大阪ペピイ動物看護専門学校 学校自己評価報告書 ·...

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平成 26 年度 大阪ペピイ動物看護専門学校 学校自己評価報告書 平成 27 年 5 月 学校法人宮﨑学園 大阪ペピイ動物看護専門学校

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平成 26 年度 大阪ペピイ動物看護専門学校

学校自己評価報告書

平成 27 年 5 月

学校法人宮﨑学園

大阪ペピイ動物看護専門学校

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平成 26 年度 大阪ペピイ動物看護専門学校 学校自己評価報告書について

専門学校による学校自己評価の実施及び公開が義務化されてから、本校では平成 24

年度より学校評価委員会を設置し、学校自己評価を実施しております。この程、平成

26 年度学校自己評価報告書を取りまとめることが出来ましたので、ご報告させていた

だきます。

本報告書は、特定非営利活動法人私立専門学校等評価研究機構の「専門学校評価基準

Ver.4.0」に沿って学校自己評価を実施しました。また、本報告書については、本校の

ホームページに掲載し、関係者の方々へ広く情報提供を図っているところです。

実施するにあたっては、65 の小項目毎に自己評価を行い、それを 37の中項目と基準

1 から基準 10 の大項目にまとめ、わかりやすい表現を心がけ、多くの方々に本校の理

念や教育方針、学校運営、教育活動等について、ご理解をいただけるよう努めました。

また、学校自己評価の成果が学校全体の教育活動や業務に反映されるようにとの主旨

から、以下の委員会を組織し、実施のプロセスと結果を全教職員に周知徹底しました。

今後も学校自己評価を継続して実施・公表するとともに、学校関係者評価委員会を設

置し、学校関係者評価の実施にも取り組んでまいります。それを基に反省すべきところ

は謙虚に受け止め、より良い教育の場を目指し、改善・向上に尽力してまいる所存です。

関係者の皆様には、本報告書をお読みいただき、ご意見、ご質問等をお寄せいただき

ますよう何卒お願い申し上げます。

平成 27年 5 月

学校法人 宮﨑学園

大阪ペピイ動物看護専門学校

学校長・学校評価委員会委員長

澄田 新

学校評価委員会

委員長 澄田 新(学校長)

副委員長 永井 正三(事務局長)

委員 石橋 妙子(副校長)

青木 理子(就職委員長)

浅井 知香(教務委員長)

檜山 道成(学生委員長)

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教 育 理 念 教 育 目 標

1 学校の理念、教育目標

平成8年に前身となる大阪ぺピイ動物看護学院を創設した本校は、創立以来の理念とスクールモットー、教育目標、育成人材像を定め、学校ホームページに公開するとともに、教職員に周知徹底している。また、動物病院の求める人材育成のために、教育目標と育成人材像を常に見直している。

【理念】「動物との絆を通じ、慮る心、生命への共感を育み人と動物の調和のとれた社会創りに貢献する」

【スクールモットー】「慮る」

【教育目標】・専門知識と技術を習得し、問題解決能力と動物看護実践能力を身につけた人間を育成する

・人間関係を良好に維持できるコミュニケーション能力をもった人間を育成する

・動物医療の質の向上をめざし、社会のニーズに応じた地域貢献のできる人間を育成する

【育成人材像】「慮る」精神をベースに「合格力」「実践力」「コミュニケーション力」を備えた動物看護師を育成する

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平成26年度重点目標 達成計画・取組方法

2 本年度の重点目標と達成計画

1.平成25年度に完成年度を迎えた動物看護福祉学科(3年制)の職業実践専門課程認定

2.「動物看護師養成高位平準化コアカリキュラム」の導入

3.動物看護師統一認定試験100%合格

4.過去5年の平均就職決定率95%以上達成

5.入学定員160名確保

6.文部科学省委託事業「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」の受託

1.学校関係者評価委員会と教育課程編成委員会からの助言・提言を運営会議で教育課程編成等に反映させて、平成26年10月に動物看護福祉学科(3年制)の職業実践専門課程申請を行う。 2.平成27年度動物看護師統一認定試験から「動物看護師養成高位平準化コアカリキュラム」の履修が受験資格となるため、1日の授業時間を6時間に増やし、長期休暇を短縮するなどして1年生のカリキュラムから導入する。

3.授業内の「試験対策講座」「学内模擬試験」「試験直前講座」と模擬試験成績不良者には冬期休暇中に全日本獣医師協同組合の教育委員による「特別補講」を行うことによって100%合格を目指す。

4.動物看護師のクラス担任と就職部が連携して個別サポートを行うとともに、キャリアデザインセミナーと就職ガイダンスを計画的に開催し、就職希望者に対する支援を行うことによって95%以上の就職決定率を目指す。

5.学校案内とホームページ等のリニューアル、オープンキャンパス参加者の満足度向上、高校内ガイダンス参加等の学生募集活動に取り組み入学生160名の確保を目指す。

6.文部科学省の委託事業「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」に、本校が代表機関となって「獣医療体制分野における中核的専門人材養成としての動物看護師養成プログラムの開発と検証(職域プロジェクト)」を申請する。採択後はプログラムの開発と検証を行い、実績報告書にまとめ2月に東京で成果報告会を開催する。また、シモゾノ学園が代表機関となって進める「「獣医療体制分野における中核的専門人材養成プログラム開発事業(コンソーシアム)」に教員が委員として参画する。

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※評定の内容

中項目 1-1 理念・目的・育成人材像 評定1-1-1 理念・目的・育成人材像は定められているか 41-1-2 育成人材像は専門分野に関連する業界等の人材ニーズに適合しているか 31-1-3 理念等の達成に向け特色ある教育活動に取組んでいるか 31-1-4 社会のニーズ等を踏まえた将来構想を抱いているか 1

基準1 教育理念・目的・育成人材像

4:適切に対応している。課題の発見に積極的で今後さらに向上させるための意欲がある。3:ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。2:対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。1:全く対応しておらず不適切。学校の方針から見直す必要がある。

参考資料「学則」・「学校案内」・「ホームページ」・「科目概要」・「学習の手引き」・「年間スケジュール」・「学校組織図」「運営会議規程」・「運営会議議事録」・「教育課程編成委員会規程」・「教育課程編成委員会議事録」「全日本獣医師協同組合協定書」・「全日本獣医師協同組合教育委員会議事録」・「動物看護師統一認定試験結果」・「就職実績」

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準1 教育理念・目的・育成人材像

1-1 教育理念・目的・育成人材像【理念・目的・育成人材像は定められているか】「動物との絆を通じ、慮る心、生命への共感を育み人と動物の調和のとれた社会創りに貢献する」という本校の理念に沿って、動物看護師を養成する単科の専門学校として教育目標や育成人材像、教育課程、学年暦を定め、科目概要の授業計画に沿って教育活動を行っている。理念等はホームページや学校案内、学生に配布する「学習の手引き」、学内掲示等により、教職員や学生、保護者、動物病院等に周知徹底しているが、浸透度まで把握していない。また、校長直轄で設置している獣医師会や動物病院、動物関連団体から構成される「教育課程編成委員会」及び本校の教育活動に関して開学以来監修・指導を受けている全日本獣医師協同組合(農林水産省認可)と定期開催している「教育委員会」において動物病院のニーズを把握し、教育目標や育成人材像、教育課程、授業計画等の見直しを行っている。

【育成人材像は専門分野に関連する業界等の人材ニーズに適合しているか】本校は開学以来、全日本獣医師協同組合の監修・指導を受けて教育活動と施設・設備の整備等を行ってきた。また、平成25年度から獣医師会や動物病院、動物関連団体から構成される「教育課程編成委員会」を設置し、動物病院の求める知識・技術・人材要件等に関する助言・提言を受けて教育課程や授業計画等を策定している。また、教員採用や動物看護に関する実習授業、教材等の開発についても、動物病院等の関連業界から協力を得て教育活動を行っている。

1-1 教育理念・目的・育成人材像【理念・目的・育成人材像は定められているか】本校の理念は変えることなく、時代の変化や動物病院のニーズに応え、教育目標や育成人材像、教育課程、授業計画等を常に見直すために、教育課程編成委員会」及び「教育委員会」において動物病院のニーズを把握し、「運営会議」において、教育目標や育成人材像、教育活動等の見直しを行っていく。

【育成人材像は専門分野に関連する業界等の人材ニーズに適合しているか】教育課程編成委員会の外部委員が、本校の理念と教育目標、育成人材像、教育内容等に関して理解を深めることによって、適切な助言・提言を受ける体制を整えるために、平成27年度から教務委員会が中心となって、動物病院等の外部委員を対象にした施設見学や授業見学等を実施する。

1-1 教育理念・目的・育成人材像本校は「慮る」をスクールモットーに、動物看護師として大切な言葉を話せない動物とその飼い主、共に働くスタッフを思い遣る気持ちを大切にしており、開学以来農林水産省認可の全日本獣医師協同組合の監修・指導を受けて、学校運営と教育活動、施設・設備の整備を行ってきたことが特色である。また、獣医師会や動物病院、動物関連団体等から構成される「教育課程編成委員会」を設置し、動物病院の求める知識・技術・人材要件等に関する助言・提言を受けて、業界のニーズに沿った教育課程、授業計画等を策定し職業実践教育を行ってきた結果、本校の設置する2学科は職業実践専門課程に認定され、教育成果として平成26年度の動看護師統一認定試験の合格率は97%(全国平均78%)、就職決定率96%と高い実績となっている。ただ、本校の大きな課題は、中期的な将来構想を定めて学校運営と教育活動を行っていないことである。平成27年度に中期的な将来構想を定めて、学校関係者に周知しなければいけない。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準1 教育理念・目的・育成人材像

【理念等の達成に向け特色のある教育活動に取り組んでいるか】本校は理念等の達成に向けて、スクールモットーの「慮る」精神をベースに、動物病院の求める「実践力」「コミュニケーション力」「合格率」を備えた即戦力となる動物看護師を育成するために、動物病院に近い施設・設備を整備し、全授業の約50%を実習・演習授業を行うことによって実践力とコミュニケーション力を養うとともに、試験対策講座等を行うことによって、動物看護師統一認定機構が実施する認定動物看護師試験において高い合格率を達成している。本校が理念実現に向けて取り組んでいる職業実践専門教育の成果として、平成26年度の動看護師統一認定試験の合格率は97%(全国平均78%)、就職決定率96%と高い実績となっているが、基礎学力不足の学生に対する学校としての支援が課題となっている。

【社会のニーズ等を踏まえた将来構想を抱いているか】学校として中期的な将来構想は定めていないので、教職員や学校関係者に周知できていないため、平成27年度に「理事長会議」「運営会議」において、中期的な将来構想を定めなければいけない。

【理念等の達成に向け特色のある教育活動に取り組んでいるか】平成26年度に教務部で協議した結果、平成27年度から試験対策の一環として基礎学力不足を補う「総合学習(数学・生物)」を教育課程に入れ、特に基礎学力が低い学生には、教員により個別指導を行う。また、就職支援を目的とした「キャリアデザイン」を教育課程に入れることが決まっている。

【社会のニーズ等を踏まえた将来構想を抱いているか】「教育課程編成委員会」及び「教育委員会」で受けた助言・提言を反映させて、平成27年度に「理事長会議」「運営会議」において、中期的な将来構想を定めて、教職員と学校関係者に周知する。

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※評定の内容

中項目 2-2 運営方針 評定2-2-5 理念等に沿った運営方針を定めているか 3

中項目 2-3 事業計画 評定2-3-6 理念等を達成するための事業計画を定めているか 2

中項目 2-4 運営組織 評定2-4-7 設置法人は組織運営を適切に行っているか 42-4-8 学校運営のための組織を整備しているか 3

中項目 2-5 人事・給与制度 評定2-5-9 人事・給与に関する制度を整備しているか 2

中項目 2-6 意思決定システム 評定2-6-10 意思決定システムを整備しているか 3

中項目 2-7 情報システム 評定2-7-11 情報システム化に取組み、業務の効率化を図っているか 3

「学校管理運営方針」・「事業計画書」・「業務分担表」・「学校案内」・「ホームページ」・「科目概要」・「学習の手引き」「年間スケジュール」・「学校組織図」・「運営会議規程」・「運営会議議事録」・「教育課程編成委員会規程」「教育課程編成委員会議事録」・「全日本獣医師協同組合協定書」・「全日本獣医師協同組合教育委員会議事録」「動物看護師統一認定試験結果」・「就職実績」・「理念」・「法人寄付行為」・「理事・監事・評議員名簿」・「理事会議事録」「就業規則」・「給与規則」・「理事長会議規程」・「運営会議規程」・「人事委員会規程」・「教職員名簿」「システム契約書」・「メンテナンス契約書」

基準2 学校運営

4:適切に対応している。課題の発見に積極的で今後さらに向上させるための意欲がある。3:ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。2:対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。1:全く対応しておらず不適切。学校の方針から見直す必要がある。

参考資料

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準2 学校運営

2-2 運営方針【理念等に沿った運営方針を定めているか】管理運営方針の中で、全日本獣医師協同組合と開催している教育委員会において協議した事項を、学校運営及び教育活動等に反映させているのが本校の特色である。

2-3 事業計画【理念等を達成するための事業計画を定めているか】中期事業計画を持たず、単年度の事業計画のみ策定して学校運営してきたことを大きな問題と認識し改善しなければいけない。

2-2 運営方針【理念等に沿った運営方針を定めているか】平成27年度に運営会議において、どのように管理運営方針を浸透させていくか検討を始める。

2-3 事業計画【理念等を達成するための事業計画を定めているか】平成28年度に向けて、運営会議と理事長会議において中期計画を定めるとともに、単年度の事業計画に予算と目標、執行体制等を明示し、事業計画と予算の執行管理・進捗管理と見直し時期等を明確にする。

2-2 運営方針【理念等に沿った運営方針を定めているか】本校では理念と教育目標を踏まえ、運営会議において管理運営方針を定め、教職員連絡会において全教職員に周知しているが、浸透度は確認していない。

2-3 事業計画【理念等を達成するための事業計画を定めているか】単年度の事業計画は定めているが、中期計画は定めておらず、事業計画に予算と目標、執行体制等を明示できていない。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準2 学校運営

2-4 運営組織学校運営については、経験豊富な校長が直轄し、事務局長と各部署の部長によって構成される「運営会議」において協議・決定したことを「教職員連絡会」において、全教職員に周知徹底して適切な学校運営を行っている。

2-4 運営組織【設置法人は組織運営を適切に行っているか】本学園は寄付行為に基づいて適切な運営を行っているため、特に問題はない。

【学校運営のための組織を整備しているか】平成27年度は組織変更が予定されており、委員会による学校運営を行っていくため、平成27年度に運営会議において、委員会規程等を整備しなければいけない。

2-4 運営組織【設置法人は組織運営を適切に行っているか】本学園は寄付行為に基づき適切に理事会、評議員会を開催し、学園の重要事項に関して審議を行い、その結果を議事録として適切に管理している。寄付行為に変更がある場合は、理事会において適正な手続きを経て改正し、大阪府知事の認可を受けている。

【学校運営のための組織を整備しているか】本校は「教務部」「学生部」「就職部」「入試・広報部」「事務部」を置き、校長が直轄し事務局長と各部長によって構成される「運営会議」において協議、決定した事項については、「教職員連絡会」において全教職員が共有して学校運営を適切に行っており、議事録を毎回作成して適切に管理している。また、学校組織図を整備し、各部署の役割分担を明確にして学校運営を行っている。規程等は必要に応じて運営会議において新たに策定または改正しているが、各部署の規定が整備されていないことが課題となっている。教職員については毎年目標を設定し達成度を評価することによってモチベーションを高め、学内研修と個人研究費制度を利用してセミナー等に参加し資質向上に取り組んでいる。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準2 学校運営

2-5 人事・給与制度【人事・給与に関する制度を整備しているか】平成8年に本校の前身となる大阪ぺピイ動物看護学院が開学した時は、新日本カレンダー株式会社の一事業部としてスタートした。そのため、本校の人事・給与関係の規程等は新日本カレンダー株式会社の就業規則や給与規則等を踏襲しているため、学校法人として整備しなければいけない規程等が未整備のまま現在に至っている。今後は早急に規定等の整備に取り組んでいきたい。

2-6 意思決定システム【意思決定システムを整備しているか】本校は教職員が一体となって学校運営に取り組んでいるが、規程等が整備されていないため、意思決定の基準や権限が明確になっていない。

2-7 情報システム【情報システム化に取り組み、業務の効率化を図っているか】情報を共有化することにより、情報漏洩のリスクも高まるため、セキュリティ対策をしっかりして、システム構築しなければいけない。

2-5 人事・給与制度【人事・給与に関する制度を整備しているか】本校の教職員採用に関して、平成27年度から人事委員会が選考を行っていくとともに、運営会議において、採用基準や規程を整備していく。また、採用と昇任・昇給、人事考課等の人事に関する規定が整備されていないため、平成27年度から運営会議において、人事に関する規定等を整備して、適切な運用ができる体制づくりに取り組んでいく。

2-6 意思決定システム【意思決定システムを整備しているか】平成27年度から運営会議において意思決定システムに関する規定等を整備していく。

2-7 情報システム【情報システム化に取り組み、業務の効率化を図っているか】平成27年度から運営会議において、現在使用している学校システムでは管理・運用できないクラス運営等の学生指導に有効に活用できる学生の個人指導履歴等のシステム化について検討を始める。

2-5 人事・給与制度【人事・給与に関する制度を整備しているか】本校の教職員採用に関しては、公募採用を原則として、運営会議と理事長会議において決定している。人事委員会が書類選考、面接選考等により選考を行わなければいけないが、平成26年度は慣例により、副校長と事務部長が選考を行っていることが問題となっており、明確な採用基準や規程も整備されていない。給与に関しては「給与規則」により適切に運用している。昇任・昇給に関しては、人事考課に基づいて理事長会議で決定しているが、明確な基準はなく規程も整備されていない。また、人事考課は年2回実施しているが、人事考課制度に関する規定も整備されていない。

2-6 意思決定システム【意思決定システムを整備しているか】理事長・校長・副校長・事務局長により構成される「理事長会議」と校長・副校長・事務局長、各部長により構成される「運営会議」において、会議規程に定める事項について協議を行い、学校運営に関する意思決定を行っているが、事務分掌規程や職務権限規程等が整備されていない。

2-7 情報システム【情報システム化に取り組み、業務の効率化を図っているか】学生情報、会計、給与、資産管理に関するデータ等は、各種システムを使用しながら管理・運用を行っている。今後システム化を検討するものとして、学生情報を共有し、学生指導等に有効活用できるシステムの構築が考えられる。

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※評定の内容

中項目 3-8 目標の設定 評定3-8-12 理念等に沿った教育課程の編成方針、実施方針を定めているか 23-8-13 学科毎に修業年限に応じた教育到達レベルを明確にしているか 3

中項目 3-9 教育方法・評価等 評定3-9-14 教育目的・目標に沿った教育課程を編成しているか 33-9-15 教育課程について外部の意見を反映しているか 33-9-16 キャリア教育を実施しているか 33-9-17 授業評価を実施しているか 3

中項目 3-10 成績評価・単位認定等 評定3-10-18 成績評価・修了認定基準を明確化し、適切に運用しているか 33-10-19 作品及び技術等の発表における成果を把握しているか 4

基準3 教育活動

4:適切に対応している。課題の発見に積極的で今後さらに向上させるための意欲がある。3:ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。2:対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。1:全く対応しておらず不適切。学校の方針から見直す必要がある。

参考資料

「理念・スクールモットー・教育目標・育成人材像」・「全日本獣医師協同組合教育委員会議事録」「教育課程編成委員会議事録」・「運営会議議事録」・「学習の手引き」・「学校案内」「動物看護師養成高位平準化モデルコアカリキュラム」・「科目概要」・「学習の手引き」・「カリキュラム一覧」「実習科目のガイダンス資料」・「運営会議議事録」・「教育課程編成委員会議事録」「全日本獣医師協同組合教育委員会議事録」・「学生アンケート集計資料」・「キャリアデザインセミナースケジュール」「キャリアデザインセミナー資料」・「学則」・「成績表」・「学年別単位修得状況」「日本動物専門学校協会主催全国トリミングコンテスト実施要項・受賞者一覧」

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※評定の内容

中項目 3-11 資格・免許の取得の指導体制 評定3-11-20 目標とする資格・免許は、教育課程上で、明確に位置づけているか 43-11-21 資格・免許取得の指導体制はあるか 3

中項目 3-12 教員・教員組織 評定3-12-22 資格・要件を備えた教員を確保しているか 23-12-23 教員の資質向上への取組みを行っているか 33-12-24 教員の組織体制を整備しているか 3

基準3 教育活動

4:適切に対応している。課題の発見に積極的で今後さらに向上させるための意欲がある。3:ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。2:対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。1:全く対応しておらず不適切。学校の方針から見直す必要がある。

参考資料

「試験対策授業スケジュール」・「試験対策授業資料」・「認定動物看護師に関するガイダンス資料」「動物看護師統一認定試験実績」・「平成26年度資格取得補助制度」・「学校組織図」・「担当科目一覧表」・「クラス編成表」「運営会議規程」・「人事委員会規程」・「理事長会議規程」・「就業規則」・「平成26年度教員研修資料」・「個人研究費規程」「個人研究費申請書」・「平成26年度文部科学省委託事業 成長分野等における中核的専門人材育成の戦略的推進事業実績報告書」「教員担当表」

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準3 教育活動

3‐8 目標の設定本校では動物看護師統一認定資格の取得を重要な教育到達レベルとしているため、全日本獣医師協同組合と連携して、授業内で資格取得対策講座や模擬試験、模擬試験成績不良者を対象にした特別補講等を実施して資格取得の支援を行った結果、平成26年度の試験結果は、153名受験、149名合格、合格率97%となり、全国平均合格率78%を大きく上回った。また、本校は平成26年度より、動物看護師統一認定機構の実施する認定動物看護師資格の受験資格となる「動物看護師養成モデルコアカリキュラム」を導入している。

3‐8 目標の設定【理念等に沿った教育課程の編成方針、実施方針を定めているか】教育課程編成方針や実施方針、職業教育に関する方針を文書化するなど明確に定められていないため、平成27年度より運営会議において、編成方針や実施方針、職業教育に関する方針について協議して明文化する。

【学科毎に修業年限に応じた教育到達レベルを明確にしているか】理念等に基づいた学科毎の教育到達レベルを定めているが、動物看護師統一認定資格の取得以外、学生に対して明示できていない。また、動物看護福祉学科の教育到達レベルから、認定動物看護師資格以外の資格取得、職域拡大につながる展望を示す必要があるため、平成27年度に教務委員会において、学生に対して学科毎、学年毎の教育到達レベルを明示できるよう協議していくとともに、動物看護福祉学科の特色を活かせる教育課程と新たな資格取得について協議する。

3‐8 目標の設定【理念等に沿った教育課程の編成方針、実施方針を定めているか】本校では、理念やスクールモットー、教育目標、育成人材像に基づいて、監修・指導を受けている全日本獣医師協同組合の教育委員会と学科毎に設置している教育課程編成委員会の助言・提言を受け、運営会議において 新の動物病院のニーズを反映させた教育課程の編成等を行っているが、編成方針や実施方針、職業教育に関する方針を文書化するなど明確に定められていない。

【学科毎に修業年限に応じた教育到達レベルを明確にしているか】本校では理念や教育目標、育成人材像に基づいて目標とする教育到達レベルを学科毎に設定している。動物看護学科(2年制)は、動物看護に関する知識・技術を習得し、動物看護師統一認定資格の取得と実践力、コミュニケーション力を備えた即戦力となる動物看護師の育成を教育到達レベルとしている。動物看護福祉学科(3年制)は、動物看護学科の教育到達レベルに加え、動物理学療法・高齢動物の看護・高度動物医療・ドッグトレーニング等を習得し、動物福祉に貢献できる動物看護師の育成を教育到達レベルとしている。両学科とも、動物看護師統一認定資格の取得を重要な教育到達レベルとしているため、全日本獣医師協同組合と連携して、授業内で資格取得対策講座や模擬試験、模擬試験成績不良者を対象にした特別補講等を実施して資格取得の支援を行っている。また、日本獣医師会理事による認定動物看護師の意義等に関する特別授業を行って、学生に対して資格取得の意義を明確に伝えている。理念等に基づいた学科毎の教育到達レベルを定めているが、動物看護師統一認定資格の取得以外、学生に対して明示できていない。また、動物看護福祉学科の教育到達レベルから、認定動物看護師資格以外の資格取得、職域拡大につながる展望を示す必要がある。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準3 教育活動

3-9 教育方法・評価本校では職業実践教育を行うために、監修・指導を受ける全日本獣医師協同組合と獣医師会や動物病院等から構成される教育課程編成委員会の助言・提言を教育課程の編成に反映して、動物病院に近い充実した設備・施設を整備しており、授業の50%を実習・演習形式で行うことによって実践力とコミュニケーション力を養う教育課程になっている。本校ではキャリア教育に取り組んでから、動物病院内定者の辞退や早期退職等のクレームが減少しており、平成26年度は就職決定者143名に対して、内定辞退0件、学校が把握している平成27年5月末時点の早期退職8件(5.6%)となっている。また、授業評価における全授業科目の平均は4.1点(5点満点)と高い評価となっている

3-9 教育方法・評価【教育目的・目標に沿った教育課程を編成しているか】平成26年度から導入した「動物看護師養成モデルコアカリキュラム」を基本に、平成27年度に運営会議において、全日本獣医師協同組合と教育課程編成委員会の助言・提言を受け、本校の教育目標に沿った適切な教育課程になっているか見直しを始める。

【教育課程について外部の意見を反映しているか】職業実践教育の効果について、卒業生・就職先の意見聴取が不十分なため、本校の教育内容を就職先に発信するとともに、平成27年度から運営会議において、幅広く意見聴取ができる体制の整備に取り組む。

3-9 教育方法・評価【教育目的・目標に沿った教育課程を編成しているか】教育課程に関しては、全日本獣医師協同組合と教育課程編成委員会等の助言・提言を受けて、運営会議において定期的な見直し等を行い教育課程を編成しており、議事録を作成し適切に管理している。授業科目に関しては、専門科目と教養科目等、必修科目と必修選択科目を適切に配置し、授業時数と単位数等は学生に配布する「学習の手引き」において明示している。また、授業科目は職業実践教育の視点で、適切な授業のテーマや内容、目標、形態、計画、方法、成績評価方法、教材等を科目概要に明示して、計画通り授業を行っている。

【教育課程について外部の意見を反映しているか】教育課程の編成及び改定に関して、在校生や監修・指導を受ける全日本獣医師協同組合、獣医師会や動物病院等から構成される教育課程編成委員会の意見聴取を行っており、委員会の助言・提言を教育課程の編成及び改定に反映させているが、職業実践教育の効果について、卒業生・就職先の意見聴取が不十分なため、本校の教育内容を就職先に発信するとともに、幅広く意見聴取ができる体制を整備する必要がある。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準3 教育活動

【キャリア教育を実施しているか】学生が卒業してから社会の中で働くことを通して自分の役割を果たし、自立した自分らしい生き方を送ることができるようにキャリア教育に取り組んでいる。入学時から卒業時までキャリアコンサルタントによるキャリアデザインセミナーと日本獣医師会理事や動物病院院長による特別授業、臨床経験豊富な動物看護師と獣医師による授業等を通してキャリア教育を行っている。また、動物看護師のクラス担任が自分の経験を通して、動物看護師に求められる職業意識や倫理観等を学生に繰り返し伝えることによって、学生のキャリア観の形成に取り組んでいるが、キャリア教育の効果について、卒業生や動物病院の意見や評価を把握できていない。

【授業評価を実施しているか】本校では教務部が中心となって毎年授業評価等を実施する体制が整備されており、学生に対するアンケートにより授業評価を行っている。評価結果は全教員にフィードバックしており、評価結果を踏まえ授業目標や授業計画、授業方法等の改善に取り組むとともに、評価の低い授業科目については、校長・副校長が担当教員と授業内容や授業方法、評価の低い原因等を分析し、具体的改善方法や取り組み、目標等を共有することによって授業の改善に結びつけなければいけない。

【キャリア教育を実施しているか】本校で行っているキャリア教育の効果について、卒業生や動物病院の意見や評価を把握できていないため、平成27年度に教務委員会において、キャリア教育の効果について卒業前にアンケート調査を実施して、卒業見込み者の意見や評価を今後のキャリア教育に活かしていく。

【授業評価を実施しているか】学生の授業評価をネガティブに受け止めるのではなく、授業方法や授業計画、教材や授業運営の工夫、教育・指導力の向上等の授業改善に結びつけるよう取り組まなければいけない。特に評価の低い授業科目の担当教員とは十分な時間を取って授業改善策について協議する必要があるため、平成27年度より校長・副校長と必要に応じて学術顧問が十分時間を取って授業改善策について協議して改善に繋げる。また、有効な評価を得るためにアンケート項目や実施時期等の見直し等について、教務委員会において協議する。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準3 教育活動

3-10 成績評価・単位認定等動物看護学科の進級認定基準は、「進級時の取得単位が所定の単位数(総単位の80%)に達しているもの。飼育実習、総合演習の単位を修得しているもの」。卒業認定基準は、「卒業時の取得単位数が所定の単位数(総単位の80%)に達しているもの。飼育実習・総合演習の単位を取得しているもの。総合臨床実習(インターン実習)を受講したもの」と定めている。動物看護福祉学科1年次の進級基準は、「進級時の取得単位が所定の単位数(総単位の80%)に達しているもの。飼育実習、総合演習の単位を修得しているもの」。2年次の進級認定基準は、「進級時の取得単位数が所定の単位数(総単位の80%)に達しているもの。飼育実習・総合演習の単位を取得しているもの。集中授業の単位を取得したもの」。卒業認定基準は「3年次の取得単位が所定の単位数(3年次総単位の80%以上)に達していいるもの。飼育実習、総合演習の単位を取得しているもの。総合臨床実習(インターン実習)を受講したもの。動物福祉の課題を修めたもの」と定めている。

3-10 成績評価・単位認定等【成績評価・修了認定基準を明確化し、適切に運用しているか】平成27年度より教務委員会において、科目毎に単位習得率を確認できる資料を作成し、習得率の低い科目に関して、担当教員と単位認定方法や授業内容、授業方法等について協議・改善するとともに、関連性の高い授業科目担当者と連携を強める。また、入学前に他の教育機関で履修した単位認定が可能か、可能であればどのように読み替えるのか等を協議する。

【作品及び技術等の発表における成果を把握しているか】動物看護単科の学校として、学会等において動物看護分野の研究発表等を行っていないことが課題となっているため、平成27年度に教務委員会と運営会議において、動物看護分野の学会発表等が可能か協議する。

3-10 成績評価・単位認定等【成績評価・修了認定基準を明確化し、適切に運用しているか】本校では成績評価と単位認定基準は学則に明確に規定しており、入学時と進級時に学生に配布している「学習の手引き」に明示し、オリエンテーションやホームルームなどで学生へ周知徹底している。授業科目毎の成績評価方法等は科目概要に明示しており、授業初回に担当教員から学生に周知している。また、成績評価基準等については、教員が授業科目毎の成績評価方法に基づいて適切な評価が行えるように、新年度に講師会を開催して評価基準等を共有することによって客観性・統一性の確保に取り組んでいる。入学前に他の教育機関で履修した単位認定は行っていないため、学則等に規定していない。また、単位習得状況の悪い授業科目の改善も課題となっている。

【作品及び技術等の発表における成果を把握しているか】動物看護分野においてはコンテストに該当するものがないが、動物看護単科の学校として、学会等において動物看護分野の研究発表等を行っていないことが課題となっている。トリミング分野においては日本動物専門学校協会主催の全国トリミングコンテストがあるので、正課外のトリマー資格取得講座受講者から代表を選出し、教職員が引率してコンテストに参加しているので、受賞については把握できており、卒業式で参加者と受賞者の表彰を行っている。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準3 教育活動

3-11 資格・免許の取得の指導体制本校の資格取得に関する指導体制の特色は、開学以来監修・指導を受ける全日本獣医師協同組合と連携して試験対策講座や模擬試験成績不良者に対する特別補講を行っていることである。また、認定動物看護師以外の資格取得に関して、教育振興会(PTA)から資格取得者に対する補助制度があり、受講料・受験料の約30%が補助されるため、毎年多くの学生が制度を利用して資格を取得している。

3-11 資格・免許の取得の指導体制【目標とする資格・免許は、教育課程上で、明確に位置付けているか】平成27年度も引き続き、教務委員会において、動物看護師統一認定試験に全員合格を目指して、出題傾向と前年度の統一認定試験や学内模擬試験等の分析結果から対策講座の授業内容等を見直すなど、受験対象年度の学生実態に合った授業内容や方法等を見直さなければいけない。

【資格・免許取得の指導体制はあるか】認定動物看護師試験の不合格者に対する卒後の指導体制は整備できていないため、平成27年度から教務委員会において、不合格者の再受験の支援として本校の在校生向けに行っている直前対策講座への参加や試験対策問題集の提供を行う。

3-11 資格・免許の取得の指導体制【目標とする資格・免許は、教育課程上で、明確に位置付けているか】本校が取得目標としている資格は「認定動物看護師資格」であるが、資格の内容や取得の意義については、入学時のオリエンテーション時に周知するとともに、受験対象年度の学生には特別授業で日本獣医師会理事により動物医療を通じた認定動物看護師の意義を明確に伝えている。受験対象年度には、授業科目として試験対策講座や模擬試験、試験直前講座を開講している。模擬試験等成績不良の学生に対して冬期休暇中に特別補講を行うとともに、試験対策以外の授業科目についても統一認定試験の出題傾向を意識した授業を行っており、全員合格を目指して取り組んだ結果、平成26年度の合格率は97%と全国平均合格率78%を大きく上回ったが、対策講座の授業内容等を見直すなど、受験対象年度の学生実態に合った授業内容や方法等を見直す必要がある。また、認定動物看護師資格以外にも在学中に取得を推奨している資格として「トリマー資格」「ドッグトレーナー資格」「MOS資格」がある。これらの資格取得に関しては、正課外の資格取得講座を開講して在学中の資格取得を支援している。

【資格・免許取得の指導体制はあるか】認定動物看護師資格については教務部と試験対策担当教員が中心となって、監修・指導を受けている全日本獣医師協同組合と連携した指導体制が整備されているが、不合格者に対する卒後の指導体制は整備できていない。また、認定動物看護師以外に本校が取得を推奨する「トリマー資格」「ドッグトレーナー資格」「MOS資格」についても、専任教員が中心となって正課外の講座を開講して資格取得を支援する体制が整備されている。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準3 教育活動

3-12 教員・教員組織【資格・要件を備えた教員を確保しているか】本校の教員の多くが臨床経験豊富な獣医師と動物看護師であり、その実践的な知識や技術、キャリアは獣医療現場で求められる人材育成に活かされている。また、日々進化する獣医療の 新情報は、毎月定期開催している全日本獣医師協同組合との教育委員会や動物医療や動物看護等に関連する勉強会やセミナーに積極的に参加して得ている。本校では平成21年度から、教員の研究や自己啓発への支援として、「個人研究費制度」を設けて、キャリア開発を支援している。セミナー等で得た知識はテキストと報告書を以て全教員が情報共有している。平成26年度の教員組織は、校長、獣医師2名、動物看護師10名、トリマー2名合わせて15名の専任教員と28名の非常勤教員から構成されている。

3-12 教員・教員組織【資格・要件を備えた教員を確保しているか】平成26年度から採用計画や手続き等を行う人事委員会を設置したが、慣例により副校長と事務部長が選考を行っていた。また、獣医師採用に関しては、学術顧問の獣医師による選考が必要になっているため、平成27年度より運営会議において、教員採用等に関する規定を整備し、採用に関しては、人事委員会が採用計画の立案や採用手続き等を行い、獣医師採用に関しては学術顧問の獣医師を人事委員会に加えて選考を行う。

3-12 教員・教員組織【資格・要件を備えた教員を確保しているか】「動物看護師養成モデルコアカリキュラム」に基づき、専門科目の獣医基礎学・疾病学については専門または臨床に関わる獣医師、動物看護業務に関わる講義・実習は認定動物看護師、グルーミング実習はトリマー資格所有のトリマー、獣医療以外の専門科目については、薬剤師、臨床心理士、理学療法士、しつけインストラクター、動物病院接遇コンサルタント、コンピューターインストラクターなど動物病院の求める知識・技術・技能レベルに適合した経験豊富な教員を配置している。教員採用については補充採用を原則として、獣医師会や全日本獣医師協同組合、大阪府立大学獣医学科、動物病院等の獣医療業界と連携して、副校長と事務部長が書類選考と面接選考等を行って、運営会議と理事長会議において決定しており、会議規程や就業規則によって教員募集や採用試験、待遇等を明確に定めて、教員一人当たりの授業時数や学生数等は把握しており、持ちコマ数等の偏りがないよう運営している。また、教員の専門性については有資格、臨床経験、科目担当および経歴等から把握しており、毎年学生による授業評価を行っている。資格については、獣医師免許、認定動物看護師資格所持が必須条件であるが、教員個々の知識・技能レベルが反映されているとは言えない面もあり、教員採用及び適切な配置に関する規程も整備されていない。また、平成26年度から採用計画や手続き等を行う人事委員会を設置したが、慣例により副校長と事務部長が選考を行っていることが問題であり、獣医師採用に関しては、学術顧問の獣医師による選考が必要となっている。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準3 教育活動

【教員の資質向上への取り組みを行っているか】平成27年度から教務委員会において、中期的な教員研修のテーマや内容等を協議し、平成28年度に向けて教員の個人研修計画と合わせて、教員の資質向上のために研修等を適切に行っていくとともに、模擬授業の実施も計画する。

【教員の組織体制を整備しているか】教員組織に関する規定等が整備できていないため、平成27年度より運営会議において、クラス担任や学年主任等の教員組織と業務分担、責任と権限等に関する規程の整備を行う。

【教員の資質向上への取り組みを行っているか】教員の資質向上については、毎年年間計画を立て積極的に取り組んでいる。平成26年度は夏期休暇中に資質向上を目的としたコミュニケーションや教育学に関する教員研修会を実施した。動物看護に関する専門知識や技術の向上については、獣医師会や全日本獣医師協同組合等と連携した教員研修会を実施したり、獣医療関連学会等に多くの教員が参加している。また、本校では教員の研究や自己啓発への支援として、「個人研究費制度」を設けて、教員のキャリア開発を支援している。更に、平成25年度より文部科学省委託事業に本校の教員が参加して、動物看護師養成カリキュラムの開発や教授方法の開発、教科書の執筆等に関わってきた。教員に求める資質や専門性の向上を目的とした研修会等を中期的な視点に立って計画的に立案、実施する必要があり、授業運営等のスキルアップも課題としてあげられる。また、教員の研修計画は、個人の目標や目的を精査したうえで、獣医療関連学会等の参加計画を立てなければいけない。

【教員の組織体制を整備しているか】本校の教員組織は学校組織図にある通り、校長、副校長、学年主任、担任、科目主任等の責任と権限を明確にして、「教員担当表」に基づいて、非常勤教員と連携して教育・研究に取り組んでいる。授業科目担当教員間の連携は、主要な動物看護関連科目には科目主任を配置し、授業内容や方法の改善、教材開発等に取り組んでいる、また、専任・非常勤教員による関連科目間の連携・協力体制は整っており、ミーティングで情報共有と関連科目間の調整等ができているが、教員組織に関する規定等が整備できていないことが課題となっている。

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※評定の内容

中項目 4-13 就職率 評定4-13-25 就職率の向上が図られているか 4

中項目 4-14 資格・免許の取得率 評定4-14-26 資格・免許取得率の向上が図られているか 4

中項目 4-15 卒業生の社会的評価 評定4-15-27 卒業生の社会的評価を把握しているか 2

基準4 学修成果

4:適切に対応している。課題の発見に積極的で今後さらに向上させるための意欲がある。3:ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。2:対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。1:全く対応しておらず不適切。学校の方針から見直す必要がある。

参考資料

「過去3年の就職関係データ」・「過去5年の就職関係データ」・「過去3年の求人情報データ」・「求人依頼文書」「クラス別学生別就職活動履歴」・「就職活動関係手続き書類」・「キャリアデザインセミナープログラム」「学内就職セミナープログラム」・「学習のてびき」・「科目概要」・「時間割」・「特別補講受講者一覧」・「直前対策講座資料」「過去3年学科別合格実績・合格率データ」・「学会抄録」

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準4 学修成果

4-13 就職率【就職率の向上は図られているか】本校は就職関係のデータを適切に管理しており、本年度は過去5年の就職率95%以上を目標として、年間を通してキャリアデザインセミナーを開講するとともに、学生の就職活動を把握しているクラス担任と就職部が連携して個別支援した結果、求人依頼は393件あり、就職実績は卒業155名、就職希望149名、就職決定143名、卒業者に占める就職者の割合92%、就職率96%と目標を僅かに上回った。また、動物病院と連携して「学内就職セミナー」を開催しており、動物病院への就職者は139名、就職決定の97%の学生が専門分野に関連する動物病院に就職しているが、進学希望1名を除いて5名の学生が就職を希望しなかったことが課題となっている。

4-13 就職率【就職率の向上は図られているか】平成27年度に就職委員会において、就職を希望しない学生に対して、クラス担任と就職委員会委員による個別支援に加え、キャリアカウンセラーと連携したキャリアカウンセリングの実施について検討する。

4-13 就職率【就職率の向上は図られているか】開学して19年になる本校の就職に関する特色は、学科毎に設置する「教育課程編成委員会」の助言・提言と全日本獣医師協同組合の監修・指導により特色のある職業実践教育を行い、動物病院の求める即戦力となる動物看護師を輩出していることである。平成26年度は就職決定143名の内139名(97%)が動物病院に就職した。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準4 学修成果

4-14 資格・免許の取得率【資格・免許取得率の向上がはかられているか】動物看護師統一認定試験対策として試験対策授業を開講するとともに、学内模擬試験や直前対策講座、模試成績不良者対象の冬期特別補講を行って認定試験100%合格を目指したが、153名受験、149名合格、合格率97%となり目標の100%合格は達成できなかったが、全国平均合格率78%に比べ高い合格率となった。ただ、入試選考時に学力試験を課していないので、基礎学力不足の学生も入学しているのが現状で、その対策が課題となっている。

4-15 卒業生の社会的評価【卒業生の社会的評価を把握しているか】卒業生の獣医療関連学会での学会発表等は把握していたが、即戦力の動物看護師を育成することを目的としているにも関わらず、就職先の動物病院での卒業生の実態や評価を把握していないのは問題と認識している。

4-14 資格・免許の取得率【資格・免許取得率の向上がはかられているか】教務部で協議した結果、平成27年度から1年次に「総合学習(数学・生物)」を開講するとともに、特に基礎学力の低い学生や専門科目の理解度の低い学生に対する個別支援を行う等、早い段階で学生の学習支援を行うことが決定している。

4-15 卒業生の社会的評価【卒業生の社会的評価を把握しているか】就職先の動物病院での卒業生の実態や評価を把握するために、平成27年度に就職委員会において、卒業生の実態調査をアンケート形式で実施して、卒業後の卒業生の実態と評価を把握する。

4-14 資格・免許の取得率【資格・免許取得率の向上がはかられているか】平成24年度から始まった動物看護師統一認定機構による動物看護師統一認定試験において、本校は平成24年度94%(84%)、平成25年度100%(72%)、平成26年度97%(78%)と3年平均で97%(78%)と高い合格実績となった。※( )内は全国平均合格率

4-15 卒業生の社会的評価【卒業生の社会的評価を把握しているか】専任教職員は教育活動と学生支援、学生募集活動に重点を置いているため、現状の体制では動物病院を直接訪問して卒業生の実態や評価を把握できていないため、アンケート形式の調査等で対応する。

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※評定の内容

中項目 5-16 就職等進路 評定5-16-28 就職等進路に関する支援組織体制を整備しているか 4

中項目 5-17 中途退学への対応 評定5-17-29 退学率の低減が図られているか 3

中項目 5-18 学生相談 評定5-18-30 学生相談に関する体制を整備しているか 35-18-31 留学生に対する相談体制を整備しているか 2

中項目 5-19 学生生活 評定5-19-32 学生の経済的側面に対する支援体制を整備しているか 35-19-33 学生の健康管理を行う体制を整備しているか 35-19-34 学生寮の設置など生活環境支援体制を整備しているか 35-19-35 課外活動に対する支援体制を整備しているか 3

基準5 学生支援

4:適切に対応している。課題の発見に積極的で今後さらに向上させるための意欲がある。3:ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。2:対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。1:全く対応しておらず不適切。学校の方針から見直す必要がある。

参考資料

「過去3年の就職関係データ」・「過去5年の就職関係データ」・「過去3年の求人情報データ」・「求人依頼文書」「クラス別学生別就職活動履歴」・「キャリアデザインセミナープログラム」・「学内就職セミナープログラム」「全国ペット協会加盟申込書」・「学生個人カード」・「求職票」・「過去3年間の休学・退学者データ」・「運営会議議事録」「教員会議議事録 学生状況」・「過去3年間の進級時・卒業時単位取得状況」・「学生個人カード」・「学習の手引き」「カウンセリング予定表」・「面談記録」・「外部カウンセリングレポート」・「学校医契約書」・「留学生受け入れ報告書」「学生個人カード」・「学生面談記録」・「学生募集要項」・「進級時特別奨学生制度募集要項」「進級時遠隔地学生支援制度募集要項」・「ホームページ」・「オープンキャンパスプレゼン資料」・「学費延納・分納申請書」「日本学生支援機構奨学金制度ガイダンス資料」・「学校医契約書」・「カウンセリング記録」・「メンタルヘルスセミナー資料」「学生募集要項」・「進級時遠隔地学生支援制度募集要項」・「資格取得講座一覧」「日本動物専門学校協会主催全国トリミングコンテスト実施要項・受章者一覧」

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※評定の内容

中項目 5-20 保護者との連携 評定5-20-36 保護者との連携体制を構築しているか 3

中項目 5-21 卒業生・社会人 評定5-21-37 卒業生への支援体制を整備しているか 35-21-38 産学連携による卒業後の再教育プログラムの開発・実施に取組んでいるか 35-21-39 社会人のニーズを踏まえた教育環境を整備しているか 2

基準5 学生支援

4:適切に対応している。課題の発見に積極的で今後さらに向上させるための意欲がある。3:ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。2:対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。1:全く対応しておらず不適切。学校の方針から見直す必要がある。

参考資料「教育振興会議事録」・「平成26年度ニュースレター」・「学生個人カード」・「クラス別緊急連絡網」・「同窓会会則」「学校情報誌ニュースレター」・「継続教育プログラム開講一覧」・「アカデミックフェスタプログラム」・「継続教育プログラム」「継続教育プログラムアンケート」・「学生個人カード」

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準5 学生支援

5-16 就職等進路【就職等進路に関する支援組織体制を整備しているか】本校は動物病院で豊富な臨床経験を積んだ動物看護師をクラス担任にしており、就職部と連携して学生の就職活動情報を共有して個別面談を繰り返し就職活動の支援を行っているが、動物病院以外の動物関連業界に就職を希望する学生の支援体制が整備されていないことが課題となっている。また、教育課程に「インターン実習」を設け、動物病院における10日間の職業体験を卒業年度に2回実施している。更に、獣医師会や監修・指導を受けている全日本獣医師協同組合加盟の動物病院等と連携して学内就職セミナー(就職説明会)や年間10回履歴書の書き方等のキャリアデザインセミナーを開催し学生の就職活動を支援している。

5-17 中途退学への対応【退学率の低減が図れているか】在校生が体調不良や進路変更、経済的理由による退学や休学は否めない面があるが、入試において学科試験を課していないことから、基礎学力不足の学生に対する入学後の学習サポートが必要になっており、専門科目の理解度の低い学生も含めて総合的な学習支援体制の整備と保護者との連携強化が求めれる。また、成績不良の学生にはメンタル面の要因があることも考えられ、スクールカウンセラーによる専門的なカウンセリング体制の強化も図らなければいけない。

5-16 就職等進路【就職等進路に関する支援組織体制を整備しているか】本校は動物病院へ就職を希望する学生に対する支援体制は整備されているが、動物病院以外の動物関連業界に就職を希望する学生の支援体制が整備されていないため、平成27年度から兼任ではあるがペットショップと動物園担当の就職スタッフを置いて、一般社団法人全国ペット協会へ加盟するなど関連業界と連携して学生を支援する体制を整える。

5-17 中途退学への対応【退学率の低減が図れているか】平成27年度以降の課題として、基礎学力の低い学生と専門科目の理解度の低い学生を早期にピックアップし、基礎学力向上や専門科目理解度向上のための補講と個別学習支援、学校と保護者の連携強化によって成績不良による退学や休学を防止する。また、スクールカウンセラーによるカウンセリング体制の整備も図ることによって、学生の支援を強化していく。

5-16 就職等進路【就職等進路に関する支援組織体制を整備しているか】本校では就職部と連携して動物病院で豊富な臨床経験を積んだ動物看護師のクラス担任が、自らの経験を踏まえ適切な就職支援を行っており、平成26年度は就職する学生の97%が動物病院に就職した。

5-17 中途退学への対応【退学率の低減が図れているか】過去3年間の分析より、退学・除籍、休学者の多くは2年進級時に発生する。1年次における中途退学の理由として、成績不良、進路変更、モチベーション低下が上位にあげられ、2年次、3年次は体調不良や経済的理由による退学や休学が少数だが発生する。 

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準5 学生支援

5-18 学生相談【学生相談に関する体制を整備しているか】本校では相談内容に応じて、クラス担任や学年主任、教務部長、就職部、スクールカウンセラー、外部カウンセラー、ハラスメント相談員、学校医等と連携してサポートできる体制を整備しており、学生の相談記録は適切に保存しているが、専用の相談室はなく職員室や会議室等を利用している。学生に対しては、入学時のオリエンテーションやホームルームでカウンセリングやハラスメントについて説明及び教室に掲示して、いつでも相談できることを周知徹底している。学生の相談内容が多様化する中、教職員のカウンセリングスキルやコミュニケーションスキルの向上が課題となっている

【留学生に対する相談体制を整備しているか】平成26年度より初めて私費留学生を受け入れたので、相談等にはクラス担任と事務局が対応し、必要に応じて在籍管理や卒業後の進路等についての相談・支援を関係機関等と連携を取りながら行っており、相談等の記録は適切にクラス担任が管理・保存している。また、学習支援としては、日常会話や専門用語等の日本語に関する支援もクラス担任が中心となり、授業担当教員やクラスメートに協力を得ながら行っているが、受け入れ態勢の整備が課題となっている。 

5-18 学生相談【学生相談に関する体制を整備しているか】学生の相談内容が多様化する中、教職員のカウンセリングスキルやコミュニケーションスキルの向上が課題となっているため、平成26年度から夏期休暇を利用して、学校として組織的・計画的な研修を行い、カウンセリングスキルやコミュニケーションスキルの向上を図り、学生に対して適切な対応とサポートができるよう取り組んでいるが、継続して研修等を行いスキル向上を図りたい。

【留学生に対する相談体制を整備しているか】初めての留学生受け入れということもあり、受け入れ体制に不備もあったため、留学生の入試選考から卒業までの対応マニュアル等の策定が課題となっている。平成27年度から事務局に兼任ではあるが留学生担当職員を置き、留学生対応マニュアルを策定し、クラス担任と連携して留学生の相談等に対応できる体制を整える。

5-18 学生相談学生の相談等が多様化する中、教職員だけで対応できないことが増えてきたため、カウンセラーや学校医、主治医、保護者と連携して対応するとともに、教職員のカウンセリングスキルやコミュニケーションスキルの向上が求められる。また、日本における留学生は動物関係の就労は認められないので、卒業後は帰国しなければいけない。留学生は平成26年度に初めて入学したため、受け入れ体制等の整備や対応マニュアルの策定が必要になっている。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準5 学生支援

5-19 学生生活【学生の経済的側面に対する支援体制を整備しているか】本校独自の経済的支援制度として、特別奨学生制度や遠隔地学生支援制度があり、制度により採用枠と選考方法を定め、適切に選考し採用している。また、学費延納・分納制度や大規模災害発生時の支援制度も整備しており、学生募集時から日本学生支援機構の奨学金制度や日本政策金融公庫の国の教育ローン等も含めた経済的支援制度について学生募集要項やホームページ、オープンキャンパス等により情報提供している。課題として家計急変時等に対する経済的支援制度の整備があげられる。

【学生の健康管理を行う体制を整備しているか】本校では毎年全学生を対象に定期健康診断を実施し、記録の保存等、適切な対応を行っているが、学校保健計画の明文化ができていない。学校医を選任し学内で体調不良や怪我、事故等が発生した場合、学校医と学校が連携して適切な対応を行っており、学生が学校医に健康相談等のできる体制も整備している。また、学生のカウンセリングはスクールカウンセラーと外部機関のカウンセラー両方を利用できる体制を整備し、入学時にメンタルヘルスのセミナーを実施している。保健室は整備しているが、保健室や心身の健康相談に対応する専門職員は配置していない。

5-19 学生生活【学生の経済的側面に対する支援体制を整備しているか】家計急変時等に対する経済的支援制度が整備できていないので、平成27年度に運営会議において、家計急変時等に対する経済的支援制度の整備について協議する。

【学生の健康管理を行う体制を整備しているか】学校保健計画の明文化と専門職員の配置が課題としてあげられるので、平成27年度に運営会議において、学校保健計画について、現在実施している内容を明文化していく中で、変更点や改善点を協議するとともに、専門職員の配置が可能が協議する。

5-19 学生生活本校では約20%の学生が遠隔地から入学し一人暮らしをしながら勉学に励んでいるため、家賃補助等の経済的支援として遠隔地学生支援制度を整備しており、3年連続で選考された学生もいる。近年精神的要因で休退学する学生が増えているので、本校ではスクールカウンセラーだけではなく、外部機関と提携して対面・Web・電話によるカウンセリング体制を整備している。学生寮に関しては、保護者の立場からすれば安心材料になるが、学生の住居に対する要望が多様化している現在、画一的な学生寮の需要は多くないと判断し、本校では信頼できる不動産業者を紹介し、学生が自分の希望に合った住居を選択できる体制を取っている。本学のカリキュラムには学生が学校飼育動物の飼育を行う「飼育実習」があり、授業期間の平日は放課後に行っている。土日祝日と長期休暇中も含めて365日学生が交代で行っているため、課外活動を行うには時間的制約がある。また、正課外の資格取得講座として開講している「トリミング講座」受講者から学校代表を選考し、毎年開催される一般社団法人日本動物専門学校協会主催の全国トリミングコンテストに出場している。大会に出場する学生には旅費と宿泊費等を全額支援し、教職員が引率している。平成26年度千葉大会において、トリマーコース以外の部で本校の学生が 優秀技術賞を受賞した。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準5 学生支援

【学生寮の設置などの生活環境支援体制を整備しているか】現在、本校では学生寮等は設置していないが、信頼できる不動産業者と提携して本校の学生専用パンフレットを作成し、手数料の割引等の特典を含めた安全で快適な住宅情報を提供している。また、遠方から入学し一人暮らしをしながら学業に励んでいる学生を対象に、遠隔地学生支援制度を設けて家賃補助を行っているが、更に制度を充実させる必要がある。

【課外活動に対する支援体制を整備しているか】本学では授業に協力してくれる学校飼育動物の飼育があるためクラブ活動は行っていない。毎年行っている学生アンケート調査では、クラブ活動に関する要望は出ていないが、学生の課外活動に関する要望を把握し、要望に応えられる課外活動を検討する必要がある。

【学生寮の設置などの生活環境支援体制を整備しているか】遠方から入学する学生を支援する制度を充実させる必要があるため、平成27年度に運営会議において、遠隔地学生支援制度の充実について協議する。

【課外活動に対する支援体制を整備しているか】平成27年度に学生委員会が課外活動に関する学生アンケート調査を実施し、平成28年度に向けて運営会議において、学生の要望等があれば課外活動の支援について協議する。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準5 学生支援

5-20 保護者との連携【保護者との連携体制を構築しているか】本校では在校生の保護者による教育振興会を設置し、毎年役員会と総会・教育懇談会を開催している。教育懇談会では本校の教育活動や動物看護師統一認定試験の支援体制や就職状況等の情報提供を適切に行っている。また、年2回保護者に成績表を送付しているが、ニュースレターを同封し教育活動等に関する情報提供を行うとともに、ホームページにおいて学校評価や財務状況等の学校情報を公開している。心理面も含めた体調不良や出席・成績不良等の学生の保護者に対しては、必要であればスクールカウンセラーと連携してクラス担任や教務部長が保護者に対して面談や手紙、電話連絡を行い、学校と連携して学生を支援するよう努めている。また、保護者との緊急時の連絡に関しては、年初に連絡先を把握して緊急連絡網を整備しており連絡体制は確保できているが、クラス担任が連絡の必要な保護者に対して電話による連絡では情報提供がタイムリーに行えないことがあり、教員と保護者が直接意思疎通する機会がないことも課題となっている。

5-20 保護者との連携【保護者との連携体制を構築しているか】クラス担任が連絡の必要な保護者に対して情報提供がタイムリーに行えないことが課題となっているため、平成27年度より教務委員会において、従来の電話や手紙に加えメールによる連絡体制を整備する。また、学校と保護者が連携して学生を支援できる体制を構築するために、教育振興会主催で保護者向け就職セミナーを開催するとともに、クラス担任と個別相談できる教育懇談会を開催するなど、クラス担任と保護者が直接意思疎通や情報共有する機会を設ける。

5-20 保護者との連携近年、学習指導や生活指導が必要な学生が増加している。モチベーション維持や問題解決には、学生本人と学校だけではなく、保護者と連携した協力体制が必要であり、保護者にも本校の教育活動や学生実態等に関心を持ってもらうことが望まれる。時代に即した学生対応の一環として保護者との連携体制を強化する必要がある。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準5 学生支援

5-21 卒業生・社会人【卒業生への支援体制は整備しているか】本校では卒業生による校友会を組織し、同窓会の開催を支援するなど活動状況の把握に努めており、卒業生の転職や再就職に関しても就職部が窓口となり、求人データ等の提供や個別相談を行っている。また、卒業後のキャリアアップのために、平成26年度は「継続教育プログラム」を10回開催しているが、卒業生の研究活動に対する支援は行っていない。

【産学連携による再教育プログラムの開発・実施に取り組んでいるか】本校の教育活動等に対して監修・指導を受ける全日本獣医師協同組合と「継続教育プログラム」の運営を委託している動物愛護社会化推進協会と連携して卒後教育プログラムの企画・開発等を行うとともに、全日本獣医師協同組合とグループ会社が主催している獣医師と動物看護師を対象にしたセミナー「ぺピイアカデミックフェスタ」に協賛し、動物看護師対象講座を提供するなど卒業後の再教育に取り組んでいる。

【社会人のニーズを踏まえた教育環境を整備しているか】本校では毎年約10%の既卒者が入学しているが、社会人に対して入学前と入学後に関する特別な配慮や学習支援等は行っていない。

5-21 卒業生・社会人【卒業生への支援体制は整備しているか】卒業生の研究活動に対する支援は行っていないため、平成27年度に運営会議において、卒業後の研究活動に対する支援について協議する。

【産学連携による再教育プログラムの開発・実施に取り組んでいるか】獣医療関連団体等と連携して、卒後教育に取り組んでいるため、引き続き連携を強化してプログラムの開発・実施に取り組む。

【社会人のニーズを踏まえた教育環境を整備しているか】社会人に対して、入学前と入学後に関する特別な配慮や学習支援等を行っていないため、平成27年度に運営会議において、社会人に対する配慮や学習支援等について協議を始める。

5-21 卒業生・社会人本校では社会人等の高卒現役生以外の比率が平成26年度約12%と専門学校の平均34%に比べて少ない。これは動物看護師資格が民間資格ということと、規模の小さい動物病院が多く、待遇等が他業種に比べて悪いことが影響していると考えられる。動物病院から本校に対する求人は、新卒と既卒両方が多いため、転職や再就職を希望する卒業生に対して個別相談や求人情報の提供を行っている。また、平成27年に開学20周年を迎えるため、記念式典と合わせて合同同窓会を開催し、卒業生の動向等を把握したい。

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※評定の内容

中項目 6-22 施設・設備等 評定6-22-40 教育上の必要性に十分対応した施設・設備・教育用具等を整備しているか 3

中項目 6-23 学外実習、インターンシップ等 評定6-23-41 学外実習、インターンシップ、海外研修等の実施体制を整備しているか 3

中項目 6-24 防災・安全管理 評定6-24-42 防災に対する組織体制を整備し、適切に運用しているか 16-24-43 学内における安全管理体制を整備し、適切に運用しているか 2

基準6 教育環境

4:適切に対応している。課題の発見に積極的で今後さらに向上させるための意欲がある。3:ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。2:対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。1:全く対応しておらず不適切。学校の方針から見直す必要がある。

参考資料

「施設の概要」・「固定資産明細表」・「消防点検・エレベーター点検報告書」・「図書台帳」・「学校案内」「平成26年度科目概要」・「平成26年度カリキュラム表」・「平成26年度学事予定」・「キャリアデザインセミナー資料」「就職ガイダンス資料」・「インターン実習レポート」・「インターン実習評価表」・「倉吉研修資料」「神戸市動物管理センター研修資料」・「ホームページ」「コマシラバス集」「耐震化の資料」・「消防点検報告書」「警備会社契約書」・「防犯カメラ設置資料」・「学生・生徒災害傷害保険契約書」「インターンシップ活動賠償責任保険等契約書」

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準6 教育環境

6-22 施設・設備等【教育上の必要性に十分対応した施設・設備・教育用具等を整備しているか】本校の施設・設備・機器等は設置基準と関係法令に適合しており、手術実習室等の実習室やパソコンルーム、セミナーホール、学生ホール、クラス教室等を整備しており、動物関係の専門書を揃えた図書室もあり、動物看護師養成校として充実した教育環境を整備しており、卒業生から申し込みがあれば、施設・設備を提供している。施設内には、手すり・スロープ・身障者用トイレ等を設置しバリアフリー化に努めており、学生による毎日の清掃と前・後期末の大掃除、及び年2回の清掃業者による定期清掃により衛生管理を徹底している。また、施設・設備等は、消防点検・エレベーター点検など定期的に必要な点検を実施し、必要であれば補修・改修を適切に実施しているが、経年劣化による施設・設備・機器等に関する改築・改修・更新等は実施しているが、中期計画を定めて計画的に実施できていない。

6-22 施設・設備等【教育上の必要性に十分対応した施設・設備・教育用具等を整備しているか】経年劣化による施設・設備・機器等に関する改築・改修・更新等は実施しているが、中期計画を定めて計画的に実施できていないため、平成27年度から事務局において、学校の中期計画に基づいて策定した施設・設備・機器等の改築・改修・更新計画により、施設・設備等に関する単年度の事業計画と予算を策定して計画的に実施していく。また、図書室の専門書の充実については、平成27年度より事務局と教務委員会において、出版社の目録より購入リストを作成し予算内で計画的に購入していく。

6-22 施設・設備等本校は開学以来、全日本獣医師協同組合の監修・指導を受けて、動物病院に近い環境で教育を行うため必要な施設・設備・機器等を整備しているので、動物看護教育に必要な環境は整っている。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準6 教育環境

6-23 学外研修・インターンシップ等本校は動物看護師養成を目標としており、動物看護のスキルに関わる学外研修として「インターン実習」等を教育課程に組み込んでいる。正課外の実習・研修として夏期休暇中に希望者を対象に、オーストラリア研修と北海道ファームステイ研修を実施している。

6-23 学外研修・インターンシップ等【学外実習、インターンシップ、海外研修等の実施体制を整備しているか】平成26年度から導入した「動物看護師養成モデルコアカリキュラム」の「総合臨床実習(インターン実習)」では、習得度をはかる一定基準を設けることが求められる。平成27年度に教務委員会において、習得度をはかる基準を決定し、教育課程編成委員会等で実習可能範囲を協議して、実習先の動物病院に理解と協力を求めていく。

6-23 学外研修・インターンシップ等【学外実習、インターンシップ、海外研修等の実施体制を整備しているか】本校では正課の学外実習等は教務部、正課外の学外実習等は学生部が企画し実施する体制が整備されている。正課の学外実習等は教育課程に位置付け、科目概要にテーマや目標、事業計画、授業方法、成績評価基準等を明確にして実施している。正課の学外実習等として、卒業年次に2回(10日間/1回)動物病院において実施するインターン実習、1年次に全学科が参加する2泊3日の大分県アフリカンサファリ研修、動物看護福祉学科(3年制)が2年次に鳥取県倉吉市の公益財団法人動物臨床医学研究所の施設で行う6泊7日の動物病院や動物保護施設研修、同じく動物看護福祉学科が3年次に実施する動物管理センター研修等があり、実施要項等を整備して実習等を行っている。教育効果として、学外実習等を通して、動物病院や動物保護施設、サファリなど様々な動物関連施設で動物看護師に求められる知識と技術、コミュニケーション力を養っている。また、正課外の研修として、夏期休暇を利用して希望する学生を対象にしたオーストラリア研修と北海道研修を実施している。オーストラリア研修では野生動物保護施設等での研修、北海道研修では酪農と農業等の研修を行っている。学外実習等の学校行事に関しては、ホームページやニュースレターによって、保護者や卒業生、動物病院を含む社会に向けて積極的に情報を発信している。インターン実習では、学校から実習期間や実習内容等を依頼しているが、動物病院により職場環境等が異なるため、同じ実習プログラムを用いることが難しく、学生によって実習内容が異なっていることが課題となっている。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準6 教育環境

6-24 防災・安全管理本校の防災・安全管理は、学生・教職員の安全を第一と考えるが、犬・猫・兎等の学校飼育動物の同行避難等も含めた防災計画の作成と防災訓練、危機管理マニュアルの整備が大きな課題となっている。

6-24 防災・安全管理【防災に対する組織体制を整備し、適切に運用しているか】平成27年度から事務局において、防災計画の作成と危機管理マニュアルの整備に取り組み、教職員に周知徹底し防災意識を高め防災訓練を実施する。平成28年度から学生も含めた防災訓練を実施していく。

【学内における安全管理体制を整備し、適切に運用しているか】危機管理マニュアルの整備が喫緊の課題となっているため、平成27年度に事務局において、危機管理マニュアルの整備に取り組み、教職員に周知徹底する。

6-24 防災・安全管理【防災に対する組織体制を整備し、適切に運用しているか】校舎は全て耐震化工事を実施し、現在の耐震基準に適合しており、消防設備等の整備・点検については法令に基づき定期的に実施し、必要があれば更新等適切に対応しているが、防災計画の策定や危機管理マニュアル等の整備ができておらず、防災訓練、備品の転倒防止、教職員と学生の防災研修等についても実施できていない。火事・地震等への防災、事件・事故等に対する危機管理など、学生・教職員の安全確保のため、様々な状況での防災計画の作成と危機管理マニュアルの整備が必要であり、実際に緊急時に行動できるように、各種訓練を行うことも今後の課題である。

【学内における安全管理体制を整備し、適切に運用しているか】警備会社と契約してセキュリティに取り組むとともに、入り口、各フロアに防犯カメラを設置し防犯体制を整備している。また、教室等に非常警報ボタンを設置し、緊急事態に対する対応を行っているが、危機管理マニュアルの整備が喫緊の課題となっている。薬品等の管理は、担当教員が責任を持って定期的に在庫管理を行っており、医療廃棄物等の取扱いに関しては、学生に周知徹底を行い対応している。学外実習等に関しては、怪我・事故等による対策として担当者と緊急時連絡網を明確にし、学生・生徒災害傷害保険やインターンシップ活動賠償責任保険等に加入し、安全管理体制を整備している。

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※評定の内容

中項目 7-25 学生募集活動 評定7-25-44 高等学校等接続する教育機関に対する情報提供に取組んでいるか 37-25-45 学生募集を適切、かつ、効果的に行っているか 3

中項目 7-26 入学選考 評定7-26-46 入学選考基準を明確化し、適切に運用しているか 24-26-47 入学選考に関する実績を把握し、授業改善等に活用しているか 3

中項目 7-27 学納金 評定7-27-48 経費内容に対応し、学納金を算定しているか 37-27-49 入学辞退者に対し、授業料等について、適正な取扱を行っているか 4

基準7 学生の募集と受入れ

4:適切に対応している。課題の発見に積極的で今後さらに向上させるための意欲がある。3:ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。2:対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。1:全く対応しておらず不適切。学校の方針から見直す必要がある。

参考資料

「学校案内」・「ホームページ」・「学生募集要項」・「指定校推薦学生募集要項」・「学生募集サブツール」「高等学校等教員向け学校案内ツール」・「進学説明会参加一覧」・「高校訪問一覧」・「入試相談記録」「オープンキャンパス開催一覧」・「オープンキャンパスプレゼン資料」・「就職実績」・「動物看護師統一認定試験合格率」「学校組織図」・「広報予算」・「学則」・「学生募集要項」・「採点表・採点基準」・「採点表・合否判定表・判定基準」「入試関係データ」・「入学者データ」・「入学者の傾向データ」・「入学者予測データ」・「収入予算明細」「理事会・評議員会議事録」・「学納金推移データ」・「競合校学納金調査データ」

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準7 学生の募集と受入れ

7-25 学生募集活動本校の学生募集活動は、学校案内やホームページ等による適切な情報提供と、校内ガイダンス(進学説明会)やオープンキャンパスにおいて、学生と教職員が直接受験生に教育活動や入学選考等の情報を伝えることを重点的に行っている。

7-25 学生募集活動【高等学校等接続する教育機関に対する情報提供に取り組んでいるか】高等学校等の教職員に対する入学説明会については、専門学校と本校の置かれた状況から開催しても効果がないと判断している為、校内ガイダンス(進学説明会)とオープンキャンパスを中心に学生募集を行っている。

【学生募集活動を適切、かつ、効果的に行っているか】平成28年度に向けて入試・広報委員会において、学校案内やホームページ等のリニューアルやオープンキャンパスの適正回数等について協議する。

7-25 学生募集活動【高等学校等接続する教育機関に対する情報提供に取り組んでいるか】平成26年度は136校の校内ガイダンス(進学説明会)に参加して、直接高校生に教育活動等の情報提供を行ったが、専門学校の置かれた現状から判断して、高等学校等の教職員に対する入学説明会を実施していないが、教員向け学校案内ツールを作成して、本校に複数在籍している学生の出身高校47校を訪問して教員に直接情報提供を行った。

【学生募集活動を適切、かつ、効果的に行っているか】本校は一般社団法人大阪府専修学校各種学校連合会の自主規制に即した学生募集活動と入学選考を行っており、志願者等からの相談には、「入試・広報部」の職員が対応する体制が整っており、教育活動や教育成果等は運営会議でチェックし、学校案内やホームページ等において正確に情報発信している。また、オープンキャンパスは年間87回開催し、136校の校内ガイダンス(進学説明会)に参加して直接高校生に教育活動等の情報提供を行い、多様な入学選考方法等を設けて志望者に対応している。学校案内とホームページ等を毎年リニューアルしていることやオープンキャンパスの開催回数も多いため、制作費と教職員の負担が増していることが課題となっている。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準7 学生の募集と受入れ

7-26 入学選考本校の合否判定は、入学選考の公平性を確保するため、受験生全員の合否判定を行うことが大きな課題となっている。

7-26 入学選考【入学選考基準を明確化し、適切に運用しているか】平成27年度に運営会議において「入学試験規程」を定め適切な運営を行うとともに、入試毎に受験生全員に対する合否判定を行うことによって公平性を確保したい。

【入学選考に関する実績を把握し、授業改善等に活用しているか】平成27年度に入試・広報委員会において分析した結果に基づいて、教務委員会において授業方法等を検討する必要があるか協議する。

7-26 入学選考【入学選考基準を明確化し、適切に運用しているか】本校の入学選考は、本校の定める選考基準と方法によって適切に運用しているが、平成27年度に「入学試験規程」を定め適切に運用することが課題となっている。また、合否判定については、合否ボーダーラインの受験生についてのみ、運営会議において判定を行っているため、平成27年度から入試毎に受験生全員に対して判定会議を開催し公平性を確保する体制を整備する必要がある。

【入学選考に関する実績を把握し、授業改善等に活用しているか】本校では学科毎の入試データを適切に管理しており、選考試験結果や調査書から入学者の傾向を分析しているが、授業方法の検討まで行っていない。また、オープンキャンパスのアンケート調査と2月時点の出願数から入学者数を予測して次年度の予算編成に反映させている。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準7 学生の募集と受入れ

7-27 学納金本校の学納金は、同分野の専門学校と比べ妥当な水準になっており、徴収する金額は、全て学生募集要項に明示している。入学辞退者に対する授業料の返還は、文部科学省通知の趣旨に沿って、学生募集要項に明示し適切に処理している。

7-27 学納金【経費内容に対応し、学納金を算定しているか】今後学納金の変更がある場合、運営会議において学納金の算定内容を明確にしていく。

【入学辞退者に対し、授業料等について適正な取り扱いを行っているか】学納金等の徴収する金額は、全て学生募集要項に明示しており、文部科学省通知の趣旨に基づき、入学辞退者に対して授業料等は適正に返還しているので問題はない。

7-27 学納金【経費内容に対応し、学納金を算定しているか】本校の学納金は、近隣の動物看護師を養成する専門学校と比べ妥当な水準になっているが、算定内容を明確にしていない。

【入学辞退者に対し、授業料等について適正な取り扱いを行っているか】学納金等の徴収する金額は、全て学生募集要項に明示するとともに、入学辞退者に対する授業料の返還は、文部科学省通知の趣旨に基づき、学生募集要項に明示し適切に処理している。

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※評定の内容

中項目 8-28 財務基盤 評定8-28-50 学校及び法人運営の中長期的な財務基盤は安定しているか 28-28-51 学校及び法人運営に係る主要な財務数値に関する財務分析を行っているか 3

中項目 8-29 予算・収支計画 評定8-29-52 8-29-1 教育目標との整合性を図り、単年度予算、中期計画を策定しているか 18-29-53 予算及び計画に基づき、適正に執行管理を行っているか 2

中項目 8-30 監査 評定8-30-54 私立学校法及び寄附行為に基づき、適切に監査を実施しているか 4

中項目 8-31 財務情報の公開 評定8-31-55 私立学校法に基づく財務情報公開体制を整備し、適切に運用しているか 3

基準8 財 務

4:適切に対応している。課題の発見に積極的で今後さらに向上させるための意欲がある。3:ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。2:対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。1:全く対応しておらず不適切。学校の方針から見直す必要がある。

参考資料「資金収支計算書」・「消費収支計算書」・「財産目録」・「貸借対照表」・「財務分析資料」・「学校基本調査票」「法人基本調査票」・「寄付行為」・「理事会議事録」・「予算書」・「経理規定」・「理事会議事録」・「監査報告書」「理事会議事録」・「公開している財務帳票」・「学校HP記載ページ」

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準8 財 務

8-28 財務基盤平成25年度に取得した隣地については、売却の予定である。売却が完了すれば、借入金の負債がなくなり、財務状況についての上方修正が可能である。

8-28 財務基盤【学校及び法人運営の中長期的な財務基盤は安定しているか】翌年度繰越収入超過額をマイナスからプラスにするために、入学者数を増やし定員充足率を向上させるとともに離脱者防止に取り組む一方で、今後の18歳人口の推移による収支予測を作成し、その結果に基づき、当年度の消費収支超過額を安定的にプラスにできる予算計画を平成28年度に向けて事務局が作成し、現在の資産の売却なども視野に入れた経費削減計画等、抜本的な経営改善についても理事長会議、運営会議において協議し決定していく。

【学校及び法人運営に係る主要な財務数値に関する財務分析を行っているか】現在事務部において作成している各種財務分析等の資料を、平成27年度は理事長会議、運営会議等に提示し、今後の経営の方向性を協議する会議において利用していく。

8-28 財務基盤【学校及び法人運営の中長期的な財務基盤は安定しているか】第2校舎の土地・建物を購入のため借入を行った平成16年度より返済がほぼ終了する平成23年度までは、1年単位でのキャッシュベースでの収入-支出の値はマイナスであったが、平成24年度以降3年間はプラスに転じている。定員充足率も平成22年度53.6%を 後に平成26年度は93%まで回復しており、直近3年間だけをみると財務状況は安定していると言えるが、翌年度繰越収入超過額は平成20年度よりマイナスが続いており、それを解消するための具体的な計画は立てられていない。マイナスの要因となった第2校舎校購入のための借入金と在学生の減少の要因は両者とも改善しているため、状況を正確に把握し、必要な対策や方針を設定していくことが、今後の安定した財務基盤を築くためには必要である。

【学校及び法人運営に係る主要な財務数値に関する財務分析を行っているか】消費収支計算書・貸借対照表関係比率を元に財務分析を行っている。単年度の収支状況を見る基本的な比率である帰属収支差額比率(帰属収入-消費支出÷帰属収入)は、24年度「14%」、25年度「5.3%」、26年度「18%」となり、直近3年間の経営状況はおおむね安定していると判断している。また、現在の借入金の償還については、返済期間を10年とし毎年の学校運営に支障のない範囲での返済計画を立てている。直近3年間の教育研究費(管理経費)比率は42%・53%・39%、人件費比率は40%・37%・38%となっており全国平均から見ても適切な値となっている。キャッシュフローの状況を示す具体的な資料は作成していないが、単年度におけるキャッシュベースでの収入と支出を把握するためのデータはあり、経費の使用状況については、月毎の推移表を用いて管理を行っているが、改善が必要な場合の改善計画などは策定されていない。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準8 財 務

8‐29 予算・収支計画現在の経理規定・予算規定は、法人化した平成12年に策定したものであり、現状とのギャップが生じているため、規定の見直しが急務である。そして、中期教育目標や事業計画に基づいた予算を策定し、理事長会議、運営会議の議を経て理事会・評議員会で承認を得なければいけない。

8‐29 予算・収支計画【教育目標との整合性を図り、単年度予算、中期計画を策定しているか】平成27年度の理事長会議、運営会議において、まず中期教育目標や事業計画を策定しなければいけない。予算編成に関しては、策定された中期教育目標や計画に基づいて、平成27年度の運営会議において、中期と単年度の予算策定を行っていく。また、編成過程や決定過程も明確になっているとは言えず、予算関係の規定等を整備していく。

【予算及び計画に基づき適正に執行管理を行っているか】平成27年度の運営会議において、予算編成から執行計画、執行管理に関する経理規定・予算規定の整備を行う。また、予算超過等が見込まれる場合、補正予算の策定を行わなければいけない。

8‐29 予算・収支計画【教育目標との整合性を図り、単年度予算、中期計画を策定しているか】予算編成に関しては、各部門より必要な情報を収集し、事務局において単年度予算を策定しているが、中期教育目標や事業計画が策定されていないため、単年度の予算策定と執行管理しかできていない。また、予算編成の指標となる規定・規則が整備されていないことが課題となっている。

【予算及び計画に基づき適正に執行管理を行っているか】予算執行状況については、会計システムに予算額の入力を行い使用状況を確認すると共に、月毎の経費使用状況を確認できる収支推移表を用いて全体の経費使用状況を把握することで、予算と決算に大きな乖離が生じないように努めているが、予算超過が見込まれる場合の補正措置は行われていない。また、会計処理については、公認会計士に毎月月次決算書を提出の上、指導を受けながら適切に行なっているが、経理規定・予算規定については現状とのギャップが生じており、規程の整備が課題となっている。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準8 財 務

8-30 監査公認会計士本井啓二事務所による指導・監査を実施している。また、財務状況の公開は職業実践専門課程の申請に伴い、平成25年度より学校ホームページにおいて公開を始めている。

8-30 監査【私立学校法及び寄付行為に基づき適切に監査を行っているか】公認会計士の指導の下、適切な会計処理が行われており、監事による監査も適時実施されているので、特に問題はない。

8‐31 財務情報の公開【私立学校法に基づく財務情報公開体制を整備し、適切に運用しているか】積極的な情報公開に取り組みながら、平成27年度に運営会議において、情報公開に関する規定の策定を行う。

8-30 監査【私立学校法及び寄付行為に基づき適切に監査を行っているか】公認会計士の指導の下、適切な会計処理が行われており、監事による監査も適時実施されている。

8‐31 財務情報の公開【私立学校法に基づく財務情報公開体制を整備し、適切に運用しているか】財務状況の公表に関しては積極的に取り組んでいるので、今後も継続して行っていくが、情報公開に関する規定の策定が必要である。

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※評定の内容

中項目 9-32 関係法令、設置基準等の遵守 評定9-32-56 法令や専修学校設置基準等を遵守し、適正な学校運営を行っているか 2

中項目 9-33 個人情報保護 評定9-33-57 学校が保有する個人情報保護に関する対策を実施しているか 2

中項目 9-34 学校評価 評定9-34-58 自己評価の実施体制を整備し、評価を行っているか 39-34-59 自己評価結果を公表しているか 39-34-60 学校関係者評価の実施体制を整備し評価を行っているか 39-34-61 学校関係者評価結果を公表しているか 3

中項目 9-35 教育情報の公開 評定9-35-62 教育情報に関する情報公開を積極的に行っているか 4

基準9 法令等の遵守

4:適切に対応している。課題の発見に積極的で今後さらに向上させるための意欲がある。3:ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。2:対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。1:全く対応しておらず不適切。学校の方針から見直す必要がある。

参考資料

「学則変更届」・「理事会・評議員会議事録」・「学則」・「ハラスメント防止ガイドライン」・「ハラスメント対応契約書」「個人情報保護に関する基本方針」・「プライバシーポリシー」・「学校自己評価委員会議事録」・「学校組織図」「学校自己評価委員一覧」・「学校自己評価報告書」・「学校ホームページ(情報公開)」・「学校関係者評価委員会規約」「学校関係者評価報告書」・「学校関係者評価委員一覧」・「学校関係者評価委員会議事録」・「学校関係者評価報告書」「学校ホームページ(情報公開)」・「学校案内」・「学校ホームページ」

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準9 法令等の遵守

9-32 関係法令、設置基準等の遵守ハラスメント防止ガイドラインを教職員・学生等に周知徹底しており、外部機関に相談窓口を設け、ハラスメント相談員が適切に対応する体制が整っているため、ハラスメントは発生していない。

9-32 関係法令、設置基準等の遵守【法令や専修学校設置基準等を遵守し、適正な学校運営を行っているか】平成27年度に運営会議において、今後学校運営に必要な規則・規定を整備するとともに、教職員・学生に対するコンプライアンスに関する相談窓口の設置と研修・教育方法について検討を始める。

9-32 関係法令、設置基準等の遵守【法令や専修学校設置基準等を遵守し、適正な学校運営を行っているか】関係法令及び設置基準等に基づき、適時、申請書類・諸届等を提出しているが、適切な学校運営を行うために必要な規則・規程等が整備できていないことが課題となっている。また、ハラスメントに対するガイドラインや相談窓口も設置して、学生・教職員に周知し適切に対応しているが、教職員・学生に対するコンプライアンスに関する相談窓口は設けておらず、教職員・学生により浸透させるための研修等は実施できていないことが課題となっている。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準9 法令等の遵守

9-33 個人情報保護本校の個人情報保護に関する対策は、「個人情報保護に関する基本方針」「プライバシーポリシー」に基づき、学内ルールにより取り組んでいるが、個人情報の管理に関する規程を定めておらず、管理体制が整備されていない。また、職員室に学生が頻繁に入退室しており、施設上の制約もあるが、適切な個人情報保護が必要になっている。

9-33 個人情報保護【学校が保有する個人情報保護に関する対策を実施しているか】平成27年度に運営会議において「個人情報管理規定」を定め、個人情報の漏えいを防止するためのルールを見直し、学生・教職員に周知徹底することによって、個人情報管理に関する学生・教職員の意識の向上を図り、必要に応じて研修や勉強会を実施する。また、職員室の入退室者の管理がどこまでできるか検討していかなけれないけない。

9-33 個人情報保護【学校が保有する個人情報保護に関する対策を実施しているか】本校は「個人情報保護に関する基本方針」「プライバシーポリシー」に基づき、本校が保有する個人情報の適切な取り扱いに努めており、情報の漏えいを防止するために、個人情報が記載されている書類や記録媒体の保管場所の施錠や記録媒体等の学外へ持ち出し禁止、パソコンのIDとパスワードと使用者権限の設定、SSL導入、サーバーのアクセス権限の設定等のセキュリティ対策に取り組んでいるが、学生・教職員への個人情報管理に関する研修・教育等は実施できていない。また、職員室内での個人情報の取扱いに関して、施設上の制約もあり徹底できていない。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準9 法令等の遵守

9-34 学校評価本校が動物病院のニーズを踏まえた評価を実施し、その結果を公開することによって社会に対する説明責任を果たし、重点目標を明確にし改善に取り組んでいくことで、本校の教育の質保障・向上を図っていきたい。平成27年度から年度内に次年度の重点目標を設定し、目標達成のために各委員長が部門の目標を揚げ、全教職員が目標を共有するために「目標発表会」で個人目標を発表し、中間地点で進捗状況の把握と目標の再設定を行っていく。

9-34 学校評価【自己評価の実施体制を整備し評価を行っているか】平成27年度に運営会議において,学則及び規程等の整備を行い、年度内に点検・評価を終え、次年度の重点目標を設定し、事業計画と予算に反映させていく。

【自己評価結果を公表しているか】学校自己評価委員会おいて、平成26年度の学校自己評価報告書から文部科学省「専修学校における学校評価ガイドラインVer.4.0」で示された「項目別の自己評価表(例)イメージ」に沿って公開する。

【学校関係者評価の実施体制を整備し評価を行っているか】平成27年度に運営会議において学則及び規程等の整備を行い、年度内に学校評価を終え、次年度の重点目標設定と事業計画、予算に反映させていく。

【学校関係者評価結果を公表しているか】学校自己評価と同じく公開時期が遅いため、年度内に学校関係者評価報告書を取りまとめ早い時期に公開する。

9-34 学校評価【自己評価の実施体制を整備し評価を行っているか】校長直轄の「学校自己評価委員会」を設置し、毎年定期的に行う点検・評価に基づき重点目標を設定し改善に取り組んでいるが、学則及び規程等の整備と評価時期が次年度にずれ込んでいることは大きな課題となっている。

【自己評価結果を公表しているか】自己評価結果を「学校自己評価報告書」に取りまとめ、ホームページにおいて文部科学省「専修学校における学校評価ガイドラインVer.2.0」の中項目毎の評価を羅列した報告書を公開しているが、 新のガイドラインで示された様式で公開できていない。

【学校関係者評価の実施体制を整備し評価を行っているか】「学校関係者評価委員会規約」により、校長直轄の「学校関係者評価委員会」を設置し、毎年定期的に学校関係者委員会を開催し、委員から出た評価を学校関係者評価報告書にまとめ、指摘された事項について改善に努めている。また、委員会の外部委員は獣医師会や動物病院、動物関連企業・団体から構成され、本校に設置する2学科と関連の深い業界から選任できているが、学則及び規程等の整備と学校自己評価の実施時期が遅いため、評価時期が次年度にずれ込んでいることは大きな課題となっている。

【学校関係者評価結果を公表しているか】学校関係者評価結果を「学校関係者評価報告書」に取りまとめ、ホームページにおいて公開しているが、学校自己評価と同じく公開時期が遅い。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準9 法令等の遵守

9-35 教育情報の公開本校は教育の質保障・向上を図り、社会に対する説明責任を果たすために、今後も積極的に情報公開を行っていく。また、平成28年度以降、早い時期に第三者評価を受ける体制と準備に取り組まなければいけない。

9-35 教育情報の公開【教育情報に関する情報公開を積極的に行っているか】平成27年度以降も引き続き、積極的に教育情報の公開を行う。

9-35 教育情報の公開【教育情報に関する情報公開を積極的に行っているか】本校では学校自己評価報告書や学校関係者評価報告書、学校の概要・教育内容、・教職員等の教育情報、入試情報、就職情報、職業実践専門課程の基本情報、財務状況等を、学校案内やホームページにおいて積極的に情報提供している。

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※評定の内容

中項目 10-36 社会貢献・地域貢献 評定10-36-63 学校の教育資源を活用した社会貢献・地域貢献を行っているか 310-36-64 国際交流に取組んでいるか 1

中項目 10-37 ボランティア活動 評定10-37-65 学生のボランティア活動を奨励し、具体的な活動支援を行っているか 3

基準10 社会貢献・地域貢献

4:適切に対応している。課題の発見に積極的で今後さらに向上させるための意欲がある。3:ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。2:対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。1:全く対応しておらず不適切。学校の方針から見直す必要がある。

参考資料「文部科学省受託事業実績報告書」・「教室使用エントリーシート」・「清掃ボランティア募集案内・参加学生名簿・清掃実績」「大阪動物愛護フェスティバルボランティア募集案内・参加学生名簿」・「大阪動物愛護フェスティバル案内」

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準10 社会貢献・地域貢献

10-36 社会貢献・地域貢献平成26年度文部科学省委託事業「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」に「獣医療体制分野における中核的専門人材養成としての動物看護師養成プログラムの開発と検証」が採択され、カリキュラム開発等に取り組み、それを実績報告書にまとめ、平成27年2月に東京で報告会を行った。また、米国ARGOSY大学との教育交流は、平成26年度動物看護師養成モデルコアカリキュラム導入に伴い、海外研修等の期間を確保することが困難になったため中断している。

10-36 社会貢献・地域貢献【学校の教育資源を活用した社会貢献・地域貢献を行っているか】平成27年度に運営会議において、産・学・行政・地域等との連携に関する方針や規程の整備に取り組むとともに、学校の施設等を活用した高等学校の職業教育や地域の生涯学習講座の開講、重要な社会問題に関する問題意識の醸造のための研修等について協議を始める。

【国際交流に取り組んでいるか】平成27年度に運営会議において、中断している米国ARGOSY大学との教育交流の再開が可能か協議を始める。

10-36 社会貢献・地域貢献【学校の教育資源を活用した社会貢献・地域貢献を行っているか】産・学・行政・地域等との連携方針や規程等は整備できていないが、平成26年度は文部科学省委託事業「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」に「獣医療体制分野における中核的専門人材養成としての動物看護師養成プログラムの開発と検証」が採択され、チーム動物医療に対応できる動物看護師の養成に役立つカリキュラムを開発し、実証講座により検証するとともに、社会人を対象にした学習ユニットの開発と評価指標の策定に取り組んだ。また、学校のセミナーホールや実習室等の施設を獣医師会や動物看護職協会、動物医療関連団体等に提供し、動物医療の発展に貢献するとともに、高等学校が行うキャリア教育等の授業に教職員を派遣しているが、学校の施設等を活用した高等学校の職業教育や地域の生涯学習講座は実施できていない。環境問題等については、学校ごみの分別収集や節電等に積極的に取り組んでいるが、研修や教育までは行っていない。

【国際交流に取り組んでいるか】平成10年から前身となるアメリカ・メディカル・インスティチュート・ミネソタ校含め平成25年度までARGOSY大学と教育交流を続け、学生の海外研修やARGASY大学教員による特別授業等を行っていたが、留学生の受け入れ等は行っていない。平成26年度より動物看護師養成モデルコアカリキュラム導入に伴いARGASY大学との教育交流が困難になったため、現在国際交流は中断している。

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総括と課題 今後の改善方策 特記事項(特徴・特色・特殊な事情等)

基準10 社会貢献・地域貢献

10-37 ボランティア活動新たに検討を始める飼育ボランティアは、公益財団法人動物臨床医学研究所の「人と動物の会」や兵庫県動物管理センターなど動物保護施設を活動先に考えている。

10-37 ボランティア活動【学生のボランティア活動を奨励し、具体的な活動支援を行っているか】現在学生は清掃ボランティアと動物愛護フェスティバルボランティアのみ活動しているが、平成27年から学生委員会において、本校の学生が も社会貢献できる動物保護施設での飼育ボランティア等を積極的に奨励し動物福祉に貢献できるか検討を始める。

10-37 ボランティア活動【学生のボランティア活動を奨励し、具体的な活動支援を行っているか】学校が窓口になって毎年「清掃ボランティア」と「大阪動物愛護フェスティバルボランティア」を募集し、学生のボランティア活動を奨励し、活動を支援している。清掃ボランティアは、教職員と一緒にキャンパス周辺の清掃活動を行い地域の美化に貢献している。また、大阪府獣医師会と大阪市獣医師会が主催する大阪動物愛護フェスティバルに毎年多くの学生がボランティアとして参加し、動物愛護の推進に貢献している。学校では学生のボランティア活動についての活動実績と獣医師会からの評価等を把握し、担当教員の報告書により活動結果を共有している。今後動物保護施設等での飼育ボランティア等が可能か検討する必要がある。

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平成26年度重点目標 達成状況 今後の課題

4 平成26年度重点目標達成についての自己評価

1. 平成25年度に完成年度を迎えた動物看護福祉学科(3年制)の職業実践専門課程認定

2.「動物看護師養成高位平準化コアカリキュラム」の導入

3.動物看護師統一認定試験100%合格

1.動物看護福祉学科が平成27年2月17日付で文部科学大臣によって職業実践専門課程に認定されたことにより動物看護学科(2年制)と合わせて全学科が認定されたことになる。

2.平成27年度動物看護師統一認定試験から「動物看護師養成高位平準化コアカリキュラム」の履修が受験資格となるため、1日の授業時間を6時間に増やし、長期休暇を短縮するなどして1年生のカリキュラムから導入した。

3.100%合格を目指したが、153名受験、149名合格、合格率97%となった。全国平均合格率78%に比べ高い合格率を達成したが、次年度は基礎学力不足対策として「総合学習(数学・生物)」の授業を開講するなど、試験対策を強化して全員合格を目指したい。

【今後の課題】1.平成26年度に導入した「動物看護師養成高位平準化コアカリキュラム」の完成2.離脱者を1年14名(10%)、2・3年4名(3%)、全体18名(6%)以下に防止3.動物看護師統一認定試験100%合格

【達成計画・取組方法】1.完成年度に入った「動物看護師養成高位平準化コアカリキュラム」については、引き続き長期休暇を短縮し、1日6時間、週30時間、1年40週1,200時間の授業時間を確保する。

2.成績不良者に対する早期学習支援プログラムを実施するとともに、保護者と連携して継続した組織的支援体制を整え、教務関係の制度を見直すことによって離脱者を減らす。

3.3年間の試験対策ノウハウをベースに、試験対策講座や学内模擬試験、直前講座、全日本獣医師協同組合教育委員による成績不良者に対する特別補講等により100%合格を目指す。

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平成26年度重点目標 達成状況 今後の課題

4 平成26年度重点目標達成についての自己評価

4.過去5年の平均就職決定率95%以上達成

5.入学定員160名確保

6.文部科学省委託事業「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」の受託

4.卒業155名、就職希望149名、就職決定143名、就職決定率96%(平成27年3月末実績)となり、過去5年平均の就職決定率95%を僅かに上回ったが未内定者6名の支援を引き続き行いたい。

5.入学生160名の確保を目標にしたが139名にとどまり、達成率87%となった。次年度は受験生の視線に立った広報展開をし、来校者の満足度を向上させて定員を確保したい。

6.文部科学省の委託事業「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」に、本校が代表機関となって「獣医療体制分野における中核的専門人材養成としての動物看護師養成プログラムの開発と検証(職域プロジェクト)」が採択された。プログラムの開発と検証を行い、実績報告書にまとめ2月に東京で成果報告会を開催した。また、シモゾノ学園が代表機関となって進める「獣医療体制分野における中核的専門人材養成プログラム開発事業(コンソーシアム)」にも教員が委員として参画し、プログラム開発事業に取り組んだ。

※重点目標設定時には入れていなかったが、動物看護学科(2年制)が厚生労働省の専門実践教育訓練講座に指定された。

【今後の課題】4.就職決定率97%以上達成5.新入生150名以上確保6.学内規程の整備7.文部科学省委託事業に参画

【達成計画・取組方法】

4.クラス担任と就職委員会が連携した個別学生支援とキャリアデザインセミナー、インターン実習、学内就職セミナー等のキャリア支援プログラムによって就職決定率97%を目指す。

5.オープンキャンパス来校者の増加と満足度向上、高校内ガイダンスを中心に学生募集活動に取り組むことにより、150名以上の新入生を確保する

6.専門学校にとって必要な規定の整備を行う。

7.本校の教職員が文部科学省委託事業の「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」と「職業実践専門課程等を通じた専修学校の質保障・向上の推進事業」に委員として参画し、引き続き文部科学省委託事業に積極的に取り組む。