僕たちはなぜ「学ぶ」のだろうか? ~高専出身教職勢による教育学入門~ share...
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KOSEN Conference lol @ National Institute of Technology, Akashi CollegeApr. 30, 2016
僕たちはなぜ「学ぶ」だろうか ?~ 高専出身教職勢による教育学入門 ~
横浜国立大学 理工学部数物・電子情報系学科情報工学 EP 4 年satuma
高専カンファレンス in 茨香祭 茨城高専の文化祭「茨香祭」にて、高専カンファレンスを行うこととなりました!
開催日は 10/22( 土 ), 23( 日 ) の2DAYS!
テーマは「 Challenge 」
どうぞよろしくおねがいします !
( しこうさい )
自己紹介名前 satuma年齢 21 歳Twitter @ARGV_sat777出身 茨城高専 電子情報工学科現在 横浜国立大学 理工学部 数物・電子情報系学科 情報工学 EP 4 年取得予定 中高数学・高校情報
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さて、本題へ・・・メインは2つ
教育の哲学教育の方法論
固そうな内容ですが、気楽に聞いてくださいもし時間があれば、私の話もしようかなと・・
なぜ教員免許を取ろうとしたのか教職 ( 課程 ) はいいぞ
日本の話は、教育制度論ぽいかも・・・
まずは 18 世紀ごろから・・・家庭教育中心の時代の話・・・
Q. 「教育」ってなぜするの?
Q. 子どもってなに?
ジャン = ジャック・ルソー(Jean-Jacques Rousseau, 1712-1778)
フランスの社会思想派「子どもの発見」
子どもは大人に至る前の不完全な存在ではなく、幸福な現在を送るための完全な存在『エミール、あるいは教育について』
創設者の手を離れて生まれるとき、すべてはよいものであるが、人々の手に渡されるとすべては堕落する消極的教育の提唱
子どもの発達段階に沿った教育
イマヌエル・カント (Immanuel Kant, 1724-1804)
『教育学講義』「人間は、教育によってのみ はじめて人間となる」
人間が人間らしさを獲得するためには人間による教育が不可欠赤ん坊が狼やクマに育てられた例
彼らは人間ではなく、狼やクマのようになっていた人格主義的教育観
人間としての使命を実行させるために教育させる
子どもは「子ども」という地位を得た・・・教育は人間らしさを作る・・・
その価値観は続いたのだろうか ?
Q. 先生はこの図のどこにいる?
モニトリアルシステム ( 助教法 )18 世紀末 ~19 世紀での教育方法
ベル・ランカスター法とも
生徒間での相互学習教師役・アシスタント役の生徒が他の生徒に教育
先生は存在しない ( 先生役はいる )
一斉授業形式の先駆け
若い労働力を安価かつ効率的に教育したいというニーズが背景産業革命の時代
アンドリュー・ベルジョセフ・ランカスター
ジョン・デューイ (John Dewey, 1859-1952)
アメリカの哲学者プラグマティズムを代表する思想家
認識は最終的に行為に役立たなければならない教育学を実験科学と捉えたアプローチ
デューイ・スクール (小学校 )ここで生まれたのが問題解決型学習
進歩主義教育運動の理論的指導者児童の自由・興味・活動を中心とする教育観
教育は民主主義実現のための手段
デューイの学習理論を元にしたプラン教師中心から児童中心の教育へのシフトを掲げる新教育運動そこに理論的な裏付けを加えたのがデューイデューイの学習理論から様々な教育方法が誕生
プロジェクト・メソッドデューイの弟子キルパトリックが提案
ドルトン・プランパーカーストによって提案日本では大正時代にデューイの学習理論と共に輸入され、影響を与えた
教育方法における 2 つの主義教師中心主義
教師の意図を中心に置く教育の方針・方向をコントロールしやすいけど、子どもの興味や関心は無視していいの?
児童中心主義子どもの興味・関心をもとに自己活動を行う子どもの興味・関心を活かした教育けど、一般的な教養は?
子ども中心と教師中心・・・重要なのはバランス・・・
今でも探している・・・
Q. あなたはどっちがいい?全員が等しく一定の知識を身につけているが興味・関心に沿った教育がない世界興味・関心に沿った活動を中心としているが人によって身につけた知識が異なる世界
日本でも・・・明治期は、まさに教師中心の教育だった
中央集権的な社会構造も一因国家主義教育・臣民形成
明治末期から大正ではそれを崩す動きも・・・大正新教育運動民間の教育者による八大教育主張
昭和期もまた、教師中心の教育の時代国民学校皇国民教育
では WWII後の日本は・・・?徐々につめ込み型教育からの脱出
児童中心主義へのシフトゆとり教育
アクティブ・ラーニングの導入講義を受けるだけの Passive な学習から講義に参加する Active な学習へのシフト次の学習指導要領改定で充実させるという目標
グループワーク、ディベート、問題解決型学習体験学習、発見学習などやっぱり児童中心主義へのシフト?
最後に18 世紀ごろから今の日本の話までしました
だいぶ駆け足です教育に影響を与えた人は、まだまだたくさんそれに則した方法も、たくさん
「教育」に興味を持ってくれたら嬉しいです教職についた時、自分に子どもができた時、会社・部活の新人教育、コーチングなど人間誰でも教えられる側と教える側の両方につくそんな時に少しでも、役に立てれば・・・
教員免許を取る理由はじめは「もらえるものはもらっとけ」
そこからハマるけど、 (正規の ) 教員になるわけではない
欲張りたい研究も教育もビジネスもみんなやってみたいけど日本の ( 中等 ) 教育に介入するには免許がいるその時のためにも「もらえるものは (ry 」
高専生だし「こんなことなにに使うんだよー!」という問いにはバッチリ答えられるよ? ( 数学は )工学的な応用はわかりやすいはず
教員免許を取る理由
教職 ( 課程 ) はいいぞ心理学、社会学、哲学など高専でほとんど適当にこなしてた教養を必死で獲得できる
そのすべてに「教育」という1つの共通項目的を見失わない
工学の知識と教育の知識がセットで手に入るお得な環境それが大学別に教員になる必要はない
免許をとったが、大学院進学→就職も多いそれを無駄と考えるかは己次第無駄にならないように人生を歩めばいいのだから