にするには、「温用PETボトル」に熱湯を入れて、火傷をしないように手袋を使い、古封筒で保温をして投入。24時間後に温度が30℃を超えなければ、再度試みる。次の生ごみ投入時抜取る。

• 生ごみ堆肥化は自然に任せて行うものではなく、人為的に取り組むものであり、初期の立ち上り発酵温度を上げることで微生物が増殖し、生ごみの発酵分解を助ける。

農業・畜産における堆肥作りでも家庭用の「湯たんぽ」は使われている

2本の350ml温用PETボトルを横置きに挿入、基材を7㎝程度かけ、山型に盛り上げ、少し押さえる。

温用PETボトルは加温できる自動販売機で入手

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立ち上り以降も手作りコンポスターが常温になってしまった際は、同様に使う

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「トラブル」臭いが気になります

• 予備の炭素材料を0.5~1.0㍑を加えて、撹拌します。炭素材料が通気性を改善すると共に、臭気を吸着してくれます。

「0」:無臭

「1」:やっとにおいが判る

「2」:何のにおいか判る

「3」:楽に感知できる

「4」:強いにおい

「5」:強烈なにおい

21 桧プレーナーくずを投入した例、香りがよい

悪臭防止法による 6段階臭気強度表示法(敷地境界)

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「トラブル」虫が湧いた

• 防虫カバーをしていたにも拘らず、虫が湧いた。

• 殺虫剤は微生物も死滅させるので使わない。

• どうしても気になれば「熱湯」をかける、しかし全滅は困難

• 虫の湧いた箱はそのままにして新規品で開始(有機物の分解終了時まで虫は生存するが、その後は生きられない)

• 不織布並びにファスナーのほつれ、ヤブレを点検して、ガムテープ、ホチキス(針はステンレス推奨)等で修復。

• 日頃はファスナー部、縫目部を目視チェックにより、不快虫のタマゴが付着していればブラシ等で払い落す。

• やぶれて修復不能のカバーは新規品に取り換える。

• 不快虫も実は生ごみの分解者であり、生物多様性である。

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旅行のため留守にします。

• よくかき混ぜて、できるだけ涼しい所に置きます。再び始めるときは、温かい所に置き、よくかき混ぜてください。

• 微生物は水分と栄養分が無くなると休眠します。帰宅後に再開すれば微生物は活動を始めるため、問題ありません。

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生ごみ投入後3日間経過(その間投入ゼロ)

このように白色の微生物胞子を確認したときは、霧吹き・水差しで水を散水後撹拌

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レベルが上った・満杯になった

• 7㎜目のフルイにかけ、堆肥の10%程度の米ぬかと水分を60%くらいを加えて別に用意する小型の段ボール箱に入れて60日程度熟成させる。

• フルイに残ったのもは、水分を含ませた後に、再度段ボール箱コンポスターに戻して使用。

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良質堆肥作りの仕上げはフルイ掛けが決め手、炭素率(CN比)が8~12程度のものを作ると堆肥と言うよりも、むしろ肥料として使用出来ます。

園芸フルイ 左30㎝ 右37㎝

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半分程度を抜取る場合の処置

満杯になったら半分を抜取

り7㎜目園芸フルイにかける

抜き取った量の1/3を新しい基材で補充してかき混ぜる

半分 抜取

新しい基材

フルイの残り

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段ボール箱コンポスターは使っていくと段々、箱の重さが増して、両手で抱えて移動が難しくなります。3週間~1か月に1回程度の頻度で堆肥を抜き取ると移動・運搬時の重量が軽減されます。

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複数台用意して箱毎熟成する方法

26 熟成期間:夏場45日以上、冬場60日以上

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熟成した堆肥を見分けるコツ

見分け方 堆肥の状態

色を見る どのような材料をつかっても 色は黒くなる。

臭いを嗅ぐ 特有のカビくさい・土くさい臭い。

アルミホイルで加熱

堆肥をアルミホイルに乗せライターで下からあぶり刺激臭があれば未熟

水に浸けてみる (撥水性の基材は不向き)

沈むものが多いほど完熟堆肥 浮くものが多いと未熟な堆肥

「みみず」に聞く 堆肥の中に「みみず」を入れ、逃げ出さなければ完熟堆肥

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どれ位の堆肥ができるだろうか?

• 平均的に毎日500gの生ごみを堆肥にすると、年間では180kg(0.5×30×12か月)の生ごみ減量が可能になると同時に、およそ36~40kgの堆肥(炭素材料を除く)が出来ます。これは肥料成分として4m×5m=20㎡(約6坪)の家庭菜園の夏・秋の野菜各1回分が施用可能になる量といわれています。

• 不足する肥料成分は、化学肥料など他のもので補充してください。

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出来あがった堆肥の成分は? 【棒グラフの左から窒素(N),リン酸(P)、カリウム(K)】

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DC春日井aとDC春日井bは財団法人三重県環境保全事業団での肥料分析値(分析日22/9及び23/3) 市販鶏ふん堆肥・牛ふん堆肥はカインズホーム小牧店 店頭,肥料取締法に基づく表示値 電動生ごみ乾燥品はパナソニック・リサイクラーリーフレット(2010・11)記載値より

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生ごみ堆肥の魅力、ミネラルを含む

微量要素(ミネラル) マンガン(Mn)、ホウ素(B)、鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、塩素(Cl)

水と空気から(光合成) 炭素(C),酸素(O),水素(H)

肥料の3要素(大量要素) 窒素(N),リン酸(P),カリ(K)

2次要素(中量要素) カルシウム(Ca),マグネシウム(Mg),硫黄(P)

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植物には栄養素として16種類の元素が必要であるが、生ごみ堆肥には微量要素が全て含まれる。

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予備部品を確保しておく (長く生ごみ堆肥作りを続けるために) 主な基材(どれか一種類) 米ぬか

• おが屑、プレーナー屑

• もみがら

• A:桧プレーナー屑圧縮品

• B:ココピート

• A,B,はあらかじめ水に戻して乾燥させておく

• 生ごみの量が少ない日に加える。100g程度

• 発酵温度が上がらない時に2~300g程度投入

• 保管量が多すぎると、虫の害が出る。炒ぬかにするとダニの発生予防に

基材は堆肥を抜き取った際、あるいは臭いが気になる時に適宜、適量を加える。又戻し堆肥を同じように使っても差し支えない。

戻し堆肥(熟成済み堆肥) 洗濯かごコンポスター

31 思い切って洗濯かごコンポスターを別に2セット確保するのも一つの方法

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予備部品:炭素材料の入手先 ホームセンター 住所

カーマホームセンター豊橋山田店 山田町字西山11-1

カーマホームセンター二川店 大脇町字大脇21番地の1

カーマホームセンター豊橋汐田橋店 牟呂町字扇田21番地3

カーマホームセンター21 豊橋南店 大清水町字大清水3-1180

カーマホームセンター ホダカ豊橋新栄店 新栄町字南小向60

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木質系プレーナー(かんな)くず

(炭素材料として使用)

代替品:土ブロック、48ℓ分 698円

(炭素材料として使用)

ホームセンター、ペット用品売場の陳列棚で現物の有無確認が必要。

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予備部品:防虫カバーの入手先

100円ショップ 住所

シルク 豊橋名豊ビル店 豊橋市駅前大通2-48 名豊ビル1F

meets. 豊橋フィール店 豊橋市菰口町3-25 フィール店内

meets. 大清水店 豊橋市南大清水町字富士見700-1 ピアゴ大清水店内

meets. 豊川店 豊川市金塚町2丁目1番地 サンヨネ内1F

meets. 御油ヤマナカ店 豊川市御油町堺畑13 ヤマナカ御油店内

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予備部品:「発酵バッグ」の入手先

材質:不織布 サイズ:長さ38㎝×高さ36㎝×マチ27㎝

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入手先 住所 電話

豊橋中央葬祭 商品名:ソフトバッグ 前田町二丁目1-10 53-2000

株式会社 紙 半 札木80 52-5547

入手出来ない方は講師が労をとります 春日井市 090-4166-8423

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生ごみ堆肥の使い方

・野菜が育つためのミネラル(微量要素)を多く含んでいます。

・土は小さな粒子が結合して、小さな塊を作り、 それがまた集まって大きな塊になっています。このような状態を「団粒構造」と言って、 土と土の間には多くのすき間があり、水分や養分、酸素が保たれます。

・これらを改善するために、堆肥などの有機物をすきこんで、地力の増強を図ります。

・手に入りやすい堆肥は、 腐葉土・発酵鶏ふん・発酵牛ふん等です。

・ 最近では、家庭での生ゴミを堆肥に変えるコンポストも 家庭菜園愛好者に重宝されています。

・初めて菜園に取組む場合は、1㎡に4~5ℓ その後は,野菜品種切替の都度1㎡に3~4ℓを補給するのが目安となります。

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ご高覧いただき、 ありがとうございました。

広川 雄三 環境大臣登録「環境カウンセラー」

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