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1 Ⅰ 教育方針 明るく 正しく たくましく 学校教育目標 『児童・生徒の自立と社会参加に向けた 生きる力を育てる』 -子どもが 教職員が 輝く「活力ある学校」- 小学部目標 ・生活リズムを整え、活き活きとした心と身体を育てる。 ・様々な体験を通して、自らの意思で選択し決定する力を育てる。 ・学校や家庭の中で、自分でできること増やし、自身を持って生 活する力を育てる。 中学部目標 ・健康保持のため、体力増進を図る。 ・個々の実態に応じた取組を通して、学力を伸ばすとともに、キ ャリア教育の推進を図る。 ・友だちを大切にし、協同の心を養う。 高等部目標 ・卒業後の社会生活に結びついたキャリア教育の推進を図る。 ・心身の健康の保持・増進や体力の向上を図るとともに、自己管 理ができる力を養う。 ・自分の意思を相手に伝えるためのコミュニケーション手段の確 立を図る。 進路指導目標 児童・生徒一人ひとりが持つ能力、適性、進路希望を正しく把握する。 各市町の福祉課、各施設、子どもセンターなどと連絡を密にする。また、進路確保や進路 開拓のために積極的に働きかける。 施設や職場などの見学・実習を積極的に実施する。 保護者と学校が得た情報を交換し合う。 保護者向けの講演会や教職員向けの研修会を実施することにより、進路に関しての意識の 向上を図る。

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Ⅰ 教育方針

校 訓 明るく 正しく たくましく

学校教育目標『児童・生徒の自立と社会参加に向けた

生きる力を育てる』

-子どもが 教職員が 輝く「活力ある学校」-

小学部目標 ・生活リズムを整え、活き活きとした心と身体を育てる。

・様々な体験を通して、自らの意思で選択し決定する力を育てる。

・ 学 校や 家 庭 の 中 で、 自 分で で き る こ と増 や し、 自 身 を 持 って 生

活する力を育てる。

中学部目標 ・健康保持のため、体力増進を図る。

・ 個 々の 実 態 に 応 じた 取 組を 通 し て 、 学力 を 伸ば す と と も に、 キ

ャリア教育の推進を図る 。

・友だちを大切にし、協同の心を養う。

高等部目標 ・卒業後の社会生活に結びついたキャリア教育の推進を図る。

・ 心 身の 健 康 の 保 持・ 増 進や 体 力 の 向 上を 図 ると と も に 、 自己 管

理ができる力を養う。

・ 自 分の 意 思 を 相 手に 伝 える た め の コ ミュ ニ ケー シ ョ ン 手 段の 確

立を図る。

進路指導目標

① 児童・生徒一人ひとりが持つ能力、適性、進路希望を正しく把握する。

② 各市町の福祉課、各施設、子どもセンターなどと連絡を密にする。また、進路確保や進路

開拓のために積極的に働きかける。

③ 施設や職場などの見学・実習を積極的に実施する。

④ 保護者と学校が得た情報を交換し合う。

⑤ 保護者向けの講演会や教職員向けの研修会を実施することにより、進路に関しての意識の

向上を図る。

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Ⅱ 卒業後の進路について

高等部卒業後、下の図のような進路が考えられます。生徒と保護者の希望で決定する進学

の場合と生徒と保護者の希望をもとに行政と相談しながら決定する就労や福祉サービスの利

用の場合があります。

・大学、短期大学

・専攻科(針灸など)

・各種専門学校(パソコン、医療関係など)

・障害者高等技術専門学院(神戸)

・障害者能力開発校(伊丹)

・国立吉備高原職業リハビリテーションセンター

職業安定所(ハローワーク)紹介、縁故、家業

就労移行 一般型

就労継続支援 A 型

就労継続支援 B 型

⑦福祉就労

生活介護

就労移行・訓練校を経て

在 宅

デイサービス・短期入所等

進 学

職業訓練校

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①【進学】

卒業後、すぐに職業をめざすのではなく、学習の期間を延長する目的で進学を希望す

ることができます。入学には、試験を受ける必要があります。卒業してからさらに訓練

校へ進学、就労移行支援を受けることも可能です。

②【職業訓練校】

卒業後にさらに職業能力をつけるために身体障害者と知的障害者に、就職に必要な専

門の知識・技術、資格を身につける訓練校に進学することができます。入学には、学力

試験・作業検査・面接などがあります。訓練期間は 1 年になります。訓練期間中は、訓

練給付金を受けながらになりますので諸経費3~4万円程度が必要になります。

③【職業安定所(ハローワーク)紹介、縁故、家業】

卒業後、すぐに就職するのに、ハローワークの紹介や縁故を頼って仕事を始めること

もあります。

④【就労移行支援(一般型)】

卒業後就労を希望する 65 歳未満の障がいがある方に対して、生涯活動や職場体験など

の機会の提供を通じた就労に必要な知識や能力の向上のために必要な訓練、就労に関す

る相談や支援を行います。実習、職場探しを通じて適性にあった職場への就労が見込ま

れます。このサービスはでは、一般就労に必要な知識・能力を養い、本人の適性に見合

った職場への就労と定着をめざします。利用期間は2年間です。

⑤【就労継続支援 A 型】

就労移行支援を受けて2年間の利用期間内に一般企業への就職が難しいと判断された

場合に、就労継続支援 A 型へ進みます。就労継続支援 A 型は、雇用契約に基づく就労の

機会を提供します。事業所での作業を通じて、知識・能力の向上を図り、一般就労に向

けた支援を行います。月に6万円程度の賃金を受けることが可能です。

⑥【就労継続支援 B 型】

就労移行支援を受けて2年間の利用期間内に一般企業への就職が難しいと判断された

場合に、就労継続支援 B 型へ進みます。就労継続支援 B 型は、年齢や体力面で一般就労

が難しい人を対象とし、内容と働き方に応じて賃金が数千円から2万円程度までと多様

です。

⑦【福祉就労】

卒業後すぐに就労継続支援 B 型での施設で働くことをめざします。また利用するため

には、B 型アセスメントを受ける必要があります。自己の能力・適性を判断しながら、

希望する施設を決めていくことが必要です。

⑧【生活介護】

地域において就労の機会に恵まれなかったり、様々な事情により在宅を余儀なくさ

れたりした人のために、通所して利用できる施設があります。創作活動や機能訓練など

を行い、生きがいを高めることを目的とします。

⑨【在宅】

希望する福祉施設に恵まれなかった場合など、在宅にてホームヘルプサービスなどを

受け、また、同時に短期入所や日中一時支援を活用しながら、時間をかけて支援を受け

る福祉施設を選択する手段もあります。

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Ⅲ 進路指導について

1.進路指導とは・・・

進路指導とは、ただ単に学校卒業後の進路先を決定するためだけの指導ではありません。

児童・生徒一人ひとりの発達段階や発達課題に合わせ、卒業時を見据えて行う「個々の生き

方や生活についての指導や援助」です。つまり、“児童・生徒一人ひとりが、社会の一員と

して“いかに生きていくか”、“人生の主人公としてより豊かに生きていくために必要な力

は何か”などを考え、学校卒業後の生活を決定していくことを指導・援助することです。

進路を考えていく主体は児童・生徒本人と保護者ですが、「生徒と保護者は将来どんな生

活をしたいと考えているか、希望しているか」などを家庭と学校がよく話し合い、できる限

りの努力をしていきましょう。また近年、児童・生徒の障がいは、医療的なケアを必要とす

るなど重度重複化、また多様化しています。その上、施設不足など社会状況に大変厳しいも

のがあります。保護者と学校が連携を図りながら、適切な進路指導を行っていきたいと考え

ています。

2.進路指導の目的

①毎日の積み重ねの指導によって、児童・生徒が自からできる力(自立する力)や、たく

ましく生きる力を育てる。

②いろいろな場面で「自分で決める力」「自分で選べる力」を育てる。

③社会の一員として生活の充実を目指し、障がいの状況、能力、適正などを正しく認識し

て、一人ひとりに応じた進路を共に考える。

3.進路指導から見た学校生活

進路指導は、各教科、生活単元学習、遊びの指導、自立活動、日常生活の指導、行事など

学校生活全体を通して指導される場合と、「将来、社会生活を行う上でぜひ必要なもの」と

いう観点から指導される場合(例えば、施設への通所指導など)などがあります。ここでは、

各学部で具体的に「どのような児童・生徒に育てたいか」という観点から進路指導について

考えてみました。

〈小低部〉

初めて学校生活を経験する1年生を含む小低部では、グループ学習・給食時間・居住地校

交流・校外学習などを通して、いろいろな人と接し、一緒に学び生活する楽しさや喜びを味

わえる児童を育てる。

〈小高部〉

小低部で培った力を土台に、人との出会いや触れ合う経験を通して、より多くの人と信

頼関係を築ける児童を育てる。

〈中学部〉

小学部で培った人との信頼関係を土台に、コミュニケーション能力を向上させるために

いろいろな経験を積極的に積み、自分でできることを広げ、新しい環境に主体的に適応で

きる生徒を育てる。

〈高等部〉

障がいの種別や程度にかかわらず、

・自分で決め自分で選ぶことができるようになることを目標に、生活全体の中で自分の気

持ちを表現(ことばで、表情で、視線で、身体で)できる生徒を育てる。

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・周りの人の援助を受けながら、自分の持っている力を十分に発揮できる生徒を育てる。

・楽しく生きがいとなるような余暇の利用ができるよう、いろいろなものに興味や関心を

持てる生徒を育てる。

など、どの学部でも周りの人との関わりややりとりを大切にしながら、自分を表現できる

児童・生徒であってほしいと願っています。 そこで上述のような子どもたちを育てるために、

各学部で進路指導の観点から大切なことをまとめました。

小学部・・・学校教育の出発点である小学部では、差し迫った進路指導の時期では

ありませんが、長期的に進路を見据えた取り組みが必要です。一人ひとりの

障がいや状況をしっかり把握し、個性や自分の好きなこと、やりたいことを

大切にしながら、いろいろな可能性を見つけていくことが大切です。また、

対人関係を含めて情緒の安定を図り、みんなと安心して生活していく力を育

てることも大切です。

中学部・・・将来に向けた生活を少しずつ具体的に考えていくことが大切です。小

学部で取り組んだことを土台に、自分がより主体的な生活を送るために必要

な支援・援助は何かを考えていきましょう。小学部の時より、社会的・職業

的体験をする学習活動を増やし、社会に目を向け、社会との関わりを意識し

ていくことが必要な時期です。

高等部・・・卒業後の生活を具体的に考え、現実的な選択をしなければならない時

期です。社会的な体験や経験をしたり、施設などの体験実習をしたりする中

で、より充実した生活を組み立てていきます。そのためには、多くの

人と交わることや、自分で決めたり、自分で選んだりする経験や機会

を増やすことも大切です。また、福祉制度を理解し、活用できる力も

必要となります。

また全学部を通して、毎日学校へ通える体力と健康を身につけること、身辺自立と基本的

生活習慣の向上についても、個々の実態に応じて可能な限り自分の力でできることを増やし

ていくことが大切です。

4.進路指導における家庭の役割

進路指導の取り組みは、学校だけでなく家庭との連携も大きなポイントとなります。家庭

の役割として、次のことが考えられます。

①生活の基盤

家族は社会生活をしていく上で、基本となり一番安心できる集団です。子どもたちは存在

感(居場所)や愛情を感じることで、人に対する信頼感が養われ、情緒の安定も図られま

す。家族の一員として、対等に受け入れられることが大切です。

②成長への支援

子どもたちはいろいろな可能性を持っています。初めから無理だとあきらめたり、必要以

上に介助しがちになったりますが、子どもの気持ちを大切に、時間をかけてゆっくりじっ

くり取り組んでいきましょう。

③社会への啓発

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卒業後は、学校という枠から社会という生活範囲になります。いろいろな場所で、いろい

ろな人と触れ合って、理解を得ていくことが大切です。

④進路開拓に関する活動への参加

卒業後の進路は、本人と保護者の願いに対して十分に対応できていません。行政機関や各

施設への働きかけ、学校との連携、保護者同士の連携などいろいろな方向から進めていく

ことが必要となります。

Ⅳ 進路に関わる取組

高等部では、卒業後に向けて事業所に「進路体験」を実施しています。生徒・保護

者の意向を尊重しつつよりよい進路先が選択できるように取り組んでいきます。

4月中旬

5月上旬

6月上旬

7月中旬

9月中旬

11 月上旬

下旬

12 月上旬

1月~2月

3月中旬

~下旬

4月

「進路調査票」(全児童生徒対象)提出・集約

進路保護者説明会(全保護者対象)

進路体験希望調査(高等部全学年対象)

高等部進路体験開始 (~11月上旬まで)

1・2年 2事業所/3年 5事業所程度

中学部「トライやる・ウィーク」

進路体験終了→体験をもとに各家庭で検討

進路希望調査表提出(高等部3年生)

進路希望先(事業所)に学校から報告

事業所調整

障害福祉サービス受給者証発行

各自で契約・事業所に引き継ぎ

事業所利用

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Ⅴ 障害福祉サービスの種類

介護給付費

居宅介護、重度訪問介護、同行援護

行動援護、生活介護、短期入所、施設入所支援 等

障害福祉サービス

訓練等給付費

自立訓練、就労移行支援

就労継続支援、共同生活援助 等

地域生活支援事業給付費

地域生活支援サービス 移動支援、地域活動支援センター

訪問入浴、日中短期入所、タイムケア

児童通所サービス 児童通所給付費

児童発達支援、放課後等デイサービス

【介護給付】

日常生活を営む上で、介護の必要な方に支援を提供します。

居住介護

(ホームヘルプ)

居宅において、入浴・排泄・食事などの身体介護、調理・洗濯・掃除

などの家事援助、通院介助、車いす等への乗り降り介助など行います。

重度訪問介護

重度の肢体不自由者で常に介護を必要とする人に対し、居宅における

入浴・排泄・食事の介護、外出時における移動中の介護を総合的に提

供します。

同行援護

視覚障害により、移動に著しい困難を有する人に、移動に必要な情報

の提供をするとともに、移動の援護等の外出支援を行います。

行動援護

自己判断能力が制限されている人が行動する時に、危険を回避するた

めに必要な支援、外出支援を行います。

重度障害者等包括支援

介護の必要性がとても高い人に、居宅介護等複数のサービスを包括的

に行います。

短期入所

(ショートステイ)

居宅で介護を行っている方の病気その他の理由により、居宅での介護

が一時的に困難になった場合に、短期間、夜間も含めて施設で、入浴・

排泄・食事などの支援を行います。

療養介護

医療と常時介護を必要とする人に、医療機関で機能訓練、療養上の管

理、介護及び日常生活の世話を行います。

生活介護

常時介護を必要とする人に、主として昼間において、入浴・排泄・食

事などの介護を行うとともに、創作的活動または、生産活動の機会を

提供します。

施設入所施設

施設に入所する人に、主として夜間において、入浴・排泄・食事など

の支援を行います。

【訓練等給付】

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障害者の適性に応じた明確な目的の達成のために、自立した生活を営むための訓練、就労に

向けた訓練や機会の提供等の支援を行います。

自立訓練

(機能訓練・生活訓練)

自立した日常生活又は社会生活ができるよう、一定期間、身体機能又は

生活能力の向上のために必要な訓練を行います。

就労移行支援

一般企業等への就労を希望する人に、一定期間、就労に必要な知識及び

能力の向上のために必要な訓練を行います。

就労継続支援

(A 型=雇用型、B 型)

一般企業等での就労が困難な人に、働く場を提供するとともに、知識及

び能力の向上のために必要な訓練を行います。

共同生活援助 夜間や休日、共同生活を行う住居で、相談や日常生活上の援助を行いま

す。

【児童通所支援給付】

支援の必要な児童につき、日常生活における基本的な動作の指導や集団生活への適正訓練等

を行います。

児童発達支援

児童発達支援センター等の施設に通わせ、日常生活における基本的な動

作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練、その他便宜を提供

します。

医療型児童発達支援

上肢、下肢または体幹の機能の障害のある児童につき、医療型児童発達

支援センター等に通わせ、児童発達支援及び治療を行います。

放課後等デイサービス 就学している児童につき、授業の終了後または休業日に児童発達支援セ

ンター等施設に通わせ、生活能力の向上のために必要な訓練、社会との

交流の促進、その他の便宜をします。

保育所等訪問支援 保育所やその他の集団生活を営む施設等に通う児童につき、当該施設を

訪問し、当該施設における児童との集団生活への適応のための専門的な

支援、その他の便宜を提供します。

【地域生活支援事業】

姫路市が地域の実態に応じて障害者等の自立支援のために行う事業です。

移動支援 野外での移動が困難な人について、円滑に外出することができるよう移

動のための支援を行います。

地域活動センター 創作的活動又は生産活動の提供、社会との交流の促進等の便宜を図りま

す。

日中短期入所 居宅において介護を行っている方の疾病等により介護者が不在となる

場合に、施設等に日帰りで入所させ、入浴・排泄・食事などの支援を行

います。

タイムケア 小学校・中学校・高校に在籍している児童に対して、下校後に活動する

場を確保するとともに、児童を持つ家庭の就労支援と一時的休息を目的

としています。

訪問入浴サービス 在宅での入浴に支障がある人に対して、実施しています。

福祉ホーム 諸事情により、現に住居を求めている人につき、低額な料金で、居室そ

の他の設備と日常生活に必要なサービスを提供することにより地域生

活を支援します。

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Ⅵ関係機関と施設の一覧

1 関係機関 市役所、町役場(福祉課)

郵便番号

所 在 地

TEL

FAX

姫路市役所

670-8501

姫路市安田4丁目1番地1階

079-221-2454

079-221-2374

香寺支所

679-2144

姫路市香寺町中屋14

079-232-0001

079-232-4845

夢前支所

671-2192

姫路市夢前町前之庄2160

079-336-0001

0793-336-3385

安富支所

671-2401

姫路市安富町安志1151

0790-66-2300

0790-66-3884

たつの市役所

679-4192

たつの市龍野町富永1005-1

0791-64-3131

0791-63-2594

新宮支所

679-4329

たつの市新宮町新宮1046-8

079-176-0253

0791-76-0264

御津支所

671-1392

たつの市御津町釜屋180-1

079-322-1451

079-322-2625

揖保川支所

671-1692

たつの市揖保川町正條279

079-172-2525

079-322-6076

室津支所

671-1332

たつの市室津285番地2

079-324-0001

相生市役所

678-8585

相生市旭町1丁目1-3

0791-22-7166

0791-23-4596

太子町役場

671-1592

揖保郡太子町鵤280番地

079-277-1010

079-276-3892

福崎町役場

679-2280

神崎郡福崎町南田原3116番

0790-22-0560

0790-22-5980

(ハローワーク)公共職業安定所

郵便番号

所 在 地

TEL

FAX

姫 路

670-0947

姫路市北条字中道250

079-222-8609

079-222-8611

大手前庁舎

670-0902

姫路市白銀町50

079-222-4511

079-222-4790

相 生

678-0031

相生市旭1-3-18 相生合同庁舎

0791-22-0920

0791-22-0939

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赤穂出張所

678-0232

赤穂市中広字北907-8

0791-42-2376

0791-43-7908

龍 野

679-4167

たつの市冨永字田井屋畑1005-48

0791-62-0981

0791-62-0989

こども家庭センター

郵便番号

所 在 地

TEL

FAX

姫 路

670-0092

姫路市新在家 1-1-58

079-297-1261

079-298-1895

社会福祉協議会

郵便番号

所 在 地

TEL

FAX

姫 路 市

670-0955

姫路市自治福祉会館内

079-222-4212

079-222-4256

香寺事務所

679-2155

姫路市香寺町矢田部725

079-232-8221

079-232-6019

夢前事務所

671-2103

姫路市夢前町前之庄2160

079-336-2515

079-336-3969

安富事務所

671-2401

姫路市安富町安志1151

0790-66-3410

0790-66-3411

たつの市

679-4167

たつの市龍野町富永410-2

0791-63-5106

0791-63-5108

相 生 市

678-0031

相生市旭1-6-28

0791-23-2666

0791-23-5990

太 子 町

671-1553

揖保郡太子町老原102-1

079-276-4111

079-76-4169

福 崎 町

679-2215

神崎郡福崎町西治474-6

0790-23-0300

0790-23-0322

2 その他の団体 障害者の福祉向上を図り、各障害者団体等の調整をし各種事業を実施する

団 体 名 所 在 地 TEL

姫路市身体障害者福祉協会 姫路市安田三丁目 1 番地 自治福祉会館 2F 224-9687

NPO 姫路地区手をつなぐ育成会 姫路市安田三丁目 1 番地 自治福祉会館 4F 285-4810

姫路市精神障がい者家族連合会 姫路市大津区天満 984-1 えんじぇる共同作業内 236-1078

姫路市作業所連絡会 姫路市大黒壱丁目 3 有川ビル 2‐ 222-2557

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Ⅶ 福祉に関する用語について

《障害者総合支援法》

平成 25 年 4 月 1 日から、「障害者自立支援法」を「障害者総合支援法」とするとともに、

障害者の定義に難病等を追加し、平成 26 年 4 月 1 日から、重度訪問介護の対象者の拡大、

ケアホームのグループホームへの一元化などが実施された。

《ICF》 (International Classification of Functioning, Disability and Health)

人間の生活機能と障害の分類法として、2001 年5月、世界保健機関(WHO)総会にお

いて採択されたもので、これまでのWHO国際障害分類(ICIDH)がマイナス面を分

類するという考え方が中心であったのに対し、ICFは生活機能というプラス面からみる

ように視点を転換し、さらに環境因子等の観点を加えた。今後、全国民の保健・医療・福

祉サービス、社会システムや技術のあり方の方向性を示唆しているものと考えられる。

《ノーマライゼーション》

障害のある人が、住み慣れた地域で障害のない人と同じように生活し活動できる社会を

当たりまえ(ノーマル)の社会とする理念で、それを実現するための方法。

《バリアフリー》

社会の障害者に対する障壁(バリア)を取り除くこと。段差などの物理的な障壁をはじ

め、制度的な障壁、文化や情報の障壁、障害者に対する意識の障壁などがある。

《QOL》

生活の質、または生命の質、Quality Of Life(クオリティオブライフ)。具体的には、国民各

層のさまざまな生活場面で、主として財やサービス的な側面から生活水準を量的にとらえ

る考え方とは異なり、非物財的な側面も含め質的にとらえて考える概念である。障害者問

題では「生活の質」として、日常動作の向上にとどまらず、文化活動、家庭等非物質的側

面も含め、障害者の社会生活の質的向上が必要であるという概念である。

《グループホーム》

地域での自立生活を確保するため、地域社会の中にある住宅(集合住宅や一戸建て)に

おいて数人の障害者が共同で生活し、世話人などがその生活に必要な援助を行う。

《ショートステイ》

短期入所事業…在宅の要介護者が社会福祉施設に一時入所し、本人や家族がリフレッシ

ュ休暇するためのサービス。

《ケア》

利用者の願っているように援助する。または愛情を持って注意して見守り、必要があれ

ば保護したり助けたりする援助活動。介護はその典型的な例である。

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《ケアマネージャ》

介護の必要な高齢者や障害者などを対象に、そのサービスを地域の社会資源より調達し連

絡・調整する専門家。介護保険制度のもとでは、介護専門支援員として法定化されている。

《ケアワーカー》

心身に障害がある方や、未成熟な障害者や児童などを対象に、日常生活動作上の援助のた

めのサービスを提供する専門職。具体的には、ホームヘルパー、寮母(夫)介護福祉士、

介護アテンドサービス士などである。

《ケアマネジメント》

障害者のニーズを的確に把握し、地域のサービス提供や必要なサービスの開発を行い、

福祉・保健・医療・教育など多様なサービスの組み合わせを調整し提供すること。

《サービス利用計画》

平成 24 年 4 月の自立支援法の改正により障害福祉サービスを利用する際には

サービス等利用計画の作成が必要となった。平成 27 年度より完全施行され、

本人の自己決定を尊重し、利用者本位のサービス提供を実現させるためのサー

ビス利用計画を相談支援事業所で作成してもらう。

《相談支援事業所》

サ ービス 等利 用 計画に ついて の相談 及び作 成など の支援 が必要 と認め られ

る場合に障害福祉サービス等の利用計画を作成(計画相談支援・障害児相談支

援)し、障害者児の自立した生活を支え、障害者児の抱える課題の解決や適切

なサービス利用に向けて、ケアマネジメントによりきめ細かく支援する事業所

をいう。

《コーディネーター》

福祉サービスを合理的、効率的に提供するために連絡・調整する専門職。具体的には保

健、医療、福祉などのサービスを連携することである。たとえば介護保険の介護支援専門

員(ケアマネージャ)がそれである。

《ガイドヘルパー》

外出介護員ともいう。身体障害者の外出時に付き添い手助けをする。厚生省の基準では、

① 外出の範囲は通勤・営業外出・通学以外なんでも可能。

② 派遣時間上限なし。派遣時間帯の制限もなし。

③ ヘルパーは障害者の自薦でも市の公募でもどちらでも選べる。

④ 時給方式

《ホームヘルパー》

介護保険制度のもとでは訪問介護員という。虚弱や寝たきり、痴呆性などの高齢者自宅

を訪問し、介護や家事、各種相談・助言を行う。そして安心して生活を送ることができる

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「進路の手引き」差し替え用

よう援助するとともに、家族などの介護の負担の軽減をはかる専門職。具体的には、食事

や排泄、着替え、入浴の世話、清拭などの身体介護、調理や洗濯や掃除、衣類の修繕、買

い物などの家事援助、生活に関する各種相談・助言が中心となる。

《社会福祉協議会=社協》

略して社協と呼ぶ。地域福祉の推進のため、全国都道府県・市町村ごとに住民や地域の

関係機関によって組織化された民間福祉団体。具体的には、地域福祉を推進する事業のた

めの調査、総合的企画、連絡・調整、助成、普及・宣伝、人材開発・研修、事業の企画・

実施に大別されるが、住民の組織率の低さや行政への財政的、人材的な依存度の高さによ

って地域格差がある。

《職業開発援助事業》

公共職業安定所が障害者の職域拡大と雇用促進を図ることを目的に、事業所をリハビリ

テーションの場(就職に必要な基本的な労働習慣や技術を身につける場)として利用し、

障害に応じた職業生活全般にわたる支援を行う事業。

《身体障害者雇用率》

「障害者の雇用の促進等に関する法律」に定められている雇用率。この雇用率を越える

身体障害者・知的障害者を雇用しなければならないと定めている。各種事業に定められた

雇用率を達成した事業主には、身体障害者雇用調整金が支給される。できなかった場合は、

身体障害者雇用納付金が徴収される。

《ジョブコーチ》

仕事(ジョブ)を指導する人(コーチ)のことをいう。障害者の企業実習に指導員が付

き添い、職場環境を調整しながら仕事の順序や通勤などを実地に指導する。

《ピアカウンセリング》

自立生活などの経験を持ちカウンセリング技術を身につけた障害者が、体験に基づいて

同じ仲間(ピア)である他の障害者の相談に応じ、問題の解決能力を身につける援助活動。

《障害者の日》

12月9日。昭和50年のこの日に、国連が「障害者の権利宣言」を採択したことに鑑

み、国際障害者年の昭和56年に国が決定。平成5年、障害者基本法により法的に位置づ

けられた。

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進路別状況

1 進学

県下の肢体不自由養護学校・特別支援学校全体では大学・専門学校へ進学する生徒はわず

かです。しかし、障がい者の進学は増えています。本校も昨年度、進学をめざし、高等部の

学習において高度な学習内容を取得すべく取り組みました。その成果、私学に合格すること

ができました。同時に進学先の施設設備・通学・介助など解決すべき問題にも取り組みまし

た。その他、英語検定や漢字検定に挑戦している生徒もいます。

2 就労

本校においては、一般就労は大変難しい状況ですが、卒業生の中には、就労継続支援など

の福祉就労についている人もいます。今後も、生徒一人ひとりの実態に合わせた新しい就労

のあり方を考えていく必要があるでしょう。一昨年度から、中学部・高等部の教育課程の中

に作業学習の時間を設け、「紙すき」作業に取り組んでいます。また、高等部では、キャリ

ア教育を教育課程に入れ就労に向けた学習を進めています。

また、パソコンを使った在宅勤務というのもあります。従来の就労の形にとらわれること

なく、新しい試みも検討されてよいでしょう。本校もパソコンやタブレットを使った授業の

取り組みも始めています。

3 福祉サービス

生活介護は、障害程度区分が3以上の人が、日常動作の訓練や創作活動、入浴・食事の提

供等を受けるものです。市町によって多少違いますが、生活介護の支給量は、週当たり5日

ほどです。本校の卒業生は、えぶりい・書写デイ・広畑デイ・三愛園・ポラリス・あみず・

しんしょうこん・むさしの里・ほうずき・りぷるす・つばさ工房などを利用しています。

施設入所支援は、生活介護を受ける人や自立訓練、就労移行支援を受けている人が自立し

た生活が営めるように、夜間の居住の場を提供します。施設入所をすぐに利用している卒業

生は少ないですが、昨年度からマリアの「ルルド館」が開設されました。

短期入所は、在学中から申請ができます。介護を行う方や疾病やその他の理由により、在

宅において介護を受けることが一時的に困難となった方が、施設等に短期間入所し、入浴や

食事の提供、その他必要な支援を受けるものです。生徒にとって、一度家庭を離れ、施設で

の生活を経験することは親離れして精神的に自立していくのに役立つと思われます。本校生

には、マリアルルド(姫路市仁豊野)、きずな(加西市若井町猪熊)、のぎく(多可町中区牧

野)、はりま自立の家(宍粟市一宮町伊和)などを利用している人がいます。

4 まとめ

進路を考えるとは、前述したように単に卒業後の進路先を決定するということではなく、

その前提として生徒一人ひとりが社会の一員として「いかに生きていく」かということを考

えることです。その生き方が問われるのは子どもだけではありません。同時に保護者・教師

も生き方が問われているのです。「こういう生活を実現したい・させたい」という具体的な夢

や願いを持ち続け、その実現に向けて、保護者と学校が連携を図りながら、みんなで進路を

切り開いていきましょう。

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過去5年間の進路状況

年 度

進 路 先

平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年

男 女 男 女 男 女 男 女 男 女

重度障害者活動支援センター

えぶりい

2(1)

(1) 2 (4) (1)

1 (1)

姫路市立書写障害者デイ

サービスセンター

(1) 2 1 (1)

(2) 1(1)

姫路市立広畑障害者デイ

サービスセンター

(1)

1(3)

聖マリア病院 ルルド

生活介護 まりあ

(1) (1)

三愛園 1 (2) (1) (6) (1)

CHIAKIほおずき姫路辻井 1(1)

(1) (1) (1) (1)

デイサービスあ・み・ず (2) (1) (2) (2) (2)

わかば (1)

むさしの里 1 (1)

(1)

みんなのいえ 1

CILひめじ つばさ工房 1 1 (1)

CILひめじ りぷるす (1)

(1)

ポラリス悠 1 (2) (2) (1)

ひびきdeほっと (1)

まごころ 1

しんしょうこん (3) (1)

オーリョク青山 (1) (1)

進学(県内私立大学) 1

6 4 1 4 6 2 8 4 2 1

10 5 8 12 3

*上記は卒業時の進路先である。( )の数は、一人が複数の施設を利用している。