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The Walker's 24 Mr. Bassman Vol.51 George Duvivier Profile 1920 8 17 8 19 40 53 2 56 57 59 60 70 83 12 TV 1985 7 11 64 50 1 1956 1983 12 21 TV Late Night With David Letterman YouTube Frank's Wild Years On The Nickel 2 1991 CDSOL-45381 1960 1947 1953 17 ds 1953 8 WPCR-29051 WPCR-29050 1961 GD's Great Albums 3 Photo from "Max Roach/George Duvivier/Sonny Clark (Bainbridge:BT-1044 [LP]) 32 Jazz 32057 [Import CD] ts 1971

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Page 1: Mr. Bassman ベースマン列伝) Vol20Duvivier%81@.pdfThe Walker's 24 Mr. Bassman (ベースマン列伝) Vol.51 ジャズにおいてベース弾きとは、縁の下の力持ち、水先案内人といったやや日陰の存在。おまけに、ウッドベースなら持ち運びも大変・・・。だが、黙々とベースをウォーキングさせ、バンドをスイングさせることに魂を注ぐベースマンが、一度

The Walker's 24

Mr. Bassman (ベースマン列伝)  Vol.51ジャズにおいてベース弾きとは、 縁の下の力持ち、 水先案内人といったやや日陰の存在。 おまけに、 ウッドベースなら持ち運びも大変・・・。

だが、 黙々とベースをウォーキングさせ、 バンドをスイングさせることに魂を注ぐベースマンが、 一度化けの皮を剥ぐともの凄い名演・名盤が

生まれるのだ。 このコーナーでは、 そんなジャズ ・ベースマンの偉業を称えるとともに、 ジャズ ・ベースの素晴らしさを伝えていきたい。

George Duvivier 【ジョージ ・デュヴィヴィエ】

Profile

1920年 8月 17日、 米国ニューヨーク州ニューヨーク ・ シテ

ィ生まれ。 8歳の頃にヴァイオリンを学び始め、 ジミー ・ ブラ

ントンに強い影響を受け、 ハイスクール時代にベースに転向。

19歳の時にコールマン ・ ホーキンスのグループに参加。 作

曲とスコアリングを学んだ後、 40年代初頭にラッキー ・ ミリン

ダー楽団、 ジミー ・ランスフォード楽団で活動。 53年にバド ・

パウエルのベーシストを務め、 『ジ ・ アメイジング ・ バド ・ パ

ウエル第 2集』 のレコーディングに参加。 56年には映画 『ベ

ニー・グッドマン物語』 に楽団員役で出演。 57年から 59年

までエディ ・ ロックジョー ・ デイヴィスのカルテットに参加。 60代年はシャーリ―・スコットと活動。 フランク・シナトラ、ビリー・

エクスタイン等の名ヴォーカリストたちとの共演はじめ、 ニュ

ーヨーク ・ フィルハーモニック、 フィラデルフィア管弦楽団、 ボ

ストン ・ ポップス ・ オーケストラでも活動。 70年代にはソプラ

ノ ・ サミットのメンバーとして活躍。 その他、 数多くのアーティ

ストたちと共演をしたが、 長年特定のグループに所属すること

はなかった。 83年 12月デイヴィッド ・ レターマン司会の人気

TV ショウに出演し、 トム ・ ウェイツの伴奏をしたのが生涯最

後の演奏となった。 1985年 7月 11日、 癌のためニューヨー

ク ・マンハッタンの自宅にて息を引き取る。 享年 64歳。

派手さはないが、 渋い存在感を放った玄人好みの名ベースマン 50年近くに及ぶベースマン人生において、生涯 1枚もリーダー作品を発表することがなかったジョージ・デュヴィヴィエ。 1956年公開の『ベ

ニー・グッドマン物語』 ではベニー・グッドマン楽団のメンバーとして映画出演も果たしているが、 映像といえば、 ジョージ ・ デュヴィヴィエ生

涯最後の演奏となったのは、 1983年 12月 21日に放送されたデイヴィッド ・ レターマン司会の当時の人気 TV ショウ 『Late Night With David Letterman』でのトム・ウェイツとの共演だった。 この時の映像は YouTube で確認出来るので、機会があればその勇姿を見て欲しい。

「Frank's Wild Years」 「On The Nickel」 の 2曲でトムの横でいぶし銀のベースを聴かせており、 トムから紹介もされている。 ちなみに本

誌由来のベースマン、 リロイ・ヴィネガーもテディ・エドワーズの 1991年のアルバム 『ミシシッピー・ラッド』 でトム・ウェイツと共演している。

ソニー・クラーク・トリオソニー・クラーク・トリオ

(ウルトラ ・ヴァイヴ : CDSOL-45381)

ブルーノート盤とどちらが好盤か論争も起こったほどのソニー ・ クラークの最高傑作&ピアノ ・ トリオの名盤。ベースは勿論ジョージ。1960年録音。

1947年と 1953年にバド ・ パウエルがトリオでレコーディングした全 17曲を収録。 ジョージはアート ・ テイラー(ds) と 1953年録音の 8曲に参加。

バド・パウエルの芸術バド・パウエル

(ワーナーミュージック ・ジャパン : WPCR-29051)

アフター・アワーズサラ・ヴォーン

(ワーナーミュージック ・ジャパン : WPCR-29050)

歌姫サラ ・ ヴォーンがジョージのベースとマンデル ・ ロウのギターのみの伴奏で、 名曲を歌ったルーレット時代の代表アルバム。1961年録音。

GD's Great Albums 生涯リーダー ・ アルバムを残すことがなかったジョージ ・ デュヴィヴィエだが、 サポー

トに徹したそのベースマン魂を以下の 3作品を含め、 多くの参加作から感じて欲しい。

Photo from "Max Roach/George Duvivier/Sonny Clark (Bainbridge:BT-1044 [LP])

ザ・へヴィ―・ヒッターエディ・�ロックジョウ“・デイヴィス

(32 Jazz : 32057) [Import CD]

エディ ・ “ ロックジョウ ” ・ デイヴィス(ts) がジョージ、 アルバート ・デイリー、 ヴィクター ・ ルイスと吹き込んだジャケットも粋な快作。 1971年録音。