論　説

女性の生涯スポーツに関する社会学的研究

　　一一般社会人女性のスポーツ参与に関わって

新谷　崇　一

響　次

蔓　はじめに

餐　一一般社会人女藝三のスポーツ参与を規定する諸要鶏

　工　女性のスポーツ参与の深浅と燈定要露

　2　女性の馨常生活、スポーツ参与にみられる燦逢妻鑓

　①．艮常生活にみられる規定要灘

　②．スポーツ参与紅みられる規定要露

盤　一般縫会人女性の生涯スポーツの建立を求めて

　i　女性の生きがいとスポーツ参与の関わ吟から

　2　響常生活における拘束時縫とスポーツ参与の欝わりから

　3　スポーツに帰する姿勢や悉欲とスポーツ参与の縫わ吟から

鐸　まとめ

1．はじめに

　欝65年、パ婆でエネスコ主催の第3露成人教畜推進籔鰹会議が簾催され、そ

の会議の鷹上で、フランスの民較教育学者ポール・ラングラン（Le茎馨ra綴，欝．）

は生灘教育の痙念を体系的に捉える必要があることを強請した。その後簿簿年、

ラングランはその遷念をゼA轟醸灘6琶。｛融to　L混一Lo董堪麗麗a重1線』で述

べているが、その中で生涯教育における誌脊・スポーツについても触れている・

i

蕎政社会論集　第5巻　第董弩

　ラングランは曝育・スポーツ教育が生涯のある頬い期闘にだけ締われるも

のだといったことは受けつけない方がよい。このことは、スポーツを生涯教育

の全体紅よりよく統合し、それをそのもっぱら鰯肉的な機縫や教養、垂二の藻離状

態から顯敏し、知的、道徳的、芸娠的、蛙会的、薦疑的な蔀霧の諸事業と、も

っとしっか諺，よりあわせるようわれわれをうながす」応と述べ、体育・スポ

ーツを醸霧的領域として擬えるのではなく、萢の文姥との経連において統合

（艶艶gratelしたものとして、しかも生涯全体にわたって行われなければならな

いものであると窒張している．つまり、生涯スポーツな「垂護的・時幾的統合、

水平的・空間的統合．そして立体的統合」藤として考えていかなければならな

いのである。

　わが羅においては、雄6董年にスポーツ振興法が公衛され、縷疑にスポーツを

行う権利が謀鐘されて以来、オジンピック東京大会（懲64年／を契機にスポー

ツは急速に普及してきた．その後、薄72年傑健体畜審議会によって、文藻大運

にr体育・スポーツの普及振興に関する基本方策について」の答牢が行われ．

その答牢に沿って、スポーツ施設の整備充実、携導者の養成、各種スポーツ事

業の充実等について施策が講じられた．

　しかし、その答申以後、露内は趨毒化、余暇時間の塔大、高齢紀桂会の進展

などの急速な縫会変死に伴ない、スポーツ入舞の堪撫、スポーツ施設、内容の

多権化などスポーツをめぐる環境は急速に変乾してきた。それに対応したのが、

鰺89年文部大難に鰐して保健体育審議会が答申したr欝量紀に向けたスポーツ

の振興方策について」である。その答申では、まえがきで「現代縫合において

スポーツの集たす意義、役畜を考えたとき、人々の増大し、かつ、多巌化、高

度化するスポーツに鰐するニーズや鐘鼓力の肉上に対する蟹鍵の難待にこたえ

て適切な読応を進めることは喫緊の課題である。これらの課題に対延するため

には、中・長期的な見通しを祷ったスポーツ振興策を謙遜的に推進していくこ

とが必要である膳と鮨擁し、その振興策は生涯スポーツ、競技スポーツの爾藏

にわた静、また学校における体畜・スポーツとの連篶をはかりながら進めてい

　　　　　　　　　　　　　　　一　2一

女権の生涯スポーツに翳する縫会学的蕨寵（新谷　崇一）

くべきものであるとしている．

　この答申と前後して、欝絡年には文藻省の筆頭局としてヂ生涯学習穂が生

まれ、また体育講読「生涯スポーツ諜3解誕生し、さらにig鱒年にはf生涯学

習振興法」が成立し、生涯スポーツヘの簸鯵緩みは一段と高まってきた．しか

し、今貸のような急速なスポーツの著長の中にあって、国錠がスポーツを行う

にあたっての諸条件が全て満たされているわ1ナではない．人間が生まれてから

死に至るまでの生涯にわたるスポーツ参与の中で、特に学校体育を離れてから

のスポーツ参与は様々な焼定要鑓により必ずしも満足なものであるとは言い難

い．と酵わけ、女性のスポーツ参与は男性以。雛こその矯定要霞が多いと考えら

れる。

　舞えば、経済金蚕庁羅漢生活局によると「人嚢の再生産活動と経済生産活動

のいずれか一方に偏する女雛は今後とも少数灘であり．大多数の女性は再生産

活動と函宣するかたちでの経済生産活動への参癩を望んでいるゴ騰と搭締して

いる。このことは女性が男｛盤と購穫1こ経済生産活勧に従事することを意嫁する

が、しかし女性はそれを結婚、鐵産、青瓷と講立させねばならず、それが女

盛のスポーツ参与に少なからず影響を与えることになろう．またコーク夢一

（Co誼ley，」．」．1はスポーツ場藏における女性差購の改革について「差購の原動

力は、文化的鎮定、生理学上の神話、スポーツ緩織とに譲ざしているので、改

革は次の3点から鴛われるべきであろう．①女性に対する姓後書1類待と、スポ

ーツ参与によって求められ、影響されるものの伝統的媛定の改革、◎激しい肉

体活動への女性参撫に録して、横縫のない強運的影響に絶する締れの欝除、⑤

スポーツ緩織の再編成、および、馬具施設と機会が、男女職で公平に響杉叢て

られるようにするための施設の僕給」ゆと遠べているが．このことは、女性の

スポーツ参与には男性と異なる文化的蔑定、生還学的綬定、スポーツ緩織から

の矯定のあることを意喋している．

　しかしながら、「地域における§蜜暗闘活動の主体は，女性と高齢者であ

3

鴛政被会論纂　第5巻　第玉移

る」嵩といわれるように、今や女性の地域社会への進撮やスポーツ参与はめざ

ましく、男雛を凌ぐほどである。図i－i蝋は欝88年の国民の至年闘の運動・

スポーツの実施状浅を男女騨、年齢馨攣！にみたものである．これによると、実

施している頻度は男性の方が多いが、実施している考の中で遍i繕以、臨実施し

ている者をみると女難の方が頻穫が轟い。また、醗i－2患は地域スポーツ

行事やスポーツ教室への参与状溌を男女零種に示したものであるが、地域スポー

ツ背事への参犠こおいてはあまり男女差がみられないが、スポーツ教室では女

性が2．アポイント上露む、女性のスポーツに慰する積癒性の一癒がうかがえる．

§暮暮愈愈暮奪巷9

愈997各5逢32

鰹至一重　醗畏の運動

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　スポーツの婁施状溌

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（漣）「遷一一賢以．劇寡は実施者に講ずる髭率である．

　資料：総連．，宥「依力・スポーツに絶する鍵譲一講査」

　　　　　　　　　　　　　　　　　（繧諏63年欝欝〉

　・22．9　　2春・4

　このような、女性のめざましい地域縫会への進懲やスポーツ参与は、自羨暗

闘の増大による余暇行動暴寺闘の増大、労働暗闘の減少、経済的余総といったも

のの裏付け1こよるものである。N麓K鍵論調査額によると、主婦の平馨の生活

時間の特徴は、「テレビ」、「ラジオヨは紹融5食年をピークに減少績爽に転じ、

4

女性の生涯スポーツに翳する歓会学的醗究（新谷　崇一う

「起濠荘宅」暗闘も、昭藤6§年までの蔦年間減少緩肇窪にある．・一方，外で遍ご

す時題や「白露葺暗闘は増撫し、「余蝦行動」のなかで「レジャー活動3は、

この蔦年闘で2落に増えている。この傾麟は抹蔭の生活時饗においても絹織で

ある．また．女性有職者の平馨、休馨における生活暗闘で「余蝦行動歪暗闘の

半分以上を霞めるのは「テレビ」であるが、その「テレど」の覆聴鋳閥は、平

良、体籍とも減少し、テレビ以外の薪余鍛行動∫時羅が増え、余暇行動が積極

化してきていることがうかがえる簡．

図｛一2　スポーツ弩事、教室の参与率

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資料：鑓亙一iに購じ，

　また、労儀省婦人局の調査によると、婚88年の女子労働考の賃金は、平均

露万9，灘§鍔で離年比より2．9ポイントの増撫となっている。そして欝88年の

層間実労働時閣は、平均欝i．正時闘で、前年に甕べ董．6時間の減少をきたしてい

る酬。

　このように、余暇行動縛閥の増大、労働暗闘の減少、賃金の増大、それ、に

「スポーツ振興法∫や罫生涯学習振興法董などの生淫スポーツの麟度的な保鐘

体麟という諸々の絡みは、女権の地域縫会への進灘やスポーツ参与の大きな促

進要霞となっている。しかし、前遠したように、いまだ女性のスポーツ参与を

矯定する意識・思想的諸要霞、役割・麟穫的諸要霞といった女性の進患を紡げ

る琶会的諸要露（漸が線強く立ちはだかっていることは免れない事実である。

［O

鴛致緩会論纂　第5巻　第i懸

また、筆者の遍去における調査からもぞうした桂会的諸要馨をみることができ

る（諦．そこで、これ銑）に帰しての縷討及び克醸する道が講じられない眠り、

脅立した女性の生灌スポーツはあり得ないであろう。

　本稿では、これらの社会的譫妄霞のうちから、とりあえず女性の霞常生活や

スポーツ参与に聡わる身遭な醗定要霞を取瞬挙げ、それらを検討することによ

り、どのような対策を講じると望ましい女性の生涯スポーツが滅輩立つのかを

探ってみることとする。

　なお、本稿の主たる資料は玉§欝年欝．穣こ行った罫女鑑の生涯スポーツに絶す

る講査一…一嬉才以、熱の一般縫合人を対象として一…ゴ喫｝の輯告書に基づくも

のであり、参考資料として懲86年6鐸に行った「就労女性の生涯スポーツに関

する講査」lBきや総理癖広鞍室「霞畏生活に聞する轡論講査」（欝器年〉やr体

力・スポーツに絶する盤論調査」（騰8年／等を｛麟iする．また、繋象となる

女性は、子供や学生を除いた雄才以．との全ての…般琶会人であむ，検討の過程

で必要に応じて未婚、慶婚、有職、専業主婦を区幾して取り挙げることにする。

　また、こ1こでいうrスボ1一ツ」とは、ジレーG講縦，β、／のいうF遊藪、麗筆、

およびはげしい肉体活動」｛蜀を伴なったものとして縫えると羅時に、カイヨワ

（（〕a灘購S，R．／が遊びを隣つに分類したうちの、競争をともなうアゴーン（A節馨

の鑛域でみられる．一種の無講羅の気紛れが表礎されるパイディア伊滋磁虜と

譲的達成のためには努力、忍講、技が要求されるルドウスIL総鞍slの両極

を含むものとして擬える！隔．つま瞬、健康体操．ハイキング、海水盗からオ

夢ンピックや世界選手権にみられる競技スポーツまで食まれるものである・

霞　一般社会人女性のスポーツ参与を規定する諸要馨

i．女性のスポーツ参与の現況と規定要霞

硫導の半数をスポーツ活動から群除することが人類の発展に貢献すること

6

女性の生涯スポーツに関する縫会学的講究（新谷　崇…〉

であると考えたのは、侮も今の私たちの文｛ヒに特鐵的なことではないのである。

紀元藩776年でさえもすでにギ夢シャでは、女｛盤は参癩者としても見勤人とし

ても才筆ンピアヘの入場を矩否されていたf縞ということを弱き合い1こ墨す

までもなく、スポーツは男柱文紀と称され、歴塗的には男性が主としてスポー

ツを麟造し、それを覆いながら発展させてきた。現代においてもスポーツ弊の

ヘゲモニーは男性にあると書っても過言ではない。

　しかし、r女子のスポーツに、女性の身体活動への参藤が疑鵜規された露盤

紀後半以来の急速な変化が現れた．2§糧綻前半は、競争はなく参簾が強調され

た。高度に競争的な試合に講って進む女子競技の改革は、第二次量界大戦後の

時代を待たねばならず、とくに欝欝年代の女性運動に追髄して最も急速な進歩

を見た3｛葺｝とルーカス（L麗as，｝．A．1とスミス（S獄1出，嚢．A．）が捲締している

ように、欝§磐年代以降女性スポーツは特にアメ雰力や嚢曝主義饗を中心として

急速に進歩してきた。

　アメ筆力や察襲主義圏の女性スポーツの影響を受け、また経済の高度成長に

乗捗ながら、β本における女性スポーツは欝艇年のオ夢ンヒ。ック巣窟大会を契

機に普及・発展してきた。特にオ夢ンピック東京大会における醸本女子バレー

ボールチームの優勝は、女性スポーツ鼻に夢と羨望を与え、地域を中心として

各地に次々と「家庭嬬人バレーボーノレ」チームが誕生した〔盤｝。

　このような女性スポーツの普及・発展遜程で、女性のス潔一ツ参与の増大に

伴ない、逐年、スポーツ参与の形態は、それまでの競技型スポーツ中心から、

健康型スポーツや詮交型スポーツヘと、多様化の様権を呈してきている、この

変化を種閉彗にみると，現在もなおバレーボールヘの参糠者は多いが、そのメ

ンバーの賛的は試合に戯場して勝敗を競う競技型と、健康や楽しみを霞的とし

た健康・社交型に二分されてきている。瞬時に、年齢馨で区分してチームを購

蔵するのも鐸立ってきているのが環状である．このバレーボールに次ぐのが、

テニス、エア鶯どクス、水泳、体操｛翻であ参、そこでは健康型スポーツ、被

交璽スポーツが中心となってきている。また、将来行ってみたいスポーツ種曇

　　　　　　　　　　　　　　　一　7一

行政縫合論集　第5巻　第i移

になると、水泳、テニス、スキー、ゴルフ、登山の曝で、バレーボールは第9

位とな奪鋤、健康・絶交型スポーツの頓病が一段と強まってくる。

　しかし縫方では、競技型スボーツヘの女性の参与も著しく、女性のマラソン

が産夢ンピックの正式種藝として認められた欝84年の導サンゼルス大会以来、

女性ランナーの急激な増撫や、さらに柔道やレス婆ングなどの絡縫技への参撫、

またごく近年においては男性スポーツの象徴といわれたラグビーやサッカーに

まで女性が進産し、男性文紀として影威されたといわれてきたスポーツ雰は、

その砦が崩壊し始めてきているのが現況である・

　このような急速な女性スポーツの普及の中にあって、その女性スポーツの讐

機を、江繭は欝欝年麟後の新縫記事を分析しながら五点挙げている。それは①

スポーツ種馨の多藻化、⑫スポーツの高齢者への拡大、③参与者の縫会購馨の

下降化、⑧スポーツ・ウエアーのファッション髭、⑤スポーツの管遅・運営へ

の進鵡である縦1、

　しかし、幾度となく詣嫡してきたように、女性のスポーツ参与においては様

々な矯定要霞が存在し、今なお男性優位女性劣位の関係にある。この差は国を

単粒とした縫会闘、あるいは購じ屡内においても蒔代によって権違がみられ

るが、その男雛との差を生み患す女性のスポーツ参与を焼定する要輝として・

江肇叡ま萎…登一1豊島のよう畢こ内的な意識・思想的要鑓と、外的な後書導・毒珪渡：的

表霞一重　女性のスポーツ参与を規定する諸要霞の撰進（江麟〉

複 点

い　　微複塑提的國億謝　i偲想／

誓…的1賢蘇2繋触観さ」　一＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　4要…鶴一　　（役害彗〉

鑓1　　弼：社会的羅性

　　的1　　女性役畜

　（欝渡）

舞：スポーツ離農i

　　家族譲度

8

女性の生涯スポーツに翳する社会学的醸究　（新谷　崇一・

要羅とに大きく分け、さらにそれぞれを微視的綴面と藪擬的総籬とに分建て検

討している．ここでは、その検討を簡単に紹介し、次籔において・それを手が

か撃として女雛のスポーツ参与の実態を探ってみることにする。

　江麟は女性のスポーツ参与を媛寇する諸要獲を内的、外的蔑定要獲に分けた

うえ、さらに方法的に微観的綴懸（意識や役割〉と巨椀的灘露（懇懇や麟穫〉

に分けて検討している膨㌧まず、微擾的穣軽藝における女性のスポーツ参鱗嵐

「女らしさ∫にみられるような女性役割観や実嶽の母義役割ないし主嫌役割の

軽重によって焼定される。これをギ女性役割規定」として縫え、これ・らの役割

（観〉が女性にとってど為だけ負極になるか否かによって女性のスポーツ参与

は趨定され、負越が少なければ促進され、遂に多けれ、ば梅擬される。巨複的麓

藏における女盛のスポーツ参与は、家族などを含む当該縫会における思想およ

び舗痩土の男性と女性との位置翻係によって燦定される。これをf縫会的地位

纏足きとして据え、女性観および諸難度にお酵る女性の社会的地位が高いか否

かによって女性のスポーツ参与は規定され、高ければ促進され、逆に低ければ

擁舗される．つまり、女性のスポーツ参与は女性役割規定牲と縫会的地位矯定

性との椿乗作罵によって矯定されるということである。

2．女性の饗常生活、スポーツ参与にみられる規定要霞

　　①　畦常生活にみられる規定要石

　ここでは、一般縫会人女性の馨常生活における1藝の家事労働時聡、工馨の

霧鐘暗闘、蔭雛の生きがいを、女性役割規定という観点から、主に年齢壕港彗に

眺め、最後に現代女性の平馨、体鰯こみられる余蝦の遍ごし方の特徴をみてみ

たい．

　まず、表璽一2｛鋤は年齢層警1紅みたi嚢の家事労鱗（炊事・洗濯・掃除な

ど〉に費やす暗闘を示したものである。全体ではr2～3時瞬が…番多く・

次いで「3～護持勤となっている。しかし、年齢層弩彗にみると、若年層ほ

9

　　　　　　　　　　　行政縫余論隻　第3誉　第玉響

ど家事労簿時閤は少なく．鎗才代、韓季畿と年齢が高くなるにつれて増超し

ていく頬癖にある。

　褻姿一2　一一般祇会人女性のi摸の家事労働暗闘／新谷〉

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　年齢馨の違いによって変位がみられるのと瞬時に、有職、麗婚、未婚、ある

いは子供の有無によっても違いが聡れる．表登一ぎ痴は有職女雛のi葭の家

表亜｛一3　有職女鐘の美嚢の家事労饒鋳幾（新谷1

継起…i ｝～2曜鐸 2－3韻i3一鎌…4－5輔i

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女雛の生涯ス承一ツに絶する縫会学的暴発（新谷　崇一一う

事労鱗瞬間を示したものであるが、これによると有職女性のi馨の家事労働鋳

闘は金棒で縦暗闘以内まから疑～2時闘」となってお甑一般琶会人女性

の全体（表｛｛一2）と箆較した場合．有職女性の家事労働時懸の少なさが暮立

つ．また、有職女性の中でも、疑婚者と未婚者によっても差がみられ・襲嬉者

は稔～3時間達、未婚者は磯時間以内謹である。慶緩着の串でも子供の有

無によっても差解みられ、子供嘗りの場合は家事労働鋳闘が多く、子供無しの

場合は少ない顛肉を示す。

　このように、女難という立場からi曝の家事労働時間をみた場合、主婦役割、

母義役割といった女性役割媛定による拘束が醗らかにみられへこのことが少な

からず女性のスポーツ参与を矯達する要獲となっていることがわかる．

また、嫡鋸麟駒量を轍翻離示したものが灘一4　である・

表翼一峰　一一般緩会人女性のi誕の霞葭時購（新谷〉

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全体では「2～3時間」が一番多く、次いで「i～2時闘淫となっている。年

齢曝羅馨にみた場合、鴛～29才までは全体よ参自慰時間縁多いが、3§才代、鎗才

代では少なくなる。しかし、5§才以上になると「5時潤以上墜が溢護％にも達し、

年齢屡による生活サイクルの違いが醗確にみられる。この童舞の熱由時間を先

の家事労働暗闘と瞬様な視点からみてみると．一般縫会人女性の全体（表至｛一

号）と有職女性の全体（表登一5ア齢とではあまり大差はみられない。しか

董蓬

行政縫合論纂　第5巻　第1浮

し、有職女性の中における疑嬉、未婚、子僕の有無から建較すると差がみられ

る。慶婚考のi馨の脅塗時間は暖～2時闘」が最高で、次いで「i時間以

内∫と減少し、未婚1者は「2～3鋳闘」が最高で、次いで「3～4時間3　と増

擁し、両者の聞紅違いがみられる．子供の有無による箆較では、櫓鰐的に子僕

有りの方に馨誘時間が少なく、特に子供有穆の場合は「ほとんどない」が27．6

％にも達する。また．子供有りの場合でも0～4才箆を麹えるとその自由蒔麗

は益々減少する｛腕．

表琵一5　有職女性の老琴の筐磁1時閥（新谷〉

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　次に、女性の響漿の生きがいとスポーツ参与との鷺わ穆をみてみたい。表

鑓一§‘2モ｝辱ま貸頃の生きがいの主なものを年齢屡辱竃こ示したものであるが、こ

の傾向を年齢の高低甥に緩式化すると図嚢一iのように、／である右上が吟の

タイプ、（である凸型のタイプ、）である懸型のタイプの三つのタイプに

分けることができる、これは各年齢贋における生きがいの櫓違を示すと疑時に、

その生きがいに女性役畜規定がどのように現れてくるのかをみることもできる。

工2一

表翼一6

　女性の生漣スポーツに関する縫会学的醗究（新谷　崇…う

年齢襲幾の生きがい（新谷〉

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年齢饗霧生きがいのタイプ（新谷）

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行政祉会議集　第5巻　第i弩

　／墾は、年齢の増熱とともに生きがい項馨の中の家事（料理など家鍍の盤

議／も増撫し、結婚後の生活の中における主婦役塞に生きがいを置いているタ

イプといえる．凸型は、子供や家族に纏わるものとしての主嬌役割、縁鶏役麟

に生きがいの欝が向けられ、それらを意識している年齢屡（3G季代、萄才代）

にみられるタイプといえる，この／型と凸璽のタイプの生きがいは、主婦役割、

母親侵害llに麗達するものの割合が高く、趣辣やスポーツにはまだ暴を講捗る余

裕がないか、あるいはそれに無縫急な女鑑であるといえる．逆に懸型は、女鑑

役割規定からある程度覇綾されている状態といえ、薩人の趣暖、レジャー、ス

ポーツ、交蝶などに馨が向けられている年齢屡（認～2§才まで、5§才以上／に

みられるタイプで、スポーツ参与を容易にしている年齢屡であるといえる．

　それでは最後に、瞳られた白蜜時賜において女性は藝常生活の中でどのよう

な余暇の遜ごし方をしているのかを、年齢懸雛と孚蒙、休響に分けてみてみた

い。表夏至一ズ蜘は年齢屡翻こよる余暇の過ごしかの平騨と休醸の変化を行嚢

率の高低から矢邸で示したものである・一般的に平馨に行動率が高く、休霞に

低くなる＼（右下が瞬〉のタイプは「習い事や学習活動あるいは倉1馨、趣味運

といった学習型のタイプとヂテレビなどを晃ながらなんとなく遍ごす」という

休息型のタイプで、これは全ての年齢屡にみられる傾陶である。逆に軍費に春

動率が低く、休欝に高くなる／（右．しが嚇のタイプは「シ藻ッビング」、r行

楽、臓行、ドライブ3という瞬間溝費型、あるい弦遠鐵璽のタイプで、これも

全ての年齢馨にみられる繧肉である，また、平嚢、休馨の過ごし方のタイプで

露～29才までとそれ以外の年齢屡との閥で椿違がみられるのは「運動・スポー

ツ」と「友達付き合い」である．麹～29才までは若干であるが体臼での行動率

が高く、それ以躰の年齢履では翠霞の行動率が高くなっている。

　女性の譲常生活における余暇の遺ごし方を、平賀と休嚢の変化のタイプから

みてみると、全ての年齢髪郵こおいて、平購ま罫学習型3、ヂ休憩型3、体暮は譲寺

職腰動．r遠1麦型3となる．しかし、瞳動スポ一物、「友達付き会い三

14■

女難の生瀬スポーツに絶する縫合学的醗鑑（新谷　豪一う

に関しては、欝～2§才まではf舞舞集中型婆、飽の年齢馨慧「平嚢分数型三と

な鯵、スポーツ参与や交際などは年齢麟の相違に応じてパターン化される．

表餐㎜7　誰繋、舞｛黎浮！余轟綾の三墨ごしむタイプ（新谷〉

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　　⑦　スポーツ参与にみられる蔑定要雛

　まず．現代女性のスポーツ参与の実態からみてみたい。女性はスポーツ参与

に痒なう濛々な規定要霞を乗蓼越えながらスポーツに蔑しんでいるが、それは

必ずしも全ての女難において隣じとは罎らない．表登一8灘｝にみられるよう

に、年齢馨によってi還闘のス選一ツ参与時離も違ってくる。全館としては

r全くしていない」と暖～鎗分オを合計（以下、rほとんどしていない」と

表す／した灘．§％には、ほとんどスポーツ参与がみられないのが堤状である，

　そして、若年層ほどその傾海が強く、逆に高年屡になるほどスポーツ参与時間

三5一一一一

行酸縫合論集　第3誉　第蓬弩

表鷺一8　　一般縫会人女性の董遍懸のスポーツ参撃穂懸（新谷）

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が多くなる．この傾向は、先の単騎と体馨の主な遜ごし方においてもみられた

ように、鰺～2§才までのr運動・スポーツ淫は休騒に集中し、それ以外の年齢

馨は逆に単層に分激していることとも縫達し、平縁のスポーツ参与暗闘の積み

重ねが、その差に反験しているものと考えられる。

　このi遷闘のスポーツ参与時翼は女性の置かれている立場によっても違って

くる．有職女性の場合「ほとんどしていない孝女性は覆．5％にも及ぶ。また、

疑婚者と未婚者の箆較において、rほとんどしていない匪は8G・5％と疑籍者の

方が多い．饒嬉考の中でも子供の有無からみた場合、子供無しの方が8嵐6％と

スポーツ参与鋳閥が少ないに畑．スポーツ参与に関わる趨走要露において母親

役罰の箆重が多かったのは、贋婚者及び子僕有参であったが、スポーツ参与暗

闘になると、子供有りの方が多いというデータが得られている．このことは、

一一 P6一一

女雛の生涯スポーツに器する嫉会学的醗究（新谷　豪一一）

敗った形でのスポーツ参与においては母親役麟の撹憲要霞の影響は大きいが、

逆に子供の旛手をしながらの軽い運動やスポーツというレベルでのスポーツ参

与縛闘と受け止めると、その母親役翻はスポーツ参与においてむしろプラス要

露として作濁するとも考えられる．

　次に、スポーツ参与の方法として考えられる、スポーツクラブ（教室／への

繍入であるが、表琵一§／論の遜琴．全体で35、馨％が樵人している麟｝．樵人者

の年齢溝域をみると、年齢屡がすすむに従って趨入者も多くなる．また、癩人

しているスポーツクラブ（教室〉のタイプは、若年屡ほど（特に欝～29才まで）

表璽一9　一…般そ圭会入女季生のスポーツクラブ（教室〉撫入率（新谷〉

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腹懸のスポーツクラブ（教室擁が多く、逆に高年馨ほど（特に鎗才取あ〉

r地域のスポーツクラブ（教室〉jとなってお断篇、スポーツ参与の中心とな

る場（施設〉をどこに鍛くかに相違がみられ，る。

　女性のスポーツ参与の一方法である、スポーツクラブ（教室／に簾入しない

還磁から規定要霞をみると、その第i位に挙げられるのがr仕事や家事で忙し

i7一

行敢歓会譲集　第5巻　第P｝

く、時間的余裕がなレ・から曇とな箏、経済生産活嚢や主婦役割からくる暗闘的

拘束が浮かび．とがってくる．第2位は、スポーツそのものに殺するr軽き、厳

い」の問題が現われ‘絢、女雛のスポーツ参与における内的・微擾的規定要霞

が挙げられる。

　その参与者の内的・微擾的蔑定要露であるスポーツに薄する態度からみると、

まず体膏、スポーツの聾き振いに関わってであるが、r小さい頃（小、中学時

代／体育は姓きでしたか」に記して、軽きな雛は雛．7％、鎌》、な欝は2乳3％で

ある｛1袷。次に、ヂスポーツは碧きですか」に対して、軽きな群は85，5％。嫌い

な轟は鴛．9％であるt縞。参与者の内的・織裡的震定要馨からみた場合、体育、

スポーツは大方の女性が嬉きと答えているが、体育とスぷ一ツを箆較した場合

には多少差がみられる。体育とスポーツについての諜綴な定義は、ここでは避

けるが、体畜はスポーツを教材としたヂ身体活動を遷して春われる教官であ

る」（鰍と定義するなら、スポーツそのものは聾きであるが，スポーツが学校

教畜の中に取鯵入れられた授業、いわゆる体育となると受け産め方に違いが現

われ・4人にi人が嫌いと答えている・つまり、スぷ一ツ参与を促す一手段で

ある教畜における体蕎振導の問題も、女雛のスポーツ参与を矯足する要露の一

つとしてク冒一ズアップされてくる。

　また、スポーツを実践に移すときにみられるスポーツに講ずる姿勢や意欲に

ついてみると、rあなたは、スポーツに麟する積極的な姿勢に不足を感じてい

ますか謹では、感じている蘇が磁．3％、感じていない舞が33．6％燐削と3人に

2人がスポーツに爺する積極的な姿勢に欠轄ていると感じている．つま撃、体

畜、スポーツは得きだけれども、それを実践に移すための麹人のスポーツに講

ずる姿勢や意欲も、女性のスポーツ参与を規定する大きな要霞となっていると

いえる。

　最後に、スポーツ参与にあたっての外的・微糧的幾定要霞である、スポーツ

仲懸、スポーツ旛設、内的・羅視的蔑定要霞であるスポーツ費絹、スポーツ参

一玉8一一一

女性の生灌スポーツに絶する縫会学的錺究（新谷　崇一一）

年時縫についてみてみたい．

　まず、スポーツ参与を促すスポーツ伸鷲と、スポーツ参与を実瑳させるため

のスポーツ施設であるが、協なたは、堤莚スポーツをしょうとする蒔．スポ

ーツ仲鶴は多いですか」に薄して、少ない解は全体で騰．蓼％、多い解は33誰％

である｛4i｝。3人に2人はスポーツ仲閥の少なさを感じている、年齢屡幾では

論才代に少なさが馨立ち、女性役割燈定の母霧役餐期舞罎こよる擬足が、お互い

のスポーツ交流を嫁げているものと考えられる．今馨のように、スポーツの内

容，方法が多様秘しているとき、スポーツ仲総の存窪はその多様｛乞に対応して

いくために、欝籔交換も含めて不可欠なものであ鯵・またスポーツに雑然に溶

け込んでいくための潤滑瀬の役翻も果たす驚要なものである．

　また、rあなたは、現在議銭葵こスポーツを鴛うための施設に不建を感じてい

ますかまにおいて、不足を感じている群は全体で5§．董％・感じてないい講1ま

38．3％である〔葛．この施設についても3入に2人霧は不足を感じている。こ

れ，を年齢曙甥にみると、スポーツ仲間と嗣様、蒋に3§才代に多い．母寝袋罰を

果しながらのスポーツ参与では、子供の存在が大きく影響してくる。その子供

の存在とスポーツ参与を両立させる施設の不足を感じさせるものがこのデータ

の数字であろう。

　次に、スポーツ参与を支える経済的、暗闘的余裕についてみると、まず「あ

なたは、現在スポーツをするための費驚に不足を感じていますか」におい

て、全体で感じている群1ま鈴．8％、感じていない解は4§．7％と半々に分かれ

る1輸．スポーツに離する養護はスポーツ参与の形懇、内容、そしてその要求

の度合いによって違ってくるため、この麟合をスポーツにかかる費霧について

の一般的な頓麟を示すものであると一機には言えない．このスポーツ費稽を年

齢馨霧にみた場合、懇～29才蛮での総．7％は費絹の不運を感じているが、年齢

の増撫とともに不建感は減少する。このことは、スポーツ馬具や衣霰を食めた

若者のスポーツ志晦への欲求の高さに横反して、若年屡と高年響の辮得擦差が

欝一…

行酸歓会論集　第5巻　第1腎

顕著に現われているものとみられ／繍、優1人では解決し難い祇会的織牲（地位

など〉としての外的・微擁的規定要霞からの影響と受け姥めることができる．

　また、rあなたは、堤在スポーツをするための暗闘に不足を感じていますか」

において、全体で感じている馨iは64．王％、感じていない群は33・○％（籍と3入

に2人がスポーツをするための時間に不建を感じている。この絃果は、先のス

ポーツクラブ（教室／に擁入しない攣鐙における、唯事や家事で忙しく、時

間的楽観がないから」と同じ割合を示している。特に3§才代の年齢綴紐その傾

講が強く、幾度となく揚摘されている、女性のスポーツ参与を焼定する諸要霞

のうちの外的・微視的擬足要霞の母緩役割の影響の大きさが浮かび上がってく

る。

　以上の中開的考察からも、女性のスポーツ参与における蝿定要霞の糧底には

全て、女性としての妻役割、母霧役割、主婦役割という女性役割規定が関わっ

ていることがうかがえる。次章においては、女性役割規定が銀著にみられるも

のを取り挙げて、さらに検討を簾えることにより、女権の生涯スポーツの確立

を舅季弩すことにする。

蟹　一般社会人女性の生涯ス求一ツの確立を求めて

i．女性の生きがいとスポーツ参与の関わ移から

　織本人は時代・状浅に応じて、柔軟にその時期の簸値観を見饑し、鍵って

ゆく国民である」‘鋤といわれるように、賑本人の生活意識や優纏観はそれぞ

れの時期において変化がみられる。舗えば、総遅癖広鞍室の調査によると、窪

漿の生活でどのような時に充実感を感じているのかでは、「家族露らんの臨、

「仕事にうち込んでいる時」、葬ゆった箏と休養している鞠のま二位3位までの

顯続には、どの縛幾（確報弱年以降の調査において〉においてもあまり大きな

変イヒはみられない．しかし、昭灘鎗年と鷺較して全体の瀬泣に変化はないが、

2蓼一

女性の生纒スポーツに麗する桂会学的暴発（新谷　崇…）

rゆったりと鉢養している鞠、r趣練やスポーツに熱中している鞠・r友人や

知人と会合、雑談している特注が紳びてきてお穆、国民の生活意識に変化が現

れているい粘．また、これからの生活の力点として、睡民が今後、生活のどのよ

うな面にカを入れたいと考えているかでは、昭愁58年以来rレジャー、余暇箆

矯が急に上昇し、逆にr注生活」、「食生活」は下降し／戴、霞民の生活の力

点が勅質的なゆとりから、精神的ゆとりヘと変化しでいるのがわかる。

　また、経済全癒庁の調査によると、女性の生活霧榛で愛姦特にやっているこ

と、努力していることは、全体でr健豪増進に努める窪、薪知人．友人との関係

を大切にするま、r家族のふれ合いを大甥にする」が上簸3位を霞めている聯㌧

これらのことは、畦常の関心が家族や友メ、、知人など比較的猿い範囲内にとど

まる者が多く．それを越えて外に講かっている者は少ないという堤代の女雛の

生活意識、懸纏観の一藤をのぞかせている。

　このように、生活意識や緬値観はその時期に応じて変化するが、その変化は

また女性の生灌の各蒔期においてもみられる。先の、嚢覆どんなことに生きが

いを感じているかでみたように、女鑑の生きがいはその年齢曙に応じて変化し

てくる．舞えば、39才代、4§才代の生き潜いは夢子僕の成長お「子供との接

騒、ギ家族との鑓らんユといった“家族志鰐｝の傾晦にあり、逆に鰺～2§才ま

でと灘才以上においては「レジャー、スポーツ3、「友人、知人との交際峯ヂ愚

昧、けいこ事∫といった、自己醗鑛を含めた“余暇志向”がみられる。

　各年齢屡における生きがいの嬢違は、家庭内で女性がどのような役割分撞を

持つかによってもかなり影響を受けるものと考えられる。特に、女性役割競走

にみられる主輪役割、母親役割はその生きがいにかなり影響を与えているとい

える。しかし、「子僕の成長」、罫子供との接触」、ギ家族との毯らん」という生

きがいが、母親役割から半強凝的に生まれてくる、犠牲的生き淡いであるなら

ば、それは歪んだ生きがいであり、嬉ましい影響とはいえない。

　犠牲的産物としての生きがいとまではいかないにしても・子盤を思う母幾と

一2玉一

鴛鼓疑会講隻　第5誉　第芦多

しての生きがいを実現させる手段はいろいろ考えられる．その一錘として、ス

ポーツ参与を挙げることができる、舞えぱ「子供との接触」という生きがいを

達威させる手段としては、…鍛的に子供との会話などが考えられるが、親子で

のスポーツ参与は、スポーツを通して心身の離れ合いを可籠にし、親子のコミ

ュニケーションを図るのに最適であ零、生きがい達成の一手段となる。

　先の講査において、「今後、どのような方法でスポーツを行っていきたいか墜

で、疑媛考の騒．3％がr子供や家族などと一緒に行う筵囲内でスポーツを行い

たい墜ことを挙げているように｛灘、女性役塞からくるスポーツ参与への擾定

を、逆にプラス志向グ）姿勢で受酵鳶めることによ等、それはスポーツ参与を促

進させるものともなるといえる．瞬民総レジャー時代といわれる今謡、女性の

生きがいを灘麗ならしめる一つの手段として、スポーツ参与を生きがい達成の

一手段という新たな視点で纏えていくことが、女雛の生涯スポーツにとって必

要とされるところであろう．

2．艮常生活における拘束時間とスポーツ参与の関わ毒メから

　女性有職者は、男性有職者に箆べ、軍馨の唯事」と曝勤∫を合わせた時

騰は短いが、f家事」を含めた労働縛闘は緯時賜43分で、男性嘗職者の9時閣

43分よ吟ユ暗闘長い。また、主婦の労働時閥の8時購58分よりi暗闘蕊分長い

ことが報告されている斐油．男性有職考と女性有職者を鏡鞍した場合、あるい

は女性を有職者と主婦という立場から銚較した場合にも、また先にみたように、

年齢屡の違シ、によるばかりではなく、號媛者、未籍者、子僕の有無によっても、

女性への負極の荷重差がみられるほど、この家事労働時間は女鑑の馨常生活に

おける諸活動を大きく拘束している時潤といえる。

　この性役割による掬束縛鐸霧ま、紹藤欝年代以降の経済成長にともなう生活権

式の変｛ヒによって、特にr家事の金蓮｛ヒ」‘泌をすすめて、女性の生活構造を

大きく変えてきたのにともなって減少してきている。また、露86年4擁からの

一22一

女雛の生涯スポーツに絶する社会学的霧究（新谷　崇一｝

男女雇羅機会均等法の施行は、男性は鞍入労傷、女性は家事労働におもに従事

することによって・家庭の内と外に性霧役割が行われるという形態にも・変化

を生じさせつつある．特に、男女とも薮入労働、家事労働の講方に従事してい

る場合は，樵懲役麟分業意識の改革を邉られているのが翼状である。

　しかし、女性の職業と家縫に麗する調査ギ篇において、「子嚢が小さいとき

には母義は子畜てに専念すべきである」という意見について・全体としては

「その通暁だと思う1（58．倉％〉、ヂどちらかというとそう思う」（2乳3％／を合

わせた85．3％の者が肯定的であった．この繧向は年齢暦が高くなるにつれて強

まり、2巷才代では逆に蔦、i％が否定的な姿勢を示し、年齢馨の違いによって母

親殺害彗にも擦違がみられる・また、唯事についても夫より早く帰宅するのが

望ましいまという意見に嬉して、全体としてrその通りだと患う1（39・4％〉・

「どちらかというとそう思う」（壌．8％〉を合わせた激芝％の者がこの意見に

ついて欝定的である．この傾韓1は未婚、賎婚、職業経験の有無を問わず、夫よ

陰帯く帰宅するのが望ましいと考える者の割合いが高く、今なお男女を闘わず

瞬疑の意識の中に、女性の妻役割が健在である。

　それでは、祭常生活における家事労種きに費やす時間を代表する、要役麟、母

親役調、主婦役割とスポーツ参与をどのように両立させて騨ったらよいのであ

ろうか．女性の歓会進鐵がめざましい今欝、今なお変達していないのは牲雛役

割分業意識である・これは男性のみならず、今みてきたように・女性の闘にお

いても女性は家事、奢獲という性甥役割分業を甕ら黙認しているのが実状であ

る．

　しかし、共働きの家事分握意識調査（繍において、f夫も講時に家事を分撞

する」、r炎もできる範霧で家事を分麺する∫という意見について・全館で女性

の場合は藩老が欝．3％、後者撰72、護％で、家事分極脊定諏は82ぎ％である。瞬

様に男性も前者が欝．7％、後者が総．○％で、76．7％が轡定離である。この領海

は若年屡縁ど強く、特に鱒才代、臆才代においては男女とも家事分担肯定灘で

39θ

行政桂会論集　第5巻　第i畢

あり、新しいライフスタイルの鐵現といえる。このライフスタイルこそが、女

性役割矯定から女性を解放し、女雛のス承一ツ参与を可能にする出発点である。

　この、女性役麟趨走とスポーツ参与との襲わりについて、江麟は以下のよう

に譲じている｛灘．

　妻役割とスポーツ参与について、現代的な夫婦縫係とみなされる「家庭中心

埜を遅懇とする疑嬉女性の方が、縫返代的な「夫曝嬬随型jを還想とする慶

婚女雛よりも、スポーツに参与する箆率が高くなっている。つまり、妻役割が

夫役麟と質的に講等であると考えている蔑媛女性がスポーツ参与に積極的であ

る。

　また、母親役割とスポーツ参与について、鉛才頃の女性のスポーツ参与率は、

その前後の参与率よりもかなり低下すること、5字未満の子供の数が多くなる

につれて舞競のスポーツ参与時題が短くなること、鵠‡代で家族（子供と想定

される）とスポーツを行うことが多いことなどを挙げている。この家族と一緒

にスポーツを鴛うということは、筆者の調査からも得られてお鯵、そのために、

駿婚者のうち特に子供有りの論才代の女性は、子供無しの疑婚者に此ベスポー

ツ参与時間は多いということも得られている。つまり、論才代のスポーツ参与

における母親獲麟矯定は必ずしもスポーツ参与へのマイナス要獲ではなく、子

供と…緒にできるレベルでの運動や、学校のPTAや地域のスポーツ教室で、

スポーツを行う機会を工夫することによリスポーツ参与を梅巻可能にすること

ができるといえる。

　そして、主婦役割とスポーツ参与について、注牽llは、家縫経営者としての女

性の主婦役割は、余暇の考え方、地域の特性などと関連しながら、破女らのス

ポーツ参与をある程度矯定していると携擁している・このことは、筆者が行っ

たスポーツ参与の方法の調査でも講蟻なことが得られている。飼えぱ、！8～29

才までは異聞のスポーツクラブ〈教室／に、欝才以上は地域を中心としたスポ

ーツクラブ（教室）に活動の場（施設）を置くというように、女性の置かれて

いる状溌に億じたスポーツ参与の方法がみられる．

　　　　　　　　　　　　　　　　一24一

女性の生涯スポーツに臠する縫合学的醗究（新谷　禦一一

　このように、女性は女性役割規定からくる軽業生活の拘束暗闘をある程度黙

認しながらも、家庭にお1ナる家事分極に関わる新しいライフスタイルを摸索し

ながら、また年齢、家羅、地域の環境に規定されながらも、その環境の特性を

生かしながら、スポーツ参与を成穆立たせようとしている．女灌の生涯スポー

ツから女性役塞矯定をみると、確かにマイナスの要馨として作飛するが、参与

の方法をその状溌に応じて工夫することによ吟、それはプラスの要露にも転化

し、生涯を通してスポーツに蔑しむ機会を得ることも灘能にするといえる。

3．スポーツに鰐する姿勢や意欲とスポーツ参与の闘わ毒坊・ら

　女性がスポーツ参与を趨こそうとするとき、女性役割撰定は確かにマイナス

の要顕となるが、そのマイナスの要霞も工夫の仕方によってはスポーツ参与を

促進するプラス要翼にも変わりうる。

　それでは、女至宝役畜規定がある程度克服されたならば、全ての女性のスポー

ツ参与は確立するのであろうか．総連府広報室の調査（昭勲63年欝肩実施／に

よると、地域スポーツ行事やスポーツ教室への参与意溝と実灘の参与状混をみ

ると、地域スポーツ行事に録して女性の鎗．7％が参与意向を示すが、実際の参

与状浸は24．6％とな瞬，またスポーツ教室においても霧様に36．3％から戛戛護％

に激減している。蓑た、一般縫会人女性の3人に2人はスポーツ施設やスポー

ツ仲間に不足を感じているという結果が得られている。この傾織が強く現われ

ているのは臆才代の母霧役割類闘に集中している。しかし、鎗才代の疑婚者で

子僕唐鞍のスポーツ参与は、家族（子供と想定される）と一緒に行う運動や、

学校のPTA、地籔のスポーツ教室への参藤の機会が得られるために、贋嬉者

で子供無しに箆ベスポーツ参与暗闘が多い．つまり、スポーツ参与における施

設や仲閥が少なくても、身近にあるものを工夫することによって女性のスポー

ツ参与はかなり成り立っているともいえる。

　それではなぜ、地域のスポーツ行事やスポーツ教室において、参与意向と実

rO

2

行政疑会灘集　第S巻　第玉穆

際の参与率に繕違がみられたり、また1遷闘のスポーツ参与において、なぜ約

5製の女性が「ほとんどしていない」のであろうか．瀬沼が「活動、垂二の簡題点

といい睡害要獲といっても、実態は、本当に暗闘、金、鮨導者．施設等々が活

動を嬬げているのかということである．どうも懇害要霧の核心は、前遠の要露

とは少し異なるのではないか、と思うようになる．タテマエとしての要麗と本

当の要馨とは、かな吟ずれているように感じるのである．では、本当の要纒と

は欝かというと・それは意欲と饒力、技術ではないかと患うヂ廟と撰擁して

いるように、現我の女性のスポーツ参与に欠けているものは、懸人のスホーツ

に隣する姿勢や意欲ではないかと考えられる．

　先の報告でもみたようにrあなたは．礎在スポーツをするためにご嚢分のス

ポーツに対する積遜的な姿勢に不足を感じていますか」という縫いにおいて、

3人に2人は嚢分のスポーツに蝦する積極的な姿勢に不足を感じていることが

得られている。このスポーツに隷する積擁的な姿勢や意欲は、女性が家庭の申

に難じこもり、家事に追いかけられることを謹由として、主体性のない欝常生

活を遍ごしていては生まれてこないものである。

　スポーツ施設や仲闘が整っていても、意欲がなければスポーツ参与はみら

れない。瀕沼は「現状を駁舞するためには、韓か動機がなサれば新しい生活

へのステップには到達できない・活動動機がきわめて重要なことになってく

るjl罰と、その動機づけの重要さを指蔑している。その動機づけ慧、女性の

スポーツに魅する姿勢や意欲を喚莚させるものでなければならない訳であるが、

瀬沼らの調査によると．動機づけの第i位は軒地域の仲闘の勧め淫、そして

r家族の勧め」、rマスコミの薦譲j〔旗の纈となっている．筆者ぴ）舞った調査

によると、「地域又は職場のスぶ一ツクラブに撫入した動機」は、「霧睦（舞闘

ができるから）」）ため」、「体力増強のため」、などが挙げられ・ている．瀬沼ら

と筆者の調査で、勧誘と嚢ら進んでという立場では、主体樵に違いがみられる

が、そこにはレジャー落動の効果的実践法としての甦原則の一つである「仲鶴

づくりゴ澗という動機が共通して潜んでいる。

　　　　　　　　　　　　　　　一2§　一

女性の生涯スポーツに麗する菱会学的醗究（新谷　崇一一

　つまり、魅力あるギ仲間づく警jということである。それは、従来の地域ス

ポーツにみられる行政翻主羅による一方的なスポーツ教室等の麗纏による仲間

づくりではなく、地域住民のニーズをくみあげ、地織住民が主捧となって活動

するような、そして行政｛賂まむしろ条件整備や・旛設提供などの補麟的な立場

で関わる、仲間づく箏でなければならない。

　このことが、スポーツに蝿する姿勢や意欲の喚起に結びつき、女性自らがス

ポーツ参与に取り緩み、スポーツを生活の中に定着させ、スポーツを魅力ある

ものと自覚する、自立した女性の生涯ス潔一ツの確立をもたらすのである。

欝　まとめ

　一般歓会人女性のスポーツ参与における桂会的規定要遜を馨常生活の身近な

ところがら取穆挙げ、それらをどのように克験するとスポーツ参与を可能にし、

女性の生経スポーツを確立することができるのかをみてきた・ここでは・一般

縫会人女性の生涯スポーツとしてのスポーツ参与のあ鯵方を三点に整遷するこ

とによ吟、まとめとしたい．

　まず、スポーツ参与を可籠ならしめる条件の一つである一凝の露出鋳闘につ

いてであるが、仕事をもつかもたないかによる比較においてはあま吟差はみら

れない。しかし、女性の年齢屡からみるとその差は顕著で、露～臆才までと灘

才以上においては多く、鎗才代、鎗才代では少なくなっている。このことは、

未婚者よ吟も襲婚者に、また子供無しよりも子｛共有吟の者に白露時間が少ない

繧海にある、というデータが得られている。これに櫨反して、家事労騰時間は

逆の傾向を示し、臆才代、韓才代に多く、特に未婚者よりも疑婚者に、子僕無

しよ瞬も子供有瞬こ多い。つま陰、女性役割規定の母餐役割、主暴投麟が大き

くスポーツ参与に影響してくる。このような条件に合った館象者のスポーツ参

与について次のことがいえる．

①、3§才代、鱒才代におけるスポーツ参与は女性役畜蔑定の影響を少なからず

一27一

待政蛙会論集第5春窮玉響

　受酵る．しかし、この3§‡代、鶉才代の難頃の生きがいは「子供の成長」、

　「子供との接触」、「家族との獲らん」といった家嫉志癖にある．また、この

　隠本代、鶉才代の慶媛者のi遍羅のスポーツ参与縛鷺は、子供の遊び旗手に

　よる運動などを含めるために、子僕無しよ鞍も、子供有りの方が多い．女性

　役儀燈定というスポーツ参与におけるマイナス醸である子供の存筏を、この

　時期における生きがいの達成あるいはその震標として、また震常生活の中に

　お謬るスポーツの定着化の手竣として、プラス面に活摺させながら、生涯ス

　ポーツを確立させていくことが重要である。

　次に、露～器才までと灘才以一とのスポーツ参与の特籐をみると、まず里遷問

のスポーツ参与暗闘で「ほとんどしていない」のは懇～29享までに多く、講才

以．とはその逆となる．また、雌～欝才までは体馨集中型のスポーツ参与であり、

その参与の牢心となる場（施設／は民購のスポーツクラブ（教室〉である。こ

れに雄して、灘才以上のスポーツ参与は零馨分数型で、地域あるいは公共のス

ポーツクラブ（教室／に所蔑しての参与である．しかし、そのスポーツクラブ

（教室〉への瀦入率は、雄～29才までの若年層においては低く、灘才以上では

高塾。この講年齢馨のスポーツ参与について次のことがいえる．

②、18～29才までと灘重以上の年齢屡は女性役麟綬定に麗わる以前か、あるい

　はそれから解綾されている時期と推灘される．そのことから繕頃の生きがい

　は、趣練、レジャー、スポーツ、交蝶と余暇志向型に片寄吟、スポーツの内

　容、方法も多様化している。鍵って、懇～29才までの年齢馨においては、そ

　のスポーツの内容、方法の多様化に応じた費稽の安い施設の提供や、ステレ

　オタイプ化していないスポーツメニューを備えたスポーツクラブ（教室〉の

　設置を、そして灘才以ま二においては、平講の秘稽を主体とした身近で地域に

　擾ざした施設の提棋を考えねばならない。

　最後に、女性の生灘スポーツの核心ともいえる、スポーツに鱈する稜癒的な

姿勢や意欲についてであるが、…般縫会人女性の3人に2人はその姿勢や意欲

に欠けていると感じている・しかし・一一一緩歓会人女盛の約85％はスポーツに婦

　　　　　　　　　　　　　　　一器一

　　　　　女｛生の生涯スポーツに絶する社会学的暴発（新谷　崇一）

して好きという態変を示している。そして、現窃もっと運動をしたい．しなけ

ればならないと感じている煮は約総％瞬1にも達する。このような条件に会っ

た講象者のスポーツ参与について次のことがいえる。

③、このような講豪者に修しては、スポーツに隣する姿勢や意欲をいかにして

　喚起するかということである．その鍵を羅っているのがr動機づけ」である。

　その動機づけの手段となるのが魅力ある「仲闘づく貌である．魅力ある伸

　鶴づくりとは、女性のニーズを満たす仲醐づく讐に女性農らが携わ甑　良ら

　が仲闘の輪を広げていきながら、スポーツの楽しさ、魅力を実感することで

　ある．そして、それに女性の生きがいを緩み合わせながら馨標を設置し、持

　続姓を持たせると、女性の生灌スポーツの確立にさらに近づくことになると

　、意われる。

〉・玉

、、’

（

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　　　　　　　　　　　　　　　一29一一

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瞬1

綿

臆1

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瞬

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鵜

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一一 R碁一

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　　（教室〉への撫入率が総礫驚の講蛮よ蓼も轟くなったものと考えられる。

総　新谷・蕊蕩報告　繍　P．68　表嚢一講一②参窯

鱒　属土　　　　　　　　費．舘　表琶一路参蕪

繍　羅上　　　　　　　　評．73　表簸一麟参蕪

繍　溝上　　　　　　　　P．73　表叢一聡参黙

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麟　労麟雀蜂人局・前掲鞍皆　碧．欝2

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麟》　韓土　　　　　　　　　　　P．i2尋

繍瞬ま二　　　　　碧P．i2達～董25

欝1　岡一と　　　　　　　　　　　P．i2§

鰭　新谷・麟掲輯告　麟　P．7i　衰登一3§参照

　　　　　　　　　　　　　　　一3i一