自分の生活習慣を振り返り、主体的に生活習慣の 改善に取り組む...

29
県中教研事業 平成 25・26 年度 新潟県中学校教育研究会指定研究【学校保健】下越地区 研究主題 自分の生活習慣を振り返り、主体的に生活習慣の 改善に取り組む生徒の育成 ~行動変容を引き出す活動を取り入れて~ 平成26年10月31日(金) 村上市立荒川中学校 新潟県中学校教育研究会 村上市岩船郡中学校教育研究会 村上市岩船郡中学校教育研究会養護教諭部 村上市立荒川中学校

Upload: others

Post on 07-Oct-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

  • 県中教研事業

    平成 25・26年度 新潟県中学校教育研究会指定研究【学校保健】下越地区

    研究主題

    自分の生活習慣を振り返り、主体的に生活習慣の

    改善に取り組む生徒の育成

    ~行動変容を引き出す活動を取り入れて~

    期 日 平成26年10月31日(金)

    会 場 村上市立荒川中学校

    主 催 新潟県中学校教育研究会

    村上市岩船郡中学校教育研究会

    主 管 村上市岩船郡中学校教育研究会養護教諭部

    村上市立荒川中学校

  • ◇ 日 程

    13:15 13:45 14:35 14:50 16:30 16:40

    受付

    授業公開 移動 全体会・協議会・指導 閉会

    ◇ 内 容

    【授業公開】

    年 組 授 業 者 教材・学習内容

    2年2組

    MT:和田 道也 教 諭

    ST:五十嵐絹子 養護教諭

    自分の生活習慣を振り返り、よい睡眠が十分にとれ

    る生活習慣を身に付けよう

    ~行動変容を引き出す活動を取り入れて~

    【全体会・授業協議会】

    司会:村上市立荒川中学校 研究主任

    中 村 京 子

    (1) 開会の挨拶

    村上市岩船郡中学校教育研究会 会長 嶋 貫 研 一

    (2) 研究概要の説明

    村上市岩船郡中学校教育研究会養護教諭部 部長 長谷川 ひとみ

    (3) 授業について

    村上市立荒川中学校 教諭 和 田 道 也

    村上市立荒川中学校 養護教諭 五十嵐 絹子

    (4) グループ協議及び発表

    (5) 御指導(全体指導)

    新潟市立東山の下小学校 教頭 栗 林 祐 子 様

    (6) 閉会の挨拶

    村上市立荒川中学校 校長 長谷川 浩志

  • 研 究 の 概 要

    1 研究主題

    自分の生活習慣を振り返り、主体的に生活習慣の改善に取り組む生徒の育成

    ~ 行動変容を引き出す活動を取り入れて ~

    2 主題設定の理由

    (1)中央教育審議会答申より

    平成 20年度中央教育審議会答申において、「近年、都市化、少子高齢化、情報化、国際化な

    どによる社会環境や生活環境の急激な変化は、子どもの心身の健康にも大きな影響を与えており、

    多様化、深刻化する子どもたちの心身の現代的な健康課題に学校が適切に対応することが求めら

    れている。現代的な健康課題としては、学校生活においても生活習慣の乱れがみられ、また、い

    じめ、不登校、児童虐待などのメンタルヘルスに関する課題、アレルギー疾患、性の問題行動や

    薬物乱用、感染症など新たな課題が顕在化している」1)と明記されている。具体的には、子ども

    たちの生活が夜型化しており、睡眠不足や朝食の欠食など生活習慣の乱れが、心身の健康に大き

    な影響を与えることが懸念されている 2)。

    (2)新学習指導要領より

    中学校学習指導要領解説(特別活動編)では、〔共通事項〕(2)適応と成長及び健康安全「心

    身ともに健康で安全な生活態度や習慣の形成」において、「心身の健康に関しては、中学生は身

    体的・精神的に変化の激しい時期であることを考え、心身の機能や発達、心の健康についての理

    解を深め、生涯を通じて積極的に健康の保持増進を目指すような態度の育成に努めることが大切

    である。特に生活習慣の乱れ、ストレス及び不安が高まっている現状を踏まえ、心の健康を含め

    自らの健康を維持し、改善することができるように指導・助言することが重要である。(略)身

    近な視点からこれらの問題を考え意見を交換できるような話合いや討論、実践力の育成につなが

    るロールプレイングなどの方法を活用して展開していくことが考えられる。こうした活動を通し

    て、自らの健康状態について理解と関心を深め、望ましい生活態度や習慣の形成を図っていくこ

    とが望まれる 5)。」と明記されている。

    (3)生徒の実態より

    中学生の望ましい生活習慣の確立は、身体だけでなく心の健康の基盤であり、ひいては、学力

    や体力の向上など、健康な生活を送る上で欠かすことのできない重要な要素である。思春期を迎

    え成長発達が著しいこの大事な時期に、夜更しや朝食欠食などの基本的生活習慣の改善は極めて

    重要である。しかし、生徒は望ましい生活習慣を送る大切さを理解はするが、実生活で継続して

    実践することが難しい状況である。これらの生活習慣は生徒や家庭生活の一部に根づいている傾

    向にあり、単に個人の課題としてとらえるのではなく、学校、家庭、地域が連携し、組織的に支

    援することが必要である。従来のような保健室における個別指導の場面も重要ではあるが、もっ

    と積極的で効果的な健康教育を実践しなければならない。

    そこで、村上市・岩船郡の中学生全員に健康状態と生活習慣のアンケート調査を実施し、望ま

    しい生活習慣の定着に向け、全校体制で実施する効果的な保健指導を模索していきたいと考えた。

    1

  • アンケート調査の結果、次のような実態が明らかになった。 ○メディア利用時間が長いために、生活が夜型化している生徒が多い。

    ○さらに、これらの生活習慣の乱れは、疲れなどの自覚症状や体調不良を引き起こしている

    可能性がある。

    そこで、就寝時刻が遅くならないようにするためには、帰宅後から就寝までの時間の使い方へ

    の指導が必要であると考え、指導計画に取り入れた。

    中学生の成長発達を鑑み、自らが主体的に生活改善に取り組むための指導を充実させたい。そ

    こで、本研究では戸部、斎藤らの著書「行動科学を生かした保健の授業づくり」を参考にしなが

    ら指導実践を試みることとした。行動変容の技法を活用することで、生徒が行動変容の必要性を

    理解し、取組への意欲を高めることができれば、望ましい行動を習慣化していけるのではないか

    と考えた。

    参考:平成 26年度 村上市岩船郡中学校 生活習慣アンケート調査の結果より

    ①調査対象:平成 26年度村上市岩船郡の中学生 有効回答数計 1910人

    ②調査方法:質問紙調査に無記名で回答

    ③調査期間:平成 26年 6月 23日(月)~6月 27日(金)

    ④集計解析:エクセルによる単純集計を行い、関連が予想される調査項目をクロス集計し、関

    連要因を検討した。分析ソフトは、東山書房オッズ比算出ソフト「のりちゃん」を

    使用し、カイ二乗検定で有意水準は5%とした。

    ◇「最近の体調はどうですか」の問いに、「だるさや疲れを感じる」と答えた生徒が、1年生で

    42.8%2年生で 49.9%、3年生で 50.2%、全学年 47.6%と学年が上がるにつれて何らかの

    不調を抱えていた。次に「目が疲れる」全学年 20.2%、「何もやる気が起こらない」全学年 19.0%、

    「立ちくらみやめまいがする」全学年 18.3%、「イライラする」全学年 17.1%であった。「元

    気で体調がよい」と答えた生徒は、1年生 41.9%、2年生 35.2%、3年生 34.4%、全学年

    37.1%であった。

    ◇「平日は何時頃に寝ますか」の問いで、午後 11時以降に就寝する生徒は、1年生 34.4%、2

    年生 53.1%、3年生 68.6%、全学年 52.2%であった。そのうち 12時以降の就寝は、全学年

    で 10.1%であった。

    ◇「インターネットやゲームをどれくらいしますか」の問いでは、2時間以上している生徒は、

    全学年で 36.0%であり、そのうち 3時間以上が全学年で 18.6%であった。

    ◇「テレビや DVDをどれくらい見ますか」の問いでは、2時間以上見ている生徒は、全学年で

    35.4%、そのうち 3時間以上見ているが、全学年で 15.1%であった。特に、テレビや DVD

    の視聴時間は年々、短くなっている。

    カイ二乗検定を用いた結果は、『午後 11時以降の就寝』では、『午後 11時以前の就寝』よ

    り「肩がこる」「おなかが痛い」「食欲がない」「何もやる気が起こらない」に有意差がみられ(p

    <0.05)、さらに「だるさや疲れを感じる」「目が疲れる」「頭が痛い」「イライラする」「立ち

    くらみやめまいがする」「よく眠れない」に有意差が見られた(p<0.001)。『午後 11時以降

    に就寝する』生徒に身体症状が現れている傾向がある。つまり、身体の不調は遅い就寝と関連

    していることが分かった。

    ゲーム・インターネット・携帯電話など通信メディアに関する興味・関心がますます高まり、

    夜型生活がさらに加速されやすい。

    『午後 11以降に就寝する生徒』で、携帯電話やテレビ・パソコン等を自己所有している割合

    が、『午後 11時以前に就寝する生徒』より多く、メディアの悪影響が考えられる。また、『3

    時間以上メデイアを使用する生徒』で「何もやる気が起こらない」「よく眠れない」と答えた生

    徒が、『3時間未満使用する生徒』より多かった(p<0.01)。

    2

  • 3 研究仮説

    行動変容を引き出すための指導を継続することで、自分の生活習慣の課題について改善を

    図り、健康的な生活を維持しようとするであろう。

    4 研究方法と内容

    (1)『行動科学を生かした保健の授業づくり』6)の理論の活用

    子どもの健康行動の形成に有効に活用できる行動科学の考え方やテクニックを活用した保

    健の授業づくりを実践するために、次のような行動変容を引き出すための技法を取り入れる。

    なお、( )内は具体的指導内容の一例である。

    ポイント1:行動変容ステージ理論・健康信念モデル

    *健康的な行動を実践することの必要性、重要性を理解させる。

    (生活習慣アンケート結果と心身への影響、睡眠や朝食の重要性、なりたい自分へ)

    ポイント2:自己効力理論

    *自分はその行動をうまく行うことができるという自信や見通しを持たせる。

    (セルフトークの活用、班で問題解決のために具体的方法を話し合う)

    ポイント3:目標設定スキル

    *健康行動をどのように変えていくのか具体的な目標や計画を立てさせ、健康行動への決意

    (意志決定)を引き出す。

    (なりたい自分に向けて、一日の生活の具体的な計画を立てる)

    ポイント4:社会的サポート

    *周囲の人の支援や援助を活用する力を育てる。

    (行動変容のための手立てとして、可能な具体的場面を考えさせる)

    44.1

    41.7

    13.1

    15.3

    11.2

    10.9

    3.2

    4.5

    13.3

    12.6

    14.4

    6.4

    30.6

    53.2

    19.4

    24.5

    17.5

    12.4

    6.8

    6.5

    23.5

    21.0

    21.9

    8.8

    0 10 20 30 40 50 60

    元気で体調がよい

    だるさや疲れを感じる

    肩がこる

    目が疲れる

    頭が痛い

    おなかが痛い

    便秘や下痢になりやすい

    食欲がない

    何もやる気が起こらない

    イライラする

    立ちくらみやめまいがする

    よく眠れない

    n=1910人

    午後11時以前、午後11時以降の就寝と自覚症状

    午後11時以前の就寝 午後11時以降の就寝

    21.6

    20.0

    76.9

    24.7

    51.3

    69.9

    2.0

    24.4

    27.2

    76.8

    35.3

    62.9

    76.9

    1.3

    0 20 40 60 80 100

    テレビ・ビデオ・DVD

    パソコン・iパッド

    ゲーム機・DS・PSP

    携帯電話・電話機

    iポッド・ウォークマン

    自分の部屋

    いずれもない

    n=1910人

    午後11時以前、午後11時以降の就寝と自己所有物

    午後11時以前の就寝 午後11時以降の就寝

    3

  • ポイント5:モニタリング

    *自分の行動をモニタリング(実施状況を客観的に見つめ、自分の進歩を知覚)させる。

    (1週間のモニタリングシートを記入し自己評価する)

    ポイント6:行動を変えるテクニック

    *健康行動に影響を与える様々な環境や刺激を積極的にコントロールさせる。

    (刺激コントロールやセルフトーク・社会的サポートなどの活用を知り、体験させる)

    ポイント7:自己決定理論

    *適切な行動には称賛や承認を与え、不適切な行動には注意を与え行動実践を強化させる。

    (自分で立てた目標に沿って実践した成果を、担任や周りの生徒が認め合う)

    ポイント8:上手な振り返り

    *取組や行動が成功か失敗したのか、上手に振り返ることで意欲を高めさせる。

    (努力や工夫を中心に振り返り、新たな目標設定をする)

    上記の行動科学の考え方やテクニックの中から、その都度、本時のねらいに沿った適切なポイ

    ントを保健学習、学級活動(保健指導)の授業や短学活でのモニタリングシートの記入指導等の

    際に、取り入れて指導に当たった。

    (2)「学び合い 10(学校保健)」(県中教研;授業改善ナビゲーション)との関連

    ① 授業改善ナビゲーションとは

    授業改善ナビゲーションは新潟県中学生の学力向上に向けて、教師個々の授業や学校の研修体

    制等を見直し、改善点を確認することを目的に新潟県中学校教育研究会が作成したものであり、

    「授業スタンダード 10」「学び合い 10」「研修体制7・WEB配信3」から構成されている。

    「授業スタンダード 10」はどの生徒も授業に参加できる基本的な学習環境を整える視点の 10

    項目である。集中できる環境・安心できる配慮、わかりやすさの工夫の3要素から構成され、授

    業ごとに教師が意識し留意する項目である。

    【授業スタンダード 10】←基本的な学習環境を整える視点

    1 指示・発問の明確化 生徒の活動を止めるなど注目させて、明確な指示や発問をしている。

    2 授業のめあてと流れの指示 授業開始時に授業のめあてと授業の流れを生徒に示している。

    3 配色・ノートを意識した板書 配色や生徒のノート作りを意識し、板書の計画を立てている。

    4 評価カード等の振り返り 評価カードや小テスト等で授業の振り返りをしている。

    5 忘れ物への対応 予備ワークシートや予備教具を準備し、忘れ物に対応している。

    6 内容・準備の事前連絡 学習内容や準備する物を事前に伝えている。

    7 開始終了時刻の厳守 授業の開始時刻、終了時刻を守っている。

    8 教室前面の掲示物の簡素化 教室の前面には配色を意識して、必要な物だけを掲示している。

    9 机の上の整理 机の上には必要な物だけを置くようにさせている。

    10 座席の配慮 特別な支援を要する生徒や人間関係に配慮して座席を決めている。

    「学び合い 10」は「学び合い」において必要だったり、大切だったりすると考えられる内容の

    10 項目である。教科・領域ごとにそれぞれ項目が作られており、単元全体で意識し留意する項

    目である。「学び合い10(学校保健)」は、本研究で取り上げた『行動科学を生かした保健の授業

    づくり』の考え方やテクニックに合致しているものが多く、「学び合い」の 10 項目全てを入れ

    て単元を計画した。

    4

  • 【学び合い 10(学校保健)】←「学び合い」に必要・大切と考えられる内容

    1 指導目標・指導計画 中学生期の発育・発達や健康上の特性を把握した目標や指導計画を

    立てている。

    2 生徒の実態把握 生徒の実態や問題点を把握して授業を構成している。

    3 必要感のある課題設定 生徒が直面している問題の中で、自らの課題だと気付くことができ

    る課題を提示している。

    4 関わり合う場の設定 目的を持って生徒同士関わり合う場を取り入れている。

    5 自尊感情を高める場の設定 他者との関わり合いを通して自分を大切にする気持ち、お互いを尊

    敬する気持ちを持たせている。

    6 実践化への意欲づけ 理想の姿を描くことで、意思決定や行動選択をし、実践していこう

    とする意欲付けをしている。

    7 家庭や地域との連携 学校でできること、なすべきことを明確化し、家庭や地域での実践

    を促している。

    8 振り返り、内省の場の設定 生涯にわたって、自分の健康を管理していこうとする気持ちを持た

    せる。

    9 各教科との関連 健康という共通の目標を目指して、他教科と連携している。

    10 話合いの目的・ルール・方法 話合いの目的を明確にし、ルールや方法を具体的に提示している。

    ア 本研究で重きを置いた「学び合い 10」の 3項目

    「学び合い10(学校保健)」の 10項目のうち、特に「3必要感のある課題設定」「4関わり合

    う場の設定」「5 自尊感情を高める場の設定」に重きを置いて指導案を作成した。これらの 3 項

    目は、『行動科学を生かした保健の授業づくり』6)の理論のポイント1〜8を全て含んでいる。

    イ 本研究で取り入れた「学び合い」の種類や視点

    「学び合い」の種類と視点

    効 果    視 点

     種 類

    学力の3要素

    学習意欲習得 活用

    交流

    検討

    習 得・

    整 理

    思考の活性化

    (拡散的)

    多角的な視点・

    分析・再構成(収束的)

    教え合い

    ペア 小集団 学級

        視 点

     種 類効 果

    人数・形態

    教え合い習 得

    ・整 理

    交流思考の活性化

    (拡散的)

    検討多角的な視点

    ・分析・再構成(収束的)

    毎時間ごと 単元で

        視 点

     種 類効 果

    実施の単位

    教え合い習 得

    ・整 理

    交流思考の活性化

    (拡散的)

    検討多角的な視点

    ・分析・再構成(収束的)

    「学び合い」の種類と視点

    効 果    視 点

     種 類

    学力の3要素

    学習意欲習得 活用

    交流

    検討

    習 得・

    整 理

    思考の活性化

    (拡散的)

    多角的な視点・

    分析・再構成(収束的)

    教え合い

    ペア 小集団 学級

        視 点

     種 類効 果

    人数・形態

    教え合い習 得・

    整 理

    交流思考の活性化

    (拡散的)

    検討多角的な視点

    ・分析・再構成(収束的)

    毎時間ごと 単元で

        視 点

     種 類効 果

    実施の単位

    教え合い習 得・

    整 理

    交流思考の活性化

    (拡散的)

    検討多角的な視点

    ・分析・再構成(収束的)

    「学び合い」の種類と視点

    効 果    視 点

     種 類

    学力の3要素

    学習意欲習得 活用

    交流

    検討

    習 得・

    整 理

    思考の活性化

    (拡散的)

    多角的な視点・

    分析・再構成(収束的)

    教え合い

    ペア 小集団 学級

        視 点

     種 類効 果

    人数・形態

    教え合い習 得

    ・整 理

    交流思考の活性化

    (拡散的)

    検討多角的な視点

    ・分析・再構成(収束的)

    毎時間ごと 単元で

        視 点

     種 類効 果

    実施の単位

    教え合い習 得

    ・整 理

    交流思考の活性化

    (拡散的)

    検討多角的な視点

    ・分析・再構成(収束的)

    21世紀型スキルとして、批判的思考、問題

    解決能力、コミュニケーション能力が求められ

    ている。本題材では、特に問題解決能力の育成

    に重点を置き、学び合い活動を取り入れた。

    学校保健の特性から、「交流」「検討」のため

    の学び合いを進めることが効果的であり、思考

    の活性化と多角的な視点や分析、自らの考えを

    再構成することにつなげたいと考えた。また、

    班を単位とした小集団の話合い活動を日常的

    に行うことで、話しやすい雰囲気作りを心がけ

    た。

    5

  • (3)研究経過の概要

    ア 『行動科学を生かした保健の授業づくり』の理論について研修

    イ 地区中学校全生徒を対象とした生活習慣に関するアンケート調査の実施と、実態の把握

    ウ 教科・領域指導を通して、効果的に健康教育が進められる学校保健計画の作成と実施

    エ 保健学習や保健指導における学習指導案の作成、指導実践、実践後の評価

    オ 「生活リズムチェックシート」の作成と実施

    カ 各中学校区で小中連携した取組を展開

    ・地域や保護者と連携した取組(講演会・意見交換・たよりなど)

    【一年次 平成25年度】

    5月

    6月

    8月

    10月

    郡市中教研養護教諭部会(①研究計画案提示 ②事業計画立案)

    生活習慣アンケートの実施

    ①『行動科学を生かした保健の授業づくり』について

    ②公開授業指導案の検討

    講師:筑波大学附属小学校 養護教諭 齋藤 久美 様

    ①授業公開 ②協議会・・・村上市立神納中学校

    2年 学級活動「自分の生活を振り返り、よりよい睡眠をとろう」

    【二年次 平成26年度】

    6月

    6月

    7月

    9月

    10月31日

    生活習慣アンケート調査の実施

    プレ授業 ①授業公開 ②協議会・・・村上市立荒川中学校

    2年 学級活動「自分の生活習慣を振り返り、よりよい生活習慣を身に付けよう」

    ①『情報メディアと生活習慣』について ②指定研究発表指導案の検討

    講師:上越教育大学 学校教育系 教授 石野 雅彦 様

    プレ授業 ①授業公開 ②協議会 ③当日の運営計画・・荒川中学校

    県中教研指定研究発表会(①授業公開 ②全体会及び協議会)

    村上市立荒川中学校

    引用・参考文献

    1) 中央教育審議会 「子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するために学校全体とし

    ての取組を進めるための方策について」平成 20年 1月 17日

    2) 文部科学省 「保健主事のための実務ハンドブック」第1章 1子どもの健康課題の把握

    p4~5 平成 22年3月

    3) 文部科学省 中学校学習指導要領解説「総則編」第 1章総則 3 p28 平成 20年9月

    4) 文部科学省 中学校学習指導要領解説「保健体育編」p14~16、146 平成 20年9月

    5) 文部科学省 中学校学習指導要領解説「特別活動編」p36 平成 20年9月

    6) 「行動科学を生かした保健の授業づくり」

    埼玉大学教授 戸部秀之・筑波大学附属小学校 養護教諭 齋藤久美 著:少年写真新聞社

    7) 新潟県中学校教育研究会ホームページ 事務局長研修資料

    6

  • 第2学年 学級活動(保健指導)学習指導案

    平成26年10月31日(金)2年2組 5校時

    指導者 学級担任 和田 道也(T1)

    養護教諭 五十嵐絹子(T2)

    1 題材名 自分の生活習慣を振り返り、よい睡眠が十分にとれる生活習慣を身に付けよう

    2 題材の目標

    ○自分の生活習慣を振り返り、健康習慣について関心を持ち、友だちの意見を聞き、意欲的に学習

    ができる。【関心・意欲・態度】

    ○自分の生活習慣について課題を見つけ、友だちの意見や考えをもとにして、解決策を考えること

    ができる。【思考・判断・実践】

    ○よい睡眠の意味と意義、行動変容を促進する方法が理解できる。【知識・理解】

    3 題材と生徒

    (1)題材について

    中学校学習指導要領解説(特別活動編)では、[共通事項](2)適応と成長及び健康安全「キ

    心身ともに健康で安全な生活態度や習慣の形成」において、自ら、健康状態について理解と関心

    を深め、望ましい生活態度や習慣の形成を図っていくことが望まれるとしている。学級指導で行

    なう保健指導は、生徒が自分の健康状態に関心をもち、身近な日常生活における健康問題を見つ

    け、自分で判断し、処理できる能力や態度の育成を目指している。

    本題材では、夜遅くまでインターネット・メール・ゲームをしたり、テレビ・DVDなどを見

    ていることで、就寝時間が遅くなっているという生活実態から、「よい睡眠の確保」と「適切な

    就寝時刻」に重点を置いてよりよい生活習慣の形成につなげたい。

    そこで、帰宅後から就寝までの生活習慣を振り返り、自分の課題を把握し、よりよい生活習慣

    を維持しようする態度を育てていきたい。

    (2)生徒の実態

    数年前から基本的生活習慣の確立を目指し、生徒の実態にあった指導を行なうために小・中学

    校が連携し、生活習慣アンケートを実施してきた。「早寝、早起き、朝ごはん」を中心に、中で

    も「朝ごはん」に力を入れてきた。年2回(6月と1月)のアンケート結果でも、「朝ごはんを

    毎日食べる」が約9割以上となり、ほとんどの生徒が毎日朝食を食べている状態となった。

    しかし、「だるさや疲れを感じる」生徒が全体の半数近くいる他、「イライラする」「何もや

    る気が起こらない」「立ちくらみやめまいがする」「頭が痛い」と回答する生徒が、全体の約1

    ~2割弱いる。何らかの不調を感じている生徒が多く、「元気で体調がよい」と回答した生徒は

    全体の約3割しかいない。その要因を探ると、就寝時刻では、11時以降に就寝する生徒が全体

    の4割以上を占め、12時以降に就寝する生徒が約1割弱いる。ここ数年のアンケート調査から、

    特に2年生になると、11時以降に寝る生徒が急激に多くなる。帰宅後の家庭での様子を見てみ

    ると、インターネットやゲーム、テレビなどのメディア利用に多くの時間を使い、就寝直前まで

    使用している生徒が6~7割いる。そして、「すっきりと目が覚めない」生徒や「なかなか起き

    られない」生徒が全体の約4割いることに気付く。

    そこで、1年生時に学習した睡眠の役割、睡眠不足の影響について確認するとともに、よりよ

    い生活習慣について理解させ、睡眠が十分にとれる生活を実行するために帰宅後から就寝までの

    自分の生活習慣について考えさせたい。

  • 4 研究主題

    「自分の生活習慣を振り返り、主体的に生活習慣の改善に取り組む生徒の育成」

    ~ 行動変容を引き出す活動を取り入れて ~

    5 研究主題にせまるための構想

    (1)行動変容を促すための手だて

    ①モニタリングシートの活用

    セルフモニタリングシートに、よりよい生活習慣にするための具体的な目標を立てる。曜日に

    よって、1日の生活習慣が異なることがあるため、セルフモニタリングシートに、その日の終学

    活に計画を立てる。翌日、前日の評価を行い、うまくいかなかった点について、改善策を考え、今

    日1日の計画を立てる。「1週間続けてみる」という気持ちを持たせる。

    ②グループで問題解決

    1週間実施し、自己評価を行って工夫して成功した点、問題点や困難だったことをグループで

    発表し合う。うまく実践できた時とうまく実践できなかった時の状況を分析し、問題解決の方法

    をよりたくさん考える。これらの解決方法を参考に、自分がどう取り組んでいくか考え、更に、

    1週間実践することで生活習慣の改善を図る。

    ③社会的サポートやセルフトークの活用

    社会的サポート(周囲からの支援・援助・励まし)を提供してもらうことで行動への意欲が高

    まり、行動実践や継続に大きなプラスになる。また、目標とする行動に対して気が進まないときに、

    前向きな内容のセルフトーク(プラスの独り言)をすることによって意欲を高めることができるなど、

    社会的サポートやセルフトークの活用も重要であることを知らせる。

    (2)主体的に生活改善に取り組むための手だて

    ①生活習慣アンケート結果から実態を把握する。そして、睡眠の重要性を再確認させ、生活を振り

    返る必要感を持たせる。

    「最近の体調」「就寝時刻」「帰宅後のパソコン・携帯・ゲームの使用時間」「テレビ・DV

    Dの視聴時間」について、グラフ化して提示し、実態を把握するとともに、自分自身はどうか振り返

    える。就寝時刻が遅くなると睡眠を十分とることができなくなり、体調や心の不調、学習意欲の低下

    などにもつながっていくことに気づき、生活習慣が健康に深く関連していることを理解

    させる。

    ②自分の生活習慣の問題点を見つけさせ、グループで話し合うことによって意識を高める。

    帰宅後から就寝までの自分の日常の生活をセルフモニタリングシートに記入し、それをもとに

    自分の生活を振り返り生活習慣の問題を見つける。その問題を改善するために、自分でどう取り組ん

    でいくか考えさせる。

    ③よい生活習慣を送っている生徒と自分の生活習慣を比較することで、自分の生活習慣との違い

    に気づかせ、問題解決の参考にする。(2/2)

    よい生活習慣を送っている生徒の発表を聞くことで、自分との違いに気づき、問題を改善する

    ための参考にする。また、よい生活習慣を送っている生徒に対して、今後もよい生活習慣を継続

    するためにはどうしたらよいか考えさせる。

    ④家庭との連携を図る。

    保健だよりや学級だより等で学習した内容を伝え、家庭からの支援も得る。

    6 「授業ナビ」との関連

    ①関わり合う場の設定

    意欲的に自分の問題を解決しようとする意識を高めるため、グループの話し合い活動の場を設定

    する。

    7 題材の評価規準

    集団活動や生活への

    関心・意欲・態度

    集団や社会の一員としての

    思考・判断・実践

    集団や生活についての

    知識・理解

    自分の生活習慣を振り返り、睡

    眠を十分にとる生活習慣に改善

    しようとしている。

    生活習慣の問題や改善すべき点

    を考え、目標を立て、実践する

    ことができる。

    睡眠を十分にとることの大切さ

    がわかり、生活習慣の行動変容

    を促進する方法とその活用方法

    を理解している。

  • 8 指導計画

    次 学 習 内 容 学 習 活 動 主な評価の観点

    (評価方法)

    事 前 ・生活習慣アンケート実施

    ・平日の生活習慣調べ

    1/2 ・生活習慣アンケートから生活習

    慣の実態を知る。

    ・睡眠の重要性について振り返

    る。

    ・自分の生活習慣を振り返り、生

    活習慣の改善を図るため、目標

    を設定する。

    ・生活習慣アンケートの結果

    から生活習慣の乱れがあ

    ることを知る。

    ・睡眠の役割や睡眠不足の影

    響について確認する。

    ・自分自身の生活習慣を振り

    返り、課題を考え、今後の

    目標をたてる。

    【関心・意欲・態度】

    ・自分の生活習慣を振り返

    り、問題点をみつけようと

    している。

    (行動観察)

    【知識・理解】

    ・睡眠が健康生活に影響があ

    ることを知る。

    (行動観察)

    【思考・判断・実践】

    ・自分の生活習慣を振り返

    り、課題を考え、取り組む

    目標をたてることができ

    る。

    (記述)

    2/2

    (本時)

    ・1週間の取組について感想を発

    表する。

    ・目標を達成するためには、問題

    解決が必要なことに気づかせ

    る。

    ・「社会的サポート」の活用、「セ

    ルフトーク」の使い方など有効

    な行動変容技法があることを

    知り、自己効力感を高める。

    ・セルフモニタリングシート

    から1週間の評価をする。

    ・目標を達成するために工夫

    した点や問題点について

    発表する。

    ・グループで問題解決を考え

    る。

    ・行動変容を促す方法として

    「社会的サポート」と「セ

    ルフトーク」の活用を知

    り、体験する。

    ・新たな目標設定を考える。

    【関心・意欲・態度】

    ・グループの話し合いで、自

    分の考えや意見を発表す

    る。また、友だちの意見を

    聞こうとしている。

    (記述・行動観察)

    【知識・理解】

    ・生活習慣の行動変容を促す

    方法と活用について知る。

    (行動観察)

    【思考・判断・実践】

    ・授業を通してよりよい改善

    策を考え、新たな目標を立

    てることができる。

    (記述)

  • 9 本時の学習(2/2時間)

    (1)ねらい

    ○一週間の取り組みで目標が達成できた理由や改善できなかった理由について、進んで意見を述

    べたり、友だちの意見を聞いたりすることができる。【関心・意欲・態度】

    ○自分自身の生活を振り返り、自分の問題に気づき、解決方法を考えることができる。【思考・

    判断・実践】

    ○生活習慣の行動変容を促進する方法とその活用方法について理解することができる。【知識・

    理解】

    (2)手だて

    ・グループの話し合い活動で、「達成できたこと」「達成できなかったこと」を共有し、問題解

    決の方法をよりたくさん考え、自分の生活習慣の改善策を考えさせる。

    (3)準備

    ・セルフモニタリングシートを集め、1週間の実践状況を確認しておく。

    (4)展開 (2/2) *は行動変容の技法、()は学び合い10(学校保健)項目番号

    間 学習活動 教師の支援及び○指導上の留意点 ・資料 *評価

    1課題を確認する

    2前回の授業内容を振り返る。

    (5分)

    *行動変容を引き出す

    ポイント5(3)

    「セルフモニタリングシート

    で自己評価する」

    T1 1週間大変だった? 取り組んでみてどう

    だった?

    ・最初はよかったけど後はできなかった。

    ・ついついゲームして遅くなったしまった。

    ・1週間がんばった。

    ・がんばればできた。

    ・少しは努力した。

    ○目標を達成できた生徒には称賛を与える。

    (思・判・実)

    *自己の立てた

    目標に基づき

    生活習慣を改

    善している。

    (セルフモニタ

    リングシート

    から)

    42

    3行動変容を促す方法として

    「プラスの独り言(セルフト

    ーク)」の活用について知る。

    (5分)

    *行動変容を引き出す

    ポイント6(6)

    「自分の独り言(セルフトー

    ク)」で行動に大きな影響

    を及ぼす」

    4グループで目標が達成でき

    た理由と達成できなかった

    理由をまとめ、問題解決の方

    法を考える。

    (12分)

    *行動変容を引き出す

    ポイント8(8)

    「努力や工夫を振り返る」

    T1 自分でがんばったことについて褒めて見ま

    しょう。

    T1 「がんばった」「努力した」というのはプ

    ラスの独り言というのだよ。「プラスの独り

    言」について説明してもらいます。

    T2「プラスの独り言」について説明をする。

    ○プラスのセルフトークは意欲を高めることや

    行動を方向づけることができることを知らせ

    る。

    ○あらかじめ達成できた理由、目標が達成でき

    なかった理由を各自のモニタリングシートに

    記入させておく。

    T1 付箋に①として目標と②として達成できた

    理由または達成できなかった理由を書いて

    ください。

    T1 次に、全員が付箋に書いたら、班ごとに1

    人1人発表してもらいます。目標と達成し

    た人は達成できた理由を、また達成できな

    かった人はできなかった理由を発表してく

    ・「プラスの独り

    言を身につけ

    よう」…資料

    ・セルフモニタリ

    ングシートか

    ・ホワイトボード

    ・付箋

    (関・意・態)

    *目標が達成し

    た点・達成でき

    なかった点や

    解決策につい

    よい睡眠を十分とるために、よりよい生活習慣に変える工夫を考えよう。

    10

  • *行動変容を引き出す

    ポイント2(4)

    「問題解決のステップ」

    5ギャラリー・トーク

    ・各グループで別のグルー

    プのまとめを見て回る。

    (8分)

    6行動変容を促す方法として

    「周りからの支え(社会的サ

    ポート)」の活用について知

    る。

    (5分)

    *行動変容を引き出す

    ポイント4(5)

    「社会的サポートの重要性と

    ニーズに合った社会的サ

    ポートを依頼するコミュ

    ニケーションを学ぶ」

    7新たな実践に向けた目標設

    定と、そのための工夫を考え

    る。

    ・目標と方法 (7分)

    *行動変容を引き出す

    ポイント3(6)

    「行動変容への具体的な目

    標・計画を立てる」

    8その日の予定を書かせる。

    (5分)

    ださい。

    T1 達成できた人から発表してください。

    T1 発表が終わったら、付箋をホワイトボード

    に貼ってください。

    T1 班の全員が発表し終わったら、達成できな

    かった問題について、班で解決策をたくさ

    ん考えてホワイトボードに書いてくださ

    い。

    T1 目標を達成した人の理由も参考にしてみて

    ください。

    T1 全員が目標を達成している班は、今後も続

    けていくためにどうしたらよいか考えてく

    ださい。

    ○問題一つ一つについて考える。

    T1 他の班のものを見てみましょう。

    ○班ごとに別の班のものをみてまわり、参考

    になる解決策の方法・手段をメモする。

    ○クラスで考えたことを確認する。

    T2 「周りから支え」について説明をする。

    ○他の人からの助言を受けることも重要である

    ことを認識させる。

    ○「周りからの支え」を活用する意義を理解さ

    せ、積極的に社会的サポートを活用すること、

    お互いに支え合うことが大切であることに気

    づくようにする。

    ○お家の人から支えもあるが、友達からの声か

    けやアドバイスも大きな支えになることを伝

    える。

    T1 班で考えた解決策やメモしたことなどを参

    考にしながら、また今日勉強した「プラス

    の独り言」「周りの支え」を活用して、モ

    ニタリングシートにあなたがめざすよりよ

    い生活習慣のために、新たな目標と目標を

    達成するための具体的な方法を書きましょ

    う。

    ○睡眠時間(7~8時間)を十分にとるために

    は、就寝時刻、メディア使用時間・時刻、学

    習時間などを考えて記入させる。

    ○行動を変えるには、問題の解決、環境を整え

    る、行動を調整する、意欲の維持など、様々

    な工夫が必要であることを考えながら計画を

    立てるように支援する。

    T1 今日の予定について書きましょう。

    て、進んで意見

    を述べ、友だち

    の意見を聞こ

    うとしている

    (話し合いから)

    ・メモ用紙

    ・「周りからの支

    えとは」…資料

    ・セルフモニタリ

    ングシート

    (2時間目用)

    (思・判・実)

    *生活習慣の状

    況について、自

    分自身の実践

    の状況を振り

    返り、新たな取

    組を考え

    て書くことが

    できる。

    (セルフモニ

    タリングシー

    トから)

    (知・理)

    *生活習慣の行

    動変容を促進

    する様々な方

    法とその活用

    の仕方につい

    て理解できる

    (セルフモニ

    タリングシー

    トから)

    11

  • (5)本時の評価

    ・グループでの話し合い活動を通して自分の生活習慣の改善策を考えることができたか。

    9授業の振り返りをする。

    (3分)

    T1これから一週間、終学活でその日の予定を

    書いて実践しましょう。

    T1 「授業を振り返って」について、プリント

    に記入しましょう。

    ・「振り返りプリ

    ント」

    12

  • プラスの独 り言

    ○自分をほめる。

    「がんばったね」「やればできるじゃん」「努力したね」「すばらしい」「俺って、天才」

    ○やる気を高める。

    「今日はダメかも・・・」 「今日もできるぞ!」

    「めんどうだなあ・・・」 「早くやってしまおう!」

    「やったって同じだ・・」 「がんばれば達成できる!」

    ○目標をはっきりさせる。

    「今日は○○をする!」 「今日は○○をしない!」

    「○時まで・・・をして、そのあとは・・・をしよう」

    マイナスの独り言 プラスの独り言

  • 周 りからの支 え 「周りからの助け・応援・励ましなど」

    ○アドバイスをする ○気持ちを理解する ○一緒に行なう ○手伝う ○誘う ○ほめる

    「メールは9時過ぎたらやめることにしよう」

    「10時以降のテレビ番組を録画しておいて。」

    「寝るから静かにして。」

    「・・・したら、どう?」

    「・・・という方法もあるよ。」

    「たいへんだったね。でも、よくがんばったね。」

    「がんばればきっとできるよ」

    「がんばろうよ!」

  • 午後 午前

    4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00 9: 00 10:00 11:00 0: 00 1: 00 2: 00 3: 00 4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00

    午後 午前

    4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00 9: 00 10:00 11:00 0: 00 1: 00 2: 00 3: 00 4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00

    11月4日(火曜日)

    予定

    保護者印

    実施

    1日の予定を立てよう!(学校帰宅後から次の日の朝食まで記入する)

    10月31日(金曜日)

    予定

    保護者印

    実施

    2年 組 番 氏名

    目標・めざすよりよい生活習慣

    睡眠時間 ( 時間) ( )すっきりと目覚めた

    学習時間 ( 時間)

    メデイア使用時間( 時間) ( )すっきりと目覚めなかった

    プラスの独り言

    周りからの支え

    プラスの独り言

    周りからの支え

    睡眠時間 ( 時間) ( )すっきりと目覚めた

    学習時間 ( 時間)

    メデイア使用時間( 時間) ( )すっきりと目覚めなかった

    目標を達成するための具体的方法

  • 午後 午前

    4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00 9: 00 10:00 11:00 0: 00 1: 00 2: 00 3: 00 4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00

    午後 午前

    4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00 9: 00 10:00 11:00 0: 00 1: 00 2: 00 3: 00 4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00

    午後 午前

    4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00 9: 00 10:00 11:00 0: 00 1: 00 2: 00 3: 00 4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00

    11月 5日(水曜日)

    予定

    保護者印

    実施

    11月 6日(木曜日)

    予定

    保護者印

    実施

    1週間のチャレンジを振り返ってみよう!

    ★目標は達成できましたか。 達成できた まあまあ達成できた あまり達成できなかった 達成できなかった

     1週間やってみての感想などを書いてください。

    11月 7日(金曜日)

    予定

    保護者印

    実施

    睡眠時間 ( 時間) ( )すっきりと目覚めた

    学習時間 ( 時間)

    メデイア使用時間( 時間) ( )すっきりと目覚めなかった

    睡眠時間 ( 時間) ( )すっきりと目覚めた

    学習時間 ( 時間)

    メデイア使用時間( 時間) ( )すっきりと目覚めなかった

    睡眠時間 ( 時間) ( )すっきりと目覚めた

    学習時間 ( 時間)

    メデイア使用時間( 時間) ( )すっきりと目覚めなかった

    プラスの独り言

    周りからの支え

    プラスの独り言

    周りからの支え

    プラスの独り言

    周りからの支え

  • 達成できた理由

    達成できなかった理由

    グループで問題解決の方法・手段を考えよう

  • 「授業を振り返って」

    2年 組 番 氏名

    1 プラスの独り言や周りの支えの活用についてわかりましたか。 わかった まあまあわかった あまりわからない わからない

    2 よりよい生活習慣にするために、行動を変える工夫を考えることが できましたか。 できた まあまあできた あまりできなかった できなかった

    2 今日の授業の感想を書きましょう。

  • 授業の様子

  • 平成26年10月31日

    2年2組保護者 様

    村上市立荒川中学校

    2学年主任 小池 哲也

    学 級 担 任 和田 道也

    養 護 教 諭 五十嵐絹子

    「よりよい生活習慣を身につけよう」について(お願い)

    朝夕はめっきり冷え込むようになりました。保護者の皆様におかれましては、ますま

    すご清栄のこととお喜び申し上げます。日頃より学校教育にご理解、ご協力いただきま

    して誠にありがとうございます。

    さて、昨年度より新潟県中学校教育研究会の指定を受けて、「よりよい生活習慣を身

    につけよう」を目指して授業をおこない、1週間自分の予定を立て実践してきました。

    しかし、なかなかうまくいかないというところもあり、今回は「周りからの支え」を活

    用しながら、1週間実践することにしました。

    ついては、お子さんがよりよい生活習慣が続けられるように、声をかけたり、励まし

    たりするなどのご協力をお願いいたします。また、「セルフモニタリングシート」を1

    週間実践後に持ち帰りますので、ご覧いただき、保護者印またはコメントをお願いいた

    します。

    ご多用のこととは思いますが、よろしくお願いいたします。

    「周りからのささえ」とは

    ◆周りの人たちとの関わりの中で、やりとりされる助け・

    応援・励ましなどです。

    [内容]

    ・アドバイスをする ・気持ちを理解する

    ・ほめる ・一緒に行う

    ・手伝う ・誘う

  • 授業後の協議について

    協議会は以下の協議題で御意見をいただきたいと思います。 本時の授業後にどのように生活改善がなされたかを見ることはできませんが、これらの手立てが生徒の意欲を高めることに有効であったかどうかを協議します。生徒の姿やつぶやきなどから御意見をください。

    【 協議題 】

    生活習慣改善への意欲を高めるための手立ては有効であったか。 <手立て> ① モニタリングシートの活用

    ② グループの話し合い活動

    ③ 社会的サポート(周囲からの支援・援助・励まし)やセルフトーク(プラスの

    独り言)

    授業御参観の際、お気づきの点についてメモをとりながら御覧ください。

  • ファシリテーション・グラフィックス

  • 全体会・協議会の様子

  • (★1時間目に使用したセルフモニタリングシート)

    午後 午前

    4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00

    午後 午前

    4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00

     寝る時刻    :  使用時刻    :  開始時刻    :

     睡眠時間   時間   分  使用時間   時間   分  学習時間   時間   分

    ◎ ・ ○ ・ △ ・ × ◎ ・ ○ ・ △ ・ × ◎ ・ ○ ・ △ ・ ×

    ②よい睡眠が十分にとれている生活をしているか振り返ってみよう!

    振り返って 振り返って 振り返って

    睡眠について メディアについて 学習について その他

    ③よい睡眠が十分にとれる生活習慣になるように、また、よい生活習慣を続けるために目標をたてよう!

    (◎よい、○だいたいよい、△もう少し、×早急に改善が必要)

    〈 記入例 〉

    学 校

    帰 宅

    夕 食

    就 寝

    起 床

    朝 食

    登 校

    ①1日の生活を書いてみましょう。(学校帰宅後から次の日の登校するまで記入する。)

    テレビ

    入 浴

    勉 強

    ゲー

    メー

    2年 組 番 氏名

    目標

    自分の目標を達成させるための手だて(具体的に!)

    班のみんなからのアドバイス

  • 午後 午前

    4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00 9: 00 10:00 11:00 0: 00 1: 00 2: 00 3: 00 4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00

    午後 午前

    4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00 9: 00 10:00 11:00 0: 00 1: 00 2: 00 3: 00 4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00

    午後 午前

    4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00 9: 00 10:00 11:00 0: 00 1: 00 2: 00 3: 00 4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00

    午後 午前

    4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00 9: 00 10:00 11:00 0: 00 1: 00 2: 00 3: 00 4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00

    午後 午前

    4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00 9: 00 10:00 11:00 0: 00 1: 00 2: 00 3: 00 4: 00 5: 00 6: 00 7: 00 8: 00

    1週間のチャレンジを振り返ってみよう!

    ★目標は達成できましたか。 達成できた まあまあ達成できた あまり達成できなかった 達成できなかった

    目標が達成できた理由 目標が達成できなかった理由

     10月16日(木曜日)

    予定

    実施

     10月15日(水曜日)

    予定

    実施

     10月14日(火曜日)

    予定

    実施

     10月10日(金曜日)

    予定

    実施

    1日の予定を立てよう!(学校帰宅後から次の日の朝食まで記入する。)

    予定

    実施

     10月 9日(木曜日) 睡眠時間 ( 時間) ( )すっきりと目覚めた学習時間 ( 時間)メデイア使用時間( 時間) ( )すっきりと目覚めなかった

    睡眠時間 ( 時間) ( )すっきりと目覚めた学習時間 ( 時間)メデイア使用時間( 時間) ( )すっきりと目覚めなかった

    睡眠時間 ( 時間) ( )すっきりと目覚めた

    学習時間 ( 時間)メデイア使用時間( 時間) ( )すっきりと目覚めなかった

    睡眠時間 ( 時間) ( )すっきりと目覚めた

    学習時間 ( 時間)メデイア使用時間( 時間) ( )すっきりと目覚めなかった

    睡眠時間 ( 時間) ( )すっきりと目覚めた

    学習時間 ( 時間)メデイア使用時間( 時間) ( )すっきりと目覚めなかった