神奈川県立がんセンター...
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神奈川県立がんセンター 呼吸器外科
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副院長 中山 治彦 部長 伊藤 宏之 医長 永島 琢也 医長 鮫島 譲司
医師 大澤潤一郎 医師 稲福賢司 レジデント仁藤まどか レジデント矢ケ崎秀彦2
順位 病院名 所在地 手術数 肺葉切除 区域切除
1 国立がん研究センター中央病院 東京 466 340 63 (13.5%)
2 国立がん研究センター東病院 千葉 355 268 39 (11.0%)
3 (国)姫路医療センター 兵庫 348 272 38 (10.9%)
4 順天堂大学順天堂医院 東京 322 220 64 (19.9%)
5 神奈川県立がんセンター 神奈川 284 217 39 (13.7%)
2015 神奈川県立がんセンター 神奈川 315 207 65(20.6%)
2016 335
2017 359
2014年1年間の原発性肺癌の手術の総数(週間朝日ムック 手術数でわかるいい病院2016より)
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神奈川県立がんセンター呼吸器外科
医長 永島琢也
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胸腔鏡?
内視鏡?
腹腔鏡?
カメラ?
内視鏡≒カメラ
胃カメラ=胃内視鏡 (胃の中を見る)大腸カメラ=大腸内視鏡 (大腸の中を見る)
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胸腔鏡を用いた手術
胸腔鏡手術
(鏡視下手術)
について
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胸腔鏡手術の歴史(変遷) ~より低侵襲に~
1933年 Graham 左肺癌に対し左肺全摘
1938年 小澤ら(大阪大学)
肺摘除術、肺葉切除術を報告
開胸手術
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胸腔鏡手術の歴史(変遷) ~より低侵襲に~
開胸手術
胸腔鏡補助下手術(Video assisted thoracoscopic surgery = VATS)
・カメラを挿入し胸腔内を明るく
→小さい創でも手術ができる
・カメラや道具の性能が良くないので、
時々直接創内を除く
→少し大きめの創が必要
1990年 気胸手術
1992年 肺癌手術
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胸腔鏡手術の歴史(変遷) ~より低侵襲に~
胸腔鏡補助下手術(VATS)
1992年 肺癌手術
完全鏡視下手術
2000年頃~
カメラの性能向上
→モニターのみを見て手術
専用手術器械の進化
→安全性の向上
最大創約3cm10
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創の大きさ
開胸に伴う損傷
筋肉損傷 肋骨切断 開胸器
開胸 10-25㎝ あり あり あり
鏡視下 3-5cm わずか なし なし
疼痛の軽減早期回復呼吸機能温存術後合併症の減少
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2000年代~ 完全鏡視下手術
・胸腔鏡手術はある程度の歴史がある・手技が洗練されてきている
・内視鏡外科 ガイドライン2014I期肺癌に対しては、行うことを考慮しても良い低侵襲と推測される術中及び術後合併症は同等か優れている長期予後が変わらないと考えられる
・NCCNガイドライン2015相当数のVATSを経験している手術件数の多い施設では~中略~がん治療効果を損なうことなく短期的な転帰(合併症等)を改善
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医師の技量
手術の適応
十分トレーニングを積んだ呼吸器外科専門医が複数名おります
基本的に早期肺がんカンファレンスで慎重に判断
呼吸器外科医呼吸器内科医
放射線腫瘍科医と病理診断医
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胸腔鏡手術の変遷 ~より低侵襲に~
・細径カメラ 5mm 3mm → needlescopic surgery
・細径鉗子 3mm 2mm → ポートではなくpuncture
・高性能カメラ 4K 3D → 立体視できる
今後・・・
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胸腔鏡手術の変遷 ~より低侵襲に~
Robotic surgery (Robot-assisted thorasic surgery:RATS)
日本で数施設のみ、3次元の空間認識に優れる
コスト、TSと穴の数は変わらない,TSの精度が高くなり、RATS必要?
Uniport VATS
日本で1-2施設 手術の精度が劣る 日本では・・・
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①肺切除範囲を大きくする(合併切除)肺全摘、胸壁合併切除
②形成(再建)を伴う(血管形成、気管支形成)
③他の治療法(放射線、抗癌剤)と連携する
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③他の治療法(放射線、抗癌剤)と連携する
分子標的薬など、劇的に効く抗がん剤が出てきた
最初は手術適応なし
抗がん剤投与
放射線治療
腫瘍縮小
手術適応に!!
右下葉Sq cT2bN2(4R)M1b
CDDP+DTX4コース→RT66Gy 22
③他の治療法(放射線、抗癌剤)と連携する
分子標的薬など、劇的に効く抗がん剤が出てきた
放射線・抗癌剤治療後の手術・・・
難易度高い→もちろん大きな開胸手術
治療の影響で血管が周囲と癒着!!
創傷治癒が悪い
肺炎などの合併症リスク大
🎥 salvage 手術
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ご清聴ありがとうございました
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