茶業研究所機能強化整備事業の概要 ·...
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茶業研究所機能強化整備事業の概要
京都府農林水産部
これまでの新品種育成やお茶の栽培・製造技術の開発、化学成分研究に加え、
1 ~景観・デザインに配慮した京都府内産木材による建築~
◆整備場所 宇治市白川中の薗 1番地(現在地)
◆敷地面積 45,474㎡(うち建物敷地 4,700㎡、試験茶園 20,000㎡、その他 23,082㎡)
◆施設計画案(構造・規模)
・本 館 府内産木材による木造(2階建) 延床面積 約1,000 ㎡(現施設約800㎡)
・製茶棟 同 上 (平家建) 約 700 ㎡(現施設約 550㎡)
・その他(冷蔵庫、ポンプ室) 製茶棟に包含 ◆今後のスケジュール(案)
・平成27年度 基本・実施設計
・平成28年度 工事着工
①抹茶スイーツ等の食品加工やリラックス効果等の機能性を活かした商品開発の支援
②お茶の香りや旨味成分等の科学的根拠に基づく宇治茶の価値、魅力の発信
③マーケットインの視点を持ち、高い経営力と情報発信力を備えた担い手育成を強化
茶業界と企業・大学、行政機関等が結集し、世界を視野に入れたイノベーションを創出するため、
①消費者ニーズに応える新商品・新サービスの開発により需要創出型茶業を展開
②海外市場にも対応する生産技術の開発と品質情報の発信等により戦略的に販路開拓
③生産から加工、流通、消費、産業創出を担う高度で多彩な人材を育成・集積
1 京都府茶業の目指す方向(目標)
2 新たな茶業研究所の機能
3 施設整備コンセプト
4 施設整備の概要
①企業・大学等との共同研究に必要なオープンラボ、オープンスペース(交流室)の設置
②茶製品の品質、機能性、安全性等の評価を行う機器分析室と最新の研究機器を整備
③伝統の手揉み技術から最先端の茶製造・仕上げ加工、鑑定技術が修得できる設備を整備
◆ 京都府茶業研究所機能強化整備基本計画(抜粋)
位置図 宇治川
京都府茶業研究所
山城総合運動公園
宇治歴史資料館
宇治茶会館 茶業センター
◆ 京都府茶業研究所機能強化整備基本計画(抜粋)
現状施設配置図
本館
製茶棟
茶園
駐車場
車庫
30㎡ 112.3㎡
165.52㎡
用水槽
80㎡
13㎡
1
京都府茶業研究所新築工事基本・実施設計業務概要書
1 設計目的
京都府茶業研究所の施設である研究施設(本館及び製茶棟)の新設に係る基本・実施設計
業務である。
2 設計業務内容
・製茶工場新築工事の基本・実施設計
・本館新築工事の基本・実施設計
・上記施設新築に伴う設備工事の基本・実施設計
・上記施設新築に伴う外構工事の基本・実施設計(建築敷地を対象)
・車庫等解体工事の実施設計
3 施設整備の概要
○新築工事
・本 館:木造・2階建て 延べ面積 948.8m2
・製茶棟:木造・平屋建て 延べ面積 665.9m2
○解体工事
・車庫等:(車 庫)鉄骨造・平屋建て 延べ面積 165.52㎡
(温 室)鉄骨造・平屋建て 延べ面積 112.3㎡
(ポンプ室)コンクリートブロック造・平屋建て 延べ面積 30㎡
(そ の 他)ブロック造建屋・用水槽 93.0㎡
(1)配置計画
・別添「京都府茶業研究所機能強化整備基本計画(以下、基本計画という。)」を参考に、機能
的でコンパクトな施設配置になるよう心がけるとともに利用者の適切な動線を計画すること。
(2)建築計画
・別添「基本計画」を参考に、各部門のゾーニング、階構成、内部動線を適切に計画すること。
(3)設備計画
・主要設備
本館
電気設備:電灯設備、通信設備、受変電設備、消防設備、防犯設備、電話交換設備、テ
レビ共同受信設備、構内情報通信網設備、外灯、監視カメラ、太陽光発電設
備(20kW)など
機械設備:空気調和設備、給排水衛生設備、消防設備、受水槽、浄化槽設備、昇降機設
備など
製茶棟
電気設備:電灯設備、動力設備、通信設備、消防設備、防犯設備、監視カメラなど
2
機械設備:空気調和設備、給排水衛生設備、消防設備、製茶用ボイラーなど
(4)設計上の留意点
○本 館
・CLT部材(直交集成板)を活用した設計とすること。
・設置予定の実験機器や計測機に影響が出ないよう留意すること。
・昇降機設備についてはバリアフリー新法に適合した仕様とし、積載量750kg、定員11名、速度
60m/min以上の性能を有するものを1台設置することとする。
○製茶棟
・製茶棟で使用する機器(冷却散茶機、散茶かや(天井からのつり下げ部は除く))は最大寸法
高さ6.25mあり、設計に当たっては留意すること。
・火気を使用する機器があるため、内装制限についても検討すること。
○外 構
・公用車駐車場2台、職員駐車場15台以上、来庁者駐車場8台(内、車いす使用者用駐車場
1台)以上を確保すること。
・既設用水槽と同等の機能を確保すること。
○その他
・構造材・造作材・内装材等の木材は、「公共建築物等における京都府産木材の利用促進に関す
る基本方針」に基づき、積極的に府内産木材の活用を図ること。
・国土交通省大臣官房官庁営繕部作成の「木造計画・設計基準及び同資料」により設計するこ
と。
・府内産木材の使用に当たっては、府内産木材の流通実態を踏まえるとともに、木材調達に関
する検討を行うこと。
・不特定多数の府民の利用が想定されるため、ユニバーサルデザインに配慮した設計を検討す
ること。
・茶業研究所府内産木材利用プロジェクトチーム(仮称)の設置を計画しており、設計業務の
進捗状況に応じて、チーム検討会で設計内容を報告するとともに、検討結果を踏まえた設計
を検討すること。
・本業務において、工事(車庫等解体、新製茶棟新築、旧製茶棟解体、新本館新築、旧本館解
体、外構工事)各段階における仮設計画(受変電設備、浄化槽設備等を含む)を含めた設計
業務を行うとともに施設整備全体の工程計画を行うこと。(ただし、旧本館及び旧製茶棟の解
体工事の実施設計(設計・積算)は本業務には含まない。)
・工事期間中も施設の一部(※1)は継続して利用するため、施設を運営する上で極力支障の無
いように仮設計画、施工方法及び手順を含めて計画すること。
(※1)製茶棟の使用期間は主に4月~6月であり、平成29年4月に新製茶棟の供用開始が可能
であれば、旧製茶棟は平成28年度7月より解体可能とする。旧本館は、新本館完成まで継
続使用を検討とすること。
・工事に伴う仮設計画の他、施工時に障害となる工作物や設備の撤去及び復旧の設計・積算に
ついても本業務に含むものとする。
・施工にあたり工事用資材・器材・重機等の搬入経路については道路事情(宇治市道幅員、敷
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地内)を考慮した計画とすること。
・ライフサイクルコスト検討書を作成すること。
・建築物の生涯二酸化炭素放出量(LCCO2)評価検討書を作成すること。
・構造体、非構造体、設備の耐久性について検討すること。
・将来の社会変化等へのフレキシビリティを検討すること。
・基本設計図書の提出にあたり、概算内訳書を作成すること。
・既存機器(ボイラー、空気熱源ヒートポンプユニット及び地上式オイルタンク)を再利用し
た計画とすること。
・業務工期の変更(設計図書提出、計画通知手続期限等)が必要と認められる場合には、所定
の手続きを経た上で、変更協議の対象とする。
・関係法令に基づく各種手続き業務の申請手数料については本業務に含まない。
・計画通知の対象敷地については、建築主事と協議の上決定すること。
(2)業務スケジュール
○本館及び製茶棟新築設計業務
・基本設計図書の提出期限:平成27年10月25日まで
・実施設計図書の提出期限:平成28年3月25日まで
○車庫等解体工事設計業務
・実施設計図書の提出期限:平成28年1月30日まで
◆ 主要施設の概要 < 別 添 >
(1)本 館
710.00
交流室(オープンスペース) ワークショップ、プレゼン等 90.00
オープンラボ1(食品加工) 55.00
オープンラボ2(機器分析) 120.00
栽培実験室1、2 土壌分析、育種栽培等
病害虫実験室 室内試験、調査
機能性発現評価室 生理生体反応の把握 50.00
審査室 60.00
仕上げ加工室(含抹茶室) 90.00
研修生室 利用加工研究 25.00
資料室 ラーニングコモンズ、ライブラリー 50.00
所長室
研究企画室
廊下、エレベータ、トイレ、更衣室等 240.00
950.00 ≒948.8㎡
(2)製茶棟
製茶機械スペース 475.00
生葉室 55.00
揉み茶ライン 150.00
てん茶ライン(既存機) 100.00
〃 (新熱源機) 90.00
微量製茶ライン 55.00
手揉み室 25.00
管理・調整スペース 130.00
機器保管室、工作室 90.00
冷蔵庫 20.00
洗浄スペース 20.00
職員 ボイラー室、重油タンク、ガスボンベ室 60.00
665.00 ≒665.9㎡合計
その他、燃料庫、ボイラー室等
宇治茶製造技術研究等
宇治茶製造技術研究等
職員
職員
合計
室 名 利用者 機能・目的所要面積㎡(予定)
備 考
70.00
職員、研修生、技術養成者等
職員
利用加工研究、荒茶の精選仕立・抹茶製造技術・品質鑑定技術の習得
企画・管理
共用スペース
100.00職員
機能室スペース
所要面積㎡(予定)
備 考室 名 機能・目的利用者
企業、大学、生産者、流通業者、消費者等
新商品開発、食品素材開発、品質評価、依頼分析等
◆ 設備基本計画の概要 < 別 添 >
(1)本 館
その他(備品名等)
特別な照度
特殊な照明
特殊な機器
停電対策機器
LAN個別音響
映像設備
電話情報表示
セキュリティ・ITV
キーシステム
時間外空調
個別空調
特別な温湿度
特別な換気
給水 貯水 給湯 ガス 蒸気 排水特殊排水
交流室(オープンスペース)
● ● ● ● ● ●スクリーン、演台、可動式パーティション、プロジェクター
プレゼン等に最適な映像・音響と照度コントロールが必要
オープンラボ1(食品加工)
●200V
● ● ● ● ● ● 実験台床たたき仕様(水を使用するため)、加工機器用電圧対応(200V)
オープンラボ2(機器分析)
●200V
● ● ● ● ● ※ ● ● ● ● ※分析用ボンベ配管、薬品庫、実験台
機器用電源確保(100V、200V)※有機溶媒等の排気はドラフト内(局所排気)での作業予定、ドラフトのスクラバーは簡易タイプをドラフト脇に設置対応を検討、ドラフト設置のための穴が必要※薬品等の廃液は一定量溜めて業者に処理委託を検討
栽培実験室1、2 ● ● ● ● ●
病害虫実験室 ● ※ ● ● ● ● ※クリーンベンチを設置予定
機能性発現評価室 ● ● ● ● ● ※ ※薬品等の廃液は一定量溜めて業者に処理委託を検討
審査室●
審査●
審査● ● ● ● ● ● ● 給湯室、浄化器 空調管理(独立空調、吸気有)
仕上げ加工室(含抹茶室)
●仕上機粉砕器3P200V
● ● ●●
抹茶粉砕
●粉塵
●乾燥機
集塵機、除電装置
空調管理、抹茶製造における微粉末の飛散防止対策
研修生室 ● ● ● ● ● 事務机、ロッカー、キャビネット
資料室
所長室 ●
研究企画室 ●
● ●給湯室、トイレ(1・2階)、更衣室、倉庫、廊下、階段、玄関ホール
(2)製茶棟
その他(備品名等)
特別な照度
特殊な照明
特殊な機器
停電対策機器
LAN個別音響
映像設備
電話情報表示
セキュリティ・ITV
キーシステム
時間外空調
個別空調
特別な温湿度
特別な換気
給水井戸水
給湯 ガス 蒸気 排水特殊排水
製茶機械スペース
生葉室●
製茶機● ● ● 換気扇 室内清掃設備、壁面に内張と腰板
揉み茶ライン ● ● ● ●35K・15K製茶機、天井換気扇、吸気扇
製茶機械洗浄による残滓物対策、壁面に内張と腰板、蒸機・粗揉・揉捻をピット(耐水モルタル)に収容、重油サービスタンクと配管メーター付
てん茶ライン(既存機)
● ● ● ●てん茶機、天井換気扇、吸気扇
製茶機械洗浄による残滓物対策、壁面に内張と腰板、蒸機・粗揉・揉捻をピット(耐水モルタル)に収容、重油サービスタンクと配管メーター付
てん茶ライン(新熱源機)
● ● ●新てん茶機、天井換気扇、吸気扇
製茶機械洗浄による残滓物対策、壁面に内張と腰板、蒸機・粗揉・揉捻をピット(耐水モルタル)に収容
微量製茶ライン ● ● 2K製茶機、天井換気扇 製茶機械洗浄による残滓物対策、壁面に内張と腰板
手揉み室●
製茶機●
●焙炉
●ガス焙炉、洗面等、炭の焙炉
ガス焙炉、洗面等、炭の焙炉
管理・調整スペース
機器保管室、工作室●
工作機械● ● ● ● 換気扇 室内洗浄設備、入場者の洗面台
冷蔵庫●24h
●冷蔵
●冷蔵
洗浄スペース ● ●●
ゴミ、ネズミ
洗浄による残滓物対策、壁面に内張と腰板、耐水モルタル
●製茶機200V
● ● ● ●●
熱湯農薬
ボイラー2台、防湯堤、ポンプ、濾水機、散布機
熱湯対応排水管、重油配管、蒸気配管、油漏れ対策、吸気口清掃設備、耐水モルタル、ポンプ室からほ場の現配管への接続が必要
●製茶機
●蒸機
●ゴミよけ、ネズミ返し
その他、燃料庫、ポンプ室、薬品庫等
電 気 弱 電
室 名
共用スペース
室 名
機能室スペース
●
●製茶機3P200V
空 調 衛 生
備 考
電 気 弱 電 空 調 衛 生
備 考