スリール株式会社 | 企業向け女性活躍研修/管理職研修 | 自分 ......created...

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2012年 (平成24年 )7月 6日(金)夕刊 3版● 仕事 子育 ての 両立」体験 宿 27 13 36 30 40 2‐ 姿 ク&ライフインタ ン」 企業が学生と家庭橋渡し

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Page 1: スリール株式会社 | 企業向け女性活躍研修/管理職研修 | 自分 ......Created Date 7/8/2012 9:04:27 PM

一4問 2012年(平成24年)7月6日(金)夕 刊 3版 ● 単

「仕事と子育ての両立」体験

学生が子育て家庭にインターンすることで、

働くことと家庭

を築くことの両方を学べる

「ワーク&ライフ

・インターン」が

ある。

そんなリアルな体験と学びを提供する企業

「スリール」

(東京都新宿区)を取材した。

【お茶の水女子大

。近藤芳香】

ワーク&ライフ

・イン

ターンを発案したのは、

スリールの代表、

堀江敦

子さん(27)だ0

子ども好

きが高じて、

13歳から1

00人以上のベビーシ

ターを体験。

子育て家庭

の素晴らしさと苦悩を間

近で見てきた。

大学では

福祉学を専攻し、

働く女

性の子育て支援を研究し

た。

卒業後は大手企業に

勤めるが、

職場で、

仕事

と生活を両立する難しさ

の根本を見つけた。

それは、

若い人の仕事

と生活の両立に対する当

事者意識の低さだ

った。

子育てと仕事の両立に昔

労する先輩社員がいる

方で、

具体的な改善を会

に訴

えな

い若

手社

人。

漠然と将来に悩むも

のの、

危機意識が薄いま

ま仕事漬けの毎日を送

ている人が多か

った。

「も

し、

学生時代に仕事と家

庭の両立にリアルに接し

ていれば、

会社に入

って

からも子育てに優しい環

境づくりに当事者意識を

持てるのではないか」と

思い、

2010年の起業

に至

った。

当事者意識が大事

このインターンは、

「仕

事と子育てを学びたい学

生」と

「子育てをサポー

トしてほしい家庭」がつ

ながることが特徴だ。

れにより、

学生にはキ

リア教育、

家庭には子育

て支援、

社会には少子化

対策という好循環の実現

を目指している。

特に就

職を控えた学生には、

事と生活の両立に当事者

意識を持

ってもらうこと

が狙いだ。

プログラムは、

学生が

保育技能を身につけると

ころから始まる。

保育士

の有

資格者

のも

と研修

(実習を含む)を計36時

間受けインターンに備え

る。

家庭は月額3万円(時

間換算1000円)をス

リールに支払い、

インタ

ーン生を受け入れる。

研修後、

学生は2人組

にな

って特定の

一家庭を

月6回、

3カ月間訪れる。

主に、

親の帰宅までの間、

子どもの食事、

風呂、

かし

つけなど全般の世話

を行う。

インターン中は、

家庭で親から仕事の話を

聞いたり、

インターン生

全員で将来を考えたりす

る時間もある。

また、

カ月間のプログラムを卒

業すると、

謝礼付きで多

くの子育て家庭を見られ

るようにもなる。

現在、

受け入れ家庭は、

東京近

郊で1歳から小学3年生

まで

(3カ月のプ

ログラ

ムは2歳以上)の子ども

がいる。

た家

から

「子どもを預けることが

消費から投資にな

った。

自分の時間ができ、

子ど

もが成長する。

そして学

生が成長することが社会

への投資にな

った」と高

評価だ。

今では、

ロコミ

などで広まり、

30代の共

働き家庭を中心に約40家

庭が利用している。

イン

ターン終了後は

「次はど

んなお兄ち

ゃんやお姉ち

ゃんが来てくれるの?」

と親子で満足度は高い。

友人に誘われて参加し

た文教大人

間科学

年、

石川麻波さん(2‐)は

「引

っ込み思案で子ども

と関わるのが苦手だ

った

が、

素直になれば距離が

縮まることを知

った。

会人の家庭を学ぶだけで

なく、

人としても成長で

きた」と振り返る。

これま

でインターンを体験した

学生は延べ100人。

女比は1対9の割合だ。

このインターンで多く

の学生が成長していく様

子を見て、

「学生時代は

人生の基礎を作る大事な

時期。

いるんな大人、

値観に触れて自分の軸を

つくることが大切だ」と

堀江さんは言う。

社会人

になることは、

仕事に就

くと同時に生活の作り手

になることでもある。

く人の笙活を間近で見る

ことは、

卒業後に描く姿

を改めて考えるき

っかけ

となりそうだ。

「ワーク&ライフインターン」企業が学生と家庭橋渡し

訪れた家庭で、

子どもとクリスマスケー

キ作りに

取り組むインターン生たち=スリール提供