【udc2015】データ可視化 131 交通量計測器trapo
TRANSCRIPT
交通量計測器
TRAPO ~Traffic counter Portable~
TRAPON2015 一関工業高等専門学校
電気情報工学科 5年
坂本優作 山代大木
建設後50年経つ橋は現在25橋(全体の6%)
20年後には234橋(全体の59%)
25橋
6%
209橋
53%
159橋
41%
2014年度
84橋
21%
259橋
66%
50橋
13%
2024年度(10年後) 10橋
3%
234橋
59%
149橋
38%
2034年度(20年後)
出典 一関市橋梁寿命化修繕計画(橋長15m以上) 一関市ホームページより
交通データの必要性とは?
築50年以上 30~50年 30年未満
交通データの必要性とは?
橋の数が多い コスト、人員の不足 どの橋がどの程度利用されているか把握できていない
• 低コストでかつ軽量な交通量計測器を開発 • 収集したデータは橋の修繕計画に活用 <例>
交通量の多い橋 ➡ 優先的に修繕を開始 工事の時間帯 ➡ 交通量の多い時間帯は避ける
橋の維持管理に関する問題点
TRAPO
1m
ロガー&バッテリー
赤外線距離センサー
そのまま 車に積み込んで 運搬が可能
TRAPOの特徴
設置風景
谷起島橋
赤子橋
長者滝橋
設置した橋
一関高専 H28年2月19日~2月24日(5日間)
H28年2月18日~2月19日(1日間)
H28年2月18日~計測中
設置方法
赤子橋に設置した様子
センサーおよび データロガーボックスを 橋の欄干に結束バンドで
固定するだけ!!
ボックスの取り付け
交通量データの取得
CSVファイルへの出力結果
日時, 番号, センサー1, センサー2 2016-02-19T16:24:29, 0, 271, 293 2016-02-19T16:24:29, 1, 273, 291 2016-02-19T16:24:29, 2, 269, 295 2016-02-19T16:24:29, 3, 275, 296 2016-02-19T16:24:29, 4, 257, 331 2016-02-19T16:24:29, 5, 282, 294
長者滝橋H28年2月19日24時29分のデータ
交通量データのグラフ
電圧(
距離)
時間
谷起島橋H28年2月19日7時44分~8時44分
時間
谷起島橋H28年2月19日7時44分~8時44分
交通量データのグラフ
電圧(
距離)
車が通過した場合の特徴
TRAPOによる車の検出
センサー2 センサー1
車の幅がセンサーの間隔よりも
広いため、センサー1とセンサー2で検出される距離のグラフが重なることが特徴。
時間
谷起島橋H28年2月19日7時44分~8時44分
交通量データのグラフ
電圧(
距離)
時間
谷起島橋H28年2月19日7時44分~8時44分
交通量データのグラフ
電圧(
距離)
TRAPOによる人の検出
センサー2 センサー1
センサーの間隔の幅が人の幅より広いため、グラフが重ならない。
人が通過した場合の特徴
車と人の判別
グラフの特徴から車と人を識別
車が通過した場合 人が通過した場合
センサーで取得したデータの特徴によって、車と人を識別する。
向きの判別
センサー2 センサー1 センサー2 センサー1
センサーの反応する順番によって判別
収集データの解析・公開 • データはCSVファイルであるため様々な解析ソフトウェアで利用可能
• オープンデータとしてアプリケーションや地域情報等にも活用可能
Internet csv
TRAPO
今後のTRAPO 収集データの活用方法
他にも… • イベント、観光地などでの入場者のカウント • 渋滞状況の調査 • 道路敷設計画等の指標
などに活用可能
実際に橋に設置し、計測したデータを一関市に提供することで市内の 橋梁修繕の際に、資料として活用してもらう。
橋に設置した様子
今後のTRAPO カメラ画像による通行者検出システムの開発
カメラによって撮影された画像をPCに取り込み解析するシステムを作成。 センサー同様、人と車の識別を画像処理によって実現。
車が通過した場合 人が通過した場合
人と車の面積の違いから識別
解析ソフトウェア
まとめ
現状
• 橋の老朽化が進んでいる
• 補修・点検が必要だがコスト、人員が不足
• 具体的な橋の交通データが存在しない
TRAPOによるメリット
• 交通量を安価かつ簡単に計測できる
• 橋の修繕の際に基礎データとして活用可能
• 収集・解析したデータを様々なソフトに対応させられる