it勉強会 anatomy of it study groups, seminars, conferences in japan
TRANSCRIPT
Hiro Yoshioka, Technical Managing Officer,!Rakuten, Inc.!
Anatomy of IT Study groups, seminars,
conferences in Japan!
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Agenda
• IT Study groups in Japan • What are they? • Value of them • Case Study
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Goals
• 勉強会に関する気づきを得る – 勉強会と自分のかかわり – 勉強会の開催、参加、発表などにかかわる暗黙知の獲得
– 勉強会の価値を伝える
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whoami
Name: Hiro Yoshioka Title: Technical Managing Officer Company: Rakuten, Inc 2009 – present My mission: Empower Our Engineers, Build hacker centric culture Twitter: @hyoshiok http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok (Diary in Japanese) http://someday-join-us.blogspot.jp/ (in English)
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whoami
Name: Hiro Yoshioka 2009-present, Rakuten 2000-2008, Miracle Linux, CTO 2002-2003, OSDL board member 1994-2000, Oracle 1984-1994, DEC 1984 Keio University (MS)
I have one patch to Linux Kernel J x86: cache pollution aware patch 2006/6/23, 2.6.18
http://git.kernel.org/cgit/linux/kernel/git/torvalds/linux.git/commit/?id=c22ce143d15eb288543fe9873e1c5ac1c01b69a1
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IT系勉強会とは
• 日々、数多くのIT系勉強会が開催されている。 – どのような特徴を持つのか。 – どのような価値を提供するのか。 – 企業セミナー、学会、教育機関などが提供するものとどう違うのか。
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IT Seminar Calendar of Japan http://bit.ly/QmRFiS more than 300 meetings/month
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IT Seminar Calendar of Japan http://eventdots.jp/events/calendar more than 600 meetings/month
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勉強会とは何か?
• 勉強会的なもの、そうでないものを列挙してみる。 – 名前 – 形式 – 主催者、参加者、講演者 – 目的 – 告知、集客、登録 – 開催場所 – 開催頻度 – コンテンツ – 創造する価値 – 課題
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名前
• 勉強会、読書会、セミナー、講演会、カンファレンス、アンカンファレンス、ミートアップ、会議、講義、授業、朝活、朝食会、パーティー、ハッカソン、もくもく会、ワークショップ、研究会、学会、大会、
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形式 • 講演、セミナー、ダイアログ(対話)、ワークショップ、ワールドカフェ、アンカンファレンス、対談、鼎談、パネルディスカッション、Q&A、サイン会、飲み会、懇親会、賀詞交換会、合コン、ハッカソン、ビアバッシュ、演習、プロジェクト、トレーニング、研修、異業種交流会、昼食会、パーティー、茶話会、ブラウンバッグランチ、オフ会、LT(Lightning Talks)、もくもく会、PBL(Project Based Learning)、
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形式 • ライブ • オンライン+リアルタイム:ネットワークを利用したもの、TV会議、チャット、IRC、skype、ustream、ニコ生、Google hangout、掲示板、Facebookグループ
• オンライン:e-learning、オンラインセミナー、MOOCS、Youtube、
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形式、価格 • 無料、(実費程度)、有料、
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参加者、主催者、講演者
• 役割 – 参加 – 勉強会の企画運営 – 情報の提供、ファシリテーション
• 明確に分離、持ち回り、渾然一体
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参加者
• 役割 – 参加 – 質問、議論を深める – 受動的、能動的
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主催者
• 役割 – 勉強会の企画運営
• 目的の設定、プログラムの企画運営、講師選定、依頼、会場設定、告知、当日の運営、事後フォロー、予算管理
– 情報の提供、ファシリテーション • 明確に分離、持ち回り、渾然一体 • ボランティア運営、業として行う
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講演者
• 役割 – 情報の提供、ファシリテーション
• 明確に分離、持ち回り、渾然一体 • 専門家
– ボランティア、業として行う
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目的(参加者視点)
• 知識を得る • スキルを得る • 人的ネットワーク構築 • 楽しさ • 仕事に生かしたい • 有名人に会いたい、ファンである • 幸せになりたい
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目的(主催者視点)
• 知識を得たい • 仲間を募りたい • スキルアップしたい • 有名人を呼びたい • ビジネス、業として行う • 組織の活性化 • ハッカーセントリックな社会を創りたい • 幸せになりたい
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目的(発表者視点)
• 知識を広めたい • 理解を深めたい • スキルアップ • 仲間を得たい • 仕事。業として行う • 小遣い稼ぎ • モテたい
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告知、集客、登録
• SNS、メーリングリスト、ポータルページ、チラシ、口コミ、勉強会カレンダー、
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告知、集客、登録
• Free registration services – http://www.doorkeeper.jp/ – http://kokucheese.com/ – http://eventregist.com/ – https://atnd.org/ – http://eventforce.jp/ – http://peatix.com/ – http://connpass.com/ – http://www.meetup.com/ – More ..
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開催場所
• 貸し会議室、会社の会議室、食堂、学校、公民館、図書館、喫茶店、飲み屋、自宅、どっか広いところ、公園、
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開催頻度
• 定期的(毎日、毎週、隔週、毎月、隔月、四半期ごと、毎年)、不定期、単発
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コンテンツ
• 情報、知識、スキル、アプリケーション、プロダクト、ネットワーキング、
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創造する価値
• 知識、形式知、暗黙知、スキル、アプリケーション、プロダクト、ネットワーキング、コミュニティ、仮想的な師弟関係、
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課題
• 参加者視点 • 主催者視点 • 発表者視点
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課題(参加者視点)
• 難しくて分からない、質問ができない、自己紹介が苦手だ、内輪な感じがしてとけ込めない、勉強会に行って満足してしまう、有名人と名刺交換をして満足、自分ができるようになったと勘違いをするが何も変わっていない、振返らない、スキルアップに繋がらない、昨日と同じ明日、
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課題(主催者視点)
• 参加者が集まらない、ドタキャンが多い、苦労が多いわりにメリットが少ない、変な人が参加する、内容が思った以上につまらない、なかなか盛り上がらない、参加者が固定化して盛り上がらない、会場が見つからない、告知の方法がわからない、告知してすぐに満員になってしまった、赤字になった、フリーライダーがいる
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課題(発表者視点)
• 内容が伝わらなかった、フィードバックが薄い、質問がでなかった、発表に失敗した、盛り上がらなかった、準備が足りなかった、満足度が低い、得るものが少なかった、アクションに繋がらない
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Conferences in Japan
http://ll.jus.or.jp/2014/ http://phpcon.php.gr.jp/w/2014/ http://yapcasia.org/2014/ https://pycon.jp/2014/ http://nodefest.jp/2014/
http://rubykaigi.org/2014 http://gocon.connpass.com/event/9748/
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Conference
• Running by volunteers • Inexpensive, e.g., free - 5000 yen/day ($50/day) • Numbers attendees; more than 100 - 1000 • Sharing technical knowledge and networking • Beer Bash or Drinking Party (optional) • Examples, LL event, PHP Conference, YAPC (Yet
another perl conference), RubyKaigi, Tokyo Node Gakuen (Javascript), Go Conference
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cf. Commercial Conference
• Running by corporation • Expensive, e.g., $300-$500/day • Numbers attendees; more than 1000 • Sharing technical knowledge and networking • Party (optional) • Examples, OSCON $2045 (5 days),
http://www.oscon.com/oscon2013
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• 勉強会ってなんで開催するのだろう?なんで参加するのだろう?なんで発表するのだろう?
• 勉強会の法則(よしおかの法則)勉強会のメリット>勉強会のコスト 勉強会のメリット>参加のコスト勉強会のメリット>開催のコスト勉強会のメリット>発表のコスト
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Anatomy of IT Study Groups
• IT系勉強会のまとめ、イメージ – 主催者が個人的興味の延長で開催 – ボランティアによって運営 – 無償ないしは廉価(商用セミナー、教育コースとの違い)
– 技術者の人的ネットワーク、知識獲得のプラットフォーム、キャリア形成のツール
– コンテンツは玉石混合 – 権威はない。資格を得られる訳ではない
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Learning Patterns
l http://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp l 勉強会は古くて新しい学びの方法 いまも進化している
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事例
• 社外勉強会と社内勉強会 – カーネル読書会 – 社内勉強会 – 社外勉強会を社内へ誘致する
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事例:カーネル読書会
• Linuxおよびオープンソースに関する勉強会 – 1999/4から開催、先日115回目
http://www.ylug.jp/modules/pukiwiki/ – 年齢層様々、毎回数十名参加 – よしおかが主宰。横浜Linux Users
Group (YLUG)有志と運営
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カーネル読書会
• 運営方法 – 主宰者が聞きたい話を講演者に個人的にお願いする。
– 講演料はお支払いしていない。(ビアバッシュご招待)
– 会場選定、プログラム決定、講演者選定、告知、当日の運営など主宰者がまわす。ボランティアが協力
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カーネル読書会
• 講演者 – 講演者にとっては、自分のアイデアを発表でき、参加している人とネットワーキングできる。
– 発表することにメリットがあるような場に育てる(主宰者の戦略)
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カーネル読書会
• 参加者 – 興味のある情報を入手できる – 面白い人、カーネルハッカーと知り合いになれる
– 楽しい
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カーネル読書会
• 提供する価値 – 初心者からカーネルハッカーまでの幅広いネットワーク
– 若手ハッカーの発見 – 成長の場 – OSSにまつわる技術的情報 – スピンオフした勉強会もある
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カーネル読書会
• 課題 – 主宰者が一人でやっているので、ボトルネックになる
• プログラム、発表者が偏る • モチベーションが下がると開催されない
– 会場選定(持続可能性) – ビアバッシュなど会計問題(ドタキャン)
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人材育成と社内勉強会
• 弊社の事情 – インターネットサービス会社
• 人がサービスを創る • 人が資源 • 人をどう育てるか • Software is eating the world
– 対極にある考え • 人件費を安くおさえて、サービスを高く売る
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弊社の研修体系
• 新卒集合研修 • 中途向け各種研修 • 英語化 • GEP (Global Experience Program) • OSC (Oversea Conference) project • 外部研修 • 外部講師による社内研修 • 社内講師による社内研修 • 勉強会など非公式なもの
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研修の限界
• 新規技術の研修などが存在しない – 体系化されていない – 技術の変化に研修体系が追いつかない。既存のセミナーの陳腐化。
• セミナー形式ではスキルが身に付かない
• 研修の内製化 – 時間がかかる
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勉強会に対する期待感
• 最新技術の導入事例共有 • 尖ったエンジニアによる発表 • 発表することによるスキルアップ • 社内活性化 • 社内事情に特化
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社内勉強会の副次的効果
• シンポジウムで受賞 – http://kokotatata.hatenablog.com/entry/2014/10/14/154435
• 影響受けて勉強会を始める(他社) • かつてのインターンが勉強会を始める
– http://gretzky.postach.io/mian-qiang-hui-fa-zu-miteingu
http://www.slideshare.net/satoryu/20141024-rtcpreevent2014-tatssato-40689454
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社内勉強会の限界
• 社内勉強会で期待してはいけないこと – 頑張って考えた企画であれば人が集まるとか期待しない。
– 勉強会が仕事の役に立つとか期待しない。
– 誰かが助けてくれるとか期待しない。 – 急に何かが変わるとか期待しない。 – 自分に期待しない。 – http://diary-satoryu.rhcloud.com/20140403.html – http://www.slideshare.net/satoryu/20141024-
rtcpreevent2014-tatssato-40689454
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社外勉強会を社内で開催する
• メリット(社員にとって、会社にとって) – 参加の敷居が低い(移動時間ゼロ) – 最新技術動向の入手(自社にエキスパートがいない)
– 議論の場の提供 – 外部からの刺激による社員の活性化 – モチベーションアップ – 外部人材との交流 – 企業イメージ向上
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社外勉強会を社内で開催する
• コスト(社員にとって、会社にとって) – 各種運営オーバーヘッド
• 申請、社員のアテンド、当日の運営(受付、エレベータ係、案内係)
– 会場費、警備員、空調など – 直接的な費用はほとんど発生しない(人件費を除く前提で)
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社外勉強会を社内で開催する
• 勉強会開催メリット>コスト になるような運営を心がける
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社外勉強会を社内で開催する
• 楽天でカーネル読書会を開催した – 大変だったこと(コスト)
• 申請書類がいっぱい(イベント申請、空調、GUESTカード、エレベーター、会場、開錠、…)
• 社内ワークフロー。誰に何を頼めば良いのか??
– うれしかったこと(メリット) • ボランティアがいっぱい立候補してくれた • 社内手続きを教えてくれる人がいた • エラい人が理解をしめしてくれた • ビアバッシュができた
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社外・社内勉強会
• 従業員のキャリア開発の一つ • 社内コミュニティの形成
– 縦割りの組織でも横串のプロジェクトでもない
• ボランティア運営による限界の認識 – ノウハウの属人化
• No Silver Bullet
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IT系勉強会に関するコミュニティー
• 勉強会勉強会 • https://groups.google.com/forum/
#!forum/metacon
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勉強会カンファレンス
• 勉強会主催者のノウハウを議論する場 – 2009から開催 – http://gihyo.jp/news/report/2009/06/0802 – http://atnd.org/events/4955 – http://kokucheese.com/event/index/12474/ – http://metacon.doorkeeper.jp/events/1716
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http://blogs-images.forbes.com/jasonoberholtzer/files/2011/06/Talent_traffic.gif
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The Hacker Way
• Hackathon • Demo or Die • Pizza and Beer
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Open source
• Open information, it evolves • Information wants to be free.
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Open Innovation
• The technology at outside – collaboration is important
• Innovation at outside – vs NIH (Not Invented Here)
• Community – fun
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In Japan
• Engineers at Web companies • IT study sessions, workshops,
meetups • Sharing common value
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Open Innovation
• Open Source community = Engine of open innovation
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• The future is already here — it's just not very evenly distributed.
by William Gibson
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• Be Hacker. • Make the world a better place.
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Reference
• Open Innovation – http://books.rakuten.co.jp/rb/5913864/ – http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/
seisaku/haihu07/sanko1.pdf • Community
– http://books.rakuten.co.jp/rb/1514911/ – http://www.oreilly.co.jp/books/
9784873114958/