よくある質問と対策 2015

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よくある質問と対策 2015 田中 ZABBIX-JP 2015年11月20日 Zabbix Conference Japan 2015 懇親会LT

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Page 1: よくある質問と対策 2015

よくある質問と対策 2015

田中 敦

ZABBIX-JP

2015年11月20日

Zabbix Conference Japan 2015 懇親会LT

Page 2: よくある質問と対策 2015

自己紹介 名前

田中 敦

所属

ZABBIX-JP (Zabbixの日本のコミュニティ) http://www.zabbix.jp/

役職

副代表

連絡先

e-mail : a.tanaka77 at gmail.com

Twitter : @atanaka72

Page 3: よくある質問と対策 2015

アジェンダ

よくある質問と対策

アクションが実行されない

リモートコマンドで記号が使えない

Windows用のエージェントが自動起動できない

RHEL 7/CentOS 7でZabbixサーバーが起動できない

ZABBIX-JPのサイトでNot Foundが多い

Zabbixをパッケージでインストールしたいのにファイルが無い

Zabbixが見づらい3

Page 4: よくある質問と対策 2015

アクションが実行されない 原因

障害が発生したホストに対するアクセス権限が、アクションのメッセージ送信先に指定したユーザーにない

障害が発生しても、その情報をアクセス権限の無いユーザーには送ることができない。

対策

アクションでメッセージ送信する際は、その宛先に指定するユーザーが、最低限読み込みの権限を持つように設定しておく。

具体的には、ユーザーが所属するユーザーグループに対してアクセス権限の設定を行う。(ユーザーグループの設定の「権限」タブ)

ホスト単位またはホストグループ単位で読み込みだけか、書き込みも可にするか設定できる。 4

Please Check Setting for Permission

Page 5: よくある質問と対策 2015

リモートコマンドで記号が使えない

原因

アクションのリモートコマンド内で、アイテムの値などをマクロで取得して、それを引数に指定してコマンドを実行しようとした場合、アイテムの値内に含まれるメタキャラクタ(‘”$¥`など)がエスケープされず、シェルに解釈されてしまって、アイテムの値などをコマンドに引き渡すことができない。

対策

メディアスクリプトの呼び出しの部分では、メタキャラクタの引き渡しができるよう改善された(ZBX-4529)ので、メディアに実行したいコマンドやスクリプトを登録して、その引数としてメディアのメッセージ内に埋め込んで呼び出せるようにする。

修正されたバージョンは、それぞれ2.0.15、2.2.10、2.4.6以降。5

Please Update Zabbix and Use Media

Page 6: よくある質問と対策 2015

Windows用のエージェントが自動起動できない

原因

Windowsのネットワークインターフェースの初期化に時間がかかり、ネットワークを利用できる状態になる前にZabbixエージェントを起動しようとすると、ネットワークの接続口(ソケット)の初期化に失敗してZabbixエージェントを起動できない

対策

100%確実な方法ではないが、Windowsのサービスの起動オプションとして「自動(遅延開始)」を選択しておくことで、Zabbixエージェントのサービスの起動タイミングを遅らせることができる。

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Please Try to Change Startup Type to Automatic (Delayed start)

Page 7: よくある質問と対策 2015

RHEL 7/CentOS 7でZabbixサーバーが起動できない

原因

RHEL 7.1.1503のバグだったのだが、更新されたgnutlsのライブラリが依存しているtrousersというライブラリ内で、MySQLにアクセスするために利用するlibmysqlclientと競合してしまうmy_init()という関数を使用していたため、MySQLにアクセスして暗号化通信も行うようなプログラムを起動しようとするとSegmentation Faultが発生して起動できなかった。

対策

trousersパッケージが修正(trousers-0.3.11.2-4.el7_1以降)されたので、最新版に更新すればZabbixサーバーを起動できるようになる。

具体的には、trousersでは、my_init()という関数は内部的な初期化にのみ利用していたので、static関数として定義しなおされ、libmysqlclient内の関数とは競合しなくなった。

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Please Update Your Environment

Page 8: よくある質問と対策 2015

ZABBIX-JPのサイトでNot Foundが多い

原因

約5年位前に、アクセス過多などの理由のため、サイトの分割や利用するCMSの見直しを行ったので、それ以前のサイト内コンテンツへの直接リンクの多くが利用できなくなった。

対策

ほとんどのコンテンツは、新しいURLでアクセスできるようになっているので、古いリンクは参考にしないようにする。

どうしても見つからない必要な情報があれば、フォーラムなどで問い合わせする。

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Please Use New Links

Page 9: よくある質問と対策 2015

Zabbixをパッケージでインストールしたいのにファイルが無い

原因

これも、サイトの構成変更にあわせて、各種リンクを変更したのに、古いリンクを参照し続けている。

対策

ZABBIX-JPのトップページやダウンロードページから各種リンクが紹介されているのでそれを参照する。

ただし、ZABBIX-JPで公開しているのは、古いパッケージで更新されていないので注意。

Zabbixの新しいパッケージは、Zabbix SIAのリポジトリを利用すること。

http://repo.zabbix.com/zabbix/

9Please Use Official Packages

Page 10: よくある質問と対策 2015

Zabbixが見づらい 原因

多数のホストを管理している場合、表示し終えるまでに時間がかかる。

標準の機能では表示できない視点で表示したい。

対策

Zabbix 3.0でもパフォーマンスや機能を大幅改善。

監視対象が多くても各種フィルターで表示する対象を絞り込むことで、大規模な環境であっても、表示するまでの時間や負荷を軽減。

Zabbixとは別のビューで見ることができるツールも利用してみる。

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So Cool?

Page 11: よくある質問と対策 2015

例) Zabbix datasource for Grafana dashboard (1)

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Page 12: よくある質問と対策 2015

例) Zabbix datasource for Grafana dashboard (2)

URL

紹介サイト : http://play.grafana-zabbix.org/

github : https://github.com/alexanderzobnin/grafana-zabbix

特徴

Zabbix APIを利用してデータを取得して、それらのデータをGrafanaのデータソースとして利用することができ、画面の感じが今風。

Grafanaを利用されている方にとっては、それまでのノウハウを活用できる。

欠点

値はZabbixから取ってこれるが、取ってきた値をどう見せるか、グラフなどの配置や、グラフ上に表示するアイテムは何を並べるか、すべて自分で設計して作成しなければならない。

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Not Easy

Page 13: よくある質問と対策 2015

例) Zabbix datasource for Grafana dashboard (3)

インストール

Grafanaのデータソース用ディレクトリに、githubから取得してきたzabbix-grafanaのzabbixディレクトリをコピーして、Grafanaのサーバを再起動する。

実行例

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# wget https://github.com/alexanderzobnin/grafana-zabbix/archive/v2.5.1.tar.gz

# tar xvf v2.5.1.tar.gz

# cp -pr grafana-zabbix-2.5.1/zabbix/ /usr/share/grafana/public/app/plugins/datasource/

# service grafana-server restart

Page 14: よくある質問と対策 2015

例) Zabbix datasource for Grafana dashboard (4)

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APIアクセスユーザーの作成

Page 15: よくある質問と対策 2015

例) Zabbix datasource for Grafana dashboard (5)

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データソースの追加

Page 16: よくある質問と対策 2015

例) Zabbix datasource for Grafana dashboard (6)

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ダッシュボードの追加

Page 17: よくある質問と対策 2015

例) Zabbix datasource for Grafana dashboard (7)

グラフの追加1

Page 18: よくある質問と対策 2015

例) Zabbix datasource for Grafana dashboard (8)

グラフの追加2

Page 19: よくある質問と対策 2015

例) Zabbix datasource for Grafana dashboard (9)

テンプレートの利用1

Page 20: よくある質問と対策 2015

例) Zabbix datasource for Grafana dashboard (10)

テンプレートの利用2

Page 21: よくある質問と対策 2015

例) Zabbix datasource for Grafana dashboard (11)

テンプレートの利用3

Page 22: よくある質問と対策 2015

日本語翻訳について

日本の皆様がZabbixをより利用しやすくなるよう、Webインターフェースに関しては、随時日本語翻訳を進めている。

Zabbix 3.0.0に対しても、3.0.0alpha4までの翻訳可能な文字列は、すべて日本語翻訳済み。

日本語翻訳に対する問題点の指摘や改善要望などは受け付けているので、お気付きの点があればご連絡を。

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Page 23: よくある質問と対策 2015

ご清聴ありがとうございました。 本資料内で利用させて頂いた各プロダクト名やサービス名などは、各社もしくは各団体の商標または登録商標です。

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Page 24: よくある質問と対策 2015

おまけ アクションの実行内容としてのリモートコマンドでのマクロ展開

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1. リモートコマンドの実行内容として、引数にアイテムの値を指定して、他のシステムにそのアイテムの値({ITEM.VALUE})等を引き渡そうとする。

2. アイテムの値にスペースなどが含まれるため、そこで切られてしまわないよう「’」などを利用して括る。

3. 実際にアクションが実行される時に、マクロが展開されて、shにて実行される。

4. アイテムの値にメタ文字が含まれていたら以下のような問題が発生する。• 「’」そこで引数が切られる• 「`」コマンド行が成立せず実行もされない

• 「$」シェル変数と解釈される場合があり、その場合その後ろの文字が消える