user's manual mc43 指示調節計 - 横河電機 02m04b01-01ja mc43 指示調節計 (*1)

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User's Manual MC43 指示調節計 IM 02M04B01-01JA IM 02M04B01-01JA 14 版

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User'sManual MC43

指示調節計

IM 02M04B01-01JA

IM 02M04B01-01JA14 版

目次 -1

IM 02M04B01-01JA14th Edition: Apr. 2017 (YK)All Rights Reserved, Copyright © 1983. Yokogawa Electric Corporation

MC43指示調節計

IM 02M04B01-01JA 14 版

目 次はじめに .................................................................. 1

1. 取扱上の注意 ...............................................1-11.1 形名,仕様,付属品の確認..............................................1-1

1.2 保管についての注意事項...................................................1-1

1.3 設置場所についての注意事項.........................................1-1

2. 概要 ..............................................................2-12.1 機能説明........................................................................................2-1

2.2 標準仕様........................................................................................2-1

2.3 動作原理........................................................................................2-2

2.4 形名およびコード一覧........................................................2-3

2.5 外形寸法図...................................................................................2-4

3. 設置 ..............................................................3-13.1 取付...................................................................................................3-1

3.2 供給空気と伝送用配管........................................................3-2

4. 取付方法および運転開始準備 ....................4-14.1 取付方法........................................................................................4-1

4.2 調節機構の運転開始準備...................................................4-1

4.3 伝送機構の運転開始準備...................................................4-3

5. 操作 ..............................................................5-15.1 調節機構の調整........................................................................5-1

5.2 自動-手動切換機構の操作..............................................5-2

6. 保守 ..............................................................6-16.1 各部の名称...................................................................................6-1

6.2 故障対策........................................................................................6-1

6.2.1 絞りの清掃....................................................................6-26.2.2 ニューマティックアンプとスクリーンの

交換....................................................................................6-26.2.3 ノズルの清掃..............................................................6-26.2.4 計器に関する問合せ...............................................6-2

6.3 調節計の校正..............................................................................6-3

6.3.1 比例動作つき調節計の校正準備....................6-36.3.2 比例動作つき調節計の校正手順....................6-36.3.3 オン・オフ調節計の校正要領.........................6-46.3.4 動作すきま調節計の校正要領.........................6-5

6.4 空気回路接続図........................................................................6-6

6.5 調節機構の取外し...................................................................6-7

6.6 微分動作機構の取外し........................................................6-7

付録 1. 圧力エレメント .................................. 付 1-1付 1.1 概要................................................................................付 1-1

付 1.2 動作原理......................................................................付 1-1

付 1.3 取付方法......................................................................付 1-1

付 1.3.1 乾燥ガスおよび湿りガス.....................付 1-2付 1.3.2 液体および蒸気...........................................付 1-2

付 1.4 保守................................................................................付 1-3

付 1.4.1 リンク機構の調整.....................................付 1-3付 1.4.2 校正手順..........................................................付 1-3付 1.4.3 エレメントの交換.....................................付 1-3

付録 2. 温度エレメント .................................. 付 2-1付 2.1 概要................................................................................付 2-1

付 2.2 動作原理......................................................................付 2-1

付 2.3 取付方法......................................................................付 2-1

付 2.4 保守................................................................................付 2-2

付 2.4.1 校正装置..........................................................付 2-2付 2.4.2 リンク機構の調整.....................................付 2-2付 2.4.3 校正手順..........................................................付 2-2

付 2.5 エレメントの交換.................................................付 2-3

付 2.6 可動ユニオンの取付...........................................付 2-4

Customer Maintenance Parts List

MC43 Pneumatic Indicating Controller .......................................CMPL 02M04B01-01E

Pressure Measuring Elements ........................................CMPL 06P01B01-02E

T1A Temperature Element ........................................ CMPL 06P01F01-02E

説明書 改訂情報

IM 02M04B01-01JA

1 <はじめに>

はじめに

このたびは当社の製品をご採用いただき,まことにあ

りがとうございました。

本計器は納入に先立ち,ご注文仕様に基づいて正確に

調整されております。

本計器の全機能を生かし,効率よく,正しくご使用い

ただくために,ご使用前に本取扱説明書をよくお読み

になり,機能・操作を十分に理解され,取扱いに慣れ

ていただきますようお願いいたします。

■ 本書に対するご注意

・ 本書は,最終ユーザーまでお届けいただきますよ

うお願いいたします。

・ 本書の内容は,将来予告なしに変更することがあ

ります。

・ 本書の内容の全部または一部を無断で転載,複製

することは禁止されています。

・ 本書は,本計器の市場性またはお客様の特定目的へ

の適合などについて保証するものではありません。

・ 本書の内容に関しては万全を期していますが,万一

ご不審の点や誤りなどお気づきのことがありまし

たら,裏表紙に記載の当社各営業拠点またはご購

入の代理店までご連絡ください。

・ 特別仕様につきましては記載されておりません。

・ 機能・性能上とくに支障がないと思われる仕様変

更,構造変更,および使用部品の変更につきまし

ては,その都度の本書改訂が行われない場合があ

りますのでご了承ください。

■ 安全および改造に関するご注意

・ 人体および本計器または本計器を含むシステムの

保護・安全のため,本計器を取り扱う際は,本書

の安全に関する指示事項に従ってください。なお,

これらの指示事項に反する扱いをされた場合,当

社は安全性を保証いたしかねます。

・ 当該製品を無断で改造することは固くお断りいた

します。

・ 防爆形計器について,お客様が修理または改造さ

れ,原形復帰ができなかった場合,本計器の防爆

構造が損なわれ,危険な状態を招きます。修理・

改造については必ず当社にご相談ください。

・ 本製品および本書では,安全に関する次のような

シンボルマークとシグナル用語を使用しています。

回避しないと,死亡または重傷を招く恐れがある危険

な状況が生じることが予見される場合に使う表示で

す。本書ではそのような場合その危険を避けるための

注意事項を記載しています。

回避しないと,軽傷を負うかまたは物的障害が発生す

る危険な状況が生じることが予見される場合に使う表

示です。本書では取扱者の身体に危険が及ぶ恐れ,ま

たは計器を損傷する恐れがある場合,その危険を避け

るための注意事項を記載しています。

計器を損傷したり,システムトラブルになる恐れがあ

る場合に,注意すべきことがらを記載しています。

操作や機能を知るうえで,注意すべきことがらを記載

しています。

「注記」の代わりに「NOTE」と表記することもあります。

IM 02M04B01-01JA

2 <はじめに>

本計器を安全にご使用いただくために

・プロセスに設置した本計器は加圧状態にありますか

ら,受圧部の締付けボルトを締めたりゆるめたりす

ることは,プロセス流体の噴出を招く危険がありま

す。絶対に行わないでください。

・受圧部内のドレンまたはガスを抜く際に,プロセス

流体が人体に有害な物質の場合,皮膚や目への流体

の付着,流出ガスの吸入などが行われないよう十分

ご注意ください。

なおドレンまたはガス抜き作業は,測定圧力に外乱

を与えることになりますので,運転中の作業は避け

てください。

・プロセス流体が人体に有害な物質の場合は,メンテ

ナンスなどで本計器をラインから取り外した後も慎

重に取り扱い,人体への流体付着,残留ガスの吸入

などのないよう十分ご注意ください。

・清浄で乾燥した空気を供給してください。

- - 40℃に於ても結露しない空気(加圧状態)

をご使用ください。

- 使用するエアーフィルタは,ろ過精度(公称)

が 5µmのものをご推奨します。

- オイルフィルタ等で,油分が除去された空気を

ご使用ください。

・固定減圧弁(GAS または NAS 形)の付いていない

計器の場合,供給空気圧は 215kPa 以下としてくだ

さい。215kPa以上の供給空気圧を加えた場合,ニュー

マティックアンプリファイヤ,ベローズ等が破損さ

れます。

・現地配管工事などで溶接工事を行う場合,計器へ溶

接電流を流さないように注意してください。

・設置後,本計器を足場などに使用しないでください。

・漏洩検知液を使用する場合は,その液が内器の部品

に腐食,亀裂等の損傷を与えないことをご確認くだ

さい。特に樹脂製部品については亀裂を発生させる

ことがありますので十分ご注意ください。

納入後の保証について

■ 本計器の保証期間は,ご購入時に当社よりお出し

した見積書に記載された期間とします。保証期間

中に生じた故障は無償で修理いたします。

・ 故障についてのお客様からのご連絡は,ご購入の当

社代理店または最寄りの当社営業拠点が承ります。

・ もし本計器が不具合になった場合には,本計器の形

名・計器番号をご明示のうえ,不具合の内容およ

び経過などについて具体的にご連絡ください。略

図やデータなどを添えていただければ幸いです。

・ 故障した本計器について,無償修理の適否は当社

の調査結果によるものとします。

■ 次のような場合には,保証期間内でも無償修理の

対象にはなりませんのでご了承ください。

・ お客様の不適当または不十分な保守による故障の

場合。

・ 設計・仕様条件をこえた取扱い,使用,または保

管による故障,または損傷。

・ 当社が定めた設置場所基準に適合しない場所での

使用,および設置場所の不適合な保守による故障。

・ 当社もしくは当社が委嘱した者以外の改造または

修理に起因する故障,または損傷。

・ 納入後の移設が不適当であったための故障,また

は損傷。

・ 火災・地震・風水害・落雷などの天災をはじめ,原

因が本計器以外の事由による故障,または損傷。

IM 02M04B01-01JA

1-1 < 1.取扱上の注意>

1. 取扱上の注意

本器は工場で十分な検査をされて出荷されております。

本器がお手もとへ届きましたら,外観をチェックして,

損傷の無い事をご確認ください。

本項では取扱いに当って必要な注意事項を記載してあ

りますのでまず本項を良く読んでください。本項記載

以外の事項については関係する項目をご参照ください。

お問い合せ事項が生じましたら,お買い求め先あるい

は最寄の当社サービス網にご連絡ください。

1.1 形名,仕様,付属品の確認

ドア裏面のデータプレートに形名および仕様が記載さ

れています。2.4 項の形名およびコード一覧と仕様を対

応させて,ご注文の仕様どおりであることをご確認く

ださい。

お問い合せの際は形名(MODEL),計器番号(NO)を

ご連絡ください。

T1A温度エレメントの可動ユニオン形(T1A-AB)の場

合は,パッキンが付属されます。

1.2 保管についての注意事項

本器がお手もとへ届いた後,長期間の保管が予想され

る場合は,以下の項目にご注意ください。

(1) 本器は,なるべく当社から出荷した時の包装状態

にして,保管してください。

(2) 保管場所は,下記の条件を満足する所を選定して

ください。

・ 雨や水のかからぬ場所。

・ 振動や衝撃の少ない場所。

・ 保管場所の温度,湿度が次のような場所。

できるだけ常温常湿(25℃ 65%程度)が望ま

しい。

温度:- 30~ 80℃

湿度:100%RH以下

1.3 設置場所についての注意事項

本器を安定に長期にわたってご使用いただくため,下

記の事項を考慮して設置場所を決めてください。

(1) 周囲温度

温度勾配や温度変動の大きい場所に設置すること

はできるだけ避けてください。プラント側から輻射

熱などを受けるときは,断熱措置を施したり,風

通しがよくなるように設置してください。

(2) 雰囲気条件

腐食性雰囲気に設置することはできるだけ避けて

ください。腐食性雰囲気にて使用するときは,風

通しがよくなるよう考慮してください。

図1.1 データプレート

IM 02M04B01-01JA

2-1 < 2.概要>

2. 概要

本取扱説明書(IM02M04B01-01JA)では,MC43 の本

体について述べてあります。圧力・温度の各エレメン

トについては,それぞれ付録 1,付録 2をご覧ください。

図2.1 外観

2.1 機能説明

MC43 は,測定値と設定値との偏差を連続的に検出し,

20~ 100kPa の空気圧信号に変換伝送する空気式の指

示調節計です。

測定値,設定値および出力信号は,それぞれ調節計に

指示されます。

2.2 標準仕様

材質:

ケース;アルミニウム合金鋳物

ドア;アルミニウム合金鋳物

取付方式:

2 インチパイプ,パネルおよび表面取付

保護等級:

NEMA3

出力信号:

比例動作つき;20~ 100kPa

比例動作なし;0kPa または供給空気圧

供給空気圧:

140kPa

空気消費量:

0.5Nm3/h

調節動作:

オン・オフ,比例,比例+微分,

比例+積分,比例+積分+微分,

動作すきま,バッチ+比例+積分

比例動作;正逆動作可

比例帯;4~ 400%

ダイヤル目盛;10~ 25%

積分時間;0.01 ~ 50分

微分時間;0.05 ~ 50分

動作すきま;2~ 100%

周囲温度:

- 30~ 80℃

周囲湿度:

100%RH以下

精度(指示):

PR1,P42,P51,P52 エレメント付の場合

…スパンの± 0.5%

T1Aエレメント付の場合

…スパンの± 0.5%または± 0.3℃どちらか大き

い方の値

圧力計測定範囲:コード 形状・種類 標準スパン範囲

PR1 受信ベローズ80(20 ~ 100 の 標準信号 )kPa

P42 スパイラルブルドン 0.1 ~ 1.37MPaP51

ヘリカルブルドン1.37 ~ 7MPa

P52 7 ~ 20.6MPa

温度計測定範囲:コード スパン 標準レンジ(℃)

T1A

25 0 ~ 25,25 ~ 50,50 ~ 75,75 ~ 100

500 ~ 50,25~ 75,50~ 100,75~ 125,100 ~ 150,125 ~ 175,150 ~ 200

1000 ~ 100,25~ 125,50~ 150,75~ 175,100 ~ 200,150 ~ 250,- 25~ 75

1500 ~ 150,50~ 200,100 ~ 250,- 25~ 125

200 0 ~ 200,50~ 250250 0 ~ 250

IM 02M04B01-01JA

2-2 < 2.概要>

2.3 動作原理

(1) PD,PIおよびPIDの場合

測定信号

現場設定(手動)

偏差比例レバー

比例ベローズ板ばね

積分ベローズ

フラッパ・ノズル

フラッパ

絞り

開閉弁

減圧弁

ニューマティックアンプリファイヤ

平衡指示計 自動 手動

出力信号

自動-手動切換スイッチ

積分絞り微分絞り

1

2

3

4

5

6

供給空気圧 140 kPaF0202.ai

1. 差動リンク機構は測定指針と設定指標との偏差を

検出します。この偏差は比例レバーを動かします。

2. 比例レバーは板ばねの端末を中心に変位します。

3. 比例レバーの変位はノズル・フラッパの位置関係

を変え,アンプリファイヤからの出力圧を変化さ

せます。

4. 出力圧は比例ベローズに帰還され,フラッパが再

びもとの位置関係に戻るよう比例レバーを動かし

ます。

5. 積分ベローズとタンクは,最適な調節点(オフセッ

トのない)を保持します。

6. 微分タンク機構は,復元性の悪いプロセスに用い

られて制御系の応答性を高めます。

図2.2 調節計の動作原理(PD,PIおよびPIDの場合)

(2) P,オンオフおよび動作すきまの場合

比例動作

オン-オフ動作

動作すきま(ギャップアクション)

詳細は図2.2の1項から4項までを参照ください。

オン・オフ動作は比例レバーを固定した一点で変位させて行ないます。この場合比例ベローズおよび積分ベローズは使用しません。

動作すきま調節は正帰還動作のみで行ないます。

比例レバー帰還圧力(出力信号)

比例ベローズ

板ばね

比例レバー

ノズル・フラッパ

ノズル・フラッパ

板ばね

負帰還ベローズ

帰還圧力(出力信号)

フラッパ

ノズル・フラッパ

比例レバー

F0203.ai

図2.3 調節計の動作原理(P,オンオフおよび動作すきまの場合)

IM 02M04B01-01JA

2-3 < 2.概要>

(3) バッチ+PIの場合

調節計(PI 動作)のフィードバック回路(積分絞りの

前)にバッチスイッチが取付けられています。このバッ

チスイッチは通常,100kPa がかかると動作するように

設定されています。

調節計の出力圧が 100kPa 以下の場合は,図 2.4 のよう

にダイアフラムはスプリングの力に押され,弁は下方

にさがり,弁A部を開き弁B部を閉じます。アンプリファ

イヤの出力圧はバッチスイッチの弁A部を通り積分ベ

ローズに導かれますから普通の PI 動作調節計として動

きます。もし,アンプリファイヤの出力圧が 100kPa よ

り高くなりますと,ダイアフラムはスプリングの力に

抵抗して上に押しあげられ,弁A部を閉じ,弁 B部を

開きます。アンプリファイヤからの出力圧は弁A部で

しゃ断され積分ベローズ内の空気圧は積分絞りを通り

弁 B部から大気へ放出されます。この結果積分ベロー

ズ内の空気圧は 0kPa となり,P動作調節計として動き

ます。

測定信号

現場設定(手動)

偏差比例レバー

比例ベローズ

板ばね

積分ベローズフラッパ・

ノズル

フラッパ

絞り

開閉弁

減圧弁

アンプリファイヤ

平衡指示計 自動 手動

出力信号

自動-手動切換スイッチ

積分絞り

外部設定(空気圧)

供給空気圧 140 kPaF0204.ai

弁B部 大気へ

弁A部バッチスイッチ

図2.4 調節計の動作原理(バッチ+PIの場合)

2.4 形名およびコード一覧

形名 仕様コード 記事MC43 . . . . . . . . . . 指示調節計

調節動作(*1)

-A1 . . . . . .-A2 . . . . . .-A3 . . . . . .-A4 . . . . . .-A5 . . . . . .-A7 . . . . . .-B4 . . . . . .

オン・オフ比例比例+微分(PD)比例+積分(PI)比例+積分+微分(PID)動作すきまバッチ(PI +バッチ)

Auto-Man切換スイッチ

N . . . . . .C . . . . . .

なしつき

空気圧設定(*2)

-N . . . .-P. . . . .

なし(手動設定)つき

スタイル *A . . . スタイルA本体付加仕様 /□ /□ GS02M04B01-00JA 参照エレメント,付加仕様 // □ / □

GS02M04B01-00JA 参照

*1: B4 は,空気圧設定つきと付加仕様/TRS との組合せ不可。*2: 空気圧設定つきの場合,付加仕様/ECRB および/TRS と

の組合せ不可。

IM 02M04B01-01JA

2-4 < 2.概要>

2.5 外形寸法図

260182.5

供給空気圧ゲージ

エアセット(付加仕様)56

340

89

供給空気接続口(エアセットつきの場合)

プロセス接続口 供給空気接続口(エアセットなしの場合)

出力接続口付加仕様接続口

149108.5

単位:mm

951~10

2Bパイプ取付(ø60.5)

F0205.ai

図2.5 外形寸法図

IM 02M04B01-01JA

3-1 < 3.設置>

3. 設置

本器を設置するときは,1.3 項「設置場所についての注

意事項」を参照ください。設置場所の周囲条件につい

ては,2.2 項「標準仕様」を参照ください。

3.1 取付

本器の取付は 2Bパイプ取付,パネル取付,表面取付の

3種類の取付方法が可能です。設置場所に応じて使い分

けてください。

パネルカット寸法と表面取付穴の寸法は図 3.1 を参照く

ださい。

R8以下

237+30

322+4 0

パネルカット 表面取付穴126.5

238

4-ø6.5穴またはM5ネジ

F0301.ai

図3.1 パネルカットと表面取付穴

2Bパイプ取付

(1) 4 本のボトルを取付金具にねじ込み,固定します。

(2) 2B パイプを通した後に,ブラケットとナットを取

付けます。

(3) ナットを締付けて,計器を適当な位置に固定しま

す。なお 2Bパイプ取付のとき,添付のクランプね

じは不要です。

取付金具 ワッシャ ねじ

2Bパイプ

ブラケット

ナット

ワッシャボルトF0302.ai

本体に固定して出荷

図3.2 2Bパイプ取付

パネル取付

(1) 4 本のねじをゆるめ,取付金具を外します。

(2) 計器をパネルにはめ込んだ後に,取付金具を再び

取付けます。

(3) 2 本のクランプねじで計器を固定します。なおパネ

ル取付のときには,添付のボルト,ブラケット等

は不要です。

取付金具

ワッシャ

ねじ

クランプねじ F0303.ai

図3.3 パネル取付

表面取付

(1) 取付にはM5ねじを使用します。

(2) 添付のボルト,ブラケット等は不要です。

図3.4 表面取付

IM 02M04B01-01JA

3-2 < 3.設置>

3.2 供給空気と伝送用配管

フィルター

減圧弁開閉弁

供給空気

F0305.ai

3/8インチ配管(調節弁へ)

出力圧が脈動するときは,伝送回路に容量タンク(約500cc)を接続してください。

図3.5 供給空気と伝送用配管

・供給空気圧を 140kPa に設定します。

・計器の空気消費量は通常 0.5Nm3/h です。

・清浄で乾燥した空気を使用し,定期的にフィルター

から排気してください。

・伝送系配管に洩れがあってはいけません。

IM 02M04B01-01JA

4-1 < 4.取付方法および運転開始準備>

4. 取付方法および運転開始準備

4.1 取付方法

圧力計の場合は,付録 1,温度計の場合は,付録 2をご

参照ください。

4.2 調節機構の運転開始準備

(1) P,PD,PIおよびPID動作の場合

1. 正しく動作していることを確かめます。

2. プロセスに必要な調節動作を決めます。ダイアル

を回転し矢印に希望する調節動作を合わせます。

ダイアル

止め金具

F0401.ai

ストップ

指標

図示のように止め金具が押し下げられているとき

は,ダイアルを逆動作方向に回転させることはで

きません。

止め金具

F0402.ai

ストップ

図示のように止め金具を押し上げると,調節動作

が逆動作になるようにダイアルを回転させること

ができます。再び止め金具を押し下げておきます。

注:出荷時は,圧力測定の場合は「正動作」,温度測定の場合は「逆動作」に設定されています。

3. 比例帯を 400%または安定値までダイアルを回転し

ます。調節計が微分機構を備えている場合は,微

分時間を 0.05 分に調整します。また積分機構を備

えている場合は,積分時間を 50分またはそれ以上

に調整します。

4. シャットオフ弁を開いて,バイパス弁を閉じます。

バイパス弁

調節弁シャットオフ弁

F0403.ai

5. 設定つまみを回し,(外部空気圧設定付の場合は,

設定圧を調整します)設定指標を希望値に調整し

ます。

設定指標

F0404.ai

測定指標

出力指示計

比例調整

微分調整

積分調整

設定つまみ

6. 調節計が自動-手動切換機構を備えていない場合

は,手順 7に進んでください。自動-手動切換機

構付の場合は,下記に従って手動運転から始めま

す。

a. 切換スイッチを手動にセットします(5.2 項参

照)。

b. 供給圧を 140kPa に調整します。

C. 測定指針ができる限り設定指標に一致するよう

調節計内の減圧弁で出力を調整します(5.2 項

参照)。

d. 測定圧が安定してから,切換スイッチを自動に

セットします。(5.2 項参照)。これでプロセスは

自動運転状態に入ります。

7. 調節計が自動-手動切換スイッチを備えていない

場合は,供給圧を 140kPa に調整します。

IM 02M04B01-01JA

4-2 < 4.取付方法および運転開始準備>

8. 測定圧が安定してから,比例帯,微分動作,積分

動作(微分,積分機構を付加している場合)を調

整して,プロセスを最適運転状態にします(5.1(1)

項参照)。

微分調整および積分調整を行なう際は,かならず時計

ドライバ(-)を使用してください。

(2) オンオフ動作の場合

測定指針が設定指標と一致したとき,調節弁は全開(ま

たは全閉)します。また測定指針が前と逆に移動して

再び設定指標と一致すると調節弁は全閉(または全開)

します。

1. ダイアルを回し希望する調節動作の小さな方形印

を矢印に合わせます。(逆動作の場合は,4.2(1)

項の手順 2も合わせてご覧ください。)

2. 測定指針が設定指標に一致すると出力は急速に変

化します。

(3) 動作すきま(ディファレンシャルギャップ)の場合

測定指針が下限設定点より下方に移動したとき調節弁

は全開(または全閉)になります。逆に測定指針が上

方に移動しても上限設定点と交叉するまでは,調節動

作は変化しません。上限設定点と一致したとき調節弁

は全閉(または全開)になります。上下限設定点のい

ずれか一方は,ギャップ幅により決められます。

ギャップ幅= 2点の設定間の差を目盛範囲で割った値。

例:目盛範囲 20 ~ 120 を使用して設定点を 70 および

90にしたときのギャップ幅

ギャップ幅= 90- 70 = 20%120 - 20

時 間

測定値

ギャップ動作調節の記録例

上限調節点

下限調節点

F0406.ai

1. 調節ダイアル “INC.MEAS.INC.OUTPUT” を使用して

いるときは,設定つまみを回して(外部空気圧設

定の場合は,設定圧を調整する)設定指標を下限

設定点に合わせます。

調節ダイアル “INC.MEAS.DEC.OUTPUT” を使用して

いるときは,設定指標を上限設定点に合わせます。

2. 調節ダイアルを回し,希望するギャップ幅および

調節動作を矢印に合わせます。

3. 測定指針が設定指標と一致したとき出力は急速に

変化します。

IM 02M04B01-01JA

4-3 < 4.取付方法および運転開始準備>

(4) バッチ+PI動作の場合

1. 計器に 140kPa の供給空気圧を加えます。

2. 調節計の比例帯を 50%に,積分絞りを全開にしま

す。測定指針および設定指標を 50%に設定して出

力圧を 60kPa で安定させます。

3. 設定目標を 75%に設定してください。出力圧は

100kPa を示すはずです。設定目標を 75%から

80%にずらしてください。出力圧は 100kPa で安定

したまま変化しません。

この安定した出力圧がバッチスイッチの動作点を

示します。

4.3 伝送機構の運転開始準備

本運転に入る前に,ゼロ調整を行ないます。圧力計の

場合は,付録 1,温度計の場合は,付録 2の「校正手順」

によりゼロ調整を行なってください。

IM 02M04B01-01JA

5-1 < 5.操作>

5. 操作

5.1 調節機構の調整

(1) P,PD,PIおよびPID動作の場合

時 間

測定値

A

 比例帯A:広すぎるB:狭すぎるC:最適値

F0501.ai

C

B

比例帯の変化による影響

時 間

測定値 Z

積分時間X:短すぎるZ:長すぎるY:最適値

F0502.ai

Y

X

積分動作を付加していない場合測定値はこの点で安定します

積分時間の変化による影響

比例動作調節計(MC43-A2形)

1. 比例帯を 400%または安定値にして,設定点を変化

させます。プロセス変動と出力応答を注視します。

2. 脈動が発生しない場合は,比例帯を前の値の半分

にしてみます。

3. 脈動が発生するまで手順 1と 2を繰り返してみま

す。

脈動が発生したら,比例帯をその値の 2倍の値に

調整します。

比例+微分動作調節計(MC43-A3形)

1. 微分時間を 0.05 分にして,比例動作調節計の各項

に述べてあるように比例帯を調整します。

2. 比例帯調整と同じ手順で微分時間を調整します。た

だし,微分時間は各点で増加(約 2倍)させてゆ

きます。

比例+積分動作調節計(MC43-A4形)

1. 積分時計を 50分またはそれ以上の値にして,比例

動作調節計の各項に述べてあるように比例帯を調

整します。

2. 比例帯の調整と同じ手順で積分時間を減少させて

ゆきます。

比例+積分+微分動作調節計(MC43-A5形)

1. 積分時計を 50分またはそれ以上の値に,微分時間

を 0.05 分にして,比例動作調節計の各項で述べて

あるように比例帯を調整します。

2. 比例帯調整と同じ手順で微分時間を調整します。た

だし,微分時間は各点で増加(約 2倍)させてゆ

きます。

3. 積分値は,微分の最終設定時間と同じ時間に調整

します。

微分調整および積分調整を行なう際は,かならず時計

ドライバ(-)を使用してください。

設定指標

F0503.ai

測定指標

出力指示計

比例調整

微分調整(DERIV)

積分調整(RESET)

設定つまみ

(2) オンオフ動作の場合

オンオフの場合は,4.2(2) 項によって調整を行なってく

ださい。

(3) 動作すきまの場合

動作すきまの場合は,4.2(3) 項によって調整を行なって

ください。

IM 02M04B01-01JA

5-2 < 5.操作>

(4) バッチ+PI動作の場合

バッチスイッチは信号圧 100kPa で動作するように工場

で正確に調整されていますからなるべく触れないでく

ださい。動作点を変更しなければならない場合にはつ

ぎの順序にしたがって調整してください。

1. バッチスイッチを取りはずします。

2 本の取付ネジをゆるめるとバッチスイッチを取り

はずすことができます。

2. 下図のように配管してください。

バッチスイッチ頭部のロックナットをゆるめます。

動作点設定用スクリューを時計方向に回すと,ス

イッチ動作点が上昇します。

3. 減圧弁を調整して,希望する設定圧を入力側接続

口(INと刻印されています)に供給します。出力

側(OUT)から空気が噴出している場合には動作点

が高いので動作点設定用スクリューを反時計方向

に回わします。出力側からの噴出が止まり,同時

にロード側から噴出する点を見つけます。

4. ロックナットを締めてください。

5. バッチスイッチを 2本の取付ねじで取付けます。

注)バッチスイッチ裏面のスクリュー(赤色ペイント塗)には触れないでください。

140kPa

F0504.ai

マノメータゲージ

圧力設定用スクリュー

ロックナット

OUT

LOADスクリュー減圧弁

5.2 自動-手動切換機構の操作

MC43には,自動-手動切換機構を内蔵するもの(MC43-

□□ C)と内蔵しないもの(MC43- □□ N)の 2種類

があります。

自動-手動切換機構付の場合,下記をご覧ください。

設定指標

F0505.ai

測定指標

出力指示計

平衡指示計

自動-手動切換スイッチ

減圧弁

設定用つまみ

平衡指示計

減圧弁

調節器シャットオフ弁

自動-手動切換機構は,減圧弁,平衡指示計(ボール式),

および切換スイッチとで構成されており,プロセスに

外乱を与えず手動・自動の切換が自由に行なえます。

1. 手動から自動への切換

設定用つまみをゆっくり回し,(外部空気圧設定付

の場合は,設定圧を調整します)平衡指示計内の

圧力が平衡して,ボールが中央部に位置するよう

にします。(ボールはいずれの側にも振りきっては

いけません)次に切換スイッチをA(自動)の位置

にセットします。

IM 02M04B01-01JA

5-3 < 5.操作>

2. 自動から手動への切換

平衡指示計内の圧力が平衡してボールが中央部に

位置するよう,減圧弁のつまみをゆっくり回しま

す。(ボールはいずれの側にも振りきってはいけま

せん)

減圧弁のつまみはボールが移動する方向に回して

ください。次に切換スイッチをM(手動)の位置

にセットします。これで調節弁を手動操作できま

す。

3. 調節器シャットオフ弁(調節器保守などの場合)

この弁を反時計方向一杯に回すと調節器への供給

圧回路は閉になります。但し器内減圧弁による手

動操作は可能です。

不要の場合は,時計方向一杯に回しておいてください。

IM 02M04B01-01JA

6-1 < 6.保守>

6. 保守

6.1 各部の名称

設定指標

F0601.ai

測定指針

出力指示計

設定,測定指示目盛

微分アセンブリ(DERIV)

積分アセンブリ(RESET)

手動設定つまみ

調節器 自動-手動切換機構なし

ニューマティックアンプリファイヤ

圧力エレメント

外部空気圧設定受信

調節器シャットオフ弁(下記の「注意」参照)

自動-手動切換機構

ニューマティックアンプリファイヤ

MC43-A5N-N形

MC43-□□C-P形

・左図は上に手動設定形,下に外部空気圧設定形指示

調節計を図示してあります。

・調節器シャットオフ弁は,保守(調節器,アン

プリファイヤ,リレー,絞りなど)を行なう場

合に,図示の位置(反時計方向)に切換えます。

不要の場合は時計方向一杯に回しておいてくださ

い。

・空気回路の接続は,6.4 項を参照してください。

6.2 故障対策

故障対策A: 出力圧力計に指示が出ないかまたは非常に

低い値を指示する場合。

2

F0602.ai測定信号

出力指示計1

3

空気ろ過器

減圧弁

1. 供給空気圧 140kPa が調節計に与えられていること

を点検します。

2. 測定指針の指示を点検します。

3. 絞りを掃除します。(6.2.1 項をご参照ください。)

4. 出力配管を外し計器の出力接続口を指で塞いで確

かめます。

5. 設定指標を測定指針の上限または下限に移動させ

ます。(外部設定の場合は,設定圧を変化させる)

このようにして正常な動作が得られるときは出力

配管または調節弁に空気洩れがあることを示して

います。

6. 調節動作に関係なく出力圧力計が指示している場合

a. 計器の破損および洩れを点検します。

b. アンプリファイヤを取換えます。(6.2.2 項をご

参照ください。)

c. 計器を校正します。(6.3.1 項,6.3.2 項または 6.3.3

項をご参照ください。)

IM 02M04B01-01JA

6-2 < 6.保守>

故障対策B:出力圧力計に常時最大圧が出ている場合

1. 機械的破損のためにノズルがフラッパにより塞

がったままになっていないか点検します。

2. アンプリファイヤガスケットが逆方向に取付けら

れていて穴が塞がっていないか点検します。

3. アンプリファイヤを取換えます。(6.2.2 項をご参照

ください。)

4. ノズルを掃除します。(6.2.3 項をご参照ください。)

5. 計器の校正を点検します。(図 6.3.1 項,6.3.2 項ま

たは 6.3.3 項をご参照ください。

6.2.1 絞りの清掃

F0603.ai

外径0.13mmのワイヤーで清掃します。

リストリクター(絞り)を取り付けるときは,ワセリンまたは同種の油をうすく塗布します。

6.2.2 ニューマティックアンプとスクリーンの交換

リストリクタ-

F0604.ai

1. 2 本の六角ねじをゆるめアンプリファイヤを取り外

します。

2. アンプリファイヤを交換したときはガスケットも

交換します。

3. 供給圧,出力接続口にはスクリーンフィルターが

入っています。汚れている場合はピンセットで取

り出し清掃または交換します。

6.2.3 ノズルの清掃

1. スクリュー・ワッシャーアセンブリを取りはずし

ます。

2. 外径 ø0.13 のワイヤーで清掃します。

3. 再びスクリュー・ワッシャ-アセンブリをしっか

り取り付けます。

6.2.4 計器に関する問合せ

F0607.ai

データプレート

計器に関する問合せのときは,データプレート上の形名(MODEL)およびエレメントのレンジをお知らせください。

IM 02M04B01-01JA

6-3 < 6.保守>

6.3 調節計の校正

6.3 項では「調節機構の校正手順」について述べていま

す。「リンク機構の校正手順」については,付録をご覧

ください。

6.3.1 比例動作つき調節計の校正準備

F0608.ai

設定指標

出力指示計

比例帯ダイアル

2

4

設定つまみ

1

1. 測定指針からのリンクを外します。

2. クリップで測定指針を目盛の中点で押さえておき

ます。

3. 積分,微分動作付の場合は,積分値を 0.01,微分

値を 0.05 に調整します。

4. 供給圧 140kPa を加圧します。

5. 出力指示計が 60kPa を指示するよう設定つまみ

を回します(外部空気圧設定の場合は,設定圧を

調整します)。積分動作付の場合は,積分値を 50

に調整します。比例帯ダイアルを INC.MEAS.INC.

OUTPUT(右回転一杯)で,または INC.MEAS.DEC.

OUTPUT(左回転一杯)いずれかで 0%に合せます。

設定指標の指示値を読みとっておきます。

6. 比例帯ダイアルを同じ調節動作の 100%にして,手

順 5と同じ調整を行ないます。設定指標の両点の

差が目盛の 2%以上ずれているかまたはどちらかの

設定指標の位置が目盛の中点から 2%以上ずれてい

るときは調節計の校正を要します。

ダイアルを INC.MEAS.INC.OUTPUT または

INC.MEAS.DEC.OUTPUT に切換えるにはラッチを矢印

方向にずらして行ないます。

切換え後はラッチをもとの位置にもどして置きます。

校正手順は 6.3.2 項を参照してください。

6.3.2 比例動作つき調節計の校正手順

F0610.ai

設定指標

出力指示計

比例帯ダイアル

供給圧140kPa

設定つまみ

1. 6.3.1 項により校正準備をします。出力が 60kPa に

なるよう設定つまみを回します。(外部空気圧設定

の場合は設定圧を調整します)。

積分動作付調節器の場合は,積分値を 50に調整し

ます。比例帯ダイアルを INC.MEAS.INC.OUTPUT(正

動作)の 10%にします。設定指標の位置を記録し

ておきます。

IM 02M04B01-01JA

6-4 < 6.保守>

2. 比例帯ダイアルを INC.MEAS.DEC.OUTPUT(逆動作)

の 10%にし,手順 1と同じ調整をします。このと

き設定指標の差が 2%以上になる場合は,設定つ

まみを回して両点の差の中点に指標を調整します。

出力が 60kPa になるよう手順 5(a.b.c.d.)に示す

よう,フラッパ調整を行ないます。

3. 比例帯ダイアルを両セクタ(正逆動作)の 10%に

おいたとき誤差が 2%以内に入るまで手順 1.2 を繰

り返します。

4. ダイアルを必要とする調節動作の 10%において,

出力が 60kPa になるよう設定つまみを回します。

5

F00611.ai

偏心ねじ 止ねじ

5. 止ねじをゆるめ,ナイロン製偏心ねじを回して設

定指標を測定指針に会わせます。

フラッパ調整

(手順 2を参照し,必要に応じて行ないます。)

a. 比例帯ダイアルを INC.MEAS.DEC.OUTPUT の

0%に調整します。

b. 調整中指でフラッパを支えています。

c. 小ドライバで調整ねじをわずかずつ回します。

時計方向に回すと出力は減少します。

d. ドライバを抜いて調整結果を注視します。

F0613.ai

時計方向に回すと出力は増加します。

6

6. ダイアルを必要とする調節動作の 100%におき,出

力が 60kPa になるようつまみねじを調整します。

7. 正確な出力が得られるまで,手順 4.5.6 を繰り返し

ます。

8. 再び測定指針とのリンクをもとの穴に接続します。

6.3.3 オン・オフ調節計の校正要領

1. 比例ダイアルを必要とする調節動作の方形印に合

わせ,出力が 20~ 100kPa になるよう設定つまみ

を回します(外部空気圧設定の場合は,設定圧を

調整します)。

2. 止めねじをゆるめ,偏心ねじを調整して設定指標

を測定指針に合わせます。(6.3.4 項参照)

IM 02M04B01-01JA

6-5 < 6.保守>

6.3.4 動作すきま調節計の校正要領

F0615.ai

設定指標

測定指針

設定つまみ

4

2

出力指示圧力計

1. 希望するギャップ幅および調節動作にダイアルを

合わせます。

2. リンクを外します。取付穴を記憶しておいてくだ

さい。

3. ダイアルが INC.MEAS.DEC.OUTPUT にあるときは,

設定つまみを回し設定指標を下限調節点に,また

INC.MEAS.INC.OUTPUT にあるときは,上限設定点

に合わせます(外部空気圧設定の場合は,設定圧

を調整します)。

4. 供給圧 140kPa を加圧します。

5. 測定指針をスケールの下方から上方にまた,その

逆にゆっくりと手で動かします。

2 点の調節点におけるスケール上の指示を読みま

す。(出力圧が 0か,または 140kPa にすばやく変

化する点です。)

この指示の差を目盛範囲で割った値が真のギャッ

プ幅です。

90-70120-20

例:目盛範囲=20~120

設定点=70および90

ギャップ幅=    =20%

正しいギャップ幅が得られないときは調節ダイア

ルを調整します。正しいギャップ幅になるまで手

順 5を繰り返します。

6. 設定指針の位置で制御動作が現われないときは正

しい測定値のところで制御動作が現われるまで設

定指針を再調整します(外部空気圧設定の場合は,

設定圧を調整します)。

F0617.ai偏心ねじ 止ねじ

7

7. 設定指針と測定指針が一致したとき制御動作が現

われます。もし必要でしたら,止めねじをゆるめ

ナイロン製偏心ねじを調整して設定指針を測定指

針と合わせます。

8. 測定リンクを取付けます。

IM 02M04B01-01JA

6-6 < 6.保守>

6.4 空気回路接続図

F0618.ai

積分ベローズへマニホールドへ

積分および微分機構

省略記号PP+IP+DP+I+D

調節動作比例比例+積分比例+微分比例+積分+微分

P+I

P+I+D

マニホールドへ微分出力と積分絞り接手を接続しているティー接手へ

P+D

P+I+D

比例ベローズへ微分出力と積分絞り接手を接続しているティー接手へ

自動-手動切換機構

ノズル接手へ

供給圧  出力(マニホールドから)

マニホールド調節器

PP+IP+DP+I+D

比例ベローズへ

微分絞りへ

閉止栓積分絞りへ

閉止栓

出力指示計へ

供給圧  出力(自動-手動切換機構へ)

自動-手動切換機構付

ノズル接手積分機構の出力から積分ベローズへ

自動-手動切換機構なし

出力指示計へ積分絞りへ

比例ベローズへ

微分絞りへ

比例ベローズへ

調節器のノズルへ

(P) (P+D,P+I+D) (P+I)

PP+IP+D

P+I+D

マニホールドから比例ベローズへ

微分機構出力から比例ベローズへ微分出力と積分絞り接手を接続しているティー接手から比例ベローズへ

IM 02M04B01-01JA

6-7 < 6.保守>

6.5 調節機構の取外し

事情により調節機構を取外すときには,配管の位置,

回路の接続に注意してください。配管には銅,ネオプ

レン,タイゴンの各チューブが使用されていますので

それぞれの接続位置を記録しておくと便利です。

1. 指針・指標を取外します。

2. 2 本の取付ねじを取外します。

3. 接続穴を確認後,測定針用リンクを外します(外部

設定の場合は,設定指標用リンクも接続穴確認後,

外します)。

4. 微分動作付調節計の場合は,微分アセンブリを取

外すと調節器が取出し易くなります。下部の配管

を外し,2本のねじをゆるめ取出します。

5. 注意しながら調節機構を取出します。各配管の取

付位置を確認しながら外します。

6. 再び調節機構を取付けるときは上記の手順を逆に

行います。各配管はもとの位置に従って取付けて

ください。配管を折曲げたり,つぶしたりしては

いけません。

調節機構内リンクの長さは当社で調整してありますの

で,調整する必要ありません。リンクを交換した場合

は,約 75mmの長さに調整して取付けます。調節計

の校正(6.3 項)ができない場合は,このリンクの長

さを変えてみてください。

6.6 微分動作機構の取外し

機構を外したのちMC43-A2,A4 または B4形として使

用する場合は,リレーマニホールドをF9123RK(JIS接続)

または F9123RL(ANSI 接続)に替えてください。

1. 微分アセンブリを取外すには,下部の配管を外し,

2本のねじをゆるめ取出します。

MC43-A5形の場合

F0622.ai

マニホールドから

比例ベローズへ

2. 微分アセンブリへの 2本の配管を外し,図の点線

に示すように配管を接続します。次にアセンブリ

を取外します。

IM 02M04B01-01JA

6-8 < 6.保守>

MC43-A3形の場合

F00623.ai

マニホールドから

比例ベローズへ

3. 微分アセンブリへの 2本の配管を外し,カップリ

ング(部品番号 C0128NE)を使用して図の点線に

示すように接続します。次にアセンブリを取外し

ます。

IM 02M04B01-01JA

付1-1 <付録 1.圧力エレメント>

付録1. 圧力エレメント

付1.1 概要

圧力エレメントは,圧力を変位に変換する機能を持ち,

主として現場形の指示調節計・指示伝送器と組合せて

使用されます。

それぞれのエレメントの使用制限内において,部分目

盛や連成目盛も可能です。

付1.2 動作原理

圧力エレメントは,内部圧力の変化に応じて伸び縮み

します。この機械的な動きは,リンク機構によって指

針に伝達されます。

エレメントは,外気の圧力より内圧が高いか低いかそ

の差圧によって動作するので,大気圧以上の圧力と同

様に真空の圧力測定にも使用できます。

ヘリカルスパイラル ベローズ

FA0101.ai

図付1.1 圧力エレメントの外観

付1.3 取付方法

・圧力ゼロの基準を測定対象管路(またはタンク)の

圧力取出口のレベルにとる場合は補正の必要はあり

ません(次ページの図を参照)。計器と同じレベル

に試験用圧力計を設置した場合は,液柱圧力補正が

必要です。(図付 1.2 参照)

・全ての配管は 6~ 10mmのパイプを用います。

・気体または蒸気の圧力測定の場合,測定対象管路ま

たはタンクへの接続は,頂部か側面にします。液体

の場合は,側面からにしてください。(水平配管は

必ずドレン抜きまたはガス抜きのために若干の傾斜

をつけます。)

・液体が腐食性の場合や,高粘性の場合または固体を

含んでいる場合は,圧力シールするか,パージしな

ければなりません。

・エレメントにオーバレンジプロテクションが付いて

いない場合は,決してレンジ上限値を越えた圧力を

与えてはいけません。

下方設置計器 上方設置計器

正圧液柱

試験用圧力計負圧液柱

(試験用圧力計の読み)-(計算値)に計器の指示をゼロ調整ねじで調整します。

(試験用計器の読み)+(計算値)に計器の指示をゼロ調整ねじで調整します。

試験用圧力計液柱圧力補正値=

×比重高さt (m)10

FA0102.ai

図付1.2 液柱圧力補正

IM 02M04B01-01JA

付1-2 <付録 1.圧力エレメント>

下方設置計器

上方設置計器

乾燥ガス

A

A

測定対象管路またはタンク

乾燥ガス

FA0103.ai

C

C

湿りガス

気体導圧方式

湿り気体

凝縮管(1.2mの 2インチ管)

A

C

A

C

付1.3.1 乾燥ガスおよび湿りガス

● ゼロ調整には

弁Aを閉じて弁Cを開きます。ゼロ調整ねじ(付 1.4.2

参照)で指針をゼロに調整します。弁 Cを閉じて弁 A

を開きます。

弁 Cは下方設置計器の場合に調整に先立ってドレーン

を抜く必要があるため,設けるものです。

パイプは調節計より高くします。

測定対象からの高さ(最高)

=    (m)

液体

AA液体

FA0104.ai

C

C

蒸気

液体導圧方式

ゲート弁

1/2インチ熱絶縁管(できるだけ垂直にする)

A

C

A

C

B B B

B

蒸気

7.6比重

付1.3.2 液体および蒸気

● 液を導圧管に満たすには(ゼロ調整前)

[液体]

弁Aを開きます。

弁 Cを開いて気泡が出尽くして液のみが流出するよう

になるまで待ちます。弁Cを閉じます。

[蒸気]

弁Aを開いて栓 Bと計器の間の配管に凝縮液を満たし

ます。

● ゼロ調整には

配管を上記のようにして液体で充満した後,弁Aを閉

じて栓 Bを取外して出力指示計の指針をゼロ調整ねじ

でゼロに調整します。栓 Bを再び取付けて弁Aを開き

ます。

IM 02M04B01-01JA

付1-3 <付録 1.圧力エレメント>

付1.4 保守

付1.4.1 リンク機構の調整

部品を取換えた場合,また別の理由で校正を必要とす

る場合には次の手順によりリンク機構を調整してくだ

さい。

1. 圧力エレメント測定範囲の中点に対応した圧力を

加えます。(圧力エレメントの銘板を参照してくだ

さい。)

2. 2 個のねじをゆるめてレバーを動かし角(a)を直

角にします。

3. リンクを調整して角(b)を直角にしてください。

付1.4.2 校正手順

圧力エレメント用銘板

スパン調整ねじ

ゼロ調整ねじ

FA0106.ai

1. 最小目盛に対応する圧力を与えます。

2. 指針が最小目盛を正しく指示するようにゼロ調整

してください。

3. 最大目盛に対応する圧力を与えます。指針が正し

い指示をしないときは,指針が正しい値の方向に

約1/2くらい移動するようにスパン調整ねじを調整

してください。

4. 指針が正しい値を指示するまで項目 1,2,3を繰

り返します。

5. 測定範囲の中点に対応した圧力を与えます。指針の

指示が正しくないときは指針が誤差の方向に,さ

らにこの誤差の 5倍くらい指針がずれるようにリ

ンクの長さを調整します。

6. 各点における指針の指示が正しくなるまで項目 1

~ 5まで繰り返します。

付1.4.3 エレメントの交換

1. リンクを指針からはずします。この時,リンクがど

の位置に取り付けられていたか記録しておきます。

2. 交換後の取り付け場所を示すために,取り付けプ

レートの輪郭をトレースします。

2本の取り付けねじを取り外します。

3. 配管接続ねじを外し,エレメントを取り外します。

4. エレメントを交換後,校正を行います。

IM 02M04B01-01JA

付2-1 <付録 2.温度エレメント>

付録2. 温度エレメント

付2.1 概要

温度エレメントは,温度を変位に変換する機能を持ち,

主として現場形の指示調節計・指示伝送器と組合せて

使用されます。

感温部,キャピラリ,ブルドン管の 3つの部分から構

成されます。種類は,液体封入式(T1A)の 1種類です。

FA0201.ai

T1A(液体封入式)エレメント

図付2.1 温度エレメントの外観

機械的振動などから感温部を直結できない場合や,プ

ロセス流体のシール性を要求する場合は,必ず保護管

(当社形名:TW1,TW3)と組合せてご使用ください。

付2.2 動作原理

温度エレメントは,感温部の温度変化により容積変化

を起こします。この変化は,キャピラリを介しブルド

ン管に伝えられ,ここで変位に変換し,指針を動かし

ます。

付2.3 取付方法

チューブをゆるく巻いて1か所に固定します。 チューブにそった場

所で温度変化のはげしいところはさけてください。

チューブは,クリップ,ひも,またはテープで固定します。チューブをつぶさないように注意してください。

FA0202.ai

図付2.2 代表的な計装例

● 保護管,ブッシングによってパイプラインへ取付

ける方法

パイプに直接タップ孔を設ける場合 ハーフカップリングを

パイプに溶接した場合

FA0203.ai

保護管可動ユニオン用(AB形)

固定ユニオン用(FB形)

● 缶およびレトルトに取付ける方法

FA0204.ai

可動ユニオン用(AB形)シール性を要求しない箇所で使用可能です。

固定ユニオン用(FB形)

ユニオン無し(NB形)

● 被覆されたパイプラインへ取付ける方法

FA0205.ai

被覆材

布でおおい保温材で孔を埋める場合

ラギングエクステンション保護管を用いる場合

● ダクトや壁に取付ける方法

FA0206.ai

ねじフランジ:ブッシングまたは保護管を支持します。

クランプフランジ:スプリットブッシングが感温部延長部かチューブの上部をクランプします。

図付2.3 取付方法

IM 02M04B01-01JA

付2-2 <付録 2.温度エレメント>

プレン形ステンレスチューブ・・ 1.3cm半径

被覆管(アーマ) ・・・・・・・ 7.6cm半径

感温部延長部・・・・・・・・・ 2.5cm半径

FA0207.ai

図付2.4 チューブの最小曲げ半径

2 インチまたはそれ以上のパイプを利用して感温部延長

部を曲げます。

3/4 インチまたはそれ以上のパイプを利用して,ステン

レスチューブを曲げます。

付2.4 保守

付2.4.1 校正装置

温度エレメント付の計器を校正する場合は,校正レン

ジに対応する温度試験槽が必要です。

下記の手順に従って校正の準備をしてください。

FA0208.ai

計器へ

感温部

試験用温度計

かくはん器

図付2.5 校正の準備

1. 計器レンジの上限,下限温度の試験槽を 2台用意

します。

2. 温度測定素子を空気中で校正したり,他のエレメ

ントとの比較校正はしないでください。

3. プロセス容器から感温部を取外し,試験用温度槽

の中に感温部と試験用温度計とを接近させて設置

します。

4. 感温部が液温に達するまでじゅうぶん時間をとり

校正に入ります。

付2.4.2 リンク機構の調整

部品を取換えた場合または別の理由で校正を必要とす

る場合は,最終調整を行なう前にリンク機構を調整し

てください。

図付2.6 リンク機構の調整

1. 校正レンジの中央値に試験槽の温度を設定します。

(温度エレメントの銘板を参照してください。)

2. 2 個のねじをゆるめて,レバーを動かし角(a)を

直角にします。

3. リンクの長さを調整して角(b)を直角にしてくだ

さい。

付2.4.3 校正手順

図付2.7 校正手順

1. 下限側の試験温度で指針の指示を 0%に合わせま

す。もし指示が正しくないときはゼロ調整ねじで

正確に合わせます。

IM 02M04B01-01JA

付2-3 <付録 2.温度エレメント>

2. 上限側の試験温度で指針の指示を 100%に合わせま

す。もし指示が正しくないときはスパン調整ねじ

を調整して指針を正しい値の方向に約1/2移動させ

ます。

3. 両方の試験槽において指針が,正しい値を指示す

るまで手順 1と 2を繰り返します。

4. 試験温度槽の温度を目盛板の中央値に設定します。

指針の指示が合わないときは指針が誤差の方向に,

さらにこの誤差の 5倍くらい指針がずれるように

リンクの長さを調整します。

5. 各点における指針の指示が正しくなるまで手順 1

~ 4を繰り返します。

付2.5 エレメントの交換

FA0211.ai

1

2

3

5

ゼロ調整ねじ

1

1. 設定つまみを回し,設定指標をスケールの 100%に

合わせます。その後,測定指針を取りはずします。

2. スケールを取付けている 2本のねじを外します。

再びスケールを取付けるときは,100%の点を設定

指標に合わせてから取付けます。

3. エレメントベースを取付けている 2本のねじを外

します。

4. エレメントと調節機構とを連動しているリンクを

外します。

5. 微分および積分ユニットを取付けている 4本のね

じを外し,ユニットを外部に取出します。配管を

傷つけないよう注意してください。

6. 2 個のブラケットを取付けている各 2本のねじを外

し外部に取出します。

FA0212.ai

取付ねじ

ブラケット

7. エレメント接続プレートを取付けている 3本のね

じを取外してから,コネクタ部分を下方に引抜き

ます。

8. シールプレートを前方に押し込み取外し,エレメ

ントを取出します。

FA0214.ai

シールプレート

9. 交換用エレメントのキャピラリを無理のないよう

屈折させてからベース部分を所定の位置に取付け

ます。添付したリンクでエレメントと調節機構を

連動させます。

FA0215.ai

ベース

10. 残りの部品を逆の手順で取付けてから,ゼロ調整

ねじで測定指針をスケールの 0%に合わせます。

IM 02M04B01-01JA

付2-4 <付録 2.温度エレメント>

付2.6 可動ユニオンの取付

可動ユニオンはブッシング,ジャムナット,スピンドル,グランドナット,グランド,およびパッキンで構成されます。

パッキンはエアセット付の場合はエアセットに,エアセットがない場合はブラケットに付いています。

■ 可動ユニオンの取付

可動ユニオンの取付は以下の手順で行います。

挿入長

FA0216.ai

感温部 グランドナット

キャピラリ

スピンドル

ブッシングスピンドル

ジャムナット

ブッシング

パッキン

グランド

スピンドル

感温部1

順番

2 ジャムナットをブッシングにねじ込み,スピンドルを固定し

ます。

(注)スピンドルを取扱う場合は,下記の「スピンドル平坦

部の取扱い」を参照してください。

手順

3

パイプやタンクの取付部にブッシングをねじ込みます。

次に,スピンドルをブッシングの中に押し込みます。

スピンドルの中にパッキンとグランドを押し込みます。

パッキンの取付は,図付2.8を参照ください。

可動ユニオン断面図

感温部の挿入長を確認します。グランドナットをスピンドル

にねじ込みキャピラリを固定します。

4

IM 02M04B01-01JA

付2-5 <付録 2.温度エレメント>

■ パッキンの取付

付属のパッキンには図付 2.8 の御注意カードが添付され

ています。

注意に従って取付てください。

バルブ部分を取付ける際、

必ずパッキンを御使用下さい。

パッキンのスリ割り部を開いて

図の様に3または4個(※)入れて、

グランドナットを締め付けて下さい。

御 注 意

※出荷時期によって、パッキン厚さが異なります。

シリアルNo.横の3桁の数字(製造週番)を御確認ください。

(主銘板参照)

φ6.4ネック

膨張黒鉛(インコネル入り)

グランドナット

製造週番 厚さ(mm) 使用数(個) 2014年 405 まで 4.5 2または3 2014年 406 以降 3.0 3または4

FA0218.pdf

図付2.8 パッキンの取付

■ 可動ユニオンの取外し

可動ユニオンを取外す場合は,上記「取付手順」と逆

の手順で行ないます。

スピンドル平坦部の取扱い

スピンドルには図付 2.9 に示すように 2個所の平坦部

があります。この平坦部はグランドナットを締めつけ

る場合,または,ゆるめる場合にスピンドルを固定す

る(スパナなどで挟む)ためのものです。この目的以

外のために平坦部に力を加えないでください。平坦部

の厚さは薄いため力を加えると変形する恐れがありま

す。特に,グランドナットが取外されている状態で,

絶対に力を加えないでください。スピンドルを取外す

場合は,かならずジャムナットを取外してから手で引

き抜いてください。

FA0217.ai

感温部 ブッシングジャムナット

グランドナット

スピンドル スピンドル平坦部

図付2.9 可動ユニオン

Yokogawa Electric Corporation

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Customer Maintenance Parts List

MC43 Pneumatic Indicating Controller

CMPL 02M04B01-01E11th Edition: Nov. 2015 (YK)

Door Assembly Standard With Shatterproof Glass Window Door Gasket

Gasket Glass For F9123CA For F9123CC Bracket

Pan H. Screw, M4 x 5Lock AssemblyHingeF.H. Scew, M4 x 8

1

23

45

6

789

10

BelowF9123CAF9123CCF9123CHF9123EE

F9123ED BelowF9123EBF9123EJF9123EC

Y9406JSF9123ELF9123EAY9408EU

1

11

11

1

41210

Item Part No. DescriptionQty Description

1112131415

1617

18

1921

F9123EUY9406JUF9123PA –F9123PM

F9123PP BelowF9123PLF9120EY Below

Y9422NPY9412NPG9306WAF9123PN

12111

11

1

21

Item Part No. Qty

Roller AssemblyPan H. Screw, M4 x 6EmblemData PlateLabel

LabelLabel For Model MC43--P For Model MC43/TRSTag No. Plate (Specified by User)

For General For Model MC43/SCTScrewLabel

2

CMPL 02M04B01-01EFeb. 2012Subject to change without notice.

3

CMPL 02M04B01-01EFeb. 2012Subject to change without notice.

CaseButtonPlatePan H. Screw, M5 x 10Bracket

Pan H. Screw, M4 x 8Scale (specify model, range, unit and characteristic)Pan H. Screw, M3 x 4Connection Assembly JIS Rc1/4 (0 to 13.7 MPa)

ANSI 1/4NPT (0 to 13.7 MPa)Connection Assembly JIS R1/2 (13.7 to 69 MPa) ANSI 1/2NPT (13.7 to 69 MPa)Gasket

Pan H. Screw, M5 x 10Connection AssemblyGasketPan H. Screw, M5 x 10Air Set Assembly (see Table 1)

Bracket Pan H. Screw, M5 x 10 Screw Tube Connector Assembly

For JIS Connection For ANSI Connection Regulator Assembly For JIS Connection For ANSI Connection

Elbow For JIS Connection For ANSI Connection For JIS Connection For ANSI Connection

Gauge (see Table 2) PlugPress. Switch Assembly10-32 x 3/8 Fil. H. Screw with LockwasherConnection Assembly

12345

6789

10

12

13171819–

2021222324

25

26

2728293031

–M0154RDF9123HAY9510JSE9123GE

Y9408JSM0154NTY9304JS BelowF9123JA

F9123JB BelowF9123JEF9123JFB0101LK

Y9510JUF9123JAB0101LKY9510JU –

F9123LUY9510JUF9147BGF9123LV Below

G9611ADG9611AW BelowF9140DA-AF9140DB-A

BelowG9612DBG9612DDG9612DAG9612DC

–F9203ZAC0121MK0006537F9120YF

14132

4121

1

1

21121

12212

1

1

11122

Item Part No. DescriptionQty

Prior to Apr. 1998

Control Mode; B4

With Remote Pneumatic Set Point (Option)

ANSI 1/4NPT Connection

/GAS-FM/GAS-FE/GAS-FP/GAS-FB

/NAS-FM/NAS-FE/NAS-FP/NAS-FB

F9123LAF9123LBF9123LCF9123LD

F9123LEF9123LFF9123LGF9123LH

Table 1. Air Set Assy Table 2. Pressure Gauge

Suffix Code

/G(N)AS-FM/G(N)AS-FE/G(N)AS-FP (0 to 200 kPa)/G(N)AS-FB (0 to 2 bar)

Prior toApr. 1998

SinceApr. 1998

G9615AAG9615AEG9615AHG9615AM

G9615ATG9615EKG9615EAG9615EC

Note) In order for gauge shipped before April, 1998 to be replaced, please use gauge and elbow, which part numbers are effective April, 1998.

Since Apr. 1998

JIS Rc1/4 Connection

Connections Part No.Suffix Code

4

CMPL 02M04B01-01EJan. 2003Subject to change without notice.

5

CMPL 02M04B01-01ENov. 2015Subject to change without notice.

Measurement PointerSetting IndexTubing

Output Gauge Assemblyfor Option Code/CAL-Mfor Option Code/CAL-Efor Standard and Option Code/CAL-Q, 0 to 200 kPafor Option Code/CAL-B, 0 to 2 bar

A/M Switch and Manual Regulator Control Mode: A1, A3, A5 and A7*1

Control Mode: A2, A4 and B4*1

Pan H. Screw, M4 x 25

Manifold Assembly JIS Connection ANSI Connection*ScreenPan H. Screw, M5 x 10

GasketTubingTubing (give length) For A3, A4, A5 and B4Pressure Element and Mounting PartsLink Assembly

126

7

8

9

10

1112

131415

16

17

M0154WLM0154WNR0128AA

BelowF9123GJF9123GKF9123GL

F9123GM

BelowC0140QMF9120NMY9425JS

BelowF9123QAF9123QFU0103FPY9510JU

C0140QQF9123QXR0128AA

111

1

1

3

1

22

12–

1

1

Item Part No. DescriptionQty

Receiver Element AssemblyLever AssemblyLink AssemblyColumnPan H. Screw, M4 x 8

Compression ScrewSleeveTube

1819202122

232425

U0101CPF9120YGX0101CSF9123JKY9408JS

U0100CBX0107AAU0110BM

11122

221

Item Part No. DescriptionQty

Control UnitControl UnitControl UnitControl UnitRestrictor Unit (Integral) Prior to Oct. 1, 1989: contact Yokogawa

Restrictor Unit (Derivative) Prior to Oct. 1, 1989: contact YokogawaPan H. Screw, M4 x 8Cap Assembly (with auto/manual transfer switching)TeePan H. Screw, M4 x 12

26

27

2829303132

C0140ZVC0140ZUC0140ZSC0140ZTF9138QS

F9138RDY9408JSC0138BMF9136MEY9412JS

1

2

2

1

1

2

1

121

2

1

1

2

2

1

1

14112

1

2

2

1

1

2

2

Item Part No. Description

Con

trol M

ode*

1A

1A

2A

3A

4A

5A

7B

4

Qty

Description

3334353637

––

383940

41

424344

45

BelowF9123RHF9123RJF9123RFF9123RG

F9138YAC0100EMU0113AKU0110AXC0140GT

C0127CNC0127CM0052645U0103FPF9120HN

BelowF9123RMF9123RNF9123RKF9123RL

U0113AYY9500SP BelowC0128MF

C0128KE

C0128LW

C0127CN

1

11111

11121

1

221

Item Part No. Qty

Manifold Assembly JIS Connection ANSI Connection JIS Connection ANSI Connection

*Pneumatic Amplifier, 80A *Gasket Plate Gasket Orifice Screw Assembly

*O-Ring, 3/16ID x 5/16OD *O-Ring, 1/18ID x 1/4OD 6-32 x 7/32 B.H. Screw *Screen Clamp

Relay Manifold For F9123RH For F9123RJ For F9123RF For F9123RG

10-32 x 1-1/18 Hex. H. Screw LockwasherConnection Assembly One Connection (for control mode; -A1N and -A7N)

Two Connection (for control mode; -A2N, -A3N and -A5N) Three Connection (for control mode; -A4N and -B4N)O-Ring

Refer to CMPL06P01B01-02E

Remote PneumaticSet Point Code : -NFor Set Point Code "-P", contact Yokogawa

Control Mode:A1, A3, A5 and A7*1

Control Mode:A2, A4 and B4*1

NOTE: * Denotes parts more frequently replaced. *1 Contol Mode; A1.....On-off A2.....Proportional A3.....Proportional + Derivative A4.....Proportional + Integral A5.....Proportional + Integral + Derivative A7.....Differential Gap B4.....Batch + Proportional + Integral

Manifold Assembly without A/M Switch

Remote Set Associated Parts

(Applicable model: MC43-N-*A)

6

CMPL 02M04B01-01EJan. 2003Subject to change without notice.

7

CMPL 02M04B01-01EFeb. 2012Subject to change without notice.

BracketColumnPlateF.H. Screw, M4 x 6Transmitter Assembly

10-32 x 3/8 Fil. H. Screw with LockwasherOutput Gauge for Option Code/CAL-M for Option Code/CAL-E for Standard and Option Code/CAL-Q, 0 to 200 kPa for Option Code/CAL-B, 0 to 2 bar

Tapping ScrewLink AssemblyLever AssemblyTubing

WasherGasketConnection Assembly For JIS Connection For ANSI Connection

Pan H. Screw, M5 x 10Manifold Assembly (For JIS Connection)Manifold Assembly (For ANSI Connection)Connection AssemblyTube Assembly

O-RingTube AssemblyManifold AssemblyPan H. ScrewClamp

Pan H. Screw, M4 x 8Tube

12345

67

8121314

151617

1819

2021

2223242526

2728

F9123GEF9123JKF9123QKY9406ESF9120XP

0006537 BelowF9123GJF9123GKF9123GLF9123GM

Y9406JSX0101CSF9121BCC0138NZ

C0107BCB0101LK BelowF9123QTF9123QU

Y9510JUF9123RPF9123RQU0110ANF9123QQ

C0127CNF9123QJF9120YCX0100EPM0122FT

Y9406JSF9120YD

Item Part No. DescriptionTy

peW

ithou

t A/M

Sw

itch

With

A/M

Sw

itch

Qty

13131

21

211–

111

21141

4

13131

21

211–

111

2

1

21121

11

8

CMPL 02M04B01-01EJan. 2003Subject to change without notice.

Bracket Hex. H. BoltWasherBracketScrew Assembly

Screw Washer Nut Screw

12345

6789

F9123GAY9814NUY9800WUF9123GCF9123GF

F9123GBY9601WUY9601BUF9123GG

14411

4442

Item Part No. DescriptionQty

Yokogawa Electric Corporation

All Rights Reserved. Copyright © 1983, Yokogawa Electric Corporation

Customer Maintenance Parts List

Pressure Measuring Elements

CMPL 06P01B01-02E8th Edition: Nov. 2015 (YK)

Spiral Element (P42) and Mounting Parts

Spiral Element Assembly for ranges 0.10 to 0.14 MPa for ranges 0.15 to 0.21 MPa for ranges 0.22 to 0.27 MPa for ranges 0.28 to 0.34 MPa

for ranges 0.35 to 0.41 MPa for ranges 0.42 to 0.55 MPa for ranges 0.56 to 0.69 MPa for ranges 0.70 to 0.82 MPa for ranges 0.83 to 1.03 MPa

for ranges 1.04 to 1.37 MPaAdapter PlatePan H. Screw, M4 x 8Column

ScrewTubeCompression ScrewSleeveNutLink Assembly

1

234

56789

10

BelowP0106MZP0106NAP0106NBP0106NC

P0106NEP0106NFP0106NKP0106NLP0106NM

P0106NN0041518Y9408JSF9123JJ

F9147CWF9123JPB0102XKB0102XLP0106KFX0101BE

1

122

111211

Item Part No. DescriptionQty

2

CMPL 06P01B01-02ENov. 2015Subject to change without notice.

Helical Element (P51 and P52) and Mounting Parts

Helical Element Assembly for ranges 1.37 to 1.51 MPa for ranges 1.52 to 1.85 MPa for ranges 1.86 to 2.28 MPa for ranges 2.29 to 2.76 MPa

for ranges 2.77 to 3.44 MPa for ranges 3.45 to 4.13 MPa for ranges 4.14 to 5.51 MPa for ranges 5.52 to 7.00 MPa for ranges 7.0 to 8.2 MPa

for ranges 8.3 to 13.7 MPa for ranges 13.8 to 20.6 MPaAdapter PlatePan H. Screw, M4 x 8Column

ScrewTube (not over 9.7 MPa)Tube Assembly (9.8 MPa or greater)Compression ScrewSleeve

NutLink Assembly

1

234

56

78

910

BelowP0106MAP0106MBP0106MCP0106ME

P0106MFP0106MKP0106MLP0106MMP0106MN

P0106MRP0106MS0041518Y9408JSF9123JJ

F9147CWF9123JQF9120PEB0102XKB0102XL

P0106KFX0101BE

1

122

11112

11

Item Part No. DescriptionQty

(not over 9.7 MPa)

Receiver Element (PR1) and Mounting Parts

Receiver Element Assembly for ranges, 20 ~ 100 kPa and 0.2 ~ 1.0 barAdapter PlateColumn

Pan H. Screw, M4 x 8TubeCompression ScrewSleeveLink AssemblyScrew

1

23

456789

U0101CP

U0101ANF9123JJ

Y9408JSF9123JMU0100CBX0107AAX0101BM0006537

1

12

212212

Item Part No. DescriptionQty

Yokogawa Electric Corporation

All Rights Reserved. Copyright © 1983, Yokogawa Electric Corporation

Customer Maintenance Parts List

T1A Temperature Element

CMPL 06P01F01-02E4th Edition: Nov. 2015 (YK)

Thermal Element (T1A give calibrationrange, full element model and instrumentserial number. See GS 02D01J01 or 02M04B01)Link Assembly Pan H. Screw, M4 x 6Column

1

235

X0101BMY9406JSF9123JK

Item Part No. Description

Mod

elM

C45

MC

43

Qty

1

122

1

122

IM 02M04B01-01JA

1

説明書 改訂情報

資料名称 : MC43 指示調節計

資料番号 : IM 02M04B01-01JA

版No. 改訂日付 ページ 訂正・変更箇所14版 2017 年 4月 目次

1-12-1

2-3

付 2-4

付 2-5

説明書 改訂情報

「1.1 形名と仕様の確認」→「形名,仕様,付属品の確認」「説明書 改訂情報」追加付属品の情報を追加2.2 標準仕様 出力信号の仕様の訂正 調整動産の仕様の訂正2.3 (3) の記述を訂正可動ユニオン取付の説明にパッキンの取付方法を追加「図付 2.8 パッキンの取付」追加改訂情報を追加