免疫学講義 - 京都大学...janeway’s immunobiology, e9/murphy, kenneth, weaver,...
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2018/3/28
※この科目は医学研究科の選択科目です。(創薬医学講座の修士課程学生は受講が必要)
詳細については医学部のシラバスを参照してください。
免疫学講義
講義名:免疫学(B8 免疫学)
〔授業の概要・目的〕
免疫系を構成する組織と細胞及び機能的分子についての基礎知識を身につけた上で、免疫系の認識
機構の成立メカニズム、自己寛容成立の機構、自然免疫・獲得免疫における多様な免疫応答のメカニ
ズムを理解する。そしてこれらの免疫応答が具体的な各種感染症、がん、移植などの局面でどのように作
動するかを理解する。さらに免疫系の異常による免疫不全症、各種アレルギー、自己免疫病など多様な
病態とその発症機構を理解する。
〔到達目標〕
1 生体防御機構の中でレイヤーとして存在する免疫機構について、それに関わる細胞、分子、仕組み
をそれぞれのレイヤー毎にまとめながらシステムとして生体防御系を理解する。
2 感染が起こった時にどういったシステムがどのような病原体に対応していくかを時系列の中で理解する。
3 炎症の中で免疫機構がどのように働いているかを細胞、分子、メカニズムを含めて説明出来る。
4 疾患で免疫系がどのように働くかを理解する(生体にとっていい場合と悪い場合)。
5 治療にどのように免疫系を使っていくかのストラテジーを考える基礎が出来る。
〔授業計画と内容〕
講義 日本語で行われる。
第1回 免疫学総論1 歴史
第2回 免疫学総論2 理論
第3回 免疫系の組織と器官
第4回 免疫担当細胞の種類と機能
第5回 免疫担当細胞の発生と分化 1
第6回 免疫担当細胞の発生と分化 2
第7回 抗原受容体の構造と機能
第8回 抗原受容体の多様性と選択
第9回 主要組織適合抗原の構造と機能1
第10回 主要組織適合抗原の構造と機能2
第11回 免疫応答の機構1
第12回 免疫応答の機構2
第13回 免疫系のエフェクター機構1
第14回 免疫系のエフェクター機構2
第15回 免疫寛容
第16回 自己免疫と自己免疫病
第17回 粘膜免疫1
2018/3/28
※この科目は医学研究科の選択科目です。(創薬医学講座の修士課程学生は受講が必要)
詳細については医学部のシラバスを参照してください。
第18回 粘膜免疫2
第19回 サイトカインと免疫調節
第20回 アレルギー反応の機構
第21回 自然免疫と獲得免疫
第22回 免疫不全
第23回 移植免疫と腫瘍免疫1
第24回 移植免疫と腫瘍免疫2
第25回 免疫学的方法論と医療への応用1
第26回 免疫学的方法論と医療への応用2
第27回 臨床免疫学総論1
第28回 臨床免疫学総論2
〔成績評価の方法・観点及び達成度〕
レポート課題により評価を行う。
〔教科書〕
Janeway’s Immunobiology, e9/Murphy, Kenneth, Weaver, Casey/Garland Science
(免疫学の包括的な教科書の定番。これを読めば全て書いてあるがボリュームもある。日本語訳あり)
〔参考書等〕
The Immune System, 4e/Parham, Peter/Garland Science
Basic and Clinical Immunology/Peakman, M., Vergani, D./Livingston
これらは医学部のシラバスにあげられている参考書である。
Cellular and Molecular Immunology
Basic Immunology: Functions and Disorders of the immune system
これらは米国でよく使われている教科書である。
〔授業外学習(予習・復習)等 〕
授業前に指定教科書の該当する項目を読んで講義に備える。講義時に配布される資料も含めて教科
書・参考書を使って復習する。
〔その他(オフィスアワー等)〕
連絡先:創薬医学講座事務室(075-366-7417, [email protected])