ic カスタマイズが可能な - 医療・介護ict...

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64 65 ORCA Link Selection 2018 ORCA Link Selection 2018 I C T e - I T で、時間予約ができたほうがいいのではないかと思った のもきっかけになっています。 ICT化とアナログをミックスし 患者様にはフレキシブルに対応 予約システムがないクリニックでは一度来院して受付 をして……という流れになると思うのですが、待ち時間 が長い、どれだけ待つかわからないなど患者様の負担は 非常に大きいと思います。そう考えると予約システム を導入することは時間の節約にもなりますし、患者様に とっては大きな意味があると思いますね。 当クリニックでは時間予約と当日の順番予約があり、時間 予約は1ヶ月前からできるのでとても人気があります。ただ、 時間予約の診療はもちろん時 間厳守で行うのですが、その代 わり数は少し抑えて順番予約 の流れも止めないように…と いった微調整はしていますね。 一方でスマホやパソコンが 患者様のニーズに応えるため 開業当初から予約システムを導入 当クリニックでは5年前の開業と同時に、予約システム を導入しています。診療以外で多くの患者様が気になる のは待ち時間だと思っていましたので、最初から導入を 検討していました。また、今後のクリニック間の競争を 考えた時、患者様のニーズにいかに応えていくかが集患 に繋がるカギではないかとも思ったのです。 導入前には各種メーカーさんのシステムを拝見させて いただきました。自分の中で予約システムについてはか なり深いところまで考えていて、ああしたい、こうしたい という希望がいろいろあったのですが、その全てを柔軟 に対応してくださったのが情報通信コンサルティング社 の「ドクターキューブ」でした。当院オリジナルの予約シ ステムを作ってくださるなど、カスタマイズ性が高いと いうのも選んだ理由の1つですね。 さらに当クリニックではCPAP治療も行なっていて、 その患者様が増えることも予想されていました。CPAP 治療の患者様は月に1度の受診が必ず必要になりますの 使えない方のために自動音声電話予約も活用しています。 さらに自動音声電話予約でも使えないご高齢の患者様 達のためにスタッフが電話で予約を受けています。ただし 電話対応はバックヤードで行い、窓口に立つフロントは来 院された患者様の対応に専念しています。このようにス タッフの役割をきっちり分けてICTだけではなく、アナ ログ対応もうまくミックスして運用することで、出来るだ け混乱なく患者様の満足度を高める努力をしております。 仕事の効率化を図ることで、 働き方の質も意欲も向上する スタッフ側のメリットはまず、事前に患者様の情報が 把握できることですね。当院では、予約が入ると患者様 のジャーナルが出てくるシステムになっています。例え ば朝、午前の予約状況の一覧を見ながら前回はいつ来院 したのか、症状は何か、今回聞かなければいけないことな ど必要事項を確認することができます。すると、その後 どうですか?といった声かけや車椅子の方が来院するの であれば院内のスペースを空けたりといった準備がで き、診療もスムーズに行えるというわけです。 また、当院は午前については診察する患者様の枠をあ る程度決めていて、昼休憩をきちんと確保するようにし ています。スタッフが疲弊してしまい、診療に影響が出 るようでは本末転倒ですから。そのため順番予約や直来 の患者様の枠を診察時間内で終わるよう制限したり、場 合によっては診察終了時間の調整も必要なのですが、ド クターキューブのおかげでうまくできていますね。働 く、休むのメリハリがある良い環境がつくれています。 ドクターキューブの運用管理はスタッフ・教育委員会のメ ンバーがしています。当院では委員会をいくつか設けてい るのですが、これに関しては教育委員会が担当。必要に応じ て自発的に調整等をしてくれますし、時々、私がお願いするこ ともあります。最初はリーダー 2名から始まり外部研修など で必要なスキルを身につけてもらって、委員会の立ち上げと なっていきました。こうしたスタッフ教育は意識も高めるよ うで、現在は一人ひとりが責任を持って仕事をしてくれてい ますね。ちなみに接遇委員会もあって年2回、患者様へのア ンケートを行っているのですが、予約システムについては多 くの方が「わかりやすい」と回答してくださっているようです。 仕事の効率を考えるなら予約やカルテなどもICT化し、 パソコン上で管理するほうが作業も軽減されスピード アップに繋がると思います。患者様、スタッフどちらに も良い環境をつくるために、今後も「ドクターキューブ」 を使いこなしていきたいですね。 訪問 INTERVIEW 奏の杜耳鼻咽喉科クリニック 科目:耳鼻咽喉科 所在地:千葉県習志野市 院長 山本 耕司 先生 インタビューを終えて 奏の杜耳鼻咽喉科クリニックでは、治療に専念 する環境を維持するため、院長、スタッフが一 丸となってクリニックの運営を行っていた。 これこそが「良い診療」を患者様に提供する秘 訣であることを身をもって体感することがで きた。しかし治療に専念する環境を作るのは 簡単ではない。そこには、考え尽くされた予約 システムの運用と院長の情熱、また、院長ご家 族のサポートがあった。事務長である奥様は、 スタッフへ仕事のやりがいや責任感を持つこ とを教え、「考えて行動するスタッフ」の育成 に全力を注いでいた。医師とスタッフそれぞ れが自立して業務を行う、まさに「プロフェッ ショナル集団」といったクリニックだった。 (編集部) 奏の杜耳鼻咽喉科クリニック様にご導入いただ き5年が経ちました。開院当初から山本先生は、 患者様のニーズを満たす為には予約システムの 運用をどうすればいいか、かなり深い所まで考 えておられました。それを当社のシステムで対 応する事ができ、たいへん光栄に思います。こ の地域の新規医院様からも「患者様が使い慣れ た『ドクターキューブ』を」と採用されているの も、山本先生にご活用いただけているお蔭です。 メーカーより一言 カスタマイズが可能な 予約システムで 診療の効率化を実現。 繁忙期には1日200人近くの患者様が来院される 「奏の杜耳鼻咽喉科クリニック」。 診療予約システムを導入したことで、効率的かつ円滑な診療が 可能になったという山本院長にお話を伺いました。 【メーカー】 情報通信コンサルティング株式会社 住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島2-3-18 中之島フェスティバルタワー 18F Tel.06-6226-5288 Fax.06-6226-5280 大阪本社・名古屋営業所・福岡営業所・ 東京支社・仙台営業所・札幌営業所

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Page 1: IC カスタマイズが可能な - 医療・介護ICT ......これこそが「良い診療」を患者様に提供する秘 訣であることを身をもって体感することがで

64 65ORCA Link Selection 2018 ORCA Link Selection 2018

ICTの導入について

診療科別ポイント

e-

ラーニング講座

商品紹介

日医IT認定サポート事業所一覧

で、時間予約ができたほうがいいのではないかと思ったのもきっかけになっています。

 ICT化とアナログをミックスし 患者様にはフレキシブルに対応

 予約システムがないクリニックでは一度来院して受付をして……という流れになると思うのですが、待ち時間が長い、どれだけ待つかわからないなど患者様の負担は非常に大きいと思います。そう考えると予約システムを導入することは時間の節約にもなりますし、患者様にとっては大きな意味があると思いますね。 当クリニックでは時間予約と当日の順番予約があり、時間予約は1ヶ月前からできるのでとても人気があります。ただ、時間予約の診療はもちろん時間厳守で行うのですが、その代わり数は少し抑えて順番予約の流れも止めないように…といった微調整はしていますね。 一方でスマホやパソコンが

 患者様のニーズに応えるため 開業当初から予約システムを導入 当クリニックでは5年前の開業と同時に、予約システムを導入しています。診療以外で多くの患者様が気になるのは待ち時間だと思っていましたので、最初から導入を検討していました。また、今後のクリニック間の競争を考えた時、患者様のニーズにいかに応えていくかが集患に繋がるカギではないかとも思ったのです。 導入前には各種メーカーさんのシステムを拝見させていただきました。自分の中で予約システムについてはかなり深いところまで考えていて、ああしたい、こうしたいという希望がいろいろあったのですが、その全てを柔軟に対応してくださったのが情報通信コンサルティング社の「ドクターキューブ」でした。当院オリジナルの予約システムを作ってくださるなど、カスタマイズ性が高いというのも選んだ理由の1つですね。 さらに当クリニックではCPAP治療も行なっていて、その患者様が増えることも予想されていました。CPAP治療の患者様は月に1度の受診が必ず必要になりますの

使えない方のために自動音声電話予約も活用しています。 さらに自動音声電話予約でも使えないご高齢の患者様達のためにスタッフが電話で予約を受けています。ただし電話対応はバックヤードで行い、窓口に立つフロントは来院された患者様の対応に専念しています。このようにスタッフの役割をきっちり分けてICTだけではなく、アナログ対応もうまくミックスして運用することで、出来るだけ混乱なく患者様の満足度を高める努力をしております。

 仕事の効率化を図ることで、 働き方の質も意欲も向上する

 スタッフ側のメリットはまず、事前に患者様の情報が把握できることですね。当院では、予約が入ると患者様のジャーナルが出てくるシステムになっています。例えば朝、午前の予約状況の一覧を見ながら前回はいつ来院したのか、症状は何か、今回聞かなければいけないことなど必要事項を確認することができます。すると、その後どうですか?といった声かけや車椅子の方が来院するのであれば院内のスペースを空けたりといった準備ができ、診療もスムーズに行えるというわけです。 また、当院は午前については診察する患者様の枠をある程度決めていて、昼休憩をきちんと確保するようにしています。スタッフが疲弊してしまい、診療に影響が出るようでは本末転倒ですから。そのため順番予約や直来の患者様の枠を診察時間内で終わるよう制限したり、場合によっては診察終了時間の調整も必要なのですが、ドクターキューブのおかげでうまくできていますね。働く、休むのメリハリがある良い環境がつくれています。 ドクターキューブの運用管理はスタッフ・教育委員会のメンバーがしています。当院では委員会をいくつか設けているのですが、これに関しては教育委員会が担当。必要に応じて自発的に調整等をしてくれますし、時々、私がお願いすることもあります。最初はリーダー2名から始まり外部研修などで必要なスキルを身につけてもらって、委員会の立ち上げとなっていきました。こうしたスタッフ教育は意識も高めるようで、現在は一人ひとりが責任を持って仕事をしてくれていますね。ちなみに接遇委員会もあって年2回、患者様へのアンケートを行っているのですが、予約システムについては多くの方が「わかりやすい」と回答してくださっているようです。 仕事の効率を考えるなら予約やカルテなどもICT化し、パソコン上で管理するほうが作業も軽減されスピードアップに繋がると思います。患者様、スタッフどちらにも良い環境をつくるために、今後も「ドクターキューブ」を使いこなしていきたいですね。

訪 問 I N T E R V I E W訪 問

奏の杜耳鼻咽喉科クリニック科目:耳鼻咽喉科所在地:千葉県習志野市

院長 山本 耕司 先生

インタビューを終えて

● 奏の杜耳鼻咽喉科クリニックでは、治療に専念する環境を維持するため、院長、スタッフが一丸となってクリニックの運営を行っていた。これこそが「良い診療」を患者様に提供する秘訣であることを身をもって体感することができた。しかし治療に専念する環境を作るのは簡単ではない。そこには、考え尽くされた予約システムの運用と院長の情熱、また、院長ご家族のサポートがあった。事務長である奥様は、スタッフへ仕事のやりがいや責任感を持つことを教え、「考えて行動するスタッフ」の育成に全力を注いでいた。医師とスタッフそれぞれが自立して業務を行う、まさに「プロフェッショナル集団」といったクリニックだった。

(編集部)

奏の杜耳鼻咽喉科クリニック様にご導入いただき5年が経ちました。開院当初から山本先生は、患者様のニーズを満たす為には予約システムの運用をどうすればいいか、かなり深い所まで考えておられました。それを当社のシステムで対応する事ができ、たいへん光栄に思います。この地域の新規医院様からも「患者様が使い慣れた『ドクターキューブ』を」と採用されているのも、山本先生にご活用いただけているお蔭です。

メーカーより一言カスタマイズが可能な予約システムで診療の効率化を実現。繁忙期には1日200人近くの患者様が来院される

「奏の杜耳鼻咽喉科クリニック」。診療予約システムを導入したことで、効率的かつ円滑な診療が可能になったという山本院長にお話を伺いました。

【メーカー】情報通信コンサルティング株式会社住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島2-3-18中之島フェスティバルタワー18FTel.06-6226-5288 Fax.06-6226-5280大阪本社・名古屋営業所・福岡営業所・東京支社・仙台営業所・札幌営業所