口腔ケアによる洗口液の効果訪問診療を含めて

第２５回保団連医療研究集会

市川市開業 神戸洋子

平成２２年１０月１０日

Ⅰ口腔ケア 広義では、フッ素塗布から、ブラッシング、うがい、清拭、義歯の保管や手入れ、摂食嚥下リハ

ビリテーション、食介護、マッサージなど幅広く、狭義では、ブラッシング、うがい、洗口液、清拭、義歯の保管や手入れ、舌苔や口腔乾燥への対応などとしている。

ハブラシを使わずにお口をすすぐだけで、口臭の防止や口中の浄化等を行うものになります。

お茶に含まれるタンニンが腐敗しているたんぱく質を凝固し体内に吸収されるのを防ぐ殺菌効果が口臭、虫歯を防ぎ食中毒を防ぐ

EＧＣＧの虫歯、歯周病、口臭予防効果

お茶の科学

口腔ケアの位置づけ

使用の背景と目的• 一生涯、自分の歯で過ごすために

いきいきした歯、さわやかな息で素敵な口元を• 洗口液の可能性に関心を持ってみた。• 通常の洗口液は、化学物質で口臭をマスキングしたり、コーティングしたりするが、オーラ

ルデトックスティーフレグレンスは天然主体の成分で、口内環境を良好に保ち、虫歯、歯周病、口臭を予防するもので、お茶のライセンスを活かし天然成分の効果について検証してみた。

• 天然主体の成分だから安心

• 無香料 無着色 無防腐剤 無界面活性剤 刺激が少ない

• 歯ブラシで届かない箇所にもしっかり届く

• 外出先でのお口のケアーに ＊洗口後のさっぱり感が持続する

• 要介護者（歯磨きが困難な方）

口腔周囲筋の発達による接触能力

• 子供に対する食物残渣のビジュアル的効果による歯科教育

お口の汚れが目で見える驚異の洗浄力

• 市販のマウスウォッシュのようなピリピリ感がありません

朝食８０人中歯磨きは１００％（リコール時）

７社による洗口液の臨床データ

製品名 成分

NDナタマメ茶エキス レモン茶葉抽出液 スイカズラダマスクローズ

ＮF紅茶エキス ウーロン茶エキス緑茶エキス 甜茶 ＥＧＣGプロポリス

製品名 薬用成分

L１．８－シネオール チモールサルチル酸メチル メントール

M ＣＰＣ ＧＫ２

SＩＰＭＰ εアミノカプロン酸ＬＳＳ

G ＣＰＣ ＶＢ6 ＶＥＮ

Uキシリトール ラクトフェリン乳酸Ｎａ

薬用有効成分主体

天然成分主体

×０点 △１点 ○２点 ◎３点

比較表

項目 今回使用した７社の製品

製品名 Ｌ Ｍ Ｓ Ｇ U ND NF

におい × △ ○ ◎ ◎ × ◎

味 × △ △ ○ ◎ △ ◎

舌の感じ × × △ ◎ ◎ × ○

持続性 ○ ○ ○ ◎ ◎ × ◎

爽快感 △ ○ △ △ ○ ○ ◎

口臭 △ △ △ △ △ △ ◎

往診時 × × △ ◎ ◎ × ◎

1日の回数 1 2 2 3 2 1 2

満足度 × △ ○ ◎ ◎ △ ◎

残渣 × × × × × △ ◎

点数 4 8 16 19 21 6 26

10歳―101歳 3歳―98歳

2008年 3か月間 2010年 7か月間

朝食後ブラッシングをした方のデータ（リコール後）

述べ１５０名様余りの患者様データ

食物残渣がでる洗口液の検証

Ａ Ｂ

色 薄い 濃い

香り アルコール臭がきつい プロポリスの香り

パッケージ ○ △

味カラメル味で渋い口にまつわりつく

すっきり

潤い感 乾きやすい 潤い感続く

残渣 出にくい 出やすい

泡 出やすく消えにくい 出にくい

主要成分

Ａナタマメ茶エキス レモン茶葉抽出液 スイカズラ ダマスクローズ

Ｂ紅茶エキス ウーロン茶エキス 緑茶エキス 甜茶ＥＧＣG プロポリス キシリトール

期間 ２０１０年６月―８月

残渣確認

実写画像

染めだし 歯ブラシ

ナチュラフレッシュ使用後

コメント

•お茶に含まれているタンニンが環境汚染の吸収を防ぐ。

•食後にお茶を飲めば歯についた食べかすを洗い流してくれる

口内のたんぱく質や油脂が固まって固形の食物残渣が出ます。

歯磨きした後なのに、ビックリし

ます。

虫歯と歯周病

臨床写真 ドライマウス

• 洗口液使用後（Ｕ＞ＮＦ） 唾液確認

臨床試験 矯正• 洗口液使用後

歯ブラシでは落ちにくいワイヤーの隙間もきれいに落ちています15歳女子

臨床試験 兎唇口蓋裂

• 洗口液使用可能

左上１番ねんてん歯部分の歯肉の残渣がクリア6歳男の子

臨床試験 黒毛舌

• 洗口液使用前 使用後（１週間後）

入れ歯の痛みにより咬合ができず舌が汚くなったのが洗口液で落ちてスッキリ75歳男性

臨床試験 不適合な義歯によりクラスⅡに移行洗口液によりきれいになったケース

洗口液使用後

洗口液使用前

寝たきり患者 介護４

肺炎の為全身と口腔内が悪化

考察 結果

• 考察・結果今後の課題は歯ブラシ同様に、各疾患による洗口液の選択が必要になる。

乳幼児期から混合歯列期においては目で見えないプラークが歯ブラシだけでは取りきれない分、今回使用した洗口液はとても効果があった。

青年期ワークライフにおいては、エチケット、歯ブラシができないときでも洗口液は手軽で良い。

中高年期においては歯周病が多いため、歯の隙間に食べ物が挟まる時や、歯石予防に役立つ。

高齢期には義歯の使用する人が多い為、特に義歯特有の腐敗臭を予防する。

市川市介護支援専門員協議会での講演の模様 ９月１１日実施

ご静聴ありがとうございました。

梅雨空や 啄木道に

たくましき

呼々もりおかや 我うれしきかな

みやび さくらこ作