地場産品 本文 10-56...42 43 ③プレス作 さ 業 ぎょう (少 しょう 量 りょう...

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42 43 プレス作 ぎょう (少 しょう りょう せい さん には、板 いた じょう の金 きん ぞく をプ レス機 に差 し入 れ、型 かた に合 わせて押 し抜 きます。) ざい りょう の準 じゅん (つくる製 せい ひん の数 すう りょう に応 おう じて、金 きん ぞく の帯 おび らせん 状 じょう に巻 いた材 ざい りょう と、板 いた じょう の材 ざい りょう を使 つか い分 けます。) ②金 かな がた づく (硬 かた い金 きん ぞく を加 こう して、材 ざい りょう を押 し抜 く金 かな がた をつくります。) プレス作 ぎょう (大 たい りょう せい さん には、らせん状 じょう に巻 いた金 きん ぞく を自 どう プレス機 で、型 かた に合 わせて押 し抜 きます。) こう ぎょう (型 かた に合 わせて抜 いた金 きん ぞく に、穴 あな をあけ たり曲 げたり、つないだりする加 こう を行 おこ ないます。) ⑤心 しん ぼう づく (真 しん ちゅうの棒 ぼう などを必 ひつ よう な長 なが に切 り、蝶 ちょう つがい の軸 じく をつくります。) ⑥心 しん (加 こう した二 ふた つの金 きん ぞく を組 み合 わせ たら、心 しん ぼう を打 ち込 んでつなぎ合 わせます。) けん そう (表 ひょう めん をていねいに磨 みが いて、き れいに塗 そう すれば家 かな もの の出 がりです。) ちょう つがい 、止 め金 かな 、引 き手 などの家 かな もの には いろいろな種 しゅ るい があります。 じょう でデザインに優 すぐ れた静岡の家 かな もの は、製 せい ひん を引 てる付 ぞく ひん として、多 おお くの木 もく せい ひん に使 つか われています。 *最 もっと もむずかしいところ ことば(業 ぎょう かい の専 せん もん よう Metal Products *おもな製 せい ひん 静岡では、家 かな もの 、建 けん ちく かな もの 、釣 つり 、自 どう しゃ ひん 、電 でん ひん 、金 かな がた など、いろいろな金 きん ぞく せい ひん がつ くられています。 *製 せい ひん の特 とく ちょう きん ぞく を正 せい かく に加 こう する技 じゅつ が高 たか く、丈 じょう で品 ひん しつ い製 せい ひん が出 ることです。 *つくりかた「家 かな もの 」(蝶 ちょう つがい ①材 ざい りょう の準 じゅん ④加 こう ぎょう ⑦研 けん ②金 かな がた づく ⑤心 しん ぼう づく ⑧塗 そう ③プレス作 ぎょう ⑥心 しん *おもな材 ざい りょう てつ 、真 しん ちゅう、ステンレスなどの金 きん ぞく *おもに使 つか う機 かい プレス機 、ワイヤーカット、ボール盤 ばん 、流 りゅう どう バレル機 、直 ちょく せん など。 ちょう つがい では、硬 かた くもなく、緩 ゆる くもなく、 ごう よく滑 なめ らかに動 うご くように、加 こう た二 ふた つの金 きん ぞく を心 しん ぼう でつなぎ合 わせる ことです。 〜「家具金物」(蝶番)ができるまで〜 きん ぞく せい ひん *静岡でできるわけ 静岡では、昔 むかし から漆 しっ や雛 ひな どう 、家 づく りが盛 さか んで、 そうした製 せい ひん に付 ける金 かな や蝶 ちょう つがい なども、次 だい に静岡で つくられるようになったからです。 げん ざい では、家 かな もの がい にも、それぞれの会 かい しゃ が得 とく とする様 さま ざま な金 きん ぞく せい ひん が静岡ではつくられています。 「ガラ鍍 めっ 」:せん よう の樽 たる の中 なか に、一 いち にたくさんの金 かな を入 れて同 どう にメッキ加 こう すること です。 「た す き」:ソーイングボックスなどの蓋 ふた を支 ささ える かな のことです。 「受 けだぼ」:め金 かな を受 ける出 っ張 りのことです。 県内事業所数 不 明 県内年間出荷額 不 明

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  • 42 43

    ③プレス作さ

    業ぎょう

    (少しょう

    量りょう

    生せい

    産さん

    には、板いた

    状じょう

    の金きん

    属ぞく

    をプレス機

    に差さ

    し入い

    れ、型かた

    に合あ

    わせて押お

    し抜ぬ

    きます。)①材

    ざい

    料りょう

    の準じゅん

    備び

    (つくる製せい

    品ひん

    の数すう

    量りょう

    に応おう

    じて、金きん

    属ぞく

    の帯おび

    をらせん状

    じょう

    に巻ま

    いた材ざい

    料りょう

    と、板いた

    状じょう

    の材ざい

    料りょう

    を使つか

    い分わ

    けます。)

    ②金かな

    型がた

    作づく

    り(硬かた

    い金きん

    属ぞく

    を加か

    工こう

    して、材ざい

    料りょう

    を押お

    し抜ぬ

    く金かな

    型がた

    をつくります。)③プレス作

    業ぎょう

    (大たい

    量りょう

    生せい

    産さん

    には、らせん状じょう

    に巻ま

    いた金きん

    属ぞく

    を自じ

    動どう

    プレス機き

    で、型かた

    に合あ

    わせて押お

    し抜ぬ

    きます。)

    ④加か

    工こう

    作さ

    業ぎょう

    (型かた

    に合あ

    わせて抜ぬ

    いた金きん

    属ぞく

    に、穴あな

    をあけたり曲

    げたり、つないだりする加か

    工こう

    を行おこ

    ないます。)

    ⑤心しん

    棒ぼう

    作づく

    り(真しん

    ちゅうの棒ぼう

    などを必ひつ

    要よう

    な長なが

    さに切

    り、蝶ちょう

    番つがい

    の軸じく

    をつくります。)⑥心

    しん

    挿さ

    し(加か

    工こう

    した二ふた

    つの金きん

    属ぞく

    を組く

    み合あ

    わせたら、心

    しん

    棒ぼう

    を打う

    ち込こ

    んでつなぎ合あ

    わせます。)

    ⑦研けん

    磨ま

    ⑧塗と

    装そう

    (表ひょう

    面めん

    をていねいに磨みが

    いて、きれいに塗

    装そう

    すれば家か

    具ぐ

    金かな

    物もの

    の出で

    来き

    上あ

    がりです。)

    蝶ちょう

    番つがい

    、止と

    め金かな

    具ぐ

    、引ひ

    き手て

    などの家か

    具ぐ

    金かな

    物もの

    にはいろいろな種

    しゅ

    類るい

    があります。

    丈じょう

    夫ぶ

    でデザインに優すぐ

    れた静岡の家か

    具ぐ

    金かな

    物もの

    は、製せい

    品ひん

    を引ひ

    き立た

    てる付ふ

    属ぞく

    部ぶ

    品ひん

    として、多おお

    くの木もく

    製せい

    品ひん

    に使つか

    われています。

    *最もっと

    もむずかしいところ

    ことば(業ぎょう

    界かい

    の専せん

    門もん

    用よう

    語ご

    Metal Products

    *おもな製せい

    品ひん

     静岡では、家か

    具ぐ

    金かな

    物もの

    、建けん

    築ちく

    金かな

    物もの

    、釣つり

    具ぐ

    、自じ

    動どう

    車しゃ

    部ぶ

    品ひん

    、電でん

    気き

    部ぶ

    品ひん

    、金かな

    型がた

    など、いろいろな金きん

    属ぞく

    製せい

    品ひん

    がつ

    くられています。

    *製せい

    品ひん

    の特とく

    長ちょう

     金きん

    属ぞく

    を正せい

    確かく

    に加か

    工こう

    する技ぎ

    術じゅつ

    が高たか

    く、丈じょう

    夫ぶ

    で品ひん

    質しつ

    良よ

    い製せい

    品ひん

    が出で

    来き

    ることです。

    *つくりかた「家か

    具ぐ

    金かな

    物もの

    」(蝶ちょう

    番つがい

    ①材ざい

    料りょう

    の準じゅん

    備び

    ④加か

    工こう

    作さ

    業ぎょう

    ⑦研けん

    磨ま

    ②金かな

    型がた

    作づく

    り ⑤心しん

    棒ぼう

    作づく

    り ⑧塗と

    装そう

    ③プレス作さ

    業ぎょう

    ⑥心しん

    挿さ

    *おもな材ざい

    料りょう

    鉄てつ

    、真しん

    ちゅう、ステンレスなどの金きん

    属ぞく

    *おもに使つか

    う機き

    械かい

     プレス機き

    、ワイヤーカット、ボール盤ばん

    、流りゅう

    動どう

    バレル機き

    、直ちょく

    線せん

    機き

    など。

     蝶ちょう

    番つがい

    では、硬かた

    くもなく、緩ゆる

    くもなく、

    都つ

    合ごう

    よく滑なめ

    らかに動うご

    くように、加か

    工こう

    た二ふた

    つの金きん

    属ぞく

    を心しん

    棒ぼう

    でつなぎ合あ

    わせる

    ことです。

    〜「家具金物」(蝶番)ができるまで 〜

    金きん

    属ぞく

    製せい

    品ひん

    金属製品

    ができるまで

    *静岡でできるわけ 静岡では、昔

    むかし

    から漆しっ

    器き

    や雛ひな

    道どう

    具ぐ

    、家か

    具ぐ

    作づく

    りが盛さか

    んで、

    そうした製せい

    品ひん

    に付つ

    ける金かな

    具ぐ

    や蝶ちょう

    番つがい

    なども、次し

    第だい

    に静岡で

    つくられるようになったからです。

     現げん

    在ざい

    では、家か

    具ぐ

    金かな

    物もの

    以い

    外がい

    にも、それぞれの会かい

    社しゃ

    が得とく

    意い

    とする様さま

    々ざま

    な金きん

    属ぞく

    製せい

    品ひん

    が静岡ではつくられています。

    「ガラ鍍めっ

    金き

    」:専せん

    用よう

    の樽たる

    の中なか

    に、一いち

    度ど

    にたくさんの金かな

    具ぐ

    を入い

    れて同どう

    時じ

    にメッキ加か

    工こう

    することです。

    「たすき」:ソーイングボックスなどの蓋ふた

    を支ささ

    える金かな

    具ぐ

    のことです。「受

    けだぼ」:止と

    め金かな

    具ぐ

    を受う

    ける出で

    っ張ぱ

    りのことです。

    県内事業所数 不 明県内年間出荷額 不 明

    金属製品

    ができるまで