\複雑な夜勤にまつわる考え方を総まとめ!/ 図解 …1 図解 で分かる!...
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図解で分かる!夜勤管理
夜勤時の暦日の考え方は?
夜勤時後に法定休日がある場合の最速出勤日は?
割増賃金の計算方法が知りたい!
休日はどうなる?休憩時間に変更はある?
変形労働時間制って?
\複雑な夜勤にまつわる考え方を総まとめ!/
収録コンテンツ
01P3~8
暦日の考え方深夜0時をまたぐ際の暦日の考え方についてご紹介します
02P9~18
夜勤勤怠の管理事情夜勤労働の際の休日や休憩の取り方などをご説明します
03P19~27
割増賃金の考え方具体的な割増賃金が発生するケースをまとめてご紹介
04P28~40
割増賃金の計算方法具体例から割増賃金の計算方法をシミュレーションしましょう!
2
通常の暦日の考え方
暦日は原則として、午前0時から午後12時までの24時間を指す
ということは
12
6
9 319時~7時勤務の場合
19時~24時 24時~7時分けて考える?
しかし、この考え方だと
6
夜勤時の休憩時間の考え方
6時間超8時間以下
45分休憩
8時間超
1時間休憩
労働基準法によれば…
夜勤時も休憩時間は変わらない11
参照:労働基準法に関するQ&A―働時間・休憩・休日関係|厚生労働省(2019/8/5現在有効)
例えば
参照:介護労働者の労働条件の確保・改善のポイント|厚生労働省(2019/8/5現在有効)
17時~午前9時勤務の場合
時間 土曜日 日曜日
0~6時
6~12時
12~18時
18~24時
時間 土曜日 日曜日
0~6時
6~12時
12~18時
18~24時
夜勤明けは法定休日にできない
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例えば
参照:介護労働者の労働条件の確保・改善のポイント|厚生労働省
17時~午前9時勤務の場合
時間 土曜日 日曜日
0~6時
6~12時
12~18時
18~24時
時間 土曜日 日曜日
0~6時
6~12時
12~18時
18~24時
夜勤明けは法定休日にできない
日をまたぐ場合、夜勤明けの日以外で別途法定休日を確保する必要がある
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[例外]夜勤者の休日の考え方
休日は原則として、午前0時から午後12時までの暦日を指す
ということは
時間 出勤日 休日 休日 次出勤日
0~6時
6~12時
12~18時
18~24時
翌々日午前0時から出勤できる??
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[例外]夜勤者の休日の考え方
休日は原則として、午前0時から午後12時までの暦日を指す
ということは
時間 出勤日 休日 休日 次出勤日
0~6時
6~12時
12~18時
18~24時
翌々日午前0時から出勤できる??
ある特定の場合に限り、継続24時間を休日として取り扱う
翌6時から勤務再開
時間 出勤日 休日 次出勤日
0~6時
6~12時
12~18時
18~24時
参照:「休日」とは、連続24時間の休業か、午前0時から午後12時までの休業か|労働法ナビ(2019/8/5現在有効)17
[例外]夜勤者の休日の考え方
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以下すべての要件を満たしている場合のみ継続24時間を休日1日として、取扱うことが可能
シフトによる交替制であることが就業規則等により定められており、制度として運用されている場合
日によって担当するシフトが変更されず、常時固定である場合(例:常時夜勤)
法定労働時間と残業の考え方
労働基準法より
〝 労働時間は原則1日8時間、1週40時間まで 〟
上記法定労働時間を越えて労働させた場合が
法定外労働(=残業)となる参照:法定労働時間と割増賃金について教えてください。|厚生労働省(2019/8/5現在有効)
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参照:法定労働時間と割増賃金について教えてください。|厚生労働省
法定労働時間と残業の考え方
労働基準法より
〝 労働時間は原則1日8時間、1週40時間まで 〟
上記法定労働時間を越えて労働させた場合が
法定外労働(=残業)となる割増賃金の対象
残業した分の時間
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法定休日と休日労働の考え方
労働基準法より
〝 労働者には、休日を1週間に1回あるいは4週間に4日以上与えよ 〟
23参照:法定労働時間と割増賃金について教えてください。|厚生労働省(2019/8/5現在有効)
参照:法定労働時間と割増賃金について教えてください。|厚生労働省
法定休日と休日労働の考え方
労働基準法より
〝 労働者には、休日を1週間に1回あるいは4週間に4日以上与えよ 〟
割増賃金の対象
法定休日に労働した場合休日労働とみなすため
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深夜労働の考え方
労働基準法より
〝 午後10時~午前5時までの間における労働を深夜労働 〟
25参照:法定労働時間と割増賃金について教えてください。|厚生労働省(2019/8/5現在有効)
参照:法定労働時間と割増賃金について教えてください。|厚生労働省
(参考)深夜労働の考え方
労働基準法より
〝 午後10時~午前5時までの間における労働を深夜労働 〟
割増賃金の対象
深夜に労働した分の時間
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割増賃金が発生するケースのまとめ
割増賃金の対象
1:法定外労働
労働時間が1日8時間、1週40時間
を越えた場合
勤務が2暦日にわたる場合においても始業時刻の属する日の労働と解釈
2:休日労働
1週間に1回or4週間に4回取得しなければならない
法定休日の日に労働した場合
3:深夜労働
午後10時~午前5時の間に労働した場合
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①法定外労働時間 ②深夜労働時間 ③法定外+深夜
5時~9時30分の4時間30分22時~4時の6時間(休憩を除く)
4時~5時の1時間
19 20 21 22 23 24 1 2 3 4 5 6 7 8 9
割増なし 深夜勤務 休憩 深夜勤務
法定外+深夜勤務
法定外
夜勤者Aさんの時間帯を図示すると…
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3つに分解して解説
割増賃金の追加割合
法定外労働の割増賃金
休日労働の割増賃金
深夜労働の割増賃金 2割5分
3割5分
2割5分
被りがある場合
深夜労働(2割5分)
法定外労働(2割5分)
休日労働(3割5分)
5割
6割33
参照:しっかりマスター労働基準法―割増賃金編|東京労働局(2019/8/5現在有効)
③法定外かつ深夜労働の場合
法定外労働と深夜労働の時間が被っている→同時に割増される
基礎時間当たり賃金100%
法定外労働25%(2割5分)
休日労働25%(3割5分)
150%を支払う必要あり
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Aさんの割増分をまとめると…
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19 20 21 22 23 24 1 2 3 4 5 6 7 8 9
割増なし 深夜勤務 休憩 深夜勤務
法定外+深夜勤務
法定外
100%
125%
125%
150%
125%
[補足]変形労働時間制
労働時間を月や年単位で決め、日単位で考えたときに限っては、シフトが8時間を越える場合であってもシフトで定めた時間以内であれば
残業代を支払わなくても良い、という制度
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月 火 水 木 金
労働時間 8 3 3 11 15
0
2
4
6
8
10
12
14
16
時間数(h)
(例)ある従業員の1週間の労働時間
参照:1か月単位や1年単位の変形労働時間制とはどういうものなのでしょうか。|厚生労働省(2019/8/5現在有効)
法定労働時間
[補足]変形労働時間制
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変形労働時間制における残業代の発生条件
労働時間
残業代
本来のシフト
実際のシフト
シフト>8時間の場合、シフトを超えた時間についてのみ残業代の支払いを行えば良い
シフト>40時間の場合、シフトを超えた時間についてのみ残業代の支払いを行えば良い(日単位で支払ったものを除く)
月の法定労働時間を超えた時間について残業代の支払いが必要(日単位・週単位で支払ったものを除く)
日単位
週単位
月単位
法定労働時間(
8h)
[補足]変形労働時間制
夜勤者Aさんの例に一ヶ月変形労働時間制を適用すると…
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19 20 21 22 23 24 1 2 3 4 5 6 7 8 9
通常勤務 割増なし 深夜勤務 休憩 深夜勤務
法定外+深夜勤務
法定外
1ヶ月変形 割増なし 深夜勤務 休憩 深夜勤務 割増なし
さいごに
ここまでお読みいただきありがとうございます。夜勤労働は労働者に対して長時間労働を強いて健康を
害しやすいといわれています。そのため、このように複雑な労働条件や給与計算が必要なのです。
本資料が読者の皆様の「店側と従業員側が納得いく公正な労働関係の構築」に貢献できましたら幸いです。
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