大学生向け 「大人生活を充実させるヒケツ」(w大学 1311)

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グローバル化、ダイバーシティ、ワークライフバランス その共通項とは? 大人生活を充実させるヒケツ 20131128NPO法人 コヂカラ・ニッポン 代表 NPO法人 ファザーリング・ジャパン 理事 川島 高之 早稲田大学男女共同参画推進室 ワークライフバランス講座

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グローバル化、ダイバーシティ、ワークライフバランス

その共通項とは?

大人生活を充実させるヒケツ

2013年11月28日

NPO法人 コヂカラ・ニッポン 代表

NPO法人 ファザーリング・ジャパン 理事

川島 高之

早稲田大学男女共同参画推進室

~ ワークライフバランス講座 ~

最初に質問

もし、制約ゼロ(希望が全て叶う)としたら、

どんな大人生活を送りたいか?

今日の内容

仕事も

バリバリ

地域や社会

に貢献

男も女も、

家庭や子育て

オトナって、

楽しい

<仕事>

総合商社 (系列会社の社長)

<社会貢献>

NPOの代表

PTAの会長、etc

<家事育児>

子育てのために転勤を拒否

息子の弁当作り(毎朝)、etc

今、メチャ

楽しい

自己紹介

5

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

NPO法人 コヂカラ・ニッポン

「子どものチカラで、社会が変わり

社会に役立つことで、子どもが伸びる」

これをモットーに、

子ども・若者の教育と、企業や地域の活性化

を、同時に目的としているNPO。

http://www.kodikara.org/

6

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

NPO法人 コヂカラ・ニッポン

子ども教育の目的は、子どもが「自立した社会人」になること。

そして子どもの自立には、以下の3つが大切です。

1、好きな事・得意な事を、やりたいだけやらせる。

2、地域などの実社会で、役に立つ経験をさせる。

3、保護者などの大人が、子どものチカラを信じる。

上記1.2.3.の全てを満たした事例を、発表します。

7

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

NPO法人 ファザーリング・ジャパン

「父親であることを楽しもう」をモットーに、

父親の子育て(イクメン)を支援しているNPO。

主な事業は、イクメンに関するセミナー

父親学校(パパ・スクール)、絵本読み聞かせ、

その他、イクメンやワークライフバランス関係。

http://www.fathering.jp/

8

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

NPO法人 ファザーリング・ジャパン

日本最大のパパ団体が送る「パパ育児の決定版」。

子育てを頑張りたいパパやプレパパに、知識・スキル・マインドを伝授します。

育児のテクニックだけでなく、「ママとのパートナーシップ」や「仕事と育児の両立」、「地域との関わり方」など幅広く解説。

Part-1

仕事も

バリバリ

地域や社会

に貢献

男も女も、

家庭や子育て

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Fatherhood;

it’s the best job on the planet

親へのアンケート (1)

全国の30~60代の既婚男女800人アンケート(06年/第一生命)

結婚して

良かった

56%

どちらか

といえば

良かった

32%

結婚して 子どもを持って

良かった

75%

22%

どちらかといえば

良かった

子どもを持って

11

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

親へのアンケート (2)

子どもを持って

良かったこと

8% 命の尊さを知った

5% 他人の優しさを知った

3% 社会に関心が広がった

23% 親に感謝の気持ちが生まれた

20% ともかく、かわいい

15% 新たな経験ができた

13% 人間関係が広がった

10% 自分が成長した

12

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

結婚し、子どもを持つこと

要は、

絶対的に、素晴らしいことだ!

そこに、理屈や理論は、必要ない。

ところで、

今の親たちの、子育て環境は?

13

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

「共働き」が増えている

専業主婦の世帯

共働きの世帯

内閣府 子育て白書 2010年

14

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

なぜ共働きが増加? (消極的理由)

父親の収入だけで、家族を養うことが、

難しくなってきたから。

稼いでくるから、

家事や育児を

全面的に頼むぞ。

家の事は任せて。

あなたは、今日

も深夜の帰宅ね。

・給料の減少

・リストラ

・会社が倒産

私も働かないと。

だから、あなたも

家事育児よろしく。

15

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

なぜ共働きが増加? (積極的理由)

男:仕事オンリーから、ワーク・ライフ・バランスへ

女:男女共同参画、子育てサービスの活用

仕事が人生。

家事育児は女の

やること。

女は家庭。

外で仕事するな

んてとんでもない。

子育てやりたい。

料理もやるぞ。

地域にも参加だ。

キャリアを捨てた

くない。

仕事を続けたい。

16

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

夫婦とは

英語で夫婦とは「Partner」、その意味は、

「協力者」、「助け合う人」、「補完関係者」。

昔は、夫は外で妻が家が、当たり前。

今後は、性別で仕事や家事の分担を決めつける

のではなく、互いに「出来ることを補完し合う」 という夫婦が、当たり前になる(なってほしい)。

しかし、まだまだ日本は、後進国!?

17

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

男の家事育児、国際比較

家事時間全体 (ピンク色は育児時間)

総務省「社会生活基本調査(2006年)

18

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

バリバリ働く女性、国際比較

管理職に占める女性の割合

研究者に占める女性の割合

未来のパパ、ママへ

【男も 子育て 】 子育ては、義務ではなく「権利」で、しないと損。

また、共働きなら、子育ても「共に」が当然。

【 海外では 】 単身赴任や専業主婦、欧米では珍しい。

Global人材とは、仕事・家族・地域を大切にする。

【 夫婦ともにWLB 】 夫婦で子育て、楽しさ倍増、辛さは半減!

ワーク・ライフ・バランスは、人生の基本!

Part-2

仕事も

バリバリ

地域や社会

に貢献

男も女も、

家庭や子育て

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Fatherhood;

it’s the best job on the planet

社会貢献

ボランティア

NPO

コミュニティ・ビジネス

社会的企業 社会起業家

CSR

SRI

NGO

能力の社会還元

22

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

増えるNPO

23

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

ニーズ高まるコミュニティ・ビジネス

・まちづくり

・地域情報の発信

・商店街活性化

・環境・資源の保全

・高齢者支援

・子育て支援

・子どもの健全育成

コミュニティビジネスとは、

地域資源を活かしながら

地域課題の解決を「ビジネス」の手法で取り組むもの。

地域の人材やノウハウ、施設、資金を活用することにより、地域における新たな創業や雇用の創出、働きがい、生きがいを生み出し、地域コミュニティの活性化に寄与。

24

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

米国、社会的企業が人気

1位 Walt Disney Company

2位 United Nations

3位 Teach for America

4位 U.S. Department of State

5位 Google

6位 Peace Corps

7位 FBI

8位 Apple

9位 Central Intelligence Agency

10位 Facebook

米国の就職人気ランキング

自分の能力を、

仕事だけに発揮、

あるいは、家事・育児だけに発揮。

それも一つの生き方だが、

これからの時代、もったいなくない?

だから、地域や社会で、能力を発揮しよう。

「リターン(報酬)は?」に対する答えは、

「金じゃない、もっと価値のあることだ」。

未来の社会人へ

Part-3

仕事も

バリバリ

地域や社会

に貢献

男も女も、

家庭や子育て

27

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

仕事もバリバリ

家庭や子育て、社会貢献をしながら、仕事もやる。

そのためには、「仕事ばっかりの人」よりも、

短時間で高い成果を出す必要がある。

それは言い換えると、

Professionalな仕事人(=手に職がある人)に

なるということ。

手に職とは、スポーツ選手、作家、技術者などだ

けではない。普通の会社の「営業マン」だって、

「販売するプロ」という手に職を持っている。

28

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

今までの就活、これからの就活

今まで これから

概念 就職ではなく、就社 就社ではなく、就職

合否の判断

どの大学を出たか? 何をやってきたか?

就職後の待遇

どの会社に勤務か? 何が出来るか?

従来は、どの「会社」にするかで良かったが、

今後は、どの「職」にするかで判断すべき。

手に職をつける=Professional

29

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

プロフェッショナルになるには

多様性を備える

問題解決能力

強み(武器)を持つ

Professional

「好きなこと」は、持続力がある

「得意なこと」は、人の役に立つ

「持続力」と「役に立つこと」で、強みを持てる。

強み(武器)を持つ

「好きなこと」x「得意なこと」 = 強み(武器) = Professional (= 職業)

31

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

好き x 得意 =強み(職業)

企画 = コンサート会社

家庭科 = Cafeの店長

英語 = 洋楽の解説

音楽

好きなこと

音楽

得意なこと

ミュージシャン

強み(職業)

32

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

好き x 得意 =強み(職業)

オーガナイズ = 総合商社

料理 = 和食の海外紹介

ボランティア = 国際的NGO

海外

(英語)

好きなこと

英語

得意なこと

同時通訳

強み(職業)

33

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

好き x 得意 =強み(職業)

まとめ役 = 競技場の運営

勉強 = 学校陸上部顧問

物理 = シューズメーカー

陸上

好きなこと

陸上

得意なこと

陸上選手

強み(職業)

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Fatherhood;

it’s the best job on the planet

同じ業界でも、たくさんある職業

美術館に関係する職業

調査研究、保存修復、教育、企画、広告宣伝

経理、人事、掃除、大工仕事、写真撮影、接待交渉

美術館以外で、美術に関係する職業

新聞社の展博事業部、展示会社、通訳、輸送会社

イベント会社、美術用品の製造会社、店舗

美術が好き

35

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、ビートルズ

といった成功者たちは皆、若い頃に寝る間も

惜しんで一つのことに打ち込み、

その総数が1万時間を越えた人だという。

1日8時間を365日続ければ、2,920時間。

約3年半で1万時間に到達する。

このような圧倒的な努力の先に成功はある。

そして、彼らはそれを「努力」とは思っていなかった。

「続けたい、極めたい」という意思だけだ。

偉人たちも、「好き」x「得意」

多様性を備える

なぜ、多様性が必要か?

① 「自分の小さな箱」にとどまらないため

② 異なる価値観の人と、仕事をするため

多様性は、Professionalになる必要条件

37

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

① 自分の小さな箱にとどまらない

(成績優秀だが)、「残念な」人とは

・自分の考え方にとらわれ、異なった思考

に見向きもしない。

・他人の短所を誇張し、他人を批判ばかりする。

自己を過大評価し、自己を正当化する。

このように、「自分の小さな箱」にとどまっている人

は例外なく、「仲間が少ない」、「発想が貧弱」、

「テストの点数は高くても、仕事の成績は低い」。

38

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

② 異なる価値観の人と仕事を

【外人と一緒、が当たり前に】 多くの日本企業が、外国人の新卒採用を急増。

日本企業の海外シフトが、加速。

【働き方が、多様化】 家事、子育て、介護などをしながらの社員が増加。

モーレツ社員と、ワークライフバランス型社員。

このように、従来の「同僚は日本人」、「仕事第一」 が、当たり前でなくなってきている。

=異なる価値観を持った人との仕事が増えていく。

39

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

「多様な視点」 x 「多様な人材」

要は、

① 自分の箱にとどまっている「狭い視野」 ② 同じ価値観の人だけを理解する「同質化」 では、Professionalにはなれない。

Professionalになるには、

① 幅広く多面的な、思考や視野

② 異なる価値観や文化の人への理解

が必要。

⇒ 色んな体験を通じ、多様性を身に付ける

問題解決能力

問題の抽出(悪い事の発見) ↓

課題の設定(問題解決のための仮説を策定)

仮説の実行

結果の分析

新しい問題の発見

このサイクルが、

Professionalの基本

41

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

問題解決能力アップには ① 批判

批判=クリティカル・シンキングとは、

・情報や意見を鵜呑みにせず、論理的に考え吟味。

・情報源の信頼性など、根拠を重視する。

・物事を一面的ではなく、複数の観点から見る。

・自分の思考に偏りがないか、チェックする。

42

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

「クリティカル・シンキング」を、やってみる

「今どきの若者は、自主性が無い」という意見

に対して ↓↓

・今どきとは、ここ何年間のこと?

・若者とは、何歳のこと?

・何を根拠にしているのか?

・そもそも、自主性とは?

・これは、誰に反省を促しているのか?

若者? 親? 教師? 社会? 日本?

43

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

問題解決能力アップには ② 問い

「問い」とは、ある事柄に対し

「なぜ(Why ?)」を繰り返す行為。

トヨタは、「Why ?」を5回繰り返す。

「●●が常識だ」というステレオタイプに対し、

あるいは、目の前の解決すべき問題に対し、

「Why ?」を繰り返していくと、

必ず、新しい発想や解決先が、見えてくる。

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Fatherhood;

it’s the best job on the planet

「Why ?」を、やってみる

Q なぜ、日本は多額の借金を抱えてしまったのか?

A 収入(税金)が減り、支出(社会保障)が増えたから。

Q なぜ、収入(税金)が減っているのか?

A 企業の利益が減少しているから。

Q なぜ、企業の利益は減少しているのか?

A 日本企業の国際競争力が低下しているから。

Q なぜ、日本は国際競争力が低下しているのか?

A 円高で輸出価格が高くなったのと、政治が不安定だから。

Q なぜ、政治が不安定なのに円の価値が高いのか?

未来の仕事人(Professional)へ

多様性を備えよう

問題解決能力を高めよう

強み(武器)を持とう

Professional

「好き(=持続力)」 x

「得意(=役に立つ)」で、

「幅広い視野」 x

「異質への理解」で、

「クリティカル・シンキング」 x

「Why?」で、

仕上げ

3つの大人生活を「すべて」やる。

その意義と、ヒケツ

47

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

仕事も

バリバリ

地域や社会

に貢献

男も女も、

家庭や子育て

オトナって、

楽しい

もう一度、3つの大人生活

48

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

家事・子育て

仕事

社会貢献

意義① 「居場所が増える」

職場 地域 家庭

49

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

仕事

社会貢献

家事・子育て

意義② 「相乗効果」

50

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

仕事

社会貢献

家事・子育て

意義③ 「視野と人脈が広がる」

1つだけ

51

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

意義④ 仕事力もアップ

「お金をもらえない」 仕事に使う時間

「お金をもらえる」

仕事の能力

52

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

3つとも「欲張る」ヒケツ

① 基軸や理念を持ち、それが揺るがない。

② 他者の理念や慣習を理解し、

多様な価値観を認める。

③ 基軸は、諦めないが、

それ以外は、捨てることも厭わない。

④ 前向き、失敗を恐れない、長期目線。

53

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

これからの時代

3つの大人生活をすべて欲張るヒケツは、

「これからの時代を生きるためのキーワード」 にも、共通する。

グローバルスタンダード

ダイバーシティ

ワークライフバランス

価値創造できるBiz People

ワークショップ

大人なジブンを、想像し創造する

ワークショップ 「大人なジブンを、想像し創造する」

家庭・子育て

仕事 社会貢献

① 将来の「理想的なジブン」を、

右の3つの丸内に、

出来る限り具体的に

記入してください。

② この3つの全てを実現するために、解決すべき課題、

超えるべき困難、心構え、大切な事、必要な事などを、

余白に記載して下さい。

ワークショップ 「大人なジブンを、想像し創造する」

家庭・子育て

仕事 社会貢献

週の半分は家族で夕食

毎夏に2週間のバカンス

夫婦で家事・育児

笑顔いっぱいの家族

例えば

バリバリのエリート

上場会社の社長

小学校の先生

家業を継ぐ

PTAの会長

NPOを立上げ

地域で活動

教育ボランティア

時間を無駄にしないこと。

目先の利益に左右されない。

家族第一。

考えるより行動。

優劣をつける。

Now, look forward to your OTONA journey

せっかく生まれたんだから、

仕事、家庭・子育て、社会貢献の全てを、

楽しもう!

人は、何気ない人生にするか、

感動の人生にするか、

選ぶ権利を与えられている。

権利を行使するかどうかは、君次第。

NPO法人 コヂカラ・ニッポン

NPO法人 ファザーリング・ジャパン 川島 高之