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Technical Information 東新油脂株式会社 技術部 開発技術Gr.
TOCRYL-54S
ソイシール対応UV大豆アクリレート
・ UV インキにおいてソイシール取得に有効
・ 各種顔料に対して分散性が良好
・ DAP(ジアリルフタレート)樹脂との相溶性が良好
・ 各種アクリルモノマー、オリゴマーとの相溶性が良好
・ 従来問題となっていた大豆油成分添加時のショック等の問題を解消
・ 大豆アクリレートとしての硬化性保持(アフタータック防止)
一般性状(代表値)
項目 測定値
色 数 (ガードナー色数管) 3
粘 度 (E 型粘度計, 25℃, dPa.s) 25.3
酸価 (mgKOH/g) 9.4
大豆油換算 (%) 54
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Technical Information ● 各種材料との相溶性 UVインキに使用される主な材料との高い親和性を実現しています。 ○ 相溶性確認結果 TOCRYL-54S はどの UV インキ材料とも良好な相溶性を示しておりソイシール取得の際、他の素材との相性が良くインキ配合を制限しません。
大豆油-DPHA (相溶性せず白濁化)
従来大豆アクリレート - DPHA (微濁)
TOCRYL-54S - DPHA (透明)
大豆油-DAP樹脂ワニス (白濁分離傾向)
従来大豆アクリレート-DAP 樹脂ワニス (白濁ゲル状)
TOCRYL-54S - DAP樹脂ワニス (透明)
大豆油-エポキシオリゴマー (溶解せず完全に分離)
従来大豆アクリレート-エポキシオリゴマー (相溶しているが微濁)
TOCRYL-54S - エポキシオリゴマー (透明)
実験:
オフセット UV インキに使用されるベースオリゴマー(エポキシアクリレート、DAP 樹脂ドープレジン)や
反応性希釈剤(DPHA)に対して 50:50 の割合に大豆系サンプルを混合し目視にて溶解状態を確認した。
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Technical Information ● オフセットインキ適性 ソイシール取得に対応した添加にて硬化性阻害を少なくし、艶、光沢を付与します。 実験: ○評価インキの調製 インキの調製は、3本ロールで行った。 40℃の温水を通して機械を温めた後、ロール上で評価用ワニスおよび TMPTA、DPHAと顔料をプレミックスする。充分混ざったらそのまま 3回練肉した。練肉後は光開始剤、大豆アクリレートを投入してロール混合し評価用紅インキとした。 ・ 紅インキ配合 従来大豆アクリレートインキ TOCRYL-54S インキ ① 評価ベースワニス 50.0 50.0 50.0 50.0 ② TMPTA(トリメチロールプロパントリアクリレート) 10.0 10.0 10.0 10.0 ③ DPHA(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート) 3.0 3.0 3.0 3.0 ④ 紅顔料 18.0 18.0 18.0 18.0 ⑤ イルガキュア 907 3.0 3.0 3.0 3.0 ⑥ イルガキュア 184 3.0 3.0 3.0 3.0 ⑦ 従来大豆アクリレート 9.1 9.1 ⑧ TOCRYL-54S 13.0 13.0 ⑨ TMPTA(トリメチロールプロパントリアクリレート) 3.9 計 100.0 100.0 大豆油(%) 6.4 7.0 ※評価ベースワニスは DPHA:ジアリルフタレート樹脂=85:25 にて溶解した。 ○評価結果 ・インキの調子 従来大豆アクリレートインキ TOCRYL-54S インキ スプレッドメーターフロー(ガラス板:461g 印刷局式) Slope 4.3 6.6 D(60秒値) 42.6 46.0 IC(切片) 35.0 34.2 ラレー粘度(ps) 333 319 降伏値(dyne/cm2) 37063 30463 ・ 展色評価 (展色:RI テスター 4 分割ロール、インキ盛り 0.075ml にて展色 UV照射:ベルトスピード 25m/min. 160w/cm 1 パス) 従来大豆アクリレートインキ TOCRYL-54S インキ 光沢(pts.) 33.0 70.9 濃度 2.31 2.38
従来大豆アクリレートよ
り流動性を損なわ
ず、高い光沢を維
持します。